| 【発明の名称】 |
低温精留法による空気分離プロセス及び空気分離プラント |
| 【発明者】 |
【氏名】ジャン・イブ・レーマン
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| 【要約】 |
【課題】空気分離プロセスにおいて、安全性を改善するとともに、相分離器のサイズを小さくする。
【解決手段】低圧精留塔12の塔底部から抜き出された液体の流れ33は、ポンプ34で昇圧された後(流れ35)、主熱交換器9に導入され、その中で部分的に気化される。この部分的に気化された流れ39は、次いで、相分離器37へ導入される。相分離器37から出た気体の流れ40は、主熱交換器9の中で加温された後、製品として回収される。相分離器37から出た液体36は、二つの流れに分割され、その第一の部分51は、主熱交換器9の手前で、低圧精留塔12から来る前記液体35の流れに合流される。その第二の部分52は、この合流するポイントの手前で、製品としてまたはパージの目的で、抜き出される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガス製品を生産するために、精留法を用いて空気を分離する空気分離プロセスであって、下記特徴を備える:(i) 空気は、主熱交換器(9)の中で冷却された後、低温精留装置(11,12)に導入される; (ii) 次いで、空気は、前記低温精留装置の中で分離され、酸素富化流体と窒素富化流体が形成され、それらの少なくとも一方は液体である; (iii) この液体の流れ(33,35)は、前記主熱交換器に導入され、その中で部分的に気化される; (iv) この様にして部分的に気化された流れ(39)は、相分離器(37)に導入される; (v) 気体の流れ(40)が前記相分離器から抜き出され、熱交換器の中で加温される; (vi) 前記相分離器において分離された液体が二つ流れに分割され、その内の第一の流れ(51)は再び前記主熱交換器へ送り返され、第二の流れ(52)は抜き出される; (vii) 上記のステップ(iii)において、前記低温精留装置から出た前記液体の流れは、直接または昇圧された後に前記主熱交換器へ送られ、前記相分離器に導入される前には必ず前記主熱交換器の中を通る。 【請求項2】 精留対象の空気の全てが、前記主熱交換器(9)に導入され、この同じ主前記熱交換器の中で、前記液体の流れが部分的に気化されるとともに、前記相分離器(37)から抜き出された前記気体の流れ(40)が加温されることを特徴とする請求項1に記載の空気分離プロセス。 【請求項3】 前記相分離器(37)から出た前記第一の流れ(51)は、前記第二の流れ(52)が抜き出されるポイントの下流側で、前記低温精留装置から前記主熱交換器へ向かう前記液体の流れに合流されることを特徴とする請求項1または2に記載の空気分離プロセス。 【請求項4】 前記ステップ(vi)において、抜き出される前記第二の流れ(52)は液体製品であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の空気分離プロセス。 【請求項5】 (i) 少なくとも一つの精留塔(11,12)を備えた空気分離装置と; (ii) 主熱交換器(9)と; (iii) 空気を冷却するために空気を前記主熱交換器へ送る手段、及び、前記主熱交換器内で冷却された空気を前記空気分離装置の精留塔(11)へ送る手段と; (iv) 前記空気分離装置の精留塔から、液体(33)を抜き出す手段と; (v) この液体(33)を前記主熱交換器(9)へ送る手段と; (vi) 相分離器(37)と; (vii) 前記主熱交換器の中で部分的に気化した液体(39)を、前記主熱交換器から前記相分離器へ送る手段と; (viii) 前記相分離器で分離された気体(40)を、前記相分離器から熱交換器へ送る手段と; (ix) 前記相分離器で分離された液体を二つの流れに分離し、その内の第一の流れ(51)を前記相分離器から前記主熱交換器へ送る手段、及び、その内の第二の流れ(52)を抜き出す手段と;を備えた空気分離プラントであって、前記液体(33)を前記空気分離装置から前記主熱交換器(9)へ送る前記手段は、前記相分離器(37)に直接には接続されていないことを特徴とする空気分離プラント。 【請求項6】 精留対象の空気の全てを前記主熱交換器へ送る手段を、更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の空気分離プラント。 【請求項7】 前記相分離器から出た前記第一の液体の流れを、前記主熱交換器の上流側、且つ、前記第二の流れを抜き出す前記手段の下流側で、前記空気分離装置から出た前記液体の流れに合流させる手段を、更に備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の空気分離プラント。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、低温精留法に基づく空気分離プロセス及び同プラントに係る。本発明は、特に、低温精留塔から出た液体の流れ(特に、少なくとも85モル%の酸素を含む液体)が、昇圧され、精留対象の空気の流れとの間の熱交換によって気化される方式の空気分離プロセス及び同プラントに係る。 【0002】 【従来の技術】米国特許公報US−A−5,901,578号には、次の様な空気分離プロセスが記載されている。液体酸素の流れは、ポンプによって相分離器へ送られ、次いで、相分離器から熱交換器へ送られ、そこで、部分的に気化された後、再び相分離器へ送り返される。相分離器で分離された気体は、熱交換器の中で加温された後、製品として回収される。液体酸素の流れは、前記ポンプと前記相分離器の間から抜き出され、製品として回収される。 【0003】欧州特許公開公報EP−A−0,464,630号には、次の様な空気分離プロセスが記載されている。液体酸素の流れは、ポンプによって相分離器へ送られ、次いで、相分離器から第一の熱交換器へ送られ、そこで、部分的に気化された後再び、相分離器へ送り返される。相分離器で分離された気体は、第二の熱交換器の中で加温された後、製品として回収される。液体酸素の流れは、前記相分離器と前記第一の熱交換器の間から抜き出され、製品として回収される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な空気分離プロセスにおいて安全性を改善し、且つ、相分離器のサイズを小さくすることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の空気分離プロセスは、ガス製品を生産するために、精留法を用いて空気を分離するプロセスであって、下記特徴を備える:(i) 空気は、主熱交換器の中で冷却された後、低温精留装置に導入される; (ii) 次いで、空気は、前記低温精留装置の中で分離され、酸素富化流体と窒素富化流体が形成され、それらの少なくとも一方は液体である; (iii) この液体の流れは、前記主熱交換器に導入され、その中で部分的に気化される; (iv) この様にして部分的に気化された流れは、相分離器に導入される; (v) 気体の流れが前記相分離器から抜き出され、熱交換器の中で加温される; (vi) 前記相分離器において分離された液体が二つ流れに分割され、その内の第一の流れは再び前記主熱交換器へ送り返され、第二の流れは抜き出される; (vii) 上記のステップ(iii)において、前記低温精留装置から出た前記液体の流れは、直接または昇圧された後に前記主熱交換器へ送られ、前記相分離器に導入される前には必ず前記主熱交換器の中を通る。 【0006】好ましくは、精留対象の空気の全てが、前記主熱交換器に導入され、この同じ主前記熱交換器の中で、前記液体が部分的に気化されるとともに、前記相分離器から抜き出された前記気体の流れが加温される。 【0007】好ましくは、前記相分離器から出た前記第一液体の流れは、前記第二の流れが抜き出されるポイントの下流側で、前記低温精留装置から前記主熱交換器へ向かう前記液体の流れに合流される。 【0008】例えば、前記ステップ(vi)において、抜き出される前記液体(36)は液体製品である。 【0009】また、本発明の空気分離プラントは、(i) 少なくとも一つの精留塔を備えた空気分離装置と; (ii) 主熱交換器と; (iii) 空気を冷却するために空気を前記主熱交換器へ送る手段、及び、前記主熱交換器内で冷却された空気を前記空気分離装置の精留塔へ送る手段と; (iv) 前記空気分離装置の精留塔から、液体を抜き出す手段と; (v) この液体を前記主熱交換器へ送る手段と; (vi) 相分離器と; (vii) 前記主熱交換器の中で部分的に気化した液体を、前記主熱交換器から前記相分離器へ送る手段と; (viii) 前記相分離器で分離された気体を、前記相分離器から熱交換器へ送る手段と; (ix) 前記相分離器で分離された液体を二つの流れに分離し、その内の第一の流れを前記相分離器から前記主熱交換器へ送る手段、及び、その内の第二の流れを抜き出す手段と;を備えた空気分離プラントであって、前記液体を前記空気分離装置から前記主熱交換器へ送る前記手段は、前記相分離器に直接には接続されていないことを特徴とする。 【0010】好ましくは、本発明の空気分離プラントは、精留対象の空気の全てを前記主熱交換器へ送る手段を、更に備える。 【0011】好ましくは、本発明の空気分離プラントは、前記相分離器から出た前記第一の液体の流れを、前記主熱交換器の上流側、且つ、前記第二の流れを抜き出す前記手段の下流側で、前記空気分離装置から出た前記液体の流れに合流させる手段を、更に備える。 【0012】以上の様に、本発明の空気分離プロセスによれば、気化対象の液体の全てを、熱交換器に導入する前に、空気分離装置から相分離器へ送る必要がない。 【0013】相分離器が、空気分離装置から来る液体の流れを受け入れずに、主熱交換器から来る部分的に気化された流れのみを受け入れるので、そのサイズを小さくし、その製作コストを吹き下げることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。 【0015】図1に、本発明に基づく空気分離プラントの概略構成図を示す原料の空気1は、コンプレッサ2で昇圧され、クーラ4で冷却された後、吸着ベッド6で精製される。次いで、空気は、三つの流れに分割される。その内の一つの流れ8は、主熱交換器9を通って、複式精留塔の中圧塔11へ送られる(流れ10)。 【0016】他の一つの流れ13は、スーパーチャージャー14で昇圧された後、主熱交換器9の中で冷却される。この流れ(流れ15)は、次いで、ブローイングタービン16( blowing turbine )で膨張された後、複式精留塔の低圧塔12へ送られる(流れ17)。なお、このブローイング・タービン16の代わりに、他の冷却手段、例えばクロード・タービン( Claude turbine )や冷却液( liquid assist )を使用することもできる。 【0017】残りの一つの流れ18は、スーパーチャージャー19で高い圧力まで昇圧された後、主熱交換器9の中で冷却され、液体の状態で複式精留塔の中圧塔11へ送られる(流れ20)。 【0018】酸素富化液体の流れ及び窒素富化液体の流れ21は、中圧塔11から、サブクール・ステップを通って、低圧塔12へ送られる(流れ22)。 【0019】低圧塔12の塔底部から抜き出された液体の流れ33には、少なくとも85モル%(好ましくは、95〜99.9モル%)の酸素が含まれている。この液体の流れ33は、ポンプ34において、圧力1バールから10バール程度(100〜1000kPa)まで昇圧された後、主熱交換器9へ送られ(流れ35)、その中で部分的に気化される。この部分的に気化された流れ39は、相分離器37へ送られる。 【0020】相分離器37から出た気体の流れ40は、再び主熱交換器9へ送られ、その中で室温まで加温された後、製品として回収される(流れ41)。 【0021】相分離器37において分離された液体36は、二つ流れに分割される。その内の第一の流れ51は、ポンプ34から送られる昇圧された液体の流れ35に合流された後、再び主熱交換器9へ送り返される。 【0022】第二の流れ52は、第一の流れ51が前記昇圧された液体の流れ35に合流されるポイントの上流側で、連続的にまたは断続的に、抜き出される。この第二の流れ52は、液体の製品として回収されるか、あるいは、相分離器37内での炭化水素または酸化窒素の濃縮を防止するパージの目的で抜き出される。 【0023】先に挙げた米国特許公報US−A−5,901,578号に記載されているプロセスでは、全ての液体が精留塔から相分離器へ送られ、且つ、相分離器の上流側で液体の流れが抜き出される、従って、爆発の危険が大きい。 【0024】なお、相分離器37を、主熱交換器の中に組み込むこともできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591036572 【氏名又は名称】レール・リキード・ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
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| 【出願日】 |
平成12年11月1日(2000.11.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194056(P2001−194056A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【出願番号】 |
特願2000−334536(P2000−334536) |
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