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【発明の名称】 蓄冷ユニットの取付け構造
【発明者】 【氏名】井川 美信

【要約】 【課題】取付け作業に熟練を要せず簡単に取付けられ、取付けられた蓄冷ユニットには、部分的に機械的応力が発生しないようにして長期間使用に耐えうるようにした取付け構造を提供する。

【解決手段】冷媒管1に一体の冷却板2と、この冷却板2に密接配置された蓄冷材3とからなる蓄冷ユニット4の両端を、断面コ字形材5t で下部を上記蓄冷ユニット4の間隔と厚さに合わせて切り込み6t を設けた上側の位置決め取付け部材7t および断面コ字形材5d で上部を上記蓄冷ユニット4の間隔と厚さに合わせて切り込み6d を設けた下側の位置決め取付け部材7d の、切り込み6d に嵌め込み、上記蓄冷ユニット4の両端の上下面を、上記上側・下側の位置決め取付け部材7t 、7d の切り込みを設けていない面で押さえるようにして取付けてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷媒管に一体の冷却板と、この冷却板に密接配置された蓄冷材とからなる蓄冷ユニットの両端を、断面コ字形材で下部を上記蓄冷ユニットの間隔と厚さに合わせて切り込みを設けた上側の位置決め取付け部材および断面コ字形材で上部を上記蓄冷ユニットの間隔と厚さに合わせて切り込みを設けた下側の位置決め取付け部材の、切り込みに嵌め込み、上記蓄冷ユニットの両端の上下面を、上記上側・下側の位置決め取付け部材の切り込みを設けていない面で押さえるようにして取付けてなる蓄冷ユニットの取付け構造。
【請求項2】 上記下側の位置決め取付け部材は、蓄冷区画の床面に取りつけられ、上側の位置決め取付け部材は、蓄冷区画の壁面に中間部材を介して取付けられてなる請求項1に記載の蓄冷ユニット取付け構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトラックによって移送される蓄冷形保冷庫の蓄冷ユニットの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックで移送される蓄冷形保冷庫の一般的構造は図4に示すように、保冷庫Bの一画に蓄冷区画Aと機械室Mを設け、機械室Mには圧縮機Pなどが設置され、蓄冷区画Aには冷媒管41に一体の冷却板42と、この冷却板42に密接配置された蓄冷材43とからなる蓄冷ユニット44が配置され、この蓄冷ユニット44に蓄積された冷熱エネルギーを徐々に放出させ、循環路45を通じてファン46により庫内を保冷するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記蓄冷形保冷庫では、トラックに載せて保冷商品とともに移送している間に、トラックの振動により蓄冷ユニットの取付け状態が緩み、損傷に至ることがしばしば発生している。
【0004】こうしたことから、取付けに際し締めつけを強力にすると、その部分にストレスが集中して、振動による疲労破壊の原因になるので取付け作業は熟練を要し、作業者に大きなストレスを与えることとなっている。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、取付け作業に熟練を要せず簡単に取付けられ、取付けられた蓄冷ユニットには、部分的に機械的応力が発生しないようにして長期間使用に耐えうるようにした取付け構造を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためにこの発明は、冷媒管に一体の冷却板と、この冷却板に密接配置された蓄冷材とからなる蓄冷ユニットの両端を、断面コ字形材で下部を上記蓄冷ユニットの間隔と厚さに合わせて切り込みを設けた上側の位置決め取付け部材および断面コ字形材で上部を上記蓄冷ユニットの間隔と厚さに合わせて切り込みを設けた下側の位置決め取付け部材の、切り込みに嵌め込み、上記蓄冷ユニットの両端の上下面を、上記上側・下側の位置決め取付け部材の切り込みを設けていない面で押さえるようにして取付けてなる構成を採用したものであり、上記下側の位置決め取付け部材は、蓄冷区画の床面に取りつけられ、上側の位置決め取付け部材は、蓄冷区画の壁面に中間部材を介して取付けるようにしたものである。
【0007】上記の如く構成するこの発明によれば、位置決め取付け部材によって、蓄冷ユニット全体を均等に保持するようになるので、部分的にストレスが集中することがなく、蓄冷ユニットの寿命を延長することが可能になり、また、取付け作業も各種部材を蓄冷ユニットに適用することにより簡単に、熟練を要することなく取付けることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態を図面1および図2を参照しながら説明する。保冷庫Bの蓄冷区画Aの床面Fには、断面コ字形材5d の上部を蓄冷ユニット4の間隔と厚さに合わせて切り込み6d を設けた位置決め取付け部材7d が取付けられ、このとき、蓄冷ユニット4の両端下部が上記切り込み6d に嵌まって固定される。
【0009】蓄冷区画Aの側壁Wには等辺山形材8(この形状に限るものではない)が蓄冷ユニット4の高さに合わせて取付けられ、この等辺山形材8の両端に断面コ字形材5t の下部を蓄冷ユニット4の間隔と厚さに合わせて切り込み6t を設けた位置決め取付け部材7t が亘設され、このとき、蓄冷ユニット4の両端上部が上記切り込み6t に嵌まり、かつ、蓄冷ユニット4の両端上面は、切り込み6t を入れなかった部分により押さえられて固定される。
【0010】次に取り付け作業を手順に従って図3を参照しながら説明する。蓄冷区画Aの床面Fには、上記位置決め取り付け部材7d をネジ11で取り付けられる。このとき、位置決め取り付け部材の切り込み6d には蓄冷ユニットの両端下部が嵌まり左右に動かないように固定される。
【0011】次いで、蓄冷区画の側壁Wには等辺山形材8が蓄冷ユニット4の高さに合わせてネジ11により取付けられ、この等辺山形材8の両端に位置決め取付け部材7t が亘設される。このとき、蓄冷ユニット4の両端上部は、上記切り込み6t に嵌まり左右の移動を規制されて取付けられ、かつ、位置決め取付け部材7t の切り込みを設けなった部分により蓄冷ユニット4の両端上面を押さえるようになって上下の移動を規制して取付けられる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、蓄冷ユニット全体を均等な保持力でもって取付けられるので、部分的な機械的ストレスが蓄冷ユニットに加わらず寿命が延長され、かつ、所定の取り付け部材を用いることにより容易取り付けられ、作業者の熟練を要することなく均質な取付け工事が遂行される。
【出願人】 【識別番号】000208503
【氏名又は名称】大和冷機工業株式会社
【出願日】 平成11年10月18日(1999.10.18)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2001−116412(P2001−116412A)
【公開日】 平成13年4月27日(2001.4.27)
【出願番号】 特願平11−295266