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【発明の名称】 隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置
【発明者】 【氏名】香藤 政文

【要約】 【課題】本発明は、複数の火管を有するリボルバー型弾倉を用いて火管の供給を容易とし、安全で信頼性の高い火管装填を行うことを目的とする。

【解決手段】本発明による隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置は、複数の火管(4)を有するリボルバー型弾倉(3)を本体(1)に着脱自在に設け、撃発レバー(5)を引くことによりリボルバー型弾倉(3)が間欠回転して位置決めされ、続いて撃発レバー(5)を引くことにより撃鉄(8)の撃針(7)が火管(4)の雷管をたたき火管(4)の発射となり、複数の火管(4)の連続発射ができる構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体(1)に所定角度毎に間欠回転自在に設けられたリボルバー型弾倉(3)と、前記リボルバー型弾倉(3)に設けられ円周方向に沿って前記所定角度毎に軸方向に沿って配設された複数の火管(4)と、前記本体(1)に設けられ前記火管(4)の雷管を撃つための撃針(7)と、前記本体(1)に設けられ前記撃針(7)を撃つための撃鉄(8)を作動させるための撃発レバー(5)と、前記撃発レバー(5)に連動し前記リボルバー型弾倉(3)の前記間欠回転及び位置決めを行うための間欠回転位置決め機構(50)とを備え、前記リボルバー型弾倉(3)内の各火管(4)を順次間欠回転位置決めして前記撃鉄(8)及び撃針(7)により発火させるように構成したことを特徴とする隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置。
【請求項2】 前記リボルバー型弾倉(3)を支持する弾倉回転支持軸(2)と、前記弾倉回転支持軸(2)を係止する弾倉着脱ピン(22)とを備え、前記弾倉着脱ピン(22)の軸方向移動により前記弾倉回転支持軸(2)の係止を解除するように構成したことを特徴とする請求項1記載の隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置に関し、特に、複数の火管をリボルバー型弾倉に装填し、火管を自動的に供給すると共に、連続射撃を可能とし、安全性及び信頼性を向上させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置としては、例えば、図11及び図12で示される構成が採用されていた。すなわち、図11及び図12において符号1で示されるものは砲身であり、この砲身1の砲尾には砲尾環2、閉鎖機構3、開閉機構4及び撃発機構5が設けられ、閉鎖機構3は隔螺式右開き、自動開放式である。前記砲尾環2は、ほぼ円筒形で、前部外面にねじ込まれたフランジ6には図示しない駐退装置及び復座装置のピストンロッドが連結され、前部内面隔螺ねじに砲身1がねじ込まれている。前記撃発機構5は衝撃式でソレノイドを励磁する方法と、拉縄を引張る方法の2方式が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、従来の隔螺式閉鎖機を装備したりゅう弾砲における火管の供給は、1発ずつ手により供給する方式であり、また、発火の終わった火管の排出は、閉鎖機の開放作動時に連動して火管用閉鎖機を開放するときに排出する方式と、火管用閉鎖機を手により開放し、排出するという二通りの方式であった。そのため、火管の排出には閉鎖機の開放と連動して行う方式があったが、火管の供給は、手により1発ずつ供給(装てん)する方式しかないため、隔螺式閉鎖機を装備したりゅう弾砲では、火管の自動供給(自動装てん)が行えず、砲システムの自動化を採用することが困難であった。また、火管の供給あるいは火管の排出を手動で行うために砲員は、弾薬装てん後及び発射後には砲側に行き、危険物である火管を手により供給(装てん)する必要があり、非常に危険な行為を行うことになっていた。発射時、閉鎖機の開放作動時と連動して発火の終わった火管を排出する方式のりゅう弾砲では、排出された火管が装填機、あるいは給弾機の可動部に入り、作動不良を起こし、射撃が中断することが発生していた。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、複数の火管をリボルバー型弾倉に装填し、火管を自動的に供給すると共に、連続射撃を可能とし、安全性及び信頼性を向上させるようにした隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置は、本体に所定角度毎に間欠回転自在に設けられたリボルバー型弾倉と、前記リボルバー型弾倉に設けられ円周方向に沿って前記所定角度毎に軸方向に沿って配設された複数の火管と、前記本体に設けられ前記火管の雷管を撃つための撃針と、前記本体に設けられ前記撃針を撃つための撃鉄を作動させるための撃発レバーと、前記撃発レバーに連動し前記リボルバー型弾倉の前記間欠回転及び位置決めを行うための間欠回転位置決め機構とを備え、前記リボルバー型弾倉内の各火管を順次間欠回転位置決めして前記撃鉄及び撃針により発火させるようにした構成であり、また、前記リボルバー型弾倉を支持する弾倉回転支持軸と、前記弾倉回転支持軸を係止する弾倉着脱ピンとを備え、前記弾倉着脱ピンの軸方向移動により前記弾倉回転支持軸の係止を解除するようにした構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置の好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。図1及び図5において符号1で示されるものは全体形状がほぼ箱形をなす本体であり、この本体1の前部側1Aにおける弾倉回転支持軸2にはリボルバー型弾倉3が回転自在に設けられ、このリボルバー型弾倉3の円周方向には所定角度毎に複数の火管4がリボルバー型弾倉3の軸方向に沿って配設されている。
【0007】前記本体1の後部側1Bには、撃発レバー5の軸6に連結され撃針7を有する撃鉄8が撃鉄バネ14により作動自在に設けられており、前記軸6に連結された連動リンク9には、図6で示される逆鈎ピン10を有する弾倉位置決めレバー及び逆鈎連動用リンク13が設けられている。前記弾倉位置決めレバー及び逆鈎連動用リンク13には、図6で示されるように弾倉位置決めレバー12が連結されている。
【0008】前記リボルバー型弾倉3は、前記本体1のほぼ中央部位置に設けられた弾倉着脱ハンドル20の操作により本体1に対して着脱自在に設けられており、前記弾倉着脱ハンドル20は、図10に示されるように、偏心部21を介して弾倉着脱ピン22が接続されており、この弾倉着脱ハンドル20の回転によって偏心部21が矢印Aの方向に所定のストロークで往復動し、前記弾倉回転支持軸2内に内蔵バネ(図示せず)を介して連結し、この弾倉回転支持軸2が本体1に保持されるように構成されている。
【0009】前記リボルバー型弾倉3の外周位置には、前記所定角度毎に位置決め穴30が形成され、前記弾倉位置決めレバー12の爪部12aが各位置決め穴30に係合するように構成されている。また、前記リボルバー型弾倉3の前端面3Aには、輪状に形成され前記所定角度毎に形成された複数のカム部31が形成され、弾倉回転爪連動リンク40に連結された弾倉回転爪32が軸方向に沿って移動して係合するように構成され、撃発レバー5の動作と連動して作動する前記弾倉回転爪32によってリボルバー型弾倉3の間欠回転が行われるように構成されている。なお、前述のカム部31と弾倉回転爪32とにより弾倉3を間欠回転させるための間欠回転位置決め機構50を構成している。
【0010】次に、動作について説明する。まず、リボルバー型弾倉3の着脱について説明する。装着の場合、図10のように弾倉着脱ハンドル20を取り外し方向に回転させた状態(すなわち、弾倉着脱ピンが引き抜かれた状態)でリボルバー型弾倉3を弾倉回転支持軸2と共に本体1側へ挿入することにより、弾倉位置決めレバー12の爪12aが各位置決め穴30の何れかに係合し、その後、弾倉着脱ハンドル20を前述と逆方向の取付方向に回転させて弾倉着脱ピン22を元の位置に戻すことにより、弾倉着脱ピン22は弾倉回転支持軸2に係合し、弾倉回転支持軸2が本体1の支持穴(図示せず)に保持されてリボルバー型弾倉3の本体1への装着が完了する。また、このリボルバー型弾倉3を本体1から取外す場合、弾倉着脱ハンドル20を前述の図10のように、取外し方向に回転させると、偏心部21が矢印Aの外側方向に移動することによって弾倉着脱ピン22が同じ方向に移動し、この着脱ピンが引き抜かれた弾倉回転支持軸2が内蔵バネ(図示せず)のばね力により本体1の支持穴(図示せず)との拘束が解除され、リボルバー型弾倉3は図10で示されるように、本体1に対してその軸方向と直交する方向Bに取出すことができる。
【0011】次に、前述のように、リボルバー型弾倉3を本体1内に装填した状態で、撃発レバー5を引き始めると、図8及び図9のように、連動リンク9に連動している弾倉位置決めレバー及び逆鈎連動用リンク13により弾倉位置決めレバー12がリボルバー型弾倉3の位置決め保持位置から弾倉回転可能位置に移動保持される。その後、続いて撃発レバー5をなおも引くことにより、連動リンク9及び弾倉回転爪連動リンク40を介して弾倉回転爪32によってリボルバー型弾倉3が1ピッチ回転される。
【0012】前述のように、リボルバー型弾倉3が1ピッチ回転すると、弾倉位置決めレバー12は、弾倉位置決めレバー及び逆鈎連動用リンク13の保持からはずれ、リボルバー型弾倉3の外周に加工された位置決め穴30に入り、その位置で位置決め保持される。
【0013】その後、続いて撃発レバー5を引くことにより、連動リンク9に連動している弾倉位置決めレバー及び逆鈎連動用リンク13に結合されている逆鈎ピン10に掛けられている逆鈎41を介して撃鉄8が後方に引かれる。この時、撃鉄8の下方の撃鉄バネ14が圧縮され、撃発エネルギーが蓄えられる。さらに、この撃発レバー5の引きにより、逆鈎41の先端部が逆鈎解放ネジ11Aにより上方に回転させられ、逆鈎ピン10との結合が解放される。この逆鈎ピン10が解放されると、撃鉄8は撃鉄バネ14に蓄積されたエネルギーにより前方に回転し、撃鉄8の上部が撃針7をたたき、火管4の雷管をたたいて発火し、火管4の前部から噴出する燃焼ガスにより砲の発射装薬を燃焼させ、砲身薬室内の弾丸を発射する。なお、前述の構成においては、撃発レバー5をりゅう縄等によって引くようにした手動方式であるが、この撃発レバーをソレノイドあるいは油圧シリンダ等に置き換えることで遠隔操作することも可能である。また、前述のリボルバー型火管自動装填装置は、りゅう弾砲に適用されると共に、砲尾装置としては隔螺式閉鎖機が適用される。
【0014】
【発明の効果】本発明による隔螺式閉鎖機用火管自動供給装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、リボルバー式を採用することで火管は射撃に合わせ自動的に供給され、手による供給の必要がなくなり、安全性向上が図れる。また、リボルバー式の特徴である発火終了後の火管を収納したままで次の火管を供給することができ、他の装置への噛み込み等による故障がなくなり、信頼性の向上が図れる。さらに、リボルバーの火管載弾数を10発程度確保することで、高発射速度での連続射撃が可能となり、りゅう弾砲の運用性が拡大する。
【出願人】 【識別番号】000004215
【氏名又は名称】株式会社日本製鋼所
【出願日】 平成11年9月13日(1999.9.13)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2001−82896(P2001−82896A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−258867