| 【発明の名称】 |
熱交換器 |
| 【発明者】 |
【氏名】福岡 幹夫
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| 【要約】 |
【課題】サイドプレート6のフランジ11やパッキング12によって最外列のコルゲートフィン3が塞がれる不具合がなく、性能を向上したヒータコア1を提供する。
【解決手段】ヒータコア1のコア4は、チューブ2とコルゲートフィン3とを積層したもので、両側が一対のサイドプレート6によって挟まれる。サイドプレート6は前縁および後縁にフランジ11を備えるもので、前縁のフランジ11はコア4の前縁より上流側に配置され、後縁のフランジ11はコア4の後縁より下流側に配置される。また、前後縁のフランジ11はともにコア4側に向けて設けられ、パッキング12は前縁のフランジ11の前面と、後縁のフランジ11の後面とに貼り付けられる。これによって、最外列のコルゲートフィン3はフランジ11やパッキング12によって塞がれず、風が通り、結果的にヒータコア1の性能が向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内部に流体通路が形成された複数のチューブ、および波状に蛇行して形成された複数のコルゲートフィンを積層してなるコアと、このコアを両側から挟むとともに、空気通過方向における前縁と後縁にフランジが形成された一対のサイドプレートと、このサイドプレートの前縁のフランジの前面、および後縁のフランジの後面に配置された風漏れ防止用のパッキングと、を備え、前記チューブ内を通過する流体と、前記コルゲートフィンを通過する空気との熱交換を行う熱交換器において、前記サイドプレートの前縁のフランジが、前記コアの前縁よりも空気通過方向の上流側に配置され、前記サイドプレートの後縁のフランジが、前記コアの後縁よりも空気通過方向の下流側に配置され、前記サイドプレートの前縁および後縁におけるフランジの曲方向が、前記コア側に向けて設けられたことを特徴とする熱交換器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、チューブとコルゲートフィンとを積層してなるコアの両側が一対のサイドプレートで挟まれた熱交換器に関する。 【0002】 【従来の技術】コアの両側が一対のサイドプレートで挟まれた熱交換器として、特開平8−42989号公報に開示された技術が知られている。この公報に開示された熱交換器は、図3に示すように、サイドプレートJ1 の前縁および後縁が、チューブJ2 とコルゲートフィンJ3 とを積層してなるコアJ4 の前縁および後縁と一致するものであり、サイドプレートJ1 の前縁および後縁の曲方向は、コアJ4 とは異なった側に向けて設けられていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構造の熱交換器では、図3に示すように、サイドプレートJ1の前縁および後縁に風漏れ防止用のパッキングJ5 が貼り付けて配置されるため、最外列のコルゲートフィンJ3 がパッキングJ5 によって塞がれてしまい、風が通らず、熱交換性能が劣化する不具合が生じてしまう。この不具合を解消するために、サイドプレートJ1 の前縁および後縁に設けられているコアJ4 とは異なった側に曲げて形成されたフランジJ6 の高さHbを大きくすると、コアJ4 の積層方向寸法が短くなってしまい、熱交換性能が劣化する不具合が生じてしまう。また、フランジJ6 をコアJ4 側に曲げてフランジJ6 の高さHbを大きくしても、フランジJ6 が最外列のコルゲートフィンを塞がれてしまい、風が通らず、熱交換性能が劣化する不具合が生じてしまう。 【0004】 【発明の目的】本発明の目的は、パッキングやサイドプレートのフランジによって熱交換性能が劣化することのない熱交換器の提供にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】サイドプレートの前縁のフランジがコアの前縁よりも上流側で、且つサイドプレートの後縁のフランジがコアの後縁よりも下流側に配置されるため、フランジをコア側に曲げてフランジの高さを大きくしても、フランジが最外列のコルゲートフィンを塞ぐ不具合が生じず、最外列のコルゲートフィンにも風が通り、熱交換性能が劣化する不具合が生じない。また、パッキングは、サイドプレートの前縁のフランジの前面と、後縁のフランジの後面に配置されるため、パッキングが最外列のコルゲートフィンを塞ぐ不具合が生じず、最外列のコルゲートフィンにも風が通り、熱交換性能が劣化する不具合が生じない。つまり、請求項1を採用する熱交換器は、パッキングやサイドプレートのフランジによって熱交換性能が劣化する不具合が生じない。 【0006】 【実施形態】本発明の熱交換器を、車両用空調装置に用いられるヒータコアに適用した実施形態と、他の実施形態とに基づき説明する。 〔実施形態〕図1はヒータコアの要部断面図、図2はヒータコアの斜視図を示す。ヒータコア1は、黄銅、アルミニウムなどの金属材料によって形成されたもので、大別してチューブ2とコルゲートフィン3とを交互に積層したコア4と、各チューブ2の両端に接合される一対のヘッダ5と、コア4を両側から挟んだ状態で一対のヘッダ5と連結される一対のサイドプレート6とから構成される。 【0007】チューブ2は内部を流れる冷却水(温水)と、チューブ2の間を通過する空気との熱交換を行う偏平な管で、内部に冷却水が流れる流体通路が形成されている。コルゲートフィン3は、各チューブ2の間、および最外列のチューブ2の外側に配置され、チューブ2の内部を流れる冷却水と、チューブ2の間を流れる空気との熱交換率を向上させるものである。このコルゲートフィン3は、帯状で極薄の板材を、波状に曲折して設けられている。なお、コルゲートフィン3には、通常、熱交換効率の向上を図るために、多数のルーバが形成されている。 【0008】ヘッダ5は、各チューブ2の両端に接合されて冷却水の分配や収集を行う略箱形のタンクで、各チューブ2が差し込まれるヘッダプレートと、このヘッダプレートと組み合わされるヘッダタンクとからなる。一方のヘッダ5には、このヘッダ5内に冷却水を流入するための入口パイプ7が接続され、他方のヘッダ5には、このヘッダ5内の冷却水を外部へ流出する出口パイプ8が接続されている。 【0009】サイドプレート6は、ヘッダ5に接合される両端を除き、図1に示すように、断面略コ字形に曲折されたプレス加工品で、中央にはチューブ2の長手方向に沿う補強用のリブ10が形成されており、両端(サイドプレート6の前縁および後縁)にもフランジ11が形成されている。このフランジ11は、サイドプレート6の強度を向上させるものであり、フランジ11の曲方向はコア4側に向けて配置されるものである。なお、フランジ11の高さHaは、従来の高さHb(符号、図3参照)より大きく設けられており(Ha>Hb)、フランジ11の高さHaは例えば5mm以上のものである。 【0010】前縁のフランジ11は、コア4の前縁よりも空気通過方向の上流側に配置されている。また、後縁のフランジ11は、コア4の後縁よりも空気通過方向の下流側に配置されている。なお、前縁のフランジ11とコア4の前縁の長さA、および後縁のフランジ11とコア4の後縁の長さBは、ともに2mm以上に設けられるものであり、サイドプレート6の幅Daは、コア4の幅Dbより大きく設けられている(Da>Db)。 【0011】また、前縁のフランジ11の前面、および後縁のフランジ11の後面には、図1に示すように風漏れ防止用のパッキング12が貼り付けられており、ヒータコア1を収納する空調ケース(図示しない)とサイドプレート6との間から風が漏れるのを防ぐように設けられている。 【0012】上記で示したように、本実施形態におけるヒータコア1では、サイドプレート6の前縁のフランジ11がコア4の前縁よりも上流側に配置されるとともに、サイドプレート6の後縁のフランジ11がコア4の後縁よりも下流側に配置されるため、前縁および後縁のフランジ11をコア4側に曲げてフランジ11の高さHaを大きくしても、前縁および後縁のフランジ11が最外列のコルゲートフィン3を塞ぐ不具合が生じない。これによって、コア4における最外列のコルゲートフィン3にも風が通り、ヒータコア1による空気加熱性能が向上する。 【0013】また、パッキング12は、サイドプレート6の前縁のフランジ11の前面と、後縁のフランジ11の後面に配置されるため、パッキング12が最外列のコルゲートフィン3を塞ぐ不具合が生じない。これによっても、コア4における最外列のコルゲートフィン3に風が通り、空気加熱性能が向上する。このように、本実施形態におけるヒータコア1は、パッキング12やサイドプレート6のフランジ11によって、最外列のコルゲートフィン3が塞がれる不具合が生じず、従来に比較して空気加熱性能を向上することができる。 【0014】〔他の実施形態〕上記の実施形態では、本発明を車両用空調装置のヒータコア1に適用した例を示したが、冷凍サイクルの冷媒凝縮器、冷媒蒸発器はもちろん、ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラなど、チューブ2内を通過する流体と、コルゲートフィン3を通過する空気とを熱交換する熱交換器に適用可能なものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年9月17日(1999.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080045 【弁理士】 【氏名又は名称】石黒 健二
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| 【公開番号】 |
特開2001−91187(P2001−91187A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−264373 |
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