| 【発明の名称】 |
電気炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】山鹿 功雄
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| 【要約】 |
【課題】高温加熱用の電気炉。
【解決手段】隣り合うヒータ16の柄部14同士を、接続部材18を介して、順に連結して複数のヒータ部を一連に連結し、筒状の耐火ボード22の端面に内部側に両端を開口する複数の非貫通溝26及び内部と外部とを連絡する複数の貫通溝28とを形成し、ヒータ16の柄部14同士の連結箇所を前記非貫通溝26に嵌合させて、一連のヒータ部を耐火ボード22の内部に配置し、一連に連結したヒータ16の両端の柄部14を前記貫通溝28に嵌合させてその柄部14を前記耐火ボード22の外部に露出させる、筒状の耐火ボード22と、ヒータ部とその両端の柄部14とから成る多数のヒータ16とを有する電気炉。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒状の耐火ボードと、ヒータ部とその両端の柄部とから成る多数のヒータとを有する電気炉において、隣り合うヒータの柄部同士を順に連結して複数のヒータ部を一連に連結し、筒状の耐火ボードの端面に内部側に両端を開口する複数の非貫通溝及び内部と外部とを連絡する複数の貫通溝とを形成し、ヒータの柄部同士の連結箇所を前記非貫通溝に嵌合させて一連のヒータ部を耐火ボードの内部に配置し、一連に連結したヒータの両端の柄部を前記貫通溝に嵌合させてその柄部を前記耐火ボードの外部に露出させることを特徴とする電気炉。 【請求項2】 前記非貫通溝並びに前記貫通溝の上面を覆うように前記耐火ボードの端面に端面耐火部材を接触させることを特徴とする請求項1記載の電気炉。 【請求項3】 前記ヒータの柄部同士を導電性の接続部材を介して連結することを特徴とする請求項1乃至2記載の電気炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高温加熱用の電気炉に関する。 【0002】 【従来の技術】従来既知の電気炉を図4及び図5に示す。電気炉40は、内部に円柱形の空間42を形成した筒状の耐火ボード44と、ヒータ部46とその両端の端子48とから成るヒータ50とを備える。耐火ボード44の空間42内には、螺旋状のヒータ部46が耐火ボード44の壁面に接触して配置され、その両端の端子48は耐火ボード44の外部に露出させる。その両端の端子48は図示しないリード線や電源を介して接続されるものである。 【0003】ヒータ部46は、一般には二硅化モリブデン(MoSiO2)を主な素材とし、高温になるとその表面がシリカ(SiO2)等の酸化被膜で覆われるようになり、二硅化モリブデンヒータでは高温での酸化消耗が防止されるようになる。一方、耐火ボード44の主な素材は一般に、アルミナとシリカとから成る。ヒータ部46の表面のシリカは、約1500℃以上の高温になると軟化溶解するので、その溶解したシリカによってヒータ部46と耐火ボード44の接触部が固着する。ヒータ部46の主素材と耐火ボード44の主素材とは熱膨張率が異なるので、冷却時には互いにくっついた状態のヒータ部46は耐火ボード44に引っ張られて、壊れてしまうという不具合が発生する。このため、図4や図5に示す電気炉は、例えば1500℃以上の高温に加熱する電気炉としては、使用することができなかった。 【0004】1500℃以上の高温に加熱する電気炉には、図6及び図7に示すものが用いられている。電気炉60は主に、内部に円柱状の空間62を形成した筒状の内側耐火ボード64と、その内側耐火ボード64の外側に備えられる筒状の外側耐火ボード66と、それら内側耐火ボード64と外側耐火ボード66の上下に備えられる端面耐火部材68並びに下側耐火部材70と、空間62内に備えられてその内部に被加熱物(図示せず)を収容する炉芯管72と、炉芯管72の上側の開閉部材74と、炉芯管72の下側の開閉部材76と、炉芯管72の内部を加熱するための多数のヒータ78(図8)とを備えるものである。なお、図6及び図7において、内側耐火ボード64とその外側の外側耐火ボード66との2つの耐火ボードを示したが、それらを併せて一つの耐火ボードとしても良い。 【0005】ヒータ78は、先端が接続端子としての一対の柄部80と、それら一対の柄部80を連結するヒータ部82とから成る。ヒータ部82は、二硅化モリブデン(MoSiO2)を主な素材とし、高温では表面がシリカ(SiO2)等で被膜されるものである。ヒータ78において柄部80の断面積は、ヒータ部82の断面積より3倍以上大きくし、柄部80の抵抗をヒータ部82の抵抗を充分小さくすることにより、ヒータ部82が約1500℃以上の高温になっても、柄部80が1000℃以上の高温に成らないように設定されている。 【0006】各ヒータ78の柄部80は、内側耐火ボード64と外側耐火ボード66とを貫通し、その自由端が外側耐火ボード66の外側に露出している。外側耐火ボード66の外側に露出した柄部80同士は、図示しないリード線で順次接続される。一方、ヒータ部82は、空間62内で炉芯管72の外側に配置され、内側耐火ボード64及び炉芯管72のいずれにも接触しないように設定される。このように、ヒータ部82を内側耐火ボード64及び炉芯管72に接触しないようにすることで、ヒータ部82の破損を防止することができ、例えば1500℃以上の高温での被加熱物の加熱が可能になる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】図6や図7に示すように、ヒータ78を内側耐火ボード64等に接触しないようにした電気炉60では、1個のヒータ78につき2個の端子としての柄部80が外側耐火ボード66の外側に露出しており、各柄部80同士をリード線で接続しなければならず、その接続作業には大変な作業工数を必要とするという欠点があった。また、内側耐火ボード64及び外側耐火ボード66を縦方向に多段に組み合わせて縦方向に長い電気炉を作る際には、リード線の接続処理作業が更に大変になるという不具合があった。更に、電気炉60の外面の周囲には高圧電流が流れるリード線で覆われるため、電気炉付近における作業には危険性が伴い、電気炉の使用時の作業効率が悪いという欠点があった。その上、耐火ボード64,66には、柄部80を内部から外部へ引き出すための多数の穴が形成されるため、その穴から外部へ熱が漏れて熱効率が悪いという欠点があった。 【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、ヒータの端子同士の接続箇所を耐火ボードの外側に露出しないようにすることで、端子同士の接続作業を容易にし、電気炉の外側におけるリード線の数を大幅に減少させて使用時の作業効率を向上させ、耐火ボードに形成する穴の数を減らして熱効率を向上させるようにした電気炉を提供することを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の電気炉は、筒状の耐火ボードと、ヒータ部とその両端の柄部とから成る多数のヒータとを有する電気炉において、隣り合うヒータの柄部同士を順に連結して複数のヒータ部を一連に連結し、筒状の耐火ボードの端面に内部側に両端を開口する複数の非貫通溝及び内部と外部とを連絡する複数の貫通溝とを形成し、ヒータの柄部同士の連結箇所を前記非貫通溝に嵌合させて一連のヒータ部を耐火ボードの内部に配置し、一連に連結したヒータの両端の柄部を前記貫通溝に嵌合させてその柄部を前記耐火ボードの外部に露出させるようにしたものである。 【0010】 【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る電気炉の一実施形態を示す斜視図、図2は図1の電気炉の組立て状態を示す要斜視図、図3は多数のヒータを接続した状態を示す構成図である。本発明の電気炉10は、ヒータ部12とその両端の端子としての柄部14とから成るヒータ16を多数個用いる点では図6並びに図7に示す従来例と同じである。しかし、本発明の電気炉10では、隣り合うヒータ16の柄部14同士を順に連結し、多数のヒータ16を一連に連結するものである。ヒータ16の柄部14同士の連結は、図3に示すように、一方のヒータ16の柄部14と他方のヒータ16の柄部14とを、導電性のある接続部材18を介して溶接等によって固定する。この柄部14同士の固定を順次繰り返すことによって、多数のヒータ部12を一連に接続した1個のヒータとすることができる。この多数のヒータ部12を一連に接続した1個のヒータでは、両端が端子用の柄部20となるが、その端子用柄部20の長さは前記柄部14の長さより長く設定する。 【0011】電気炉10の耐火ボード22は内部に空間を形成した筒状の形状であり、その筒状の耐火ボード22の軸方向端面である上面24には、複数個のコの字形の非貫通溝26と、筒状の内部と外部とを連絡する偶数個の貫通溝28とが形成されている。コの字形の非貫通溝26の両端は、内部の空間側に連絡している。即ち、非貫通溝26は耐火ボード22の外側の外表面には連絡しないように設定されている。コの字形の非貫通溝26は、一方のヒータ16の柄部14と他方のヒータ16の柄部14とを接続部材18で固定した箇所が嵌合できる形状に設定されている。また、貫通溝28は端子用柄部20が嵌合できる形状に設定されている。 【0012】図2に示すように、耐火ボード22の上面24に形成された多数の非貫通溝26に、一対の柄部14を接続部材18で固定した箇所を順次嵌合させると共に、貫通溝28に端子用柄部20を嵌合させる。非貫通溝26に一対の柄部14を接続部材18で固定した箇所を嵌合させた状態では、一連のヒータ部12は筒状の耐火ボード22の内部に配置される。しかも、ヒータ部12は耐火ボード22には接触せず、耐火ボード22の内部に備えられる炉芯管(図6及び図7に示した炉芯管72に相当するもの)にも接触しないように設定される。また、端子用柄部20の自由端は、耐火ボード22の外側に露出するように,その長さが設定される。 【0013】一対の柄部14と連結部材14とを固定した箇所を非貫通溝26に嵌合させると共に端子用柄部20を貫通溝28に嵌合させた後、耐火ボード22の上面24に端面耐火部材30を載せ、耐火ボード24と端面耐火部材30とを固定する。これによって、非貫通溝26と貫通溝28の上面は端面耐火部材30によって覆われ、非貫通溝26は耐火ボード22の内部空間にのみ連絡し、耐火ボード22の外部とは連絡しないようになる。この結果、多数のヒータ部12を耐火ボード22の内部に備えるが、耐火ボード22の外部には2本の端子用柄部20が突出することになる。図1では約180度につき2本の端子用柄部20を備えた状態を示しているが、360度は4本の端子用柄部20を備える。 【0014】なお、前記実施形態では、一方のヒータ16の柄部14と他方のヒータ16の柄部14とを接続部材18を介して固定するとしたが、接続部材18を介さないで柄部14同士をくの字状に直接接続し、更に、耐火ボード22の上面24に形成する非貫通溝26をくの字状に形成するようにしても良い。 【0015】 【発明の効果】以上のように、本発明に係わる電気炉によれば、多数のヒータの隣り合う端子同士を一連に連結し、隣り合うヒータ同士の連結部を耐火ボードの厚み内に収容して外側に露出しないようにしたのもである。これによって、耐火ボードの外部に突出する端子の数を大幅に減少させることができ、耐火ボードの外部に露出する各端子同士をリード線で接続する作業を大幅に減少させることができる。これによって、縦方向に長い多段の電気炉を製造する場合でも、リード線の接続作業が容易になる。また、電気炉の外部において接続するリード線の数が大幅に減少するため、電気炉稼動時の作業の危険性を減らし、作業効率を向上させることができる。その上、耐火ボードに形成される端子を引き出すための穴の数を減少させることができ、それによって従来の熱効率の悪さを改善することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594075204 【氏名又は名称】株式会社第一機電
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| 【出願日】 |
平成12年1月13日(2000.1.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084353 【弁理士】 【氏名又は名称】八嶋 敬市
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| 【公開番号】 |
特開2001−194073(P2001−194073A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【出願番号】 |
特願2000−4131(P2000−4131) |
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