トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F41 武器




【発明の名称】 飛しょう体誘導装置
【発明者】 【氏名】野中 親房

【氏名】馬場 広太郎

【要約】 【課題】目標に接近しても、目標からの反射波を受信でき、目標への誘導精度を向上させる飛しょう体誘導装置を得る。

【解決手段】複数個の受信アンテナ部を飛しょう体の外壁に設けて目標に電波を放射している時でも、目標からの反射波を同時に受信できるようにして、目標に命中するまで追尾することができる機能を備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する送信部と、この送信信号を送信波として空間に放射するアンテナ部と、目標からの反射波を受信する、飛しょう体の外壁に設置された複数個の受信アンテナ部と、前記複数個の受信アンテナ部で各々の受信信号を受けて、上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する複数の受信部と、各々のビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部とを備えたことを特徴とする飛しょう体誘導装置。
【請求項2】 送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する複数個の送信部と、この各々の送信信号を送信波として空間に放射する、飛しょう体の外壁に設置された複数個の送信アンテナ部と、目標からの反射波を受信するアンテナ部と、このアンテナ部で受信信号を受けて、上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する受信部と、このビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部とを備えたことを特徴とする飛しょう体誘導装置。
【請求項3】 送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する送信部と、この送信信号を送信波として空間に放射するアンテナ部と、目標からの反射波を受信する、上記アンテナ部の周囲に配置された複数個の受信アンテナ部と、この各々の受信アンテナ部から出力された受信信号のうち、上記アンテナ部からの送信波の漏れ込み成分を除去する複数個の漏込除去部と、この各々の漏込除去部を通過した受信信号を上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する複数の受信部と、各々のビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部とを備えたことを特徴とする飛しょう体誘導装置。
【請求項4】 送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を複数個の送信アンテナ部に出力する複数個の送信部と、この各々の送信信号を送信波として空間に放射する、アンテナ部の周囲に配置された複数個の送信アンテナ部と、目標からの反射波を受信するアンテナ部と、このアンテナ部から出力された受信信号のうち、上記送信アンテナ部からの送信波の漏れ込み成分を除去する漏込除去部と、この漏込除去部を通過した受信信号を上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する受信部と、このビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部とを備えたことを特徴とする飛しょう体誘導装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は検出、追尾しようとする目標に対して電波を放射し、目標により反射してきた電波を受信し、その受信信号から目標検出、角度・距離追尾計算を行うことにより、目標を検出、追尾、撃墜する飛しょう体誘導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)は誘導飛しょう体の運用を示すもので、誘導飛しょう体13が、目標1に対して送信波14を放射し、目標1で反射する反射波15を受信することにより、検出、追尾を行いながら目標1に向かって飛しょうする。
【0003】図7は従来の飛しょう体誘導装置を示すもので、図において、1は目標、2は誘導装置、3は送信部8からの送信信号を電波として目標1に向けて放射し、目標1で反射した電波を受信し、受信部5に受信信号を出力する送受信アンテナ部、4は受信と送信とを切り替える送受信切替部、5は上記送受信切替部4を通過した受信信号を、局部発振部4で発生したローカル信号により周波数変換し、さらに増幅、位相検波してビデオ信号を出力する受信部、6は上記受信部5の出力から目標1の検出、角度・距離追尾計算を行い、次の送受信タイミング信号を局部発振部7に出力する信号処理部、7は受信部5に受信信号を周波数変換するためのローカル信号を供給し、送信部7には送信信号のもととなる送信基準信号を出力する局部発振部、8は上記局部発振部7からの送信基準信号を増幅し、出力する送信部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の飛しょう体誘導装置においては、電波の送信と受信を同一のアンテナで行っており、図6(b)に示すように誘導飛しょう体が目標に接近すると、電波放射中に目標からの反射波が帰ってくるため、反射波を受信できなくなる。これにより、目標への誘導精度が低下する。また、特開昭60−218598号公報において、CW方式アクティブ近接信管の送信アンテナと受信アンテナを共有化することにより誘導飛しょう体の小型・軽量化、構成の容易化を図ろうとする発明が提案されているが、この方式においても誘導飛しょう体が目標に接近した場合の目標への誘導精度の低下に関しては、改善されていない。
【0005】この発明はかかる課題を解決するためのものであり、誘導飛しょう体が目標に命中するまで追尾することを可能にし、目標への誘導精度を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明による飛しょう体誘導装置は、送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する送信部と、この送信信号を送信波として空間に放射する送信アンテナ部と、目標からの反射波を受信する、飛しょう体の外壁に設置された複数個の受信アンテナ部と、この複数個の受信アンテナ部で各々の受信信号を受けて、上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する複数の受信部と、各々のビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部を配置したものであって、図6(c)に示すように目標に接近しても、図5(a)に示すように2列に配置した複数個の受信アンテナ部9で目標からの電波が受信でき、目標に命中するまで追尾することができる機能を備えたものである。
【0007】また、第2の発明による飛しょう体誘導装置は、送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する複数個の送信部と、この各々の送信信号を送信波として空間に放射する、飛しょう体の外壁に設置された複数個の送信アンテナ部と、目標からの反射波を受信する受信アンテナ部と、この受信アンテナ部で受信信号を受けて、上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する受信部と、このビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部を配置したものであって、図6(c)に示すように目標に接近しても、図5(b)に示すように誘導装置の外壁面に設置された複数個の送信アンテナ部11から送信し、目標で反射した電波をアンテナ部で受信でき、目標に命中するまで追尾することができる機能を備えたものである。
【0008】また、第3の発明による飛しょう体誘導装置は、送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する送信部と、この送信信号を送信波として空間に放射する送信アンテナ部と、目標からの反射波を受信する、上記送信アンテナ部の周囲に配置された複数個の受信アンテナ部と、この各々の受信アンテナ部から出力された受信信号のうち、上記送信アンテナ部からの送信波の漏れ込み成分を除去する複数個の漏込除去部と、この各々の漏込除去部を通過した受信信号を上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する複数の受信部と、各々のビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部を配置したものであって、図6(c)に示すように目標に接近しても、図5(c)に示すように配置した複数個の受信アンテナ部9で目標からの反射波が受信でき、かつ、送信アンテナ部10から各々の受信アンテナ部に漏れ込む送信波を除去でき、目標に命中するまで追尾することができる機能を備えた。
【0009】また、第4の発明による飛しょう体誘導装置は、送受信タイミング信号を受けて送信基準信号を発生し、受信時に必要なローカル周波数を発生する局部発振部と、この送信基準信号を増幅した送信信号を出力する複数個の送信部と、この各々の送信信号を送信波として空間に放射する、送信アンテナ部の周囲に配置された複数個の送信アンテナ部と、目標からの反射波を受信する受信アンテナ部と、この受信アンテナ部から出力された受信信号のうち、上記送信アンテナ部からの送信波の漏れ込み成分を除去する漏込除去部と、この漏込除去部を通過した受信信号を上記局部発振部からのローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波したビデオ信号を出力する受信部と、このビデオ信号により目標検出、角度・距離追尾計算を行う信号処理部を配置したものであって、図6(c)に示すように目標に接近しても、図5(d)に示すように設置された複数個の送信アンテナ部11から送信し、目標で反射した電波を受信アンテナ部10で受信でき、かつ、各々の送信アンテナ部から受信アンテナ部に漏れ込む送信波を除去でき、目標に命中するまで追尾することができる機能を備えた。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図であり、図において1は目標、2は誘導装置、5は複数個の受信アンテナ部9から出力された各々の受信信号を、局部発振部7で発生したローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波してビデオ信号を出力する受信部、6は上記受信部5の各々の出力から目標1の検出、角度・距離追尾計算を行い、次の送受信タイミング信号を局部発振部7に出力する信号処理部、7は受信部5に受信信号を周波数変換するためのローカル信号を供給し、送信部8には送信信号のもととなる送信基準信号を出力する局部発振部、8は上記局部発振部7からの送信基準信号を増幅し、送信信号を平面アンテナ部10に出力する送信部、9は平面アンテナ部10から放射され、目標で反射した電波を受信し、受信部5に受信信号を出力する、誘導装置の外壁面に設置された受信アンテナ部、10は送信部8からの送信信号を電波にし、目標に向けて放射する平面アンテナ部である。なお、図中の1,2,5〜8は上記従来装置と全く同一のものである。
【0011】前記のように個性された飛しょう体誘導装置においては、図6(c)に示すように目標に接近しても図5(a)に示すごとく2列に配置した複数個の受信アンテナ部9で受信できる。従って目標との距離に関係なく、目標からの反射波を受信することができるため、目標に命中するまで追尾することが可能になり、誘導精度を向上することができる。
【0012】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形態2を示すブロック図であり、図において1は目標、2は誘導装置、5は平面アンテナ部10から出力された受信信号を、局部発振部7で発生したローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波してビデオ信号を出力する受信部、6は上記受信部5の出力から目標1の検出、角度・距離追尾計算を行い、次の送受信タイミング信号を局部発振部7に出力する信号処理部、7は受信部5に受信信号を周波数変換するためのローカル信号を供給し、送信部8には送信信号のもととなる送信基準信号を出力する局部発振部、8は上記局部発振部7からの送信基準信号を増幅し、送信信号を送信アンテナ部11に出力する送信部、10は送信アンテナ部11から放射され、目標で反射した電波を受信し、受信部5に受信信号を出力する平面アンテナ部、11は送信部8からの送信信号を電波にし、目標に向けて放射する、誘導装置の外壁面に設置された送信アンテナ部である。なお、図中の1,2,5〜8は上記従来装置と全く同一のものである。これにより、図6(c)に示すように目標に接近しても図5(b)に示すごとく複数個の送信アンテナ部11から送信し、目標で反射した電波を平面アンテナ部10で受信できるので実施の形態1と同様の動作が期待できる。
【0013】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形態3を示すブロック図であり、図において1は目標、2は誘導装置、5は複数個の受信アンテナ部9から出力された各々の受信信号を、局部発振部8で発生したローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波してビデオ信号を出力する受信部、6は受信部5の各々の出力から目標1の検出、角度・距離追尾計算を行い、次の送受信タイミング信号を局部発振部7に出力する信号処理部、7は受信部5に受信信号を周波数変換するためのローカル信号を供給し、送信部8には送信信号のもととなる送信基準信号を出力する局部発振部、8は上記局部発振部7からの送信基準信号を増幅し、送信信号を平面アンテナ部10に出力する送信部、9は平面アンテナ部10から放射され、目標で反射した電波を受信し、受信部5に受信信号を出力する、平面アンテナ部10の周囲に配置された複数個の受信アンテナ部、10は送信部8からの送信信号を電波にし、目標に向けて放射する、複数個の受信アンテナ部9の内側に設置された平面アンテナ部、12は各々の受信アンテナ部9から出力された受信信号のうち、平面アンテナ部10からの送信波の漏れ込み成分を除去する漏込除去部である。なお、図中の1,2,5〜8は上記従来装置と全く同一のものである。これにより、図6(c)に示すように目標に接近しても図5(c)に示す複数個の受信アンテナ部9で目標からの反射波が受信でき、また送信アンテナ部10から各々の受信アンテナ部9に漏れ込む送信を除去できるので実施の形態1と同様の動作が期待できる。
【0014】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形態3を示すブロック図であり、図において1は目標、2は誘導装置、5は平面アンテナ部10から出力された受信信号を、局部発振部7で発生したローカル信号により周波数変換し、増幅、位相検波してビデオ信号を出力する受信部、6は受信部5の出力から目標1の検出、角度・距離追尾計算を行い、次の送受信タイミング信号を局部発振部7に出力する信号処理部、7は受信部5に受信信号を周波数変換するためのローカル信号を供給し、送信部8には送信信号のもとになる送信基準信号を出力する局部発振部、8は上記局部発振部7からの送信基準信号を増幅し、送信信号を送信アンテナ部11に出力する、複数個の送信部、10は送信アンテナ部11から放射され、目標で反射した電波を受信し、受信部5に受信信号を出力する、複数個の送信アンテナ部11の内側に設置された平面アンテナ部、11は送信部8からの各々の送信信号を電波にし、目標に向けて放射する、平面アンテナ部10の周囲に配置された、複数個の送信アンテナ部、12は平面アンテナ部10から出力された受信信号のうち、送信アンテナ部11からの送信波の漏れ込み成分を除去する漏込除去部である。なお、図中の1,2,5〜8は上記従来装置と全く同一のものである。これにより、図6(c)に示すように目標に接近しても図5(d)に示す複数個の送信アンテナ部11から送信し、目標で反射した電波を平面アンテナ部10で受信でき、また各々の送信アンテナ部11から平面アンテナ部10へ漏れ込む送信波を除去できるので実施の形態1と同様の動作が期待できる。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、以上説明したように構成されているので、目標との距離に関係なく、目標からの反射波を受信することができるため、目標に命中するまで追尾することが可能になり、誘導精度を向上するという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成11年11月10日(1999.11.10)
【代理人】 【識別番号】100102439
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−141392(P2001−141392A)
【公開日】 平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願番号】 特願平11−319449