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【発明の名称】 浴室衣類乾燥装置の防水構造
【発明者】 【氏名】原賀 一博

【氏名】吉田 達也

【氏名】山本 創

【氏名】司城 辰夫

【要約】 【課題】制御装置の配設場所に制約を受けることのない浴室衣類乾燥装置を提供することを目的とする。

【解決手段】浴室B内の空気を吸い込んで屋外に排気する既設の換気装置Cと、浴室B内の空気を吸い込んで浴室B内へ温風を供給する温風循環装置Aと、温風循環装置A又は既設の換気装置Cと温風循環装置Aの両方を制御する制御装置30と、制御装置30に操作信号を送信するワイヤレスリモコンとを備え、外部からの水の浸入を防止するように受光部20、モーター7、ヒーター9からの各配線18、21、22を防水コネクタ19、22、24により制御装置30に接続し、また、制御装置30の制御基板32を浸すようにウレタン等の防水性の充填剤29を充填した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴室内の空気を吸い込んで屋外に排気する換気装置と、浴室内の空気を吸い込んで浴室内へ温風を供給する温風循環装置と、該温風循環装置又は前記換気装置と前記温風循環装置の両方を制御する制御装置と、該制御装置に操作信号を送信する操作部とを備え、前記制御装置は、外部からの水の浸入を防止する防水手段により形成してなることを特徴とする浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項2】 前記防水手段は、前記制御装置の各配線を防水コネクタにより接続してなることを特徴とする請求項1記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項3】 前記防水手段は、前記制御装置の制御基板を浸すように防水性の充填剤により充填してなることを特徴とする請求項1又は2記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項4】 前記制御装置は、前記操作部からの信号を受け付けたことをブザー等で報知する報知部を備え、該報知部は外部からの水の浸入を防止する防水手段により形成してなることを特徴とする請求項1乃至3記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項5】 前記防水手段は、前記報知部を覆うカバー部材により形成してなることを特徴とする請求項4記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項6】 前記カバー部材は、その周囲を前記充填剤により充填してなることを特徴とする請求項5記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項7】 前記操作部は、ワイヤレス式リモコンで構成し、該ワイヤレス式リモコンからの信号を受信する受信部を外部からの水の浸入を防止する防水手段により形成してなることを特徴とする請求項1乃至6記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項8】 前記防水手段は、前記受信部の制御基板を浸すように防水性の充填剤により充填するとともに、前記受信部に配設された受信素子を覆うカバー部材により形成してなることを特徴とする請求項7記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項9】 前記カバー部材は、その周囲を前記充填剤により充填してなることを特徴とする請求項8記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【請求項10】 前記制御装置又は前記受信部は、前記充填した充填剤の露出する表面が下向きになるように配設してなることを特徴とする請求項3乃至9記載の浴室衣類乾燥装置の防水構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内に干された衣類等の洗濯物を乾燥する浴室衣類乾燥装置に係り、特に、前記装置を制御する制御装置の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浴室衣類乾燥装置は、図4に示すように、浴室内の空気を吸い込んでヒーター600を通して温風を浴室内に供給する温風循環機能部400と、浴室内の湿気を含んだ空気を排気ダクト700を介して屋外に排気する換気機能部500とを内蔵した装置本体100を、浴室の天井200の開口300を挿通させて天井200裏の空間に面するように設置しており、温風循環機能部400や換気機能部500を制御する制御装置800は、装置本体100外に面する個所に配設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、制御装置800は装置本体100により浴室とは隔離した状態で配設しているので、防水構造を施しておらず、そのため、装置本体100を、湿気が多く水がかかる虞のある浴室側に設置することができず、制御装置800の配設場所に制約を受けていた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、制御装置の配設場所に制約を受けることのない浴室衣類乾燥装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明は、浴室内の空気を吸い込んで屋外に排気する換気装置と、浴室内の空気を吸い込んで浴室内へ温風を供給する温風循環装置と、該温風循環装置又は前記換気装置と前記温風循環装置の両方を制御する制御装置と、該制御装置に操作信号を送信する操作部とを備え、前記制御装置は、外部からの水の浸入を防止する防水手段により形成してなることを特徴としている。
【0006】従って、この構成によれば、制御装置に水が浸入する虞がないので、制御装置の配設場所に制約を受けることがなく、任意の場所に配設することができる。
【0007】また、前記防水手段を、前記制御装置の各配線を防水コネクタにより接続するように構成すれば、制御装置の各配線部に水が浸入することがないので、安全性の高い浴室衣類乾燥装置を提供することができる。
【0008】また、前記防水手段を、前記制御装置の制御基板を浸すように防水性の充填剤により充填するように構成すれば、制御装置の制御基板に水が浸入することがないので、耐久性及び信頼性の高い浴室衣類乾燥装置を提供することができる。
【0009】また、前記制御装置に、前記操作部からの信号を受け付けたことをブザー等で報知する報知部を備え、該報知部を外部からの水の浸入を防止する防水手段により形成すれば、任意の場所に配設した制御装置に、ブザー等の報知機能を持たせることができる。
【0010】更に、前記防水手段を、前記報知部を覆うカバー部材により形成すれば、簡単な構造で報知部への水の浸入を防止することができる。
【0011】更にまた、前記カバー部材を、その周囲を前記充填剤により充填すれば、より確実に報知部への水の浸入を防止することができる。
【0012】また、前記操作部を、ワイヤレス式リモコンで構成し、該ワイヤレス式リモコンからの信号を受信する受信部を外部からの水の浸入を防止する防水手段により形成すれば、受信部に水が浸入する虞がないので、受信部の配設場所に制約を受けることがなく、任意の場所に配設することができる。
【0013】更に、前記防水手段を、前記受信部の制御基板を浸すように防水性の充填剤により充填するとともに、前記受信部に配設された受信素子を覆うカバー部材により形成すれば、簡単な構造で受信部への水の浸入を防止することができる。
【0014】更にまた、前記カバー部材を、その周囲を前記充填剤により充填すれば、より確実に受信部への水の浸入を防止することができる。
【0015】また、前記制御装置又は前記受信部を、前記充填した充填剤の露出する表面が下向きになるように配設すれば、充填剤表面に水分が溜まることがなく、充填剤が水分を吸収する虞がないので、より確実に制御装置又は受信部への水の浸入を防止することができ、耐久性及び信頼性の高い浴室衣類乾燥装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態の取付状態を示す断面図、図2は、制御装置を示す概略断面図、図3は、受光部を示す断面図、図4は、従来例を示す概略構成図である。
【0018】図1に示すように、温風循環装置Aは、浴室B内側から既設の換気扇Cの本体ケース1に一体形成されているフランジ面1a、天井50、補強のための補強木17に対してビス16等により取付けられている。
【0019】既設の換気扇Cは、本体ケース1内に備えた羽根車2と、羽根車2を回転駆動する換気用モーター3と、本体ケース1の一側面に設けた吸引口4と、他側面に設けた排気口5とから構成されており、吸引口4には、トイレ(図示せず)内に連通する吸引ダクト41が、排気口5には屋外に連通する排気ダクト51が、各々接続されている。
【0020】一方、温風循環装置Aは、天井50に取付ける取付部材25と、この取付部材25に着脱自在に取付ける本体10と、取付部材25及び本体10を覆うように設けられ、第1吸込口12、吹出し口13、第2吸込口14を開口した化粧板15とから構成されており、本体10内には、羽根車6とこの羽根車6を回転駆動する循環用モーター7とからなる循環用送風機8と、循環用送風機8の吹出風路11に配設したヒーター9と、モーター7、ヒーター9等を制御する制御装置30と、ワイヤレスリモコン26から送信される信号を受信する受信部20が内蔵されている。
【0021】また、制御装置30には、受信部20、モーター7、ヒーター9からの各配線18、21、22が防水コネクタ19、22、24により接続されている。尚、図示しないが、制御装置30は既設の換気扇Cともケーブルにより接続されている。従って、ワイヤレスリモコン26に換気、乾燥、暖房、涼風等の各スイッチ(図示せず)を設けて、換気スイッチを操作すれば、既設の換気扇Cが駆動して換気運転が行われ、乾燥スイッチを操作すれば、温風循環装置Aのモーター7が駆動するとともにヒーター9に通電して浴室B内に温風を供給するとともに既設の換気扇Cが駆動して浴室B内に干された衣類等の洗濯物の乾燥運転が行われ、暖房スイッチを操作すれば、温風循環装置Aのモーター7が駆動するとともにヒーター9に通電して浴室Bの暖房運転が行われ、涼風スイッチを操作すれば、温風循環装置Aのヒーター9は通電せずにモーター7と既設の換気扇Cが駆動して涼風運転が行われる。
【0022】図2に示すように、制御装置30は、ケース部材31と、ケース部材31内に配設した制御基板32とから構成されており、制御基板32上に、コネクタガイド34、ワイヤレスリモコン26からの信号を受け付けたことを報知する報知部としてのブザー35、ブザー35を覆うカバー部材36、トランス37等が配設されている。
【0023】カバー部材36は、ブザー35への外部からの水の浸入を防止するようにブザー35を覆うようにして設けられており、カバー部材36の周囲を含めて制御基板32を浸すようにウレタン等の防水性の充填剤29を充填している。
【0024】また、制御基板32には、モーター7に接続された配線21が防水コネクタ22を介してコネクタガイド34に対して着脱自在に接続されており、防水コネクタ22は、コネクタガイド34とコネクタ本体22aとの間に配設する第1パッキンと、コネクタ本体22aと配線21との間に配設する第2パッキンにより、制御基板32への外部からの水の浸入を防止するようにしている。尚、防水コネクタ19、24も防水コネクタ22と同様に形成されて制御基板32に接続されている。
【0025】従って、制御装置30を、湿気が多く水がかかる虞のある浴室B側に配置しても、制御基板32を浸すように充填した充填剤29や防水コネクタ22により、制御装置30への水の浸入を防止しているので、制御装置30に何等悪影響を与えることがなく、信頼性、耐久性が向上する。
【0026】図3に示すように、受信部20は、ケース部材38と、ケース部材38内に配設した制御基板39と、制御基板39上に配設した赤外線センサーからなる受光部40と、受光部40を覆うカバー部材42とから構成されており、カバー部材42は、受光部40への外部からの水の浸入を防止するように受光部40を覆うようにして設けられており、カバー部材42の周囲を含めて制御基板39を浸すようにウレタン等の防水性の充填剤43を充填している。尚、44は、ワイヤレスリモコン26からの信号が通過する透光部であり、カバー部材42全体を透光部として形成してもよい。
【0027】上記のように受信部20を構成したので、ワイヤレスリモコン26により温風循環装置Aや既設の換気扇Cの運転を操作するようにしても、受信部20に水が浸入する虞がないので、受信部20を湿気が多く水がかかる虞のある浴室B側に配置することができ、使用勝手性を向上させることができる。
【0028】また、図2及び図3に示すように、制御装置30及び受信部20は、充填した充填剤29、43の露出する表面が下向きになるように温風循環装置Aに配設しており、このように配設することにより、充填剤29、43表面に水分が溜まることがなく、充填剤29、43が水分を吸収する虞がないので、より確実に制御装置30及び受信部20への水の浸入を防止することができる。
【0029】上述した内容はあくまで本発明の一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限定されることを意味されるものでない。例えば、制御装置30は、温風循環装置A及び既設の換気扇Cの両方を制御するように説明したが、温風循環装置Aのみを制御してワイヤレスリモコン26により運転操作し、既設の換気扇Cは既設の操作スイッチにより運転操作するようにしてもよい。
【0030】また、ワイヤレスリモコン26による送受信は赤外線センサーに限らず、電磁波センサー等任意のセンサーが使用できる。更に、報知部として、ブザー35の他に音声、ランプの点滅等であってもよい。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成11年9月9日(1999.9.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−82875(P2001−82875A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−255825