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【発明の名称】 乾燥装置及び加熱装置
【発明者】 【氏名】曾 根 眞 人

【氏名】岩 本 隆 夫

【氏名】甲 斐 田 達 秀

【要約】 【課題】本発明は、エンジンの排熱を利用して加熱することができる乾燥装置を提供することを目的としている。

【解決手段】乾燥装置1は、乾燥室2と、圧縮機5、凝縮器6、減圧装置7、蒸発器8を冷媒配管9で順次接続してなる冷媒循環回路Rと、圧縮機5を駆動するエンジン10と、このエンジン10と放熱器11を配管12で接続し、水冷によりエンジン10を冷却するエンジン冷却水循環回路Eと、このエンジン冷却水循環回路Eに設けられ、エンジン冷却水循環回路E内の水を循環させるポンプ13と、乾燥室2内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して乾燥室2内へ送り出す除湿通路15とを有し、蒸発器8及び放熱器11を除湿通路15内に設け、蒸発器8を放熱器11より風上側に配置させるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】乾燥室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンと乾燥室側放熱器を配管で接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記乾燥室内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して前記乾燥室内へ送り出す除湿通路とを有し、前記乾燥室側第1の熱交換器及び前記乾燥室側放熱器を前記除湿通路内に設け、前記乾燥室側第1の熱交換器を前記乾燥室側放熱器より風上側に配置させることを特徴とする乾燥装置。
【請求項2】エンジン冷却水循環回路のエンジンと乾燥室側放熱器との間に室外側放熱器を設けたことを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
【請求項3】室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側放熱器用送風機と、この室外側放熱器用送風機の回転を制御する室外側放熱器用送風機回転制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
【請求項4】乾燥室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室外側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管から分岐した分岐配管と、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管に合流する合流配管と、この合流配管と前記分岐配管に接続される乾燥室側放熱器と、前記乾燥室内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して前記乾燥室内へ送り出す除湿通路と、前記凝縮器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機とを有し、前記乾燥室側第1の熱交換器及び前記乾燥室側放熱器を前記除湿通路内に設け、前記乾燥室側第1の熱交換器を前記乾燥室側放熱器より風上側に配置させると共に、前記室外側熱交換器を前記室外側放熱器より風上側に位置させることを特徴とする乾燥装置。
【請求項5】分岐配管に流れる流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の乾燥装置。
【請求項6】加熱室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、この冷媒循環回路に設けられ、前記圧縮機から流れる冷媒を前記室外熱交換器又は前記乾燥室側第1の熱交換器へと選択的に切り替えることができる四方弁と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室外側放熱器、室内側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記室外側熱交換器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機と、前記加熱室内の空気を取り入れ、該空気を加熱して前記加熱室内へ送り出す加熱通路とを有し、前記室外側送風機の回転は正逆可能で、前記室外側送風機の一の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風上側に位置させ、前記室外側送風機の一の回転と反対の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風下側に位置させるようにすることを特徴とすることを特徴とする加熱装置。
【請求項7】加熱室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室外側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記室外側熱交換器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機と、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管から分岐した分岐配管と、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管に合流する合流配管と、この合流配管と前記分岐配管に接続される室内側放熱器と、前記加熱室内の空気を取り入れ、該空気を加熱して前記加熱室内へ送り出す加熱通路とを有し、前記室外側送風機の回転は正逆可能で、前記室外側送風機の一の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風上側に位置させ、前記室外側送風機の一の回転と反対の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風下側に位置させるようにすることを特徴とすることを特徴とする加熱装置。
【請求項8】乾燥室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機と前記室外側熱交換器の間の前記冷媒配管と 前記室外側熱交換器と前記減圧装置の間を接続するバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた乾燥室側第2の熱交換器と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンと放熱器を配管で接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記乾燥室内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して前記乾燥室内へ送り出す除湿通路と、前記乾燥室側第1の熱交換器、前記乾燥室側第2の熱交換器及び前記乾燥室側放熱器を前記乾燥通路内に設け、前記乾燥通路内空気流れに沿って順次前記乾燥室側第1の熱交換器、前記乾燥室側第2の熱交換器、前記乾燥室側放熱器を配置させることを特徴とする乾燥装置。
【請求項9】加熱室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、加熱室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機と前記室外側熱交換器の間の前記冷媒配管と前記室外側熱交換器と前記減圧装置の間を接続するバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた加熱室側第2の熱交換器と、前記圧縮機の吸い込み側と吐出側とに設けられ、前記圧縮機から流出する冷媒の流れを前記室側第1の熱交換器又は前記室外側熱交換器へ選択的に切り換える四方弁と、前記室外側熱交換器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室内側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記加熱室内の空気を取り入れ、該空気を加熱して前記加熱室内へ送り出す加熱通路とを有し、前記加熱室側第1の熱交換器、前記加熱室側第2の熱交換器及び前記室内側放熱器を前記加熱通路内に設け、前記加熱通路内空気流れに沿って順次前記加熱室側第1の熱交換器、前記加熱室側第2の熱交換器、前記室内側放熱器を配置させると共に、前記室外側送風機の回転は正逆可能で、前記室外側送風機の一の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風上側に位置させ、前記室外側送風機の一の回転と反対の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風下側に位置させるようにすることを特徴とする加熱装置。
【発明の詳細な説明】【0001】本発明は、乾燥装置及び加熱装置に係り、特に、エンジンの排熱を利用して加熱することができる乾燥装置及び加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクルを利用した乾燥装置としては、例えば、蒸発器により空気中の水分を凝縮させて除去し、除去後の空気を凝縮器を利用して加熱し、加熱不足の場合、電気ヒ−タ−により再加熱している。また、最近、冷凍サイクルの圧縮機をガスを利用したエンジンにより駆動するものが普及しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したエンジン駆動式の装置にあっては、エンジンの排熱は高温にもかかわらず、乾燥装置の加熱源として利用されておらず、エネルギ−が無駄に放出されているという問題点があった。本発明は、上述した問題点を除去するようにした乾燥装置及び加熱装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の乾燥装置は、乾燥室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンと乾燥室側放熱器を配管で接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記乾燥室内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して前記乾燥室内へ送り出す除湿通路とを有し、前記乾燥室側第1の熱交換器及び前記乾燥室側放熱器を前記除湿通路内に設け、前記乾燥室側第1の熱交換器を前記乾燥室側放熱器より風上側に配置させるものである。
【0005】また、請求項2記載の乾燥装置は、請求項1記載の乾燥装置において、エンジン冷却水循環回路のエンジンと乾燥室側放熱器との間に室外側放熱器を設けたものである。
【0006】また、請求項3記載の乾燥装置は、請求項1記載の乾燥装置において、室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側放熱器用送風機と、この室外側放熱器用送風機の回転を制御する室外側放熱器用送風機回転制御手段とを設けたものである。
【0007】また、請求項4記載の乾燥装置は、乾燥室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室外側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管から分岐した分岐配管と、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管に合流する合流配管と、この合流配管と前記分岐配管に接続される乾燥室側放熱器と、前記乾燥室内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して前記乾燥室内へ送り出す除湿通路と、前記凝縮器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機とを有し、前記乾燥室側第1の熱交換器及び前記乾燥室側放熱器を前記除湿通路内に設け、前記乾燥室側第1の熱交換器を前記乾燥室側放熱器より風上側に配置させると共に、前記室外側熱交換器を前記室外側放熱器より風上側に位置させるものである。
【0008】また、請求項5記載の乾燥装置は、請求項4記載の乾燥装置において、分岐配管に流れる流量を制御する流量制御手段を設けたものである。
【0009】また、請求項6記載の加熱装置は、加熱室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、この冷媒循環回路に設けられ、前記圧縮機から流れる冷媒を前記室外熱交換器又は前記乾燥室側第1の熱交換器へと選択的に切り替えることができる四方弁と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室外側放熱器、室内側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記室外側熱交換器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機と、前記加熱室内の空気を取り入れ、該空気を加熱して前記加熱室内へ送り出す加熱通路とを有し、前記室外側送風機の回転は正逆可能で、前記室外側送風機の一の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風上側に位置させ、前記室外側送風機の一の回転と反対の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風下側に位置させるようにするものである。
【0010】また、請求項7記載の加熱装置は、加熱室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室外側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記室外側熱交換器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機と、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管から分岐した分岐配管と、前記エンジンと前記室外側放熱器とを接続するエンジン吐出側の配管に合流する合流配管と、この合流配管と前記分岐配管に接続される室内側放熱器と、前記加熱室内の空気を取り入れ、該空気を加熱して前記加熱室内へ送り出す加熱通路とを有し、前記室外側送風機の回転は正逆可能で、前記室外側送風機の一の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風上側に位置させ、前記室外側送風機の一の回転と反対の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風下側に位置させるようにするものである。
【0011】また、請求項8記載の乾燥装置は、乾燥室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、乾燥室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機と前記室外側熱交換器の間の前記冷媒配管と、前記室外側熱交換器と前記減圧装置の間を接続するバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた乾燥室側第2の熱交換器と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンと放熱器を配管で接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記乾燥室内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して前記乾燥室内へ送り出す除湿通路と、前記乾燥室側第1の熱交換器、前記乾燥室側第2の熱交換器及び前記乾燥室側放熱器を前記乾燥通路内に設け、前記乾燥通路内空気流れに沿って順次前記乾燥室側第1の熱交換器、前記乾燥室側第2の熱交換器、前記乾燥室側放熱器を配置させるものである。
【0012】また、請求項9記載の加熱装置は、加熱室と、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、加熱室側第1の熱交換器を冷媒配管で順次接続してなる冷媒循環回路と、前記圧縮機と前記室外側熱交換器の間の前記冷媒配管と前記室外側熱交換器と前記減圧装置の間を接続するバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた加熱室側第2の熱交換器と、前記圧縮機の吸い込み側と吐出側とに設けられ、前記圧縮機から流出する冷媒の流れを前記室側第1の熱交換器又は前記室外側熱交換器へ選択的に切り換える四方弁と、前記室外側熱交換器、前記室外側放熱器を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジン、室内側放熱器を配管で順次接続し、水冷により前記エンジンを冷却するエンジン冷却水循環回路と、このエンジン冷却水循環回路に設けられ、前記エンジン冷却水循環回路内の水を循環させるポンプと、前記加熱室内の空気を取り入れ、該空気を加熱して前記加熱室内へ送り出す加熱通路とを有し、前記加熱室側第1の熱交換器、前記加熱室側第2の熱交換器及び前記室内側放熱器を前記加熱通路内に設け、前記加熱通路内空気流れに沿って順次前記加熱室側第1の熱交換器、前記加熱室側第2の熱交換器、前記室内側放熱器を配置させると共に、前記室外側送風機の回転は正逆可能で、前記室外側送風機の一の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風上側に位置させ、前記室外側送風機の一の回転と反対の回転時、前記室外側放熱器を前記室外側熱交換器より風下側に位置させるようにするものである。
【0013】
【実施例】(実施例1)本発明の一実施例の乾燥装置及び加熱装置について、図面を参照して説明する。1は、乾燥装置で、乾燥装置1は、例えば、水産物、麺類等を乾燥させるものである(図1参照)。2は、水産物、麺類等の被乾燥物を受け入れる乾燥室で、乾燥室2内には、水産物、麺類等を運搬する台車3により出し入れできるようになっている。
【0014】また、Rは冷媒循環回路で、冷媒循環回路Rは、圧縮機5、室外側熱交換器6、減圧装置7(減圧装置7は、例えば、膨張弁、キャピラリチュ−ブである。)、乾燥室側第1の熱交換器8を冷媒配管9で順次接続して構成されている。
【0015】冷媒循環回路Rにおいては、エンジン10(例えば、ガスエンジン)により圧縮機5が駆動されると、圧縮機5は冷媒を圧縮し、圧縮され、高温・高圧となった冷媒ガスは室外側熱交換器6で外気によって冷却され、凝縮熱を放出して液化する。液化した冷媒は、減圧装置7により減圧された後、乾燥室側第1の熱交換器8で空気から気化に必要な熱を奪って蒸発する。この時、空気は気化熱によって冷却され、空気中の水分が凝縮して除去される。そして、乾燥室側第1の熱交換器8で蒸発した冷媒ガスは再び圧縮機5に戻り、同様なサイクルを繰り返す。
【0016】エンジン10はエンジン冷却水循環回路E内を循環する水により冷却される。エンジン冷却水循環回路Eは、エンジン10(より詳しくは、ウオ−タジャケット)と乾燥室側放熱器11を配管12で接続して構成され、このエンジン冷却水循環回路Eには、エンジン冷却水循環回路E内の水を循環させるポンプ13が設けられている。その結果、エンジン10の排熱は、配管12を介して温水として乾燥室側放熱器11へと運ばれ、乾燥室側第1の熱交換器8により水分除去された空気を加熱する加熱源となる。なお、エンジン冷却水循環回路Eには、エンジン10からの排ガスの熱を回収するように、排熱回収器Kを設けても良い。
【0017】また、15は除湿通路で、除湿通路15は乾燥室2内の空気を取り入れ、該空気中の水分を除去して乾燥室2内へ送り出すようになっており、乾燥室側第1の熱交換器8及び乾燥室側放熱器11は除湿通路15内に設けられ、乾燥室側第1の熱交換器8を乾燥室側放熱器11より風上側に配置させている。20は除湿通路15内に乾燥室2内の空気を取り込み排出するファン、例えば、シロッコファンである。また、30は室外側送風機で、室外側送風機30は室外側熱交換器6を外気と熱交換させる風を送風するファンである。
【0018】上述した圧縮機5、室外側熱交換器6、減圧装置7、エンジン10、ポンプ13、排熱回収器K及び室外側送風機30は、室外ユニットU内に配置されている。従って、この乾燥装置1によれば、乾燥室側第1の熱交換器8により乾燥室2の空気中の水分が除去され、乾燥室側放熱器11により加熱して乾燥室2へ乾燥空気を提供することができ、しかも、この加熱は、エンジン10の排熱を利用するため、乾燥室側第1の熱交換器8により水分除去後の空気を乾燥室側放熱器11により高温に加熱でき、省エネルギ−化を図ることができる。
【0019】(実施例2)上述した実施例1(図1)においては、エンジン10の排熱の容量が大で、除湿通路内の放熱器による放熱で不十分な場合がある。かかる場合に対処することができる実施例について、以下説明する。
【0020】図2に示すように、乾燥室側放熱器11とは別個に室外側放熱器21を新たに設ける点を除けば、上述した実施例1(図1)と同様であるので、実施例1(図1)と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。その結果、室外側放熱器21を別個に設けた分、放熱量を大とすることができ、エンジン10の冷却に支障を生じないようにすることができる。なお、室外側放熱器21が室外側熱交換器6より温度が高いことから、図2に示すように、室外側熱交換器6を室外側放熱器21より風上側に位置させている。
【0021】(実施例3)特に、上述した実施例2において、乾燥室側放熱器11による放熱量を大として加熱温度を高くしたい場合、室外側熱交換器6を外気と熱交換させる風を送風する室外側送風機30とは別個に、室外側放熱器21を外気と熱交換させる風を送風する室外側放熱器用送風機30’を、例えば、図3に示すように設ける。かかる場合においては、除湿通路15の排出側に設けた温度検出部(温度センサ)22による温度を検出し、該温度が所定の設定温度に達しているか否かを判断し、設定温度に達していない場合には、室外側放熱器用送風機回転制御手段100により室外側放熱器用送風機30’の回転数を減少させて、室外側放熱器21の放熱量を小として室内側放熱器11による放熱量を大として対応することができる。なお、室外側熱交換器6と室外側放熱器21とは、例えば、図3に示すように、並設している。
【0022】(実施例4)上述した実施例2及び実施例3(図2及び図3)においては、乾燥室側放熱器11と室外側放熱器21とは、エンジン10に対して、直列に接続されているが、次に説明する実施例においては、乾燥室側放熱器11と室外側放熱器21とは、エンジン10に対して並列に接続されている。即ち、エンジン冷却水循環回路Eは、エンジン10、室外側放熱器21を配管12で順次接続し、水冷によりエンジン10を冷却している。このエンジン冷却水循環回路Eには、前述と同様に、エンジン冷却水循環回路E内の水を循環させるポンプ13が設けられている。
【0023】また、図4に示すように、エンジン10と室外側放熱器21とを接続するエンジン吐出側の配管121 には分岐配管122 が分岐している。また、エンジン10と室外側放熱器21とを接続するエンジン吐出側の配管124 には合流配管125 が合流している。そして、乾燥室側放熱器11は、合流配管125 と分岐配管122 に接続されている。なお、室外側熱交換器6より温度が高いことから、図4に示すように、室外側熱交換器6を室外側放熱器21より風上側に位置させていると共に、図4においては、上述した実施例2及び実施例3(図2及び図3)と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】(実施例5)上述した実施例3と同様に、乾燥室側放熱器11による放熱量を大として加熱温度を高くしたい場合、例えば、図4に示すように、除湿通路15の排出側に設けた温度検出部(温度センサ)22による温度を検出し、該温度が所定の設定温度に達しているか否かを判断し、設定温度に達していない場合には、分岐配管122 に流れる流量を制御する流量制御手段200 により室外側放熱器21に流入する流量を減少させて、室外側放熱器21の放熱量を小として乾燥室側放熱器11による放熱量を大として対応することができる。分岐配管122 に流れる流量を制御するものとしては、例えば、分岐配管122の分岐部に三方弁126 を設け、その開度を流量制御手段200 により調整しても良いし、また、図5に示すように、分岐配管122 の分岐部と室外側放熱器21との間に設けた第1の開度調整弁127 と、分岐配管122 に設けた第2の開度調整弁128の開度を流量制御手段200 によりそれぞれ調整しても良いし、場合により、第1の開度調整弁127 及び第2の開度調整弁128 の内のいずれか一方のみ流量制御手段200 により開度調整を図っても良い。
【0025】(実施例6)上述した実施例1乃至実施例5では、乾燥室側第1の熱交換器8を蒸発器として作用させ、空気中の水分が除去しているが、冬場においては乾燥しているため、空気中の水分を除去する必要がなく、加熱のみで良い場合がある。かかる場合に対応するために、冷媒循環回路Rには、図6及び図7に示すように、圧縮機5から流れる冷媒を室外熱交換器6又は乾燥室側第1の熱交換器8へと選択的に切り替えることができる四方弁Bが設けられ、この四方弁Bを切り替えて、乾燥室側第1の熱交換器8を凝縮器として作用させる。
【0026】乾燥室側第1の熱交換器8を凝縮器として作用させる結果、室外側熱交換器6は蒸発器として作用することとなり、特に、外気温が低下した冬場においては、外気からの吸熱が困難となるが、送風機回転制御手段300 により、室外側送風機30の回転を正逆可能とし、乾燥室側第1の熱交換器8を蒸発器として作用させる夏場においては、室外側送風機30の一の回転時を室外側放熱器21を室外側熱交換器6より風上側に位置させるようにし、乾燥室側第1の熱交換器8を凝縮器として作用させる冬場においては、図6及び図7に矢印で風の流れを示すように、室外側送風機30の上述した一の回転と反対の回転として、室外側放熱器21を室外側熱交換器6より風下側に位置させるようにしている。その結果、室外側放熱器21の温度が高いため、室外側放熱器21の放熱の一部を室外側熱交換器6に与えることができ、外気温度の低下に伴って生じる冷凍サイクル運転の支障(例えば、外気温度の低下した冬場、圧縮機5の圧縮室内に液冷媒を吸い込み圧縮機5がロックする故障を生じたり、また、故障を生じない前に圧縮機5の運転を停止しなければならず、その間、加熱室2’の加熱運転ができない。)を解消することができる。
【0027】なお、乾燥室側第1の熱交換器8を凝縮器として作用させることに伴い、上述した実施例1乃至実施例5における乾燥装置1、乾燥室2及び除湿通路15は、それぞれ加熱装置1’、加熱室2’及び加熱通路15’となる。従って、この加熱装置1’によれば、加熱室2’の空気は乾燥室側第1の熱交換器8及び室内側放熱器11により加熱されて加熱室2’へと提供される。なお、図6及び図7においては、上述した実施例2乃至実施例5と同一部分に同一符号を付してその説明を省略している。
【0028】(実施例7)上述した実施例1乃至実施例6では、加熱量が少ない場合がある。次に、示す実施例においては、冷凍サイクルの放熱を利用して加熱量の増大を図ることができる。(図8においては、上述した実施例1乃至実施例6と同一部分に同一符号を付してその説明を省略している。)即ち、上述した冷媒循環回路Rに加えて、圧縮機5と室外側熱交換器6の間の冷媒配管と室外側熱交換器6と減圧装置7の間を接続するバイパス回路Pを設け、このバイパス回路Pに乾燥室側第2の熱交換器81を配置している。その結果、圧縮機5からの冷媒は、室外側熱交換器6と乾燥室側第2の熱交換器81と並列的に流れる。室外側熱交換器6及び乾燥室側第2の熱交換器81は共に凝縮器として機能し、室外側熱交換器6で凝縮熱を放出して液化する。液化した冷媒は、減圧装置7により減圧された後、乾燥室側第1の熱交換器8で空気から気化に必要な熱を奪って蒸発する。この時、空気は気化熱によって冷却され、空気中の水分が凝縮して除去される。そして、乾燥室側第1の熱交換器8で蒸発した冷媒ガスは再び圧縮機5に戻り、同様なサイクルを繰り返す。
【0029】そして、乾燥室側第1の熱交換器8により乾燥室2の空気中の水分が除去され、乾燥室側第2の熱交換器81及び室内側放熱器11により加熱され乾燥室2へ乾燥空気を提供することができ、しかも、この加熱は、冷凍サイクル及びエンジン10の排熱を利用するため、乾燥室側第1の熱交換器8により水分除去後の空気を室内側放熱器11により高温に加熱でき、、省エネルギ−化を図ることができる。なお、分岐配管122 の分岐部と室外側放熱器21との間に設けた第1の開度調整弁127 と、分岐配管122 に設けた第2の開度調整弁128 の開度を流量制御手段200 によりそれぞれ調整しても良いし、場合により、第1の開度調整弁127 及び第2の開度調整弁128 の内のいずれか一方のみ流量制御手段200 により開度調整を図っても良い。また、129 は室外側熱交換器6の入口側に設けられた第3の開度調整弁、130 は乾燥室側第2の熱交換器81の入口側に設けられた第4の開度調整弁である。
【0030】(実施例8)次に示す実施例は、上述した実施例6と実施例7を結合させてものである。(図9においては、上述した実施例1乃至実施例7と同一部分に同一符号を付してその説明を省略している。)
【0031】即ち、圧縮機5の吸い込み側(吸い込み管51)と吐出側(吐出管52)とに四方弁Bを設け、圧縮機5から流出する冷媒の流れを室外側第1の熱交換器6又は乾燥室側第1の熱交換器8へと選択的に切り換えるようにしている。乾燥室側第1の熱交換器8を蒸発器として使用する場合には、第3の開度調整弁129 、第4の開度調整弁130 及び第5の開度調整弁131 を開とし、圧縮機5からの冷媒を、四方弁Bを介して室外側熱交換器6と乾燥室側第2の熱交換器81と並列的に流す。室外側熱交換器6及び乾燥室側第2の熱交換器81は共に凝縮器として機能し、室外側熱交換器6で凝縮熱を放出して液化する。液化した冷媒は、減圧装置7により減圧された後、乾燥室側第1の熱交換器8で空気から気化に必要な熱を奪って蒸発する。この時、空気は気化熱によって冷却され、空気中の水分が凝縮して除去される。そして、乾燥室側第1の熱交換器8で蒸発した冷媒ガスは再び圧縮機5に戻り、同様なサイクルを繰り返す。
【0032】そして、乾燥室側第1の熱交換器8により乾燥室2の空気中の水分が除去され、乾燥室側第2の熱交換器81及び室内側放熱器11により加熱され乾燥室2へ乾燥空気を提供することができ、しかも、この加熱は、冷凍サイクル及びエンジン10の排熱を利用するため、乾燥室側第1の熱交換器8により水分除去後の空気を室内側放熱器11により高温に加熱でき、省エネルギ−化を図ることができる。この場合、図9に風の流れを破線で示すように、送風機回転制御手段300 により、室外側送風機30の一の回転時を室外側放熱器21を室外側熱交換器6より風上側に位置させるようにしている。
【0033】次に、乾燥室側第1の熱交換器8を凝縮器として作用させる冬場においては、第3の開度調整弁129 及び第4の開度調整弁130 を開、第5の開度調整弁131を閉とし、上述した四方弁Bの位置を切り替えて、圧縮機5からの冷媒を、四方弁Bを介して乾燥室側第1の熱交換器8に流す。乾燥室側第1の熱交換器8は凝縮器として機能し、乾燥室側第1の熱交換器8で凝縮熱を放出して液化する。液化した冷媒は、減圧装置7により減圧された後、室外側熱交換器6で外気から気化に必要な熱を奪って蒸発する。そして、室外側熱交換器6で蒸発した冷媒ガスは再び圧縮機5に戻り、同様なサイクルを繰り返す。なお、乾燥室側第1の熱交換器8を凝縮器として作用させることに伴い、上述した実施例1乃至実施例5における乾燥装置1、乾燥室2及び除湿通路15は、それぞれ加熱装置1’、加熱室2’及び加熱通路15’となる。従って、この加熱装置1’によれば、加熱室2’の空気は乾燥室側第1の熱交換器8及び室内側放熱器11により加熱されて加熱室2’へと提供される。なお、特に、外気温度の低下した冬場、外気より吸熱できないため、圧縮機5の圧縮室内に液冷媒を吸い込み圧縮機5がロックする故障を生じたり、また、故障を生じない前に圧縮機5の運転を停止しなければならず、その間、加熱室2’の加熱運転ができないが、本実施例にあっては、図9に実線で風の流れを示すように、送風機回転制御手段300 により、室外側送風機30の上述した一の回転と反対の回転として、室外側放熱器21を室外側熱交換器6より風下側に位置させるようにしている。その結果、室外側放熱器21の温度が高いため、室外側放熱器21の放熱の一部を室外側熱交換器6に与えることができ、外気温度の低下に伴って生じる冷凍サイクル運転の支障を解消することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1、8記載の乾燥装置によれば、蒸発器により空気中の水分が除去され、放熱器により加熱して乾燥空気を得ることができ、しかも、この加熱は、エンジンの排熱を利用するため、蒸発器により水分除去後の空気を高温に加熱できると共に、従来のような電気ヒ−タ−のような新たなエネルギ−源を必要としない。
【0035】また、エンジンの排熱の容量が大で、除湿通路内の放熱器による放熱で不十分な場合があるが、請求項2記載の乾燥装置によれば、上述した請求項1記載の乾燥装置の発明の効果に加え、室内側放熱器とは別個に室外側放熱器を新たに設けることにより、放熱量を大として、エンジンの冷却に支障を生じないようにすることができる。
【0036】また、請求項3記載の乾燥装置によれば、上述した請求項2記載の乾燥装置の発明の効果に加え、室内側放熱器による放熱量を大として加熱温度を高くしたい場合、室外側放熱器用送風機回転制御手段により室外側放熱器用送風機の回転数を減少させて、室外側放熱器の放熱量を小として室内側放熱器による放熱量を大として対応することができる。
【0037】また、エンジンの廃熱の容量が大で、除湿通路内の放熱器による放熱で不十分な場合があるが、請求項4記載の乾燥装置によれば、上述した請求項1記載の乾燥装置の発明の効果に加え、室内側放熱器とは別個に室外側放熱器を新たに設けることにより、放熱量を大として、エンジンの冷却に支障を生じないようにすることができる。
【0038】また、請求項5記載の乾燥装置によれば、上述した請求項4記載の乾燥装置の発明の効果に加え、室内側放熱器による放熱量を大として加熱温度を高くしたい場合、流量制御手段により室外側放熱器に流入する流量を減少させて、室外側放熱器の放熱量を小として室内側放熱器による放熱量を大として対応することができる。
【0039】また、請求項6、7、9記載の加熱装置によれば、エンジンの排熱を利用して空気を高温に加熱できると共に、従来のような電気ヒ−タ−のような新たなエネルギ−源を必要としせず、室内熱交換器を凝縮器として作用させる冬場においては、送風機の回転により、室外側放熱器を室外側熱交換器より風下側に位置させ、温度が高い室外側放熱器の放熱の一部を室外側熱交換器に与えて、外気温度の低下に伴って生じる冷凍サイクル運転の支障を解消することができる。
【出願人】 【識別番号】000197322
【氏名又は名称】静岡ガス株式会社
【識別番号】000167794
【氏名又は名称】広島ガス株式会社
【識別番号】000196680
【氏名又は名称】西部瓦斯株式会社
【出願日】 平成11年6月18日(1999.6.18)
【代理人】 【識別番号】100088144
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 静富 (外2名)
【公開番号】 特開2001−4278(P2001−4278A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−172367