| 【発明の名称】 |
空気調和機の配管清浄方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】沼本 浩直
【氏名】藤高 章
【氏名】姫野 保則
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| 【要約】 |
【課題】既設の配管の使用に際して配管をそのまま利用しても長期信頼性の得られる空気調和機の清浄方法を提供する。
【解決手段】空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、配管口から物品を圧縮気体で搬送することによって内部に残留するオイルを排除する空気調和機の配管清浄方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、前記配管口から物品を圧縮気体で搬送することによって内部に存在する異物を排除することを特徴とする空気調和機の配管清浄方法。 【請求項2】空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、前記配管口から物品を圧縮気体で搬送することを複数回行なうことによって内部に存在する異物を排除することを特徴とする空気調和機の配管清浄方法。 【請求項3】空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、前記配管口から2種類以上の物品を圧縮気体で搬送することによって内部に存在する異物を排除することを特徴とする空気調和機の配管清浄方法。 【請求項4】少なくとも一つが親油性を有する物品であり、少なくとも一つが親水性を有する物品であることを特徴とする請求項3記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項5】前記空気調和機を一定時間暖房運転した後、前記配管口から前記物品を前記圧縮気体で搬送することを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項6】前記物品が略円柱形状であり、配管内で形状の自由度が保てる屈曲性と柔軟性を有するものであることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項7】前記物品の側面に溝加工が施されていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項8】前記溝加工をネジ山、螺旋溝加工または平行溝加工とすることを特徴とする請求項7記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項9】前記物品の形状が搬送方向に対して凹型であることを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項10】前記物品が略円柱形状であり、前記物品の外径が前記配管の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項11】前記物品の側面にOリングエラストマーが配設されていることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項12】前記物品の側面にフロッキー加工が施されていることを特徴とする請求項1から11いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項13】前記物品の側面に不織布が被覆されていることを特徴とする請求項1から11いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項14】前記物品の少なくとも側面が親油性を有するものであることを特徴とする請求項1、2、5から13いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項15】前記物品がかさ密度0.1〜0.6g/mlであることを特徴とする請求項14記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項16】前記物品がエラストマーであり、硬度としてスプリングA型で60以下であることを特徴とする請求項1から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項17】前記物品がエラストマーであり、かさ密度0.1〜0.6g/mlの発泡成形体であることを特徴とする請求項1から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項18】前記物品の側面がプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成され、内部に液体を含んでいることをことを特徴とする請求項1から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項19】前記物品の側面が不織布を被覆したプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成されることを特徴とする請求項18記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項20】前記物品の側面が極細繊維で織った布地を被覆したプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成されたことを特徴とする請求項18記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項21】前記物品は内部に親油性を有する繊維をかさ密度0.1〜0.6g/mlで充填したことを特徴とする請求項1、2、5から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項22】前記物品が親油性を有するかさ密度0.05〜0.6g/mlのものであり、前記配管口から前記物品を圧縮気体で搬送する時、前記物品にオイルを含ませたことを特徴とする請求項1、2、5から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項23】前記親油性を有する物品が請求項14、15、21いずれか1項記載の物品とすることを特徴とする請求項4記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項24】前記親水性を有する物品がかさ密度0.1〜0.6g/mlのものであることを特徴とする請求項4記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項25】前記親水性を有する物品は側面が極細繊維で織った布地であることを特徴とする請求項24載の空気調和機の既設配管清浄方法。 【請求項26】前記オイルがハードアルキルベンゼンであることを特徴とする請求項22記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項27】前記オイルが40℃で動粘度9.0〜74.8mm2/sの特性を有すし、環境条件が低温では低粘度のものを、高温では高粘度のものを選択することを特徴とする請求項26記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項28】前記極細繊維が0.3デニール以下であることを特徴とする請求項20、21、25いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項29】前記極細繊維が分割型または剥離型であることを特徴とする請求項20、21、25、28いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項30】前記圧縮気体の搬送圧力が0.5〜5kgf/cm2であることを特徴とする請求項1から29いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項31】前記圧縮気体が露点−30℃以下の乾燥気体であることを特徴とする請求項1から29いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。 【請求項32】前記圧縮気体が空気あるいは窒素であることを特徴とする請求項1から31いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機を据え付ける施工時の配管の清浄に関するするものである。 【0002】 【従来の技術】従来、空気調和装置等の冷凍装置には、R22等のHCFC系冷媒を用いた圧縮式ヒートポンプがよく用いらている。この種の冷凍装置は、主に、圧縮機、室外側熱交換器、膨張弁及び室内側熱交換器が冷媒配管によって接続された冷媒回路から構成されている。 【0003】近年、冷暖房需要の増大に伴い、ビルディング用の空気調和装置(以下、「ビル空調機」ともいう)等のような大規模な空気調和装置も多用されている。通常、ビル空調機は、1箇所に設けられた室外横と複数の部屋にそれぞれ設けられた室内機とを備えて構成されている。室外機と室内機とは、冷媒配管を通じて接続されている。したがって、冷媒配管は、各部屋にまで延長され、ビルディングの隅々にまで配設されている。 【0004】ところで、最近、地球環境問題に鑑み、冷凍装置に使用する冷媒を、R22等のHCFC系冷媒からHFC系冷媒などの代替冷媒へ代替することが求められている。そのため、今後、上記ビル空調機においても使用冷媒の代替が必要とされる。 【0005】HFC系冷媒の使用に際しては、冷凍機油としてエステル油又はエーテル油等の合成油を用いる。このエステル油又はエーテル油は、HCFC系冷媒に対して用いられている従来の鉱油より安定性が劣るため、コンタミと呼ばれるスラッジ状の固定物である異物を析出しやすい。そのため、従来以上に厳しい水分管理やコンタミ管理が必要となる。 【0006】また、ビル空調機の冷媒配管は各部屋に配役する必要があるので、その施工には多くの時間とコストがかかる。したがって、代替冷媒への代替に際して、既設配管をそのまま使用することができれば、ビル空調機を全く新規に施工する場合にくらべて、施工コストの低減及び施工時間の短縮が図られ、非常に好ましいと言える。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、冷媒回路内の冷媒をHCFC系冷媒からHFC系冷媒に入れ替え、既設の冷凍装置をそのまま使用したのでは次ぎのような問題が生じる。まず、ビル空調機の冷媒配管は長距離にわたるため、厳しい水分管理及びコンタミ管理を大規模な範囲で行わなければならず、その管理が非常に困難である。また、既設配管の清浄を徹底的に行う必要があり、清浄に多大の時間とコストがかかるという問題がある。つまり、冷媒配管内には、冷凍装置の圧縮機の潤滑油、つまり冷凍機油が時には激しく劣化した状態で付着している。そのため、冷媒回路内の冷媒を種類の異なる冷媒に入れ替える際には、その冷凍機油を排除することが最も重要である。 【0008】上述の通り、従来HCFC系冷媒を使用する冷凍装置では、冷凍機油として鉱油が用いられている。一方、HFC系冷媒を使用する冷凍装置では、冷凍機油としてエステル油又はエーテル油等の合成油を使用する。このエステル油又はエーテル油はその安定性が鉱油より劣るため、鉱油と混合すると、コンタミを析出する。そのため、冷媒配管内に鉱油が残留していれば、HFC系冷媒の使用に際して冷媒回路内にコンタミが生じ、このコンタミが冷凍装置の運転に悪影響を及ぽす。従って、HCFC系冷媒からHFC系冷媒に代替する場合には、冷媒配管の冷凍機油除去を念入りに行う必要がある。しかし、冷媒配管内の鉱油を除去するような清浄には、多くの時間とコストが必要となっていた。 【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、HFC系冷媒の使用に際して既設配管をそのまま利用しても長期信頼性の得られる空気調和機の清浄方法を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の空気調和機の配管清浄方法は、空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、前記配管口から物品を圧縮気体で搬送することによって内部に存在する異物を排除することを特徴とする。 【0011】請求項2記載の本発明の空気調和機の配管清浄方法は、空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、前記配管口から物品を圧縮気体で搬送することを複数回行なうことによって内部に存在する異物を排除することを特徴とする。 【0012】請求項3記載の本発明の空気調和機の配管清浄方法は、空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、前記配管口から2種類以上の物品を圧縮気体で搬送することによって内部に存在する異物を排除することを特徴とする。 【0013】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の空気調和機の配管清浄方法において、少なくとも一つが親油性を有する物品であり、少なくとも一つが親水性を有する物品であることを特徴とする。 【0014】請求項5記載の本発明は、請求項1から4いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記空気調和機を一定時間暖房運転した後、前記配管口から前記物品を前記圧縮気体で搬送することを特徴とする。 【0015】請求項6記載の本発明は、請求項1から5いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品が略円柱形状であり、配管内で形状の自由度が保てる屈曲性と柔軟性を有するものであることを特徴とする。 【0016】請求項7記載の本発明は、請求項1から6いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面に溝加工が施されていることを特徴とする。 【0017】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記溝加工をネジ山、螺旋溝加工または平行溝加工とすることを特徴とする。 【0018】請求項9記載の本発明は、請求項1から8いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の形状が搬送方向に対して凹型であることを特徴とする。 【0019】請求項10記載の本発明は、請求項1から9いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品が略円柱形状であり、前記物品の外径が前記配管の内径よりも大きいことを特徴とする。 【0020】請求項11記載の本発明は、請求項1から9いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面にOリングエラストマーが配設されていることを特徴とする。 【0021】請求項12記載の本発明は、請求項1から11いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面にフロッキー加工が施されていることを特徴とする。 【0022】請求項13記載の本発明は、請求項1から11いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面に不織布が被覆されていることを特徴とする。 【0023】請求項14記載の本発明は、請求項1、2、5から13いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の少なくとも側面が親油性を有するものであることを特徴とする。 【0024】請求項15記載の本発明は、請求項14記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品がかさ密度0.1〜0.6g/mlであることを特徴とする。 【0025】請求項16記載の本発明は、請求項1から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品がエラストマーであり、硬度としてスプリングA型で60以下であることを特徴とする。 【0026】請求項17記載の本発明は、請求項1から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品がエラストマーであり、かさ密度0.1〜0.6g/mlの発泡成形体であることを特徴とする。 【0027】請求項18記載の本発明は、請求項1から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面がプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成され、内部に液体を含んでいることをことを特徴とする。 【0028】請求項19記載の本発明は、請求項18記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面が不織布を被覆したプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成されることを特徴とする。 【0029】請求項20記載の本発明は、請求項18記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品の側面が極細繊維で織った布地を被覆したプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成されたことを特徴とする。 【0030】請求項21記載の本発明は、請求項1、2、5から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品は内部に親油性を有する繊維をかさ密度0.1〜0.6g/mlで充填したことを特徴とする。 【0031】請求項22記載の本発明は、請求項1、2、5から15いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記物品が親油性を有するかさ密度0.05〜0.6g/mlのものであり、前記配管口から前記物品を圧縮気体で搬送する時、前記物品にオイルを含ませたことを特徴とする。 【0032】請求項23記載の本発明は、請求項4記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記親油性を有する物品が請求項14、15、21いずれか1項記載の物品とすることを特徴とする。 【0033】請求項24記載の本発明は、請求項4記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記親水性を有する物品がかさ密度0.1〜0.6g/mlのものであることを特徴とする。 【0034】請求項25記載補本発明は、請求項24載の空気調和機の既設配管清浄方法において、前記親水性を有する物品は側面が極細繊維で織った布地であることを特徴とする。 【0035】請求項26記載の本発明は、請求項22記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記オイルがハードアルキルベンゼンであることを特徴とする。 【0036】請求項27記載の本発明は、請求項26記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記オイルが40℃で動粘度9.0〜74.8mm2/sの特性を有すし、環境条件が低温では低粘度のものを、高温では高粘度のものを選択することを特徴とする。 【0037】請求項28記載の本発明は、請求項20、21、25いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記極細繊維が0.3デニール以下であることを特徴とする。 【0038】請求項29記載の本発明は、請求項20、21、25、28いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記極細繊維が分割型または剥離型であることを特徴とする。 【0039】請求項30記載の本発明は、請求項1から29いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記圧縮気体の搬送圧力が0.5〜5kgf/cm2であることを特徴とする。 【0040】請求項31記載の本発明は、請求項1から29いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記圧縮気体が露点−30℃以下の乾燥気体であることを特徴とする。 【0041】請求項32記載の本発明は、請求項1から31いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方法において、前記圧縮気体が空気あるいは窒素であることを特徴とする。 【0042】 【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、配管口から物品を圧縮気体で搬送するものである。このように、配管内に残留付着していたオイルは物品が圧縮気体で搬送される時に生じる排除体積効果で配管外に排出される。したがって、既設配管を次ぎの空気調和機の配管として継続して使用しても長期信頼性が得られる。 【0043】本発明の第2の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、配管口から物品を複数回、圧縮気体で搬送するものである。このように、配管内に残留付着していたオイルを物品の排除体積効果で配管外に排出する工程を複数回行うことによって、一回でのオイル排除率が十分とは言えなくても繰り返し行うことで配管内部はさらに清浄化される。したがって、配管を次ぎの空気調和機の配管として継続して使用してもより確実な長期信頼性が得られる。 【0044】本発明の第3及び第4の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、配管口から2種類以上の物品を圧縮気体で搬送するものである。このように、親油性、親水性という相反する特性を有した2種類以上の物品を搬送することで、配管内に残留していたオイル分だけでなく、水分も十分に排除することができ、配管を次ぎの空気調和機の配管として継続して使用してもさらにより確実な長期信頼性が得られる。 【0045】本発明の第5の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、一定時間暖房運転した後に配管清浄するものである。このように、残留オイルの粘度が非常に高くなる冬場にも暖房運転を行うことで、銅配管を十分に加温でき、オイル排除効果を高めることができる。 【0046】本発明の第6の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品を略円柱形状で、自由度の高いものとするものである。このように、搬送物が屈曲性と柔軟性を有するものであることによって、曲部を有した配管であっても十分に対応でき、搬送物の長さをある程度長くしても搬送途中で詰まるようなことはなく、オイルの排除率を向上させることができる。 【0047】本発明の第7及び第8の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面に溝加工をするものである。このように、樹脂の側面にネジ山あるいは螺旋溝あるいは平行溝が施してあれば、樹脂が搬送されるときに山部が銅配管内壁に衝突しながら進むため、付着物をかき取る効果が大きい。また内壁面には点接触で衝突しながら進むため摩擦抵抗も小さくできる。 【0048】本発明の第9の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の形状が搬送方向に対して凹型である。このように、搬送物を凹形状とすることで銅配管内壁から排除された付着物は凹部に堆積しながら外部に排出できた。凹形状を具体的には柔らかい材質で進行方向に対してわずか台形形状あるいはジャバラ形状とすることができ、銅配管との摺動部分を小さくすることができる。 【0049】本発明の第10の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の外径が配管の内径より大きいものである。このように、外径が銅配管の内径よりも大きいことで銅配管内壁を擦りながら進行するため、付着物をかき取る効果が大きくなる。 【0050】本発明の第11の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面にOリングエラストマーが配設されたものである。このように、樹脂の外面に柔軟性のあるOリングを配設することによって、搬送物外面に凹凸形状を持たせることができるので、樹脂が搬送される時に生じる摺動抵抗を小さくすることができる。またOリングの硬度を小さくすることで搬送物の最大径を銅配管内径よりもわずか大きくすることができ、樹脂が搬送されるときにOリングが銅配管内壁を擦りながら進むため、付着物をかき取る効果が大きくなる。 【0051】本発明の第12の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面にフロッキー加工がされたものである。搬送物の側面に植毛繊維がフロッキー加工された成形体は樹脂の外径は銅配管よりも小さくする必要があったが、フロッキー加工した状態では銅配管よりも外径は大きくすることができ、それによって植毛部が銅配管内壁を擦りながら進行するため、付着物をかき取る効果が大きくい。 【0052】本発明の第13の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面に不織布が被覆されている。不織布としてPP製等の親油性を有するもの、ホ゜リエステル製等を親油加工したもので十分なオイル保持力を有するようになり、残留オイルに対しての排除効果が大きい。 【0053】本発明の第14の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、少なくとも物品の側面に親油性を有するものである。このように、物品の側面あるいはそれ自体が親油性であることによって、物品が銅配管内部を搬送される時の摺動抵抗を小さくすることができる。また、物品自体が親油性を有することで十分に吸油してくれるとともに物品も膨潤して銅配管内部の付着物をしっかりとかき取る効果が大きくなる。 【0054】本発明の第15の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品のかさ密度を0.1〜0.6g/mlとしたものである。このように、親油性を有するPP長繊維成形体は鉱油を吸着することで次第に膨潤し、また成形体としても密度が大きくなってくる。この状態で圧縮窒素で搬送されると搬送物をスリップする窒素量を低減できるので、銅配管内部の残留オイルを排除するのに極めて効果的である。本発明の第16の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品がエラストマーで、硬度がスプリングA型で60以下である。このように、屈曲性と柔軟性を有するゴムは配管における屈曲部でも対応できる硬度まで低下させることでエラストマーとしての特徴を十分に活かすことができた。またゴムは屈曲性と柔軟性を有するので搬送物の長さをある程度長くしても搬送途中で詰まるようなことはなく、オイルの排除率を向上させることができる。 【0055】本発明の第17の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品がエラストマーで、かさ密度0.1〜0.6g/mlの発泡成形体である。このように、エラストマーを発泡成形体とすることで屈曲性と柔軟性がさらに向上し、搬送物の長さをある程度長くしても搬送途中で詰まるようなことはなく、オイルの排除率を向上させることができる。 【0056】本発明の第18の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面がプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成され、内部に液体を含んでいるものである。このように、内部に液体を含んで弾性を保持させた構造物を搬送物とすることで、非常に屈曲性、柔軟性に優れたものを提供できた。その結果搬送物の長さがかなり長くても、銅配管内部に詰まるようなことはない。 【0057】本発明の第19の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面が不織布を被覆したプラスチックフィルム材またはエラストマーフィルム材で構成されたものである。このように、プラスチックフィルムに不織布を貼り合わせることで銅配管内壁の付着物かき取り効果は向上するとともに、十分な屈曲性、柔軟性を有するので搬送物の長さがかなり長くても、銅配管内部に詰まるようなことはない。 【0058】本発明の第20の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の側面が極細繊維で織った布地を被覆したプラスチックフィルム材で構成されたものである。このように、プラスチックフィルムに極細繊維を貼り合わせることで配管内壁の付着物ワイピング効果は向上する、特に銅粉、鉄粉等をかき取った時にそれらが脱離することなく、配管外に排出できた。 【0059】本発明の第21の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、物品の内部に親油性を有する繊維をかさ密度0.1〜0.6g/mlで充填したものである。このように、側面に極細繊維を被覆することで銅配管内壁の付着物ワイピング効果は向上する。特に銅粉、鉄粉等をかき取った時にそれらが脱離することなく、銅配管外に排出できた。さらに親油性を有するPP繊維成形体は鉱油を吸着することで次第に膨潤し、また成形体としても密度が大きくなってくる。この状態で圧縮窒素で搬送されるので、銅配管内部の残留オイルを排除するのに極めて効果的である。 【0060】本発明の第22の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、清浄前に物品にオイルを含ませたものである。親油性を有するPP長繊維成形体は鉱油を吸着すれば次第に膨潤して銅配管内部の残留オイルを排除するのに極めて効果的であるが、残留オイルが少ない場合には銅粉、鉄粉等の排除効果が小さかった。これを改善するためコンタミオイルとして残留しても信頼性に影響を及ぼさないように新品のオイルを含ませた状態で配管内を搬送させることで残留オイルが少ない場合でも残留オイルおよび銅粉、鉄粉等を十分に排除できるようになった。 【0061】本発明の第24の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、親水性を有する物品のかさ密度が0.1〜0.6g/mlのものである。親水性を有するかさ密度0.1〜0.6g/mlのものは十分な屈曲性を有すとともに水を吸着することで次第に膨潤し、また成形体としても密度が大きくなってくる。この状態で圧縮窒素で搬送されるので、銅配管内部の残留水分を排除するのに極めて効果的である。 【0062】本発明の第25の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、親水性を有する物品の側面が極細繊維で織った布地のものである。このように、側面に極細繊維を被覆することで銅配管内壁の付着物ワイピング効果は向上する。特に銅粉、鉄粉等をかき取った時にそれらが脱離することなく、銅配管外に排出できた。さらに親水性を有するので水分を吸着することで次第に膨潤し、また成形体としても密度が大きくなってくる。この状態で圧縮窒素で搬送されるので、銅配管内部の残留オイルを排除するのに極めて効果的である。 【0063】本発明の第26の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、オイルがハードアルキルベンゼンである。このように、搬送物に含ませるオイルをハードアルキルベンゼン(HAB油)とすることで配管内に残留する劣化オイルと置換して新品のHAB油が残っても信頼性に与える影響が小さい。 【0064】本発明の第27の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、オイルを低温では低粘度、高温では高粘度のものを選択するものである。このように、搬送物に含ませるHAB油を据え付け工事の環境条件に合わせて最適となるように選択することで配管内に残留する劣化オイルの排除効果が向上する。 【0065】本発明の第28の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、極細繊維が0.3デニール以下のものである。このように、極細繊維に対して0.3デニール以下とすることで、銅粉、鉄粉等を拭き取った時の清浄度がさらに向上する。 【0066】本発明の第29の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、極細繊維が分割型また剥離型であるものである。このように、極細繊維の形状を分割型または剥離型で紡糸することで鋭いエッジを持った三角形あるいは扁平な断面を有し、一旦かき取ったコンタミ物は絡みあった繊維の中に閉じ込められ、再度脱着しにくくなるので清浄度がさらに向上する。 【0067】本発明の第30の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、圧縮気体の搬送圧力が0.5〜5kgf/cm2のものである。このように、圧縮気体の搬送圧力を最適化することによって搬送物に対する無駄なスリップの防止、付着物かき取りあるいは拭き取り効果の低下防止を行うことができ、残留オイルを確実に排除できる。 【0068】本発明の第31の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、圧縮気体の露点温度が−30℃以下の乾燥気体のものである。ポリイミド等の中空フィルターを通過させることで露点−40℃以下の乾燥気体とすることができた。導入する気体中の水分量を制限することで、本発明による配管清浄作業を終了した時に残留している水分も低減できた。乾燥気体を導入することで、内部に存在していた水分は搬送気体に随伴する形で排出されるからである。 【0069】本発明の第32の実施の形態における空気調和機の配管清浄方法は、圧縮気体を空気あるいは窒素とするものである。このように、搬送気体として空気あるいは窒素とすることで簡単に入手でき、据え付け作業性が向上する。 【0070】 【実施例】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すような一戸建て住宅の場合、空気調和機は1台の室外機1に対してたとえば3台の室内機A2,室内機B3,室内機C4が分岐ユニット5を経由して備えられていることがある。その時、銅配管は住宅の外観性を配慮して住宅壁の内部に埋め込んだ状態で引きまわされ、室外機から離れた室内機の場合、長い銅配管では30mにもおよぶ場合がある。このような場合に埋め込み状態にある銅配管を新規で配設するには多大な時間と費用を要する。したがって、本発明では図2に示すような清浄方式で既設配管内に残留しているオイルをできる限り排除し、新規の室外機、室内機に対して既設配管そのまま使用することを目的とする。1本の配管について説明すると、まず一方の銅配管6内部に搬送しようとする物品7を挿入する。この時物品7によっては銅配管内に少し無理に押し込む場合もある。その後フレア加工された銅配管をニップル(図示せず)を介して窒素ボンベ8に連結された耐圧ホース9と接続する。次ぎに窒素ボンベ8に配設されたレギュレータバルブ10を閉の状態にして一次圧を開放する。その後、ゲージ11を見ながら、レギュレータバルブ10を徐々に開放することで窒素ガスが銅配管内部に圧送されると、物品が内部に残留するオイル等異物を排除しながら移動して他方の出口から排出される。この時、内部に残留するオイル等異物も同時に排出される。 【0071】この方式は基本的に銅配管内に物品を挿入して圧縮気体で搬送する方式であり、そのための物品は以下の具体的な実施例で説明するようにさまざまな形態を取ることができる。 【0072】この場合、従来のR22冷媒を使用した空気調和機からR410A冷媒を使用した空気調和機に取り換える時とR410A冷媒を使用した空気調和機から再びR410A冷媒を使用した空気調和機に取り換える時がある。またR410A冷媒を使用した空気調和機にはエステル油とエーテル油を冷凍機油としたものがある。実施例ではR22冷媒からのR410A冷媒への転換を想定して説明する。 【0073】(実施例1)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.82φ×7.0、端面;R2からなるPP樹脂を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータバルブにてゲージを見ながら窒素流量をコントロールし、約2kgf/cm2の圧力でPP樹脂を搬送した結果、約60%の鉱油を排除できた。 【0074】(実施例2)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.82φ×7.0、端面;R2からなるPP樹脂を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータバルブにてゲージを見ながら窒素流量をコントロールし、約4kgf/cm2の圧力でPP樹脂を搬送した結果、約50%の鉱油を排除できた。 【0075】(実施例3)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.82φ×7.0、端面;R2からなるPP樹脂を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータバルブにてゲージを見ながら窒素流量をコントロールし、約4kgf/cm2の圧力でPP樹脂を搬送した。引き続いてPP樹脂に付いているオイルを布で拭いた後、再度銅配管内を同様に搬送した。その結果、約70%の鉱油を排除できた。 【0076】(実施例4)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図3に示されるような7.82φ×7.0、ネジ山ピッチ1mmのABS樹脂12を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でABS樹脂を搬送した結果、約70%の鉱油を排除できた。 【0077】(実施例5)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図3に示されるような7.82φ×7.0、ネジ山ピッチ1mmのABS樹脂12を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でABS樹脂を搬送した。引き続いてABS樹脂に付いているオイルを布で拭いた後、再度銅配管内を同様に搬送した。その結果、約85%の鉱油を排除できた。 【0078】実施例4、5のように樹脂の側面にネジ山が施してあれば、樹脂が搬送されるときに山部が銅配管内壁に衝突しながら進むため、付着物をかき取る効果が大きい。また内壁面には点接触で衝突しながら進むため摩擦抵抗も小さくできる。ここではネジ山について実施例を示したが側面が螺旋溝または平行溝であってもほぼ同様な効果が得られた。 【0079】(実施例6)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図4に示されるような6.0φ×7.0のABS樹脂13に溝加工をしながらCR(クロロプレン重合体)製ゴムのOリング14(1.5φ、硬度;スプリングA型 30)を2重に配設した成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約gf/cm2の圧力で前記成形体を搬送した結果、約80%の鉱油を排除できた。 【0080】本実施例のように樹脂の外面に柔軟性のあるOリングを配設することによって搬送物外面に凹凸形状を持たせることができるので、樹脂が搬送される時に生じる摺動抵抗を小さくすることができる。またOリングの硬度を小さくすることで搬送物の最大径を銅配管内径よりもわずか大きくすることができ、樹脂が搬送されるときにOリングが銅配管内壁を擦りながら進むため、付着物をかき取る効果が大きくなった。 【0081】ここではOリングを2重として行ったが、配設するOリングは3重、4重であっても構わない。またOリングとしてCRゴムを使用したが、この他にNBR(ブタジエン-アクリルニトリル共重合体)、EPDM(エチレン-プロピレン共重合体)、IIR(イソブテン-イソプレン共重合体)、シリコン樹脂等のゴムも使用できる。 【0082】(実施例7)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図5に示されるような底面7.50φ、上面7.92φ×15、厚み1.5mmからなる軟質塩ビキャップ状成形体15の凹部を流れ方向として導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で軟質塩ビキャップ状成形体を搬送した結果、約90%の鉱油を排除できた。 【0083】(実施例8)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図6に示されるような外径7.92φ、内径4.92φ×15、厚み1.5mmからなるNBR製ジャバラ状キャップ成形体16(硬度;スプリングA型 50)の凹部を流れ方向として導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でNBR製ジャバラ状キャップ成形体を搬送した結果、約90%の鉱油を排除できた。 【0084】実施例7では柔らかい軟質塩ビキャップとすることで進行方向に対してわずか台形形状とすることができ、銅配管との摺動部分を小さくすることができた。凹部を搬送方向とすることで銅配管内壁から排除された付着物は凹部に堆積しながら外部に排出できた。また実施例8では側面部をジャバラ形状にすることで銅配管との摺動部分を小さくすることができた。同様な効果が得られる材質としてCR、EPDMゴムあるいはスチレン系エラストマー等があった。 【0085】(実施例9)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図7に示されるような6.5φ×7.0からなるABS樹脂17の側面にナイロン製植毛繊維18が高さ1.0mmでフロッキー加工された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記フロッキー加工された成形体を搬送した結果、約90%の鉱油を排除できた。 【0086】(実施例10)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図7に示されるような6.5φ×7.0からなるABS樹脂17の側面にナイロン製植毛繊維18が高さ1.0mmでフロッキー加工された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約4kgf/cm2の圧力で前記フロッキー加工された成形体を搬送した結果、約85%の鉱油を排除できた。 【0087】(実施例11)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として5℃の雰囲気で、内部に図7に示されるような6.5φ×7.0からなるABS樹脂17の側面にナイロン製植毛繊維18が高さ1.0mmでフロッキー加工された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約4kgf/cm2の圧力で前記フロッキー加工された成形体を搬送した結果、約80%の鉱油を排除できた。 【0088】実施例9から11では搬送物の側面に植毛繊維が直接フロッキー加工された成形体を使用したが、植毛繊維がフロッキー加工されたテープを成形体の側面に貼り付けたものでも良い。樹脂の外径は銅配管よりも小さくする必要があるが、フロッキー加工した状態では銅配管よりも外径は大きくすることが好ましい。そのことによって植毛部が銅配管内壁を擦りながら進行するため、付着物をかき取る効果が大きくなった。 【0089】ここでは、ナイロン製の植毛繊維を使用したがその他にポリプロピレン、ポリエステル系、アクリル系等の繊維が使用できる。ポリプロピレン製植毛繊維はそれ自体が最も親油性を有することもできる。また親油性を有さない繊維の場合であっても粘度の高いハードアルキルベンゼン(以下HABと示す)油で表面加工することで親油性に近い特性を示すようになった。 【0090】(実施例12)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図8に示されるような5.0φ×8.0からなるABS樹脂19にPP製長繊維不織布20が厚み2.0mmで巻回された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送し、約90秒後に排出された。その結果、約91%の鉱油を排除できた。 【0091】(実施例13)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図8に示されるような5.0φ×8.0からなるABS樹脂19にPP製長繊維不織布20が厚み2.0mmで巻回された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約4kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送し、約30秒後に排出された。その結果、約91%の鉱油を排除できた。 【0092】(実施例14)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として40℃の雰囲気で、内部に図8に示されるような5.0φ×8.0からなるABS樹脂19にPP製長繊維不織布20が厚み2.0mmで巻回された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約4kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送し、約15秒後に排出された。その結果、約92%の鉱油を排除できた。 【0093】(実施例15)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として5℃の雰囲気で、内部に図8に示されるような5.0φ×8.0からなるABS樹脂19にPP製長繊維不織布20が厚み2.0mmで巻回された成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約4kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送し、約150秒後に排出された。その結果、約85%の鉱油を排除できた。 【0094】実施例12から15ではPP製長繊維不織布が親油性を有しているので、PP製長繊維不織布は鉱油を吸着することで次第に膨潤し、この部分の密度も大きくなってくる。この状態で圧縮窒素にて搬送されると搬送物の外周および内部をスリップする窒素量を低減できるので、銅配管内部の残留オイルを排除するのに極めて効果的であった。また、銅配管内部にオイルが多く残留していない場合にも内部に樹脂があるため、構造物として強度的に強く、搬送の途上で詰まったり、破壊されてしまうことはなかった。 【0095】また実施例10と11および実施例13から15を比較すると銅配管の清浄作業を行う環境温度によって残留オイルの排除効果の異なることがわかる。これはオイルの粘度が温度によって急激に異なり、配管壁面に付着したものが取れにくい状態にあるためである。図9に鉱油に対する温度と粘度との関係を示した。したがって、冬場等の寒い環境では室外機、室内機の本体をはずす前に暖房運転を15min程度行えば銅配管を30℃程度に加温することができ、その後に銅配管内に成形体を搬送すればオイルの排除を効率的に実施できた。 【0096】(実施例16)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.92φ×7.0、端面;R2からなるNBRゴム(硬度;スプリングA型50)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でNBRゴムを搬送した結果、約85%の鉱油を排除できた。 【0097】(実施例17)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.92φ×14、端面;R2からなるNBRゴム(硬度;スプリングA型30)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でNBRゴムを搬送した結果、約91%の鉱油を排除できた。 【0098】(実施例18)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.93φ×21、端面;R2からなるEPDMゴム発泡成形体(かさ密度0.2g/ml)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でEPDMゴム発泡成形体を搬送した結果、約94%の鉱油を排除できた。 【0099】(実施例19)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.93φ×28、端面;R2からなるEPDMゴム発泡成形体(かさ密度0.1g/ml)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でEPDMゴム発泡成形体を搬送した結果、約95%の鉱油を排除できた。 【0100】実施例16から19では搬送物自体に屈曲性と柔軟性を有するゴムまたはその発泡体を使用した。ゴムは既設配管における屈曲部でも対応できる硬度まで低下させることでエラストマーとしての特徴を十分に活かすことができた。またゴムは屈曲性と柔軟性を有するので搬送物の長さをある程度長くしても搬送途中で詰まるようなことはなく、オイルの排除率を向上させることができた。また柔軟性を増大するために独立気泡を有する発泡成形体を使用するとさらに効果的であった。本発明に適用できるゴムの硬度はスプリングA型で60以下であり、硬度が小さすぎて不都合となることはない。しかし多孔体でない中実タイプではスプリングA型で20以下のものは入手しにくく、現実的には20〜60が実用的な範囲となる。また発泡成形体ではスプリングA型で適用できる範囲を限定することは難しく、かさ密度で実用的な範囲を考えると挿入状態で0.1〜0.6g/mlであった。0.1g/ml以下では機械的強度が脆く、実用的に問題であった。 【0101】ここではエラストマーとしてNBRゴムとEPDMゴム発泡成形体を使用したが、この他にCR、SBR、IIR、シリコーン等のゴムおよびPP系、スチレン系エラストマーおよびPP、PE樹脂の発泡成形体も使用できる。 【0102】(実施例20)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.96φ×14からなるPP製長繊維成形体(かさ密度;0.2g/ml)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でPP長繊維成形体を搬送した結果、約95%の鉱油を排除できた。 【0103】(実施例21)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に7.94φ×14からなるPP発泡成形体(かさ密度;0.4g/ml)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でPP発泡成形体を搬送した結果、約91%の鉱油を排除できた。 【0104】本実施例ではPP製長繊維成形体、PP発泡成形体が親油性を有しており、排出された時PP製長繊維成形体は十分に鉱油を吸着していた。PP製長繊維成形体は鉱油を吸着することで次第に膨潤し、また成形体としても密度が大きくなってくる。この状態で圧縮窒素にて搬送されると搬送物をスリップする窒素量を低減できるので、銅配管内部の残留オイルを排除するのに極めて効果的であった。しかし、銅配管内部にオイルが多く残留していない場合にはPP製長繊維成形体のかさ密度が小さいと、圧縮窒素の圧力によっては搬送の途上で破壊されてしまうことがあり、PP成形体のかさ密度は挿入状態で0.1g/ml以上が好ましかった。またPP長繊維成形体もしくは発泡成形体としての特性(柔軟性、屈曲性)を活かすためにはかさ密度0.6g/ml以下が好ましかった。したがって、PP成形体のかさ密度は0.1〜0.6g/mlが好ましいと考えられる。 【0105】(実施例22)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図10に示されるような8φ×20で、厚み50μmからなるPPフィルム21内部に少し空間を設けて密度0.9g/mlのHAB油22を充填した成形体を押し込みながら導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送した結果、約93%の鉱油を排除できた。しかし銅粉の排除率は50%以下であった。 【0106】本実施例では内部に液体を含んで弾性を保持させた構造物を搬送物とすることで、非常に屈曲性、柔軟性に優れたものを提供できた。その結果搬送物の長さがかなり長くても、銅配管内部に詰まるようなことはなかった。ここでは内部にHAB油を使用したが、万一途中で搬送物が破壊してしまっても後で問題となりにくい液体を使用することが好ましい。またオイルを包み込むフィルムとしては耐油性に優れたフィルムであれば特に限定させるものではなく、PP系のエラストマーフィルムも使用できる。 【0107】(実施例23)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図11に示されるような8φ×20で、PP製長繊維不織布23が厚み1.0mmで貼り付けられた厚み50μmからなるPPフィルム24内部に少し空間を設けて密度0.9g/mlのHAB油25を充填した成形体を押し込みながら導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送した結果、約95%の鉱油を排除できた。また銅粉の排除率も約70%であった。 【0108】本実施例では実施例22に対してPPフィルム上に不織布を貼り付けた搬送物を使用した。この結果搬送物が銅配管内部を進行する時、より内壁面を擦りながら進むので付着物をかき取る効果が大きくなった。 【0109】(実施例24)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図12に示されるような8φ×20で、ポリエステルの極細繊維26(0.1デニール)が貼り付けられた厚み50μmからなるPPフィルム27内部に密度0.9g/mlのHAB油28を充填した成形体を押し込みながら導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送した結果、約95%の鉱油を排除できた。また銅粉の排除率も約80%であった。本実施例では実施例22に対してPPフィルム上に極細繊維を貼り付けた搬送物を使用した。この結果搬送物が銅配管内部を進行する時、より内壁面を擦りながら進むので付着物をワイピング(拭き取り)効果が大きくなった。また極細繊維は銅紛、鉄紛までも排除する効果が大きかった。 【0110】(実施例25)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)、平均粒径2μmの銅粉100mgおよび水1000mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図13に示されるような7.96φ×14からなるPP長繊維成形体29(かさ密度;0.2g/ml)の側面をポリエステルの極細繊維30(0.1デニール)で被覆したものを導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でPP繊維成形体を搬送した結果、約97%の鉱油を排除でき、銅粉の排除率も約90%であり、水分排除率は約70%であった。 【0111】(実施例26)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)、平均粒径2μmの銅粉100mgおよび水1000mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図13に示されるような7.96φ×14からなるPP長繊維成形体29(かさ密度;0.2g/ml)の側面をポリエステルの極細繊維30(0.1デニール)で被覆したものを導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でPP長繊維成形体を搬送した。次に7.96φ×14からなる精製セルロース発泡成形体(かさ密度;0.3g/ml)を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約3kgf/cm2の圧力で精製セルロース発泡成形体を搬送した。その結果、約98%の鉱油を排除でき、銅粉の排除率も約95%であり、水分排除率も98%であった。 【0112】(実施例27)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)、平均粒径2μmの銅粉100mgおよび水1000mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図13に示されるような7.96φ×14からなるPP長繊維成形体29(かさ密度;0.2g/ml)の側面をポリエステルの極細繊維30(0.1デニール)で被覆したものを導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力でPP長繊維成形体を搬送した。次に図14に示されるような7.96φ×14からなるポリアクリル酸部分中和物架橋成形体31(かさ密度;0.3g/ml)の側面をポリエステルの極細繊維32(0.1デニール)で被覆したものを導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約3kgf/cm2の圧力でポリアクリル酸部分中和物架橋成形体を搬送した。その結果、約98%の鉱油を排除でき、銅粉の排除率も約98%であり、水分排除率も98%であった。 【0113】実施例26、27では、吸水性樹脂として精製セルロース発泡成形体とポリアクリル酸部分中和物架橋体が使用されたが本発明に適用できる吸水性樹脂はこの限りではない。この他にアクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体のケン化物、架橋ポリビニルアルコール変性物、澱粉−アクリルニトリルグラフト重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体、ポリエチレンオキサイドの部分架橋体等が使用できる。またパルプ繊維、木綿、精製セルロース繊維、アクリレート繊維等を内部に充填することもできる。 【0114】(実施例28)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、7.94φ×14からなるPP長繊維成形体(かさ密度;0.2g/ml)に新品のHAB油(40℃で動粘度32.4mm2/s)を染み込ませた状態で銅配管内部に導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記PP長繊維成形体を搬送した結果、残留していた鉱油は約98%排除できた。また銅粉の排除率も約95%であった。 【0115】(実施例29)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、7.94φ×14からなるPP長繊維成形体(かさ密度;0.2g/ml)に新品のHAB油(40℃で動粘度9.6mm2/s)を染み込ませた状態で銅配管内部に導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記PP長繊維成形体を搬送した結果、残留していた鉱油は約98%排除できた。また銅粉の排除率も約93%であった。 【0116】(実施例30)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、7.94φ×14からなるPP長繊維成形体(かさ密度;0.2g/ml)に新品のHAB油(40℃で動粘度65.7mm2/s)を染み込ませた状態で銅配管内部に導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記PP長繊維成形体を搬送した結果、残留していた鉱油は約98%排除できた。また銅粉の排除率も約95%であった。 【0117】実施例28から30ではほぼ同じ条件でHAB油の動粘度だけを変えた場合について示した。これからPP長繊維成形体に染み込ませるオイルは低温ほど低粘度のものを使用し、高温ほど高粘度のものを使用することが好ましかった。特に高温時に低粘度のもの使用することはPP長繊維成形体に新品のオイルを染み込ませる効果を極端に低下させた。すなわち搬送物と銅管壁のオイルは摺動抵抗の低減には効果を示すが、その効果が強すぎて管壁のかき取り効果を低下させる結果になった。また、染み込ませる時には加温して粘度を低下させて含浸し、冷却してから銅配管内部に導入して搬送することは本発明において効果的であった。したがって、据え付け工事の環境条件によって最適なHAB油の動粘度は変化する。市販されているHAB油の場合粘度グレードがJIS K 2001で規格化されており、本発明に適した粘度グレードはVG10〜VG68であり、これは40℃で動粘度9.0〜74.8mm2/sに相当する。参考として図15にHAB油に対する温度と粘度との関係を示した。 【0118】またPP長繊維成形体にオイルを染み込ませた状態で搬送する場合には、オイルでPP長繊維成形体が膨潤して圧送される気体に対してオイルの壁ができるとともに、銅管壁面に対しては摺動抵抗低減の効果が大きいため、かさ密度0.05〜0.6g/mlものまで適用可能であった。 【0119】(実施例31)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、図13に示されるような7.94φ×14からなるPP長繊維成形体(かさ密度;0.2g/ml)側面をポリエステルの極細繊維(0.1デニール)で被覆したものに新品のHAB油(40℃で動粘度32.4mm2/s)を染み込ませた状態で銅配管内部に導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースに接続してレギュレータで窒素流量をコントロールしながら、2kgf/cm2の圧力で前記PP長繊維成形体を搬送した結果、残留していた鉱油は99%排除できた。また銅粉の排除率も98%であった。 【0120】(実施例32)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、内部に図8に示されるような5.0φ×8.0からなるABS樹脂にPP製長繊維不織布が厚み2.0mmで巻回された成形体を2個準備した。まず最初の成形体を導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記成形体を搬送した。さらに2個目の成形体を導入して同様な手順で搬送した。その結果、約95%の鉱油を排除できた。また銅粉の排除率も約91%であった。 【0121】(実施例33)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)および平均粒径2μmの銅粉100mgを残留させた。条件として25℃の雰囲気で、図13に示されるような7.94φ×14からなるPP長繊維成形体(かさ密度;0.2g/ml)側面をポリエステルの極細繊維(0.1デニール)で被覆したものを2個準備した。まず最初のPP長繊維成形体に新品のHAB油(40℃で動粘度32.4mm2/s)を染み込ませた状態で銅配管内部に導入した後、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、約2kgf/cm2の圧力で前記PP長繊維成形体を搬送した。さらに2個目のPP長繊維成形体を導入して同様な手順で搬送した。その結果、残留していた鉱油は99.5%排除できた。また銅粉の排除率も99%であった。 【0122】(比較例1)ここでは1本の配管で代表し、3/8inchの銅配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。条件として25℃の雰囲気で、窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し、レギュレータで窒素流量をコントロールしながら、5kgf/cm2の圧力で窒素を5分間導入した結果、排除できた鉱油は約20%以下であった。 【0123】上記結果を踏まえて劣化した鉱油(SUNISO 4GS)(全酸価0.04)を使用して信頼性試験を行った。劣化した鉱油10gをエステル油260gに混入させ、R410A冷媒850gを充填した空気調和機について冷房過負荷条件、室外機40℃、室内機40℃で吐出温度115℃設定にして2000時間運転した。その結果、圧縮機の摺動部に不具合はなかった。またエーテル油についても同様な信頼性試験を行ったが、圧縮機の摺動部に不具合はなかった。 【0124】したがって、本発明による既設配管清浄化を行う前に残留しているオイルの状態および絶対量によるが、本発明による既設配管清浄化を実施すればほとんど全ての場合において次ぎに取りつける空気調和機の信頼性を保証できると推定される。 【0125】本発明に適用できる搬送物となる物品は硬いものだと、銅配管内径に対して10%程度細いものが好ましい。すなわち銅配管に傷を付けにくくするためである。したがって樹脂等で少なくとも銅よりは硬度の小さいものが適していた。また物品が柔軟性を有するものの場合には、銅配管の内径に対して5%以下である程度大きいもののほうが銅配管内壁をかき取る効果を十分に発揮できた。 【0126】本発明に適用できる極細繊維について説明する。極細繊維とは通常繊維の太さが1デニール以下のものをいう。1デニールは長さ9000メートルの繊維の重量は1gのものをいう。一般的に繊維の太さが約1デニールで、絹繊維よりも細い合成繊維を表現する。デニール法は布のフィラメント、ヤーンに使用される単位で、一定の長さに対する重さで糸の太さをあらわす「恒長式」である。極細繊維の特徴は繊維の細さとその形状にある。繊維の材質はナイロンとポリエステルが一般的であるが、通常1デニール以下の繊維が密に詰まった状態で織られている。この繊維の製造方法は一緒にまとめた状態で紡糸した後で、分離する方式が一般的である。 【0127】本発明に適している極細繊維の製造方法は分割型または剥離型であり、0.3デニール以下のものを使用することで長期にわたって使用された冷凍サイクルから生じた銅紛、鉄紛等コンタミ物を排除するのに効果的であった。分割型は図16に示すように一本の繊維の中を2つの成分で分離することでつくる極細繊維であり、一本一本の繊維は鋭いエッジを持った三角形の断面をしているため、銅配管内壁に付着しているオイル汚れ、銅紛、鉄紛等コンタミ物へのワイピング(拭き取り)効果が大きい。また剥離型は図17に示すように2つの成分を剥離させることでつくられる非常に扁平な繊維であり、この扁平な形状が撚れることで一本一本の繊維間でのオイル汚れ、銅紛、鉄紛等コンタミ物へのワイピング(拭き取り)効果が大きい。そして一旦かき取ったコンタミ物は絡みあった繊維の中に閉じ込められ、再度脱着しにくくなる。したがって、本発明の分野のような銅配管内部からコンタミ物排除には非常に適していた。 【0128】本発明に適用できる圧縮気体の搬送圧力は0.5〜5kgf/cm2が好ましかった。実施例では2kgf/cm2と4kgf/cm2の場合を示した。圧力が5kgf/cm2よりも大きくなると実施例1のような場合には、搬送物に対して気体のスリップが多くなる傾向にあった。また、実施例6から8あるいは実施例9から12のような場合には搬送速度が植毛あるいは不織布での付着物かき取りあるいは拭き取り操作に対して速すぎるため、オイル除去率を低下することになった。冬場の低温条件、たとえば5℃ではその傾向はより顕著であった。したがって、圧縮気体の搬送圧力は気象条件と搬送させる物品の特性を勘案してコントロ−ルする必要があった。搬送圧力が0.5kgf/cm2以下では1/4inch銅管で配管長が長い場合には圧力損失が大きくで、搬送物を満足に搬送できず、途中で詰まることもあった。効率的な搬送方法は、搬送圧力を物品導入時には低くし、物品が銅配管内を進行して導入部から遠くなるにしたがって圧力を高くするように制御したほうが良かった。 【0129】本発明に適用できる圧縮気体は一般的には空気あるいは窒素である。これらは簡単に入手できるので空気あるいは窒素を使用できることで工事の作業性が向上する。また、空気あるいは窒素はポリイミド等の中空フィルターを通過させることで露点−30℃以下の乾燥気体とすることができる。導入する気体中の水分量を制限することで、本発明による既設配管清浄作業を終了した時に残留している水分も低減できる。すなわち、乾燥気体を導入することで、内部に存在していた水分は搬送気体に随伴する形で排出されるからである。 【0130】本発明による既設配管清浄化はR410A冷媒を使用した空気調和機から再びR410A冷媒を使用した空気調和機に取り換える時にも使用できる。またその空気調和機に用いられる冷凍機油がエステル油あるいはエーテル油の場合でも適用可能である。 【0131】 【発明の効果】以上のように本発明は、空気調和機の室内機と室外機とを接続する配管において、配管口から物品を圧縮気体で搬送することによって内部に残留する異物を排除する事より、配管内に残留付着していたオイルは物品が圧縮気体で搬送される時に生じる排除体積効果で配管外に排出される。したがって、既設配管を次ぎの空気調和機の配管として継続して使用しても長期信頼性が得られる |
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月16日(1999.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−141390(P2001−141390A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−325102 |
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