| 【発明の名称】 |
有翼飛しょう体 |
| 【発明者】 |
【氏名】新井 修
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| 【要約】 |
【課題】展開主翼が装備されている有翼飛しょう体は、ターゲット防空圏内に突入した場合、レーダ反射面積が大きいため迎撃される確率が高い。
【解決手段】ターゲット防空圏内に突入した際、展開主翼を収納することによりレーダ反射面積を小さくする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 母機からの出力である慣性座標系比例航法加速度コマンドを舵角コマンドに変換するオートパイロット部と、前記舵角コマンドを操舵装置の入力に合う舵角コマンドに変換するフィンミキシング部と、この変換された舵角コマンドにより操舵し、舵角を出力する操舵装置部と、この操舵装置部から出力された舵角出力により、横加速度及び角速度を発生する操舵翼および開閉可能な主翼を有する機体と、その機体の横加速度及び角速度である慣性座標系角速度センサ出力、慣性座標系加速度センサ出力を検出するとともに、その慣性座標系角速度センサ出力、慣性座標系加速度センサ出力を積分して機体の速度と高度を計算する慣性装置部と、その慣性装置部の出力である慣性座標系角速度センサ出力、慣性座標系加速度センサ出力と、前記慣性装置部で出力された高度、速度、動圧補償計算部のメモリに格納された空力係数、質量、慣性モーメントより、オートパイロット部のオートパイロットゲインを計算する動圧補償計算部と、母機から機体を切り離されたことを知らせる投下信号により前記主翼を展開し、前記慣性装置から出力される速度を積分した距離情報により前記主翼を収納する主翼開閉装置とを具備した有翼飛しょう体。 【請求項2】 母機から機体を切り離されたことを知らせる投下信号により主翼を展開する主翼展開装置と、この主翼展開装置により展開する主翼と、慣性装置から出力される速度を積分した距離情報により主翼を切り離す主翼分離装置を具備した有翼飛しょう体。 【請求項3】 遅延炸薬とチャフを内蔵した主翼を具備し、主翼分離装置により分離後前記主翼に内蔵された遅延炸薬を用いてチャフを散布できることを特徴とする請求項2に記述の有翼飛しょう体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、主翼を展開収納または切り離せることを特徴とする有翼飛しょう体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は従来の有翼飛しょう体の機能を示すブロック線図である。1は、慣性座標系比例航法加速度コマンドS1を計算し出力する母機、2は舵角コマンドS2を加速度コマンドS1から得るオートパイロット部、3は舵角コマンドS2から舵角指令S3に変換するフィンミキシング部、4は舵角指令S3を入力とし、それに応じて舵を切り、操作量S4を出力する操舵装置部、5はその操作量により応答し舵角出力S5を出力する操舵翼、9は母機から分離した際出力される投下信号S12を受け主翼10を展開する主翼展開装置、10はその主翼展開装置の出力であるS13を受け展開できる主翼、6はその操作翼5と主翼10が備えられ加速度、角速度S6を発生する機体、7は角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8、及び角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8を積分して得られる速度S9、高度S10を検出する慣性装置、8は慣性装置7で検出された速度S9、高度S10より内部のメモリに格納された空力係数、質量、慣性モーメントより、オートパイロット部のオートパイロットゲインS11を計算する動圧補償計算部であり、オートパイロットゲインS11と角速度センサ出力S7と加速度センサ出力S8は、オートパイロット計算部2の入力へフィードバックされる。 【0003】次に動作について説明する。母機1において、慣性座標系比例航法加速度コマンドS1を計算し、その慣性座標系比例航法加速度コマンドS1の入力により、オートパイロット部2にて舵角コマンドS2を計算する。舵角コマンドS2が3のフィンミキシング部に入力され、フィンミキシング部では各操舵装置部4に適した操舵指令S3に変換される。各操舵装置部4では、各操舵翼5に対し操舵量S4を出力し、操舵翼5を操舵する。操舵翼5は機体6に取り付けられており、舵角出力S5を出力することにより、機体6に横加速度S6を発生させる。また、母機1から機体6が投下された場合、母機1より投下信号S12が出力され、主翼展開装置9から展開指令S13が出力される。展開指令S13により、主翼10は揚力S14を出力し、機体6の揚力を増加させる。慣性装置7に横加速度S6を入力することにより、角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8、及び角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8を積分して得られる速度S9、高度S10を出力する。動圧補償計算部8は、速度S9、高度S10からオートパイロットゲインS11を計算し、オートパイロットゲインS11へフィードバックさせる。さらに慣性装置7より出力している角速度センサ出力S7と加速度センサ出力S8もオートパイロット計算部2へフィードバックされる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の有翼飛しょう体では、目標の防空圏に到達した際、射程延伸に用いていた主翼の投影面積が大きいため相手のレーダにより捕らえられやすくなってしまう。結果、相手側に迎撃装置による迎撃を容易なものにしてしまうという問題があった。 【0005】この発明は、かかる問題点を解決するものであり、目標のレーダにおける防空圏(以下ターゲット防空圏と称する)に突入した際に、レーダ反射面積を小さくすることで被迎撃率を低減する有翼飛しょう体を得ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明による有翼飛しょう体は、母機携行により高々度にて分離した後、主翼を展開し、ターゲット防空圏まで滑空し防空圏内においては、主翼を再び収納することによって、レーダ反射面積を小さくし、被迎撃率の低減を可能にしたものである。 【0007】また、第2の発明による有翼飛しょう体は、母機携行により高々度にて分離した後、主翼を展開し、ターゲット防空圏まで滑空し防空圏内においては、主翼を切り離すことにより、レーダ反射面積を小さくし、被迎撃率の低減を可能にしたものである。 【0008】また、第3の発明による有翼飛しょう体は、母機携行により高々度にて分離した後、主翼を展開し、ターゲット防空圏まで滑空し防空圏内においては、主翼を切り離し、さらに主翼に内蔵された遅延炸薬が主翼分離後爆発することにより、主翼内部に充填されたチャフを散布し、レーダ反射面積を小さくしかつチャフによる電波妨害を行い、被迎撃率の低減を可能にしたものである。 【0009】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明の有翼飛しょう体の実施の形態1を示すブロック図である。1,2,3,4,5,6,7,8,10は上記従来と同じものである。そして、11は主翼展開装置である。 【0010】図1において、母機1が慣性座標系比例航法加速度コマンドS1を計算し、その慣性座標系比例航法加速度コマンドS1の入力により、オートパイロット部2にて舵角コマンドS2を計算する。舵角コマンドS2が3のフィンミキシング部に入力され、フィンミキシング部では各操舵装置部4に適した操舵指令S3に変換される。各操舵装置部4では、各操舵翼5に対し操舵量S4を出力し、操舵翼5を操舵する。操舵翼5は機体6に取り付けられており、舵角出力S5を出力することにより、機体6に横加速度S6を発生させる。慣性装置7に横加速度S6を入力することにより、角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8、及び角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8を積分して得られる速度S9、高度S10を出力する。動圧補償計算部8は、速度S9、高度S10からオートパイロットゲインS11を計算し、オートパイロットゲインS11へフィードバックさせる。さらに慣性装置7より出力している角速度センサ出力S7と加速度センサ出力S8もオートパイロット計算部2へフィードバックされる。また、母機1から機体6が投下された際、母機1より投下信号S12が出力され、主翼開閉装置11から主翼操作量S16が出力される。機体6の母機1からの投下直後、主翼は主翼操作量S16により展開し、ターゲット防空圏付近まで滑空する。また、母機1はその搭載レーダにより目標までの距離を計測し、投下時に機体6の慣性装置7内のメモリに対してその情報を伝送する。目標との相対距離S15が慣性装置7より入力され、ターゲット防空圏内に突入すると主翼開閉装置11より主翼操作量S16が出力され主翼10を収納する。なお、慣性装置7は、速度S9を積分して母機1からの投下後の航続距離を算出し、この距離をメモリに格納された目標までの距離から差し引いて目標との相対距離S15を算出する。また、主翼開閉装置11は、この相対距離S15と予め設定された目標の有するターゲット防空圏の半径(例えばレーダ覆域の距離)とを比較し、相対距離S15がこの半径以下であるときに、主翼操作量S16を出力する。 【0011】実施の形態2.図2は、この発明の有翼飛しょう体の実施の形態2を示すブロック図である。1,2,3,4,5,6,7,8,9,10は上記従来と同じものである。そして、12は主翼分離装置である。 【0012】図2において、母機1が慣性座標系比例航法加速度コマンドS1を計算し、その慣性座標系比例航法加速度コマンドS1の入力により、オートパイロット部2にて舵角コマンドS2を計算する。舵角コマンドS2が3のフィンミキシング部に入力され、フィンミキシング部では各操舵装置部4に適した操舵指令S3に変換される。各操舵装置部4では、各操舵翼5に対し操舵量S4を出力し、操舵翼5を操舵する。操舵翼5は機体6に取り付けられており、舵角出力S5を出力することにより、機体6に横加速度S6を発生させる。慣性装置7に横加速度S6を入力することにより、角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8、及び角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8を積分して得られる速度S9、高度S10を出力する。動圧補償計算部8は、速度S9、高度S10からオートパイロットゲインS11を計算し、オートパイロットゲインS11へフィードバックさせる。さらに慣性装置7より出力している角速度センサ出力S7と加速度センサ出力S8もオートパイロット計算部2へフィードバックされる。また、母機1から機体6が投下された際、母機1より投下信号S12が出力され、主翼展開装置9から展開指令S13が出力される。投下直後、展開指令S13により展開し、ターゲット防空圏付近まで滑空する。相対距離S15が慣性装置7より入力され、ターゲット防空圏内に突入すると主翼分離装置12より主翼分離指令S17が出力され主翼10を分離する。 【0013】実施の形態3.図3は、この発明の有翼飛しょう体の実施の形態3を示すブロック図である。1,2,3,4,5,6,7,8,9は上記従来と同じものである。そして、12は主翼分離装置、13は遅延炸薬付きチャフ内蔵主翼である。 【0014】図3において、母機1が慣性座標系比例航法加速度コマンドS1を計算し、その慣性座標系比例航法加速度コマンドS1の入力により、オートパイロット部2にて舵角コマンドS2を計算する。舵角コマンドS2が3のフィンミキシング部に入力され、フィンミキシング部では各操舵装置部4に適した操舵指令S3に変換される。各操舵装置部4では、各操舵翼5に対し操舵量S4を出力し、操舵翼5を操舵する。操舵翼5は機体6に取り付けられており、舵角出力S5を出力することにより、機体6に横加速度S6を発生させる。慣性装置7に横加速度S6を入力することにより、角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8、及び角速度センサ出力S7、加速度センサ出力S8を積分して得られる速度S9、高度S10を出力する。動圧補償計算部8は、速度S9、高度S10からオートパイロットゲインS11を計算し、オートパイロットゲインS11へフィードバックさせる。さらに慣性装置7より出力している角速度センサ出力S7と加速度センサ出力S8もオートパイロット計算部2へフィードバックされる。また、母機1から機体6が投下された際、母機1より投下信号S12が出力され、主翼展開装置9から展開指令S13が出力される。投下直後、展開指令S13により展開し、ターゲット防空圏付近まで滑空する。相対距離S15が慣性装置7より入力され、ターゲット防空圏内に突入すると主翼分離装置12より主翼分離指令S17が出力され主翼13を分離する。分離後、遅延炸薬により内蔵されたチャフを主翼内部から散布する。 【0015】 【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果がある。 【0016】第1の発明によれば、主翼を備えた有翼飛しょう体をターゲット防空圏より遠方にて投下し、滑空することで有翼飛しょう体をターゲット防空圏近傍に運び、ターゲット防空圏内では主翼を再び収納し、レーダ反射面積を極力小さく抑えることにより、被迎撃率を低減させ、撃破確率を向上させることが出来る。 【0017】第2の発明によれば、主翼を備えた有翼飛しょう体をターゲット防空圏より遠方にて投下し、滑空することで有翼飛しょう体をターゲット防空圏近傍に運び、ターゲット防空圏内では主翼を切り離し、レーダ反射面積を極力小さく抑えることにより、被迎撃率を低減させ、撃破確率を向上させることが出来る。 【0018】第3の発明によれば、主翼を備えた有翼飛しょう体をターゲット防空圏より遠方にて投下し、滑空することで有翼飛しょう体をターゲット防空圏近傍に運び、ターゲット防空圏内では主翼を切り離し、レーダ反射面積を極力小さく抑えかつ切り離された主翼内部に充填されたチャフを遅延炸薬により辺りに散布し、自弾および次弾の被迎撃率を低減させ、撃破確率を向上させることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月11日(1999.11.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−141394(P2001−141394A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−320489 |
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