| 【発明の名称】 |
パレットの脱水装置及びこれに使用する遠心脱水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】峯 定
【氏名】藤田 稔
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| 【要約】 |
【課題】フォークリフトで移送するパレットを洗浄した後に、短時間で完全に水切りして乾燥させることができるパレットの脱水装置を提供する。
【解決手段】洗浄後のパレットPは、水切り装置1の第1のチェーンコンベヤ12で受け取り、パレット受け渡し機構15で高速の第2のチェーンコンベヤ13に受け渡され、パレット傾斜機構14で後ろ下がりに傾斜保持されて水切りが行われた後、遠心脱水装置3におけるターンテーブル44上のチェーンコンベヤ51に受け渡され、ストッパ56で定位置に停止した後、第1の保持機構52で上面を押圧保持すると共に、第2の保持機構53で、フォーク挿通孔内に位置決めピンを挿通し、この状態でモータ41でターンテーブル44を高速回転駆動することにより、遠心脱水を行い、次いで必要に応じて乾燥装置4でパレットPに温風又は熱風を吹き付けて、乾燥及び除菌を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄液で洗浄したパレットを脱水するパレットの脱水装置において、洗浄後のパレットを傾斜保持して水切りを行う水切り装置と、該水切り装置に連接されて水切り後のパレットを遠心脱水する遠心脱水装置とを備えたことを特徴とするパレットの脱水装置。 【請求項2】 洗浄液で洗浄したパレットを脱水するパレットの脱水装置において、洗浄後のパレットを傾斜保持して水切りを行う水切り装置と、該水切り装置に連接されて水切り後のパレットを遠心脱水する遠心脱水装置と、該遠心脱水装置に連接されて遠心脱水後のパレットに乾燥用気体を吹き付ける乾燥装置とを備えたことを特徴とするパレットの脱水装置。 【請求項3】 前記水切り装置は、洗浄後のパレットを受け入れて搬送する第1の搬送コンベヤと、該第1の搬送コンベヤに連接してその搬送速度に対して速い搬送速度でパレットを搬送する第2の搬送コンベヤと、該第2の搬送コンベヤで搬送されたパレットを搬送方向と直交する方向で傾斜させるパレット傾斜手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレットの脱水装置。 【請求項4】 前記パレット傾斜手段は、前記パレットの上昇側端面に対向して空気流を噴射する空気噴射手段を備えていることを特徴とする請求項3記載のパレットの脱水装置。 【請求項5】 洗浄液で洗浄したパレットを遠心脱水するパレットの遠心脱水装置において、密閉ケース体内に回転自在に配設されたターンテーブルと、該ターンテーブルを高速回転駆動する回転駆動源と、前記ターンテーブル上に配設された前記パレットを搬送支持するチェーンコンベヤと、該チェーンコンベア上のパレットに上方から接触して保持する第1の保持手段と、前記パレットの側面に形成された一対のフォーク挿通孔内に位置決め部材を挿入してパレットの回動を規制する第2の保持手段とを備えたことを特徴とするパレットの遠心脱水装置。 【請求項6】 前記チェーンコンベヤは、前記ターンテーブルが所定位置に停止された状態で、ケース体内の固定部に進退自在に配設された回転駆動機構に連結されて回転駆動されるように構成されていることを特徴とする請求項5記載のパレットの遠心脱水装置。 【請求項7】 前記第2の保持手段は、パレットの一対のフォーク挿通孔間の距離に応じて位置決め部材の間隔を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のパレットの遠心脱水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等で搬送するアルミニウム等の金属製、合成樹脂製又は木製のパレットを洗浄した後の脱水を行うパレットの脱水装置及びこれに使用する遠心脱水装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、梱包物をパレット上に積載し、このパレットをフォークリフトで移動させることにより、トラック等の輸送車両に対して容易に積み降ろしするようにしている。このパレットは、梱包物を載置する関係で、近来、衛生管理が必要となり、洗浄が義務づけられるようになってきた。このため、パレットを洗浄する場合には、手洗いで行うか、低圧又は高圧の洗浄液を吹きつけることにより行い、洗浄後に高風速、多風量の温風を吹きつけて乾燥させるようにしている。 【0003】この洗浄後の乾燥工程では、洗浄液が少しでも残っていると、細菌が繁殖して洗浄効果がなくなる恐れがある。又商品梱包用段ボールや紙類を傷めることから、水滴を残すことなく、確実に乾燥させることが要望されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の熱風による乾燥工程では、パレットが例えば幅が1000mm〜1200mm、長さが800〜1200mm、高さが150mm〜300mmと大きいと共に、側面にフォークリフトのフォークを差し込むフォーク挿入口を有することから、パレット全体を完全に乾燥させるには、比較的長い時間を要し、1時間当たりの処理能力が60枚程度となり、パレットを洗浄する際のネックとなっている。 【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、温風による乾燥は補助的に使用し、水切りと遠心脱水処理することにより、短時間でパレットを完全に乾燥されることができるパレットの脱水装置を提供することを第1の目的としている。また、本発明は、パレットを遠心脱水する際に、ターンテーブル上でパレットの大きさの変化に応じて確実に保持して高速遠心脱水を行うことができるパレットの遠心脱水装置を提供することを第2の目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に係るパレットの脱水装置は、洗浄液で洗浄したパレットを脱水するパレットの脱水装置において、洗浄後のパレットを傾斜保持して水切りを行う水切り装置と、該水切り装置に連接されて水切り後のパレットを遠心脱水する遠心脱水装置とを備えたことを特徴としている。 【0007】この請求項1に係る発明においては、洗浄後のパレットを水切り装置で傾斜保持することにより、パレット表面や側面に貫通形成されたフォーク挿通孔内に残存する洗浄液を下方に流下させて水切りを行い、その後遠心脱水装置で遠心脱水を行うので、脱水時間を短縮することができる。また、請求項2に係るパレットの脱水装置は、洗浄液で洗浄したパレットを脱水するパレットの脱水装置において、洗浄後のパレットを傾斜保持して水切りを行う水切り装置と、該水切り装置に連接されて水切り後のパレットを遠心脱水する遠心脱水装置と、該遠心脱水装置に連接されて遠心脱水後のパレットに乾燥用気体を吹き付ける乾燥装置とを備えたことを特徴としている。 【0008】この請求項2に係る発明においては、遠心脱水装置で遠心脱水した後のパレットに乾燥装置で冷風、温風、熱風等の乾燥気体を吹き付けて乾燥するので、短時間で残留水滴を完全に除去することができ、このとき温風又は熱風を使用することにより除菌効果を発揮することができる。さらに、請求項3に係るパレットの脱水装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記水切り装置は、洗浄後のパレットを受け入れて搬送する第1の搬送コンベヤと、該第1の搬送コンベヤに連接してその搬送速度に対して速い搬送速度でパレットを搬送する第2の搬送コンベヤと、該第2の搬送コンベヤで搬送されたパレットを搬送方向と直交する方向で傾斜させるパレット傾斜手段とを備えていることを特徴としている。 【0009】この請求項3に係る発明においては、洗浄後のパレットを受け入れる第1の搬送コンベヤに対して第2の搬送コンベヤの搬送速度を速くすることにより、パレット傾斜手段でパレットを傾斜保持する保持時間を長く確保することができ、水切りを良好に行うことができる。さらにまた、請求項4に係るパレットの脱水装置は、請求項3に係る発明において、前記パレット傾斜手段は、前記パレットの上昇側端面に対向して空気流を噴射する空気噴射手段を備えていることを特徴としている。 【0010】この請求項4に係る発明においては、傾斜されたパレットに対してその上方か側の側面から空気噴射手段で冷風又は温風を噴射することにより、パレットの水切りをより確実に行うことができる。なおさらに、請求項5に係るパレットの遠心脱水装置は、洗浄液で洗浄したパレットを遠心脱水するパレットの遠心脱水装置において、密閉ケース体内に回転自在に配設されたターンテーブルと、該ターンテーブルを高速回転駆動する回転駆動源と、前記ターンテーブル上に配設された前記パレットを搬送支持するチェーンコンベヤと、該チェーンコンベア上のパレットの一部に上方から接触して保持する第1の保持手段と、前記パレットの側面に形成された一対のフォーク挿通孔内に位置決め部材を挿入してパレットの回動を規制する第2の保持手段とを備えたことを特徴としている。 【0011】この請求項5に係る発明においては、ターンテーブル上のチェーンコンベヤでパレットを所定位置まで搬送し、このチェーンコンベヤにパレットを支持した状態で、第1の保持手段を上方からパレットに接触させることにより保持すると共に、第2の保持手段の位置決め部材をパレットの側面に形成された一対のフォーク挿通孔内に挿入することにより、パレットの回動を確実に規制し、この保持状態で、ターンテーブルを回転駆動源で高速回転駆動する。このとき、パレットの保持状態でパレットとこれを支持するチェーンコンベヤ、第1及び第2の保持手段との接触面積が極めて少ないことにより、パレットに残留している洗浄液を全て吹き飛ばし、短時間で残留水滴を除去することができる。 【0012】また、請求項6に係るパレットの遠心脱水装置は、請求項5に係る発明において、前記チェーンコンベヤは、前記ターンテーブルが所定位置に停止された状態で、ケース体内の固定部に進退自在に配設された回転駆動機構に連結されて回転駆動されるように構成されていることを特徴としている。この請求項6に係る発明においては、ターンテーブルが所定位置に停止している状態で、回転駆動機構をチェーンコンベヤに連結することにより、チェーンコンベヤを回転駆動するので、回転駆動機構をターンテーブル上に配置する必要がなく、ターンテーブルの質量を小さくして、慣性力を小さくし、ターンテーブルの回転駆動源を小型、低容量化することができる。 【0013】さらに、請求項7に係るパレットの遠心脱水装置は、請求項5又は6に係る発明においては、前記第2の保持手段は、パレットの一対のフォーク挿通孔間の距離に応じて位置決め部材の間隔を調整可能に構成されていることを特徴としている。この請求項7に係る発明においては、パレットの大きさの変化に対応して位置決め部材の間隔を調整することにより、位置決め部材でパレットの回動を確実に規制することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を伴って説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態を示す正面板を取り外した正面図及び上面板を取り外した平面図である。図中、1はパレットPを洗浄する洗浄装置2からパレットPが移送される水切り装置であって、この水切り装置1でパレットPを例えば後ろ下がりに傾斜させて水切りした後、遠心脱水装置3に移送されて遠心脱水を行い、遠心脱水を終了したパレットPを乾燥装置4で乾燥用気体を吹き付けて乾燥させてから段積み装置(図示せず)に移送する。 【0015】水切り装置1は、図3及び図4に示すように、所定高さの架台11上に洗浄装置2から洗浄後のパレットPを受け取って右方に搬送する第1のチェーンコンベヤ12が配設され、この第1のチェーンコンベヤ12の右端側に第2のチェーンコンベヤ13が配設され、この第2のチェーンコンベヤ13の右側半部に対向してパレットPを後ろ下がりに傾斜させるパレット傾斜手段としてのパレット傾斜機構14が配設され、さらに第1及び第2のチェーンコンベヤ12及び13間でパレットPの受け渡しを行うパレット受け渡し機構15が配設されている。 【0016】ここで、第1のチェーンコンベヤ12は、左右方向の間隔が約650mmで前後方向の間隔がパレットPの最小幅900mmより短い例えば800mmとなるように左右一対で前後2組の4つのスプロケット12aが配設され、これら左右一対のスプロケット12a間に夫々一対の無端チェーン12bが巻装された構成を有する。 【0017】そして、右側のスプロケット12aを支持する回転軸12cが、図4に示すように、前後面板1a及び1bの外側に延長され、これらの突出端にスプロケット12dが配設され、一方、回転軸12cと平行に前後面板11a及び11bを貫通して延長する回転軸12eが配設され、この回転軸12eの両端に配設されたスプロケット12fとスプロケット12dとの間に無端チェーン12gが巻装され、さらに、回転軸12eの前面板1aの内側に配設されたスプロケット12hとブレーキ及びクラッチ付き電動モータ12iの回転軸に取付けられたスプロケット12jとの間に無端チェーン12kが巻装されている。また、右側のスプロケット12aの左上部にパレットPの到来を検出する光電センサ12mが配設されている。 【0018】また、第2のチェーンコンベヤ13もスプロケット13aの左右間の間隔が約1550mmと第1のチェーンコンベヤ12に比較して約2.5倍程度長く設定されていることを除いては第1のチェーンコンベヤ12と同様の構成を有し、第1のチェーンコンベヤ12との対応部分には符号13に同一アルファベットを付して示す。ここで、第2のチェーンコンベヤ13の搬送速度は第1のチェーンコンベヤ12の搬送速度より2倍程度速く設定され、搬送するパレットPが図3で右端側の無端チェーン13b間に設けられたストッパ13sにパレットPが当接したときに、このストッパの左側面に設けたリミットスイッチ(図示せず)で検出され、このリミットスイッチがオン状態となったときに電動モータ13iのクラッチが非締結状態となってパレットPの搬送が停止される。 【0019】ここで、ストッパ13sは、架台11にピストンロッド13tが上下方向に進退するように配設されたエアシリンダ13uと、そのピストンロッド13tの先端に取付けた停止片13vとで構成され、ピストンロッド13tが収縮している状態では、停止片13vがパレットPに接触しない下側の退避位置となり、この状態からピストンロッド13tを伸長させることにより、停止片13vにパレットPの右端面に当接する停止位置となる。 【0020】パレット傾斜機構14は、第2のチェーンコンベヤ13によって搬送されたパレットPがストッパ13sで停止されたときに、その前側端部に対向して配設されたリフト機構14aと、このリフト機構14aとは反対側の後ろ側端部に対向する位置に配設されたパレットPの後端部を支持する支持機構14bと、リフト機構14aの昇降に応じて昇降し、パレットPの前端部のフォーク挿通孔HF1及びHF2に対して空気を噴射する空気噴射機構14cとを備えている。 【0021】ここで、リフト機構14aは、図3に示すように、ストッパ13sで停止されたパレットPの左右長さに略対応する間隔で配設された左右一対のエアシリンダ14d,14eと、これらエアシリンダ14d,14eのピストンロッド14f間に橋架された支持杆14gと、この支持杆14gの中央部及び左右端部に夫々回動自在に配設されてパレットPの下面に接触する支持ローラ14hとで構成されている。また、支持機構14bは、架台11に固定された前後方向の貫通孔を有する支持部材14iと、この支持部材14iの貫通孔に挿通された支持軸14jと、この支持軸14jの前端側に取付けられたパレットPの後端側下端部を支持するL字状支持部14kと、支持部材14iに螺合されて支持軸14jの進退を規制する位置決めボルト14mとで構成され、位置決めボルト14mを緩めて支持軸14jを前後方向に移動させることにより、パレットPの幅に応じてL字状支持部14kの位置を調整する。 【0022】空気噴射機構14cは、支持機構14bを中心とする円弧状の案内レール14nに沿って案内され、リフト機構14aのエアシリンダ14d,14eにおけるピストンロッド14fの伸縮に応じて上下動される支持ブラケット14oを有し、この支持ブラケット14oの左右位置にパレットPに形成された左右一対のフォーク挿通孔HF1,HF2に対向してブロアーノズル14p,14qがその空気吹き出し口をパレットPに対向させて配設され、このブロアーノズル14p,14qに架台11の下部に配設されたブロアー14rから圧縮空気が供給される。 【0023】パレット受け渡し機構15は、第1のチェーンコンベヤ12の下側にこれと平行に配設されたエアシリンダ15aと、そのピストンロッド15bに取付けられた支持ブラケット15cの左右端部に夫々配設されたピストンロッド15dを上下方向進退させるエアシリンダ15eと、このエアシリンダ15eのピストンロッド15dの先端に取付けられたパレットPの搬送方向前後端中央部を支持する支持板15fとで構成されている。そして、常時はエアシリンダ15a及び15eのピストンロッド15b及び15dが収縮して左右の支持板15fが第1のチェーンコンベヤ12のスプロケット12d及び12fに対応する位置で搬送されて来るパレットPの下側となるパレット受け取り位置にあり、この状態でパレットPの先端が左側の支持板15f上を通過して光電センサ12mで検出されると、これから僅かに遅れてパレットPの先端が右側の支持板15fに達する時点で左右のエアシリンダ15eのピストンロッド15dが伸長される。これに応じて、左右支持板15fでパレットPの下面中央部を支持して第1のチェーンコンベヤ12から上方に離間するように持ち上げ、この状態でエアシリンダ15aのピストンロッド15bを伸長させることにより、支持板15fを右側に例えば600mm程度第2のチェーンコンベヤ13の搬送速度より速い速度で高速移動させ、移動終了時又はその僅か前にエアシリンダ15eのピストンロッド15dを収縮させることにより、支持板15fを下降させてパレットPを第2のチェーンコンベヤ13上に受け渡し、その後エアピストン15aのピストンロッド15bを収縮させてパレット受け取り位置に復帰させる。 【0024】また、パレットの遠心脱水装置3は、図5及び図6に示すように、床面に固定された角筒状のケース体31を有し、このケース体31の左右側面に夫々パレットPを挿通する挿通窓32L,32Rが設けられ、この挿通窓32L,32Rには夫々左右位置に設けたガイド枠(図示せず)によって上下方向に案内されて開閉する開閉扉33L,33Rが設けられ、これら開閉扉33L,33Rがエアシリンダ34L,34Rによって開閉駆動される。 【0025】このケース体31の中心部には、床面に配設されたスラスト軸受35と床面に4本の支持柱36で支持された取付板37に固定されたラジアル軸受38とによって軸方向を上下方向とした回転軸39が回転自在に支持され、この回転軸39に比較的大径の歯付プーリ40が回転自在に配設されていると共に、ケース体31の外側に図6に示すように、ベクトルインバータモータ41が固定され、このモータ41の出力軸に歯付プーリ40の直径の1/5程度の歯付プーリ42が取付けられ、歯付プーリ40及び42間にタイミングベルト43が巻回されて減速機が構成され、歯付プーリ40,42、モータ41及びタイミングベルト43で回転駆動源が構成されている。 【0026】回転軸39のラジアル軸受38より上方に突出する上端には、方形に形成されたステンレス製のターンテーブル44が固定されている。ターンテーブル44は、回転軸39に固定された下面板45と、この下面板45にその四隅に形成された4本の支持柱46によって所定距離離間して配設された上面板47とで構成され、上面板47の中央部に回転軸48が固定され、この回転軸48がケース体31の上面板49にラジアル軸受50によって回転自在に支持されている。 【0027】そして、ターンテーブル44における上面板47の上面にチェーンコンベヤ51がターンテーブル44が所定停止位置で停止したときに、水切り装置2から搬送されるパレットPを受け取ってターンテーブル44の中央部に搬送し、遠心脱水後のパレットPを後段の乾燥装置4に搬出するよう配設されている。このチェーンコンベヤ51は、上面板47の回転中心点を挟んで対称位置に形成された支持板51a,51bの左右端部間に回転自在に支持された回転軸51c,51dの両端部側に夫々スプロケット51e,51fが取り付けられ、これらスプロケット51e,51f間に搬送用チェーン51g及び51hが巻装された構成を有する。 【0028】そして、回転軸51c及び51dの前記回転中心点を挟んで点対称位置即ち対角位置に夫々連結クラッチ51i,51jが取り付けられ、図6における連結クラッチ15iと対向する前方側に回転駆動機構51kが配設されている。この回転駆動機構51kは、図5及び図6と共に参照して明らかな如く、床面に垂設された支柱51mの上端に固定されたロッドレスシリンダ51nの前後方向に進退する移動台51oに電動モータ51pが配設され、この電動モータ51pの前方に突出する回転軸51qの先端に連結クラッチ51i,51jと連結する連結クラッチ51rが取り付けられている。ここで、移動台51oが後退している図6の状態で、連結クラッチ51rが連結クラッチ15i,15jの回転軌跡の外側に位置するように設定され、この状態から移動台51oを前進させることにより、連結クラッチ51rが連結クラッチ15i又は15jに連結して、回転軸51c又は51dを回転駆動し、パレットPを図5で見て左方向から右方向に搬送する。 【0029】また、ターンテーブル44の上面板47には、定位置に停止したパレットPの上面側の四隅を押圧保持する第1の保持手段としての第1の保持機構52が配設されていると共に、パレットPの搬送方向と直交する側面に形成されたフォーク挿通孔HF1及びHF2に挿入されて内側内壁と対向する第2の保持手段としての第2の保持機構53が配設されている。 【0030】第1の保持機構52は、上面板47の上面側にパレットPが定位置に停止したときにその四隅に対向する位置にエアシリンダ52aが配設され、このエアシリンダ52aのピストンロッド52bが下面側突出されてその先端にパレットPの上面に接触する押圧保持板52cが取付られ、この押圧保持板52cのパレットPとの接触面にはゴムシート52dが接着された構成を有する。そして、ピストンロッド52bが収縮している待機状態で、押圧保持板52cのゴムシート52dの下面が搬入されるパレットPの最大高さより高い位置に退避しており、この状態からパレットPが定位置に停止すると、エアシリンダ52aが作動されて、ピストンロッド52bが伸長し、押圧保持板52cのゴムシート52dがパレットPの上面に接触してパレットPをチェーンコンベヤ51との間に挟圧保持する。 【0031】第2の保持機構53は、図7〜図9に拡大図示するように、上面板47のターンテーブル44が定位置に停止したときに、搬入出されるパレットPの前後側面に対向する側面の左右方向の中央位置に夫々取付ブラケット53aが取付けられ、この取付ブラケット53aの上面板47の上方に突出する板部の内側にエアモータ53bがその出力軸を前後方向の外側に向けて配設され、この出力軸の先端に継手53cを介してネジ軸53dが連結されていると共に、このネジ軸53dと平行に2本のガイド軸53e,53fが配設されている。そして、ネジ軸53dにナット53gが螺合されていると共に、ガイド軸53e,53fに摺動筒53h,53iが摺動自在に装着され、ナット53g及び摺動筒53h,53iに前後方向に長孔53jを形成した摺動支持板53kが取付けられ、この摺動支持板53kの外側にパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2に挿通される位置決め部材53mが配設されている。この位置決め機構53mは、左半部に例えば左ネジで構成される左ネジ部53nを右半部に右ネジで構成される右ネジ部53oを形成し、中央部に二面幅53pが形成された回動軸53qがその左右端部及び中央部が摺動支持板53kの外側面に固定された軸受53rによって回転自在に支持され、この回動軸53qの左ネジ部53n及び右ネジ部53oに夫々ナット53s及び53tが螺合され、これらナット53s及び53tに長孔53jを通じて内方に延長してパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2に挿入される位置決めピン53u及び53vが形成された構成を有する。なお、回動軸53qには各ネジ部53n及び53oの中央部寄り位置にナット53s及び53tの内側への移動を規制するストッパ53wが形成されている。また、位置決めピン53u及び53vは、長孔53jに対面する部分が二面幅53xに形成され、長孔53jによって回動が規制されるように構成されている。さらに、摺動支持板53kのパレットPの側面と対向する位置に反射型の光電センサ53yが設けられ、この光電センサ53yで摺動支持板53kがパレットPの側面に近接したことを検出し、この検出信号を無線でケース体31の外側に設置された制御装置(図示せず)に送信するように構成されている。 【0032】したがって、摺動支持板53kを位置決めピン53u及び53vの先端がパレットPの最大幅より外側となる退避位置にある状態で、搬送されるパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2の間隔B1に応じて回動軸53qの二面幅53xにスパナを係合させて回動軸53qを回動させることにより、位置決めピン53u及び53vがフォーク挿通孔HF1及びHF2の内側内壁と近接対向するように調整し、この状態でパレットPが定位置に停止されたときに、エアモータ53bを制御装置で例えば逆転制御することにより、摺動支持板53kをパレットP側に摺動させ、位置決めピン53u及び53vがフォーク挿通孔HF1及びHF2に挿通されて、摺動支持板53kがパレットPの側面に近接対向する状態となると、光電センサ53yから検出信号が無線で送信され、これを制御装置で受信すると、エアモータ53bの駆動が停止され、その後遠心脱水が終了してターンテーブル44が定位置に停止すると、エアモータ53bが正転駆動されて摺動支持板53kが退避位置に復帰される。 【0033】さらに、ターンテーブル44には、チェーンコンベヤ51の外側に夫々搬送されるパレットPの前後側面を案内するガイドバー55が形成され、これらガイドバー55が上面板47に形成された支柱55aの上端に取付られた案内筒55bで前後方向に案内される摺動軸55cの内側端に取付けられており、摺動軸55cが案内筒55bに螺合された締め付けボルト55dを緩めることにより、前後方向に摺動可能となり、この状態で搬送されるパレットPの幅に応じてガイドバー55の位置決めを行ってから締め付けボルト55dを締め付けることにより、摺動軸55cの摺動を禁止する。 【0034】一方、ケース体31の上面板49の右端側の前後位置に夫々搬入されたパレットPを定位置に停止させるためのストッパ56が配設されている。このストッパ56は、左右方向に摺動自在に配設された摺動板56aに固定されたエアシリンダ56bで構成され、このエアシリンダ56bのピストンロッド56cが収縮している退避位置では、ピストンロッド56cの下端が上面板47の上面より上方に離間しており、この状態がピストンロッド56cを伸長させることにより、その下端がパレットPの右端面に当接する停止位置まで下降し、これにパレットPが当接するとリミットスイッチ(図示せず)がオン状態となる。 【0035】また、ターンテーブル44の下面板45の下面には、ターンテーブル44の回転速度が予め設定した停止近傍の設定回転速度以下となったときに、ターンテーブル44を強制的に停止させるための停止板57が配設され、ターンテーブル44が定位置に停止したときに、停止板57と対向する位置に取付板37に固定されたエアシリンダ57aが配設され、このエアシリンダ57aのピストンロッド57bに停止板57に当接する当接部材57cが取付けられている。 【0036】そして、ターンテーブル44を回転駆動するベクトルインバータモータ41、回転駆動機構51kの電動モータ51p,ロッドレスシリンダ51n、搬送停止位置を規制するストッパ56のエアシリンダ56b、第1の保持機構52のエアシリンダ52a、第2の保持機構53のエアモータ53b及びエアシリンダ57aが例えばプログラマブルコントローラ60を含んで構成される制御盤CPによってシーケンス制御される。 【0037】このプログラマブルコントローラ60には、図10に示すように、ターンテーブル44の隅部に配設された永久磁石61にターンテーブル44が定位置に停止したときに対向する磁気センサ62の検出信号、パレットPが搬送停止位置を規制するストッパ56位置に達したことを検出する発光素子と受光素子とで構成される光電式の停止位置センサ63の検出信号及び第2の保持機構の光電センサ53yの検出信号が入力され、これらに基づいてベクトルインバータモータ41、電動モータ51p,ロッドレスシリンダ51n、エアシリンダ52a、エアモータ53b及びエアシリンダ57aを駆動制御する。 【0038】乾燥装置4は、図1に示すように、箱型のケース体71を有し、このケース体71内に遠心脱水装置3から搬出される遠心脱水後のパレットPを搬送する前記水切り装置1の第2のチェーンコンベヤ13と同様の構成を有するチェーンコンベヤ72を有すると共に、このチェーンコンベヤ72の終端部にパレットPに対して下方からその幅方向全域に亘って温風を吹き付ける吹き付けノズル73と、パレットPに対して斜め上方からその幅方向全域に亘って温風を吹き付ける吹き付けノズル74とが配設された構成を有する。そして、これら吹き付けノズル73及び74に温風を供給するために、ケース体71外に圧縮空気を形成するコンプレッサ75とこれから出力される圧縮空気を80℃〜100℃程度に加熱するヒータ76とを備えており、このヒータ76から出力される温風が吹き付けノズル73及び74に供給される。 【0039】乾燥装置4の搬出側にはパレットPを外部のパレットPを段積みする段積み装置に搬送する搬出用チェーンコンベヤ80が設けられている。一方、水切り装置1、遠心脱水装置3及び乾燥装置4の各ケース体には上面に排気口が設けられ、これら排気口に夫々ダンパ81を有する排気ダクト82、83及び84が接続され、各排気ダクト82〜84が一カ所に結合されて軸流ファン85の吸い込み側に接続され、この軸流ファン85の吐出側が排気ダクト86を介して屋外に開放されている。したがって、水切り装置1で発生する水分、遠心脱水装置3で発生する水滴及び乾燥装置4で発生する蒸気等が軸流ファン85によって吸い込まれて屋外に排気される。 【0040】次に、上記実施形態の動作を説明する。今、図11に示す合成樹脂製のパレットPを洗浄乾燥ラインで洗浄乾燥するものとする。このパレットPは、規格化されておらず、長さL、幅W及び高さHが種々異なると共に、側面に形成されたフォークリフトのフォークを挿通するフォーク挿通孔HF1及びHF2間の距離B1及びB2も異なる。このため、洗浄乾燥ラインでは、同一形式のパレットPを揃えると共に、長さL方向を搬送方向として統一する。そして、洗浄乾燥するパレットの幅Wに応じて水切り装置3のパレット傾斜機構14の支持機構14bの位置を調整すると共に、遠心脱水装置3の第2の保持機構53における位置きめ部材53mの回動軸53qを回動させて位置決めピン53u及び53vの間隔をパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2間の距離B1に応じて調整し、位置決めピン53u及び53vがフォーク挿通孔HF1及びHF2の例えば内側内壁と近接対向するように設定する。 【0041】この状態で、パレットPを洗浄装置2を所定搬送速度で通過させて洗浄液を高圧噴射して洗浄した後水洗いして洗浄液を洗い流す。そして、洗浄後のパレットPが水切り装置1の第1のチェーンコンベヤ12に受け渡されると、この第1のチェーンコンベヤ12によって洗浄装置2の搬送速度に同期した搬送速度で右方に搬送され、その先端が光電センサ12mで検出されると、パレットPの先端が受け渡し機構15の右側の支持板15f上に達する時点で、エアシリンダ15eが作動されてピストンロッド15dが伸長され、左右の支持板15fでパレットPを第1のチェーンコンベヤ12上から上昇させる。この状態でエアシリンダ15aが作動されてそのピストンロッド15bが伸長され、これによってパレットPがパレット傾斜機構14側に高速搬送され、ピストンロッド15bの伸長が終了した時点又はその前にエアシリンダ15eのピストンロッド15dが収縮されてパレットPが第1のチェーンコンベヤ12より速い搬送速度に設定された第2のチェーンコンベヤ13上に載置される。その後、パレットPの右端がストッパ13sに当接すると、これが図示しないリミットスイッチによって検出され、これに応じて電動モータ13iのクラッチが非締結状態となって第2のチェーンコンベヤ13の搬送が停止され、これと同時にパレット傾斜機構14のエアシリンダ14d及び14eのピストンロッド14fが伸長されてパレットPの前端側が上昇されると共に、空気噴射機構14cのブロアノズル14p及び14qから圧縮空気がパレットPの前端面及びフォーク挿通孔HF1及びHF2に吹き付けられる。このため、パレットPがその後端を支持機構14bのL字状支持部14kで支持されることにより、後ろ下がりに傾斜し、洗浄装置2でパレットPの外表面及びフォーク挿通孔HF1及びHF2に付着している水滴が後端面側に流下して水切りが行われ、この水滴の流下がブロアノズル14p及び14qから噴射される圧縮空気で加速される。これと同時にストッパ13sが下降されてパレットPの通過を許容する。 【0042】この水切り装置1では、第1のチェーンコンベヤ12の搬送速度に対して第2のチェーンコンベヤ13の搬送速度が速く設定され、且つ受け渡し機構15によってパレットPが第1のチェーンコンベヤ12から第2のチェーンコンベヤ13に高速で受け渡されるため、パレット傾斜機構14によるパレットPの傾斜保持時間を第1のチェーンコンベヤ12と同期した搬送速度でパレットPを搬送する場合に比較して長くとることができ、パレットPの水切りを確実に行うことができる。 【0043】そして、所定時間が経過すると、リフト機構14aにおけるエアシリンダ14d及び14eのピストンロッド14fが収縮され、これに応じてパレットPの前端が下降して第2のチェーンコンベヤ13上に載置され、この状態で第2のチェーンコンベヤ13における電動モータ13iのクラッチを締結状態とすることにより、第2のチェーンコンベヤ13が駆動されて、パレットPを遠心脱水装置3に搬出する。 【0044】このとき、遠心脱水装置3のターンテーブル44はエアシリンダ57aのピストンロッド57bが伸長されて、その先端に形成された当接部57cがターンテーブル44の下面に形成された停止板57に当接して、定位置に停止しており、この状態で、チェーンコンベヤ51が水切り装置1から搬出されるパレットPを受け入れ可能な状態となっている。この状態では、チェーンコンベヤ51の連結クラッチ51iが図6に示すように回転駆動機構51kの連結クラッチ51rと対向しており、ロッドレスシリンダ51nを作動させて連結クラッチ51rを連結クラッチ51iに連結して、電動モータ51pを回転駆動することにより、チェーンコンベヤ51が回転駆動される。このとき、エアシリンダ34L,34Rのピストンロッドが収縮されて、開閉扉33L,33Rが上昇されて挿通窓32L,32Rが開放され、遠心脱水後のパレットPがチェーンコンベヤ51上に載置されている場合には、このパレットPが搬出用チェーンコンベヤ80に受け渡される。 【0045】この状態で、水切り装置1からパレットPがチェーンコンベヤ51に受け渡されると、このパレットPがターンテーブル44の中央まで搬送され、その右端がストッパ56に当接することにより、リミットスイッチがオン状態となって、回転駆動機構51kの電動モータ51pが停止されると共に、ロッドレスシリンダ51nが後退されて連結クラッチ51rがターンテーブル44の回転領域の外側に退避し、さらにエアシリンダ34L,34Rが逆に作動されて開閉扉33L,33Rが下降し、挿通窓32L,32Rが閉じられる。これと同時に、第1の保持機構52のエアシリンダ52aのピストンロッド52bが伸長されて、押圧保持板52cのゴムシート52dがパレットPの上面四隅に当接し、これによってパレットPがチェーンコンベヤ51と第1の保持機構52との間に挟着保持される。さらに、第2の保持機構53のエアモータ53bが回転駆動されて、摺動支持板53kがパレットP側に移動し、位置決めピン53u及び53vがパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2内にその内側壁面に近接対向して挿通される。そして、摺動支持板53kがパレットPの側面に近接すると光電センサ53yがオン状態となり、これによってエアモータ53bの回転が停止される。このとき、摺動支持板53kはネジ軸53dに螺合されたナット53gに取付けられているので、エアモータ53bの回転が停止している状態でも、ネジ軸53dの軸方向に移動することはなく、位置決めピン53u及び53vのフォーク挿通孔HF1及びHF2からの抜け出しを確実に防止することができる。 【0046】このようにしてターンテーブル44にパレットPが保持された状態で又はその前にストッパ56におけるエアシリンダ56bのピストンロッド56cが収縮されて上方の退避位置に上昇すると共に、エアシリンダ57aのピストンロッド57bが収縮されることにより、当接部57cを停止板57から離間させて、ターンテーブル44の回転規制状態を解除してから、プログラマブルコントローラ70によってベクトルインバータモータ41が図11に示す回転駆動パターンで回転駆動される。すなわち、先ず、例えば最初の3秒間で遠心脱水に必要な回転速度300rpmまで増速され、回転速度300rpmに達すると、この状態を例えば12秒間維持した後、3秒間の減速処理によって低速回転速度例えば30rpmまで減速し、この状態を例えば1秒維持した後、磁気センサ62から検出信号が得られた時点でベクトルインバータモータ41の通電を停止すると共に、回転停止機構を構成するエアシリンダ57aのピストンロッド57bを伸長させて当接部57cを停止板57に当接することにより、ターンテーブル44を強制的に定位置に停止させる。 【0047】この遠心脱水時には、パレットPの重量が大きいことから大きな遠心力が作用するが、パレットPの上面が第1の保持機構51で保持されていると共に、第2の保持機構52の位置決めピン53u及び53vがパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2に挿通され、且つ摺動支持板53kがパレットPの側面に当接しているので、遠心力に確実に抗することができ、安定したパレットPの遠心脱水を行うことができる。しかも、摺動支持板53kが当接する面及び位置決めピン53u及び53vが挿通されるフォーク挿通孔HF1及びHF2は、前段階の水切り装置1におけるパレット傾斜機構14で水切りされているので、この部分に水滴が残留することはないが、必要であれば摺動支持板53kのフォーク挿通孔HF1及びHF2に対向する部分に水抜き用の切欠あるいは透孔を形成すればよい。 【0048】また、遠心脱水時に、パレットPは下面がチェーンコンベヤ51上に載置され、且つ上面の四隅が第1の保持機構51で押圧保持され、側面が第2の保持機構52で保持されているので、保持部材とパレットPとの接触面積が小さくて済み、パレットPに付着している水滴を確実に円周方向に吹き飛ばすことができ、遠心脱水を効果的に行うことができる。因みに、搬送手段としてローラコンベヤを適用する場合には、パレットPとの接触面積が広くなって水切り量が少なくなると共に、ターンテーブル14上の重量が増加することにより、大きな駆動力を必要とする。 【0049】この吹き飛ばされた水滴は、ケース体31の上面板49に接続されたダクト83を通じて軸流ファン85で吸引されるので、パレットPに再度付着することがないと共に、ケース体31内の湿度が高くなることを防止し、パレットPの脱水を確実に行うことができる。さらに、ターンテーブル44を停止させる際に、ターンテーブル44の回転速度が所定速度以下の低速状態となったときに回転停止機構を構成する停止板57及びエアシリンダ57aによって強制的に停止させるようにしているので、ターンテーブル44の回転位置を検出して連結クラッチ51i又は51jが連結クラッチ51rに対向する定位置に正確に停止させるための位置決め制御をモータ側で行う必要がなく、この点でも安価なモータを適用することができる。 【0050】そして、ターンテーブル44が定位置に停止すると、第1の保持機構52におけるエアシリンダ52aのピストンロッド52bが収縮されてゴムシート52bが上方の退避位置に上昇すると共に、第2の保持機構53のエアモータ53bが逆転作動されて摺動支持板53kが後退して、位置決めピン53u及び53vがフォーク挿通孔HF1及びHF2から離脱されて退避位置に復帰する。これと同時に、エアシリンダ34L,34Rによって開閉扉33L,33Rが上昇されて挿通窓32L,32Rが開放されると共に、回転駆動機構51pのロッドレスシリンダ51nが作動されて連結クラッチ51rが連結クラッチ51i又は51jに連結された後に、電動モータ51pが回転駆動されることにより、チェーンコンベヤ51が駆動されて、パレットPが挿通窓32Rを通じて後工程の乾燥装置5に搬出される。 【0051】このパレットPが搬出されている途中でストッパ56のピストンロッド56cの下方と対向しない状態となったときに、前述したように、搬送停止位置を規制するエアシリンダ56bのピストンロッド56cを伸長させて、その先端をパレットPの搬送通路まで降下させる。この状態で、前工程の水切り装置1から新たなパレットPを受け取って、これを搬送停止位置まで搬送し、搬送停止位置に達すると、第1の保持機構52及び第2の保持機構53でパレットPを保持すると共に、回転駆動機構51kを退避させると共に、回転停止機構を構成するエアシリンダ57aのピストンロッド57bを収縮させて、当接部57cを停止板57に接触しない退避位置に退避させてからベクトルインバータモータ41を回転駆動して遠心脱水を開始する。 【0052】以後、上記と同様の動作が繰り返されて、水切り装置1から受け入れたパレットPを遠心脱水してから乾燥装置5に送り出す。乾燥装置5では、遠心脱水装置3からパレットPが搬入されると、これをチェーンコンベヤ72で受け取り、これを水切り装置1の第1のチェーンコンベヤ12と同一の搬送速度で搬送し、その後端側で吹き付けノズル73及び74からコンプレッサ75から出力される圧縮空気をヒータ76で80℃〜100℃に加熱された温風をパレットPの下面及び上面とフォーク挿通孔に吹き付けることにより、残留した水分を完全に乾燥させると共に、除菌効果を与えて、後段の搬送用チェーンコンベヤ80に受け渡し、パレットを自動的に1枚ごとに段積みするスタッカー装置に搬送する。 【0053】また、サイズの異なるパレットPを洗浄脱水する場合には、パレットサイズに応じて水切り装置1の支持機構14bの位置を調整すると共に、遠心脱水装置3のストッパ56の位置調整を行い、さらに位置決め部材53mの位置決めピン53u,53v及びガイドバー55の位置調整を行ってからパレットPの脱水を開始する。 【0054】なお、上記実施形態においては、洗浄後のパレットPの脱水を行う際に、遠心脱水装置3の後工程として温風による乾燥装置5を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、殺菌効果等を必要としない場合には、乾燥装置5を省略して、遠心脱水装置3での遠心脱水後に直接スタッカー装置に搬送するようにしてもよく、さらには、乾燥装置5を設置している場合には、乾燥処理を必要としない場合には、チェーンコンベヤ72のみを駆動して、パレットPをそのまま通過させるようにしてもよい。 【0055】また、上記実施形態においては、水切り装置1でパレットPの前端側を上昇させてパレットを後ろ下がりに傾斜保持する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、後端側を上昇させたり、パレットPの1つの角部を支持して対角部を上昇させるようにしてもよい。さらに、上記実施形態においては、遠心脱水装置3の回転停止機構を下面板45側に設けた場合について説明したが、上面板47側に設けることもでき、さらに回転停止機構として停止板57と、これに対向するエアシリンダ57aと、そのピストンロッド57bに取付けた当接部57cとで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、下面板45又は上面板47の側面に当接部を直接当接させるようにしてもよい。 【0056】さらにまた、上記実施形態においては、遠心脱水装置3のターンテーブル44を回転駆動する回転駆動源をベクトルインバータモータ41、歯付プーリ40,42及びタイミングベルト43で構成した場合について説明したがこれに限定されるものではなく、減速機を使用するようにしてもよい。なおさらに、上記実施形態においては、第2の保持機構53の位置決めピン53u及び53vをパレットPのフォーク挿通孔HF1及びHF2の内側内壁に近接対向させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、フォーク挿通孔HF1及びHF2の外側内壁に近接対向させるようにしてもよい。 【0057】また、上記実施形態においては、遠心脱水装置3の位置決め部材53mの位置決めピン53u及び53vの間隔、ガイドバー55及びストッパー56の位置を手動で調整する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パレットPのサイズ及びフォーク挿通孔HF1及びHF2の間隔Bを画像認識処理等によって認識し、この認識結果に応じて位置決めピン53u及び53vの間隔、ガイドバー55及びストッパー56の位置を自動調整するようにしてもよい。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、洗浄後のパレットを水切り装置で傾斜保持することにより、パレット表面や側面に貫通形成されたフォーク挿通孔内に残存する洗浄液を下方に流下させて水切りを行い、その後遠心脱水装置で遠心脱水を行うので、脱水時間を短縮することができると共に、パレットのフォーク挿通孔内の残留水分を確実に脱水することができるという効果が得られる。 【0059】また、請求項2に係る発明によれば、遠心脱水装置で遠心脱水した後のパレットに乾燥装置で冷風、温風、熱風等の乾燥気体を吹き付けて乾燥するので、短時間で残留水滴を完全に除去することができ、このとき温風又は熱風を使用することにより除菌効果を発揮することができるという効果が得られる。さらに、請求項3に係る発明によれば、洗浄後のパレットを受け入れる第1の搬送コンベヤに対して第2の搬送コンベヤの搬送速度を速くすることにより、パレット傾斜手段でパレットを傾斜保持する保持時間を長く確保することができ、水切りを良好に行うことができるという効果が得られる。 【0060】さらにまた、請求項4に係る発明によれば、水切り手段で傾斜されたパレットに対してその上方か側の側面から空気噴射手段で冷風又は温風を噴射することにより、残留水滴の流下及び蒸発を助長してパレットの水切りをより確実に行うことができるという効果が得られる。なおさらに、請求項5に係る発明によれば、ターンテーブル上のチェーンコンベヤでパレットを所定位置まで搬送し、このチェーンコンベヤにパレットを支持した状態で、第1の保持手段を上方からパレットに接触させることにより保持すると共に、第2の保持手段の位置決め部材をパレットの側面に形成された一対のフォーク挿通孔内に挿入することにより、パレットの回動を確実に規制することができるので、ターンテーブルの回転速度を増して遠心脱水時間を短縮することができ、さらに、パレットの保持状態でパレットとこれを支持するチェーンコンベヤ、第1及び第2の保持手段との接触面積が極めて少ないことにより、パレットに残留している洗浄液を全て吹き飛ばし、短時間で残留水滴を除去することができるという効果が得られる。 【0061】また、請求項6に係る発明によれば、ターンテーブルが所定位置に停止している状態で、回転駆動機構をチェーンコンベヤに連結することにより、チェーンコンベヤを回転駆動するので、回転駆動機構をターンテーブル上に配置する必要がなく、ターンテーブルの質量を小さくして、慣性力を小さくし、ターンテーブルの回転駆動源を小型、低容量化することができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599081864 【氏名又は名称】株式会社ニッパック物流 【識別番号】000206130 【氏名又は名称】大成ファーネス工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月17日(1999.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066980 【弁理士】 【氏名又は名称】森 哲也 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174149(P2001−174149A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−359685 |
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