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【発明の名称】 躯体蓄熱装置
【発明者】 【氏名】前田 茂哉

【要約】 【課題】スラブの蓄熱対象領域に亘って均一に蓄熱できて良好な蓄熱効率を達成できる安価な躯体蓄熱装置を提供する。

【解決手段】スラブ1下面に配設される波形状デッキプレート7の下向き凸部7b間に塞ぎ部材9を掛け渡して空気通路8を形成し、該空気通路8に、空調空気を通過させて、前記スラブ1と熱交換する。前記空気通路8は前記スラブ1下面に複数形成され、互いに相隣接する空気通路8同士が連通されて一連に接続されていることが望ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スラブ下面に配設される波形状デッキプレートの下向き凸部間に塞ぎ部材を掛け渡して空気通路を形成し、該空気通路に、空調空気を通過させて、前記スラブと熱交換することを特徴とする躯体蓄熱装置。
【請求項2】 前記空気通路は前記スラブ下面に複数形成され、互いに相隣接する空気通路同士が連通されて一連に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の躯体蓄熱装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夜間等の空調時間外に建物の躯体に蓄熱した熱を、昼間等の空調時間帯に放熱することで、該空調時間帯の空調機のピーク熱負荷を軽減する躯体蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、深夜電力を利用して空調機により加熱・冷却された空調空気を、夜間に建物躯体のスラブに当接して熱(冷熱を含む)を蓄えて、昼間に該熱を躯体から放熱させることで、空調時間帯の空調機のピーク熱負荷を軽減する躯体蓄熱装置が利用されている。そして、その蓄熱装置として以下の二つが開示されている。
■空調機によって加熱・冷却された空調空気を天井裏に設けられた蓄熱用空調空気吹出口から上階床スラブ下面へ直接吹き付けて躯体に蓄熱する(特開平11−6638号公報参照)。
■内部に貫通孔を形成したコンクリート中空スラブを躯体の床スラブに使用し、空調機によって加熱・冷却された空調空気を前記貫通孔に通して前記コンクリート中空スラブに蓄熱する(特開平11−118194号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者は安価ではあるが、床スラブに均一に蓄熱するのが困難である。すなわち、吹き付け位置周辺のみが蓄熱され、それ以外の領域は蓄熱が不十分となってしまう。このため、床スラブの莫大な熱容量を有効に利用できず、結果、スラブの体積容量の割には蓄熱量が少なく、つまり蓄熱効率が著しく悪い。また、後者の場合は、スラブの均一蓄熱は可能で良好な蓄熱効率を達成できる。しかし、中空スラブは成形型が複雑であるとともにその脱型が煩雑で製作が難しいことから高価である。また、重い中空スラブの現場搬入や躯体据え付け時の揚重が困難でその施工費は高くなる。このため躯体蓄熱装置の建築費は著しく高くなる。
【0004】本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、スラブに均一に蓄熱できて良好な蓄熱効率を達成できる安価な躯体蓄熱装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、スラブ下面に配設される波形状デッキプレートの下向き凸部間に塞ぎ部材を掛け渡して空気通路を形成し、該空気通路に、空調空気を通過させて、前記スラブと熱交換することを特徴とする。
【0006】上記装置によれば、デッキプレートの下向き凸部間に塞ぎ部材を掛け渡すことで空調空気を通過させる空気通路を形成できるので、容易にかつ確実にスラブの任意の領域と前記空調空気との熱交換を図ることができる。また、該空調空気は、熱伝導に優れるデッキプレートを介して蓄熱体たるスラブのコンクリートと熱交換するので、前記塞ぎ部材を掛け渡した領域のスラブに均一に蓄熱できる。この結果、スラブの熱容量を有効利用しその蓄熱効率を著しく向上することが可能となる。
【0007】また、前記のように簡単な構成で空気通路を形成できるので、該躯体蓄熱装置は非常に安価である。更には、前記塞ぎ部材によってデッキプレートの剛性が補強される。よって、デッキプレート上面にコンクリート打設してスラブを形成する際のデッキプレートの下方たわみが小さくなって、支保工が少なくて済む等施工性が向上する。また、デッキプレート下面を支持する受梁間隔も広くとれて、建物躯体の構造設計の自由度が増す。また、該スラブのスラブ型枠は、デッキプレートと塞ぎ部材とからなるため軽量であり、該スラブ型枠の現場搬入や据え付け時の揚重などが容易でハンドリング性に優れる。
【0008】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の躯体蓄熱装置において、前記空気通路は前記スラブ下面に複数形成され、互いに相隣接する空気通路同士が連通されて一連に接続されていることを特徴とする。
【0009】上記装置によれば、前記全空気通路を連通したので、空調空気を一つの取入口から空気通路に取り入れることで、全空気通路に空調空気を送ることができる。よって、空調空気を加熱・冷却する空調機との接続箇所を減らすことができる。また、該空気通路は一連に接続されているので、空調空気とスラブとの熱交換時間を長くとることができ、一方の熱を確実に他方に伝達することが可能で、熱交換効率を著しく向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の躯体蓄熱装置の第一実施形態を示すスラブの斜視図であり、図2は、図1におけるII線矢視の平面図、図3は図2におけるIII線矢視の断面図である。尚、図1にあっては、スラブのコンクリート部を透視してその外形のみを破線で示すとともに、前記スラブを支持する受梁以外の建物躯体は図示していない。
【0011】図1に示すように、本発明に係る躯体蓄熱装置はスラブ1を利用したものである。このスラブ1は平面矩形状であり、その両端と中央とがH形鋼の受梁2上に支持されて、床若しくは天井として建物躯体の一部を構成する。
【0012】前記スラブ1は、スラブ型枠3の上面に、図示しない床鉄筋を配設した上でコンクリート5を打設して形成される。このスラブ型枠3は、4つの上向き凸部7aと5つの下向き凸部7bとが交互に連続する波形状デッキプレート7の前記5つの下向き凸部7bに、そのデッキプレート7と平面形状が同形同大の平面矩形状フラットプレート9を掛け渡して溶接等で固定したものを基本構成としている。
【0013】そして、前記デッキプレート7と前記フラットプレート9との間に形成される4本の略直方体状の空洞部には、スラブ1と熱交換をする空調空気が流通される。すなわち、該空洞部は空気通路8として機能する。この各空気通路8の開放された両端には、閉塞部材11が固設され、該両端から前記空調空気が漏出しないようになっている。また、前記フラットプレート9の、各空気通路8の両端部直下に位置する部分には開口部15が形成される。そして、図2に示すように、この開口部15に連絡ダクト13が接続されることで、相隣接する空気通路8同士が連結される。
【0014】この連絡ダクト13による空気通路8の連結は規則的になされている。すなわち、ある空気通路8の一方端の開口部15は、その両側に隣接する空気通路8のうちの一方の空気通路8の開口部15とのみ連結される。そして、前記ある空気通路8の他方端の開口部15が、その両側に隣接する空気通路8のうちの他方の空気通路8の開口部15とのみ連結され、これを繰り返して、全空気通路8が直列に連通した一連の通路(以下、空気連通路10と記す)となっている。そして、かかる連結後に残された、前記空気連通路10の最両端に位置する第1開口部15aと第2開口部15bとの間で前記空調空気を流通させる。
【0015】このように前記各空気通路8を直列接続し、その空気連通路10の最両端の両開口部15a、15bから空調空気を給排することで、空気連通路10の通路長が最も長くなるようにしている。そして、空気連通路10の出口での空調空気とスラブ1との温度差が小さくなるようにし前記スラブ1と空調空気との熱交換効率の向上を図っている。
【0016】前記第1開口部15aは、図示しない空調機と通じるダクトに接続され、第2開口部15bは、図示しない、スラブ1下方の空調対象空間である室内に通じている。この空調機は、空調空気を内部に取り込み、加熱・冷却後に送出する機能を有する周知の構成の装置である。
【0017】尚、前記デッキプレート7は、熱伝導に優れる鉄系の素材が使用される。このため、スラブ1のコンクリート部5に温度分布の偏りがある場合には、該デッキプレート7を介して即座に均一化される。したがい、スラブ1に均一に蓄熱することができる。
【0018】また、空気通路8および連絡ダクト13以外の部分に空気が流れることはないように、各部材の接合部はコーキング処理がなされて確実にシールがされている。例えば、デッキプレート7とフラットプレート9との接続部にはシリコンが塗り込められている。
【0019】ここで、本第一実施形態に係る躯体蓄熱装置の施工方法について説明する。予め工場等において、前記デッキプレート7下面にフラットプレート9をビス止若しくは溶接等で固定するとともに、このフラットプレート9下面に前記連絡ダクト13を取り付け、更に、前記閉塞部材11を取り付けてスラブ型枠3を製作する。
【0020】そして、該スラブ型枠3を建築現場に搬送し、クレーンで該当階に揚重して、建物躯体に適宜間隔に設けられた受梁2上に据え付ける。その際、該スラブ型枠3は軽量であるため、搬送、揚重が容易に行える。
【0021】次いで、据え付けられたスラブ型枠3をサポートする支保工を受梁2間隔に応じて設け、図示しない床鉄筋を配設した上で、前記スラブ型枠3上にコンクリート5を打設する。この時、フラットプレート9によってスラブ型枠3の剛性が向上しているため、スラブ型枠3の下方たわみが著しく小さくなる。したがい、前記支保工等のサポートは少なくて済む。
【0022】そして、空調機を室外に設置するとともに、後述する空調システムのダクト系統となるように、空調機とスラブ1および室内とをダクトで接続して完成となる。
【0023】図4および図5は、本第一実施形態に係るスラブ1が躯体蓄熱装置として使用される空調システムのモデル図であり、(a)は側面図、(b)はa線矢視の平断面図である。尚、図4および図5で、黒塗りのダンパーは閉状態を、白抜きのダンパーは開状態を各々示す。
【0024】図4および図5に示すように、前記スラブ1の下方には空調対象空間たる室内空間71が形成されている。この室内空間71と前記スラブ1とは天井板73によって仕切られ、この天井板73とスラブ1との間には天井裏75が画成されている。
【0025】室外に設けられた空調機51の空気送出口51aからは空調空気が送出される。この空調空気の送出経路は2系統あって、一方はスラブ1の第1開口部15aに、他方は前記天井板73に形成された室内吹出口77に、各々ダクト58a、58bを介して通じている。そして、前記空調空気の送出経路は前記ダクト58a、58bに各々設けられたダンパー55、53によって切り換えられる。
【0026】また、空調機51内への空調空気の取り込みは、その空気吸込口51bからなされるが、該空気吸込口51bまでの空調空気の吸込経路も2系統あって、ダンパー59およびダンパー57によって切り換えられる。その内の一方はダクト56を介して天井裏75に通じ、他方はダクト58aに接続され前記第1開口部15aに通じている。
【0027】そして、前記送出経路および吸込経路たる流通経路は、スラブ1蓄熱時とスラブ1から熱回収をする空調時に応じて前記4つのダンパー53、55、57、59によって切り換えられる。尚、前記各ダンパー53、55、57、59は周知の電動ダンパーなどが使用され、制御装置などによって自動的に開閉動作する。
【0028】次に前記空調システムの運転方法を説明する。図4にスラブ蓄熱時の動作状態を示す。ここで、破線矢印は空調空気の流れを示す。
【0029】基本的にスラブ1への蓄熱は、安価な深夜電力を利用して夜間に空調機51を稼働し、この空調機51によって加熱・冷却された空調空気を前記スラブ1の空気連通路10に供給することで行われる。そのため、蓄熱時には、図4(a)に示すように、ダンパー55およびダンパー57は開状態、ダンパー53およびダンパー59は閉状態に設定され、空調空気は以下に示すような循環経路を形成するようになっている。
【0030】空調機51により加熱・冷却された空調空気は、空気送出口51aよりダクト54内へ送出され、ダンパー55や第1開口部15a等を経由して、スラブ1内の空気連通路10に送られる。この空気連通路10を通過している間に、前記空調空気によってスラブ1は蓄熱される。この空気連通路10内の空調空気の流れは図4(b)に破線矢印で示していて、第2開口部15bに到達するまでスラブ1に熱を与える。次いで、図4(a)に示すように、この空調空気はスラブ1の第2開口部15bから天井裏75へ流出し、天井裏75を通過後、天井裏75のダクト56に吸い込まれる。そして、ダンパー57を経由し、空気吸込口51bを経て空調機51に取り込まれ、該空調空気は再度加熱・冷却される。かような循環を繰り返して、スラブ1はそのスラブ1に取り付けられた温度センサーが所期の温度になるまで蓄熱される。
【0031】図5に空調時の動作状態を示す。ここで、実線矢印は空調空気の流れを示す。基本的にこの空調は、室内71から空調空気をスラブ1内に取り込んで、夜間等に蓄熱されたスラブ1の熱を前記空調空気に放熱し、この空調空気を空調機51に戻すことにより、昼間等の空調機51の熱負荷を軽減するものである。そのため、空調時には、図5(a)に示すように、ダンパー55およびダンパー57は閉状態、ダンパー53およびダンパー59は開状態に設定され、空調空気は、以下に示すような循環経路を形成するようになっている。
【0032】室内71の空調空気は、天井裏75を経由して第2開口部15bからスラブ1内の空気連通路10に送られる。そして、この空気連通路10を通過している間に、前記空調空気はスラブ1から放熱される。この空気連通路10内の空調空気の流れは図5(b)に破線矢印で示していて、第1開口部15aに到達するまでスラブ1から熱を与えられる。次いで、図5(a)に示すように、この空調空気は第1開口部15aからダクト58aを経て、ダンパー59を経由し、空気吸込口51bより空調機51内に取り込まれる。この空調機51にて空調空気は加熱・冷却されるが、この空調空気は既に蓄熱されているため、空調機51の加熱・冷却の熱負荷が軽減される。そして、所期の温度にまで加熱・冷却された空調空気は、空気送出口51aよりダクト54内へ送出され、ダンパー53を経由して天井板73の室内吹出口77から室内71へ供給される。かような循環を繰り返して空調が行われる。
【0033】尚、通常の空調、すなわち本発明に係る躯体蓄熱装置を使用しない空調を行う際には、ダンパー55およびダンパー59は閉状態、ダンパー53およびダンパー57は開状態に設定して、空調機を運転すれば良い。
【0034】図6〜8に、本発明に係るスラブの第二実施形態を示す。尚、本第二実施形態の基本的な構成は前記第一実施形態と同じである。したがい、同図中、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付すとともに、以下ではその相違のみを説明しその詳細な説明は省略する。
【0035】図6は本発明に係る第二実施形態のスラブ1’の斜視図であり、図7は図6におけるVII線矢視の平面図、図8は図7におけるVIII線矢視の断面図である。尚、図6の表記は図1と同じである。
【0036】図6および図7に示すように、この第二実施形態に係るスラブ1’と前記第一実施形態に係るスラブ1とは、連絡ダクト13’による空気通路8の連絡方法、および連絡ダクト13’の取り付け位置が異なる点で相違している。
【0037】すなわち、図6および図8に示すように、各空気通路8の両端に位置する、デッキプレートの上向き凸部7aに開口部16が形成され、前記開口部16の内の、前記各空気通路8の一方端側の開口部16を全て連結する一本の連絡ダクト(以下、第1連絡ダクト13’とする)が、前記開口部16に対応する上向き凸部7aに掛け渡され、全空気通路8が連通されている。そして、前記各空気通路8のもう一方端側の開口部16も同様に一本の連絡ダクト(以下、第2連絡ダクト13’とする)にて連結されて、該もう一方端でも全空気通路8が連通されている。
【0038】また、フラットプレート9の、スラブ1中央の空気通路8の両端に位置する部分に第1開口部15a’および第2開口部15b’が形成され、これら両開口部15a’、15b’の間で空調空気を流通させる。
【0039】そして、空調空気の流路は図7中の一点鎖線矢印で示すように、スラブ1中央の空気通路8の第1開口部15a’より流入した空調空気は、第1連絡ダクト13’を経由して各空気通路8に分流し、各空気通路8の他端に位置する第2連絡ダクト13’によって合流させられて、前記第2開口部15b’から流出するようになっている。尚、この空調空気の流れは蓄熱時の場合であり、空調時はこれと逆向きの流れとなる。
【0040】このように第二実施形態のスラブ1’は、空調空気が各空気通路8に分流するようになっているので、スラブ1’の蓄熱速度を向上できる。また、第1開口部15a’から第2開口部15b’までの通路長が短いため、空調空気の圧力損失が小さくなり、低圧力の送風器を備えた空調機を適用できる。また、該スラブ型枠3’は、デッキプレート7の上向き凸部7aに連絡ダクト13’を掛け渡すので、スラブ型枠3’の剛性が向上する。更に、当該第1および第2連絡ダクト13’は、図6および図7に示すようにスラブ1’のコンクリート部5に埋設されているので、スラブ1下面の美的外観に優れ、内装デザインの自由度が増す。また、前記第1および第2連絡ダクト13’が埋設されているので、この連絡ダクト13’内を通過する間もコンクリート部5と確実に熱交換をすることができて、熱交換効率を更に向上することができる。
【0041】以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
【0042】本実施形態においては、スラブ1の全領域に均一に蓄熱するため、デッキプレート7の全範囲に亘って一枚もののフラットプレート9を掛け渡したが、蓄熱する領域が限られている場合は、その領域のデッキプレート7にのみフラットプレートを掛け渡せば良い。また、このフラットプレートは一枚ものである必要はなく、複数のフラットプレートを適宜掛け渡して空気通路を形成しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発明によれば、デッキプレートの下向き凸部間に塞ぎ部材を掛け渡すという簡単な構成で、スラブの任意の領域と前記空調空気との熱交換を容易に図ることができる。また、該空調空気は、熱伝導に優れるデッキプレートを介してスラブのコンクリートと熱交換するので、前記塞ぎ部材を掛け渡した領域のスラブに均一に蓄熱できる。
【0044】したがい、スラブの熱容量を有効利用しその蓄熱効率は著しく向上されて、空調のランニングコストを著しく低減することができる。また、前記簡単な構成のため特殊な部材を使うことなく安価であるとともに、スラブ型枠の剛性も向上して支保工も少なくて済む等施工性も向上するため、建設費を著しく低減できる。更には、スラブを支持する受梁間隔も広くできるので、建物躯体の構造設計の自由度が増し建設費を著しく低減することができる。また、スラブのスラブ型枠は軽量でハンドリング性に優れるため、施工費を著しく低減できる。
【0045】請求項2に示す発明によれば、空気通路を連通したので、スラブの空気通路と空調機との接続箇所を減らせて建設費を著しく低減することができる。また、該空気通路は一連に接続されているので、空調空気とスラブとの熱交換時間を長くとることができ、一方の熱を確実に他方に伝達することが可能で、熱交換効率を著しく向上できる。
【出願人】 【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
【出願日】 平成11年12月17日(1999.12.17)
【代理人】 【識別番号】100071283
【弁理士】
【氏名又は名称】一色 健輔 (外3名)
【公開番号】 特開2001−174176(P2001−174176A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−359295