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【発明の名称】 熱交換装置
【発明者】 【氏名】吉田 直美

【氏名】植田 昭雄

【氏名】山田 陸雄

【氏名】杉田 隆一

【氏名】吉田 邦勝

【氏名】竹田 誠

【氏名】山口 博嗣

【要約】 【課題】水平伝熱管に堆積した未燃分を、簡単な構造で除去できる。

【解決手段】階層的に配置された水平伝熱管11を有する伝熱管10と、この伝熱管10を囲う冷却壁12とを有する熱交換装置に設けられ、水平伝熱管11に堆積した堆積未燃分38にリサイクルガス42を噴射する噴射口20が冷却壁12の内面17に開口して設けられた未燃分除去手段を備える。噴射口20は、水平伝熱管11の間にリサイクルガス42を噴射する位置に設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 階層的に配置された水平伝熱管を有する伝熱管と、該伝熱管を囲う冷却壁とを有する熱交換装置に設けられ、前記水平伝熱管に堆積した未燃分に気体を噴射する噴射口が前記冷却壁の内面に開口して設けられた未燃分除去手段を備えてなる熱交換装置。
【請求項2】 請求項1において、前記噴射口は、前記水平伝熱管の間に前記気体を噴射する位置に設けられてなる熱交換装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝熱管に堆積した未燃分を除去する未燃分除去手段を備えた熱交換装置に関するものである。本熱交換装置は、たとえば石炭ガス化炉で生成される生成ガスの熱を回収する熱回収ボイラとして好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】微粉の石炭(微粉炭)を原料とする石炭ガス化炉は、供給された微粉炭原料と、空気、酸素などの酸化剤とを、原料灰の融点以上の温度である約1,300〜1,600℃の炉内でガス化し生成ガスを生成する。石炭ガス化炉で生成された生成ガスは、熱回収ボイラなどの熱交換装置に送られ、その保有熱の一部が回収される。
【0003】このような熱回収ボイラは、階層的に配置された水平伝熱管を有する伝熱管と、この伝熱管を囲う冷却壁とを有し、伝熱管の外側を通過する生成ガスと、伝熱管の内側を流通する熱媒体との間で熱交換される。熱回収ボイラへ送られる生成ガスは、数100g/Nm3の未燃分を含み、これは通常の石炭焚ボイラの数100倍の濃度に相当する。この未燃分を含む生成ガスを熱回収ボイラに送り熱回収を行うと、生成ガス中の未燃分は比較的短時間のうちに伝熱管、特に水平部位である水平伝熱管に堆積する。因みに、未燃分は、未燃カーボンと灰分を含むものである。
【0004】上記熱回収ボイラにおいて、未燃分が水平伝熱管に堆積すると、伝熱管の受熱面積が減少し、熱交換率の低下を起こす。したがって、熱交換率を上げるには、伝熱管上に堆積した未燃分を積極的に除去する必要がある。水平伝熱管に堆積した未燃分(以下「堆積未燃分」ともいう)を除去する装置としては、熱回収ボイラ内の水平伝熱管の上方に、窒素ガス(N2ガス)を供給するガス供給配管を配設し、このガス供給配管に設けられた噴射口から窒素ガスを噴射し、水平伝熱管上に堆積した未燃分を吹き飛ばすものが知られている(たとえば特開昭61−221293号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記未燃分を除去する装置は、水平伝熱管の上方に窒素ガスを噴射するための噴射口を設けたガス供給配管を設ける必要がある。このため、内部を流れる高温ガスによってガス供給配管や、これに設けた噴射口が熱損傷を受ける。これを防止するため、ガス供給配管や噴射口に工夫をする必要がある。たとえばガス供給配管や噴射口を形成する材料に耐熱合金を使用したり、配管や部材の肉厚を厚くしたりする。
【0006】また、ガス供給配管は、水平伝熱管に平行な方向やこれに直交する方向に設けられるが、水平伝熱管の全てにこのようなガス供給配管を設けると数が多くなり、構造が複雑になる。さらに、ガス供給配管の配設される数が多くなると経済的でないので、幾つかの水平伝熱管がまとまった伝熱管ごとに設けられる。しかし、この場合、ガス供給配管の噴射口から窒素ガスを噴射したときに、上に位置する水平伝熱管に対して下に位置する水平伝熱管、いわば影になる水平伝熱管に堆積した未燃分が除去されにくいという問題があった。
【0007】本発明は、水平伝熱管に堆積した未燃分を簡単な構造で除去できることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明は、水平伝熱管に堆積した未燃分に気体を噴射する噴射口が冷却壁の内面に開口して設けられた未燃分除去手段を備えてなることを特徴とする。
【0009】このようにすることにより、水平伝熱管に堆積した未燃分は、冷却壁の噴射口から噴射される気体によって吹き飛ばされるので、熱交換に寄与できなかった伝熱面が回復し、熱交換率を維持できる。特に、噴射口を水平伝熱管の間に気体を噴射する位置に設けたものによれば、各階層ごとの水平伝熱管に堆積していた未燃分が除去され、他の水平伝熱管の影になって堆積していた未燃分も除去される。
【0010】さらに、未燃分除去手段の噴射口は、冷却壁の内面に開口して設けられるので、熱交換装置の内部を流れる高温ガスに露出する面が少なく熱損傷を受けることが少ない。しかも、熱交換装置の内部に、先に記した気体を噴射するためのガス供給配管がないので、熱交換装置の内部における伝熱管の設計の自由度が増す。したがって、簡単な構造で水平伝熱管全体にわたって未燃分が除去される。
【0011】上記未燃分除去手段の噴射口は、冷却壁の内面に開口するが、水平伝熱管の長手方向に気体を噴射する噴射口と、水平伝熱管の長手方向と直交する方向に気体を噴射する噴射口とを含むように形成すると良い。一方の噴射口では伝熱管の影になって除去できない未燃分を他方の噴射口によって除去することができる。
【0012】噴射口の形状は、円形でもよいが、冷却壁の円周方向に長い長孔とすることにより、水平面内で広がる噴射流とすることができ、未燃分が堆積した水平伝熱管の広い範囲をカバーできる。
【0013】また、未燃分を吹き飛ばすための気体は、冷却壁の外部から供給され、冷却壁の内部に設けられた気体の流路に流入し、この流路を流れて冷却壁の内面に開口した噴射口から噴射される。この場合、流路として冷却壁を貫通する貫通孔を設け、この貫通孔の気体流出口を先の噴射口とすると良い。このようにすることにより、冷却壁の外側を囲った囲い(これを「気体溜め部」ということにする)を設け、貫通孔の気体流入口を覆うことにより、冷却壁に設けた複数の貫通孔に簡単な構造で気体を供給することができる。この場合、熱交換装置の内部を流れる高温ガスの入口から出口に向かって、気体溜め部を分割すると良い。気体溜め部を分割することにより、分割された気体溜め部ごとに供給気体の圧力や流量を変えることが可能になり、水平伝熱管に堆積した未燃分の量に応じて供給する気体の圧力、流量、噴射時間、回数などを制御することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱交換装置の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。なお、図1〜9において、同一または同等部分には同一符号を付けて示す。
【0015】図5は、本発明に係る熱交換装置を使用した石炭ガス化装置の一実施形態を示す系統図である。石炭などの固体炭素質原料をガス化するガス化装置として、固定層、流動層、気流層などの各型が従来より知られている。これらの中で気流層型の石炭ガス化装置は、合成ガス、複合ガス、複合発電、燃料電池などの燃料および原料製造に適し、ガス化効率が高い、適用炭種が広い、環境適合性に優れているなどの特徴を有している。
【0016】図5に示した石炭ガス化装置は、微粉炭原料44と酸化剤としての空気または酸素46とを供給して反応させて生成ガス36を生成する石炭ガス化炉3と、この石炭ガス化炉3で生成された生成ガス36の熱を回収する熱回収ボイラ(熱交換装置)6とを備える。微粉炭中の灰分は溶融スラグ48として排出される。
【0017】熱回収ボイラ6は、生成ガス36がライン4を介して供給される。熱回収ボイラ6の内部には伝熱管群9a、9b、…が設けられ、伝熱管群9a、9b、…は階層的に配置された水平伝熱管を有する伝熱管の集まりである。熱回収ボイラ6は、これらの伝熱管群9a、9b、…と、伝熱管群9a、9b、…を囲う冷却壁12とを有し、伝熱管群の伝熱管外側を通過する生成ガス36の熱を伝熱管の内側を流通する熱媒体に移動させて回収する。
【0018】熱回収ボイラ6を通過した生成ガス37は、ライン35を介して未燃分回収装置34に導かれ、ここで未燃分39が回収される。未燃分39が回収された生成ガスの一部はリサイクルガス42として利用される。残りの生成ガス41は、脱塵、ガス精製などの処理が行われ、ガスタービンに供給され燃焼される。
【0019】さらに、熱回収ボイラ6は、冷却壁12の外側背面に沿って設けられる複数に分割されたブロー用ユニット(気体溜め部)23a、23b…を備える。後述のように、冷却壁に設けられる複数の貫通孔19(図1に示す)に気体、たとえば生成ガスから未燃分を除去した上記リサイクルガス42が供給される。なお、リサイクルガス42の代わりに窒素ガスが使用される場合もある。
【0020】図6は、水平伝熱管に堆積した未燃分を示す説明図である。上記熱回収ボイラ6において熱交換率に大きく影響するのは、図6に示す水平伝熱管11上の堆積未燃分38である。堆積未燃分38は、伝熱管の受熱面積を低下させる。
【0021】図1は、本発明に係る熱交換装置の第1実施形態を示す要部断面図である。図2は、図1の平面図である。第1実施形態の熱回収装置は、冷却壁12を形成する冷却管14(図2)およびこの冷却管14の間を塞ぐ塞ぎ板16と、この塞ぎ板16を貫通する複数の貫通孔19とを備える。貫通孔の噴射口20は、塞ぎ板の内面17に開口し、貫通孔19に供給されるリサイクルガス42が水平伝熱管11の間に噴射される位置に設けられる。
【0022】図3は、第1実施形態における冷却壁の内面側の斜視図である。塞ぎ板16の内面には、複数の噴射口20が形成され、その形状は円である。噴射口20の高さ方向の位置は、図示していない水平伝熱管の間に対応させて設けられる。冷却管14は、その長手方向を冷却壁12の高さ方向に一致させ、かつ円周方向に、たとえば一定の間隔に設けられる。
【0023】図4は、第1実施形態の別の噴射口を示す要部断面図である。噴射口20は、図1、2に示したベンド部と異なる位置に設けられる。すなわち、水平伝熱管11に直交する方向に開口し、かつ水平伝熱管11の間にリサイクルガス42を噴射する位置に設けられる。貫通孔19には、ブロー用ユニット23からリサイクルガス42が供給される。
【0024】次に、リサイクルガス42を圧送する気体圧送装置およびこれを制御する制御装置について、先に示した図5によって説明する。
【0025】図5に示すように、熱回収ボイラ6は、各分割されたブロー用ユニット23a、23b…に独立に気体を圧送可能な圧送手段として気体圧送装置25と、この気体圧送装置25を独立に制御可能な制御装置30とが設けられる。
【0026】気体圧送装置25は、未燃分を除去したリサイクルガス42を導入するライン26と、ライン26がさらに分岐されたライン26a、26b…と、ライン26の途中に設けられる制御弁27、ライン26a、26b…の途中に設けられる制御弁28a、28b…とを有する。そして、ライン26a、26b…は、それぞれブロー用ユニット23a、23b…に接続される。制御弁27、28a、28b…は、リサイクルガス42の圧力または流量あるいは圧力と流量を制御するもので、配管設計時に適宜組み合わせる。図示していないが、ライン26、26a、26b…には遮断弁も適宜設けられると良い。
【0027】制御装置30は、制御弁27、制御弁28a、28b…をそれぞれ制御するコ.ントローラ31と、コントローラ31からの指令信号を制御弁27、制御弁28a、28b…に伝える信号ライン32、33a、33b…とを有する。
【0028】以上の構造を有する第1実施形態の熱回収装置は、次のように作用する。すなわち、図1に示すように、塞ぎ板16を貫通する複数の貫通孔19に供給されるリサイクルガス42は、貫通孔の噴射口20から噴射される。噴射されたリサイクルガス42は、水平伝熱管11の間に噴射され、水平伝熱管11上の堆積未燃分38を吹き飛ばす。
【0029】図4に示すように、リサイクルガス42を熱回収ボイラの伝熱管のベンド部に当たらない水平伝熱管11の間に噴射させることにより、リサイクルガス(スートブローガス)42は確実に水平伝熱管11の間を通り抜け、水平伝熱管上の堆積未燃分38を吹き飛ばすことができ、低下した熱交換率を再び向上させることができる。
【0030】さらに、それぞれの水平伝熱管11の間に対応して複数の噴射口20が塞ぎ板16に設けられるので、それぞれの噴射口20から噴射されるリサイクルガス42は、それぞれの噴射口20に対応する水平伝熱管11の間の堆積未燃分38に噴射され、堆積未燃分38を吹き飛ばし、伝熱管全体にわたって除去する。また、貫通孔の噴射口20は塞ぎ板の内面17に開口し、突出していないので噴射口20の露出面積が小さく、伝熱管外側を通過する高温の生成ガスによって熱的に損傷されることが少ない。
【0031】さらに、ブロー用ユニット23によって複数の貫通孔19にリサイクルガス42を供給するので、気体供給の構造が単純化され小型化される。すなわち、複数の貫通孔19に冷却壁の背面に設けたブロー用ユニット23からリサイクルガス42を供給できるようにすることで、構造を簡易にして効果的に噴射することができる。
【0032】そして、ブロー用ユニットを分割して独立に制御・運転することにより、効率的に熱交換率を向上させることができる。水平伝熱管上に堆積する未燃分の堆積量は、水平伝熱管の位置によって差がある。すなわち、生成ガスの流入する入口に近いところの水平伝熱管には多く堆積し、生成ガスの入口から離れたところに位置する水平伝熱管に堆積する堆積量は少ない。このような場合、生成ガスの入口に近いところに位置するブロー用ユニットには多くの気体量を供給し、生成ガスの入口から離れたブロー用ユニットには供給する気体量を少なくするなどの制御ができる。たとえば、リサイクルガスを間欠的に伝熱管に噴射する場合、熱回収ボイラの生成ガス入口の水平伝熱管には噴射回数を多くして集中的に噴射し、生成ガス出口付近の水平伝熱管には噴射回数を少なくして噴射する。このようにすることにより生成ガスの希釈を防止することができる。
【0033】さらに、図1〜4に示す第1実施形態のように、噴射口20を炉内に突き出すことなく、冷却壁に貫通孔19を設け、その噴出口20を冷却壁の内面17に設けることにより、熱による未燃分除去装置の損傷を防止でき、高温の生成ガスが流れている場合でも用いることができる。
【0034】図5に示すように、それぞれのブロー用ユニット23a、23b…は気体圧送装置25によってリサイクルガス42が独立に圧送され、気体圧送装置25は制御装置30によって独立に制御される。ブロー用ユニット23a、23b…に気体を圧送する気体圧送条件は、ブロー用ユニット23a、23b…に対応する伝熱管上の未燃分の堆積量に応じて変えられる。気体圧送条件は、たとえば、気体の供給流量、圧送圧力などであるが、気体が間欠的に供給される場合は、その回数、時間となる。このように、熱回収ボイラ6は、水平伝熱管上の未燃分を吹き飛ばすことによって、伝熱管の減少した受熱面積が回復し、熱交換率を向上させる。
【0035】比較例1として、最上段の伝熱管群9aの真上に気体噴射部(スートブロー管)を設置した未燃分除去装置を挙げ、比較する。気体噴射部の構造は、円筒状の鋼管に水平伝熱管方向に噴射口として複数の孔を開けたものである。気体噴射部の噴射口より窒素ガスが水平伝熱管に向けて噴射される。
【0036】第1実施形態の未燃分除去装置と比較例1の未燃分除去装置との熱交換効率の回復度を比較する。生成ガスの条件は、温度700℃、圧力常圧、空塔速度2m/s、管間速度4.9m/s、未燃分濃度150g/Nm3であり、伝熱管群の段数8、列数6の場合において、1時間運転した。両未燃分除去装置の水平伝熱管に未燃分が堆積した場合の熱伝達率は20W/m2・Kであった。
【0037】次に、気体噴射部の噴射圧力を5kgf/cm2、噴射口の直径を3mmとした条件で3秒間噴射した。この場合の第1実施形態の未燃分除去装置の熱伝達率は46W/m2・Kであったのに対して、比較例1の未燃分除去装置の熱伝達率は30W/m2・Kで、第1実施形態の熱伝達率の値より16W/m2・K小さかった。
【0038】気体噴射終了後、水平伝熱管上の堆積未燃分を観察すると、第1実施形態の場合は、全階層にわたって未燃分がほぼ吹き飛ばされていたのに対して、比較例1の場合は、階層の1、2層目はほぼ飛散していたが、その下流の層では気体噴射前後で大きな差はなかった。比較例1の場合、流速の速い上層の水平伝熱管は堆積未燃分の飛散が進むが、上層の水平伝熱管で遮られ影になる部分の層の水平伝熱管では、リサイクルガスの流速が遅くなり、堆積未燃分は除去されない傾向がある。
【0039】これに対して、第1実施形態の場合は、全階層の水平伝熱管で全体に渡って堆積未燃分の除去が行われており、噴射気体が水平伝熱管上に十分な流速で流れたものと考えられる。噴射気体は確実に水平伝熱管の間を通り抜け、水平伝熱管上の堆積未燃分を吹き飛ばすことができる。石炭ガス化炉の炉内圧力は通常2.5MPa以上の高圧であるため、熱回収ボイラの水平方向の寸法は通常のボイラの1/5以下の数m四方となる。したがって、第1実施形態の場合のように水平伝熱管の水平方向(横方向)から気体を噴射しても、水平伝熱管上を十分な流速の噴流ガスが通過することができる。堆積未燃分が除去されることにより受熱面積が大きくなり、低下した熱効率を、再び向上させることができる。
【0040】図4に示すように、水平伝熱管に直角の方向から噴射する場合についても上記噴射条件と同様にして行ったところ、熱伝達率は46W/m2・Kであった。
【0041】図7は、第2実施形態における冷却壁の内面側の斜視図である。第2実施形態の熱交換装置は、噴射気体の噴射口20の形状が熱回収ボイラの冷却壁12の周方向に長いものを用いる。窒素ガスは、ブロー用ユニット23から供給され、平面方向への噴射気体の噴射量が多くなり、この噴射口20に対応する水平伝熱管上の堆積未燃分を効率よく除去できる。
【0042】噴射口20の寸法が高さ(縦)1mm、巾(横)7mmのものを用い、その他の条件を第1実施形態のものと同様にして行ったところ、熱伝達率は50W/m2・Kであり、第1実施形態の熱交換装置と同等か、これ以上の結果が得られた。このような噴射口とすることにより、水平方向への噴射気体量を大きくすることができ、伝熱管上の堆積未燃分を効率よく吹き飛ばすことができる。第2実施形態におけるその他の部分の構造と作用については第1実施形態のものと同じであるので、その説明を省略する。図8は、噴射口の形状を示し、(A)は長方形状、(B)は長円形状の説明図である。噴射口20は、(A)に示す長方形状のものと、(B)に示す長円形状のものを示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0043】図9は、本発明に係る熱交換装置の第3実施形態を示す要部断面図である。第1、第2実施形態のブロー用ユニットは分割されていたが、第3実施形態の熱交換装置は、伝熱管群9a、9b…に噴射する複数の噴射口に冷却壁の背面の共通の一つのブロー用ユニット23を設けたものである。このような構造のブロー用ユニットであっても複数の噴射口にリサイクルガス42を供給することができ、簡単な構造にして効果的に噴射することができる。第3実施形態におけるその他の部分の構造と作用については第1実施形態のものと同じであるので、その説明を省略する。
【0044】以上この発明を図示の実施形態について詳しく説明したが、それを以ってこの発明をそれらの実施例のみに限定するものではなく、この発明の精神を逸脱せずして種々改変を加えて多種多様の変形をなし得ることは云うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、水平伝熱管に堆積した未燃分を、簡単な構造で除去できる。
【出願人】 【識別番号】000005441
【氏名又は名称】バブコック日立株式会社
【出願日】 平成11年6月30日(1999.6.30)
【代理人】 【識別番号】100066979
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜沼 辰之
【公開番号】 特開2001−12895(P2001−12895A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−184713