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【発明の名称】 冷却乾燥のための装置と方法
【発明者】 【氏名】ファンデルストラエテン バート エティエンヌ アグネス

【要約】 【課題】簡単なやり方で、冷却回路内の圧力変動がなく、かつ圧縮器およびその電動機の大きな摩耗と断裂がなく、エネルギー節約が実現できる気体冷却乾燥のための装置を提供することである。

【解決手段】熱交換器(1)から成る冷却乾燥のための装置において、該熱交換器(1)の主要部分が、冷却回路(3)の蒸発器(2)であり、該冷却回路が、さらに、電動機(4)によって駆動される圧縮器(5)を有し、該圧縮器が、バイパス閉鎖要素(18)と開閉閉鎖要素(19)とを有するバイパス(17)によって迂回される。熱交換器(1)の第二の部分(1A)が気体のための導管(9)の部分を形成し、また熱交換器(1)の出口に液体分離器(11)が配置されている。この装置は、電動機(4)の速度を調節するための手段(15)を有し、該手段は、測定手段(22、22A)によって測定される値にもとづいて、制御装置(16)によって制御される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱交換器(1)から成る、冷却乾燥のための装置であって、熱交換器(1)の主要部分が冷却回路(3)の蒸発器(2)であり、冷却回路(3)が、さらに、電動機(4)によって駆動される圧縮器(5)、凝縮器(6)、凝縮器(6)の出口と蒸発器(2)の入口との間にある膨張手段(7)、前記電動機(4)を制御する制御装置(16)、および該制御装置に接続された測定手段を有し、ここで、圧縮器(5)がバイパス閉鎖要素(18)と開閉閉鎖要素(19)とを有するバイパス(17)によって迂回されており、一方、熱交換器(1)の第二の部分(1A)が気体のための導管(9)の部分を形成し、また熱交換器(1)の出口の導管(9)内に、液体分離器(11)が配置されている冷却乾燥のための装置において、電動機(4)の速度を調節するための手段(15)を有し、また制御装置(16)が測定手段(22、22A)によって測定された値にもとづいて電動機の速度を調節するための手段(15)を制御する、ことを特徴とする冷却乾燥のための装置。
【請求項2】 測定手段(22)が冷却回路(3)に備えられ、該手段が蒸発器の温度を測定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】 測定手段(22A)が冷却回路(3)に備えられ、該手段が蒸発圧力を測定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】 測定手段(25)が、気体のための導管(9)の、熱交換器(1)の第二の部分(1A)内またはその下流に備えられ、該手段が最低気体温度(LAT)を測定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】 測定手段が、気体のための導管(9)の、熱交換器(1)の第二の部分(1A)内またはその下流に備えられ、該手段が露点を測定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】 電動機(4)の速度を調節する手段が周波数変成器(15)から成ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の装置。
【請求項7】 周囲温度を測定する手段(24)を有し、該手段が制御装置(16)にも接続されており、該制御装置(16)が、測定手段(22、22A、または25)によって測定される値にもとづいて、また周囲温度を測定する手段(24)によって測定される温度にもとづいて、電動機(4)の速度を調節するようなものである、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の装置。
【請求項8】 制御装置(16)がPID制御器、PI制御器、またはP制御器であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】 バイパス閉鎖要素(18)が、バイパス(17)の、圧縮器(5)の入口側の圧力がある値よりも小さくなったときに、開くタイプのものであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項10】バイパス閉鎖要素(18)が、バイパス(17)の、圧縮器(5)の入口側の温度がある値よりも小さくなったときに、開くタイプのものであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項11】開閉閉鎖要素(19)が、やはり電動機(4)を制御する制御装置(16)に接続されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】開閉閉鎖要素(19)がサーモスタット(27)に接続され、該サーモスタットのセンサー(25)が導管(9)内の熱交換器(1)の出口に配置されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項13】水蒸気を含む気体の冷却乾燥のための方法であって、該気体が熱交換器(1)の第二の部分(1A)を通して送られ、熱交換器(1)の主要部分が冷却回路(3)の蒸発器(2)であり、冷却回路(3)が圧縮器(5)をも有し、該圧縮器をバイパス(17)が迂回しており、該バイパスには、バイパス閉鎖要素(18)と制御される開閉閉鎖要素(19)とが備えられ、また圧縮器(5)が電動機(4)によって駆動され、さらに冷却回路(3)が、凝縮器(6)、凝縮器(6)の出口と蒸発器(2)の入口との間にある膨張手段(7)をも有し、また、前記冷却回路(3)が、負荷にもとづいて、冷却能力が蒸発器(2)内の氷の生成なしで調節されるように制御される方法において、冷却回路(3)の制御が、電動機(4)の速度を調節し、さらに開閉閉鎖要素(19)を調節することによって行われ、後者の調節が、ある条件下で、開閉閉鎖要素(19)がバイパス(17)を開き、またバイパス閉鎖要素(18)もバイパス(17)を閉鎖しないとき、気相の冷却流体が圧縮器(5)の出口からその入口へ逆戻りして蒸発器(2)の前またはあとに導かれるようになされることを特徴とする冷却乾燥のための方法。
【請求項14】蒸発器の温度が測定され、前記冷却回路(3)がこの測定された蒸発器温度にもとづいて制御されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】電動機(4)の速度が、蒸発器の温度が最低気体温度(LAT)よりも数度たとえば2〜3℃低くなるように調節され、このとき、このLATが氷結が起らない空気温度すなわち一般に約3℃に保たれることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】蒸発圧力が測定され、前記冷却回路(3)がこの測定された蒸発器圧力にもとづいて制御されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項17】最低気体温度(LAT)が測定され、前記冷却回路(3)がこの最低気体温度(LAT)にもとづいて制御されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項18】最低気体温度(LAT)が、熱交換器(1)の第二の部分(1A)の出口で測定されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】気体の露点が測定され、前記冷却回路(3)が前記露点にもとづいて制御されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項20】冷却回路(3)が、冷却流体側の蒸発器(2)温度が蒸発器(2)の空気側での氷結なしで負になるように制御されることを特徴とする請求項13から19のいずれか1つに記載の方法。
【請求項21】電動機(4)の速度が、供給電力の周波数を変えることにより調節されることを特徴とする請求項13から20のいずれか1つに記載の方法。
【請求項22】周囲温度が測定されて、電動機(4)の速度が調節され、この調節において、測定された周囲温度が考慮されることを特徴とする請求項13から21のいずれか1つに記載の方法。
【請求項23】圧縮器(5)の電動機(4)の速度が、たとえば20℃の値を有する、蒸発器(2)の出口における最低気体温度(LAT)が測定周囲温度よりも低く保たれるが、蒸発器(2)の氷結の 危険が生じうる最低温度一般に2〜3℃よりも低くはならないように調節される、ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】蒸発器(2)の上流において、冷却媒体が膨張弁(7)によって膨張させられ、蒸発器(2)後の過熱が測定されて、所定の値と比較され、このとき偏差がある場合、膨張弁(7)が解放または閉鎖によりこの偏差を修正することを特徴とする請求項13から23のいずれか1つに記載の方法。
【請求項25】乾燥すべき気体が、熱交換器(1)および復熱熱交換器(12)の液体分離器(11)のあとで、第一の熱交換器(1)に供給される乾燥すべき気体によって加熱されることを特徴とする請求項13から24のいずれか1つに記載の方法。
【請求項26】バイパス閉鎖要素(18)が、蒸発圧力もしくは蒸発器圧力または、変形においては、バイパス閉鎖要素(18)の出口すなわち圧縮器(5)の入口側のバイパス(17)内の蒸発温度が、ある値よりも低くなったとき、バイパス閉鎖要素(18)がバイパス(17)を閉鎖しないように、調節されることを特徴とする請求項13から25のいずれか1つに記載の方法。
【請求項27】バイパス閉鎖要素(18)と、バイパス(17)を開く調節圧力とが、冷却回路(3)の公称動作条件では、バイパス閉鎖要素(18)が閉鎖されるが、圧縮器(5)の部分またはゼロ負荷の場合には、前記バイパス閉鎖要素(18)が開かれ、あるヒステリシスを伴う蒸発器圧力が最小に維持され、また冷却流体の蒸発圧力と結びついた蒸発器(2)下流の蒸発温度が少なくとも2℃で、蒸発器(2)おける氷の生成を避けるように、選択されることを特徴とする請求項13から26のいずれか1に記載の方法。
【請求項28】電動機(4)の速度が最小値に近づいたとき、制御装置(16)が開閉閉鎖要素(19)を解放位置に持ってくることを特徴とする請求項13から27のいずれか1つに記載の方法。
【請求項29】測定手段(22、22A、または25)によって測定された値が装置(15)により電動機(4)の速度を調節する制御装置(16)のこれらの値に対する設定点よりも小さい場合に、制御装置(16)が開閉閉鎖要素(19)を解放位置に持ってくることを特徴とする請求項13から27のいずれか1つに記載の方法。
【請求項30】LATが設定点からたとえば−1.5℃低下し、一方該LATに対する絶対最小値がたとえば0.5℃である場合に、開閉閉鎖要素(19)が解放位置に持ってこられることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】電動機(4)の速度がある値を越えた場合に、制御装置(16)が開閉閉鎖要素(19)を閉鎖位置に戻し、したがってふたたびバイパス(17)が遮断されることを特徴とする請求項28から30のいずれか1つに記載の方法。
【請求項32】管(9)の測定手段(22、22A、または25)によって測定される値が該値に対する前記制御装置(16)の設定点に大体等しい、たとえばこの設定点−0.5℃に等しい場合に、開閉閉鎖要素(19)が開閉閉鎖要素(19)を閉鎖位置に持ってくることを特徴とする請求項28から30のいずれか1つに記載の方法。
【請求項33】開閉閉鎖要素(19)の解放と閉鎖が、熱交換器(1)の出口の導管(9)内で測定されるLATにもとづいて制御されることを特徴とする請求項13から27のいずれか1つに記載の方法。
【請求項34】測定手段(22、22A、または25)によって測定される値がバイパス(17)の完全開放中に増大しない場合に、制御装置(16)が一時的に電動機(4)のスイッチを切ることを特徴とする請求項13から33のいずれか1つに記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器から成る、冷却乾燥のための装置であって、熱交換器の主要部分が冷却回路の蒸発器であり、前記冷却回路が、さらに、電動機によって駆動される圧縮器、凝縮器、該凝縮器の出口と前記蒸発器の入口との間にある膨張手段、前記電動機を制御する制御装置、および該制御装置に接続された測定手段を有し、ここで、前記圧縮器がバイパス閉鎖要素と開閉閉鎖要素とを有するバイパスによって迂回されており、一方、前記熱交換器の第二の部分が気体のための導管の部分を形成し、また前記熱交換器の出口の前記導管内に、液体分離器が配置されている冷却乾燥のための装置、に関する。
【0002】
【従来の技術】そのような装置は、圧縮空気の乾燥に特によく使用される。
【0003】圧縮器によって配送される圧縮空気は、大部分の場合、水蒸気で飽和している。すなわち、相対湿度が100%である。これは、温度がごくわずか低下した場合でも凝縮が起るということを意味する。凝縮水により、導管および機器において腐食が発生し、装置は早過ぎる摩耗と断裂を示すことになる。
【0004】したがって、圧縮空気は乾燥されるが、これは冷却乾燥による前記のやり方で行うことができる。また、圧縮空気でない空気または他の気体をも、このやり方だ乾燥することができる。
【0005】冷却乾燥の基礎原理は、温度を下げることにより空気または気体から水分を凝縮させ、そのあと、凝縮水を液体分離器によって分離し、そのあと、空気または気体を再加熱することにより、前記空気または気体が飽和していないようにする、というものである。熱は冷却回路により蒸発器から除去される。
【0006】同じことが空気とは異なる他の気体に関しても正しいが、以下においては、いつでも空気に関して述べる。同じことが空気とは異なる他の気体の関しても正しい。
【0007】実施に関しては、基準条件における露点と、対応する最低空気温度とを決定するためのISO規格がある。
【0008】最低空気温度が0℃よりも低くなり、したがって蒸発器が氷結水分によって凍結するのを防ぐために、蒸発器温度が0℃よりも高いというのが必要な条件である。
【0009】この条件を満たすために、測定手段を蒸発器の入口に備えて、蒸発器温度を測定するようにすることができ、一方、制御装置が、前記温度にもとづいて、一定周波数で駆動される圧縮器の電動機のスイッチをオン・オフする。この蒸発器温度が低くなりすぎると、前記電動機は停止される。次に、膨張弁が開いたままであるために蒸発器温度が高くなりすぎると、電動機は再始動させられる。
【0010】しかし、そのような制御は、小さな負荷で圧縮器が連続的にオン・オフされる一方、蒸発器の圧力と露点が大きく変化する、という事実を考えると、非常に大きな欠点を有するものである。さらに、凝縮乾燥機を相当大きく作らなければならない。
【0011】測定手段を、熱交換器の第二の部分の出口にも備えて、最低空気温度(LAT)を測定することができ、一方制御装置が、蒸発器内の温度が0℃よりも低くなりそうなとき、冷却回路の圧縮器の電動機のスイッチを切るようにする。
【0012】どちらの種類の装置の場合も、調節は、前記のように、電動機のスイッチのオン・オフによって行われ、これは低負荷の場合特に頻繁に行われるが、これにより、圧縮器の相当な摩耗と断裂とが起り、欠点となる。
【0013】この欠点は、圧縮器をバイパスによって迂回する、冒頭のパラグラフで述べた装置によって、回避される。
【0014】バイパスを有するそのような冷却乾燥装置は、DE−A−35.22.974号明細書に記載されている。
【0015】電動機には一定周波数の電力が供給されるが、この電動機は、熱交換器と圧縮器との間で測定される冷却流体の圧力にもとづいて、圧力スイッチによって構成される制御装置によりオン・オフされる。
【0016】圧縮器の吸気導管内の圧力が、ある値、たとえば、−15℃の冷却流体の温度に対応する値よりも低くなると、電動機のスイッチが切られ、したがって吸気導管内での大きすぎる温度低下が避けられる。
【0017】この装置の効率を高めるためには、圧縮器を、標準的なバイパス閉鎖要素のほかに、制御されるオン/オフ閉鎖要素をも配置したバイパスによって、迂回させるようにする。
【0018】バイパス閉鎖要素は、公知のタイプのものであり、圧縮器入口側のバイパス内の圧力がある設定可能な値よりも低くなったときに、押して解放され、その結果、高温気体が圧縮器から吸い込まれる。
【0019】前記閉鎖要素と、ばねが閉鎖要素を閉鎖状態に保持しない設定圧力とは、冷却回路の公称動作条件では、この閉鎖要素が閉鎖されるが、圧縮器の部分またはゼロ負荷の場合には、この閉鎖要素が開かれて、0.2barのヒステリシスを伴う蒸発器圧力が最小に維持され、また冷却流体の蒸発圧力と結びついた、蒸発器下流における蒸発温度が少なくとも0℃で、蒸発器における氷の生成を避けるように、選択される。
【0020】バイパス閉鎖要素のみがバイパスに存在する場合、ゼロ負荷条件の場合でも、圧縮器が全負荷で動作したままになるという結果がもたらされる。圧縮器電動機が連続的に作動するということを考えると、無負荷または低負荷の場合でも、エネルギー消費は、公称負荷の場合のエネルギー消費と同じになる。冷却回路内の高圧および低圧が、連続的に一定に保たれ、相対的に大きなエネルギー消費がもたらされるからである。
【0021】DE−A−35.22.974号明細書に記載されているように、バイパス導管に開閉閉鎖要素を追加することにより、この装置の効率が改善される。この追加の開閉閉鎖要素は、気体導管の熱交換器出口側に配置された温度測定手段によって制御されるサーモスイッチによって制御される。この閉鎖要素は、熱交換器出口の気体温度が気体中の水分が氷結しはじめる温度に大体等しいときに、バイパスを開くように設定される。
【0022】前記出口における圧縮空気の温度が、たとえば1℃よりも高い場合、この閉鎖要素はバイパスを閉鎖し、蒸発器全体に全冷却能力が与えられ、したがって全負荷における蒸発器内の蒸発温度が−4〜−5℃に低下し、そのため出口の温度が低下する。この後者の温度が1℃になるとすぐに、閉鎖要素がバイパスを開き、その結果、蒸発器内の蒸発温度が、たとえば1.5℃に上昇し、蒸発器に氷結していた水分がふたたび蒸発する。蒸発器を通る圧縮空気の温度がふたたびたとえば2℃に上昇すると、閉鎖要素がふたたびバイパスを閉鎖し、電動機はその全パワーを熱交換器に与えることができる。
【0023】この従来技術の場合、冷却流体の温度が一時的に氷結温度よりも低くなった場合でも、蒸発器の氷結を避けることができ、したがって凝縮乾燥機をより大きな負荷で運転することができる。しかし、電動機が連続的に全速で駆動されるので、エネルギー消費は割合に大きいままである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記およびその他の欠点を有さず、簡単なやり方で、冷却回路内の圧力変動がなく、かつ圧縮器およびその電動機の大きな摩耗と断裂がなく、エネルギー節約が実現できる冷却乾燥のための装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目的は、冷却乾燥のための装置が電動機の速度を調節する手段を有し、一方制御装置が測定手段によって測定される値にもとづいて前記調節手段を制御する、ことによって実現される。
【0026】電動機のオン・オフ切り替えの代りに、電動機の速度が調節される。電動機の回転数を大きくすることにより、大きな質量流量の冷却流体をポンプ輸送することができ、したがってより大きな冷却能力を与えることができる。
【0027】バイパス閉鎖要素と開閉閉鎖要素を有するバイパスを速度制御圧縮器と組合せることにより、電動機の停止と再始動の回数を著しく減少させられるばかりでなく、大きなエネルギー節約もできる。本発明の他の利点については、以下で説明する。
【0028】前記測定手段を冷却回路に備えることができ、この手段は蒸発器温度または蒸発圧力を測定する手段とすることができる。
【0029】しかし、前記測定手段は、気体用の導管において、熱交換器の第二の部分の内部または上流に備えることもでき、最低気体温度(LAT)を測定する手段、または露点を測定する手段とすることができる。
【0030】好ましくは、電動機の速度を調節する手段は周波数変成器から成る。
【0031】本発明の特定実施態様においては、冷却乾燥機が、周囲温度を測定する手段を有し、該手段はまた制御装置に接続されており、このとき、この制御装置は、電動機の速度を、測定手段によって測定された値にもとづいて、また周囲温度を測定する手段によって測定された温度にもとづいて、調節するようになっている。
【0032】本発明は、また、興味あるやり方で前述の本発明の装置を使用する、冷却乾燥のための方法にも関する。
【0033】すなわち、本発明は、水蒸気を含む気体の冷却乾燥のための方法であって、該気体が熱交換器の第二の部分を通して送られ、熱交換器の主要部分が冷却回路の蒸発器であり、該冷却回路が圧縮器をも有し、該圧縮器をバイパスが迂回しており、該バイパスには、バイパス閉鎖要素と制御される開閉閉鎖要素とが備えられ、また圧縮器が電動機によって駆動され、さらに前記冷却回路が、凝縮器、該凝縮器の出口と蒸発器の入口との間にある膨張手段をも有し、また、前記冷却回路が、負荷にもとづいて、冷却能力が前記蒸発器内の氷の生成なしで調節されるように制御される方法において、 前記冷却回路の制御が、前記電動機の速度を調節し、さらに前記開閉閉鎖要素を調節することによって行われ、後者の調節が、ある条件下で、前記開閉閉鎖要素が前記バイパスを開き、また前記バイパス閉鎖要素が前記バイパスを閉鎖しないとき、気相の冷却流体が前記圧縮器の出口からその入口へ逆戻りして前記蒸発器の上流または下流に導かれるようになされることを特徴とする冷却乾燥のための方法、に関する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の特徴をさらにはっきりと示すために、限定を意図しない例として、本発明の冷却乾燥のための装置と方法のいくつかの好ましい実施形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。
【0035】図1に模式的に示す冷却乾燥のための装置は、実質的に熱交換器1から成り、該熱交換器の主要部分は冷却回路3の蒸発器2を形成している。該冷却回路には、また、順次に、電動機4によって駆動される圧縮器5、凝縮器6、および膨張弁7も配置してある。
【0036】この冷却回路3には、冷却流体たとえばフレオン404aが充填してあり、この流体の流れの向きが矢印8で示してある。
【0037】熱交換器1の第二の部分1Aは、乾燥すべき湿った空気のための導管9の部分を形成し、該空気の流れの向きは矢印10で示してある。
【0038】熱交換器1のあと、したがってその出口側には、液体分離器11が導管9に配置してある。
【0039】場合によっては、前記導管9は、熱交換器1に到達する前に、前冷却器または復熱熱交換器12を通る部分において拡大することができ、そのあとまた液体分離器11の下流において、前記部分とは逆向の流れ方向のときに、復熱熱交換器12においてふたたび拡大することができる。
【0040】熱交換器1は、液体−空気熱交換器であり、空気−空気熱交換器である随意の復熱熱交換器12を有する単一の構成ユニットを形成することができる。
【0041】膨張弁7はサーモスタット弁であり、この弁のサーモスタット要素は、銅導線13によって、フラスコ形の容器または“感温体”14に接続されている。14は、蒸発器2の出口側に、好ましくは、図1に示すように、冷却回路3の圧縮器5の入口側に備えられ、また同じ冷却媒体で満たされている。
【0042】しかし、図に示さない変形においては、前記膨張弁7は、蒸発器2の端または該蒸発器の下流に備えた温度計に接続された電子弁(electronic valve)である。
【0043】小型の冷却乾燥機の場合、膨張弁7は細管で置き換えることができる。
【0044】圧縮器5は体積圧縮器であり、事実上同じ回転数で、例えばスパイラル圧縮器と同じ体積流量を与える。一方、モーター4は電動機であり、その速度は周波数を変えることにより調節することができる。
【0045】したがって、前記電動機4は周波数変成器15に接続されており、該変成器は、内蔵制御装置たとえばPID制御装置によって構成される制御装置16によって制御される。
【0046】周波数変成器15は、たとえば、0〜400Hzの周波数を調節することができ、電動機4の速度を調節する手段となる。
【0047】圧縮器5は、出口を該圧縮器の入口、または後者に対応する蒸発器2の出口に接続するバイパス17または迂回要素によって、迂回される。
【0048】前記バイパス17には、標準的なバイパス閉鎖要素18が備えてあり、該要素は、バイパス17内の圧力がある値よりも低くなるとすぐにばねによって押されて解放される弁体を有する。バネがこの弁体を押して解放する逆圧、すなわち前記圧力は、調節することができる。
【0049】このバイパス閉鎖要素18と直列に、この要素と圧縮器5との間にあるバイパス17にさらに開閉閉鎖要素19が備えてあり、該要素はたとえば電磁弁から成る。
【0050】前記開閉閉鎖要素19は、電気接続導線20によって、制御装置16に接続してあり、該制御装置によって制御される。
【0051】図1に示す第一の実施形態の場合、制御装置16は、接続導線21により、蒸発器温度を測定する測定手段22に接続してある。この測定手段は、たとえば冷却回路3の蒸発器2の入口、したがって蒸発器2と膨張弁7との間にある熱電対である。
【0052】しかし、変形において、蒸発器温度を測定するのに明らかに好ましくは、蒸発器温度を測定する測定手段22を蒸発器圧力を測定する手段22Aで置き換えることができる。たとえば、蒸発器2の入口または出口に備えた、圧力範囲−1〜12barの圧力伝送器を、接続導線21Aによって、たとえば図1の鎖線で示すように、制御装置に接続することができる。
【0053】それぞれの冷却流体において、冷却流体の蒸発温度と蒸発圧力との間にはある関係がある。温度が高くなると、圧力も高くなる。
【0054】さらに、どちらの場合にも、制御装置16は、導管23によって、周囲温度を測定する手段24たとえば温度センサーにも接続される。また、この手段は、温度を電気信号特に電流に変換する。
【0055】この凝縮乾燥機は、以下のように動作する。
【0056】乾燥すべき空気は、導管9したがって熱交換器1を通して、冷却回路3の蒸発器2内の冷却流体と反対向きに送られる。
【0057】前記熱交換器1において、湿った空気が冷却され、その結果、凝縮液が生成され、該凝縮液は液体分離器11において分離される。
【0058】前記液体分離器11の下流では少ししか水分を含まないがそれでも相対湿度100%の冷えた空気は、復熱熱交換器12によって加熱され、その結果、相対湿度が約50%に低下する。一方、乾燥すべき新しい空気は、すでに前記熱交換器12によって、熱交換器1に送られる前にある程度冷却される。
【0059】したがって、復熱熱交換器12の出口の空気は、熱交換器1の入口におけるものよりも乾燥している。
【0060】蒸発器2の氷結を避けるために、熱交換器1内の空気は、低周囲温度の場合、LATよりも低温には冷却しない。このときのLATは一般に2〜3℃である。
【0061】周囲温度が高い場合、LATを高くすることができ、周囲温度よりもかなり低いたとえば20℃低いLATまで冷却がなされる。しかし、LATは、どんな場合でも、蒸発器の氷結の危険が発生しうる最低温度よりも低くなく、この最低温度は一般に2〜3℃である。
【0062】LATが高すぎると、冷却が不十分となり、したがって空気を十分に乾燥するのに十分な水分が凝縮しない。
【0063】前記LATは、測定手段22によって測定される実際の蒸発器温度よりも数度たとえば2〜3℃高い。
【0064】LATに関する前記条件は、一つの実施形態においては、測定手段22によって測定される蒸発器温度にもとづいて、別の実施形態においては、測定手段22Aによって測定される蒸発器圧力にもとづいて、電動機4の速度を、制御装置16およびそれによって制御される周波数変成器15によって調節することによって満たされる。
【0065】冷却能力は、冷却回路3内を循環する冷却流体の質量流量に、熱交換器1の上流と下流とにおける空気のエンタルピー差をかけたものに等しい。電動機4の速度を大きくすることにより、圧縮器5はより大きな質量を循環させることができ、したがって同一のエンタルピー差において、より大きなエネルギーを配送することができる。質量流量は、圧縮器5の体積流量に、吸入条件下の冷却流体の密度をかけたものである。この密度自身が蒸発器温度と過熱とに依存する。
【0066】制御装置16は、速度を調節することによって、測定される温度または圧力を調節し、それぞれ、前記温度が前記LATよりも数度低いが0℃よりも高くなるようにし、あるいはLATよりも数度低い温度たとえば1℃に対応する蒸発器圧力が得られるようにする。このとき、フレオンR404aの場合、この蒸発器圧力は実質的に約5.2barである。
【0067】このようにして、冷却能力は負荷に対して調節される。
【0068】周囲温度も手段24によって測定されるので、該手段に接続された制御装置16はこの温度を考慮することができる。
【0069】その場合、制御装置16と該装置によって制御される周波数変成器15とによつて、電動機4の速度が調節され、周囲温度が低く、もっと具体的に言えば23℃よりも低い場合、20℃に設定された露点遮断において、前記条件が満たされ、したがって熱交換器1の第二の部分1Aの出口におけるLATが約3℃であるが、もっと高い周囲温度の場合、前記LATが装置24によって測定される周囲温度よりもある度数一般に20℃低く設定されるようにされる。
【0070】蒸発器温度が設定点を有する場合、この設定点は、制御装置16が、実測蒸発器温度が所望のLATよりも何度か低くなった場合に実測蒸発器温度を合わせようとする設定値である。
【0071】場合によっては、最低および最高設定点は、制御装置16によって決定することができ、その場合、最小値は1℃である。制御装置16を設定する場合、この設定点は、操作パネルまたはアナログ入力によって調節することができる。
【0072】周波数は、たとえば、30〜75Hzの範囲で調節される。
【0073】この冷却乾燥装置の最大負荷は、高い周囲温度のとき、LATを3℃よりも高くすることができるということを考えると、割合に小さい。その結果、冷却能力が低下し、したがって要素を安価なものとすることができ、また冷却流体が節約される。
【0074】凝縮器6においては、圧縮器5で圧縮により加熱された気相の冷却流体は、液体になるまで冷却され、また熱放散のために、通風機または冷却水を使用することができる。
【0075】凝縮器6内の圧力が大きくなりすぎた場合には、電動機4は自動的にスイッチが切られる。
【0076】凝縮器6のあと、液体の冷却流体は容器に集めることができ、かつ/または追加の熱交換器によってさらに冷却することができる。
【0077】液体の冷却流体は、膨張弁7によって蒸発器圧力まで膨張させられる。この膨張は、もちろん温度低下をもたらす。
【0078】しかし、膨張弁7が蒸発器2の過熱を調節するだけであり、蒸発器2が常に最適なやり方で使用される場合、膨張弁7は蒸発器の圧力または温度の制御には使用できない。
【0079】サーモスタット調節膨張弁7を使用することにより、蒸発器2の下流では常に過熱が起っており、その結果、圧縮器5内と冷却回路3内の液体分離器内との冷却液体が過剰になる危険はなく、冷却流体の量が制限される。
【0080】前記過熱は、感温体14によって測定された温度を、蒸発器2の上流で測定された蒸発器温度から引くこと(内部調節)または蒸発器の下流で測定された蒸発器温度から引くこと(外部調節)によって測定される。この差を、膨張弁7に対する設定値と比較し、偏差がある場合、膨張弁7がこの偏差を解放または閉鎖によって補正する。
【0081】過熱の程度はLATに影響を及ぼすが、膨張弁7が前記過熱を大体一定に保つと仮定することができる。
【0082】必要であれば、過熱のこの影響を、たとえば、一種の主従調節回路によって考慮することができる。従調節回路は、前記の制御装置16による調節を行うが、主調節回路は、実際のLATにもとづいて蒸発器圧力または温度の設定点を調節することができなければならず、したがってたとえば、蒸発器2のあとの過熱が大きすぎるためにLATが高すぎるままである場合、設定点を低下させることになる。
【0083】前述の調節回路にバイパス17がないと、電動機4と圧縮器5の速度の調節が露点の低下と同じ速さでは行われないということになりうる。あるいは、言い換えると、速度調節が蒸発器2の温度変化に追随することができないということになりうる。
【0084】この問題は、まず第一に、装置の部分負荷およぴゼロ負荷の条件下で起りうる。
【0085】バイパス17の解放または非開放は、まず第一に、開閉閉鎖要素19によって決定される。該要素は制御装置16によって制御される。
【0086】開閉閉鎖要素19がバイパス17を解放した場合、バイパス17がいつ実際に解放されるかを決定するのは、バイパス閉鎖要素18である。
【0087】前記バイパス閉鎖要素18は、蒸発圧力または蒸発器圧力、あるいは変形においてはバイパス17の出口すなわち圧縮器5の入口側における蒸発温度が、ある値よりも低くなったときから、バイパス17をもはや閉鎖せず、その結果、圧縮器5からの高温気体がバイパス17を通って流れることができ、蒸発器圧力はそれ以上低下しない。
【0088】前記バイパス閉鎖要素18と、ばねが該要素をしっかりと閉鎖状態に保たないようにする設定圧力値とは、冷却回路の公称動作条件下では、バイパス閉鎖要素18が閉鎖されるが、圧縮器の部分およびゼロ負荷の場合、前記バイパス閉鎖要素18が解放され、したがって0.2barのヒステリシスを有する蒸発器圧力が最小値に維持され、また冷却流体の蒸発温度と結びついた、蒸発器下流の蒸発温度が少なくとも0℃であって、蒸発器内での氷の生成を避けるように、選択される。調節装置16が開閉閉鎖要素19を解放位置に持ってくる条件は、蒸発器2の氷結を避けるのが相当に好ましいか、あるいはエネルギーの節約が優先されるか、によって変わりうる。
【0089】第一のやり方では、電動機の速度が最小値に達したときに、制御装置16が開閉閉鎖要素19を解放位置に持ってくる。
【0090】より好ましい第二のやり方では、測定手段22または22Aによって測定される値たとえば蒸発器温度または蒸発圧力が、電動機4の速度をも調節する制御装置16が目標とする設定点、たとえば蒸発器温度または蒸発圧力よりも小さくなったときに、制御装置16が開閉閉鎖要素19を解放位置に持ってくる。
【0091】もっと詳しく言えば、開閉閉鎖要素19は、LATが設定点から−1.5℃低下したが、このLATに対する絶対最小値がたとえば0.5℃のとき、解放位置に持ってこられる。このようなことは、装置の部分負荷またはゼロ負荷状態のときに起りうる。
【0092】バイパス17の解放により、LATを再上昇させることができる。LATが設定点よりも高くなった場合、電動機4の速度は制御装置6によってふたたび増大させられる。
【0093】この速度がある値を越えると、制御装置16は、開閉閉鎖要素19をふたたび閉鎖位置に持ってくることができ、したがってふたたびバイパス17が遮断される。
【0094】別の実施形態の場合、制御装置16は、測定装置22または22Aによって測定される値が、前記制御装置16のこの値に対する設定点に大体等しい、たとえば、前記設定点−0.5℃、に等しいときに、開閉閉鎖要素19をふたたび閉鎖位置に持ってくる。
【0095】バイバス17が完全に解放されたときに前記LATが上昇しない場合、制御装置16は、電動機4のスイッチを一時的に切って、さらなるエネルギー節約をすることもできる。
【0096】蒸発器温度は速度の変化によって調節されるが、熱交換器1の出口におけるLATが0℃よりも低くなりがちの場合、負荷がゼロのとき、安全のために、電動機4を完全に停止させることもできる。これは、たとえば、熱交換器1内にサーモスタットセンサーを配置して、蒸発器2内の温度が0℃になった場合に電動機4のスイッチを切り、温度が3℃に上昇した場合に電動機を再始動させることによる。
【0097】バイパス閉鎖要素18と開閉閉鎖要素19とを備えたバイパス17と、速度制御される圧縮器5との組合せにより、電動機4が停止・再始動される回数が著しく減少するばかりでなく、動的挙動が大きく改善される。
【0098】たとえば、この冷却乾燥装置の負荷が、たとえば圧縮空気流量の低下により、全負荷から部分負荷に突然変化した場合、LATが低下し、圧縮器の回転数は、設定点を維持しようとする制御装置16により減少させられる。
【0099】圧縮器5の回転数が十分速く減少しない場合、バイパス17が存在しないときには、LATが0℃よりも低くなる(アンダーシュート)可能性が非常に高い。その場合、圧縮器5は、蒸発器2内の氷生成を避けるためにスイッチを切らなければならず、そのため確実に、大きな変動圧力露点がもたらされる。しかし、バイパス17が存在する場合、LATが設定点よりも低くなったとき、またはLATが氷結点に近づいたとき、バイパス17の開閉閉鎖要素19が開かれ、LATが0℃を下回るのを防ぐ。
【0100】速度調節される電動機4と組合せた、バイパス閉鎖要素18と開閉閉鎖要素19とを有するバイパス17のもう一つの利点は、安定圧力露点負荷範囲の下方への拡大である。このバイパスが存在しない場合、乾燥機の負荷が徐々に減少すると、ある負荷で、圧縮器の速度が最小になる。
【0101】負荷がさらに減少すると、LATは設定点よりも低くなり、ついには0℃よりも低くなる。こり場合、圧縮器5は、蒸発器2内の氷生成を防ぐために、スイッチを切らなければならず、そのため、確実に、大きな変動圧力露点がもたらされる。
【0102】乾燥機の負荷が徐々に低下する場合、バイパス17が存在するときでも、圧縮器5の速度はある負荷のときに最小になる。
【0103】負荷がさらに減少すると、LATは設定点よりも低くなり、そのためバイパス17の開閉閉鎖要素19が開く。設定点は依然として維持され、したがって安定圧力露点が得られる。
【0104】明らかに、装置の動的挙動が改善される。バイパス17の制御される開閉閉鎖要素19により、安定圧力露点を有する負荷範囲が下方に拡大される。
【0105】図2に示す装置実施形態は、蒸発器温度を測定するために冷却回路3に備えられた測定手段22または蒸発圧力を測定する測定手段22Aが、最低空気温度(LAT)を測定する測定手段25によって置き換えられている点で、前述の実施形態と実質的に異なる。
【0106】一つの実施形態においては電動機4の速度を制御するためにすでに存在する前記温度測定手段25は、導管9において、熱交換器1の第二の部分1Aたとえば蒸発器2の表面、または図2に示すように、熱交換器1の下流、たとえば前記熱交換器1と液体分離器11との間に、配置される。
【0107】この実施形態の場合、制御装置16は、測定された最低空気温度LATにもとづいて、周波数変成器15したがって電動機4の速度を調節する。
【0108】LATの測定は、冷却流体の温度が、蒸発器の氷結なしで、言い換えると、蒸発器の空気側に氷が生成される前に、0℃を下回ることができるという重要な利点を有する。この氷結の現象はLATによって決定されるからである。
【0109】蒸発は、冷却流体側の低蒸発器温度たとえば−5℃、および大きな温度差たとえば8℃(+3℃と−5℃との差)の場合でも、氷結の危険なしで、可能であるという事実を考慮すると、熱交換器1を非常に小型に作ることができる。
【0110】測定される最低空気温度LATが上昇または低下した場合、制御装置16は、それぞれ、電動機4の速度の増大または減少を指令し、この測定LAT温度が低周囲温度におけるLAT一般に2〜3℃を下回らず、蒸発器2が氷結しないことを保証するようにする。露点遮断が20℃に設定されているときに、温度計24によって測定される周囲温度が23℃よりも低い場合、測定LATは、たとえば約3℃よりも低くはならず、蒸発器2が氷結しないことを保証することができる。
【0111】このように定めることにより、冷却が負荷に適合させられ、しかしその際、冷却流体側の蒸発器温度は蒸発器2が空気側で氷結することなく負になることができる。したがって、電動機4のエネルギー消費が最小限に抑えられるばかりでなく、熱交換器1を非常に小型に作ることができる。これも装置の価格に関して節約になる。
【0112】また、この実施形態の場合、蒸発器2の過熱が、冷却流体を膨張させる膨張弁7によって調節される。
【0113】バイパス17の動作は、たとえば図1に示す実施形態に関して前述したものと同様である。前述のものの場合、開閉閉鎖要素19の解放と閉鎖は、測定手段22または22Aによって測定される蒸発器温度または蒸発圧力の値にもとづいて制御される。しかし、図2に示す実施形態の場合、開閉閉鎖要素19は、測定手段22または22Aの代りに測定手段25によって測定される値にもとづいて制御される。
【0114】最低空気温度は電動機4の速度を変えることによって調節されるが、この実施形態の場合にも、ゼロ負荷のとき、電動機4を完全に停止させるようにすることができる。
【0115】図には示さないが、この実施形態の変形においては、最低空気温度を測定する温度測定手段25が、前記空気の露点を測定する測定手段によって置き換えられる。そのような測定手段または露点計は市販されており、ここではこれ以上述べない。
【0116】すなわち、LATの代りに、同じ場所で空気の露点が測定される。動作は、前述のものと同様であり、この場合、たとえば電動機4の速度が、熱交換器1における冷却は最適であるが、蒸発器2の氷結が避けられるように、調節される。
【0117】図3に示す冷却乾燥のための装置の実施形態は、図2に示す装置、前記の装置とは、圧縮器5の入口側で冷却回路3に接続するバイバス17の端が、圧縮器5と蒸発器2の出口との間ではこの冷却回路3に接続せず、蒸発器2の入口で冷却回路3に接続している、という点で異なる。
【0118】さらに、動作は前述のものと同様である。開閉閉鎖要素19は、必ずしも、電動機4に対するものと同じ制御装置16によって制御する必要はなく、独立の制御装置たとえばP、PI、またはPID制御器によって制御することができる。
【0119】図4に示す実施形態の場合、開閉閉鎖要素19は、さらに、前記のような制御装置ではなくサーモスタット27によって制御される。サーモスタット27のセンサー、言い換えると、導管9の温度測定手段が、熱交換器1の出口に備えられており、この図の実施形態では、制御装置16に接続された温度測定手段25である。
【0120】サーモスタット27は、さらに、前記センサー25をサーモスイッチ29によって開閉閉鎖要素19に接続する接続導線28を有する。
【0121】熱交換器1の出口における導管9内の圧縮空気の温度がある値よりも低下した場合、たとえば制御装置16の設定点よりも低下した場合、サーモスイッチ29が閉じて、開閉閉鎖要素19が作動し、したがって解放位置に切りかわる。バイパス閉鎖要素18の作用および電動機4の制御は、前述のものと同じである。
【0122】本発明は、決して、前述の実施形態および添付の図面に示した実施形態に限定されるものではなく、冷却乾燥のための本発明の方法と装置は、本発明の範囲を逸脱することなく、いろいろな変形で実施することができる。
【0123】特に、制御装置は、制御装置16ではなく、他の制御装置たとえばPID、PI、またはP制御器から成ることができる。
【0124】周囲温度を、特に装置のパワーを制限するために、考慮することが好ましいが、もっと簡単な実施形態においては、電動機4の速度の調節を、蒸発器温度、蒸発器圧力、最低気体温度、または気体の露点のみにもとづいて、実施することができる。
【0125】湿った空気の代りに、水蒸気を含む空気ではない気体を、同じ方法と同じ装置で乾燥することができる。その場合、LATは最低気体温度である。
【出願人】 【識別番号】593074329
【氏名又は名称】アトラス コプコ エアーパワー,ナームローゼ フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】ATLAS COPCO AIRPOWER,naamloze vennootschap
【出願日】 平成12年11月22日(2000.11.22)
【代理人】 【識別番号】100067530
【弁理士】
【氏名又は名称】新部 興治 (外1名)
【公開番号】 特開2001−194064(P2001−194064A)
【公開日】 平成13年7月17日(2001.7.17)
【出願番号】 特願2000−356334(P2000−356334)