| 【発明の名称】 |
冷水供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 明広
【氏名】森部 智久
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| 【要約】 |
【課題】冷水タンクに貯留された冷却用水が純水化することを防ぐ。
【解決手段】冷水タンク20内では、蒸発パイプ回りに所定厚さの氷層が形成されつつ冷却用水が冷却され、その中に水道水の供給源と接続された冷却コイルが浸漬される。冷却コイルの流出管24Bには、電磁弁30の備えられた注出口31が分岐して接続される。各注出口31にはエア抜き口46が突設されてそれぞれにエア抜きホース48が接続され、所定高さHだけ立ち上がったのち冷水タンク20の蓋21の接続口47と接続される。冷却コイル内の冷水を新しいものと入れ替えることが適宜に行われ、この場合は、冷水の注出管33と接続された注出口31Aの電磁弁30が所定時間連続開放され、新しい水道水を補給しつつ注出口31Aから連続排水される。その排水の一部がエア抜きホース48により冷水タンク20内に供給され、冷却用水が純水化することが防がれる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷却用水の貯留された冷水タンク内には冷凍装置と接続された冷却手段が装備され、氷検知センサからの信号に基づいて前記冷凍装置の駆動を制御して前記冷却手段の回りに所定厚さの氷層を形成しつつ前記冷却用水を冷却する一方、この冷却用水中に、飲用水の供給源と接続された流通管が浸漬されて、この流通管の出口側に開閉弁を備えた注出口が設けられ、前記開閉弁の開放に伴い前記流通管中で冷却された冷水が注出口から吐出されるようにした冷水供給装置において、前記注出口にエア抜き管が設けられてその先端が前記冷水タンクの上部に臨み、前記流通管中の冷水の入れ替えを行うべく前記開閉弁が連続開放された場合には、吐出された冷水の一部が前記エア抜き管を通って前記冷水タンクに流入可能であり、かつ前記エア抜き管は、通常の冷水の注出時にはこの冷水が前記冷水タンク側へ流入することを阻止し得る程度に立ち上がって設けられていることを特徴とする冷水供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷水タンク内に浸漬した流通管に飲用水を流通させることで冷水を供給するタイプの冷水供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来この種の冷水供給装置としては、図5に示すものが知られている。このものは、冷却用水Wの貯留された冷水タンク1内に、冷凍サイクルの一部を構成する蒸発パイプ2と、水道水等の飲用水の供給源と接続された冷却コイル3とが外側と内側で同心に浸漬された構造であって、氷検知センサ4による氷の有無の検知に基づいて冷凍サイクルの停止と運転とを制御することで、蒸発パイプ2の回りに所定厚さの氷層Iを形成しつつ冷却用水Wを冷却しておき、冷却コイル3の出口に設けられた開閉弁を開放することで、冷却コイル3中で冷却された冷水が吐出されるようになっている。なお、このような構造は、特開平9−152245号等に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例において、冷水タンク1の上面の開口には蓋5が被着されるのであるが、冷水タンク1内が低温状態にあって蓋5も冷却されるから、蓋5の表面に結露が生じやすく、これが撹拌用のインペラ6のシャフト7を通す孔8等から冷水タンク1内に滴下する。冷水タンク1にはオーバフローパイプが備えられていて、上記のように結露水が冷水タンク1内に滴下されると、溢れた分がオーバフローパイプから排水されるといったことが繰り返されるが、これが長期に及ぶと、元々水道水である冷却用水Wが次第に純水(脱塩水)化する結果を招く。 【0004】一方、上記した氷検知センサ4は、水と氷との電気伝導率の相違に基づいて氷の有無を検知している。詳細には、氷層Iが張り出して氷検知センサ4が氷で覆われると、電気伝導率が小さくなって氷が有ることが検知され、そうすると冷凍サイクルの運転が停止される。逆に氷層Iが後退して氷検知センサ4が冷却用水W中に露呈すると、電気伝導率が大きくなって氷が無いことが検知されて、冷凍サイクルが運転され、以上の繰り返しによって氷層Iの厚さがほぼ一定に保たれるようになっている。しかるに冷却用水Wが純水化してくると、この純水は水道水に比べて電気伝導率が小さいから、氷層Iが後退して氷検知センサ4が冷却用水Wに露呈しても、電気伝導率が小さい状態のままで氷が有るものと誤認され、冷凍サイクルが運転されない事態を招くおそれがあった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、冷水タンクに貯留された冷却用水が純水化することを防ぐところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、冷却用水の貯留された冷水タンク内には冷凍装置と接続された冷却手段が装備され、氷検知センサからの信号に基づいて前記冷凍装置の駆動を制御して前記冷却手段の回りに所定厚さの氷層を形成しつつ前記冷却用水を冷却する一方、この冷却用水中に、飲用水の供給源と接続された流通管が浸漬されて、この流通管の出口側に開閉弁を備えた注出口が設けられ、前記開閉弁の開放に伴い前記流通管中で冷却された冷水が注出口から吐出されるようにした冷水供給装置において、前記注出口にエア抜き管が設けられてその先端が前記冷水タンクの上部に臨み、前記流通管中の冷水の入れ替えを行うべく前記開閉弁が連続開放された場合には、吐出された冷水の一部が前記エア抜き管を通って前記冷水タンクに流入可能であり、かつ前記エア抜き管は、通常の冷水の注出時にはこの冷水が前記冷水タンク側へ流入することを阻止し得る程度に立ち上がって設けられている構成としたところに特徴を有する。 【0006】 【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>流通管中に残った冷水(飲用水)の入れ替えを行うべく開閉弁を連続開放すると、注出口から吐出される冷水の一部がエア抜き管を通って冷水タンクに流入し、冷却用水中に混ぜられる。水道水等の飲用水が冷却用水中に適宜に大量に混ぜられるから、冷却用水が純水化することが防止される。その結果、氷検知センサの誤検知が防止される。一方、通常の冷水の注出時でも、流路抵抗等により吐出された冷水の一部がエア抜き管側に回る可能性があるが、仮にそうであってもエア抜き管の立ち上がりの部分に留まり、最終的には注出口に戻って注出される。通常の冷水の注出時にはロス無く注出することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を給茶機に適用した一実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図において、符号10は給茶機本体であって縦長の箱形に形成されており、前面から所定寸法奥に入った位置に正面パネル11が張られて、その奥側に、冷水タンク20と貯湯タンク50とが並んで設置されているとともに、手前の下部に詳しくは図示しないが注出部12が設定され、その底面にコップ等の容器を置くためのすのこ状の載置台13が設けられて、その下側がドレンパン14で覆われている。 【0008】冷水タンク20は、図1に示すように、正面から見た左側のほぼ中央高さ位置に設置されている。この冷水タンク20は、図4に示すように、断熱構造で有底の円筒状に形成され、上面の開口には蓋21が被着されている。冷水タンク20内には、その内壁に沿うようにして蒸発パイプ22が疎巻きの螺旋円筒状に形成されて配設されている。蒸発パイプ22の入口22Aと出口22Bは、蓋21を貫通して外部に引き出され、図示しない冷凍装置と冷媒配管により循環接続されて、周知の冷凍サイクルが構成されている。また、蒸発パイプ22の周面から所定寸法中心に入った位置には、氷検知センサ23が配設されている。この氷検知センサ23は、電気伝導率の大小を測定することで氷の有無を検知するように機能する。 【0009】蒸発パイプ22の内側には、熱伝導性に優れた素材からなるパイプを蒸発パイプ22よりも小径の円筒形に密着巻きしてなる冷却コイル24が同心に収容され、下端部を保持板25に内嵌して支持されている。冷却コイル24の下端から立ち上げられた流入管24Aは、蓋21の上面に突出したのち、図1に示すように、冷水タンク20の左前面側を垂下するように配管されており、水道水等の水供給源から引き出されて給茶機本体10の底部に沿って水平に配管された第1給水管27と接続されている。この第1給水管27には、流量センサ28が介設されている。 【0010】一方、冷却コイル24の上端から立ち上げられた流出管24Bは、同じく蓋21の上面に突出したのち、蓋21の前縁側に並列された図示4個の電磁弁30の入力ポートに分岐して接続されている。4個の電磁弁30の出力ポートにはそれぞれ注出口31が設けられ、そのうちの1つの注出口31A(図1の右端)は、ホース32を介して白湯または冷水用の注出管33に接続されているとともに、他の3個の注出口31Bは、同じくホース32を介して粉末茶等と混合する個別のミキシング容器(図示せず)に導かれている。詳しくは後記するように、電磁弁30が開放されると、冷却コイル24内の冷水が対応する注出口31から吐出されるようになっている。 【0011】冷水タンク20内の中心には、図4に示すように、モータ35により回転駆動されるシャフト36が垂下して支持され、その下端に撹拌用のインペラ37が設けられているとともに、シャフト36のモータ35の上方へ突出した端部には、モータ35の自冷ファン38が取り付けられている。冷水タンク20の底面の中心には排水管40が設けられ、この排水管40に接続された排水ホース42が、図3に示すように、正面パネル11の前面に沿って立ち上がるようにして取り付けられている。一方、冷水タンク20の上端部の周壁にはオーバフローパイプ44が設けられ、上記した載置台13の下のドレンパン14に導かれている。 【0012】さて、上記した各注出口31からは、図2に示すように、それぞれ上向きにエア抜き口46が突設されている。一方、冷水タンク20に被着された蓋21の奥側には、同図に示すように、4個の接続口47が開口されている。そして、図3に示すように、それぞれのエア抜き口46には、個別のエア抜きホース48の一端が接続され、各エア抜きホース48の他端は、所定寸法立ち上げられたのち下方に折り返されて、対応する接続口47に接続されている。この立ち上がりの寸法Hは、通常の注出時において、給水圧の変動等により流量が上がって、冷水の一部がエア抜きホース48側に流入した場合にも、エア抜きホース48内に留まることができるだけの高さである。 【0013】もう一方の貯湯タンク50側を簡単に説明すると、この貯湯タンク50内には、投げ込み式のヒータ等が装備されていて、図1に示すように、給水弁51が開放されることで、縦向きに配管された第2給水管52を通って上部側から水道水が供給されて所定量が貯留されるとともに、ヒータで加熱されることで所定温度に保温されている。なお、水位が所定水位まで下がったら、給水弁51が開放して所定水位まで自動的に補給される。貯湯タンク50の底部側には給湯口54が設けられ、この給湯口54に4個の電磁弁55が分岐して設けられていて、各電磁弁55の出力ポートのうちの1つの出力ポート(図2の右端)が、既述した白湯または冷水用の注出管33に接続されているとともに、他の3個の出力ポートは、粉末茶等と混合する個別のミキシング容器に導かれている。 【0014】続いて本実施形態の作用を説明する。この実施形態では、3種類のお茶と冷茶、及び白湯と冷水の合計8種類の飲料が注出可能とされている。お茶または白湯の注出動作を簡単に説明すると、貯湯タンク50には、所定量以上の温水が所定温度に保持されて貯留されており、お茶または白湯の注出スイッチが操作されると、温水側の対応する電磁弁55が所定時間開放されて、貯留された温水が水頭圧により給湯口54から吐出され、開かれた電磁弁55を通ったのち、粉末茶と混合されてお茶として、あるいは白湯として直接に注出管33から注出される。 【0015】次に、冷茶または冷水の注出動作を説明する。冷水タンク20側では、水道水が冷却用水Wとして貯留され、冷凍装置が駆動されることで、冷媒配管内を循環される冷媒が蒸発パイプ22内で気化され、そのときに生じる吸熱作用により蒸発パイプ22付近の冷却用水Wが冷却されて氷層Iが生成され、この氷層Iの潜熱により冷却用水Wが冷却される。ここで、氷層Iが張り出して氷検知センサ23が氷で覆われると、電気伝導率が小さくなって氷が有ることが検知され、そうすると冷凍装置の運転が停止される。逆に氷層Iが後退して氷検知センサ23が冷却用水W中に露呈すると、電気伝導率が大きくなって氷が無いことが検知されて、冷凍装置が運転され、以上の繰り返しによって氷層Iの厚さがほぼ一定に保たれるようになっている。またモータ35が駆動されてインペラ37が回転することにより、冷却用水Wが撹拌されて全域にわたって万遍なく冷却された状態にある。 【0016】この状態で冷茶または冷水の注出スイッチが操作されると、冷水側の対応する電磁弁30が開放され、第1給水管27を通って水道水が冷却コイル24に導入されつつ、冷却コイル24中で冷却された冷水が注出口31から吐出され、第1給水管27に介設された流量センサ28で所定量が吐出されたことが検知されたら電磁弁30が閉じ、吐出された冷水は、粉末茶と混合されて冷茶として、あるいは冷水として直接に注出管33から注出される。ここで、電磁弁30の出力ポートに接続された注出口31からは、エア抜きホース48が引き出されて冷水タンク20内の上部空間と接続されているから、電磁弁30が閉じた後も冷水がスムーズに流れ、注出管33で後垂れが生じたり、注出経路内に残存することはない。また、給水圧の変動等により流量が上がったり、注出経路に詰まりが生じた場合は逆流が生じるおそれがあるが、逆流分は立ち上がったエア抜きホース48側に回って貯えられ、電磁弁30が閉じたあとは注出経路側に流出するから、定量注出は確保される。 【0017】この間、冷水タンク20内が低温状態にあって蓋21が冷却されており、一方、撹拌用のインペラ37を駆動するモータ35には、冷却用に自冷ファン38により外気が当てられていて、それに伴い湿気が蓋21の表面に吹き付けられるから、蓋21の表面には結露が生じやすい。そしてその結露水は、インペラ37のシャフト36を通す孔や、蒸発パイプ22の出入口22A,22Bを逃がす逃がし溝21A等から冷水タンク20内に滴下し、溢れた分がオーバフローパイプ44から排水されるといったことが繰り返されることで、元々水道水である冷却用水Wが次第に純水(脱塩水)化する傾向となる。 【0018】一方、本実施形態の給茶機では、業務終了時等の適宜のときに、冷却コイル24内の冷水を新しいものと入れ替えることが行われる。この場合は、白湯または冷水の注出管33と接続された注出口31Aの電磁弁30が所定時間連続開放される。このときの電磁弁30の開放時間は、例えば通常の冷水注出時の1回の注出量(コップ1杯分)のおよそ30倍の量の水道水が供給できる時間である。すなわち、電磁弁30が開放されることで、注出管33から冷水が排水されつつ冷却コイル24内に第1給水管27から新たな水道水が連続して供給されるが、このように大量の水道水が連続して供給されると、注出管33からの排水だけでは詰まりが生じて、供給された水道水の一部がエア抜きホース48側に回り、立ち上がり部分も通過して接続口47から冷水タンク20内に流入する。もちろん溢れた分は、オーバフローパイプ44から排出はされるが、運転中に生ずる結露水に比べて、遙かに大量の水道水が冷却用水W中に混ぜられることになる。 【0019】以上のように本実施形態によれば、冷却コイル24中に残った冷水(水道水)の入れ替えが行われる際、注出口31Aから吐出される冷水の一部がエア抜きホース48を通って冷水タンク20に流入し、冷却用水W中に混ぜられる。これにより冷却用水Wが純水化することが防止される。その結果、氷層Iが後退して氷検知センサ23が冷却用水W中に露呈した場合に、冷却用水Wの電気伝導率が氷とは違ってはっきり高いものと測定できて、氷が無いことが正確に検知され、氷層Iの再成長を促すべく冷凍装置が正確に起動される。一方、通常の冷水の注出時でも、注出経路の抵抗等により吐出された冷水の一部がエア抜きホース48側に回る可能性があるが、エア抜きホース48は所定高さHだけ立ち上げて配管されているから、仮にエア抜きホース48側に回ったとしても立ち上がりの部分に留まり、最終的には注出口31に戻って注出される。すなわち、通常の冷水の注出時には定量が注出できる。 【0020】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。(1)上記実施形態では、冷水と温水の両方を吐出することができる給茶機を例示したが、冷水のみを供給する冷水機にももちろん適用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月14日(1999.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096840 【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174123(P2001−174123A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−354769 |
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