| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 均史
【氏名】久保田 順一
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| 【要約】 |
【課題】冷蔵室、冷凍室、野菜室などの複数の室を備えた、省エネルギー効果の高い冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】中仕切12を用いて箱体内を冷気が供給される複数の室に分け夫々の室の前面に開閉可能な専用の扉21、31、32、41を備え、該扉に中仕切の扉側先端に構成される受部11、12、13、14、15、16に密着する扉パッキン22、32、33、42を設けてなる冷蔵庫において、受部を加温する構成を備えると共に、室内の冷気が受部へ当たるのを抑制する部材を前記扉が閉じられた際に前記中仕切の壁面温度が負になる前記室内の位置に配置させるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中仕切を用いて箱体内を冷気が供給される複数の室に分け夫々の室の前面に開閉可能な専用の扉を備え、該扉に前記中仕切の扉側先端に構成される受部に密着する扉パッキンを設けてなる冷蔵庫において、前記受部を加温する構成を備えると共に、前記室内の冷気が前記受部へ当たるのを抑制する部材を前記扉が閉じられた際に前記中仕切の壁面温度が負になる前記室内の位置に配置させることを特徴とする冷蔵庫。 【請求項2】 前記室内の冷気が前記受部へ当たるのを抑制する部材は一端と他端とを有する帯状の部材であり、前記一端が前記中仕切の壁面温度が負になる位置に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 【請求項3】 前記一端の固定位置は前記中仕切の壁面温度が正から負に変わる位置の近傍であることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。 【請求項4】 前記扉は引き出し式扉および/またはスイングアウト式扉であることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は省エネ効果の高い冷蔵庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の冷蔵庫1は、例えば、図8に示すように、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4の順に上から複数の室を設け、それぞれの室の前面に、冷蔵室2には扉21(スイングアウト式扉)、冷凍室3には扉31(引き出し式扉)および扉32(引き出し式扉)、野菜室4には扉41(引き出し式扉)を設けている。冷凍室3内には容器34、35を備え、この容器34内には氷および冷凍食品が、容器35内には冷凍食品などが入れらるようになっている。 【0003】各扉内面の端部には全周にわたり扉パッキン22、38、33、42がそれぞれ設けられており、各扉パッキンの受面を形成する受部11(冷蔵庫1の箱体の上部端)、受部12(冷蔵室2と冷凍室3を区画する中仕切の端部)、受部13(扉31と扉32の受部)、受部14(冷凍室3と野菜室4を区画する中仕切の端部)、受部15(冷蔵庫1の箱体の底部端)などと、前記扉パッキンを密着させて冷気が外部に漏洩するのを防止し、冷気を例えば、冷凍室3、冷蔵室2、野菜室4などの順に循環して各室をそれぞれ最適の温度に維持するようになっている。 【0004】51は冷媒を圧縮する圧縮機、52は冷媒を蒸発させて冷熱を発生する蒸発器、53は冷気を循環させるファンである。 【0005】図9に、冷蔵庫1の冷凍サイクルを示す。圧縮機51で圧縮された冷媒は矢印で示したように、先ずドレン水の蒸発に使用するディップコンデンサ54に流れ、次いで主コンデンサ55に流れた後、上方に流れ冷蔵庫1の外箱外面の露付きを防止するクレストコンデンサ56を経てから外箱開口端の受部11〜15、16などに設けてある管路60(加温する機構)を流れ、そしてキャピラリーチューブ57を経て蒸発器52で蒸発して室内を冷却した後、再び圧縮機51で圧縮されるようになっている。 【0006】このようにして本体間口に埋め込まれている管路60を室温より約5〜7℃程度高くして放熱して受部11〜受部15、16などの表面の結露発生を防止している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の冷蔵庫1は、図8に矢印で示したようにそれぞれの室内の冷気が加温された前記受部11〜受部15、16に当たって加温されてしまい、エネルギー効率が低下するという問題があった。 【0008】本発明の目的は、各室内の冷気が加温された前記受部11〜受部15、16に実質的に当たらないようにして、省エネルギー効果を向上させた冷蔵庫を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、中仕切を用いて箱体内を冷気が供給される複数の室に分け夫々の室の前面に開閉可能な専用の扉を備え、該扉に前記中仕切の扉側先端に構成される受部に密着する扉パッキンを設けてなる冷蔵庫において、受部を加温する構成を備えると共に、室内の冷気が受部へ当たるのを抑制する部材を扉が閉じられた際に中仕切の壁面温度が負になる室内の位置に配置させるものである。 【0010】さらに、室内の冷気が受部へ当たるのを抑制する部材は一端と他端とを有する帯状の部材であり、一端が中仕切の壁面温度が負になる位置に固定されているものである。 【0011】さらに、一端の固定位置は中仕切の壁面温度が正から負に変わる位置の近傍であるものである。 【0012】さらに、扉は引き出し式扉および/またはスイングアウト式扉であるものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。なお、図1〜図7において前記図8、図9における符号と同一符号で示した部分は、図8、図9で説明した同一符号の部分と同じ機能を持つ部分である。 【0014】図1において、冷蔵庫1は、扉21、31、32、41にそれぞれ設けられた扉パッキン22、38、33、42の受面を形成する受部11〜受部15、16と前記扉パッキンを密着させて冷気が外部に漏洩するのを防止するとともに、管路60で加温された前記受部の受面から室内に向かって受部自体の壁面の温度が正から負に変化する箇所あるいはこの箇所よりさらに室内の箇所(図1中にLで示した箇所)に一端を固定し、他端を各扉の内表面の一部に接触させるか、あるいは他端を各扉の内表面の一部と接触させるとともに容器34、35の一端に接触させた帯状の第2パッキン(部材)23、36、37、43をそれぞれ設けて、室内の冷気が加温された前記受部11〜受部15、16に当たるのを抑制している。 【0015】なお、第2パッキン23は受部11および受部12のそれぞれの受面からLだけ室内に入った箇所に一端を固定し、他端が扉21の内表面の一部に接触するようにしてあり、そして、第2パッキン36は、受部12および受部13の受面からLだけ室内に入った箇所に一端を固定し、他端が扉31の内表面の一部と接触するとともに容器34の一端に接触するようにしてある。第2パッキン37および第2パッキン43は、第2パッキン36と同様にしてある。 【0016】図2は、図1に示した冷蔵庫1の各扉を開けたり、引き出した状態を示す説明図である。第2パッキン23、36、37、43は、各扉開口全周にわたり設けてある。 【0017】図3は、図1のAの要部拡大断面説明図である。 【0018】図4は、図1のB−B要部拡大断面説明図である。 【0019】図3において、第2パッキン36は、先端部が加温された受部12の受面12Aから室内に向かって受部12自体の温度が正から負に変化する箇所あるいはこの箇所よりさらに室内の箇所(受面12Aから室内に向かってLだけ離れた受部12の下表面)に第2パッキン36の一端が固定してあり、そして第2パッキン36の他端は容器34の上部の一端34Aに接触させるか、あるいは最大でも5mm離して備けられている。このようにして室内の冷気が加温された受部12の先端部に実質的に当たらないようにしてある。 【0020】図4において、第2パッキン36は、先端部が加温された受部16(冷蔵庫1の側壁の先端部)の受面16Aから室内に向かって受部16自体の温度が急激に変化する箇所あるいはこの箇所よりさらに室内の箇所(受面16Aから室内に向かってLだけ離れた受部16の内表面)に第2パッキン36の一端が固定してあり、そして第2パッキン36の他端は容器34の側壁34Bの一端に形成したリブ34Cに接触させるか、あるいは最大でも5mm離して備けられている。このようにして室内の冷気が加温された受部16の先端部に実質的に当たらないようにしてある。 【0021】図5は、先端部が加温された受部(例えば、受部12)の受面(例えば、受面12A)から室内方向への距離(mm)と受部自体の温度(壁面温度)(℃)の関係を示すグラフである。受面の温度は管路60の表面温度が約35℃であるため、温度勾配により約33℃あるが、この受面から約10mmから約30mm室内に入ると受部の温度は正から負に変わり、約30mm以上で約−10℃から約−20℃となる。受部の受面から室内に向かって30mm以上離れた受部の表面などの箇所に第2パッキン(例えば、第2パッキン36)の一端を固定して備えれば室内の冷気が加温された受部の先端部に当たることがなくなるとともに、この第2パッキン自体が受部からの熱伝導により加温されることがなくなるので、省エネルギー効果をあげることができる。 【0022】図1〜図4に示した構成を有する家庭用冷蔵庫[三洋電機(株)製、SR−45SK]を用いて試験した結果、約2(kWH/月)の省エネルギー効果があることが認められた。 【0023】上記実施例においては図2に示したように第2パッキンを各扉開口全周にわたり設けた例を示したが、その一部を省略することもできる。したがって本発明は第2パッキンを各扉開口全周にわたり設けない場合を包含する。 【0024】第2パッキンを各扉開口全周にわたり設けない場合の具体例としては、例えば図4に示した受部16(冷蔵庫1の側壁の先端部)に設けた第2パッキン36の一部あるいは全部は、省エネルギーに大きな影響を与えない範囲において省略することができる。 【0025】図6に、扉21の内周部に第2パッキン23を設けた本発明の他の冷蔵庫の例を示す。図6に示した冷蔵庫1は、扉21の内周部に第2パッキン23を設けた以外は図1に示した冷蔵庫と同じようになっている。 【0026】図7は、図6に示した冷蔵庫1の扉21を閉めた時の第2パッキン23の状態を示す要部断面説明図である。 【0027】図7に示したように、第2パッキン23の一端は扉21の内周部に固定されており、そして第2パッキン23の他端は、先端部が加温された受部11の受面11Aから室内に向かって受部11自体の温度が急激に変化する箇所あるいはこの箇所よりさらに室内の箇所(受面11Aから室内に向かってLだけ離れた受部11の下表面)に接触するか、あるいは最大でも5mm離れるようにしてある。このようにして室内の冷気が加温された受部11の先端部に実質的に当たらないようにする。 【0028】本発明においては、第2パッキンは扉内周部に設けても、扉開口部に設けてもよく、また、扉内周部と扉開口部の両方にに設けることもできる。 【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。 【0030】 【発明の効果】本発明の冷蔵庫は、特定の箇所に第2パッキンを設けて室内の冷気が加温された受部に当たらないようにしたので、高い省エネ効果をあげることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年6月19日(1997.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111383 【弁理士】 【氏名又は名称】芝野 正雅
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| 【公開番号】 |
特開2001−174142(P2001−174142A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−355205(P2000−355205) |
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