| 【発明の名称】 |
乾燥装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福本 康文
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| 【要約】 |
【課題】物品を低温で乾燥させることができ、悪臭の発生を軽減することができるようにすること。
【解決手段】物品14を収容可能な容器1と、容器1内の物品14を圧縮するための圧縮部2と、この圧縮部2により圧縮された物品14を加熱する第1の加熱器3と、容器1内の蒸気を含む空気を連通管33、36、冷却管31を介して吸引して容器1内の圧力を減圧させる減圧部5と、連通管33と36の間に設けられている冷却管31内を通る蒸気を含む空気を冷却する冷却部4と、を具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 物品を収容可能な容器と、この容器内の圧力を減圧させる減圧手段と、上記容器内の物品を加熱する加熱手段と、を具備することを特徴とする乾燥装置。 【請求項2】 物品を収容可能な容器と、この容器内の圧力を減圧させる減圧手段と、上記容器内の物品を圧縮するための圧縮手段と、この圧縮手段により圧縮された物品を加熱する第1の加熱手段と、を具備することを特徴とする乾燥装置。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の乾燥装置において、上記減圧手段は、エゼクタを有し、このエゼクタは、入口、吹き出し口、及び流体取り入れ口を有し、上記エゼクタの上記入口に流体を供給して上記吹き出し口より吹き出させ、上記流体取り入れ口に上記容器内の気体を吸引する力を発生させることを特徴とする乾燥装置。 【請求項4】 請求項1又は2に記載の乾燥装置において、上記減圧手段は、上記容器内の気体を連通管を介して吸引する手段であり、この連通管の途中に設けた冷却管内を通る気体を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とする乾燥装置。 【請求項5】 請求項4に記載の乾燥装置において、上記容器内の減圧された圧力を元の圧力に戻すための気体取り入れ口を上記連通管に設け、この気体取り入れ口と上記容器との間に上記冷却管を設けたことを特徴とする乾燥装置。 【請求項6】 請求項1、2、3、4、又は5に記載の乾燥装置において、上記容器を介して物品を加熱する第2の加熱手段と、上記容器の内壁面に付着する物品をこの内壁面から引き離す方向に移動させて上記容器内の物品を攪拌する攪拌手段と、を設けたことを特徴とする乾燥装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、食品等の生ゴミ、貝殻、卵の殻、及び排水処理の際に発生する汚泥等を乾燥させるときに使用することができる乾燥装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の乾燥装置として、例えば乾燥させようとする物品を収容するための容器と、この容器内の物品をこの容器内で攪拌するための攪拌機と、この攪拌されている物品を加熱するための加熱器と、加熱器により加熱された容器内の空気を物品に吹きつけるための送風機と、容器に設けられており、物品から蒸発した水蒸気を容器外に排出するための開口部と、を備えているものがある。この乾燥装置によると、容器内の物品を攪拌しながら加熱すると共に、送風機により熱風をその物品に吹きつけているので、物品の乾燥を効率よく行うことができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の乾燥装置では、大気圧下で物品を加熱して物品に含まれている水分を蒸発させるためには、物品を加熱器により100°C以上に加熱するか、大量の熱風が必要となる。100°C以上に加熱する場合では、多くの熱エネルギを必要とし、大量の熱風を使用する場合は、大量の悪臭の処理が必要となる。 【0004】本発明は、物品を低温、低圧下で乾燥させることができ、悪臭の発生を軽減することができる乾燥装置を提供することを目的の一つとする。 【0005】 【課題を解決するための手段】第1の発明に係る乾燥装置は、物品を収容可能な容器と、この容器内の圧力を減圧させる減圧手段と、上記容器内の物品を加熱する加熱手段と、を具備することを特徴とするものである。第2の発明に係る乾燥装置は、物品を収容可能な容器と、この容器内の圧力を減圧させる減圧手段と、上記容器内の物品を圧縮するための圧縮手段と、この圧縮手段により圧縮された物品を加熱する第1の加熱手段と、を具備することを特徴とするものである。 【0006】第3の発明に係る乾燥装置は、第1又は第2の発明において、上記減圧手段は、エゼクタを有し、このエゼクタは、入口、吹き出し口、及び流体取り入れ口を有し、上記エゼクタの上記入口に流体を供給して上記吹き出し口より吹き出させ、上記流体取り入れ口に上記容器内の気体を吸引する力を発生させることを特徴とするものである。第4の発明に係る乾燥装置は、第1又は第2の発明において、上記減圧手段は、上記容器内の気体を連通管を介して吸引する手段であり、この連通管の途中に設けた冷却管内を通る気体を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とするものである。 【0007】第5の発明に係る乾燥装置は、第4の発明において、上記容器内の減圧された圧力を元の圧力に戻すための気体取り入れ口を上記連通管に設け、この気体取り入れ口と上記容器との間に上記冷却管を設けたことを特徴とするものである。第6の発明に係る乾燥装置は、第1、第2、第3、第4、又は第5の発明において、上記容器を介して物品を加熱する第2の加熱手段と、上記容器の内壁面に付着する物品をこの内壁面から引き離す方向に移動させて上記容器内の物品を攪拌する攪拌手段と、を設けたことを特徴とするものである。 【0008】第1の発明に係る乾燥装置を使用して物品を乾燥させるときは、まず、乾燥させようとする物品を容器内に投入して、容器内の圧力を減圧手段により減圧する。そして、容器内の物品を加熱手段により加熱する。これにより、物品を乾燥させることができる。第2の発明に係る乾燥装置を使用して物品を乾燥させるときは、まず、乾燥させようとする物品を容器内に投入して、容器内の圧力を減圧手段により減圧する。そして、容器内の物品を圧縮手段により圧縮してその圧縮した物品を第1の加熱手段により加熱する。これにより、物品を乾燥させることができる。 【0009】第3の発明に係る乾燥装置によると、エゼクタの入口に流体を供給して吹き出し口より吹き出させることにより、流体取り入れ口に容器内の気体を吸引する力を発生させることができる。第4の発明に係る乾燥装置によると、第1の加熱手段により物品を加熱することにより物品に含まれている水分が水蒸気(気体)となるが、この水蒸気を含む気体が冷却管を通過する際に冷却手段によりその全て又は一部を液体に戻し、この液体又は液体と蒸気の混合流体を減圧手段により吸引することができる。 【0010】第5の発明に係る乾燥装置によると、減圧された容器内の圧力を元の圧力に戻すときは、気体取り入れ口を開放する。気体取り入れ口に流入した気体は、冷却管を含む連通管を通って容器内に流入する。第6の発明に係る乾燥装置によると、第2の加熱手段により容器を介して物品を加熱することができる。そして、攪拌手段により容器の内壁面に付着する加熱された物品をこの内壁面から引き離す方向に移動させて攪拌することにより、加熱前の物品を容器の内壁面を介して加熱することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明に係る乾燥装置の一実施形態を図1及び図2を参照して説明する。各図に示す1は容器、2は圧縮部、3は第1の加熱器、4は冷却部、5は減圧部である。この乾燥装置は、例えば食品等の生ゴミ、貝殻、卵の殻、及び排水処理の際に発生する汚泥等を乾燥させるときに使用することができるものである。容器1は、図1及び図2に示すように、両端が側壁によって閉塞されている略短円筒形の本体部6を有し、この本体部6の上部が開口し、この上側開口部を上部壁7により覆う構造である。この上部壁7には、乾燥させようとする物品を投入するための投入口8を形成してあり、この投入口8は蓋9により開閉自在である。また、本体部6内には、攪拌羽根10を配置してある。 【0012】攪拌羽根10は、4枚の金属製の回転刃11を備えており、4枚の各回転刃11は、本体部6の筒方向と平行し、筒方向の長さと略同じ長さに形成してある。そして、各回転刃11は、本体部6の円周方向に回転し、回転方向に沿って約90°おきに配置されており、回転軸12とアーム13を介して結合している。各回転刃11の刃先は、図2に示すように、本体部6の内周面に沿って回転したときに、本体部6の円筒形の内周面6aに付着する物品14を拭い取ることができるようにこの内周面6aに接触するように形成してある。また、本体部6の内周面には、回転刃11の刃先が通る円周上の所定位置に固定刃15を設けてある。この固定刃15と回転刃11の間に挟み込まれた物品14を回転刃11の回転による剪断力により切断して粉砕することができる。回転軸12は、容器1に回動自在に設けてあり、攪拌モータ16により所定方向に回転駆動されるように攪拌モータ16の回転軸12と連結している。 【0013】また、容器1の底及び側壁には、第2の加熱器17を密着させて設けてある。第2の加熱器17は、例えば電気ヒータ(例えばシリコンラバーに埋め込まれた電気ヒータ)であり、発生した熱を容器1を介して容器1内の物品14に熱伝導させて加熱するためのものである。更に、容器1内の上部には、遠赤外線ヒータ(例えばハロゲンランプを使用するヒータ)18を設けてある。遠赤外線ヒータ18は、容器1内の物品14を熱放射によって加熱するためのものである。そして、容器1の底には、容器1内の物品14を圧縮部2に送り込むための出口通路19と、圧縮部2内の物品14を容器1内に受け入れるための入口通路20と、を設けてある。 【0014】圧縮部2は、図1に示すように、両端が側壁によって閉塞されている小径の略短円筒形の筒状部21を有し、この筒状部21の両方の各端部の上面が開口しており、各開口がそれぞれと対応する出口通路19と入口通路20に接続している。そして、筒状部21の入口通路20が設けられている側の端部の下面には、この筒状部21内の物品14を排出箱22に排出するための排出通路23を設けてある。筒状部21の内側には、スクリューの形状をした押し出し羽根24を設けてある。押し出し羽根24は、その中心を通る回転軸25を有し、回転軸25の両端が筒状部21の両端の側壁に回動自在に支持されている。そして、押し出し羽根24の回転軸25の一方の端部と攪拌羽根10の回転軸12の一方の端部は、スプロケット26、環状チェーン27、スプロケット28を介して互いに連結しており、これによって、攪拌モータ16の駆動力が押し出し羽根24の回転軸25に伝わり、押し出し羽根24が所定方向に回転する。押し出し羽根24が所定方向に回転すると、容器1内の物品14を出口通路19に通して筒状部21内に引き込み、この筒状部21内に引き込んだ物品14を圧縮しながら入口通路20側に搬送し、圧縮した物品14を入口通路20を通して容器1内に送り込むことができる。 【0015】第1の加熱器3は、圧縮部2の筒状部21を覆うように密着させて設けてある。第1の加熱器3は、例えば電気ヒータ(例えばシリコンラバーに埋め込まれた電気ヒータ)であり、発生した熱を筒状部21を介して筒状部21内の圧縮された物品14に熱伝導させて加熱するためのものである。なお、容器1及び圧縮部2は、投入口8を蓋9で閉じると密封された状態となる構造となっており、減圧部5を作動させることにより容器1及び圧縮部2内の圧力を減圧することができる。 【0016】冷却部4は、図1に示すように、内側に冷却水29が充填されている冷却槽30を有し、この冷却水29中に冷却管31を浸漬してある。冷却管31の一方の端部は、容器1の上部壁7に形成されている開口部32と連通管33を介して接続しており、冷却管31の他方の端部は、減圧部5を構成するエゼクタ34の流体取り入れ口35と連通管36を介して接続している。そして、連通管36の途中には気体取り入れ口37を設けてある。この気体取り入れ口37と容器1の上部壁7に形成されている開口部32との間に冷却管31を設けてある。そして、冷却槽30の下部には冷却水29の給水口45を設けてあり、上部には冷却水29の排水口47を設けてある。給水口45は、給水管46を介して給水源41と接続しており、排水口47は、排水管38を介して排水槽48と接続している。この排水管38には、モータで開閉駆動されるバルブ39を設けてあり、排水管38内の排水の温度を測定するための温度計40も設けてある。そして、冷却槽30には、冷却水29の温度を測定するための温度計67を設けてある。制御部(図示せず)は、冷却槽30内の冷却水29の温度が予め設定されている温度以上となったときに、モータを駆動させてバルブ39を開放して冷却槽30内に冷水を給水源41より供給するようになっている。これによって、冷却槽30内の冷却水29の温度を予め設定されている温度未満の状態に維持することができる。42はバイパス管、43は手動バルブである。 【0017】気体取り入れ口37は、モータを駆動させてバルブ44を開放することにより外気を取り入れることができ、これによって、減圧された容器1内の圧力を元の圧力(大気圧)に戻すことができるものである。 【0018】減圧部5は、図1に示すように、従来公知のエゼクタ34と、水循環ポンプ49と、このポンプ49を駆動させるためのモータと、を備えている。エゼクタ34は、外形が筒状であり、一方の端部に開口する入口50と、この入口50と連通するノズル51と、このノズル51と連通すると共に、他方の端部に開口する吹き出し口52と、ノズル51と連通する流体取り入れ口35と、を備えている。そして、エゼクタ34の入口50は、水循環ポンプ49の吐出口と連通管53を介して接続しており、エゼクタ34の吹き出し口52には、連通管54の一方の端部が接続している。この連通管54の他方の端部には、消音器55を接続してある。消音器55は、排水槽48内の排水56中に浸漬されている。また、水循環ポンプ49の吸込口は、排水槽48の下部と連通管57を介して接続している。連通管57には、手動で開閉するバルブ58を設けてある。更に、連通管36には、モータで開閉駆動されるバルブ68を設けてあり、バルブ68は連通管36を開閉するためのものである。バルブ68は、流体取り入れ口35に吸引力が働いたときに開放するようにしてあり、ポンプ49から吐出された水が容器1内に流入しないようにしている。 【0019】この減圧部5によると、水循環ポンプ49を駆動させることによりエゼクタ34の流体取り入れ口35に吸引力を発生させて、容器1内の水蒸気を含む気体を吸引する力を発生することができる。消音器55は、多数の小孔を有しており、連通管54の端部から勢い良く吹き出される水、蒸気、及び空気をこれら多数の小孔から排出させることにより、水や蒸気等を排水槽48内の排水56中に噴射するときに発生する騒音を低下させるためのものである。図1に示す59は、容器1内の圧力を測定するための圧力計である。制御部は、圧力計59により測定された容器1内の圧力が予め設定されている圧力以上となったときに、水循環ポンプ49を駆動して容器1内の圧力を低下させることができる。これによって、容器1内の圧力を予め設定した圧力未満に維持させることができる。 【0020】排水槽48は、この排水槽48内の排水56をオーバーフローさせるための排水管60と排水槽48内の排水56を排出するための排水管61が接続されている。そして、図1に示す62は、給水源41の水を排水槽48内に給水するための給水管であり、この給水管62の開口端部には、フロートバルブ63を設けてある。フロートバルブ63は、排水槽48内の排水56の水位を一定に保つためのものである。更に、給水源41の水を排水槽48内に給水するための給水管64を設けてあり、この給水管64には、モータで開閉駆動されるバルブ65を設けてある。そして、排水槽48内の排水56の温度を測定するための温度計66も設けてある。制御部(図示せず)は、排水槽48内の排水56の温度が予め設定されている温度以上となったときに、モータを駆動させてバルブ65を開放して排水槽48内に冷水を供給するようになっている。これによって、排水槽48内の排水の温度を予め設定されている温度未満に維持することができる。 【0021】また、図1に示す69は、蓋スイッチである。蓋スイッチ69は、蓋9が投入口8を閉じている状態及び開放している状態を検知するためのものである。70は、温度計である。この温度計70は、容器1の出口通路19を通過する物品14の温度を測定するためのものである。制御部は、出口通路19内の物品14の温度、即ち、容器1内の物品14の温度が予め設定されている温度以下となったときに、第1及び第2の加熱器3、17、並びに遠赤外線ヒータ18をONの状態にして、容器1内の物品14の温度を設定温度に維持することができるようになっている。圧縮部2の排出通路23には、モータで開閉駆動される排出バルブ71を設けてある。排出バルブ71は排出通路23を開閉するためのものである。72は排出箱スイッチである。排出箱スイッチ72は、乾燥済み物品14が投入される排出箱22が排出通路23の下方の所定位置にセットされている状態及びセットされていない状態を検知するためのものである。排出箱スイッチ72が排出箱22を検出しているときに排出バルブ71を開放することができ、排出バルブ71が開放すると、容器1内の物品14を圧縮部2、及び排出通路23を通して排出箱22内に排出させることができる。 【0022】次に、上記のように構成された乾燥装置を使用して物品14を乾燥させる手順を説明する。今、バルブ71、44、68、65、63、73は閉状態であり、バルブ39、43(所定の開度)、58は開状態である。そして、冷却槽30には冷却水29が充填されており、排水槽48には清浄な水56が貯められている。まず、乾燥させようとする物品14を投入口8から容器1内に投入して蓋9を閉じる。そして、起動スイッチ(図示せず)をONにすると、攪拌モータ16が駆動して攪拌羽根10が所定方向に回転し、これにより、容器1内の物品14を攪拌しながら回転刃11と固定刃15とにより物品14を小さく切断することができる。この時、圧縮部2の押し出し羽根24も回転駆動して、容器1内の細かく切断された物品14を出口通路19より筒状部21内に引き込み、この引き込んだ物品14を圧縮しながら筒状部21の入口通路20側に搬送し、圧縮した物品14を入口通路20を通して容器1内に送り込むことができる。そして、第1及び第2の加熱器3、17、並びに遠赤外線ヒータ18がONの状態となっており、この第1及び第2の加熱器3、17、並びに遠赤外線ヒータ18によって容器1及び筒状部21内の物品14を予め設定されている温度(例えば45°C〜65°Cの範囲内の設定温度)になるまで加熱することができる。また、減圧部5の水循環ポンプ49も駆動しており、水循環ポンプ49の吸込口から排水槽48内の水56を吸込んで吐出口より吐出し、この吐出された水は、連通管53、エゼクタ34の入口50、及びノズル51を通って吹き出し口52から吹き出され、この吹き出された水は連通管54、及び消音器55を通って排水槽48内に静かに吹き出される。この時、流体取り入れ口35には吸込力が働いている。 【0023】ここで、バルブ68を開放すると、エゼクタ34(減圧部5)の流体取り入れ口35に働く吸込力により、容器1内の気体(蒸気、空気)を吸引して冷却部4、エゼクタ34、及び消音器55を通して排水槽48内の排水56中に静かに噴射することができる。これによって、容器1内の圧力を大気圧から例えば20〜40Torrの範囲内の予め設定されている圧力に減圧することができる。このように、容器1内の物品14の温度が設定温度の例えば約45°Cとなり、容器1内の圧力が設定圧力の例えば約20Torrになると、この容器1内の物品14に含まれている水分の蒸発が始まる。この水分の蒸発によって発生した水蒸気及び容器1内の空気は、エゼクタ34の流体取り入れ口35に働く吸引力によりエゼクタ34側に吸引されるので、容器1内の物品14に含まれている水分の蒸発が継続することとなり、所定時間経過後には乾燥前の物品14に含まれている水分のうち約94〜92%の水分を乾燥させて除去することができる。 【0024】なお、容器1内の物品14に含まれている水分が蒸発して発生した蒸気の全部又は一部は、冷却部4で冷却されて水に戻り、この冷却部4を通過した水、又は水と蒸気がエゼクタ34を通って排水槽48内の水中に噴射されて、排水56として排水槽48内に貯められ、所定の水位以上になるとオバーフローして排水される。これにより、物品14に含まれている水分が蒸発して発生した例えば悪臭を含む蒸気を大気中に拡散させないように水に戻して排水することができる。 【0025】しかる後に、バルブ68を閉にして水循環ポンプ49を停止させ、第1及び第2の加熱器3、17、並びに遠赤外線ヒータ18をOFFにして外気取り入れバルブ44を開放する。バルブ44を開放すると、外気がバルブ44、連通管36、冷却管31、及び連通管33を通って容器1内に流入し、これによって容器1内の圧力を元の大気圧に戻すことができる。次に、攪拌羽根10、及び押し出し羽根24を回転させた状態で排出バルブ71を開放する。これによって、容器1及び圧縮部2の筒状部21内の乾燥した物品14を排出通路23から下方の排出箱22内に排出することができる。上記のような手順を繰り返して行うことにより物品14を順次乾燥させることができる。このようにして乾燥させた物品14は、物品14そのものを例えば醗酵させる等の化学変化をさせていないので取り扱い易いという利点がある。そして、物品14を小さく切り刻んで乾燥させているので、乾燥前と比較して嵩を比較的小さくすることができる。 【0026】そして、この乾燥装置によると、容器1内の圧力を減圧して低圧又は真空に近い状態(20〜40Torr)で物品14を加熱して水分を蒸発させているので、比較的低い温度(45°C〜65°C)で物品14に含まれている水分を蒸発させることができる。これにより、容器1及び乾燥後の物品14が高温とならず比較的低温であるので取扱がし易いという利点がある。そして、物品14を高温となるまで加熱する必要がないので、従来と比較して少量の熱エネルギで済み、物品14中に含まれているビタミン等の有益な成分を変化させることがない。また、物品14から発生する悪臭が含まれている水蒸気の温度が比較的低温(45°C〜65°C)であるので、冷却部4の冷却能力を比較的小さくすることができる。 【0027】更に、低圧下で物品14を加熱しているので対流による熱伝導は少ないが、圧縮部2により圧縮した物品14を第1の加熱器3により加熱しているので、物品14に熱を効率よく伝導させて加熱することができる。ただし、容器1内が低圧であるので、熱は対流により容器1内の物品14に伝わりにくいが、遠赤外線ヒータ18の発生する熱が熱放射により物品14に伝わることにより効果的に加熱することができる。 【0028】また減圧部5として吸引機能を有するエゼクタ34を使用しているので、真空ポンプを使用する場合と比較して故障が少ないという利点がある。ところで、このエゼクタ34を駆動させるための水は排水槽48内の水56を利用しているので、エゼクタ34を駆動させるための専用の水を別個に用意する必要がなく経済的にエゼクタ34を駆動させることができる。 【0029】更に、この乾燥装置によると、容器1内の物品14を低圧(20〜40Torr)下で所定の温度(45°C〜65°C)に加熱することにより発生した蒸気を含む空気を冷却部4により冷却して体積を小さくし、この体積が小さくなってできた水又は水と蒸気の混合流体を減圧部5により吸引する構成であるので、容器1内の圧力をこの減圧部5により効果的に低下させることができる。つまり、容器1内の物品14を低圧(20〜40Torr)下で加熱(45°C〜65°C)して、この時に発生した蒸気を含む空気を冷却して水又は水と蒸気の混合流体とし場合、その体積は、大気圧下で100°Cに加熱することにより発生した蒸気を含む空気の体積の約数千分の1であり、減圧部5は、この体積の極めて少ない水又は水と蒸気の混合流体を吸引することにより、容器1内の圧力を効果的に低下させることができる。 【0030】そして、物品14の乾燥処理が終了して容器1内の乾燥済み物品14を排出箱22に取り出すときは、減圧された容器1内の圧力(20〜40Torr)を元の大気圧に戻す必要があるので、気体取り入れ口37のバルブ44を開放すると、この気体取り入れ口37から流入した空気が連通管36、冷却管31、及び連通管33を通って容器1内に勢いよく流入するので、冷却管31を含む連通管36、33内に付着する物品14の一部やゴミを容器1内に取り出して綺麗に掃除することができる。 【0031】また、第2の加熱器17が発生する熱を容器1の内壁面6aを熱伝導させてこの容器1の内壁面6aに付着する物品14を加熱することができ、そして、攪拌羽根10によりこの内壁面6aに付着する加熱された物品14を内壁面6aから引き離す方向に移動させて容器1内の物品14を攪拌することができる。従って、第2の加熱器17が発生する熱を容器1内の物品14に熱伝導させて効率よく行き渡らせることができる。 【0032】ただし、上記実施形態では、容器1内の物品14から発生した蒸気を含む空気を冷却部4により冷却して水又は水と蒸気の混合流体とし、この水又は混合流体をエゼクタ34により吸引したが、これに代えて、冷却部4を省略し、容器1内の物品14から発生した蒸気を含む空気をエゼクタ34により吸引してもよい。そして、蒸気実施形態では、吸引手段としてエゼクタ34を使用したが、エゼクタ34の代わりに真空ポンプを使用してもよい。また、上記実施形態では、圧縮部2と第1の加熱器3を設けた構成としたが、この圧縮部2と第1の加熱器3を省略した構成としてもよい。 【0033】 【発明の効果】第1及び第2の発明に係る乾燥装置によると、物品を収容する容器内の圧力を減圧して低圧又は真空に近い状態で物品を加熱しているので、比較的低い温度で物品に含まれている水分を蒸発させることができる。これにより、容器及び乾燥後の物品が高温とならず比較的低温であるので取扱がし易いという利点がある。そして、物品を高温となるまで加熱する必要がないので、従来と比較して少量の熱エネルギで済む。また、物品から発生する悪臭が含まれている水蒸気の温度が比較的低温であるので、この水蒸気を冷却して水に戻す場合は、冷却装置の能力を比較的小さくすることができる。 【0034】第2の発明に係る乾燥装置によると、容器内の物品を低圧下で加熱しているので対流による熱の伝導は少ないが、圧縮手段により圧縮した物品を第1の加熱手段により加熱しているので、物品に熱を効率よく伝導させて加熱することができる。 【0035】第3の発明に係る乾燥装置によると、減圧手段としてエゼクタを使用しているので、真空ポンプを使用する場合と比較して故障が少なく安価であり、嵩が小さいという利点がある。ところで、このエゼクタを駆動させるためには水等の流体を必要とする。一方、物品を乾燥させたときに発生する悪臭を含む水蒸気を水等の流体に溶かすことにより大気中に拡散させないようにすることができる。従って両者が必要とする流体を共用することにより、エゼクタを駆動させるための専用の水等の流体を別個に用意する必要がなく経済的にエゼクタを駆動させることができる。 【0036】第4の発明に係る乾燥装置は、容器内の物品を加熱することにより発生した蒸気を含む気体を冷却手段により冷却して体積を小さくし、この体積が小さくなってできた液体又は液体と蒸気の混合流体を減圧手段により吸引する構成となっている。従って、容器内の圧力をこの減圧手段により効果的に低下させることができる。そして、容器内に存在する物品から蒸発してできた悪臭を含む蒸気を、冷却手段により体積の小さい液体又は液体と蒸気の混合流体に戻すことができるので、悪臭が大気中に拡散することを防止できる。 【0037】第5の発明に係る乾燥装置によると、減圧された容器内の圧力を元の圧力に戻すために気体取り入れ口を開放すると、この気体取り入れ口から流入した気体が冷却管を含む連通管を通って容器内に勢いよく流入するので、冷却管を含む連通管内に付着する物品の一部やゴミを容器内に取り出して綺麗に掃除することができる。 【0038】第6の発明に係る乾燥装置によると、第2の加熱手段により容器の内壁面に付着する物品を加熱することができ、攪拌手段によりこの加熱された物品を内壁面から引き離す方向に移動させて加熱前の物品を容器の内壁面を介して加熱することができる。これによって、第2の加熱手段が発生した熱を容器内の物品に熱伝導させて効率よく行き渡らせることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599088704 【氏名又は名称】株式会社トキワテック
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| 【出願日】 |
平成11年6月25日(1999.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062993 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 浩 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−4273(P2001−4273A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−180140 |
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