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【発明の名称】 排気管閉塞防止方法及び装置
【発明者】 【氏名】浅野 直紀

【氏名】池上 靖志

【氏名】大野 昭

【氏名】北村 正史

【要約】 【課題】溶融炉本体等の排ガス発生源を稼働させたままで排気を安定して効率よく行ない、排気管内面への微細粒子の付着を確実に防止する。

【解決手段】内部にスリット14を有して立ち上がり部7aの下端部内に設けた空気膜形成筒16と、空気膜形成筒16に設けた送気口19と、送気口19にバルブ21を介して接続した第1の送気手段23と、空気膜形成筒16の外部に設けて下端を排ガス発生源2に連通した外筒18と、外筒18に設けた混合気流口24と、混合気流口24に各々バルブ26,30を介して接続された第2の送気手段28及び第1の給水手段32と、横延設部7b’における立ち上がり部7aに最も近い位置にバルブ34を介して接続された第2の給水手段36と、排気管7を流れる排ガスの温度を検出する温度計38と、温度計38の検出温度に基づいて各バルブ21,26,30,34の開閉を制御する制御器39とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排ガス発生源に連通した立ち上がり部と該立ち上がり部の上端から横方向に延びてガス処理設備に接続される横延設部とを有している排気管の閉塞防止方法であって、排気管内の排ガス温度の上昇時に、立ち上がり部の下端部内に空気を供給して内面に空気膜を形成し且つ水と空気の混合気流を供給することにより霧を生じさせて、霧により排ガス発生源の微細粒子を冷却すると共に同伴させて立ち上がり部内を上昇させ、横延設部を経てガス処理設備に搬送するようにし、更に立ち上がり部に近い横延設部に水を供給して横延設部を洗浄することを特徴とする排気管閉塞防止方法。
【請求項2】 排ガス発生源に連通した立ち上がり部と該立ち上がり部の上端から曲り部を介して横方向に下り勾配で延びてガス処理設備に接続された横延設部とを有している排気管の閉塞防止装置であって、内部にスリットを有して立ち上がり部の下端部内に設けた空気膜形成筒と、該空気膜形成筒に設けた送気口と、該送気口にバルブを介して接続した第1の送気手段と、前記空気膜形成筒の外部に設けて下端を排ガス発生源に連通した外筒と、該外筒に設けた混合気流口と、該混合気流口に各々バルブを介して接続された第2の送気手段及び第1の給水手段と、横延設部における立ち上がり部に最も近い位置にバルブを介して接続された第2の給水手段と、排気管を流れる排ガスの温度を検出する温度計と、該温度計の検出温度に基づいて前記各バルブの開閉を制御する制御器とを備えたことを特徴とする排気管閉塞防止装置。
【請求項3】 排気管の横延設部の下り勾配が1/7以上の傾斜を有していることを特徴とする請求項2記載の排気管閉塞防止装置。
【請求項4】 排気管の直径Dに対して曲り部の曲率半径が5DR以下であることを特徴とする請求項2又は3記載の排気管閉塞防止装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス中の微細粒子の付着による管路の閉塞を防止する排気管閉塞防止方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力施設において発生する放射性廃液は、廃液処理設備によってガラス固化体として処理された後、放射性廃棄物保管施設に保管される。
【0003】上記の廃液処理設備においては、ガラス溶融炉の内部で原料ガラスを溶融させた溶融ガラスに放射性廃液を混入させ、この放射性廃液が混入した溶融ガラスを固化体容器に注入し、溶融ガラスを固化させることにより、ガラス固化体を形成させている。
【0004】図2は、ガラス溶融炉の一例を示すものであり、このガラス溶融炉は、溶融空間1が内部に形成された耐火材よりなる溶融炉本体2と、該溶融炉本体2の上部に設置され且つ溶融空間1を加熱するヒータ3と、端部が溶融空間1の上下方向中間部分に位置するように溶融炉本体2に設けられ且つ溶融空間1内の溶融ガラスGに電流を通電してジュール加熱を行なう直接通電電極11と、溶融空間1の液位を検出する液位計4とを備えている。
【0005】溶融炉本体2の上部には、溶融空間1へガラス原料を供給するための原料供給管5と、溶融空間1へ廃液を供給するための廃液供給管6と、溶融空間1において発生した排ガスをガス処理設備12へ送給するための排気管7とが設けられている。ガス処理設備12は、排気管7を介して排ガスを吸引することにより、溶融炉本体2内の溶融空間1を負圧に維持して汚染した排ガスが溶融炉本体2外部に漏出されないようにしている。
【0006】溶融炉本体2の下部には、廃液が混入した溶融ガラスGを溶融空間1から流下させて固化体容器(図示せず)へ充填するための流下ノズル8が設けられている。流下ノズル8の周囲には、該流下ノズル8を加熱するための誘導加熱コイル9が配置され、また、流下ノズル8の近傍には、該流下ノズル8に対して冷却空気を噴射するための冷却空気噴射管10が配置されている。
【0007】誘導加熱コイル9によって流下ノズル8が昇温されていない状態では、該流下ノズル8内部でガラスが固化しているため、溶融炉本体2から外部への溶融ガラスGの流下は行なわれない。また、誘導加熱コイル9によって流下ノズル8を溶融ガラスGの融点以上に昇温させると、流下ノズル8の内部の固化していたガラスが溶融し、溶融炉本体2の内部の溶融ガラスGが流下ノズル8を経て外部へ流下する。
【0008】更に、誘導加熱コイル9による流下ノズル8の加熱を中止したうえ、冷却空気噴射管10から流下ノズル8に対して冷却空気を噴射すると、流下ノズル8の温度の低下に伴って流下ノズル8の内部でガラスが固化し、溶融炉本体2から外部への溶融ガラスGの流下が停止する。
【0009】上記の溶融炉本体2において、直接通電電極11及びヒータ3により加熱して溶融される溶融ガラスGには、原料供給管5によりガラス原料が供給されると共に、廃液供給管6により廃液が供給されるが、この時、溶融空間1に微細粒子を含んだ排ガスが発生し、この排ガスは、排気管7を通ってガス処理設備12に吸引される。
【0010】ところが、図2に示すガラス溶融炉では、排気管7の内面に、排ガス中に含まれているガラス等の微細粒子が付着し、当該微細粒子の付着層の厚さが時間の経過に伴って増大することにより、排気管7が閉塞してガスの流通が阻害されることがある。
【0011】このため、従来は、モータによりフレキシブルワイヤを排気管7内で往復動させたり、リーマを排気管7内に押し込んだりして、排気管7の内面に付着した微細粒子を除去していた。
【0012】しかしながら、リーマにより削られた微細粒子がガスに随伴して排気管7の下流側、特に水平に延びる横延設部に堆積することがあり、溶融炉本体2を稼働させたままでの微細粒子除去作業は、リーマが排気管7内を往復動する際に排気管7の差圧が一時的に上昇して、ガス処理設備12の負圧維持が難しいため、溶融炉本体2の稼働を停止して微細粒子の除去をしなければならなかった。
【0013】このような問題を解決するための手段として、図3に示すような排気管閉塞防止装置が提案されている。
【0014】図3の排気管閉塞防止装置は、下端がガラス溶融炉の溶融炉本体2(排ガス発生源)内部の溶融空間1に連通するように垂直方向に延びる立ち上がり部7aと、該立ち上がり部7aの上端から曲り部37を有して略水平方向に延びる横延設部7bと、該横延設部7bの端部から下方に延びてガス処理設備12へ連通する排気管7を有しており、排気管7は均一な管径を有する構造となっている。
【0015】排気管7の立ち上がり部7aの下端部には、排気冷却装置13が設けられている。排気冷却装置13は、内部にスリット14を形成するように排気管7と同一口径の短管15を嵌合配置して下端が溶融炉本体2内側上部位置に達し、且つ上端が排気管7の外面に密着された空気膜形成筒16と、該空気膜形成筒16の下端部を周方向に取り囲み且つ下端がスリット17を介して空気膜形成筒16の下端部内側に連通し、且つ上端が空気膜形成筒16の外面に密着した外筒18とを備えている。
【0016】空気膜形成筒16には、該空気膜形成筒16と短管15との間に連通する送気口19が設けられており、該送気口19には、圧縮空気槽などの送気源20にバルブ21を介して接続された送気管22を有する第1の送気手段23が接続されている。
【0017】外筒18には、外筒18と空気膜形成筒16との間に連通する混合気流口24が設けられており、該混合気流口24には、圧縮空気槽などを有する送気源25にバルブ26を介して接続された送気管27を有する第2の送気手段28と、ポンプなどを有する送水源29にバルブ30を介して接続された送水管31を有する第1の給水手段32とが接続されている。この第1の給水手段32のバルブ30は、所定の時間間隔を置いて開閉して送水源29から送水される洗浄水を間欠的に送給し得るようになっている。
【0018】また、排気管7の横延設部7bの中間位置には、ポンプなどを有する送水源33にバルブ34を介して接続された送水管35を有する第2の給水手段36が接続されている。
【0019】図3に示す排気管閉塞防止装置によって、排気管の閉塞を防止する際には、先ず第1の送気手段23のバルブ21を開放し、送気管22及び送気口19を介して送気源20からの空気を空気膜形成筒16と短管15との間隙へ送給して、スリット14から短管15内部に空気を噴出することにより、短管15の内面及び排気管7の内面に空気の膜を形成して冷却する。
【0020】また、第2の送気手段28のバルブ26を開放し、送気管27及び混合気流口24を介して送気源25からの空気を空気膜形成筒16と外筒18との間隙へ供給し、下部のスリット17から空気膜形成筒16の下端内側に向けて噴出すると共に、第1の給水手段32のバルブ30を一定時間ごとに(パルス的に)開閉して、送水管31及び混合気流口24を介して送水源29からの洗浄水を空気膜形成筒16と外筒18との間隙へ間欠的に送給する。
【0021】外筒18内に送給される洗浄水は、第2の送気手段28によって送給され且つ下端のスリット17から放出される空気流によって撹乱され、霧状に拡散する。
【0022】排気冷却装置13の下端部から霧状に拡散された洗浄水は、溶融炉本体2(排ガス発生源)の溶融空間1内部で浮遊する微細粒子を同伴し、溶融炉本体2とガス処理設備12との差圧によって排気管7の立ち上がり部7a内へ吸引される。この時、微細粒子は霧によって冷却され、空気流と共に立ち上がり部7aの最上部の曲り部37から横延設部7bへと導かれ、当該横延設部7bを通る間に冷却されて凝縮した洗浄水と排ガスはガス処理設備12へ流入して処理される。
【0023】この間、第2の給水手段36のバルブ34を開放して、送水管35により送水源33からの洗浄水を排気管7の横延設部7b内へ送給し、排気管7内の微細粒子をガス処理設備12へ押し流すことにより、排気管7の内面への微細粒子の付着及び堆積を抑止する。
【0024】このように、図3に示す排気管閉塞防止装置においては、排気管7の立ち上がり部7aの下端部へ間欠的に送給される洗浄水が霧状に拡散し、溶融炉本体2内で浮遊する微細粒子を同伴して排気管7へ導くことにより、微細粒子が冷却されて微細粒子が立ち上がり部7aの内面に付着する問題を防止することができ、排気管7の横延設部7bで凝縮される洗浄水に含まれる微細粒子は、第2の給水手段36によって送給される洗浄水によりガス処理設備12へと押し流されるので、溶融炉本体2を稼動させた状態で、排気管7内面への微細粒子の付着による閉塞の問題を防止することができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図3に示した装置においても、運転状態によっては、排ガスの安定した排気が行なわれなかったり、或いは特に排気管の横延設部に微細粒子が堆積し易いという問題があり、また、立ち上がり部7aの上部で冷却された微細粒子を含む霧が曲り部37で凝縮して洗浄水が立ち上がり部7aを流下してしまうために、微細粒子の排気効果が低下する等の問題があり、このような問題を解決する必要があった。
【0026】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、溶融炉本体等の排ガス発生源を稼働させたままで排気を安定して効率よく行なうことができ、排気管内面への微細粒子の付着を確実に防止できるようにした排気管閉塞防止方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、排ガス発生源に連通した立ち上がり部と該立ち上がり部の上端から横方向に延びてガス処理設備に接続される横延設部とを有している排気管の閉塞防止方法であって、排気管内の排ガス温度の上昇時に、立ち上がり部の下端部内に空気を供給して内面に空気膜を形成し且つ水と空気の混合気流を供給することにより霧を生じさせて、霧により排ガス発生源の微細粒子を冷却すると共に同伴させて立ち上がり部内を上昇させ、横延設部を経てガス処理設備に搬送するようにし、更に立ち上がり部に近い横延設部に水を供給して横延設部を洗浄することを特徴とする排気管閉塞防止方法、に係るものである。
【0028】また、本発明は、排ガス発生源に連通した立ち上がり部と該立ち上がり部の上端から曲り部を介して横方向に下り勾配で延びてガス処理設備に接続された横延設部とを有している排気管の閉塞防止装置であって、内部にスリットを有して立ち上がり部の下端部内に設けた空気膜形成筒と、該空気膜形成筒に設けた送気口と、該送気口にバルブを介して接続した第1の送気手段と、前記空気膜形成筒の外部に設けて下端を排ガス発生源に連通した外筒と、該外筒に設けた混合気流口と、該混合気流口に各々バルブを介して接続された第2の送気手段及び第1の給水手段と、横延設部における立ち上がり部に最も近い位置にバルブを介して接続された第2の給水手段と、排気管を流れる排ガスの温度を検出する温度計と、該温度計の検出温度に基づいて前記各バルブの開閉を制御する制御器とを備えたことを特徴とする排気管閉塞防止装置、に係るものである。
【0029】上記手段において、排気管の横延設部の下り勾配は1/7以上の傾斜とすることができ、排気管の直径Dに対して曲り部の曲率半径は5DR以下とすることができる。
【0030】上記手段によれば、次のような作用を有する。
【0031】立ち上がり部の上部で冷却された微細粒子を含む霧は、曲り部で凝縮して曲り部内面に付着して洗浄水が立ち上がり部を流下しようとするが、曲り部の曲率半径を5DR以下としているので、曲り部を流れる排ガスの流速が高められて洗浄水は直ちに横延設部に向けて流され、よって洗浄水が立ち上がり部を流下するのを防止して、横延設部方向に押し流すようになるので、排ガス発生源の微細粒子を効率的に排出することができる。
【0032】更に、横延設部における曲り部に近い位置に、第2の給水手段によって洗浄水を供給することにより、横延設部は洗浄され、この時横延設部が1/7以上の下り勾配を有していると、洗浄水は確実にガス処理設備に向かって流下し、よって排気管内に微細粒子が付着、堆積することを確実に防止できる。
【0033】また、第1、第2の送気手段による送気、及び第1、第2の給水手段による給水を、排気管を流れる排ガスの温度を検出する温度計の検出温度に基づいて制御器にて制御するようにしているので、排気管内に対する微細粒子の付着、堆積の問題を自動的に防止できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0035】図1は本発明の排気管閉塞防止装置の実施の形態の一例を示すもので、図中、図2、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0036】図1に示すように、排ガス発生源である溶融炉本体2とガス処理設備12との間に設けられる排気管7は、溶融炉本体2に接続された立ち上がり部7aと、該立ち上がり部7aの上端から曲り部37を介して横方向に下り勾配で延びてガス処理設備12に接続された横延設部7b’とにより形成している。
【0037】上記排気管7の横延設部7b’は、1/7以上の下り勾配としている。また、排気管7の直径Dに対して曲り部37の曲率半径は5DR以下のできるだけ急峻な曲り形状としている。
【0038】更に、排気管7における横延設部7b’に、横延設部7b’内を流れる排ガスの温度を検出する温度計38と、該温度計38の検出温度に基づいて、第1の送気手段23のバルブ21と、第2の送気手段28のバルブ26と、第1の給水手段32のバルブ30と、第2の給水手段36のバルブ34の開閉を制御する制御器39を設けている。
【0039】図1に示す排気管閉塞防止装置によって、排気管7の閉塞を防止する際の作用を説明する。
【0040】図2の溶融炉本体2において、直接通電電極11及びヒータ3により加熱して溶融される溶融ガラスGには、原料供給管5によりガラス原料が供給されると共に、廃液供給管6により廃液が供給される。この時、溶融空間1には微細粒子を含んだ排ガスが発生し、この排ガスは、排気管7を通ってガス処理設備12に吸引される。
【0041】この時、排気管7に設けた温度計38がガス処理設備12に導かれる排ガスの温度を検出しており、その検出温度が制御器39に入力されているので、制御器39は前記溶融炉本体2の加熱により排ガスの温度が所定温度に上昇すると、自動的に第1の送気手段23のバルブ21と、第2の送気手段28のバルブ26と、第1の給水手段32のバルブ30と、第2の給水手段36のバルブ34の開閉を制御する。
【0042】排気管7の閉塞を防止する操作は、先ず第1の送気手段23のバルブ21を開放し、送気管22及び送気口19を介して送気源20からの空気を空気膜形成筒16と短管15との間隙へ送給して、スリット14から短管15内部に空気を供給することにより、短管15の内面及び排気管7の内面に空気の膜を形成して冷却する。
【0043】続いて、第2の送気手段28のバルブ26を開放し、送気管27及び混合気流口24を介して送気源25からの空気を空気膜形成筒16と外筒18との間隙へ供給し、下部のスリット17から空気膜形成筒16の下端に向けて空気を放出すると共に、第1の給水手段32のバルブ30を一定時間ごとに(パルス的に)開閉して、送水管31及び混合気流口24を介して送水源29からの洗浄水を空気膜形成筒16と外筒18との間隙へ間欠的に送給する。
【0044】外筒18内に送給される洗浄水は、第2の送気手段28によって送給され且つ下端のスリット17から放出される空気流によって撹乱され、霧状に拡散する。
【0045】排気冷却装置13の下端部から霧状に拡散された洗浄水は、溶融炉本体2(排ガス発生源)の溶融空間1内部で浮遊する微細粒子を同伴し、溶融炉本体2とガス処理設備12との差圧によって排気管7の立ち上がり部7a内へ吸引される。この時、微細粒子は霧によって冷却され、空気流と共に立ち上がり部7aの最上部の曲り部37から横延設部7b’へと導かれ、当該横延設部7b’を通る間に冷却されて凝縮した洗浄水と排ガスはガス処理設備12へ流入して処理される。
【0046】この間、第2の給水手段36のバルブ34を開放して、送水管35を介して送水源33からの洗浄水を排気管7の横延設部7b’内へ送給し、排気管7内の微細粒子をガス処理設備12へ押し流すことにより、排気管7の内面への細粒子の付着及び堆積を防止する。
【0047】一方、排気管7の立ち上がり部7a内を上昇する排ガス及び霧の上昇速度が14m/s〜18m/s程度となるように、第1の送気手段23と第2の送気手段28とによる送気量を調節する。ガス処理設備12の吸引によって溶融炉本体2内に外部のガス(空気)が漏洩・吸引されることによる排気管7の排ガスの流速は、一定で予め分かっており、且つ排気管7の直径Dも予め分かっているので、第1の送気手段23と第2の送気手段28からの空気の供給量を変えることによって、立ち上がり部7aの排ガスの流速を14m/s〜18m/s程度になるように調節することができる。
【0048】上記した排ガスの流速を確保すると、立ち上がり部7a内を混合気流に同伴された微細粒子は安定して上昇し搬送される。
【0049】更に、上記において、立ち上がり部7aの上部で冷却された微細粒子を含む霧は曲り部37で凝縮して曲り部37内面に付着して洗浄水が立ち上がり部7aを流下しようとするが、曲り部37の曲率半径を5DR以下としているので、曲り部37を流れる排ガスの流速が高められて直ちに横延設部7b’に向けて流され、よって洗浄水が立ち上がり部7aを流下することが防止されて横延設部7b’方向に押し流されるので、排ガス発生源の微細粒子を効率的に排出することができる。
【0050】更に、この時、横延設部7b’における曲り部37に近い位置に、第2の給水手段36によって洗浄水を供給することにより、横延設部7b’は洗浄され、この時横延設部7b’が1/7以上の下り勾配を有していることにより洗浄水は確実にガス処理設備12に向かって流下し、よって排気管7内に微細粒子が付着、堆積することを確実に防止できる。
【0051】なお、本発明の排気管閉塞防止方法及び装置は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の排気管閉塞防止方法及び装置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0053】立ち上がり部の上部で冷却された微細粒子を含む霧は、曲り部で凝縮して曲り部内面に付着して洗浄水が立ち上がり部を流下しようとするが、曲り部の曲率半径を5DR以下としているので、曲り部を流れる排ガスの流速が高められて洗浄水は直ちに横延設部に向けて流され、よって洗浄水が立ち上がり部を流下するのを防止して、横延設部方向に押し流すようになるので、排ガス発生源の微細粒子を効率的に排出することができる。
【0054】更に、横延設部における曲り部に近い位置に、第2の給水手段によって洗浄水を供給することにより、横延設部は洗浄され、この時横延設部が1/7以上の下り勾配を有していると、洗浄水は確実にガス処理設備に向かって流下し、よって排気管内に微細粒子が付着、堆積することを確実に防止できる。
【0055】また、第1、第2の送気手段による送気、及び第1、第2の給水手段による給水を、排気管を流れる排ガスの温度を検出する温度計の検出温度に基づいて制御器にて制御するようにしているので、排気管内に対する微細粒子の付着、堆積の問題を自動的に防止できる。
【出願人】 【識別番号】000224754
【氏名又は名称】核燃料サイクル開発機構
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
【出願日】 平成11年9月17日(1999.9.17)
【代理人】 【識別番号】100062236
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
【公開番号】 特開2001−91165(P2001−91165A)
【公開日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願番号】 特願平11−263316