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【発明の名称】 熱電モジュール式電気冷蔵庫
【発明者】 【氏名】川崎 清一

【氏名】岡本 泰幸

【氏名】北川 宏昭

【氏名】朝倉 喜明

【氏名】森本 克彦

【氏名】桑島 勝之

【氏名】中川 治

【氏名】中川 明

【要約】 【課題】マニホールドの接続配管の共振を防止して、低騒音で、安定してブラインを循環できる熱電モジュール式電気冷蔵庫を提供する。

【解決手段】熱電モジュール54を内蔵してポンプ59と一体に構成されたマニホールド65をブラインが通った後に、ブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバー78を備え、チャンバーの吸入管78dの上端面の高さ位置をマニホールド65の吐出管67の入口高さ位置より高くし、チャンバーの吸入管78dとマニホールドの吐出管67を別体のジョイントチューブ82によって接続したことにより接続配管の共振を防止し、安定してブラインを循環させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵して前記ポンプと一体に構成されたマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーとを備え、前記ブラインは前記マニホールドを通過した後、前記チャンバーに循環させることを特徴とする熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項2】 チャンバーの吸入管の上端面の高さ位置をマニホールドの吐出管入口高さ位置より高くしたことを特徴とする請求項1に記載の熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項3】 チャンバーの吸入管とマニホールドの吐出管を別体のジョイントチューブにて接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項4】 熱電モジュールの熱を放熱する放熱器と、前記放熱器上方に設置した放熱用ファンモータを備え、チャンバー取付け位置を前記放熱用ファンモータ上方に設置したことを特徴とする請求項3に記載の熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項5】 チャンバーに外殻に形成したフックとマニホールドを固定する外枠を設け、前記外枠の一部に前記フックを引掛けるとともに、冷蔵庫本体の後壁にチャンバーを固定したことを特徴とする請求項3に記載の熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項6】 電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、前記チャンバーの内部を上下に仕切る平面板を設け、前記平面板は前記チャンバー内のブラインの液面以下で前記チャンバーの吸込口の上端面より上方に配置され、前記平面板には連通孔が設けられていることを特徴とする熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項7】 平面板の周縁部にはチャンバーの内周に沿う筒状部材が一体に設けられたことを特徴とする請求項6に記載の熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項8】 電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバーの底部から吐出する吐出管と、前記吐出管の吐出口を囲むように前記チャンバーの底面から一体に成形された複数のリブとを備え、前記リブは常に前記チャンバー内のブラインの液面以下にあることを特徴とする熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項9】 電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバーの内壁側面と底面から立上って成形された複数のリブを有し、前記リブは前記チャンバーの中心軸に向かって均一の間隔で設けられたことを特徴とする熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項10】 電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバー内に前記チャンバーの中心軸に向かって上方に傾斜した傾斜面と、前記傾斜面に一体成形され上方向に延びた複数のリブと、前記チャンバーの中心軸の垂直方向に形成されたボスとを有し、前記傾斜面と前記ボスとの間には連通孔が複数設けられたことを特徴とする熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項11】 電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記他方の伝熱面に冷却器を固定し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵したマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを溜めるチャンバーと、冷却システムの異常温度検知器とを備え、前記冷却システムの異常温度検知器をマニホールドの吐出入口近傍に設置したことを特徴とする熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【請求項12】 マニホールドの吐出入口近傍に設けた凹部と、冷却器用断熱材に設けた凸部とを有し、異常温度検知器を前記凹部に設置し前記凸部で覆うことを特徴とする請求項11に記載の熱電モジュール式電気冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電モジュールを使用して庫内を冷却する熱電モジュール式電気冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、静音化に効果のある熱電モジュール式電気冷蔵庫のホテル寝室向け需要として急速に高まり、熱電モジュール式電気冷蔵庫が高級型から普及型へ移行しつつある過渡期にある。
【0003】従来のこの種の熱電モジュール式電気冷蔵庫としては特開平10−185388号公報に示されているものがある。
【0004】以下図面を参照しながら上記従来の熱電モジュール式電気冷蔵庫を説明する。
【0005】図18は、従来の熱電モジュール式冷蔵庫の縦断面図である。図18は、従来の熱電モジュール式電気冷蔵庫の背面図である。図20は、従来の熱電モジュール式電気冷蔵庫の放熱サイクルと吸熱サイクルの冷却サイクル図である。図21は、従来のポンプ吐出圧力の特性図である。
【0006】図18に示すように、熱電モジュール式電気冷蔵庫の筐体は冷蔵庫本体1とこの冷蔵庫本体の前面開口部2を開閉するように軸3で枢支された前扉4とで構成されている。
【0007】冷蔵庫本体1の背面の開口部を閉塞する背面板5の内側にこの背面板5とは間隔をおいて冷蔵庫本体1に取り付けられた隔壁6と、冷蔵庫本体1の内部に取り付けられた庫内成形体7との間には、断熱材8が充填されている。背面板5と隔壁6の間に形成された庫外室9には、図19に示すように、庫外室9の下部に放熱器10と後述の主マニホールド11とが配置されている。
【0008】放熱器10の上部にはフード12を介して放熱用ファンモータ13a、13bが取り付けられている。ファンモータ13a、13bの間でフード12の上面には第1の循環ポンプ14aが取り付けられている。庫外室9の底部には吸込口15aが形成された下部グリル15が取り付けられ、庫外室9の上部の開口部には吐出口16aが形成された上部グリル16が取り付けられている。
【0009】ファンモータ13a、13bの運転によって下部グリル15の吸込口15aから庫外室9に吸い込まれた空気は、放熱器10のフィンの間を通過して上部グリル16の吐出口16aから外部へ放出される。
【0010】庫内成形体7の内側に形成される庫内17で庫内成形体7に取り付けられた隔壁18との間の庫内メカ室19には、冷却用熱交換器20と、この冷却用熱交換器20よりも上方位置に第2の循環ポンプ14bが取り付けられている。隔壁18の上部にはファンモータ13cが取り付けられ、隔壁18の下部には吸込口21が穿設されている。
【0011】庫内17の空気は、ファンモータ13cの運転によって隔壁18の吸込口21から庫内メカ室19に吸い込まれ、冷却用熱交換器20のフィン20aの間を通過してファンモータ13cから庫内17に吐出されて循環する。
【0012】庫内17の上部の一部には、図18に示すように製氷室22が設けられており、製氷プレート23の背面には後述の補助マニホールド24が取り付けられている。前記の主マニホールド11は、図20に示すように熱電モジュール25とこの熱電モジュール25の放熱面に熱結合した第1の熱交換部26aと熱電モジュール25の冷却面に熱結合した第2の熱交換部26bとを有している。
【0013】第1の熱交換部26aの一端27aからブライン(冷却水)を送り込むと熱電モジュール25の放熱面の熱を吸熱して温度上昇したブラインが第1の熱交換部26aの他端27bから流れ出る。第2の熱交換部26bの一端28aからブラインを送り込むと熱電モジュール25の冷却面の熱を放熱して温度低下したブラインが第2の熱交換部26bの他端28bから流れ出るように構成されている。
【0014】前記の補助マニホールド24も主マニホールドと同様で、熱電モジュール29とこの熱電モジュール29の放熱面に熱結合した第3の熱交換部30とを有している。熱電モジュール29の冷却面に前記の製氷プレート23が当接して熱結合している。
【0015】第1の循環ポンプ14aの吐出口31と主マニホールド11の第1の熱交換部26aの一端27aとの間が第1の接続管32aで接続され、主マニホールド11の第1の熱交換部26aの他端27bと放熱用熱交換器10の一端との間が、中間にT形継手33aを介装した第2、第3の接続管32b、32cで接続されている。T形継手33aの残りの接続口34は最終的にはキャップで閉塞されている。
【0016】放熱器10の他端と第1の循環ポンプ14aの吸込口35との間が、第4の接続管32dとT形継手33bを介して接続されている。T形継手33bの残りの接続口36は最終的には、伸縮自在の第1のチャンバー37aが取り付けられている。
【0017】第2の循環ポンプ14bと冷却用熱交換器20と主マニホールド11の第2の熱交換部26bの間にブラインを循環させる吸熱系の第2の循環経路は、図20に示すように構成されている。第2の循環ポンプ14bの吐出口38と主マニホールド11の第2の熱交換部26bの一端28aとの間が第5の接続管32eで接続され、主マニホールド11の第2の熱交換部26bの他端28bと冷却用熱交換器20の一端との間が、中間にT形継手33cを介装した第6、第7の接続管32f、32gで接続されている。T形継手33cの残りの接続口39は最終的にはキャップで閉塞されている。
【0018】冷却用熱交換器20の他端と補助マニホールド24の第3の熱交換部30の一端との間が第8の接続管32hで接続され、補助マニホールド24の第3の熱交換部30の他端と第2の循環ポンプ14bの吸込口40との間が、第9の接続管32iとT形継手33dを介して接続されている。T形継手33dの残りの接続口41には、最終的には前記の第1のチャンバー37aと同様の第2のチャンバー部37bが取り付けられている。
【0019】このように第1、第2の循環経路を構成してそれぞれにブラインを充填したので、主マニホールド11と補助マニホールド24のペルチェ素子25、29に通電するとともに、第1、第2の循環ポンプ14a、14bを運転し、ファンモータ13a、13b、13cを運転すると、ペルチェ素子25の放熱面で発生した熱は、主マニホールド11の第1の熱交換部26aを図20に矢印Aで示すように上側から下側に向けてブラインが流れ、温まったブラインは放熱器10を通過する際に放熱して温度が低下し、主マニホールド11の第1の熱交換部26aに循環する放熱サイクルが形成され、下部グリル15から吸い込まれた空気流B1とペルチェ素子25の放熱面で発生した熱とが、放熱器10において熱交換されて温まった空気流B2が上部グリル16から外気に放出される。
【0020】主マニホールド11の第2の熱交換部26bを図20に矢印Cで示すように下側から上側に向けてブラインが流れ、熱電モジュール29の冷却面で冷却されて温度低下したブラインは、冷却用熱交換器20を通過する際に庫内17の循環空気流Dと熱交換して庫内17を冷却し、さらに補助マニホールド24の第3の熱交換部30を通過する際にブラインは、熱電モジュール29の放熱面と熱交換して温度が上昇して主マニホールド11の第2の熱交換部26bに循環する吸熱サイクルが形成される。
【0021】また、上記のように良好な効率を維持するために、放熱サイクルと吸熱サイクル内に気泡が混じった場合は、第1、第2のチャンバー37a、37bにより、気泡をキャッチし、循環しないように構成されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の熱電モジュール式電気冷蔵庫では、第1、第2の循環ポンプ14a、14bから送り出されたブラインは、図21に示すような吐出圧力脈動を持っており接続配管が共振し、騒音を大きくしてしまうため、接続配管の共振防止対応が必要であるという欠点があった。
【0023】本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、ポンプから送り出されたブラインの、吐出圧力脈動を低減し、接続配管の共振を防止し、より低騒音の熱電モジュール式電気冷蔵庫を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた電気冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵して前記ポンプと一体に構成されたマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーとを備え、前記ブラインは前記マニホールドを通過した後、前記チャンバーに循環させるのである。
【0025】これにより、マニホールドから送り出されたブラインの、吐出圧力脈動はチャンバーにより低減され、接続配管の共振を防止し、より低騒音の熱電モジュール式冷蔵庫を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた電気冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵して前記ポンプと一体に構成されたマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーとを備え、前記ブラインは前記マニホールドを通過した後、前記チャンバーに循環させるものであり、マニホールドから送り出されたブラインの、吐出圧力脈動は、体積膨張したチャンバーにより平滑化され、接続配管の共振を防止し、より低騒音化することができる。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、チャンバーの吸入管の上端面の高さ位置をマニホールドの吐出管入口高さ位置より高くしたものであり、製造時、及びシステムサービス時にチャンバーよりブラインをチャージする際に、配管内に気泡を入れることなくブラインをチャージすることが出来る。
【0028】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、チャンバーの吸入管とマニホールドの吐出管を別体のジョイントチューブにて接続したものであり、別体のジョイントチューブ形状により、容易にチャンバーの吸込み口の高さ位置をマニホールドの吐出口高さ位置より高くすることが出来る。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、熱電モジュールの熱を放熱する放熱器と、前記放熱器上方に設置した放熱用ファンモータを備え、チャンバー取付け位置を前記放熱用ファンモータ上方に設置したものであり、マニホールドにて加熱されたブラインをチャンバー部において放熱用ファンモータにより、放熱することが出来る。
【0030】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、チャンバーに外殻に形成したフックとマニホールドを固定する外枠を設け、前記外枠の一部に前記フックを引掛けるとともに、冷蔵庫本体の後壁にチャンバーを固定したものであり、接続配管の共振、及び輸送振動時のチャンバー折れ等を防止することが出来る。
【0031】請求項6に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、前記チャンバーの内部を上下に仕切る平面板を設け、前記平面板は前記チャンバー内のブラインの液面以下で前記チャンバーの吸込口の上端面より上方に配置され、前記平面板には連通孔が設けられているものであり、空気を含んだブラインとほぼ空気を含まないブラインとに分離することができる。
【0032】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、平面板の周縁部にはチャンバーの内周に沿う筒状部材が一体に設けられたものであり、輸送時等における振動から平面板を確実に固定できる。
【0033】請求項8に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバーの底部から吐出する吐出管と、前記吐出管の吐出口を囲むように前記チャンバーの底面から一体に成形された複数のリブとを備え、前記リブは常に前記チャンバー内のブラインの液面以下にあるものであり、複数のリブによって振動時のチャンバー内でのブラインの波打ちをを抑制し泡立ちを防ぐことができる。
【0034】請求項9に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバーの内壁側面と底面から立上って成形された複数のリブを有し、前記リブは前記チャンバーの中心軸に向かって均一の間隔で設けられたものであり、複数のリブにより循環時のチャンバー内でのブラインの泡立ちを防ぐことができる。
【0035】請求項10に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバー内に前記チャンバーの中心軸に向かって上方に傾斜した傾斜面と、前記傾斜面に一体成形され上方向に延びた複数のリブと、前記チャンバーの中心軸の垂直方向に形成されたボスとを有し、前記傾斜面と前記ボスとの間には連通孔が複数設けられたものであり、傾斜面に沿って真ん中に導かれた気泡はボスに沿いながらスリット孔から上方の空気層へ抜け、ブラインはリブによりチャンバー内での波打ちや渦巻き流を抑えることができるので、気泡の発生を抑制し、チャンバーの吸入管へ気泡が導かれるのを防ぐことができる。
【0036】請求項11に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記他方の伝熱面に冷却器を固定し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵したマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを溜めるチャンバーと、冷却システムの異常温度検知器とを備え、前記冷却システムの異常温度検知器をマニホールドの吐出入口近傍に設置したものであり、最も高温となる吐出入口温度を検知することで、異常時モータの駆動を停止させることができる。
【0037】請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、マニホールドの吐出入口近傍に設けた凹部と、冷却器用断熱材に設けた凸部とを有し、異常温度検知器を前記凹部に設置し前記凸部で覆うものであり、外気温による影響を受けることなくより正確に吐出入口温度を検知することで、異常時モータの駆動を停止させることができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の熱電モジュール式電気冷蔵庫の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0039】(実施例1)図1は、本発明の実施例1による熱電モジュール式電気冷蔵庫の縦断面図である。図2は、同実施例の熱電モジュール式電気冷蔵庫の背面斜視図である。図3は、同実施例の熱電モジュール式電気冷蔵庫のマニホールドの断面図である。図4は、同実施例の熱電モジュール式電気冷蔵庫のチャンバー取り付け状態を示す正面図である。図5は、同実施例の熱電モジュール式電気冷蔵庫のマニホールドの吐出圧力と時間との関係を示す特性図である。
【0040】図1から図5に示すように、熱電モジュール式電気冷蔵庫の筐体は冷蔵庫本体100とこの冷蔵庫本体100の前面開口部200を開閉するように軸3で枢支された前扉4とで構成されている。
【0041】冷蔵庫本体100の背面の開口部を閉塞する背面板5の内側にこの背面板5とは間隔をおいて冷蔵庫本体100に取り付けられた後壁51と、冷蔵庫本体1の内部に取り付けられた庫内成形体52と、冷蔵庫本体100の内外を連通して後述するマニホールドを固定する外枠53の間には、断熱材8が充填されている。
【0042】54は熱電モジュールであり電流を流すことで一方の伝熱面54aが加熱され他方の伝熱面54bが冷却される2つの伝熱面を有しその伝熱面の間にペルチェ素子(図示しない)を備えている。
【0043】55は熱電モジュール54の伝熱面54aを覆うキャビティである。56はキャビティ55を覆うシェル部材である。57は攪拌部材であり、キャビティ55の内部に設けられ伝熱面54aの近傍に配置される。58は攪拌部材57の回転軸である。また59は攪拌部材57を内蔵するポンプで、シェル部材56に配される。
【0044】60はシェル部材56内に配置され回転軸58の周囲に設けられた回転子である。61は回転軸58の先端に設けられた攪拌部材57の抜け防止用の止め具である。62は回転子60の外周を覆うように設けられた固定子である。固定子62と回転子60によってモータ63が形成される。
【0045】64は伝熱面54bに当接して設けられた熱伝導板である。65は熱伝導板64とポンプ59を一体に備えたマニホールドである。マニホールド65はビス66で固定されている。
【0046】また67は鉛直上方向にマニホールド65から突出した吐出管であり、68は吐出管67の吐出入口である。69は回転軸58の延長線方向から吐出した吸入管である。
【0047】70は背面板5と後壁51の間に形成された庫外室であり、図1、図2に示すように、71は庫外室70の下部に配置された放熱器である。72は放熱器71の上部に位置するフードで、73はフード72を介して取付けられた放熱用ファンモータである。
【0048】庫外室70の底部には吸込口15aが形成された下部グリル15が取り付けられ、庫外室70の上部の開口部には吐出口16aが形成された上部グリル16が取り付けられている。
【0049】放熱用ファンモータ73の運転によって下部グリル15の吸込口15aから庫外室70に吸い込まれた空気は、放熱器71のフィンの間を通過して上部グリル16の吐出口16aから外部へ放出される。
【0050】庫内成形体52の内側に形成される庫内74で庫内成形体52に取り付けられた隔壁75との間の庫内メカ室76には、マニホールド65の熱伝導板64が取り付けられている。隔壁75の上部にはファンモータ13cが取り付けられ、隔壁75の下部には吸込口77が穿設されている。
【0051】庫内74の空気は、ファンモータ13cの運転によって隔壁75の吸込口77から庫内メカ室76に吸い込まれ、熱伝導板64のフィン64aの間を通過してファンモータ13cから庫内74に吐出されて循環する。
【0052】78は配管内の気泡を抜くためのチャンバーである。78aはチャンバー本体で、78bはチャンバー本体78aの上面開口部であり、78cは上面開口部78bを封止するキャップチャンバーである。78dはチャンバー本体78aの側面から水平方向に吐出し、ブラインを吸入するチャンバー吸入管で、78eはチャンバー本体78aの底面から鉛直下方向に吐出し、ブラインを吐出するチャンバー吐出管である。
【0053】また78fはチャンバー78を固定するための止め孔で、78gはチャンバー78を固定するためのフックより構成される。79は外枠53の周縁部80に形成したフック78gを引掛ける引掛け部である。81は後壁51にあけられビス等で止め孔78fを重ねてビス締めされる固定穴である。78hは吸入管78dの上端面である。
【0054】82はマニホールド65の吐出管67とチャンバー吸入管78dとを接続する第1のジョイントチューブである。83はマニホールド65の吸入管69と放熱器71の出口パイプ84とを接続する第2のジョイントチューブである。85はチャンバー吐出管78eと放熱器71の入口パイプ86とを接続する第3のジョイントチューブである。
【0055】この時、チャンバー78の吸入管78dの上端面78hはマニホールド65の吐出入口68より高い位置に設けられている。
【0056】以上のように構成された冷蔵庫について以下その動作について説明する放熱回路配管を構成してそれぞれにブラインを充填し、マニホールド65の熱電モジュール54に通電するとともに、モータ63を運転し、放熱用ファンモータ73、ファンモータ13cを運転すると、熱電モジュール54の放熱面54aで発生した熱は、マニホールド65の吸入管69からポンプ59の攪拌部材57を通じて送り込まれたブラインにより熱電モジュール54の放熱面54aの熱を吸熱して温度上昇したブラインがマニホールド65の吐出口68から吐出管67へ流れ出る。
【0057】温まったブラインはチャンバー78及び、放熱器71を通過する際に放熱して温度が低下し、マニホールド65に循環する放熱サイクルが形成され、下部グリル(図示しない)から吸い込まれた空気流と熱電モジュール54の放熱面54aで発生した熱とが、チャンバー78及び、放熱器71において熱交換されて温まった空気流が上部グリル(図示しない)から外気に放出される。
【0058】一方、熱伝導板64は、熱電モジュール54の吸熱面54bに当接されているため冷却され、庫内74の循環空気流と熱交換して庫内74を冷却するように構成されている。
【0059】また、上記のように良好な効率を維持するために、放熱回路配管内に空気が混じった場合は、チャンバー78内に空気を溜め、循環しないように構成されている。
【0060】また、ブラインはマニホールド65を循環してチャンバー78内を通過する配管構成であり、マニホールド65から送り出されたブラインの、吐出圧力脈動は、図5に示すように体積膨張したチャンバー78により平滑化され、接続配管の共振を防止し、より低騒音化することができる。
【0061】また、チャンバー78の吸入管78dの上端面78hの位置は、マニホールド65の吐出口68の位置より高い位置に設定しているため、製造時、及びシステムサービス時にチャンバー78よりブラインをチャージする際に、配管内に空気を入れることなくブラインを注入することが出来る。
【0062】また、チャンバー78の吸入管78dとマニホールド65の吐出管67を別体の第1のジョイントチューブ82にて接続したものであり、前記第1のジョイントチューブ82形状により、容易にチャンバー吸入管78dの高さ位置をマニホールド65の吐出口68の高さより高くすることが出来る。
【0063】また、チャンバー78の取付け位置を放熱用ファンモータ73上方に設置したことにより、マニホールド65にて加熱されたブラインをチャンバー78部においても、放熱用ファンモータ73により、放熱することが出来る。
【0064】また、外枠53に形成した引掛け部79と、チャンバー78外郭に形成したフック78gと、止め孔78fにより、外枠53に形成した引掛け部79に、チャンバー78外郭に形成したフック78gを挿入し、止め孔78fを通して、冷蔵庫本体100に取り付けられた後壁51にビスにてチャンバー78を固定するため、接続配管の共振、及び輸送振動時のチャンバー78の破損等を1本のビスにて容易に防止することが出来る。
【0065】(実施例2)図6は本発明の実施例2のチャンバー本体の平面図である。図7は、本発明の実施例2によるチャンバーの縦断面図である。
【0066】図6、図7において、87は配管内の気泡を抜くためのチャンバーである。88はチャンバー本体であり、89はチャンバー本体88の上部開口部を封止するキャップチャンバーである。90はチャンバー本体88の側面部に形成された吸入管であり、91は吸入管90からチャンバー本体88へ開口される吸入口である。
【0067】92は吸入口91の上端部である。93はチャンバー本体88の底部に設けられた吐出管である。94はチャンバー本体88内に配置された平面板であり、チャンバー87内のブライン内に常に浸った状態にある。95は平面板94に設けられた複数の連通孔であり、実施例の場合、内径2.0mmの孔である。
【0068】96は平面板95の周縁部にチャンバー本体88の内周に沿って設けられた筒状部材であり、筒状部材96はチャンバー本体の下部に設けられた突起97に載って位置決めされ、キャップチャンバー89で筒状部材96の上部が固定される。
【0069】以下、その動作について説明する。
【0070】吸入管90から通ってくるブラインは吸入口91からチャンバー87内に溜められる。この時チャンバー87内はブラインの循環により気泡が発生しやすい。特にこのような熱電モジュール式電気冷蔵庫を車載して使用する場合など、車の振動により前記チャンバー87内に必要以上に気泡が発生しやすい。
【0071】また、平面板94が常にブライン内にあり、複数の連通孔95から気泡が平面板94の上部へ抜けるので、平面板94より下部にはほとんど気泡は存在せず、前記吐出管93から気泡を含まないブラインを循環させることができるので、所定のブラインの循環量を確保することができ、放熱器71での放熱効率を安定させることができる。
【0072】(実施例3)また、図8、図9のように平面板94以外に円錐状板98を設けて、円錐状板98の頂点に連通孔99を設ける。
【0073】円錐状板98をブライン内に設置することで、気泡は傾斜辺101に沿って連通孔99の方へ移動し連通孔99から抜け、ブライン面上部に気泡となって溜り円錐状板98より下部にはほとんど気泡のないブラインを貯水することができる。
【0074】(実施例4)図10は本発明の実施例4のチャンバー本体の平面図である。図11は実施例4の縦断面図である。
【0075】図10、図11より102はチャンバー本体88の底面から鉛直上方向に伸びチャンバー本体88と一体に成形された第1のリブである。第1のリブ102は吐出管93を囲むように複数個で形成されている。また実施例の場合、4個の第1リブ102が設けられている。
【0076】以下その動作について説明する。
【0077】ブラインは吸入管90を通ってチャンバー本体88内に入る。この際、第1のリブ102が複数個あるので、振動でチャンバー87が揺れてもチャンバー87内のブラインはほとんど波打ちせず泡立ちが減じられる。このためほとんど泡を含まないブラインが吐出管93を通るので、所定のブラインの循環量を確保できる。
【0078】(実施例5)図12は本発明の実施例5のチャンバー本体の平面図である。図13は実施例5の縦断面図である。
【0079】図12、図13より103はチャンバー本体88の側面と底面から立上りチャンバー本体88内に一体に成形された第2のリブである。第2のリブ103は複数個形成されている。また実施例の場合、4個の第2リブ103が設けられている。
【0080】このように形成されているのでチャンバー87内のブラインは第2リブ103によって波打ちが減じられ、泡立ちが減じられるので、吐出管93へ所定のブライン量を循環させることができる。
【0081】(実施例6)図14は本発明の実施例6のチャンバー本体の平面図である。図15は実施例6の縦断面図である。図16は図15の要部拡大断面図である。
【0082】図14、図15より104はチャンバー87の中心軸に向かってキャップチャンバー89側に傾斜した傾斜面であり、105は中心軸で垂直方向に形成されたボスである。106は傾斜面104とボス105との間に形成されたスリット穴であり、ボス105の周囲に複数個(実施例では3個)設けられている。
【0083】107は傾斜面104に一体で成形された第3のリブであり、両端は筒状部材96とボス105に当たって傾斜面104が3つの領域に分割された状態に形成される。
【0084】チャンバー87のブラインが振動等によって一部が気泡となり、その周囲には気泡より比重の大きいブラインが循環している。ブラインは第3のリブ107によって振動による波打ちや渦巻き流などが抑制され、気泡はチャンバー本体88内の中央部に集まり、チャンバー87上部に溜まっている空気層へボス105を伝って上昇していくので、吸入管90から吐出管93へ流れるブラインに誘引されて吐出管93へ導かれる恐れがないので、所定のブライン量を循環させることができる。
【0085】また、図16より発生する気泡が上記のように吸入管90に吸込まれないように設計した場合、実施例の場合a寸法は1.5mm、b寸法は2.5mmで形成している。
【0086】(実施例7)図17は、本発明の実施例7による冷蔵庫のマニホ−ルドの断面図である。
【0087】図17において、108は異常温度検知器であり、マニホ−ルド65の吐出入口近傍68に、アルミテ−プ109等にて固定されいる。110は熱伝導板64(冷却器)を覆う冷却器用断熱材である。
【0088】熱電モジュール54の一方の伝熱面54a(放熱面)の配管回路内にブライン111を循環させて、放熱器71の暖気を放熱用ファンモ−タ73によって、放熱し、熱電モジュール54の放熱面54aを冷却している。
【0089】以上のように本実施例の異常温度検知器108の設置位置は、最も高温部となるマニホ−ルド65の吐出入口近傍68にアルミテ−プ109等にて固定されいるので、機器の故障時には、異常温度検知器108により、熱電モジュール54の破壊をより確実に防止できる。
【0090】異常温度検知器108はマニホ−ルド65の吐出入口近傍68に設けられた凹部112に設置されて、熱伝導板64(冷却器)を覆う冷却器用断熱材110に設けた凸部113で凹部112を覆っている。
【0091】このように本実施例の異常温度検知器108の設置位置は、最も高温部となるマニホ−ルド65の吐出入口近傍68に設けられた凹部112に設置され、冷却器用断熱材110に設けた凸部113に覆われているので、機器の故障時には、外気温の影響を受けにくく異常温度検知器108が感知すことにより、さらにより確実に熱電モジュール54(ペルチェ素子)の駆動を停止するこができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵して前記ポンプと一体に構成されたマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーとを備え、前記ブラインは前記マニホールドを通過した後、前記チャンバーに循環させるので、マニホールドから送り出されたブラインの、吐出圧力脈動は、体積膨張したチャンバーにより平滑化され、接続配管の共振を防止し、より低騒音化することができる。
【0093】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、チャンバーの吸入管の上端面の高さ位置をマニホールドの吐出管入口高さ位置より高くしたので、製造時、及びシステムサービス時にチャンバーよりブラインをチャージする際に、配管内に気泡を入れることなくブラインをチャージすることが出来る。
【0094】また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、チャンバーの吸入管とマニホールドの吐出管を別体のジョイントチューブにて接続したので、別体のジョイントチューブ形状により、容易にチャンバー吸込み口の高さ位置をマニホールドの吐出口高さ位置より高くすることが出来る。
【0095】また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、熱電モジュールの熱を放熱する放熱器と、前記放熱器上方に設置した放熱用ファンモータを備え、チャンバー取付け位置を前記放熱用ファンモータ上方に設置したので、チャンバー取付け位置を放熱用ファンモータ上方に設置したことにより、マニホールドにて加熱されたブラインをチャンバー部においても、放熱用ファンモータにより、放熱することが出来る。
【0096】また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、チャンバーに外殻に形成したフックとマニホールドを固定する外枠を設け、前記外枠の一部に前記フックを引掛けるとともに、冷蔵庫本体の後壁にチャンバーを固定したので、接続配管の共振、及び輸送振動時のチャンバー折れ等をビス1本にて容易に防止することが出来る。
【0097】また、請求項6に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、前記チャンバーの内部を上下に仕切る平面板を設け、前記平面板は前記チャンバー内のブラインの液面以下で前記チャンバーの吸込口の上端面より上方に配置され、前記平面板には連通孔が設けられているので、ブラインの所定循環量を確保でき、冷却効率を保つことができる。
【0098】また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、平面板の周縁部にはチャンバーの内周に沿う筒状部材が一体に設けられたので、輸送振動時などでも確実に固定することができる。
【0099】また、請求項8に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバーの底部から吐出する吐出管と、前記吐出管の吐出口を囲むように前記チャンバーの底面から一体に成形された複数のリブとを備え、前記リブは常に前記チャンバー内のブラインの液面以下にあるので、ブラインの所定循環量を確保でき、また組立て工数も減じることができる。
【0100】また、請求項9に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバーの内壁側面と底面から立上って成形された複数のリブを有し、前記リブは前記チャンバーの中心軸に向かって均一の間隔で設けられたので、よりブラインの所量を確保でき、冷却効率を維持することができる。
【0101】請求項10に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、伝熱面と熱交換するブラインを一時的に溜めて配管内の気泡を抜くためのチャンバーを備えたものにおいて、チャンバー内に前記チャンバーの中心軸に向かって上方に傾斜した傾斜面と、前記傾斜面に一体成形され上方向に延びた複数のリブと、前記チャンバーの中心軸の垂直方向に形成されたボスとを有し、前記傾斜面と前記ボスとの間には連通孔が複数設けられたので、気泡を含まない所定量のブラインを循環させることができる。
【0102】請求項11に記載の発明は、電流を流すことで一方の伝熱面が加熱され他方の伝熱面が冷却される熱電モジュールを備えた冷蔵庫において、前記一方の伝熱面の近傍に攪拌部材を有し、前記他方の伝熱面に冷却器を固定し、前記攪拌部材を可動させるモータを有するポンプと、前記熱電モジュールを内蔵したマニホールドと、前記一方の伝熱面を冷却するブラインを溜めるチャンバーと、冷却システムの異常温度検知器とを備え、前記冷却システムの異常温度検知器をマニホールドの吐出入口近傍に設置したので、機器の異常時には、熱電モジュールの破壊を防止できる。
【0103】請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、マニホールドの吐出入口近傍に設けた凹部と、冷却器用断熱材に設けた凸部とを有し、異常温度検知器を前記凹部に設置し前記凸部で覆うので、吐出管の正確な温度を検知でき、より確実に熱電モジュールの破壊を防止できる。
【出願人】 【識別番号】000004488
【氏名又は名称】松下冷機株式会社
【出願日】 平成11年11月10日(1999.11.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−133108(P2001−133108A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願平11−319240