トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F25 冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒ−トポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化




【発明の名称】 ショーケース
【発明者】 【氏名】佐藤 知之

【要約】 【課題】高度な製品の製造精度を要求されず安価に製造でき、不良品の発生率も少なく抑えることができ、手摺りレールの傷付きの心配もないワイヤー製の商品表示具取付部材等を備えたショーケースを提供する。

【解決手段】前面を開放したケーシングの開放部を冷気のエアカーテンで覆って庫内を保冷するショーケースにおいて、ケーシングの前面開放部下部外装となる手摺りレール13とその後側の冷気の吸込口6との間に、ケーシング2の略全幅に亘って差込溝16を形成する。この差込溝16に、前記手摺りレール13の後面と当接し且つ前記吸込口6側にケーシングの略全幅に亘って延びる開口部17aを有する断面略矩形状の係止レール17を嵌合する。この係止レール17の開口部17aに、商品表示具14の取付部15aを上部に有しそれを支持する脚部15bを下部に有するワイヤー製の商品表示具取付部材15の脚部15bを、差し込んで着脱自在に取り付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面を開放したケーシングの開放部を冷気のエアカーテンで覆って庫内を保冷するショーケースにおいて、前記ケーシングの前面開放部下部外装となる手摺りレールとその後側の冷気の吸込口との間に、ケーシングの略全幅に亘って差込溝を形成し、この差込溝に、商品表示具の取付部を上部に有しそれを支持する脚部を下部に有するワイヤー製の商品表示具取付部材を、その脚部を差し込んで着脱自在に取り付けたことを特徴とするショーケース。
【請求項2】 前面を開放したケーシングの開放部を冷気のエアカーテンで覆って庫内を保冷するショーケースにおいて、前記ケーシングの前面開放部下部外装となる手摺りレールとその後側の冷気の吸込口との間に、ケーシングの略全幅に亘って差込溝を形成し、この差込溝に、前記手摺りレールの後面と当接し且つ前記吸込口側にケーシングの略全幅に亘って延びる開口部を有する断面略矩形状の係止レールを嵌合し、この係止レールの開口部に、商品表示具の取付部を上部に有しそれを支持する脚部を下部に有するワイヤー製の商品表示具取付部材を、その脚部を差し込んで着脱自在に取り付けたことを特徴とするショーケース。
【請求項3】 前記係止レールの開口部に挿入されるワイヤー製の商品表示具取付部材の脚部は、前記係止レールの後面上部と内部の前面下部に当接して係止されることを特徴とする請求項2記載のショーケース。
【請求項4】 前記ワイヤー製の商品表示具取付部材の脚部を逆く字状に折り曲げ、逆く字状の曲げ部と下端部とを前記係止レールに当接させ、前記商品表示具取付部材の取付部を、前記手摺りレールの上方位置で、且つ取付部の上部が庫内側に傾斜するように配置したことを特徴とする請求項2又は3記載のショーケース。
【請求項5】 前記ワイヤー製の商品表示具取付部材に代えて、一枚の板状樹脂板を逆Z字状に折曲形成して商品表示具の取付部と脚部とを備えた商品表示具取付部材を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のショーケース。
【請求項6】 前記ワイヤー製の商品表示具取付部材に代えて、該商品表示具取付部材と同様のワイヤー製の脚部を有する商品陳列用カゴを取り付けたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のショーケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手摺りレールと冷気の吸込口との間に設けたケーシング幅方向の差込溝に、商品広告等を取り付ける取付部を上部に有するワイヤー製の商品表示具取付部材の脚部を差し込んで取り付けるようにした冷凍・冷蔵用のショーケースに関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットなどの商品販売店では、冷凍食品や生鮮食品等の陳列に、ケーシング前面を開放し、その開放部を冷気のエアカーテンで覆って庫内を保冷する冷凍・冷蔵オープンショーケースが広く用いられている。
【0003】この様なオープンショーケースにおいては、ケースの中で最も販売量が期待できる床デッキ部の陳列商品に対して、その商品を案内するために、手摺りレール部分に商品カードやプライスカード等の商品表示具を取り付けることが行われている。
【0004】この手摺りレール部分に商品表示具を取り付ける例として、本出願人は、例えば、特開平7−213390号公報(特願平6−23782号)において、ショーケースの冷気吸込口板に孔を開け、ここにワイヤー製の商品表示具取付部材の脚部を差し込んで固定する手段を提案している。しかし、この手段であると、複数の脚部の間隔を正確に製造しなければならず、製造誤差を厳しく守るために高価になったり、不良品の発生率が高くなる問題があった。また、製造指示の間違いを誘発させる原因にもなっていた。そして、吸込口板の孔が開いている位置にしかワイヤー製の商品表示具取付部材を固定できないため、自由な位置に取り付けられないという問題もあった。
【0005】そのため、本出願人は、特開平10−304952号公報(特願平9−132880号)において、手摺りレール上部の突出部を挟み込む形状の脚部をワイヤー製の商品表示具取付部材に設けて固定する手段を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手段においては、手摺りレールの完成寸法と取付部材脚部の製造寸法に誤差が生じると、きつ過ぎたり、ゆる過ぎたりして正確に固定できないことがあり、製品の製造精度を高くしなければならず、製品単価が高価になると共に、不良品発生率も高くなる原因になっていた。また、この手段により自由な位置に取付部材を固定できるようになるが、取付部材を取り付ける時に、金属同士の挟み込みのため傷が付き易く、取付部材を移動したり、取り外したりすると、この傷が美観を損ねる問題があった。さらに、手摺りレールを清掃する場合に、取付部材の脚部が邪魔になって、清掃し難いという問題もあった。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑み創案されたもので、高度な製品の製造精度を要求されず安価に製造でき、不良品の発生率も少なく抑えることができ、手摺りレールの傷付きの心配もないワイヤー製の商品表示具取付部材等を備えたショーケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明においては、前面を開放したケーシングの開放部を冷気のエアカーテンで覆って庫内を保冷するショーケースにおいて、前記ケーシングの前面開放部下部外装となる手摺りレールとその後側の冷気の吸込口との間に、ケーシングの略全幅に亘って差込溝を形成し、この差込溝に、商品表示具の取付部を上部に有しそれを支持する脚部を下部に有するワイヤー製の商品表示具取付部材を、その脚部を差し込んで着脱自在に取り付けたことを特徴としている。
【0009】また、本発明は、前記差込溝に、手摺りレールの後面と当接し且つ吸込口側にケーシングの略全幅に亘って延びる開口部を有する断面略矩形状の係止レールを嵌合し、この係止レールの開口部に、前記ワイヤー製の商品表示具取付部材の脚部を差し込んで着脱自在に取り付けたことを特徴としている。この係止レールの開口部に挿入されるワイヤー製の商品表示具取付部材の脚部は、係止レールの後面上部と内部の前面下部に当接して係止される。前記ワイヤー製の商品表示具取付部材は、その脚部を逆く字状に折り曲げ、逆く字状の曲げ部と下端部とを前記係止レールに当接させると共に、前記商品表示具取付部材の上部の商品表示具の取付部を、前記手摺りレールの上方位置で、且つ取付部の上部が庫内側に傾斜するように配置すると、取付部に商品広告等を引っ掛けた場合、見やすい状態となる。
【0010】そして、前記ワイヤー製の商品表示具取付部材に代えて、一枚の板状樹脂板を逆Z字状に折曲形成して商品表示具の取付部と、前記差込溝又は係止レールの開口部に挿入する脚部とを備えた商品表示具取付部材を取り付けることもできる。また、前記ワイヤー製の商品表示具取付部材に代えて、該商品表示具取付部材と同様のワイヤー製の脚部を有する商品陳列用カゴを取り付けることもできる。
【0011】本発明は、上記の構成によって、高度な製品の製造精度を要求されることなく、商品表示具取付部材や商品陳列用カゴなども簡単に取り付けできるショーケースを提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は本発明を適用するオープンショーケースの一例を示す断面側面図、図2はワイヤー製の商品表示具取付部材とそれを取り付けるショーケースの手摺りレール周辺の分解斜視図、図3はその取付状態を示す要部断面側面図、図4は商品陳列用カゴの取り付け状態を示す断面側面図である。
【0013】図1において、冷凍食品や生鮮食品等の商品を低温に保って収納・陳列するオープンショーケース1は、前面が開放されており、上部の天井部2a、背面を覆う背面部2b、下部の底面部2c、前面下部を覆う下部前面部2d及び両側面を覆う側面部(図示せず)に、断熱材2eを充填して、ケーシング2が一体に形成され、これら各部と内部パネル3との間に冷気を循環させるダクト4が設けられている。
【0014】前記ケーシング2の上部先端位置には、内部パネルの天板3aに、冷気をエアカーテンとして下方に整流して吹き出すハニカム状の吹出口5が設けられ、オープンショーケース1内に吹き出された冷気は、下部前面部2dの後部に多数の吸込口を有する吸込口6からダクト4内に導かれる。また、下部のダクト4内には前記吸込口6から取り入れた空気を送風するファン(図示せず)と、該ファンから送られた空気を冷却する蒸発器(図示せず)が設けられ、冷気はファンによりダクト4内を通って吹き出され、この冷気の循環によって、オープンショーケース1内の陳列棚7や床デッキ部8に載置された商品を保冷している。
【0015】この陳列棚7の先端には、陳列商品の落下を防止するためのフェンス7aが設けられ、ここに大型プライスカード等の商品表示具を取り付けることがしばしば行われている。
【0016】ケーシング2の上部前端はキャノピー9で覆われていて、その下部にキャノピー照明10が配設され、キャノピー照明10の光をキャノピー天板で反射して庫内を均一に照らすようにしている。また、吹出口5の前方にはキャノピー天板に連ねてノジング部11が形成され、その上部にはナイトカバーの収納部が形成してあり、ここにロール状のナイトカバー12を収納している。即ち、収納部には例えば断面ほぼコ字状でケーシング幅方向に長く形成したブラケットが取り付けてあり、ここにロール状に巻き取られたナイトカバー12を収容し、ナイトカバーの基端をブラケット取付用のビス等で共締めして、他端の引出部を引き出して、ケーシング下部前端の吸込口6等に引っ掛けて止め、ショーケース前面を覆い得るようにしている。
【0017】そして、本発明においては、このようなオープンショーケース1において、ケーシング2の前面開放部下部外装となる手摺りレール13と冷気の吸込口6との間に差込溝16を設け、この差込溝16に、商品カードやプライスカード等の商品表示具14を取り付けるための商品表示具取付部材15を差し込んで着脱自在に取り付けたものである。即ち、商品表示具14を前側表面に装着して、裏側から商品表示具取付部材15で支持し、床デッキ部8の陳列商品(特に、特売品やピーアール商品)に対する販売促進効果を一層高めると共に、商品表示具14の取付けの安定化を図ったものである。
【0018】この商品表示具取付部材15は、図2乃至図3に示すように、ステンレス等の比較的強度のあるワイヤー製でケーシング長手方向に長い矩形状に形成される商品表示具14の取付部15aと、この取付部15aを支持する同じくワイヤー製の脚部15bとで構成されている。そして、前記取付部15aは、商品表示具14を取り付けるのに、適度の傾斜角度に形成され、図3においては、想像線で示すように、商品表示具14の上部が、取付部15aの上側の棒部に掛け止めされている。
【0019】また、手摺りレール13とその後側の冷気の吸込口6との間には、ケーシング2の略全幅に亘って横方向に細長い差込溝16が形成され、この差込溝16に、前記したワイヤー製の商品表示具取付部材15の脚部15bが差し込まれ、着脱自在に取り付けられる。
【0020】そして、この差込溝16に商品表示具取付部材15の脚部15bを差し込んで取り付ける場合、この差込溝16の径を脚部15bの太さよりやや大きめに設定しておくことにより、直接この差込溝16に棒状の脚部15bを差し込んで取り付けることができる。
【0021】ところで、手摺りレール13の裏側などを傷付けないようにするため、この差込溝16に係止レール17を嵌合し、これを介して商品表示具取付部材15を取り付けることができる。即ち、図2及び図3に詳細を示すように、この差込溝16に、手摺りレール13の後面と当接し且つ吸込口6側にケーシング2の略全幅に亘って延びる均一な開口部を有する断面略矩形状の係止レール17を嵌合し、この係止レール17の開口部17aに、商品表示具取付部材15の脚部15bを差し込んで着脱自在に取り付けることができる。なお、この時、商品表示具取付部材15の脚部15bは、係止レール17の後面上部と内部の前面下部に当接して係止される。
【0022】また、この商品表示具取付部材15は、その脚部15bを逆く字状に折り曲げ、逆く字状の曲げ部と下端部とを前記係止レール17に当接させ、商品表示具取付部材15の取付部15aを、前記手摺りレール13の上方位置で、且つ取付部15aの上部が庫内側に傾斜するように配置して取り付けられる。このようにすると、取付部15aに商品広告等を引っ掛けた場合に見やすい状態となり、好ましい。
【0023】このように、本実施形態においては、ショーケースの差込溝16や、ここに嵌合した係止レール17の開口部17aに、ステンレス等からなるワイヤー製の商品表示具取付部材15を取り付ける例を示したが、これに代えて、一枚のアクリル等からなる板状樹脂板を逆Z字状に折曲形成して、商品表示具の取付部と差込溝等への脚部とを形成した商品表示具取付部材を用いることができる。即ち、ショーケース側の差込溝16や係止レール17の開口部17aはケーシング幅方向に長く形成されているので、そこに差し込む脚部は棒材のものに限らず、板状の横幅のあるものであっても良い。
【0024】また、本実施形態においては、商品表示具取付部材15を取り付ける例を示したが、これに代えて、該商品表示具取付部材と同様のワイヤー製の脚部を有する商品陳列用カゴを取り付けることもできる。
【0025】図4は、商品陳列用カゴをショーケースの手摺りレール部に取り付けた例を示している。この商品陳列用カゴ18は、図4に示すように、ステンレス等の比較的強度のあるワイヤー製で上面を除き網目状に形成されるカゴ部18aと、このカゴ部18aを支持する同じくワイヤー製の脚部15bとで構成されている。そして、前記実施形態と同様に、手摺りレール13とその後側の冷気の吸込口6との間に形成された差込溝16に、係止レール17をはめ込み、この係止レール17の開口部17aに、商品陳列用カゴ18の脚部18bを差し込んで着脱自在に取り付けられる。なお、この商品陳列用カゴ18も、差込溝16の大きさ、形状によっては、直接差込溝16に差し込んで取り付けることができる。このように商品陳列用カゴ18を取り付ければ、横方向の自由な位置に関連商品を陳列することができて、便利である。
【0026】なお、このように構成すると、商品表示具取付部材15や商品陳列用カゴ18等が、多くのショーケースの機種に共通である手摺りレール部13と吸込口6の間に形成した差込溝16等に差し込んで固定することができるので、ショーケース側に差込溝16等を形成しておけば、商品表示具取付部材15や商品陳列用カゴ18等が簡単に取り付けられ、その共通化(統合)が図れる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のショーケースによれば、次のような効果を奏する。
(1)商品表示具取付部材の製造誤差を大きくできるので安価に製造できると共に、不良品発生率も少なくなる。
(2)商品表示具取付部材の脚部を溝に差し込む構造であるので、商品表示具取付部材の形状が簡単で特別な専用部品が必要なく安価になる。
(3)商品表示具取付部材の脚部を差し込むショーケース側の差込溝が、ケーシングの略全幅に亘って形成されているので、板状の商品表示具取付部材を取り付ける場合にも、別部品が不要で安価になる。
(4)手摺りレールの上部に商品表示具取付部材の脚部を固定する訳ではないので、手摺りレールの表面に傷が付かず、手摺りレールの清掃もし易い。
(5)商品表示具取付部材の差込溝がケーシングの幅方向に設けてあるので、どこでも自由な位置に商品表示具取付部材を取り付けることができる。
(6)商品表示具取付部材の脚部を差込溝に係止レールを介して差し込む構造とすることにより、手摺りレールや吸込口板を傷付けることはなく、美観を損なわない。
(7)商品表示具取付部材の脚部と同様の脚部を設けた商品陳列用カゴ等を、係止レールや手摺りレールと吸込口板との間の差込溝に差し込めば、横方向の自由な位置に関連商品を陳列することができて便利である。
【出願人】 【識別番号】000213493
【氏名又は名称】中野冷機株式会社
【出願日】 平成11年12月20日(1999.12.20)
【代理人】 【識別番号】100088720
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 眞一
【公開番号】 特開2001−174135(P2001−174135A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−360636