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【発明の名称】 非接触通信装置
【発明者】 【氏名】義川 隆司

【氏名】川端 真寿雄

【氏名】吉村 宏

【要約】 【課題】通信装置に埃や水分の侵入を防止するため前記装置に覆いをする必要がある。

【解決手段】光信号送信用の第1発光部12と、光信号受信用の第1受光部13の少なくともどちらか一方を設けた第1の装置7と、第1発光部12からの光信号を受信する第2受光部16と、第1受光部13に対して光信号を送信する第2発光部17の少なくともどちらか一方を前記第1の装置7に対応して設けた第2の装置8とからなり、第1発光部12と第2受光部16、または、第2発光部17と第1受光部13との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記発光部および受光部を覆うための覆い19、20を設け、前記覆い19、20の発光部または受光部に対向した箇所は薄膜であることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光信号送信用の第1発光部と、光信号受信用の第1受光部の少なくともどちらか一方を設けた第1の装置と、第1発光部からの光信号を受信する第2受光部と、第1受光部に対して光信号を送信する第2発光部の少なくともどちらか一方を前記第1の装置に対応して設けた第2の装置とからなり、第1発光部と第2受光部、または、第2発光部と第1受光部との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記発光部および受光部を覆うための覆いを設け、前記覆いの発光部または受光部に対向した箇所は薄膜であることを特徴とする非接触通信装置。
【請求項2】 光信号送信用の第1発光部と、光信号受信用の第1受光部の少なくともどちらか一方を設けた第1の装置と、第1発光部からの光信号を受信する第2受光部と、第1受光部に対して光信号を送信する第2発光部の少なくともどちらか一方を前記第1の装置に対応して設けた第2の装置とからなり、第1発光部と第2受光部、または、第2発光部と第1受光部との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記第2の装置を上向きに設け、前記第2の装置に対向する位置に前記第1の装置を下向きに設け、前記発光部および受光部を覆うための覆いを設け、前記第1の装置側の覆いには、前記第1の発光部または前記第1の受光部に対向して開口部を設けたことを特徴とする非接触通信装置。
【請求項3】 発振回路を設け、前記発振回路に接続した第1コイルを設け、光信号送信用の第1発光部を設け、光信号受信用の第1受光部を設けた第1の装置と、第1コイルと電磁誘導結合する第2コイルを設け、第1発光部からの光信号を受信する第2受光部を設け、第1受光部に対して光信号を送信する第2発光部を設けた第2の装置とからなり、第1、第2コイルを介して、第1の装置から第2の装置へ非接触で電力供給を行うとともに、第1発光部と第2受光部、および、第2発光部と第1受光部との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記第2の装置を扉の上方に設け、前記第2の装置に対向する位置の本体側に前記第1の装置を設け、前記発光部および受光部を覆うための覆いを設け、前記第1の装置側の覆いには、前記第1の発光部および前記第1の受光部に対向して開口部を設け、前記第2の装置側の覆いで、前記第2発光部および前記第2受光部に対向した箇所は薄膜であることを特徴とする非接触通信装置。
【請求項4】 前記第2の装置側の覆いで、少なくとも薄膜となる箇所周辺の上面には凹凸のない傾斜面であることを特徴とする請求項1若しくは請求項2または請求項3記載の非接触通信装置。
【請求項5】 前記第1の装置または前記第2の装置の周辺の覆いに前記装置を囲むように下方から突起部を設け、前記突起部の外側周辺には水が流れる通路を設け、前記通路には低部を設け、前記低部には外部に通じる開口部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の非接触通信装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の非接触通信装置は、例えば実公平7−871号公報に示されるように、扉に設けられた操作部と、本体側に設けた制御部との間で、非接触による信号の授受を行う送受信手段を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような非接触通信装置では、通信装置に埃や水分の侵入を防止するため前記装置に覆いをする必要があり、場合によっては、その覆いが邪魔をして、非接触による信号の授受を確実には行なえないという課題があり、また、非接触による信号の授受を確実に行うためには、送受信部の対向する側の覆いに開口部を設け遮蔽がない状態にするほうがよく、前記開口部を設けた場合、前記送受信部の覆いの開口部から内部に埃や水分の侵入する恐れがあり、前記侵入により送受信に支障が生ずる可能性があるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の非接触通信装置は前記のような課題を解決したもので、本発明の非接触通信装置は、光信号送信用の第1発光部と、光信号受信用の第1受光部の少なくともどちらか一方を設けた第1の装置と、第1発光部からの光信号を受信する第2受光部と、第1受光部に対して光信号を送信する第2発光部の少なくともどちらか一方を前記第1の装置に対応して設けた第2の装置とからなり、第1発光部と第2受光部、または、第2発光部と第1受光部との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記発光部および受光部を覆うための覆いを設け、前記覆いの発光部または受光部に対向した箇所は薄膜であることを特徴とするものである。
【0005】また、本発明の非接触通信装置は、光信号送信用の第1発光部と、光信号受信用の第1受光部の少なくともどちらか一方を設けた第1の装置と、第1発光部からの光信号を受信する第2受光部と、第1受光部に対して光信号を送信する第2発光部の少なくともどちらか一方を前記第1の装置に対応して設けた第2の装置とからなり、第1発光部と第2受光部、または、第2発光部と第1受光部との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記第2の装置を上向きに設け、前記第2の装置に対向する位置に前記第1の装置を下向きに設け、前記発光部および受光部を覆うための覆いを設け、前記第1の装置側の覆いには、前記第1の発光部または前記第1の受光部に対向して開口部を設けたことを特徴とするものである。
【0006】そして、本発明の非接触通信装置は、発振回路を設け、前記発振回路に接続した第1コイルを設け、光信号送信用の第1発光部を設け、光信号受信用の第1受光部を設けた第1の装置と、第1コイルと電磁誘導結合する第2コイルを設け、第1発光部からの光信号を受信する第2受光部を設け、第1受光部に対して光信号を送信する第2発光部を設けた第2の装置とからなり、第1、第2コイルを介して、第1の装置から第2の装置へ非接触で電力供給を行うとともに、第1発光部と第2受光部、および、第2発光部と第1受光部との間で非接触による光信号の送受信を行い、前記第2の装置を扉の上方に設け、前記第2の装置に対向する位置の本体側に前記第1の装置を設け、前記発光部および受光部を覆うための覆いを設け、前記第1の装置側の覆いには、前記第1の発光部および前記第1の受光部に対向して開口部を設け、前記第2の装置側の覆いで、前記第2発光部および前記第2受光部に対向した箇所は薄膜であることを特徴とするものである。
【0007】そしてまた、本発明の非接触通信装置は、前記第2の装置側の覆いで、少なくとも薄膜となる箇所周辺の上面は凹凸のない傾斜面であることを特徴とするものである。
【0008】さらに、本発明の非接触通信装置は、前記第1の装置または前記第2の装置の周辺に前記装置を囲むように突起部を設け、前記突起部の外側周辺には水が流れる通路が設けられ、前記通路には低部が設けられ、前記低部には外部に通じる開口部を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の非接触通信装置の実施の形態を図面とともに説明する。
【0010】図1は本発明の非接触通信装置を備えた冷蔵庫の上方の斜視図、図2は本発明の非接触通信装置の構成を示すブロック図、図3は本発明の非接触通信装置を備えた冷蔵庫の上方の側面断面図である。
【0011】図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室扉、3は制御部、4は情報表示・入力装置、5は前記冷蔵庫本体1に設けた突出部材、6は前記制御部3と給電部7を電気的に接続するリード線、9は受電部8と前記情報表示・入力装置4を電気的に接続するリード線である。
【0012】そして、前記冷蔵庫本体1は冷蔵室、野菜室、冷凍室というように、各々の隔離室に分かれており、各隔離室の前面には開閉可能な扉が設けられており、前記冷蔵室に対応して前記冷蔵室扉2がその前面に設けられている。
【0013】また、前記冷蔵庫本体1には、冷蔵庫の動作を制御するための前記制御部3を設けている。前記制御部3はコンプレッサや庫内ファンモータ(いずれも図示せず)の動作を制御することにより、冷蔵室、野菜室、冷凍室等の温度制御を行うものである。しかも、前記冷蔵室扉2への給電動作、および前記冷蔵室扉2との信号伝達に関する制御もあわせて行うものである。
【0014】そして、前記冷蔵室扉2の前面には、使用者が操作しやすい高さに前記情報表示・入力装置4を設けている。前記情報表示・入力装置4は、情報表示部4aと情報入力部4bとをもっている。前記情報表示部4aには前記冷蔵庫本体1側等から得た情報(例えば:庫内の温度や湿度、冷蔵庫本体1内に設けた冷水機や製氷用水タンク等の残水量や自動製氷機の氷量、庫内の貯蔵品の種類や保存期間、伝言が記憶されておれば伝言の内容や伝言の有無、等)を表示することができる。
【0015】また、前記情報入力部4bを操作することにより、使用者は庫内温度の目標値設定や自動ON/OFFタイマーの設定や、急冷モードの設定や、伝言の入力等を前記冷蔵室扉2を開けることなく行うことができる。
【0016】なお、前記情報表示・入力装置4の高さは、女性が入力操作をしやすく、男性や女性や子供もともに見たり操作したりするのに不自由の少ない高さの、床から850mm〜1200mmの高さに設定されるのがよく、好ましくは床から1120mm程度の高さに操作部中央を設定するのが総合的にみてよい。
【0017】また、前記冷蔵庫本体1から前記冷蔵室扉2への電源供給、および前記冷蔵庫本体1と前記冷蔵室扉2との信号伝達を非接触でおこなうため、前記給電部7と受電部8とが設けられており、前記給電部7は前記冷蔵庫本体1に設けた前記突出部材5の下方に下向きに取り付けられ、前記受電部8は前記給電部7に対向するように前記冷蔵室扉2の上方に設けられている。そして、前記冷蔵室扉2が閉止状態のとき、前記給電部7と前記受電部8とはわずかな隙間をあけて対向し、前記冷蔵室扉2が開閉自在となるように各々が設けられている。
【0018】また、前記給電部7はリード線6によって前記制御部3と接続されており、前記給電部7と前記制御部3との電源および信号の伝達は有線によっておこなう。また、前記受電部8はリード線9によって前記情報表示・入力装置4と接続されており、前記受電部8と前記情報表示・入力装置4との電源および信号の伝達も有線によっておこなう。
【0019】図2において、前記冷蔵庫本体1と冷蔵室扉2との信号伝達手段としては光通信を用いている。給電側である前記給電部7は、給電発振部10、第1コイル11、第1発光部12、第1受光部13をもっている。
【0020】そして、商用電源から電力の供給を受ける前記制御部3は、前記給電発振部10の発振動作を制御することで、受電側である前記冷蔵室扉2への電源供給を行うとともに、第1発光部12および第1受光部13を制御して、前記冷蔵室扉2との間で光信号の送受信をおこなう。また、前記制御部3は商用電源からの交流を整流する機能もそなえている。
【0021】また、受電側である前記冷蔵室扉2に設けた前記受電部8は、第2コイル14、定電圧部15、第2受光部16、第2発光部17をもっている。そして、前記情報表示・入力装置4は、前記定電圧部15からの出力によって駆動し、情報表示等の動作を行うとともに、第2受光部16および第2発光部17を制御して、前記冷蔵庫本体1との間で光信号の送受信をおこなう。
【0022】なお、第2コイル14、第2受光部16、第2発光部17は前記給電部7に設けた第1コイル11、第1発光部12、第1受光部13と前記冷蔵室扉2の扉閉止状態において各々対向する位置に設けられている。
【0023】そして、前記冷蔵室扉2の閉止状態で、前記制御部3から前記給電発振部10に電力を供給すると、前記給電発振部10は所定の周波数で発振動作をおこなう。そして、第1コイル11は、前記給電発振部10で発振した高周波を受けることにより、前記冷蔵庫本体1の外部へ交流磁束を放出する。
【0024】このとき、第1コイル11と第2コイル14との間には電磁誘導結合が生じる。これによって第2コイル14に誘起した交流を、前記定電圧部15で整流して定電圧を得ることにより、前記冷蔵室扉2の電源とすることができる。そして、前記情報表示・入力装置4は一定電圧が供給されたことを検知すると、情報表示や各種操作といった前記情報表示・入力装置4としての動作をおこなう。
【0025】また、前記冷蔵庫本体1から冷蔵室扉2への光信号伝達は、前記給電部7に設けた第1発光部12と、前記受電部8に設けた第2受光部16によっておこなっている。すなわち、第1発光部12が発した光エネルギーを、第2受光部16によって検出し、その光エネルギー検出の有/無をH/Lの信号と識別することにより、前記冷蔵庫本体1から冷蔵室扉2への光信号伝達を非接触でおこなうことができる。
【0026】同様に、前記受電部8に第2発光部17を、前記給電部7に第1受光部13を各々設けているので、前記冷蔵室扉2から冷蔵庫本体1への光信号伝達についても非接触でおこなうことができる。
【0027】そして、前記冷蔵庫本体1から冷蔵室扉2への電源供給や、前記冷蔵庫本体1と冷蔵室扉2との光信号伝達を非接触でおこなうことにより、構成部品を減らすことが可能となり、コスト低下をはかることができ、また、従来のような扉のヒンジ部を介して冷蔵庫本体と扉を直接結線する必要がないため、扉の両側から開閉できる構造の冷蔵庫にも使用できる。さらに、接触型の給電端子や通信端子といった外部に露出する部材を必要としないので、端子表面の参加や腐食による接続不良の恐れもない。
【0028】なお、前記は非接触の信号伝達手段として光通信を用いているが、信号伝達手段は電波や電磁波等を利用してもよい。
【0029】図3において、前記給電部7は前記冷蔵庫本体1に設けた前記突出部材5の下方に下向きに取り付けられており、前記受電部8は前記給電部7に対向するように前記冷蔵室扉2の上方に設けられている。そして、前記冷蔵室扉2が前記冷蔵庫本体1に閉止状態のとき、前記給電部7と前記受電部8とはわずかな隙間をあけて対向し、前記冷蔵室扉2が開閉自在となるように各々が設けられている。
【0030】なお、前記冷蔵庫本体1と前記冷蔵室扉2との間から、庫内の冷気が漏れないように、パッキン18が前記冷蔵室扉2の周囲に取り付けられ、扉閉止状態でパッキン18が前記冷蔵庫本体1の前面開口部に密着するようになっている。
【0031】そして、前記給電部7を設けた前記突出部材5の下面となる覆いのための給電カバー19と、前記受電部8を設けた前記冷蔵室扉2の上面となる覆いのための受電カバー20は、少なくとも給電部7の第1コイル11、第1発光部12、第1受光部13や受電部8の第2コイル14、第2受光部16、第2発光部17、周辺で、各々水平方向に対して所定の角度θ(例えば:θ=10°)をもつ傾斜面19a、20aとなっている。
【0032】そのため、給電カバー19と受電カバー20との間に異物が侵入しても、前記傾斜面20aでは留まることなく下方に滑り落ち、冷蔵庫本体1から冷蔵室扉2への電源供給や冷蔵庫本体1と冷蔵室扉2との信号伝達が妨げられることが防止でき、とくに、前記異物が金属性のものの場合、第1コイル11と第2コイル14近くに前記異物が留まらないため、前記第1コイル11と第2コイル14による前記金属性異物でのショート電流による異常発熱の恐れもないので、製品の安全性を向上させることができる。
【0033】また、前記給電カバー19と、前記受電カバー20は、少なくとも前記給電部7の第1コイル11、第1発光部12、第1受光部13や前記受電部8の第2コイル14、第2受光部16、第2発光部17、の周辺では薄膜(例えば:厚さ=0.5〜2.5mm好ましくは1.5mm)とし薄膜部19b、20bを各々設けている。そのため、冷蔵庫本体1から冷蔵室扉2への電源供給や冷蔵庫本体1と冷蔵室扉2との信号伝達が容易になっている。
【0034】なお、前記薄膜部20bは傾斜面20aの上面に凹凸が生じないように、前記傾斜面20aの下面側で凹状にえぐって薄膜としている。それゆえ、前記傾斜面20aの上面はさらに異物が留まる可能性が少なくなり、冷蔵庫本体1から冷蔵室扉2への電源供給や冷蔵庫本体1と冷蔵室扉2との信号伝達が妨げられることがさらに防止できる。
【0035】しかも、前記給電カバー19には、第1発光部12とそれに対向する第2受光部16の送受信する部分の中心を結ぶ中心軸21を中心とした穴19c(例えば:穴径=φ2.5mm)を開口部として設けてあり、また、前記受電カバー20は半透明にしてあるため、さらに信号伝達が容易になっている。
【0036】そして、前記受電カバー20には前記穴19cに相当する開口部を設けていないため、前記受電カバー20付近に埃がたまったり、受電カバー20周辺において冷気漏れによる発露等で水滴がたまったりしても、内部に埃や水分の侵入する恐れもなく、前記侵入による送受信の支障が生ずる恐れもない。
【0037】なお、本図においては、前記第1受光部13、第2発光部17は各々第1発光部12、第2受光部16の影となる位置にあるため、引出し線を点線で描きそれら各々の外形線は図面が複雑になるため省略してある。そして、前記第1受光部13とそれに対向する第2発光部17に関しても同様に、前記穴19cに相当する穴が開口部として前記給電カバー19に設けられている。
【0038】また、前記開口部は丸穴であるが、異なる形状の同等の開口部であれば、同様の効果が得られる。
【0039】さらに、前記受電カバー20の薄膜部20bは信号伝達手段に用いる光や赤外線の透過の良い物質を用い、しかも、扉の上部に位置しているので、扉の開閉や物の落下に耐えるため耐衝撃性や、蛍光燈や日光により変色や劣化のない耐候性のある物質で形成する必要があり、AS(SAN、スチレンアクリロニトリルコーポリマー)樹脂よりも耐衝撃性があり、また、透明のABS樹脂のような紫外線等で黄変劣化するようなことのない、例えばAS樹脂にアクリルゴムを加えたASA樹脂を使用するとよい。なお、前記ASA樹脂の代替としてはPC(ポリカーボネート)樹脂が一般的に知られているが、部品がある程度の大きさであるためコスト高となる。
【0040】また、前記受電カバー20同様、前記給電カバー19も同様の材質で半透明にしておいてもよい。
【0041】さらに、前記給電カバー19や受電カバー20の塗装材や練り込みによる調色等のための添加物は、前記ショート電流発生の可能性のある、また、前記電磁誘導結合や信号の送受信を阻害する物質(例えば:鉄系、銅系、アルミ系等の物質)をさけた物を使用すると、いっそうよい。
【0042】また、前記給電カバー19や前記受電カバー20と嵌合するドアキャップ上22の給電部7や受電部8の周辺は、リブ等による突起部19d、22aで囲まれており、給電部7や受電部8周辺への水の浸入をさらに防ぐようになっている。さらに、前記突起部19d、22aの外側周辺には溝状の通路19e、22bが巡らされ、前記外側周辺に水の浸入があっても、侵入した水が低部に流れ、開口部19f、22cから外部にその水分が流れ出るようになっており、いっそう前記給電部7や受電部8の浸水を防止し、給電部7や受電部8の浸水による破壊を防ぎ、さらには、使用者の感電防止にも役立っている。
【0043】また、前記給電部7は前記給電カバー19の内面から浮かして空間を設け、浸水にそなえてもよく、また、前記突起部19d、22aの給電部7や受電部8側近くに低部を設け、前記低部近くの突起部19d、22aに外部に通じる開口部を設け、給電部7や受電部8の浸水を防止してもよい。
【0044】そして、前記ドアキャップ上22、ドアプレート23、背面板24、ドア断熱材25はいずれも冷蔵室扉2の構成部材である。
【0045】なお、前記は冷蔵庫の冷蔵室扉についての実施例であるが、他の扉の場合であっても同様の効果が得られ、また、送受信装置が互いに略上下の位置関係にあれば扉でなくても前記同様の効果が得られる。さらに、送受信手段として、信号の搬送に光を利用したものを用いたが、超音波や光以外の電磁波を利用したものに代替してもよい。
【0046】また、前記で左右方向とは、冷蔵庫を正面から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を正面から見て前後の方向を意味する。また、本図において、板厚などの薄い断面を示す部分に対するハッチングは省略している。
【0047】
【発明の効果】本発明の非接触通信装置は前記のような構成であるから、本発明によれば、非接触による信号の授受を確実に行うとともに、送受信部の内部に埃や水分の侵入する恐れがなく、それらの侵入により送受信に支障が生じる可能性のすくない、安全な非接触通信装置が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成11年12月21日(1999.12.21)
【代理人】 【識別番号】100103296
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 隆彌
【公開番号】 特開2001−174144(P2001−174144A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−362076