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【発明の名称】 液体窒素を保有する低温容器および生物学的製品の保存への使用
【発明者】 【氏名】コルネリ・クロク

【要約】 【課題】製品が液体窒素と接触する危険が何らないため汚染の危険が低減され、またシンプルで効果的なデザインであり製造コストが低く窒素レベルの制御の安全性が保証された気相保存用の低温容器を提供する。

【解決手段】外部シェル内に、保存すべき製品を収容するための内部リセプタクルと、中央のリセプタクルを囲む中間のリセプタクルとを備えた、気相保存をもたらすようにデザインされた容器であって、中間のリセプタクルは、中央のリセプタクルとともに、中央のリセプタクルの周囲に液体窒素リザーバーを形成する第1の閉じた容積を規定し、外部シェルとともに、真空による超断熱が与えられた第2の閉じた容積を規定することを特徴とする容器。生物学的製品の気相保存への応用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部シェル内に、上部のアクセス用開口部を通してアクセス可能であり製品を収容するための内部容積を規定する、金属製の中央のリセプタクルを備える、製品を保存するための液体窒素を保有する低温容器であって、中央のリセプタクルは中間のリセプタクル内に配置され、中間のリセプタクルは、中央のリセプタクルの周囲に液体窒素を収容するための第1の閉じた容積を規定し、外部シェルとともに第2の閉じた容積を規定することを特徴とする容器。
【請求項2】 第2の容積内に与えられた真空による超断熱を含むことを特徴とする請求項1記載の容器。
【請求項3】 中央のリセプタクルと中間のリセプタクルとは同心であることを特徴とする請求項1または2記載の容器。
【請求項4】 外部シェルを貫通して第1の閉じた容積の最上部に至る、液体窒素を充填するための回路を備えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の容器。
【請求項5】 外部シェルを貫通して第1の閉じた容積の上部に至る排出パイプを備えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の容器。
【請求項6】 第1の閉じた容積内で浸漬する液体窒素レベルゲージを含むことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の容器。
【請求項7】 アクセス用開口部は、絶縁材料からなる栓によって閉じることができることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の容器。
【請求項8】 請求項1ないし7いずれか1項記載の容器の生物学的製品の気相保存への使用方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品、特に生物学的製品(biological products)を保存するための液体窒素を保有する低温(cryogenic)容器であって、外部シェル内に、最上部からアクセス可能であり製品を収容するための内部容積を規定する、中央のリセプタクルを備えるタイプの容器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在まで、このタイプの容器に製品を保存することは、容器内の冷却を維持するのに十分で、リセプタクルの底部を満たす多量の液体窒素によってなされており、保存する製品の一部が液体窒素内に浸漬していた。
【0003】この部分的に液相の中で保存することは、低温で死なない病原菌による製品のクロスコンタミネーションの危険を伴うことが分かっている。これを改善するために、リセプタクルの底部に取り付けられた疑似的な床の上に製品を置くことで、リセプタクルに収容された液体窒素に製品の一部が浸漬することを無くすことが提案されている。しかし、このアプローチでは、疑似的な床上方の保存容積および窒素の容積を同じ高さに維持するために容器の高さを変更する必要があり、そのため、容器へアクセスする使い勝手および容易さが低減するという欠点がある。また、この高さを制限するためには、液体窒素の容積が比較的小さくなり、すなわち窒素レベルを調整して冷却を維持することがより難しくなるとともに、液体窒素レベルを維持するためのシステムが故障した場合の安全マージンがより小さくなることを意味する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製品が液体窒素と接触する危険が何らないため汚染の危険が低減され、またシンプルで効果的なデザインであり製造コストが低く窒素レベルの制御の安全性が保証された気相保存用の低温容器を提供することにより、これらの種々の問題を解決することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】これを行うために、本発明の1つの特徴によれば、中央のリセプタクルは中間のリセプタクル内に配置され、中間のリセプタクルは中央のリセプタクルの周囲に液体窒素を収容するための第1の閉じた容積を規定し、外部シェルとともに第2の閉じた容積を規定する。
【0006】本発明の他のより詳細な特徴によれば、真空による超断熱が第2の容積内に与えられている、容器は、リセプタクルにアクセスするための上部オリフィスを備え、上部オリフィスは、絶縁材料から作製された栓によって、好ましくは気密に閉じることができる。
【0007】また本発明は、このような容器を生物学的製品の気相保存に使用することに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のさらなる特徴および利点が、例として与えられ本発明の限定を何ら意味しない態様についての以下の説明から明らかになる。
【0009】以下の説明および図面において、同一または類似の部材には、同じだが上付きの場合もある参照番号を付す。
【0010】図1および2に、本発明に係る低温容器を示す。低温容器は、主として、自立型外部シェル1、中間のリセプタクル3内に一部が配置される金属製の内部リセプタクル2を備える。中間のリセプタクル3も金属からなり、中央のリセプタクル2の側壁および底壁ともに第1の密閉された容積4を規定し、また外部シェル1とともに、第1の密閉された容積4を完全に包囲する第2の密閉された容積5を規定する。典型的にリセプタクル2および3ならびに外部シェル1は、円筒形であり同心である。上部スリーブ6は、リセプタクル2の延長部分に位置し、外部シェル1およびリセプタクル3の上端部と結合して、リセプタクル2の内部容積にアクセスするための開口部を形成している。この内部容積は、リセプタクル2と同じ直径を有し、絶縁材料からなる取り外し可能な栓7によって密閉することができる。リセプタクル2の内部容積はもはや蒸発可能な液体を何ら収容せず、排出路を必要としないので、好ましくは、栓7が容器を気密に密閉することができ、その結果、熱損失を大きく制限し、冷却保持の改善を保証する。
【0011】本発明の1つの側面によれば、容積4は、液体窒素8を保有するための本質的に環状のチャンバーを形成し、リセプタクル2をかなりの高さの液体窒素で覆い(jacketing)、実質的に均一な低い温度をリセプタクル2の内部容積内に保証する。こうして、ポーチ、キャニスター、そうでなければ、図示したように、引き出しを重ねたラック内に配置された製品9を適切に保存する。容積5も、リセプタクル3を完全に囲む本質的に環状のチャンバーを形成し、通常の方法によって真空による超断熱50が与えられている。
【0012】本発明の他の側面によれば、容量性タイプのレベルコントロールゲージまたはスティック10が、容積4の高さ全体に渡っていて外部シェル1の上部壁を貫通している。また、充填回路(circuitry)11が、外部シェル1の上部と中間のリセプタクル3の上部端とを貫通して、液体窒素を容積4内に注いでいる。容器は、図1に示す態様のように、充填回路11と同様に上部に配置され充填回路11を部分的に囲む排出(venting)パイプ12によって完成されるか、または同時に、図2に示す態様のように、下方に延びて外部シェル1の底部を貫通するパイプ12’によってオーバーフローの機能を備える。
【0013】さらに、図に概略的に示したように、リセプタクル2は、中間のリセプタクル3の底部に固定された支持構造14上に、中央のスタッド13を介してベアリングによって支持されているのが好ましい。変形(図示せず)として、本出願人名義の文献EP-A-648986に記載されるように、リセプタクル2へアクセスする場所が完全に開いていて、製品を収容するための回転トレイをリセプタクル2内に配置することが可能になっている。
【0014】説明してきた容器においては、外部シェル1ならびにリセプタクル2および3は、典型的に溶接によって接合されていて、好ましくはステンレス鋼からなり、栓7はガラス繊維によって強化されたスキンを有するモールドされたポリウレタンフォームからなる。図示したように、外部シェル1は好ましくは、支持および移動するためのキャスター15を具備し、キャスター15は外部シェル1のベース部の周囲に取り付けられている。
【0015】本発明を特定の態様に関して説明してきたが、それに限定されるものではなく、添付のクレームの枠組み内での当業者にとって明らかな変更および変形が可能である。
【出願人】 【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード・ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
【出願日】 平成12年9月21日(2000.9.21)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【公開番号】 特開2001−141346(P2001−141346A)
【公開日】 平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願番号】 特願2000−287460(P2000−287460)