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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】青木 均史

【要約】 【課題】冷蔵庫の組立作業性を改善し、庫内容積の拡大を図る。

【解決手段】外箱3A、内箱3Bから成る断熱箱体3で構成された貯蔵室に冷気を循環させて成る冷蔵庫1において、内箱3Bから突出して貯蔵室を上下に分ける仕切壁5を設け、この仕切壁5で分けられた区画の奥からこの区画に突出して構成され内部に冷気を生成する冷却器15を収納する冷却室22と、区画の側面に前方側から奥に向かって設けられるレール40と、このレール40で支持されこのレール40に沿って移動可能に構成される引き出しとを備え、レールの1端を冷却室22の側方まで延長したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外箱、内箱から成る断熱箱体で構成された貯蔵室に冷気を循環させて成る冷蔵庫において、前記内箱から突出して前記貯蔵室を上下に分ける仕切壁を設け、この仕切壁で分けられた区画の奥からこの区画に突出して構成され内部に冷気を生成する冷却器を収納する冷却室と、前記区画の側面に前方側から前記奥に向かって設けられるレールと、このレールで支持されこのレールに沿って移動可能に構成される引き出しとを備え、前記レールの1端を前記冷却室の側方まで延長したことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】 前記引き出しはローラを介して前記レールに支持されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】 前記レールの前記冷却室の側方の位置に前記ローラが移動可能に前記引き出しを構成していることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】 前記区画は冷凍庫として機能することを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】 前記引き出しは上面開口の容器を備え前側に断熱扉を備えていることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
【請求項6】 前記ローラは前記容器の後方に突出して設けられていることを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
【請求項7】 断熱筺体で構成された庫内に冷却器で生成された冷気を循環させるように構成し、庫内の側面に設けるレールでレールに沿って移動可能に支持される引き出しを備える冷蔵庫において、前記レール上を移動する前記引き出しに取り付けられたローラを前記冷却器の側方まで移動可能に構成することを特徴とする冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外箱、内箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体にて構成された冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種冷蔵庫101を図5乃至図8を参照して説明する。冷蔵庫101は、鋼板製の外箱103Aと樹脂製の内箱103Bと内外両箱103B、103A間に充填された発泡ポリウレタン等の断熱材102とから成り、前方に開口した断熱箱体103の庫内を、内部に成形断熱材114が収納された上仕切壁104と下仕切壁105によって区画することにより、上仕切壁104の上方を冷蔵室106、下仕切壁105の下方を野菜室109、それらの間を冷凍室108としている。
【0003】冷蔵室106の前方開口は回動式の断熱扉110によって開閉自在に閉塞されると共に、冷凍室108及び野菜室109の前方開口は、上面開口の容器111A、112A、113Aを備えた引き出し式の断熱扉111、112(冷凍室108はこれら上下二段)、113によりそれぞれ開閉自在に閉塞されている。
【0004】そして、断熱扉111の後面両側には、図6、図7に示す如く扉側レール139、139が後方に延在して取り付けられ、容器111Aはこの扉側レール139に保持されている。係る、扉側レール139、139の先端は容器111Aを冷凍室108より引き出した際、上面開口を広い範囲で開いて収納物が出し入れし易いように容器111A後端より所定寸法後方まで突出していると共に、扉側レール139、139の後端外側にはローラ139A、139Aが回転自在に取り付けられている。
【0005】また、これら扉側レール139、139に対応して冷凍室108内の前方開口部両側より奥部まで固定レール140、140が取り付けられると共に、固定レール140、140の前端内側には回転自在にローラ140A、140Aが取り付けられている。
【0006】そして、断熱扉111の扉側レール139、139は冷凍室108内に取り付けた固定レール140、140に摺動自在に支持され、これによって、容器111Aは冷凍室108内より出し入れ自由とされる。また、他の容器112A、113Aもこの容器111A同様扉側レール143及び145と固定レールに144、146より冷凍室108内及び野菜室109に出し入れ自由に取り付けられており、これら各扉側レール143、145も、前記扉側レール139同様、容器112A、113Aの後端より突出して取り付けられている。
【0007】一方、冷凍室108の奥部には仕切板121にて冷却室122が区画形成されており、この冷却室122内には冷却器115が設置されている。冷却器115の上方には送風機116が設けられており、仕切板121の上部及び中央部には冷凍室用吐出口108A、108Aが、また、下部には冷凍室用吸込口108Bが形成されている。
【0008】前記冷却器115は、図示しない直管状の冷媒配管に予め孔を穿設した、これも又図示しない放熱フィンを所定間隔を存して複数枚挿通し、配管に圧力をかけて拡管させることにより放熱フィンを固定した後、配管端部にベンド配管を溶接固定して一連の蛇行状冷媒配管が形成されて構成されている。
【0009】また、冷蔵室106の奥部には上下方向に延在する冷蔵室背面ダクト120が形成されており、このダクト120前面には冷蔵室用吐出口120Aが形成されている。この冷蔵室背面ダクト120の下端は前記冷却室122に連通しており、その途中には上仕切壁104奥部上に位置したダンパーサーモスタット123が介設されている。更に、断熱箱体103の下方後部には機械室135が構成されており、この機械室135内には前記冷却器115と共に周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機136が設置されている。
【0010】そして、これら圧縮機136及び送風機116は図示しない制御装置により冷凍室108の温度に基づいて運転制御され、冷却器115にて冷却された冷気は送風機116により冷凍室用吐出口108Aより冷凍室108内に吹き出される。そして、冷凍室108内を循環して冷却した後、冷気は下部の冷凍室用吸込口108Bから冷却室122内の冷却器115下部に帰還する。これによって、冷凍室108は所定の冷凍温度(−20℃程)に維持される。
【0011】また、送風機116より吹き出された冷気の一部はダンパーサーモスタット123を通過して冷蔵室背面ダクト120内を上昇し、冷蔵室用吐出口120Aより冷蔵室106内に吹き出される。ダンパーサーモスタット123は冷蔵室106内の温度に基づいてダクト120への冷気供給を開閉制御し、冷蔵室106内の温度を所定の冷蔵温度(例えば+3℃程)に維持する。
【0012】尚、冷蔵室106内下部には他の空間から仕切られた氷温コーナー107が区画構成されており、この氷温コーナー107にもダンパーサーモスタット123を経た冷気が図示しない氷温コーナー用吐出口から吐出される。これによって、氷温コーナー107内は例えば−1℃程の低温に冷却される。
【0013】また、この氷温コーナー107内下部から図示しない冷凍室背面ダクトを経て野菜室109奥部に連通している。これにより、冷蔵室106内(氷温コーナー107内を含む)を循環した冷気は、野菜室109に吐出される。そして、野菜室109内を循環し、容器113A内を間接的に冷却した後、冷気は下仕切壁105下面に設けた野菜室用吸込口118Aより下仕切壁105内に形成された野菜室上ダクト118内を経て冷却室122内下部に帰還する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の冷蔵庫101では冷却器115が大きく、各図に示す如く冷却室122が冷凍室108の略全幅に渡っていたため、固定レール140、143の後端も仕切板121の手前で止まっていた。そのため、仕切板121と容器111A、112Aの後端間に大きな間隔が生じることになり、各容器111A、112Aの容積拡大を阻害して、冷凍室108内有効容積を縮小させていた。
【0015】本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷蔵庫の貯蔵室内容積を拡大し、組立作業性を改善することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、外箱、内箱から成る断熱箱体で構成された貯蔵室に冷気を循環させて成る冷蔵庫において、内箱から突出して貯蔵室を上下に分ける仕切壁を内箱に設け、この仕切壁で分けられた区画の奥からこの区画に突出して構成され内部に冷気を生成する冷却器を収納する冷却室と、区画の側面に前方側から奥に向かって設けられるレールと、このレールで支持されこのレールに沿って移動可能に構成される引き出しとを備え、レールの1端を冷却室の側方まで延長したものである。
【0017】さらに、前記引き出しはローラを介して前記レールに支持されているものである。
【0018】さらに、レールの冷却室の側方の位置にローラが移動可能に引き出しを構成しているものである。
【0019】さらに、区画は冷凍庫として機能するものである。
【0020】さらに、引き出しは上面開口の容器を備え前側に断熱扉を備えているものである。
【0021】さらに、ローラは容器の後方に突出して設けられているものである。
【0022】又本発明は、断熱筺体で構成された庫内に冷却器で生成された冷気を循環させるように構成し、庫内の側面に設けるレールでレールに沿って移動可能に支持される引き出しを備える冷蔵庫において、レール上を移動する前記引き出しに取り付けられたローラを冷却器の側方まで移動可能に構成するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の冷蔵庫1の縦断側面図、図2は冷凍室8部分の冷蔵庫1の平断面図、図3は冷凍室8の固定レール40後部の冷蔵庫1の拡大平断面図、図4は冷蔵庫1の下仕切壁5奥の拡大縦断側面図をそれぞれ示している。
【0024】冷蔵庫1は、外箱3Aと内箱3Bと両箱間に充填された発泡ポリウレタン等の断熱材2とから構成され、前方に開口した断熱箱体3の庫内を、内部に成形断熱材14が収納された上仕切壁4と下仕切壁5とによって区画することにより、上仕切壁4の上方を冷蔵室6、下仕切壁5の下方を野菜室9、それらの間を冷凍室8としている。
【0025】そして、冷蔵室6の前方開口は回動式の断熱扉10によって開閉自在に閉塞されると共に、冷凍室8及び野菜室9は、上面開口の容器11A、12A、13Aを備えた引き出し式の断熱扉11、12(冷凍室8はこれら上下二段)、13によりそれぞれ開閉自在に閉塞されている。
【0026】また、冷凍室8の奥には仕切板21にて冷却室22が区画の奥から突出するように形成されており、この冷却室22内には冷却器15が設置されている。冷却器15の上方には送風機16が設けられると共に、下方には冷却器15に成長した着霜を除霜ヒーター33によって加熱融解した除霜水を集め、排水孔48から排水するドレン受け部47が、下仕切壁5の上面奧部に一体に成形され、このドレン受け部47内に凹陥部5Aが構成される。
【0027】また、仕切板21の上部及び中央部には冷凍室用吐出口8A、8Aが、また、下部には冷凍室用吸込口8Bが形成されている。この冷却器15は、所定間隔で複数枚並設されたアルミニウム薄板から成る矩形状の放熱フィン15Aと、それらに嵌合された冷媒配管15Bから成り、この冷媒配管15Bを千鳥配列に取り付ける等して冷媒配管15Bの長さ寸法を延長し、熱伝達効率を向上することにより、小型化が図られている。更に、放熱フィン15Aの下端部に前述の除霜用ヒーター33が嵌合されて取り付けられている。
【0028】冷蔵室6の奥部には上下方向に延在する冷蔵室背面ダクト20が形成されており、このダクト20前面には冷蔵室用吐出口20Aが形成されている。この冷蔵室背面ダクト20の下端は前記冷却室22に連通しており、その途中には上仕切壁4奥部上に位置したダンパーサーモスタット23が介設されている。尚、41は食品類を載置する棚である。更に、断熱箱体3の下方後部には機械室35が構成されており、この機械室35内には前記冷却器15と共に周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機36が設置されている。
【0029】そして、これら圧縮機36及び送風機16は図示しない制御装置により冷凍室8の温度に基づいて運転制御され、冷却器15にて冷却された冷気は送風機16により冷凍室用吐出口8Aより冷凍室8内に吹き出される。そして、冷凍室8内を循環して冷却した後、冷気は下部の冷凍室用吸込口8Bから冷却室22内の冷却器15下部に帰還する。これによって、冷凍室8は所定の冷凍温度(−20℃程)に維持される。
【0030】また、送風機16より吹き出された冷気の一部はダンパーサーモスタット23を通過して冷蔵室背面ダクト20内を上昇し、冷蔵室用吐出口20Aより冷蔵室6内に吹き出される。ダンパーサーモスタット23は冷蔵室6内の温度に基づいてダクト20への冷気供給を開閉制御し、冷蔵室6内の温度を所定の冷蔵温度(例えば+3℃程)に維持する。
【0031】尚、冷蔵室6内下部には他の空間から仕切られた氷温コーナー7が区画構成されており、この氷温コーナー7にもダンパーサーモスタット23を経た冷気が図示しない氷温コーナー用吐出口から吐出される。これによって、氷温コーナー7内は例えば−1℃程の低温に冷却される。また、この氷温コーナー7内下部から図示しない冷凍室背面ダクトを経て野菜室9奥部に連通している。これにより、冷蔵室6内(氷温コーナー7内を含む)を循環した冷気は、野菜室9に吐出される。そして、野菜室9内を循環し、容器13A内を間接的に冷却した後、冷気は下仕切壁5下面に設けた野菜室用吸込口18Aより下仕切壁5内に形成された野菜室上ダクト18内を経て冷却室22内下部に帰還する。
【0032】一方、断熱扉11の後面両側には、図2及び図3に示す如くは扉側レール39、39が後方に延在して取り付けられており、容器11Aはこの扉側レール39、39に保持されている。係る扉側レール39、39の後端は容器11Aより後方に突出し、その先端部にローラ39A、39Aが回転自在に取り付けられている。
【0033】また、扉側レール39、39に対応して冷凍室8内には固定レール40、40が内箱3Bに取り付けられており、これら扉側レール39、39及び固定レール40、40は断面略コ字状の金属板で構成されている。ここで、前述の如く冷却器15は小型化されているので、図2、図3に示す如く冷却室22の容積も従来に比して縮小され、その幅は冷凍室8の幅よりも十分小さくなっている。この冷凍室8と冷却室22の幅寸法の差を利用して、内箱3Bには冷却室22の両側方に内箱3Bの側面からつづく挿入部3C、3Cが構成されている。
【0034】そして、前記固定レール40、40の1端(後端)はこの挿入部3C、3C内に挿入されて冷却器15の両側方まで延長されて取り付けられる。また、固定レール40、40の前端にはローラ40A、40Aが回転自在に取り付けられている。尚、他の断熱扉12、13も断熱扉11同様扉側レール43、43及び45、45に対向して冷凍室8内及び野菜室9内の両側に固定レール44、44及び46、46が取り付けられており、これら固定レール44、44の先端は冷却室22の両側方まで延長して取り付けられている。
【0035】そして、扉側レール39、39の先に取り付けたローラ39A、39Aを固定レール40、40の間に滑動自在に挿入すると共に、扉側レール39、39を固定レール40、40の断熱扉11側の両側に設けたローラ40A、40A上に摺動自在に支持させ、これにより容器11Aを冷凍室8内に出し入れ自由に取り付る。また、他の容器12A、13Aも同様に冷凍室8内及び野菜室9内に出し入れ自由に取り付けられる。
【0036】このように、扉側レール39、39を冷却室の両側方まで延長したので、容器11Aの後端を仕切板21の直前まで拡大することができるようになる。従って、冷凍室8の有効容積を拡大することが可能となる。
【0037】尚、実施例では家庭用冷蔵庫について述べたが、これに限らず、庫内を冷却する冷却器を用い、引き出し式の断熱扉を備えた各種冷蔵庫に本発明は有効である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く発明によれば、引き出し式の断熱扉を摺動自在に支持するよう貯蔵室の両側壁に取り付けられたレールを、冷却室の両側方まで延長したので、貯蔵室の有効容積を拡張することができるようになるものである。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成7年8月29日(1995.8.29)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2001−174138(P2001−174138A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願2000−350503(P2000−350503)