| 【発明の名称】 |
加熱炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 暢人
【氏名】森 昭道
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| 【要約】 |
【課題】搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環する無端循環コンベアーにて搬送対象物を搬送し、気体予熱管を備えた加熱炉において、炉長をコンパクトに構成するとともに、熱効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】加熱手段12の下方に配置される無端循環コンベアー10と、その無端循環コンベアー10の下方に配置される断熱材からなる炉壁14との間に、気体予熱管13を設置することにより、加熱炉18の長手方向寸法を大きくすることなく気体予熱管13が設置可能となり、また、熱効率も向上できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環する無端循環コンベアにて搬送対象物を加熱搬送する加熱炉において、前記無端循環コンベアを挟み、対向して前記加熱空間を形成する一方側の内壁に前記搬送対象物の加熱手段を配置し、他方側の内壁に断熱材からなる炉壁を配置すると共に、前記搬送対象物に対して供給する気体を通過させ、加熱するための気体予熱管を前記無端循環コンベアと前記炉壁との間に設置したことを特徴とする加熱炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環する無端循環コンベアにて搬送対象物を搬送する加熱炉に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図3は従来の、搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環して移動する無端循環コンベアにて搬送対象物を搬送する加熱炉81の概略側断面図を示しており、搬送対象物80を搬送する無端循環コンベア50は、搬送対象物80の加熱手段52の下方に配置され、加熱空間bを通過することによって、搬送対象物80を加熱する。51は加熱空間bからの放熱を低減するための断熱材である。53は断熱材等からなる炉壁である。前記無端循環コンベア50は、加熱空間bを通過した後、返送側通路aを通り、再び、搬送側である加熱空間bへと循環してくる。54及び55は返送側における無端循環コンベアの放熱冷却を低減するための断熱材である。56は気体予熱管である搬送対象物80への成膜処理におけるバインダーの燃焼を促進するための空気や酸化防止用の不活性ガス等を、炉内に供給する際に、炉内温度分布を乱さぬよう空気や不活性ガス等を予熱しておく必要がある。そこで、前記空気や不活性ガス等を、炉内の余熱によって加熱された気体予熱管56内を通過・熱交換させることにより予熱する。図4に気体予熱管のC−C部分矢視図をしめす。気体予熱管56の気体予熱管入口56aから供給された気体が予熱管内を通過する間に加熱され気体予熱管出口56bから高温気体として排気される。気体予熱管56は加熱炉81の出口側で無端循環コンベア50の上方に設置され炉外に排出される高温排気により加熱される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の加熱炉においては、気体予熱管56を、加熱炉81の出口側で無端循環コンベア50の上方に設置し、炉外に排出される高温排気により予熱する場合には、炉長方向に気体予熱管56の設置スペースが必要となり、設置スペースの関係等で、長さを所定長さ以内に抑えたいというユーザーのニーズに、十分答えることができないという問題点があった。さらに、図5に示す他の従来の、炉内排ガスを熱回収装置(熱交換器等)へ回収し利用する構成の加熱炉82において、炉内排ガスを熱回収装置(熱交換器等)へと導き有効利用すべく加熱炉82の出口側に排気口60を設けた場合には、気体予熱管56は、スペース的にそれ自体を設置することができない。 【0004】また、前記のような加熱空間bを有する搬送側と、返送側とを循環する無端循環コンベア50にて搬送対象物80を搬送する加熱炉81においては、無端循環コンベア50は、加熱空間bを通過し搬送対象物80を加熱する過程において、同時に加熱され高温となる。しかし、無端循環コンベア50は、返送側通路aを通過する際に、加熱空間に比して低温である返送側通路aの周囲雰囲気によって冷却されてしまい、冷却された無端循環コンベア50を、再度、加熱炉81の加熱空間b内で加熱することになるため無駄なエネルギーが大量に必要で多大な熱ロスを生じていた。 【0005】本発明は、炉長方向に気体予熱管の設置スペースを設けることを不要として、長手方向にコンパクトに構成でき、かつ、炉内排ガスを熱回収装置(熱交換器等)へと導き有効利用すべく加熱炉の出口側に排気口を設ける場合でも、気体予熱管が設置可能な加熱炉を提供するとともに、無端循環コンベアが炉内から持ち出す熱ロスを減少させて加熱炉の熱効率を向上させることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために、本発明の加熱炉は、搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環する無端循環コンベアにて搬送対象物を加熱搬送する加熱炉において、前記無端循環コンベアを挟み、対向して前記加熱空間を形成する一方側の内壁に前記搬送対象物の加熱手段を配置し、他方側の内壁に断熱材からなる炉壁を配置すると共に、前記搬送対象物に対して供給する気体を通過させ、加熱するための気体予熱管を前記無端循環コンベアと前記炉壁との間に設置する構造としたものである。これにより、炉長方向における気体予熱管の設置スペースを設けることを不要とし加熱炉を長手方向にコンパクトに構成し、かつ、炉内排ガスを熱回収装置(熱交換器等)へ回収し利用すべく加熱炉の出口側に排気口を設ける場合でも気体予熱管の設置が可能となる。そして、気体予熱管内を炉内温度に比して低温のガス類が通過するため気体予熱管表面は炉内温度に比して低温となる。したがって、炉壁の熱が吸熱され、炉壁の温度を従来より低く保つことができるため、無端循環コンベアが、加熱空間を通過し、搬送対象物と同時に加熱される際の温度上昇も抑えることができる。コンベアは返送通路を従来に比して低温で移動することとなり、返送側通路の周囲雰囲気との温度差が小さくなるため放熱量が減少する。したがって、コンベアが再度加熱空間にて加熱される時に必要なエネルギーを低減でき熱効率を向上できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態における加熱炉について、図1を用いて説明する。 【0008】図1は本発明の、搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環する無端循環コンベアにて搬送対象物を搬送する加熱炉18の概略側断面図を示しており、搬送対象物80を搬送する無端循環コンベア10は、前記搬送対象物80を加熱する加熱手段12の下方に配置され、加熱空間bを通過することにより搬送対象物80を加熱する。本図の無端循環コンベア10はローラーコンベアを示しているが、コンベアはメッシュベルト、チェーンコンベア等でも構わない。11は加熱空間bからの放熱を低減するための断熱材である。13は搬送対象物80への成膜処理におけるバインダーの燃焼を促進するための空気や酸化防止用の不活性ガス等の気体を炉内に供給する際に、炉内温度分布を乱さぬよう、空気や不活性ガス等の気体を通過させ、予熱しておくための気体予熱管であり、無端循環コンベア10とその無端循環コンベア10の下方に配置される断熱材等からなる炉壁14との間に設置される。無端循環コンベア10は、加熱空間bを通過した後、返送側通路aを通過して、再び、搬送側の加熱空間bへと循環してくる。15及び16は返送側における無端循環コンベア10の放熱冷却を低減するための返送側断熱材である。この構成では、炉長方向における気体予熱管13の設置スペースが不要となり、加熱炉18を長手方向にコンパクトに構成できる。 【0009】図2に炉内排ガスを熱回収装置(熱交換器等)へと導き有効利用すべく加熱炉の出口側に排気口を設けた加熱炉19をしめす。図2のように炉内排ガスを熱交換器へ導き有効利用すべく加熱炉19の出口側に排気口17を設ける場合でも気体予熱管13の設置が可能となる。そして、気体予熱管13により炉壁14の熱が吸熱されるため炉壁14の温度を従来に比して低く保つことができ、無端循環コンベア10が、加熱空間bを通過し加熱される際の無端循環コンベア10の温度上昇も抑えることができる。したがって、無端循環コンベア10が、返送側通路aを通過する際に周囲雰囲気によって冷却される際の温度低下も小さくでき、無端循環コンベア10を再度加熱炉19内で加熱する時に必要となるエネルギーを低減でき熱効率を向上できるという効果を奏する。なお、このような形態の加熱炉においては、加熱手段12から搬送対象物(被加熱物)80への伝熱は輻射伝熱によるところが大きく、無端循環コンベア10の温度および炉壁14の温度が低下しても、搬送対象物(被加熱物)80への影響はほとんど無い。さらに、本実施形態では、気体予熱管13は、加熱手段12の下方に配置される無端循環コンベア10とその無端循環コンベア10の下方に配置される炉壁14との間に設置されているが、無端循環コンベアを挟んで一方に加熱手段、他方に炉壁を配置し、気体予熱管を、無端循環コンベアと炉壁との間に設置すれば方向に関係なく炉内余熱を利用して同様の効果が得られる。 【0010】 【発明の効果】以上のように、搬送側に設置される加熱空間と、返送側通路とを循環する無端循環コンベアにて搬送対象物を加熱搬送する加熱炉において、無端循環コンベアを挟んで一方側の内壁に搬送対象物の加熱手段を配置し、他方側の内壁に断熱材からなる炉壁を配置すると共に、無端循環コンベアと炉壁との間に気体予熱管を設置することにより、炉長方向における気体予熱管の設置スペースを設けることを不要とし加熱炉を長手方向にコンパクトに構成できる。また、炉内排ガスを熱回収装置(熱交換器)へ回収し利用すべく加熱炉の出口側に排気口を設ける場合でも、気体予熱管が設置可能となる。また、無端循環コンベアの炉外に持ち出すエネルギーを減少させ加熱炉の熱効率を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月16日(1999.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−141370(P2001−141370A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−325084 |
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