| 【発明の名称】 |
ロープ状布帛の脱水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 浩
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| 【要約】 |
【課題】ロープ状布帛を広げることなくそのまま連続して脱水させることができ、作業時間の短縮化を図ることができるとともに、布帛の損傷を抑制しつつ、脱水率の向上を図ることができるロープ状布帛の脱水装置を提供する。
【解決手段】ストッカ11の上方には全体として筒状をなす第1脱水部20が設置され、その上方にはガイドローラ60が、ガイドローラ60の側方には引込みローラ16aが配設され、引込みローラ16aによりストッカ11内から引っ張られた布帛12が第1脱水部20の入口20aから出口20bまで移送されるようになっている。第1脱水部20の出口端にはブロアー13、空気吹付筒27、送出筒28、吹付口29等よりなる空気吹付部が設けられ、第1脱水部20内の布帛12に空気を吹付けて脱水を行うようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロープ状をなす布帛の入口及び出口を有する筒状の脱水部と、脱水部の入口から出口へと布帛を移送するための移送手段とを備え、前記脱水部には布帛に対して空気を吹付けるとともに、その吹付力により布帛に含浸された水分を吹き飛ばして脱水する空気吹付部を設けたロープ状布帛の脱水装置。 【請求項2】 前記脱水部を複数個並設し、各脱水部の間には脱水部間を移送する布帛を蛇行状態で一時的に滞留するための滞留部を設け、他方の脱水部内の布帛に対し、一方の脱水部内の布帛とは異なる位置に空気を吹付けるように構成した請求項1に記載の布帛の脱水装置。 【請求項3】 前記入口及び出口は扁平な多角形状又は楕円状をなし、入口を通過した布帛の断面形状が扁平状をなすように構成するとともに、扁平状をなす布帛の厚みの薄い部分に対して空気を吹付けるように構成した請求項1又は請求項2に記載の布帛の脱水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は水分が含浸された状態にあるロープ状布帛に対し、空気を吹付けて脱水処理を行うためのロープ状布帛の脱水装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、染色装置を使用して布帛に染色、洗浄等の処理が行われた後、その布帛に含浸された水分を脱水するために遠心脱水方式による脱水装置が使用される。遠心脱水方式の脱水装置には円筒状をなす回転ドラムが備えられるとともに、この回転ドラムの周面には複数の通液孔が透設されている。そして、その内部に布帛が投入された回転ドラムを回転させると、遠心力によって布帛は回転ドラムの内周面に貼り付いて回転ドラムの内部に保持されるとともに、水分は通液孔を介して回転ドラムの外部に飛ばされることによって脱水が行われる。 【0003】しかし、遠心脱水方式の場合、布帛の投入及び取出を行う際、回転ドラムを停止させなければならず、連続して脱水処理を行うことができないため、作業効率の向上を図りづらいという問題がある。そこで、連続して脱水処理を行うことができる装置として、絞りロール方式及び真空脱水方式の脱水装置が挙げられる。 【0004】絞りロール方式の脱水装置は円柱状をなす一対の絞りロールを有するとともに、これらロールは対向配置され、装置内において回転可能に支持されている。両ロール間には若干の間隙が設けられており、布帛はこの間隙内に投入され、両ロールから押圧されて絞られることにより脱水が行われる。真空脱水方式の脱水装置は布帛を移送する断面U字状をなす移送樋を有するとともに、この移送樋の周面には複数の通液孔が透設されている。また、通液孔には移送樋の外側から吸引ポンプが接続されており、布帛が移送樋内を移送されるとき、この吸引ポンプにより通液孔から水分のみが吸い取られて脱水が行われる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、染色装置を使用して各種処理を行うとき、布帛は1本のロープ状をなすようにして処理される。このため、絞りロール方式の場合、染色装置から上記脱水装置へ布帛を移動する前に布帛を広げ、帯状にする作業が必要となり、このような作業が煩雑で作業時間が長くなるという問題がある。真空脱水方式の場合にはこのような作業を省略することができるが、移送樋の上方が開口されているために水分の吸引力が弱く、絞りロール方式及び遠心脱水方式よりも脱水率が悪いという問題がある。加えて、絞りロール方式の場合、脱水率を向上させるには両ロールからの押圧力を強くしなければならず、布帛が損傷する可能性があるという問題があった。 【0006】この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ロープ状布帛を広げることなくそのまま連続して脱水させることができ、作業時間の短縮化を図ることができるとともに、布帛の損傷を抑制しつつ、脱水率の向上を図ることができるロープ状布帛の脱水装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載のロープ状布帛の脱水装置の発明は、ロープ状をなす布帛の入口及び出口を有する筒状の脱水部と、脱水部の入口から出口へと布帛を移送するための移送手段とを備え、前記脱水部には布帛に対して空気を吹付けるとともに、その吹付力により布帛に含浸された水分を吹き飛ばして脱水する空気吹付部を設けたものである。 【0008】請求項2に記載のロープ状布帛の脱水装置の発明は、請求項1に記載の発明において、前記脱水部を複数個並設し、各脱水部の間には脱水部間を移送する布帛を蛇行状態で一時的に滞留するための滞留部を設け、他方の脱水部内の布帛に対し、一方の脱水部内の布帛とは異なる位置に空気を吹付けるように構成したものである。 【0009】請求項3に記載のロープ状布帛の脱水装置の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記入口及び出口は扁平な多角形状又は楕円状をなし、入口を通過した布帛の断面形状が扁平状をなすように構成するとともに、扁平状をなす布帛の厚みの薄い部分に対して空気を吹付けるように構成したものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、脱水装置を構成するストッカ11は上面が開口された四角箱状をなすとともに、その底面にはキャスター11aが取付けられており、移動可能に構成されている。ここで、ロープ状布帛とは一枚の帯状をなす布帛をその幅方向に丸め、一本の長縄状とした布帛のことを指し、これ以降は単に布帛12と記載する。染色、洗浄等の処理が終了し、水分が含浸された状態にある布帛12はそのままストッカ11内に収容され、脱水装置まで運ばれる。ストッカ11の上方には第1脱水部20が設置されている。この第1脱水部20は図中で下端部が入口20aとされ、上端部が出口20bとされている。 【0011】第1脱水部20の出口20bよりも上方にはガイドローラ60が配設されるとともに、ガイドローラ60よりも下流側には引込みローラ16aが配設されている。この引込みローラ16aの上方位置には引込みローラ16aよりも直径の小さい押さえローラ16bが対向して配置されている。上記のガイドローラ60、引込みローラ16a及び押さえローラ16bにより移送手段が構成されている。 【0012】そして、引込みローラ16aにより引っ張られた布帛12はガイドローラ60により案内されながらストッカ11内から鉛直方向の上方へ引き上げられ、第1脱水部20の入口20aから出口20bまで移送される。第1脱水部20の出口20bまで移送された布帛12はガイドローラ60まで引っ張られた後、引込みローラ16aまで横方向へ移送され、引込みローラ16aから鉛直方向の下方へと移送される。また、布帛12は引込みローラ16aにより横方向へ引っ張られる際、若干扁平状となるとともに、押さえローラ16bにより引込みローラ16aの周面に押し付けられ、さらに扁平状となるように押圧される。 【0013】図2(a),(b)に示すように、前記第1脱水部20の入口端部には有底円筒状をなす回収槽21が設けられている。回収槽21の底壁には挿入孔21aが貫設されるとともに、この挿入孔21aには円管状をなすガイド管22が挿入されている。ガイド管22の下端には下方ほど拡径するテーパ状をなす布帛供給部23が接続され、この布帛供給部23によりストッカ11内から引き上げられた布帛12がガイド管22内へ案内される。そして、布帛12はガイド管22により鉛直方向の上方へ移送される。 【0014】回収槽21の上端には上方ほど縮径するテーパ状をなす案内部24が接続されている。案内部24の上端には円筒状をなす分離筒25が接続されるとともに、この分離筒25の上端には上方ほど拡径するテーパ状に形成されたガイド部26が接続されている。ガイド部26の上端には円筒状をなす空気吹付筒27が接続されている。上記ガイド管22、回収槽21、案内部24、分離筒25、ガイド部26及び空気吹付筒27はその内部が連通している。そして、ガイド管22により案内された布帛12は順番に案内部24、分離筒25、ガイド部26及び空気吹付筒27の内部を通過し、第1脱水部20の入口20aとなる布帛供給部23から、出口20bとなる空気吹付筒27へと移送されるようになっている。引込みローラ16aによる布帛12の移送速度は10〜30m/minに設定されている。移送速度が10m/minより遅い場合には布帛12の脱水効率はこれ以上向上せず、作業時間が長くなるとともに、30m/minより速い場合には布帛12の脱水効率が低下する。 【0015】空気吹付筒27には側方からブロアー13が接続されており、このブロアー13から空気が空気吹付筒27内へと供給される。空気吹付筒27内にはその内部に下方ほど縮径するテーパ状をなす送出筒28が支持されることにより、円環状の空間27aが形成されている。この空間27aの下端の中心側が開放されることにより吹付口29が形成されている。上記のブロアー13、空気吹付筒27、送出筒28、吹付口29等により空気吹付部が構成されている。そして、空気吹付筒27内に供給された空気が吹付口29から分離筒25内の布帛12へ向かって吹付けられることにより、布帛12は含浸された水分が吹き飛ばされて脱水される。また、空気はガイド部26の内周面に案内されることにより、布帛12に対し45゜の角度で吹付けられるようにその吹出方向が設定されている。 【0016】前記回収槽21の周面には多数の排気孔15が貫設されており、布帛12の繊維中を通過した空気は案内部24の内周面に案内されてこの排気孔15から排気される。分離筒25で布帛12から吹き飛ばされた水分は空気の吹付力によって案内部24の内周面に付着された後、案内部24の入口端縁から回収槽21内へと滴下され、回収される。このとき、案内部24がテーパ状をなしていることから、水分が案内部24の内周面を伝わることによってガイド管22内に滴下されることが防止される。また、ガイド管22により回収槽21内に回収された水分の布帛12への含浸が防止される。回収槽21の底壁には排水管14が接続されており、回収された水分が回収槽21の外部へ排水される。上記の布帛供給部23、ガイド管22、回収槽21、案内部24、分離筒25、ガイド部26、空気吹付筒27、ブロアー13、送出筒28、排水管14等により第1脱水部20は構成されている。 【0017】図1に示すように、前記引込みローラ16aの下方には上方に開口する有底四角箱状をなす滞留槽17が設置され、引込みローラ16aから移送された布帛12を受け止めるようになっている。滞留槽17の底部には多数の通液孔17cが貫設された多孔性巣板17aが設けられ、この多孔性巣板17a上に載せられた布帛12はまだ布帛12中に含浸されている水分と分離されるようになっている。また、滞留槽17内の多孔性巣板17aはその上流側の側壁が上流側に向かうほど高くなるように傾斜された傾斜部17bとなっており、この傾斜部17b上を自重によりずり落ちた布帛12は下流側寄りに案内され、蛇行状態で一時的に滞留される。 【0018】滞留槽17の上方位置における下流側寄りには、前記第1脱水部20と若干構成の異なる第2脱水部40が設置されている。第2脱水部40の出口40bよりも上方には前に挙げたものと同様のガイドローラ60が配設されるとともに、このガイドローラ60よりも下流側には引込みローラ16a及び押さえローラ16bが配設されている。そして、この引込みローラ16aによって扁平状をなす布帛12が滞留槽17内から第2脱水部40の入口40aまで引き上げられ、入口40aから出口40bまで移送される。以下、この第2脱水部40の構成について第1脱水部20と異なる点を中心に説明する。 【0019】図3(a),(b)に示すように、第2脱水部40の布帛供給部43、ガイド管42、回収槽41、案内部44、分離筒45、ガイド部46、空気吹付筒47及び送出筒48は四角筒状に形成され、それぞれの入口及び出口が扁平状をなす布帛12と対応する形状となるように長四角形状をなしている。空間47aは送出筒48が空気吹付筒47と等幅に形成されることにより空気吹付筒47の両側部に設けられている。各空間47aの下端が開放されることによりそれぞれ形成された吹付口49は送出筒48の入口の長辺に沿うように設けられている。そして、空気は扁平状をなす布帛12の厚みの薄い部分に対して吹付けられる。 【0020】図1に示すように、下流側の引込みローラ16aの下方には前に挙げたものと同様のストッカ11が設置されている。上記したストッカ11、第1脱水部20、ガイドローラ60、引込みローラ16a、押さえローラ16b、滞留槽17、第2脱水部40等により脱水装置は構成されている。そして、第1脱水部20及び第2脱水部40で連続して脱水処理された布帛12は脱水装置の最も下流側に設置されたストッカ11内に回収され、そのまま次の工程へと迅速に運ばれる。 【0021】次に、前記脱水装置の作用について説明する。さて、図1に示すように、脱水装置を用いて布帛12に脱水処理を施すときには、まず、洗浄後等の布帛12はその形状がロープ状のままでストッカ11から第1脱水部20内へと送り込まれる。布帛12がガイドローラ60により第1脱水部20内を移送されるとき、ブロアー13から供給される空気が空気吹付筒27の吹付口29から分離筒25内へと布帛12の入口方向に向かって吹付けられて脱水が行われる。このとき、布帛12中に含浸される水分のうち、所定量以上のものは吹付けられた空気が布帛12の繊維中を通過するとき、その吹付力により吹き飛ばされる。所定量未満の水分は布帛12が上方へ向かって移送されるとともに、空気が斜め下方に向かって吹付けられることにより、布帛12中を下方へと押され、このような水分がが集められて所定量以上となったときに吹き飛ばされる。 【0022】第1脱水部20内で脱水された布帛12は、滞留槽17内へ移送される途中で引込みローラ16a及び押さえローラ16bの間で押圧され、扁平状となる。扁平状の布帛12は滞留槽17内に蛇行状態で滞留された後、ガイドローラ60により引き上げられ、第2脱水部40内へと送り込まれる。この後、第2脱水部40内において空気吹付筒47から再び空気が吹付けられることにより2度目の脱水が行われる。 【0023】このとき、布帛12は第1脱水部20及び第2脱水部40の間で滞留され、その移送が一時的に停止されることにより、第1脱水部20内で空気を吹付けられた位置とは異なる位置に空気が吹付けられる。加えて、第1脱水部20内と比較して布帛12中に含浸される水分は少ないが、布帛12が扁平状をなしていることから布帛12中を空気が通過しやすく、第1脱水部20では脱水されなかった水分も吹き飛ばされる。そして、第2脱水部40内で2度目の脱水を終えた布帛12が脱水装置の下流側に配設されたストッカ11内に回収されて、脱水処理が終了する。 【0024】前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。 ・ 上記した脱水装置によれば染色、洗浄等の処理が行われた布帛12は広げることなくロープ状のまま装置内に投入され、処理されるため、脱水処理の作業が簡易であり、布帛12を広げる等といった作業を省略することができ、作業時間の短縮化を図ることができる。加えて、布帛12に空気を吹付けることにより脱水を行うことから、布帛12の損傷を抑制しつつ、脱水率の向上を図ることができる。 【0025】・ 第1脱水部20及び第2脱水部40の間で布帛12内を一時的に滞留させ、第1脱水部20と第2脱水部40で布帛12に対する空気の吹付位置を変更したことにより、布帛12のほぼ全体にまんべんなく空気を吹付けることができ、脱水率を向上させることができる。 【0026】・ 第2脱水部40では空気吹付筒47及び送出筒48の入口を四角形状とし、扁平状に押圧された布帛12の厚みの薄い部分に対して空気を吹付けることで、第1脱水部20の円形状のものと比較して布帛12中を空気が通過しやすく、脱水率をさらに向上させることができる。 【0027】・ 布帛12を上方へ引き上げて移送しつつ、この移送方向と逆方向となる斜め下方に向かって空気を吹付けることにより布帛12が空気に充分にさらされるため、効率よく脱水を行うことができるとともに、皺が伸ばされ、ロープ状のまま脱水処理を行っても皺の発生を抑制することができる。 【0028】・ 布帛12がその幅にかかわらず丸めてロープ状のまま処理されることから、少ロットで多種の布帛12を一つ一つ広げることなくロープ状のまま装置内に連続して投入して脱水処理することができるため、作業時間及び納期の短縮化を図ることができる。 【0029】なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。 ・ 第1脱水部20、ガイドローラ60又はガイドローラ60、引込みローラ16a、押さえローラ16b及び滞留槽17から1つの第1脱水ユニットを構成して、この第1脱水ユニットを1基又は3基以上の複数基組み合わせることにより、脱水装置を構成してもよい。あるいは第1脱水部20を第2脱水部40に代えて第2脱水ユニットを構成し、この第2脱水ユニットを1基又は3基以上の複数基組み合わせることにより、脱水装置を構成してもよい。さらには、第1脱水ユニット及び第2脱水ユニットを複数基組み合わせることにより、脱水装置を構成してもよい。これらの場合、脱水処理の前工程又は後工程を行う装置との間で布帛12の移送を迅速に行うために、脱水装置の最も上流側及び最も下流側に位置する第1脱水部20又は第2脱水部40の下方にはストッカ11を配設することが好ましい。このように、処理される布帛12のロット数に合わせて脱水ユニットの個数を調整することができる。 【0030】・ 上記脱水ユニットを複数基有する脱水装置を工場内等に実際に設置する場合には、各脱水ユニットを直線状に配設したり、平面から見てU字状、渦巻状等に配設したりしてもよい。あるいは上方に延びる螺旋状に立体的に配設したりしてもよい。このように設置スペースに対応させて脱水装置のレイアウト及び形状を変更することにより、設置スペースを節約し、装置の小型化を図ることができる。 【0031】・ 第1脱水部20及び第2脱水部40を上下の直線状に複数個配設して、上方へ移送される布帛12が連続して脱水されるように構成してもよい。このように構成した場合、一時的に滞留されるまでの布帛12の脱水率を向上させることができる。 【0032】・ 前記押さえローラ16bを省略して構成してもよい。この場合、引込みローラ16a上で布帛12が滑らないように、引込みローラ16aの周面に布帛12の滑り止めを設けることが好ましい。このように構成した場合にも、布帛12が引込みローラ16aにより扁平状になることに加え、第2脱水部40の布帛供給部43に案内されガイド管42内に送り込まれるとき、布帛12をさらに扁平状とすることができる。 【0033】・ 第1脱水部20のみ、あるいは第2脱水部40のみで脱水装置を構成してもよい。このように構成しても布帛12を広げることなくそのまま連続して脱水させることができ、作業時間の短縮化を図ることができるとともに、布帛12の損傷を抑制しつつ、脱水率の向上を図ることができる。 【0034】・ 第1脱水部20及び第2脱水部40を横置きに設置し、布帛12を第1脱水部20及び第2脱水部40内の入口20a,40aから出口20b,40bに向かって横方向に移送するように構成してもよい。この場合、吹き飛ばされた水分が落下して布帛12に付着しないように、空気は布帛12の移送方向と逆方向の斜め下方に吹き付けることが好ましい。このように構成しても布帛12を広げることなくそのまま連続して脱水させることができ、作業時間の短縮化を図ることができるとともに、布帛12の損傷を抑制しつつ、脱水率の向上を図ることができる。 【0035】・ 移送手段はガイドローラ60、引込みローラ16a及び押さえローラ16bに限定されるものではなく、例えば上記のように第1脱水部20及び第2脱水部40を横置きに設置した場合には網状のベルトを有するコンベアとしてもよい。このように構成しても布帛12を第1及び第2脱水部20,40の入口20a,40aから出口20b,40bまで移送することができる。 【0036】・ 第2脱水部40の入口40a及び出口40bは長四角形状に限定されるものではなく、扁平な布帛12と対応する形状であれば、六角形状、八角形状、台形状等の多角形状、楕円形状等としてもよい。このように構成した場合にも、扁平状に押圧された布帛12の厚みの薄い部分に対して空気を吹付けることで、布帛12中を空気が通過しやすく、脱水率をさらに向上させることができる。 【0037】さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。 (1) 前記脱水部を出口よりも入口が下方位置となるように配置し、布帛を上方へ向かって移送するとともに、この上方へ移送される布帛に対し、空気吹付部から斜め下方に向かって空気を吹付けるように構成した請求項1から請求項3のいずれかに記載のロープ状布帛の脱水装置。 【0038】このように構成した場合、布帛を効率よく脱水することができるとともに、布帛の皺の発生を抑制することができる。 (2) 前記脱水部の入口には、吹き飛ばされた水分が布帛に付着することを防止するためのガイド管を設けた(1)に記載のロープ状布帛の脱水装置。 【0039】このように構成した場合、吹き飛ばされた水分が再び布帛に含浸され、脱水率が低下することを防止することができる。 【0040】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明のロープ状布帛の脱水装置によれば、布帛を広げることなくそのまま連続して脱水させることができ、作業時間の短縮化を図ることができるとともに、布帛の損傷を抑制しつつ、脱水率の向上を図ることができる。 【0041】請求項2に記載の発明のロープ状布帛の脱水装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、布帛にまんべんなく空気を吹付けることができ、脱水率を向上させることができる。 【0042】請求項3に記載の発明のロープ状布帛の脱水装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、布帛中を空気が通過しやすく、脱水率をさらに向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593203907 【氏名又は名称】株式会社テクサム技研
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| 【出願日】 |
平成12年1月5日(2000.1.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194061(P2001−194061A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【出願番号】 |
特願2000−358(P2000−358) |
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