| 【発明の名称】 |
冷却用熱交換器 |
| 【発明者】 |
【氏名】西下 邦彦
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| 【要約】 |
【課題】薄型化の要請に応えるためにチューブの通風方向幅を小さくし、これに合わせてフィンピッチを小さくして熱交換率を確保しようとしても、フィンの曲折部から平坦部に渡たる部位の内面に凝縮水が多量に溜まって、フィン間を通過する空気の妨げとなったり、溜まった結露水が通風方向下流側に多量に飛水するのを防止する。
【解決手段】複数の曲折部6と平坦部7とが順次連接されてなるコルゲート状のフィン5について、その曲折部6が重力方向の上方と下方とに交互に位置するように、冷却用熱交換器1を空調ダクト12内に配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外気又は内気を導入するための送風機の上流側又は下流側に配されると共に、熱交換媒体通路を有するチューブと、このチューブの通風方向に沿った面に配され、複数の曲折部と平坦部とが順次連接されてコルゲート状をなすフィンとを少なくとも有する冷却用熱交換器において、前記フィンは、前記曲折部が重力方向の上方と下方とに交互に位置した状態で設置されることを特徴とする冷却用熱交換器。 【請求項2】 前記チューブの通風方向幅TWが、30mm≧TW≧55mmであることを特徴とする請求項1に記載の冷却用熱交換器。 【請求項3】 前記フィンの1の曲折部と隣接する同じ方向に曲折した他の曲折部との間のピッチFPが、3.2mm≧FP≧2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の冷却用熱交換器。 【請求項4】 前記空調ダクトの通風方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の冷却用熱交換器。 【請求項5】 前記空調ダクトの通風方向に対して傾斜した角度A1が2度≧A1≧55度であることを特徴とする請求項4に記載の冷却用熱交換器。 【請求項6】 前記空調ダクトの通風方向と直角に交差する方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の冷却用熱交換器。 【請求項7】 前記空調ダクトの通風方向と直角に交差する方向に対して傾斜した角度A2が2度≧A2≧15度であることを特徴とする請求項6に記載の冷却用熱交換器。 【請求項8】 前記チューブは、熱交換媒体通路の流路方向の一方又は双方にタンクを備え、複数積層されることにより、隣接するタンクが連通して熱交換器コアを構成するもので、前記チューブの熱交換媒体通路は、熱交換媒体の流路方向に延びる仕切部により仕切られていると共に、この仕切部にチューブの積層方向に貫通した凝縮水を排水するための排水孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却用熱交換器。 【請求項9】 前記チューブは、熱交換媒体通路の流路方向の一方又は双方にタンクを備え、複数積層されることにより、隣接するタンクが連通して熱交換器コアを構成するもので、フランジがこのチューブの周縁に形成された接合代部からその積層方向側に立設していると共に、前記フランジの通風方向下流側部には、当該通風方向下流側部に凝縮水が溜まることを防止する防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却用熱交換器。 【請求項10】 前記チューブは、熱交換媒体通路の流路方向の一方又は双方にタンクを備え、複数積層されることにより、隣接するタンクが連通して熱交換器コアを構成するもので、フランジがこのチューブの周縁に形成された接合代部からその積層方向側に立設していると共に、前記フランジの通風方向下流側部に凝縮水を排水するための切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却用熱交換器。 【請求項11】 前記チューブのフランジの通風方向下流側部は、前記切り欠きに凝縮水が集約可能な傾斜面を有することを特徴とする請求項10に記載の冷却用熱交換器。 【請求項12】 熱交換媒体をチューブに流入させるための入口側部と、熱交換媒体をチューブから流出させるための出口側部とを有すると共に、この出口側部が前記入口側部に対し重力方向の下方となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の冷却用熱交換器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えばチューブとチューブとの間に配されるコルゲート状のフィンを少なくとも有する冷却用熱交換器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両用空調装置の冷凍サイクルを構成する冷却用熱交換器としては、実開昭63−154962号公報に示されるように、チューブと、このチューブの通風方向に沿った面に配され、平坦部と曲折部とを順次連接させて成るコルゲート状のフィンとを有するものが一般的であり、このチューブ内を流れる熱交換媒体がその温度をフィンに伝達し、主としてこのフィンを介してチューブ間を通過する空気と熱交換する。 【0003】一方で、従来、本出願人により製品化されているものは、フィンの1の曲折部と隣接する同じ方向に曲折した他の曲折部との間のピッチFPが3.6mmで、チューブの通風方向幅TWが74mmであった。また特開平7−167578号公報によれば、他社の製品は、前記フィンピッチFPが3.4mmから4.5mmで、チューブの通風方向幅TWが64mmから110mmであり、当方の熱交換器もこの範囲に入るものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年において、車両用空調装置の小型化が要請されており、この要請に応えるために、前記チューブの通風方向幅TWを小さくして冷却用熱交換器の薄型化が図られているが、単にチューブの通風方向幅TWを小さくし、冷却用熱交換器を薄くしたのみでは、フィンと通過する空気との接触面積が小さくなるので、熱交換率が低下する。この場合に、前記フィンピッチFPも小さくすることで、フィンと空気との接触面積を大きくして熱交換率を高め、冷却用熱交換器の薄型化による熱交換率の低減を補うことが考えられる。 【0005】しかしながら、フィンピッチFPを小さくすると、図9に示されるように、チューブ100及びフィン101の表面に生じた結露水102が、表面張力によりフィン101の曲折部103から平坦部104に渡たる部位の内面に捕捉されて溜まる度合いが大きくなるので、フィン101、101間を通過する空気の妨げとなったり、溜まった結露水102が通風方向下流側に多量に飛水するという不具合が生ずる懸念がある。このため、フィンピッチを小さくする手法は採り難いので、冷却用熱交換器の薄型化を図る場合には、熱交換率の低下をある程度許容しなければならないという問題があった。 【0006】そこで、この発明は、薄型化の要請に応えるためにチューブの通風方向幅を小さくし、これに合わせてフィンピッチを小さくして熱交換率を確保しようとしても、フィンの曲折部から平坦部に渡たる部位の内面に凝縮水が多量に溜まって、フィン間を通過する空気の妨げとなったり、溜まった結露水が通風方向下流側に多量に飛水するのを防止可能な冷却用熱交換器を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係る冷却用熱交換器は、外気又は内気を導入するための送風機の上流側又は下流側に配されると共に、熱交換媒体通路を有するチューブと、このチューブの通風方向に沿った面に配され、複数の曲折部と平坦部とが順次連接されてコルゲート状をなすフィンとを少なくとも有する冷却用熱交換器において、前記フィンは、前記曲折部が重力方向の上方と下方とに交互に位置した状態で設置されることを特徴とする(請求項1)。 【0008】このような冷却用熱交換器の空調ダクト内への設置により、フィンは、曲折部が重力方向の上方と下方とに交互に位置した状態、すなわち上に凸をなす曲折部と下に凸をなす曲折部とが交互になるので、フィンの特に凝縮水が捕捉されやすい曲折部において水はけ性が向上し、フィンの曲折部から平坦部に渡たる部位の内面に凝縮水が多量に溜まることがない。 【0009】このため、前記チューブの通風方向幅TWが、30mm≧TW≧55mm(請求項2)と、従来の冷却用熱交換器よりもその寸法を小さくし、このチューブの通風方向幅の縮小による熱交換率の低減を補うために、前記フィンの1の曲折部と隣接する同じ方向に曲折した他の曲折部との間のピッチFPが、3.2mm≧FP≧2.0mm(請求項3)と従来の冷却用熱交換器よりもその寸法を小さくすることが可能となる。 【0010】そして、冷却用熱交換器について、前記空調ダクトの通風方向に対し傾斜しているものとし(請求項4)、この空調ダクトの通風方向に対し傾斜した角度A1が2度≧A1≧55度であるとしても良い (請求項5)。また、前記空調ダクトの通風方向と直角に交差する方向に対し傾斜しているものとし(請求項6)、この空調ダクトの通風方向と直角に交差する方向に対し傾斜した角度A2が2度≧A2≧15度であるとしても良い(請求項7)。このように冷却用熱交換器を傾斜した状態で空調ダクト内に設置することによって、更に水はけ性が向上するので、より確実にフィンの曲折部から平坦部に渡たる部位の内面に溜まる凝縮水が減少する。 【0011】そして、冷却用熱交換器の構成としては、片側に設けられた一対のタンクとこの一対のタンクを連通するU字状の熱交換媒体通路とを備えたチューブをフィンを間に介在しつつ複数段積層した片タンクのタイプや、両側に設けられたタンクとこのタンク間を連通する直線状の熱交換媒体通路とを備えたチューブをフィンを間に介在しつつ複数段積層した両タンクのタイプがある。これらの冷却用熱交換器に用いられるチューブについて、U字状の熱交換媒体通路を有するチューブにおいては、タンク側から反対側端部近傍に延びる仕切部を有し、直線状の熱交換媒体流路においては一方のタンクから他方のタンクまで延びる仕切部を有するが、この仕切部をチューブの積層方向に貫通する排水孔を設けるようにしても良い(請求項8)。また、これらの冷却用熱交換器に用いられるチューブについて、熱交換媒体通路の流路方向の一方又は双方にタンクを備え、複数積層されることにより、隣接するタンクが連通して熱交換器コアを構成するもので、フランジがこのチューブの周縁に形成された接合代部からその積層方向側に立設していると共に、前記フランジの通風方向下流側部には、当該通風方向下流側部に凝縮水が溜まることを防止する防止手段が設けられたものとしても良い(請求項9)。この防止手段は、具体的には、フランジの通風方向下流側部に凝縮水を排水するための切り欠きが形成されているものである(請求項10)。更に、このチューブのフランジの通風方向下流側部位は、前記切り欠きに凝縮水が集約可能な傾斜面を有するものとしても良い(請求項11)。 【0012】このような構成とすることにより、冷却用熱交換器が前記フィンの平坦部が通風方向に沿って並列すると共に前記フィンの曲折部が重力方向の上方と下方とに交互に位置した状態で設置された際に、フィンに溜まることなくチューブの側面上に移動した凝縮水が、仕切部の排水孔から下方に順次落下し、又、ブロワユニットからの風によりチューブの下流側に運ばれ、この切り欠きから下方に落下するので、冷却用熱交換器からの凝縮水の水切りを確実に行うことができる。 【0013】更に、冷却用熱交換器は、積層方向側又は通風方向側において、熱交換媒体をチューブに流入させるための入口側部と、熱交換媒体をチューブから流出させるための出口側部とを有するが、この出口側部が入口側部に対し重力方向の下方となるように配置されるようにしても良い(請求項12)。このように冷却用熱交換器を配置することにより、熱交換媒体が不必要に冷却用熱交換器内に溜まることがない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。 【0015】図1,図2及び図3に示される冷却用熱交換器1は、片タンクの積層型エバポレータであり、長手方向一端に形成された一対のタンク2,2と、この一対のタンク2,2を連通する熱交換媒体通路3とからなる複数のチューブ4と、複数の曲折部6と平坦部7とが順次連接されてコルゲート状をなし、前記チューブ4の通風方向に沿った面に配されるコルゲート状のフィン5とによって構成される。尚、この冷却用熱交換器1は、チューブ4とフィン5との積層方向両端にエンドプレート8,8が配され、積層方向の略中央に位置するチューブ4´は、前記タンク2が積層方向に連通されて形成された一対のタンク群9,9の一方をタンクブロック9A,9Bに分割する盲タンク2´を有する。 【0016】そして、前記タンクブロック9Aの略中央には、熱交換媒体の流入パイプ(図示せず)を装着するための入口側部10が前記タンク2から積層方向に対し略直角方向に延出して形成されている。また、前記タンクブロック9Bの略中央には熱交換媒体の流出パイプ(図示せず)を装着するために出口側部11が前記タンク2から積層方向に対し略直角方向に延出して形成されている。 【0017】これによって、入口側部10に装着された流入パイプからタンクブロック9Aに流入した熱交換媒体は、熱交換媒体通路3を介して他方の側のタンク群9に流れ、このタンク群9内を移動する。そして、他方のタンク群9を移動した熱交換媒体は、熱交換媒体通路3を通過してタンクブロック9Bに移動し、出口側部11に装着された熱交換媒体の流出パイプに流れ出るようになっている。 【0018】また、この冷却用熱交換器1は、図2に示されるように略水平方向に延びる空調ダクト12内において、ブロワユニット13の下流側にこのブロワユニット13と略水平に位置するように配置され、この空調ダクト12との隙間は例えばシール材12aによりシールされている。尚、このブロワユニット13は、少なくともインテークドア切換装置14とブロワ18とを備えた公知のもので、このうち、インテークドア切換装置14は、車室内と連通する内気導入口15と車室外と連通する外気導入口16とが設けられていると共に、内気導入口15と外気導入口16との境界部分に空調ダクト12の冷却用熱交換器1側に送られる空気を内気と外気とに選択する内外気切換ドア17が設けられている。ブロワ18は、送風用のファン19とこのファン19を駆動するモータ20とにより構成され、前記インテークドア切換装置14の下方に配されることにより、前記内気導入口15又は外気導入口16から空調ダクト12内に空気を吸い込んで下流の冷却用熱交換器1側に送風するようになっている。 【0019】以上の構成及び配置において、この冷却用熱交換器1は、特に図3に示されるように、空調ダクト12内にフィン5の平坦部7が通風方向に沿って並列する一方で、フィン5の曲折部6は上に凸をなす曲折部6aと下に凸をなす曲折部6bとが交互にくるように配置されている。このようなフィン5の曲折部6が重力方向の上方と下方とに交互に位置した状態となる配置にすることにより、少なくとも上に凸をなす曲折部6aからこの曲折部6aと平坦部7との境界部位にかけて凝縮水が溜まることがなく、フィン5全体としての水はけ性が向上するものである。 【0020】したがって、このような冷却用熱交換器1の空調ダクト12内への配置とすることによって、熱交換性能を維持しつつ、熱交空調装置自体の省スペース化や車両自体の省スペース化に最適とするために、チューブ4の通風方向幅FWを従来の通風方向幅(64mmから110mm)よりも短い30mm以上55mm以下の範疇内に形成する一方で、このチューブ4の通風方向幅の短縮化に伴いフィンと通過する空気との接触面積が小さくなるのを補完するために、フィン5のフィンピッチFPを従来のフィンピッチ(3.4mmから4.5mm)よりも短い3.2mm以上2.0mm以下というの範疇に形成することが可能となる。 【0021】そして、上述した冷却用熱交換器1の空調ダクト12内への配置に際し、出口側部11が入口側部10よりも重力方向の下方となるようにすることが望ましく、このように配置することにより、熱交換媒体が不必要に冷却用熱交換器1のタンク2内などに溜まるを防止することができる。 【0022】この冷却用熱交換器1は、図1及び図2において、その底面が空調ダクトに対し前記通風方向と略水平方向にかつブロワ18から送風する空気の通風方向に対して直角に交差する角度で配置されたものとして示しているが、必ずしも限定されない。すなわち、図4に示されるように、2度以上55度以下の範疇の傾斜角度A1で空調ダクト12の通風方向に対し冷却用熱交換器1の上端が上流側に向かうように傾斜したものとしても良い。また、図5に示されるように、2度以上15度以下の範疇の傾斜角度A2で空調ダクト12の通風方向と直角に交差する方向に対し傾斜し冷却用熱交換器1の上端が空調ダクト12の側面に向かうように傾斜したものとしても良い。このような傾斜角度A1,A2で冷却用熱交換器1を空調ダクト12内に配置することにより、下に凸をなす曲折部6bからこの曲折部6bと平坦部7との境界部位も傾斜面となり、当該部位における水はけ性が向上する。しかも、図4の冷却用熱交換器1の配置では、凝縮水は、風に押されて通風方向下流側にチューブ4、4´の傾斜した側面を登るように移動することから、当該凝縮水は、下流側に飛ばずに重力方向下方にそのまま垂下して、下側に位置するチューブ4、4´に捕捉され、これを繰り返して下方のチューブ4、4´に順次移っていき、最終的には図示しない冷却用熱交換器1の下方にあるドレンパイプから排水されることとなる。尚、図1及び図2に示される冷却用熱交換器1と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。 【0023】一方、この冷却用熱交換器1を構成するチューブ4としては、図6に示されるように2枚の成形プレート21,21を対面接合されたものとても良い。この成形プレート21は、一端に椀状のタンク形成用膨出部22,22が形成されると共に、これに続いて通路形成用膨出部23が形成され、更にこの通路形成用膨出部23にタンク形成用膨出部22,22の間から成形プレート21の他端近傍まで延びる仕切部24が形成されている。また、タンク形成用膨出部22及び通路形成用膨出部23の周縁には他方の成形プレートと接合するための接合代部25が形成されていると共に、この接合代部25の縁には成形プレート21の強度向上のためにチューブ4の積層方向に立設したフランジ26を有する。そして、前記仕切部24には通風方向に貫通した排水孔27が複数形成されている。 【0024】これにより、冷却用熱交換器1が空調ダクト12内にフィン5の平坦部7が通風方向に沿って並列する一方で、フィン5の曲折部6は上に凸をなす曲折部6aと下に凸をなす曲折部6bとが交互にくるように配置された場合には、フィン5上からチューブ4の側面に移動した凝縮水は、各チューブ4の排水孔27より順次下方に落下していくので、冷却用熱交換器1からの水切りを確実に行うことができる。 【0025】また、上記構成のチューブ4について、図7に示すように、フランジ26の少なくとも通風方向下流側部について、当該通風方向下流側部に凝縮水が溜まるのを防止する防止手段として複数の切り欠き28を形成するようにしても良い。この切り欠き28により、ブロワ18から送風される空気によってチューブ4側面上を通風方向下流側に移動した凝縮水がこの切り欠き28から下方に落下するので、冷却用熱交換器1からの水切りを確実に行うことができる。そして、切り欠き28の両側に位置するフランジ26は、図8に示されるように、この切り欠き28側に凝縮水を集約できるように、切り欠き28の縁部が最も通風方向下流側となるように傾斜させても良く、これにより冷却用熱交換器1からの水切りをより確実なものとすることができる。 【0026】最後に、冷却用熱交換器1の基本構成は、曲折部6と平坦部7とが順次連接してコルゲート状をなすフィン5を有するものであれば、図1等に示す片タンクの積層型エバポレータに限定されず、図示しないが、両側に設けられたタンクとこのタンク間を連通する直線状の熱交換媒体通路とを備えたチューブをフィンを間に介在しつつ複数段積層してなる両タンクの積層型エバポレータや、複数の平坦部と曲折部とが順次連続したサーペンタイン状を成し、冷媒が流通する流路を有するチューブと、このチューブの平坦部と平坦部との間に介在されるフィンとを有するサーペンタイン型エバポレータであっても良い。 【0027】 【発明の効果】以上述べたように、いずれの発明によっても、フィンの特に凝縮水が捕捉されやすい曲折部において水はけ性が向上し、フィンの曲折部から平坦部に渡たる部位の内面に凝縮水が多量に溜まることがないので、チューブの通風方向幅を従来の冷却用熱交換器よりも小さくし、このチューブの通風方向幅の縮小による熱交換率の低減を補うために、フィンピッチを従来の冷却用熱交換器よりも小さくする手法を採ることができる。 【0028】また、請求項4、5、6又は7に記載の発明によれば、冷却用熱交換器を傾斜した状態で空調ダクト内に設置することによって、更に水はけ性が向上するので、より確実にフィンの曲折部から平坦部に渡たる部位の内面に溜まる凝縮水を減少させることができる。 【0029】更に、請求項8、9、10、11に記載の発明によれば、フィンに溜まることなくチューブの側面上に移動した凝縮水が、仕切部の排水孔から下方に落下し、又、ブロワユニットからの風によりチューブの下流側に運ばれ、フランジの切り欠きから下方に落下するので、冷却用熱交換器からの凝縮水の水切りを確実に行うことができる。 【0030】更にまた、請求項12に記載の発明によれば、出口側部が入口側部に対し重力方向の下方となるように冷却用熱交換器を配置することにより、熱交換媒体が不必要に冷却用熱交換器内に溜まるのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500309126 【氏名又は名称】株式会社ゼクセルヴァレオクライメートコントロール
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| 【出願日】 |
平成11年12月13日(1999.12.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069073 【弁理士】 【氏名又は名称】大貫 和保
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| 【公開番号】 |
特開2001−174180(P2001−174180A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−352916 |
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