| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】高島 佳世
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| 【要約】 |
【課題】水分の蒸散が多い葉野菜を野菜ケースに偏って収納したときには、野菜ケースから小物ケースへの湿度の拡散が少なく、小物ケース内を高湿度に調湿することができないという課題があった。
【解決手段】独立した野菜室3の上方に開口部をもつ引き出し可能な野菜ケース15を設け、前記野菜ケース15の開口部の一部を含む位置に小物ケース16を設け、前記野菜ケース15および小物ケース16の上方の開口部を覆うように野菜室カバーを設け、前記小物ケース16の前記野菜ケース15に面する位置に調湿部材31を設け、前記調湿部材31は前記野菜ケース15および小物ケース16に通じる通気部を設けてなるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 独立した野菜室を有する冷蔵庫において、前記野菜室には上方に開口部をもつ引き出し可能な野菜ケースを設け、前記野菜ケースの開口部の一部を含む位置に小物ケースを設け、前記野菜ケースおよび小物ケースの上方の開口部を覆うように野菜室カバーを設け、前記小物ケースの前記野菜ケースに面する位置に調湿材を設け、前記調湿部材は前記野菜ケースおよび小物ケースに通じる通気部を設けたことを特徴とする冷蔵庫。 【請求項2】 前記調湿部材は前記小物ケース前面に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項3】 前記調湿部材は前記小物ケース下部に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項4】 前記調湿部材は前記小物ケース背面に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項5】 前記調湿部材は前記小物ケース側面に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項6】 前記調湿部材の通気部の開口面積は調節可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。 【請求項7】 前記調湿部材は着脱自在であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。 【請求項8】 前記調湿部材は取り付け面を所定の向きに設置できることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、野菜室に調湿部材を持つ冷蔵庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の冷蔵庫は、例えば図10に示すように、野菜室冷気吐き出し口(図示せず)から吐出された冷気は野菜室カバー17上部の冷気通路を前方へ流れ、野菜ケース15前方の冷気通路を通った後、野菜ケース15の底面及び背面に達する。従って、野菜室内部の貯蔵物は外部の冷気循環にて間接的に冷却され、野菜ケースの内部には空気の対流がほとんど無い状態になっている。 【0003】 【課題を解決するための手段】上記のような従来の冷蔵庫では、野菜ケースの開口部の一部を含む位置に小物ケースを設けた場合、野菜ケースの開口部及び小物ケースの開口部の上部に隙間なく野菜室カバー17が設置されるため、野菜ケース15及び小物ケース16間での空気のやりとりはほとんど起こらない。 【0004】従って、野菜ケース及び小物ケースの両方に水分の蒸散が多い葉野菜(ほうれん草・キャベツなど)を収納したときは、野菜ケース及び小物ケース内が共に高湿度に調湿できるが、水分の蒸散が多い葉野菜を野菜ケースに偏って収納したときには、野菜ケースから小物ケースへの湿度の拡散が少なく、小物ケース内を高湿度に調湿することができないという課題があった。 【0005】また、水分の蒸散が多い葉野菜を小物ケースに偏って収納したときには、小物ケースから野菜ケースへの湿度の拡散が少なく、野菜ケース内を高湿度に調湿することができないという課題があった。 【0006】しかも、野菜ケースを塞ぐ蓋体の内面側に調湿部材を設けるため、前記調湿部材の前記野菜ケースおよび小物ケースと連通する面は片側のみとなり調湿機能の作用効率は低く、調湿機能を充分はたすには調湿部材の面積を大きくなり、さらに前記調湿部材収納用凹部が野菜室カバー上部の冷気通路内の冷気の流れを阻害するという課題もあった。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は上記のような課題を解決したもので、独立した野菜室を有し、前記野菜室には上方に開口部をもつ引き出し可能な野菜ケースを設け、前記野菜ケースの開口部の一部を含む位置に小物ケースを設け、前記野菜ケースおよび小物ケースの上方の開口部を覆うように野菜室カバーを設け、前記小物ケースの前記野菜ケースに面する位置に調湿材を設け、前記調湿部材は前記野菜ケースおよび小物ケースに通じる通気部を設けたことを特徴とするものである。 【0008】また、前記調湿部材を前記小物ケース前面若しくは下部または背面または側面に設けたことを特徴とするものである。 【0009】そして、前記調湿部材の通気部の開口面積は調節可能であることを特徴とするものである。 【0010】そしてまた、前記調湿部材は着脱自在であることを特徴とするものである。 【0011】さらに、前記調湿部材は取り付け面を所定の向きに設置できることを特徴とするものである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の冷蔵庫の実施の形態を図1〜図9とともに説明する。 【0013】図1は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す冷蔵庫の本体の側面から見た要部断面図、図2は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す調湿部材を小物ケースの前面に設けた場合の野菜室内部の要部分解斜視図、図3は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す調湿部材を小物ケースの前面に設けた場合の野菜室内部の要部斜視図、図4は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す調湿部材を小物ケースの下部に設けた場合の野菜室内部の要部斜視図、図5は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す調湿部材を小物ケースの背面に設けた場合の野菜室内部の要部斜視図、図6は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す調湿部材を小物ケースの左側面に設けた場合の野菜室内部の要部斜視図、図7は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示すスリット全閉時における調湿部材の要部断面図(図2のA−A線の断面図)、図8は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示すスリット開放時における調湿部材の要部断面図(図2のA−A線の断面図)、図9は本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す調湿部材を小物ケースに組み込んだときの小物ケースを上方から見た要部上面図である。 【0014】図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室、3は冷蔵室2の下にある貯蔵室の野菜室、4は冷凍室である。5は上記冷蔵室2の下部に設けられた隔離室、6は前記冷蔵室2と野菜室3との間に設けた仕切部、7は前記野菜室3と冷凍室4との間に設けた仕切部である。 【0015】8は隔離室5の上部に納まる上ケース、9は隔離室5の下部に納まる下ケースである。10は隔離室5の天井の働きをするケース棚であり、10a・10b・10cはそれぞれ冷蔵室2に設けられた棚である。また、11は冷蔵室扉であり、冷蔵室扉11の扉背面部12にドアポケット13・13a・13b・13cをもっている。 【0016】14は野菜室扉、15は上方に開口部をもつ野菜ケースでドアアングル(図示せず)にて野菜室扉14に取り付けられており引き出し可能となっている。16は小物ケースで、野菜ケース15の上部に取り付けられている。17は野菜室カバーで、野菜ケース15および小物ケース16の上方に位置し、野菜ケース15および小物ケース16を所定の湿度に保つように配慮されている。 【0017】18、19は冷凍室扉でそれぞれ上方に開口部のある冷凍ケース20、21をもっており、これもまた引き出し可能となっている。 【0018】なお、22は圧縮機、23は冷却器、24はファン25をもつ送風機組品、26は冷蔵庫を作動させるための電気回路組品26aを収納し外部に蓋をもつ電装ボックス組品である。 【0019】そして、冷却器23で冷却された冷気は、送風機24のファン25でダクト(図示せず)を通り冷凍室4に冷気が送り込まれる。また、冷蔵室2に設けられた温度感知部(図示せず)にて冷蔵室2の室温を感知し、室温が所定の温度より高くなったとき冷気分配室のダンパー27が開き、冷蔵室冷気分配通路28から冷蔵室2や隔離室5に送り込まれる。その後、冷蔵室2や隔離室5を通った冷気は、冷蔵室2や隔離室5の貯蔵物を冷却し、仕切部6に設けられた野菜室冷気吐き出し口29を通り野菜室3に送り出される。 【0020】そして、野菜室冷気吐き出し口29を通り野菜室3に流れ込んだ冷気の一部は仕切部6と野菜室カバー17で形成された冷気通路を前方へ流れ、冷気通過部30を通り、野菜ケース15と野菜室扉14の扉背面との間を通った後、野菜ケース15の底面外側へ達する。その後冷気は野菜ケース15の底面外側を通り野菜室3からダクト(図示せず)にて冷却器23の下方へ戻る。このため、野菜室3の野菜ケース15や小物ケース16の内部の貯蔵物は外部の冷気循環にて間接的に冷却される。 【0021】図2において、野菜ケース15の上方には開口部が設けられ、その後方に小物ケース16が取り付けられるように、段部15aが設けられている。小物ケース16が前記段部15aに取り付けられると、図3に示したように野菜ケース15と小物ケース16の各々の上部はほぼ同一平面となる。 【0022】そして、野菜室扉(図1記載の符号14)を閉じたとき、野菜ケース15及び小物ケース16の上方の開口部には野菜室カバー17が設置され、野菜室冷気吐き出し口(図1記載の符号29)から流れ込んだ冷気は前記野菜室カバー17上方の冷気通路を前方へ流れる。 【0023】また、野菜ケース15と小物ケース16の各々の上部の開口部は同一平面となっており、その同一平面の上部に隙間なく野菜室カバー17が設置されるため、野菜ケース15及び小物ケース16内に冷気が流入することはほとんどない。野菜室カバー17上方は、冷気が充分流れるだけの空間が保てるようになっており、野菜室カバー17の上方への突き出しには限度がある。 【0024】そしてまた、野菜ケース15と小物ケース16の各々の背壁面後方は、前記各々のケース内を均一に冷却するため、冷気が充分流れるだけの空間が保てるようになっており、また、小物ケース16の背壁面は野菜ケース15の背壁面より後方に突き出した状態になって野菜ケース15の上部に小物ケース16が取り付けられている。このため、小物ケース16や野菜ケース15の背壁面の後方への突き出しには限度がある。 【0025】また、小物ケース16の前方の切り欠き16aには野菜ケース15および小物ケース16に通じる通気部をもつ調湿部材31が着脱自在に取り付けられている。前記調湿部材31に通気部を設けたため、野菜ケース15または小物ケース16に野菜を偏って貯蔵しても、常に野菜ケース15及び小物ケース16が適度の湿度に保たれ、その貯蔵物を新鮮に保存できる。さらに、調湿部材31の通気部が小物ケース16と野菜ケース15のそれぞれの内部に面しているため、少ない表面積で両方のケース内をむらなく効率よく調湿できる。 【0026】図4は、小物ケース16の下部に調湿部材を設けた野菜室内部の斜視図である。小物ケース16の下部に調湿部材31を設置しても、調湿部材31に通気部が存在するため、図2と同じ効果が得られる。 【0027】図5は、小物ケース16の背面に調湿部材を設けた野菜室内部の斜視図である。小物ケース16の背面に調湿部材31を設置しても、調湿部材31に通気部が存在するため、図2と同じ効果が得られる。 【0028】図6は、小物ケース16の左側面に調湿部材を設けた野菜室内部の斜視図である。小物ケース16の左側面に調湿部材31を設置しても、調湿部材31に通気部が存在するため、図2と同じ効果が得られる。小物ケース16の右側面に調湿部材を設けた場合でも、図2と同じ効果が得られることは明白である。 【0029】図7及び図8において、調湿部材31は、外部が前カバー32と後カバー33からなり、その内面には調湿材組品36を挟んで、それぞれ通気部となるスリット34a・35aをもつ通気調節板34・35を設けている。また、前記前カバー32と後カバー33には前記スリット34a・35aに対応した通気部となるスリット32a・33aがそれぞれ設けられている。 【0030】そして、前記通気調節板34・35には左右に移動させるためにつまみ34b・35bがそれぞれ設けられており、前カバー32と後カバー33の左右方向に長い小判穴を貫通して前カバー32と後カバー33の外部に突き出している。そのため、つまみ34b・35bを左右に移動させることにより、スリット34a・35aとスリット32a・33aとで各々通気部の開口面積が全閉(図7)から開放(図8)まで調節できるようになっている。 【0031】なお、前記通気調節板34・35と前カバー32と後カバー32との間には通気調節板34・35を左右に移動したを状態保つため適度の摩擦力をもたせている。これにより、野菜ケース15側と小物ケース16側の調湿能力が調節でき、その各々の貯蔵物に適した調湿が可能となる。 【0032】例えば、野菜ケース内にほうれん草4束を貯蔵し、平均細孔径約100Åの多孔質シリカを不織布で挟み込んだシート状調湿部材(サイズ:137×400mm)を野菜ケース内に設置した場合、野菜ケース内の湿度は93%に調湿され、小物ケース内通気口を2段階に調節することにより、小物ケース内の湿度は87%,93%と変化した。 【0033】つまり、つまみ34bを左右に移動させることにより、野菜ケース側通気部の開口面積が全閉から開放まで調節でき、野菜ケース内を低湿度から高湿度に調湿することができる。同様に、つまみ35bを左右に移動させることにより、小物ケース側通気部の開口面積が全閉から開放まで調節でき、小物ケース内を低湿度から高湿度に調湿することができる。 【0034】従って、例えば高湿度 (90%以上)を好む野菜(ほうれん草・キャベツなど)のみを貯蔵する家庭では野菜ケース側通気口と小物ケース側通気口を共に開放とし、野菜ケース及び小物ケース内を高湿度に調湿することができる。高湿度を好む野菜は少量だが中湿度(85%〜90%)を好む野菜・果物類(サヤエンドウ・オレンジ・メロンなど)を多く貯蔵する家庭では、小物ケース側通気部の開口面積を開放として小物ケース内を高湿度に調湿し、野菜ケース側通気部の開口面積は全閉と開放の中間とすることにより小物ケースから野菜ケースへの湿度の拡散を調整し、野菜ケース内を中湿度に調湿することができる。 【0035】また、高湿度を好む野菜を多く貯蔵し、低湿度(70%〜75%)を好む野菜(タマネギ・ニンニクなど)を少量貯蔵する家庭では、野菜ケース側通気部の開口面積を開放として小物ケース内を高湿度に調湿し、小物ケース側通気部の開口面積を全閉近づけるにことにより小物ケースから野菜ケースへの湿度の拡散を抑え、野菜ケース内を低湿度に調湿するなど、各家庭の貯蔵物の種類・量に合わせた湿度のコントロールが可能である。 【0036】図9において、小物ケース16の凹部16aの両側面に設けられた突起16bに、前カバー32と後カバー33の爪32b・33bが挟むように着脱可能に取り付いている。前記爪32b・33bは異なる形状であるため、前カバー32と後カバー33の小物ケース16に取り付く位置は前後方向で変わることがない。そのため、野菜ケース15側と小物ケース16側へ向く調湿部材31の面が常に同じ方向となり、取り外して清掃した後再度調湿部材31を取り付けても、調節したそれぞれの面の調湿能力が同じに保てるようになる。 【0037】また、調湿材組品36は内部に通気性をもつ布状で覆った調湿材36aをもち、その外部を開口部をもつ調湿材カバー36bで囲んでいる。そして、前記調湿材カバー36bには適度にスペーサ36cを設け、野菜ケース15や小物ケース16の冷気が前記調湿材36a周辺に均一に循環するように配慮されている。このため、調湿材36aによる調湿機能はさらに効率よく作用する。 【0038】なお、前記調湿部材31に臭気成分を吸収や分解する成分(例えば活性炭や塩化パラジウム等)を混在させたり、通気調節板34・35に遷移金属キーレート化合物を定着させ臭気成分を分解させるようにすると脱臭効果や野菜の鮮度保持効果を付加することができる。 【0039】また、前記で左右方向とは、冷蔵庫を正面から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を正面から見て前後の方向を意味する。さらに、本図において、板厚などの薄い断面を示す部分に対するハッチングは省略している。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、小物ケースの野菜ケースに面する位置に調湿部材を設けたため、前記調湿部材の通気部は前記小物ケースと野菜ケースのそれぞれの内部に面することができ、少ない表面積で両方のケース内の調湿をむらなく効率よくできる野菜室をもつ冷蔵庫が得られる。 【0041】そして、調湿部材の通気部の開口面積が調節可能であるため、野菜ケース側と小物ケース側の調湿能力が調節でき、貯蔵物に適した調湿が可能となる。 【0042】そしてまた、小物ケースに着脱自在に調湿部材が設置されているため、調湿部材を取り出しやすく、調湿部材の保全がしやすくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月14日(1999.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103296 【弁理士】 【氏名又は名称】小池 隆彌
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| 【公開番号】 |
特開2001−174136(P2001−174136A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−353843 |
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