トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F25 冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒ−トポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化




【発明の名称】 空気分離装置
【発明者】 【氏名】船津 徹也

【氏名】篠原 和太郎

【氏名】福田 雅文

【氏名】尾形 朋子

【要約】 【課題】LNGの冷熱利用を効率よく行うことができ、発電プラントへの酸素供給を効率良く行うことができる空気分離装置を提供する。

【解決手段】中間冷却媒体ガス22を媒体ガス圧縮機24で圧縮し、その圧縮された中間冷却媒体ガス22を熱交換器21で発電プラントの燃料として使用される液化天然ガスで冷却する。そして、熱交換器21で冷却された中間冷却媒体ガス22を媒体ガスタービン25で膨張させて低温とし精留塔に供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 大気から原料空気を取り込み所定圧力まで昇圧する原料空気圧縮機と、前記原料空気圧縮機で圧縮された原料空気を浄化する空気浄化装置と、前記空気浄化装置で浄化された原料空気を冷却する主熱交換器と、前記主熱交換器で冷却された原料空気を酸素と窒素とに精留分離する精留塔と、前記精留塔で分離され前記主熱交換器を介して取り出された酸素を圧縮して発電プラントに供給するようにした空気分離装置において、前記精留塔に寒冷熱を供給する中間冷却媒体ガスを圧縮する媒体ガス圧縮機と、前記媒体ガス圧縮機で圧縮された前記中間冷却媒体ガスを前記発電プラントの燃料として使用される液化天然ガスで冷却する熱交換器と、前記熱交換器で冷却された前記中間冷却媒体ガスを膨張させて低温とし前記精留塔に供給する媒体ガスタービンとを備えたことを特徴とする空気分離装置。
【請求項2】 前記中間冷却媒体ガスとしてヘリウムを用いることを特徴とする請求項1に記載の空気分離装置。
【請求項3】 前記精留塔は、冷却された空気を窒素と酸素に分離する高圧精留塔と、高圧精留塔で分離された窒素を液体窒素にする低圧精留塔とから構成され、前記中間冷却媒体ガスの寒冷熱は前記低圧精留塔に供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気分離装置。
【請求項4】 前記中間冷却媒体ガスの寒冷熱は、前記主熱交換器に供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気分離装置。
【請求項5】 前記液化天然ガスの供給が停止したときに、前記中間冷却媒体ガスに寒冷熱を供給する冷凍機を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気分離装置。
【請求項6】 前記冷凍機に代えて、前記液化天然ガスの供給が停止したときに、前記中間冷却媒体ガスを冷却する前記熱交換器から排出される熱交換後の液化天然ガスを一時貯えるためのバッファータンクを設けたことを特徴とする請求項5に記載の空気分離装置。
【請求項7】 前記液化天然ガスの供給が停止したときに、前記空気清浄装置からの原料空気を膨張して寒冷を発生させ前記精留塔に供給するエキスパンダを設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気分離装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化天然ガスを利用して発電を行う発電プラントに酸素や窒素を供給する空気分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液化天然ガス(以下LNGという)を利用して発電を行う発電プラントでは、LNGを気化させて燃焼器に送ると共に燃焼用の酸素を燃焼器に送るようにしている。燃焼用の酸素は空気分離器により生成するようにしている。酸素を生成するための空気分離装置は、空気中の窒素と酸素とを分離して取り出すものであり、ジュール・トムソン効果を利用した圧縮・冷却・断熱膨張サイクルからなる寒冷熱発生装置を用いた空気分離装置が知られている。これは、寒冷熱発生装置の寒冷熱源を用いて空気中の窒素と酸素との沸点差を利用して空気を分離するものである。
【0003】原料空気1は原料空気圧縮機2により圧縮され、空気浄化装置16で浄化される。すなわち、空気浄化装置16では水洗冷却塔3で原料空気1を冷却し、その冷却後に、モレキュラーシーブ塔4にて原料空気1中に含有する後工程で凍結の恐れのある水蒸気、炭酸ガス及び炭化水素成分等が除去される。
【0004】空気浄化装置16で炭酸ガスや水蒸気等を除去された原料空気1は、エキスパンダ16および主熱交換器5に供給される。エキスパンダ16に供給された原料空気1は、エキスパンダ16で断熱膨張し寒冷熱を発生する。エキスパンダ16で冷却された原料空気1は極低温となり、精留塔の低圧精留塔13の上部に供給される。これにより、主熱交換器5の温端で失われる寒冷熱や、後述の熱交換器12、精留塔(高圧精留塔9及び低圧精留塔13)への大気からの入熱を補償し、コールドボックス8を寒冷熱状態に維持する。
【0005】一方、主熱交換器5に送られた原料空気1は主熱交換器5で冷却され、冷却空気11aとなって高圧精留塔9の下部に供給される。高圧精留塔9に流入した冷却空気11aは、一部液化して酸素リッチの液体空気となり、その液体空気は高圧精留塔9を上昇するにつれて酸素と窒素の沸点の違いによって精留分離される。そして、高圧精留塔9の上部に進むに従い、沸点の低い窒素成分の濃度が上昇し、高圧精留塔9の塔頂部では高純度窒素ガス10となる。
【0006】この高純度窒素ガス10は、低圧精留塔13の底部に配備されているリボイラ・コンデンサー17により、低圧精留塔13の底部に滞留している液体酸素14aと熱交換され、液体酸素14aを気化するとともに、自らは液化し液体窒素19となる。この液体窒素19は高圧精留塔9の上部に還流され、高圧精留塔9内の温度を低く維持して、精留塔としての機能を維持する役目を果たしている。
【0007】また、液体窒素19は熱交換器12に供給されて、低圧精留塔13から引出される高純度酸素7a及び低純度窒素ガス6aと熱交換されて、さらに冷却され低圧精留塔13の上部に供給される。同様に高圧精留塔9の底部の酸素リッチな液体空気11も熱交換器12で熱交換され、冷却されて低圧精留塔13の上部に供給される。そして、その液体空気11は低圧精留塔13の下部に移動しながら精留分離される。その結果、低圧精留塔13の底部には液体酸素14aが滞留し、低圧精留塔13の塔頂部には低純度窒素6aが得られる。
【0008】低圧精留塔13から引出された低純度窒素ガス6aおよび高純度酸素7aは、熱交換器12で熱交換されて熱を吸収し、低純度窒素ガス6bおよび高純度酸素ガス7bとなる。そして、熱交換器12を出た低純度窒素ガス6b及び高純度酸素ガス7bはまだ寒冷熱を有し、さらに、主熱交換器5で熱交換される。つまり、主熱交換器5で原料空気を冷却して自らは加熱される。そして、高純度酸素ガス7は、酸素ガス圧縮機15で再度加圧されて発電プラントに供される。
【0009】以上説明したように、従来の空気分離装置では、製造された高純度酸素7を酸素ガス圧縮機15により発電プラントの燃焼器の圧力まで圧縮して使用するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発電プラントの高効率化をねらって燃焼器15の圧力を高くしていくと、酸素を圧縮する酸素ガス圧縮機15の動力が増加するので、十分な発電効率が得られない。一方、発電プラントで使用するLNGの貯蔵温度は、通常−160℃程度であるため、このLNGを気化するときに発生する冷熱を空気分離装置で利用する場合、−180℃程度の寒冷を必要とする精留塔には十分な冷熱供給ができなかい。
【0011】本発明の目的は、LNGの冷熱利用を効率よく行うことができ、発電プラントへの酸素供給を効率良く行うことができる空気分離装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる空気分離装置は、大気から原料空気を取り込み所定圧力まで昇圧する原料空気圧縮機と、前記原料空気圧縮機で圧縮された原料空気を浄化する空気浄化装置と、前記空気浄化装置で浄化された原料空気を冷却する主熱交換器と、前記主熱交換器で冷却された原料空気を酸素と窒素とに精留分離する精留塔と、前記精留塔で分離され前記主熱交換器を介して取り出された酸素を圧縮して発電プラントに供給するようにした空気分離装置において、前記精留塔に寒冷熱を供給する中間冷却媒体ガスを圧縮する媒体ガス圧縮機と、前記媒体ガス圧縮機で圧縮された前記中間冷却媒体ガスを前記発電プラントの燃料として使用される液化天然ガスで冷却する熱交換器と、前記熱交換器で冷却された前記中間冷却媒体ガスを膨張させて低温とし前記精留塔に供給する媒体ガスタービンとを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明に係わる空気分離装置では、中間冷却媒体ガスを媒体ガス圧縮機で圧縮し、その圧縮された中間冷却媒体ガスを熱交換器で発電プラントの燃料として使用される液化天然ガスで冷却する。そして、熱交換器で冷却された中間冷却媒体ガスを媒体ガスタービンで膨張させて低温とし精留塔に供給する。
【0014】請求項2の発明に係わる空気分離装置は、請求項1の発明において、前記中間冷却媒体ガスとしてヘリウムを用いることを特徴とする。
【0015】請求項2の発明に係わる空気分離装置では、請求項1の発明の作用に加え、中間冷却媒体ガスとしてヘリウムを用いているため、中間冷却媒体ガスであるヘリウムを圧縮する圧縮機の動力を低減できる。
【0016】請求項3の発明に係わる空気分離装置は、請求項1または請求項2の発明において、前記精留塔は、冷却された空気を窒素と酸素に分離する高圧精留塔と、高圧精留塔で分離された窒素を液体窒素にする低圧精留塔とから構成され、前記中間冷却媒体ガスの寒冷熱は前記低圧精留塔に供給することを特徴とする。
【0017】請求項3の発明に係わる空気分離装置では、請求項1または請求項2の発明の作用に加え、中間冷却媒体ガスの寒冷熱が精留塔の低圧精留塔に供給されるので、低圧精留塔で生成される液体酸素の生成量を増やすことができる。
【0018】請求項4の発明に係わる空気分離装置は、請求項1または請求項2の発明において、前記中間冷却媒体ガスの寒冷熱は、前記主熱交換器に供給することを特徴とする。
【0019】請求項4の発明に係わる空気分離装置では、請求項1または請求項2の発明の作用に加え、中間冷却媒体ガスの寒冷熱を主熱交換器に供給するので、空気分離装置全体を寒冷状態に維持することができる。
【0020】請求項5の発明に係わる空気分離装置は、請求項1の発明において、前記液化天然ガスの供給が停止したときに、前記中間冷却媒体ガスに寒冷熱を供給する冷凍機を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項5の発明に係わる空気分離装置では、請求項1の発明の作用に加え、液化天然ガスの寒冷熱がなくなったり不足したときでも、空気分離装置を運転することが可能となる。
【0022】請求項6の発明に係わる空気分離装置は、請求項5の発明において、前記冷凍機に代えて、前記液化天然ガスの供給が停止したときに、前記中間冷却媒体ガスを冷却する前記熱交換器から排出される熱交換後の液化天然ガスを一時貯えるためのバッファータンクを設けたことを特徴とする。
【0023】請求項6の発明に係わる空気分離装置では、請求項5の発明の作用に代えて、発電プラント側で液化天然ガスを遮断した場合でも、バッファータンクに熱交換後の液化天然ガスを貯めることができるので、その間は、液化天然ガスの寒冷熱を利用して空気分離装置を運転することが可能となる。
【0024】請求項7の発明に係わる空気分離装置は、請求項1の発明において、前記液化天然ガスの供給が停止したときに、前記空気清浄装置からの原料空気を膨張して寒冷を発生させ前記精留塔に供給するエキスパンダを設けたことを特徴とする。
【0025】請求項7の発明に係わる空気分離装置では、請求項1の発明の作用に加え、液化天然ガスの寒冷熱がなくなったり、不足したときでも、空気分離装置を運転することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる空気分離装置の構成図である。この第1の実施の形態は、図6に示す従来例に対し、精留塔に寒冷熱を供給する中間冷却媒体ガス22を圧縮する媒体ガス圧縮機24と、媒体ガス圧縮機24で圧縮された中間冷却媒体ガス22を発電プラントの燃料として使用される液化天然ガス20で冷却する熱交換器21と、熱交換器21で冷却された中間冷却媒体ガス22を膨張させて低温とし精留塔に供給する媒体ガスタービン25と、精留塔から熱交換器12を介して取り出した液体酸素14bにより原料空気1を冷却する中間冷却器28と、精留塔から液体酸素14bを取り出す液体酸素供給ポンプ26を追加して設けたものである。
【0027】原料空気1は原料空気圧縮機2aで圧縮され、中間冷却器28で冷却されてさらに原料空気圧縮機2bで圧縮される。中間冷却器28は、精留塔から熱交換器12を介して取り出した液体酸素14bにより原料空気1を冷却する。
【0028】原料空気圧縮機2bで圧縮された原料空気は、空気浄化装置18の水洗冷却塔3で冷却され、モレキュラーシーブ塔4で原料空気中の後工程で凍結の恐れのある炭酸ガス、水蒸気及び炭化水素成分が除去される。
【0029】炭酸ガス等が除去され浄化された原料空気は主熱交換器5に送られ、低圧精留塔13から熱交換器12を介して取り出された低純度窒素ガス6b、高純度酸素ガス7bおよび液体酸素14bと熱交換されて冷却される。主熱交換器5を通過した冷却空気は、一部液化して酸素リッチな液体空気11aとなり、高圧精留塔9に供給される。
【0030】高圧精留塔9では、窒素ガスと酸素リッチな液体空気とに分離され、酸素リッチな液体空気11として底部に溜まる。窒素ガスは高圧精留塔9の塔頂部に進み高純度窒素10となり、高圧精留塔9から引出される。そして、低圧精留塔13底部に配備されているリボイラ・コンデンサ17で低圧精留塔13の底部の液体酸素14と熱交換して、液体酸素14を気化させるとともに、自らは冷却されて液体窒素19になる。
【0031】一方、高圧精留塔9の底部の酸素リッチな液体空気11は、高圧精留塔9から引出され、熱交換器12を経由して低圧精留塔13から引出された低純度窒素ガス6a、高純度酸素ガス7a及び液体酸素14と熱交換されて更に冷却され低圧精留塔13に供給される。
【0032】液体窒素19は低圧精留塔13の塔頂部近傍に供給され、酸素リッチな液体空気11は低圧精留塔13の上部に供給され、下部に移動しながら精留分離されて、低圧精留塔13の底部に液体酸素が溜まる。液体酸素の直上部からは、リボイラ・コンデンサ17で気化した高純度酸素ガス7aが得られる。一方、低圧精留塔13の塔頂からは低純度窒素ガス6aが得られる。
【0033】高純度酸素ガス7aと低純度窒素ガス6aとは、熱交換器12で液体空気11及び液体窒素19と熱交換され、更に主熱交換器5で熱交換される。すなわち、モレキュラーシーブ塔4で浄化された空気と熱交換して浄化された空気を寒冷却する。そして、自らは常温に近い温度まで昇温された後、酸素ガス圧縮機15で発電プラントで必要とされる所定の圧力まで昇圧され発電プラントに送られる。
【0034】液体酸素14は液体酸素供給ポンプ26により発電プラントで必要な圧力まで加圧された後、熱交換器12で液体空気11及び液体窒素19と熱交換した後、主熱交換器5で空気を寒冷して自らは気化し、酸素ガス圧縮機15の出口の高純度酸素ガス7と合流して発電プラントに送られる。
【0035】一方、熱交換器12の出口で分流された一部の液体酸素14bは原料空気圧縮機2bの上流に位置する中間冷却器28で熱交換を行い、原料空気1を冷却するとともに自らは気化され、酸素ガス圧縮機15の出口の高純度酸素ガス7と合流して発電プラントに送られる。
【0036】次に、発電プラントで使用するLNG20は、熱交換器21を介して中間冷却媒体ガス22へ冷熱を供給して蒸発し、常温程度にまで加熱されて発電プラントへ供給される。一方、中間冷却媒体ガス22はLNG冷熱により温度を下げた後、媒体ガスタービン25にて断熱膨張することで更に寒冷され、低圧精留塔13の塔底部に溜まる液体酸素の温度よりも低い温度になる。ここで中間冷却媒体ガス22としてはヘリウムガスを用いる。
【0037】低温の中間冷却媒体ガス22は低圧精留塔9の塔底部の液体酸素熱交換器23に供給される。そして、液体酸素と熱交換を行い、低圧精留塔13に寒冷熱を供給する。これにより、低圧精留塔13からはより多くの液体酸素を得ることができる。液体酸素熱交換器23を出た暖められた中間冷却媒体ガス22は、媒体ガス圧縮機24で再び圧縮され、熱交換器21に循環される。
【0038】また、冷凍機27は、発電プラントの都合によりLNG供給が停止した場合でも引き続き寒冷発生が行えるように中間冷却媒体ガス22を冷却するものであり、バックアップ用として備えられている。すなわち、LNG供給がない場合あるいはLNG流量が大きく変動する場合に、冷凍機27を作動して媒体ガスタービン25の入口温度を寒冷状態に維持する。
【0039】以上の説明では、空気浄化装置18を原料空気圧縮機2bと主熱交換器5との間に設けたが、原料空気圧縮機2aと中間冷却器28との間に空気浄化装置18を配備する構成としてもよい。この構成にすると、中間冷却器28で冷却されても原料空気1中の凍結の恐れのある成分が予め除去されているので、凍結は確実に防止できる。また、液体酸素熱交換器23の位置は低圧精留塔13の塔底部としたが、最も液体酸素が効率よく得られる場所であればよく、低圧精留塔13の中央部や塔頂部であってもよい。
【0040】次に、図2は、本発明の第1の実施の形態と従来例との特性の比較の説明図である。左側が従来例であり右側が本発明の実施の形態の場合である。例えば、5MPaの圧力で運転される燃焼器に酸素を供給するのに必要な空気分離装置および酸素ガス圧縮機15の動力を従来の装置と比較した特性図である。図2に示したように、中間冷却媒体ガス(ヘリウムガス)22を圧縮循環駆動するのに必要なヘリウム動力を加えても酸素ガス圧縮に要する動力が低減できる。このため、トータル動力は約10%低減する。
【0041】図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる空気分離装置の構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、精留塔に設けた液体酸素熱交換器23に中間冷却媒体ガス(ヘリウムガス)22を供給する代わりに、寒冷熱を有する中間冷却媒体ガス(ヘリウムガス)22を熱交換器12及び主熱交換器5に供給して、コールドボックス8を寒冷状態に維持するようにしたものである。この場合も第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0042】図4は、本発明の第3の実施の形態に係わる空気分離装置の構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、冷凍機27の代わりに、LNG20側にバッファータンク29を設けたものである。これにより、発電プラント側でLNG供給が止まっても、バッファータンク29が充満されるまでの間は、空気分離装置にLNG20の供給を継続でき、その間、空気分離装置を稼動することが可能となる。
【0043】図5は、本発明の第4の実施の形態に係わる空気分離装置の構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、冷凍機27の代わりに、空気清浄装置18からの原料空気1を膨張して寒冷を発生させ精留塔に供給するエキスパンダ16を備えたものである。
【0044】このエキスパンダ16は、LNG供給停止時のバックアップ寒冷発生源として用いる。この様に、LNGの寒冷熱をヘリウムガスを介して空気分離装置に供給することにより、従来より多くの液体酸素を得ることができ、発電プラントに効率よく酸素を供給することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればLNGの冷熱利用を効率よく行うことができ、発電プラントへの酸素供給を効率良く行うことができる空気分離装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成11年11月17日(1999.11.17)
【代理人】 【識別番号】100100516
【弁理士】
【氏名又は名称】三谷 惠 (外1名)
【公開番号】 特開2001−141359(P2001−141359A)
【公開日】 平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願番号】 特願平11−327028