| 【発明の名称】 |
熱交換器の注水口構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】笹野 教久
【氏名】阪根 高明
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| 【要約】 |
【課題】簡便な構造にて注水口(フィラネック)を設ける。
【解決手段】注水口130を突出部125によって形成された膨らみ部126に設ける。これにより、連結管(接続パイプ)を設けることなく、ヘッダタンク122の幅寸法Woより大きい口径(開口直径)φを有する注水口130をヘッダタンク122に設けることができる。したがって、簡便な構造にて注水口130を設けることができるので、ラジエータ100の製造原価低減を図ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体が流通する複数本のチューブ(111)と、前記チューブ(111)の長手方向端部に配設され、前記複数本のチューブ(111)と連通するヘッダタンク(122)とを有して構成された熱交換器に適用され、前記ヘッダタンク(122)に形成された流体を注水するための注水口(130)の構造であって、前記ヘッダタンク(122)に外方側に向けて突出する突出部(125)を前記ヘッダタンク(122)に設け、さらに、前記突出部(125)の突出方向(D)と交差する方向に向けて開口させた状態で前記突出部(125)に前記注水口(130)を設けたことを特徴とする熱交換器の注水口構造。 【請求項2】 前記突出部(125)は、前記ヘッダタンク(122)に塑性加工を施すことにより一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の注水口構造。 【請求項3】 前記突出部(125)は、前記ヘッダタンク(122)に別部品を接合することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の注水口構造。 【請求項4】 前記突出部(125)は、ろう付けにて前記ヘッダタンク(122)に接合されていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器の注水口構造。 【請求項5】 流体が流通する複数本のチューブ(111)と、前記チューブ(111)の長手方向端部に配設され、前記複数本のチューブ(111)と連通するヘッダタンク(122)とを有し、前記ヘッダタンク(122)には、流体を注水するための注水口(130)が設けられており、さらに、前記注水口(130)は、前記ヘッダタンク(122)に外方側に向けて突出する突出部(125)の突出方向(D)と交差する方向に向けて開口していることを特徴とする熱交換器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器内に冷却水等の流体を注入するための注水口(フィラーネックの構造に関するもので、水冷式内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ。)の冷却水を冷却するラジエータに適用して有効である。 【0002】 【従来の技術】ラジエータの注水口は、例えば実開昭60−185890号公報に記載のごとく、一般的にヘッダタンクから上方側に延びる連結管(接続パイプ)の端部に設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構造では、連結管を必要とすることに加えて、連結管の曲げ加工等を必要とするため、製造工数低減を図ることが難しく、熱交換器の製造原価上昇を招く要因となっていた。 【0004】また、近年、ラジエータの小型化、特に、ラジエータの外形寸法のうち空気流通方向と平行な幅方向寸法の小型化への要求が強くなってきたため、ヘッダタンクの幅寸法が注水口の開口直径より小さいものが増加してきている。このため、注水口を直接ヘッダタンクに設けることができないため、連結管を廃止することができず、より一層、熱交換器の製造原価上昇を招く要因となっていた。 【0005】本発明は、上記点に鑑み、簡便な構造にて注水口を設けることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、流体が流通する複数本のチューブ(111)と、チューブ(111)の長手方向端部に配設され、複数本のチューブ(111)と連通するヘッダタンク(122)とを有して構成された熱交換器に適用され、ヘッダタンク(122)に形成された流体を注水するための注水口(130)の構造であって、ヘッダタンク(122)に外方側に向けて突出する突出部(125)をヘッダタンク(122)に設け、さらに、突出部(125)の突出方向(D)と交差する方向に向けて開口させた状態で突出部(125)に注水口(130)を設けたことを特徴とする。 【0007】これにより、連結管(接続パイプ)を設けることなく、ヘッダタンク(122)の幅寸法より大きい開口直径を有する注水口(130)をヘッダタンク(122)に設けることができる。したがって、簡便な構造にて注水口(130)を設けることができるので、熱交換器(100)の製造原価低減を図ることができる。 【0008】なお、突出部(125)は、請求項2に記載の発明のごとく、ヘッダタンク(122)に塑性加工を施すことにより一体成形してもよいまた、突出部(125)は、請求項3に記載の発明のごとく、ヘッダタンク(122)に別部品を接合することにより構成してもよい。 【0009】また、突出部(125)は、請求項4に記載の発明のごとく、ろう付けにてヘッダタンク(122)に接合してもよい。 【0010】請求項5に記載の発明では、流体が流通する複数本のチューブ(111)と、チューブ(111)の長手方向端部に配設され、複数本のチューブ(111)と連通するヘッダタンク(122)とを有し、ヘッダタンク(122)には、流体を注水するための注水口(130)が設けられており、さらに、注水口(130)は、ヘッダタンク(122)に外方側に向けて突出する突出部(125)の突出方向(D)と交差する方向に向けて開口していることを特徴とする。 【0011】これにより、連結管(接続パイプ)を設けることなく、ヘッダタンク(122)の幅寸法より大きい開口直径を有する注水口(130)をヘッダタンク(122)に設けることができる。したがって、簡便な構造にて注水口(130)を設けることができるので、熱交換器(100)の製造原価低減を図ることができる。 【0012】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 【0013】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、本発明に係る熱交換器の注水口構造を車両用エンジン(図示せず。)の冷却水を冷却するラジエータ(熱交換器)に適用したものであって、図1(a)は本実施形態に係るラジエータ100を空気流れ下流側から見た正面図であり、図1(b)は図1(a)の上面図である。 【0014】図1(a)中、111は冷却水(流体)が流通する複数本のアルミニウム製のチューブであり、このチューブ111の長手方向両端側には、チューブ111の長手方向及び空気流通方向と直交するように上下方向に延びるとともに、各チューブ111に連通するヘッダタンク121、122がろう付け接合された状態で配設されている。 【0015】なお、チューブ111の長手方向一端側(紙面左側)のヘッダタンク121は冷却水を各チューブ111に分配供給するもので、チューブ111の長手方向他端側(紙面右側)のヘッダタンク122は、熱交換を終えた冷却水を集合回収するものである。そして、123はエンジンの冷却水流出側に接続される冷却水流入口であり、124はエンジンの冷却水流入側に接続される冷却水流出口である。 【0016】因みに、チューブ111の間には、冷却水と空気との熱交換を促進する冷却フィン(以下、フィンと略す。)112がろう付け接合されており、このフィン112はアルミニウム製の薄板を波状にローラ成形したものである。そして、フィン112とチューブ111により冷却水と空気とを熱交換する熱交換コア110が構成されている。 【0017】ところで、ヘッダタンク122の長手方向上端側には、図2に示すように、ヘッダタンク122のヘッダタンク122の幅方向(空気流通方向と平行な方向)Wにおいて、ヘッダタンク122の内側から外側に向けて突出する突出部125が形成されており、この突出部125は、図3に示すように、1/4球面部125a及び1/2円筒部125bからなるアルミニウム製のプレス別部品をヘッダタンク122にろう付け接合することにより設けられている。 【0018】そして、ヘッダタンク112の長手方向上端側であって突起部125には、図2に示すように、冷却水を注入するための略円筒状の注水口(フィラネック)130が配設されており、この注水口130は突出部125の突出方向Dと交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に開口している。つまり、本実施形態では、図2に示すように、注水口130は、突出部125によって形成されたヘッダタンク122の内側から外側に向けて膨らんだ膨らみ部126に設けられていることとなる。因みに、注水口130は、図1に示すように、周知の加圧型のラジエータキャップ140により閉塞されている。 【0019】なお、図2、3中、131はヘッダタンク122の長手方向上端を閉塞するヘッダキャップであり、注水口130はヘッダキャップ131を介してヘッダタンク122及び突出部125に接合されている。 【0020】因みに、本実施形態では、ヘッダタンク122及びヘッダキャップ131は、アルミニウム材の表面にろう材がクラッド(被覆)されたブレージング材(クラッド材)にて構成されており、ヘッダタンク122及びヘッダキャップ131の表面にクラッドされたろう材により、ヘッダタンク122、ヘッダキャップ131、突出部125及びフィラネック130が一体ろう付けされている。 【0021】次に、本実施形態の特徴を述べる。 【0022】本実施形態によれば、注水口130は、突出部125によって形成された膨らみ部126に設けられているので、連結管(接続パイプ)を設けることなく、ヘッダタンク122の幅寸法Woより大きい口径(開口直径)φを有する注水口130をヘッダタンク122に設けることができる。したがって、簡便な構造にて注水口130を設けることができるので、ラジエータ100の製造原価低減を図ることができる。 【0023】(第2実施形態)第1実施形態では、別部品である突出部125をヘッダタンク122に接合することにより膨らみ部126を形成したが、本実施形態は、図4に示すように、ヘッダタンク122にプレス加工等の塑性加工を施すことにより、ヘッダタンク122に一体成形したものである。 【0024】(その他の実施形態)第1実施形態では、突出部125とヘッダタンク122とをろう付け接合したが、本発明はこれに限定されるものではなく、溶接等のその他の接合手段により接合してもよい。 【0025】また、第1実施形態では、ヘッダタンク122側のろう材により突出部125がヘッダタンク122にろう付けされていたが、突出部125にろう材をクラッドしてヘッダタンク122にろう付けしてもよい。 【0026】また、上述の実施形態では、チューブ111が水平方向に延びた、いわゆるクロスフロー型のラジエータであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示すように、チューブ111が上下方向に延びた、いわゆるダウンフロー型のラジエータにも適用できる。 【0027】また、上述の実施形態では、車両用のラジエータを例に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の熱交換器にも適用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年12月17日(1999.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100022 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174187(P2001−174187A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−359762 |
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