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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】青木 均史

【氏名】久保田 順一

【氏名】野島 健二

【氏名】山田 健

【要約】 【課題】冷凍室と冷蔵室とを有する冷蔵庫において、ダンパーの開閉による冷凍室の過冷却を防止すると共に、熱リークを極力防止する。

【解決手段】冷凍室(F)と冷蔵室(R)とを有する冷蔵庫1において、そのダクト2内で冷気の流量を調節するダンパー4の開閉に伴って、冷凍室(F)に冷気を送り込むファン5の回転数を変化させる。ダンパー4が閉じた時には、ファン5の回転数を減少し叉は停止させ、冷凍室(F)内への冷気の供給量を調節することで過冷却を防止し、且つ熱リークを極力防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】冷凍室と冷蔵室とを有し、冷凍室にはファンを介して冷気が供給され、冷蔵室からはダクト内に冷気が戻され、このダクト内の熱交換器により所定の温度に冷却された冷気がダンパーの開閉によって前記ファン側への冷気供給量が制御されるようにした冷蔵庫において、前記ダンパーとファンとを連動させ、ダンパーの開閉によってファンの回転数を変化させ、冷凍室へ供給する冷気の風量を所定量に均一化することを特徴とする冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷気供給制御機能を有する冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫は冷凍室と冷蔵室とを有し、隔壁により設けられたダクトの内部に熱交換器とファンとが設けられると共に、要所に開閉用のダンパーが設けられ、熱交換器で所定の温度に冷却した冷気を前記ファンにより冷凍室に送り込み、この冷凍室及び冷蔵室内を対流して熱を吸収した冷気をダクトに戻し、この戻し冷気を前記熱交換器で再度冷却して循環使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の冷蔵庫においては、通常冷蔵室内にセンサを設置して冷蔵室内の温度を検知し、この検知信号を制御装置に入力してコンプレッサの作動を制御し、これにより熱交換器の熱効率を変化させてダクト内に戻された冷気を所定温度に冷却し、且つダンパーを開閉することでダクト上部即ちファンへの冷気の流量を制御するようにしている。しかしながら、ファンは常時一定の回転数で回転しており、ダンパーの閉時においても冷凍室内へ冷気が供給され、その結果冷凍室内が冷えすぎて温度差が大きくなるばかりか、壁面に冷気が強く吹きつけられて温度むらが生じる(熱リーク)問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解消するためになされ、ダンパーの開閉によってファンの回転数を変化させ、冷凍室内への冷気の過供給を防止すると共に熱リークを極力防止できるようにした冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するための具体的手段として、本発明は、冷凍室と冷蔵室とを有し、冷凍室にはファンを介して冷気が供給され、冷蔵室からはダクト内に冷気が戻され、このダクト内の熱交換器により所定の温度に冷却された冷気がダンパーの開閉によって前記ファン側への冷気供給量が制御されるようにした冷蔵庫において、前記ダンパーとファンとを連動させ、ダンパーの開閉によってファンの回転数を変化させ、冷凍室へ供給する冷気の風量を所定量に均一化することを要旨とする。このような構成により、本発明は、ダンパーが閉じた時には、ファンの回転数を落とし叉は停止させることにより冷凍室内への冷気の供給量を減らし、冷凍室内が冷え過ぎないようにすると共に熱リークを極力防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1において、1は冷蔵庫であり、冷凍室(F)と冷蔵室(R)とを有し、この冷蔵庫1には隔壁(図略)で仕切ったダクト2が形成され、このダクト2内には熱交換器3と、開閉用のダンパー4とファン5とが配設されている。
【0007】前記ダクト2の隔壁には噴出口(図略)が形成され、この噴出口を介してファン5により冷気が冷凍室(F)内に供給され、冷凍室(F)内を対流して冷却すると共に、下方へも流下し冷蔵室(R)内も対流することで冷却する。
【0008】冷蔵室(R)内を対流して熱を吸収した冷気は、隔壁に設けられた戻し口(図略)からダクト2内に流入し、熱交換器3内を通過する際に熱交換されて所定の温度に冷却される。熱交換器3は、図示は省略したが一定の間隔をあけて並設された板状フィンと、これらの板状フィンを貫通して配設された複数の冷媒パイプとから構成され、冷媒パイプ中にはガス冷媒等が流され、各板状フィン間を戻し冷気が通過する際に熱交換が行われる。
【0009】前記冷蔵室(R)には温度センサ(S)が設けられ、この温度センサ(S)で冷蔵室(R)内の温度を検知し、この検知信号を制御装置6に入力してコンプレッサ7の作動を制御し、これにより熱交換器3の熱効率を変化させてダクト2内に戻された冷気を所定温度に冷却する。
【0010】所定温度に冷却された戻し冷気は、開閉用ダンパー4によりダクト2の上部に配設されたファン5への流量が調節され、ダンパー4を通過してダクト2の上部に流入すると、ファン5により前記噴出口から再び冷凍室(F)内に冷気が供給される。
【0011】本発明では、ダンパー4の開閉とファン5の回転数は制御装置6によって連動制御され、ダンパー4が閉じるとファン5の回転数が減少し叉は停止し、ダンパー4が開くとファン5の回転数が増加するようにしてある。
【0012】前記のように従来は、ダンパー4が閉じてもファン5が一定の回転数で回り続けるため、ダクト2の上部に滞留している冷気が冷凍室(F)内に流れ込み、図3のように冷凍室(F)内の温度が低下して温度差ΔTが大きく生じたが、本発明では、ダンパー4が閉じるとファン5の回転数が減少し若しくは停止するため、冷凍室(F)内への冷気の流れ込みは減少し叉は停止され、このため図2のように冷凍室(F)内での温度差Δtは小さくなる。従って、冷凍室(F)へ供給する冷気の風量が所定量に均一化され、冷凍室(F)はほぼ一定の温度に保持される。
【0013】叉、従来はファン5が常時一定の回転数で回転しているため、ダンパー4が閉じた際にダクト2の上部に滞留している冷気が大きな速度で冷凍室(F)内に噴出され、これにより冷気が冷凍室(F)内の壁面に強く当たって熱リークの増大を引き起こしたが、本発明ではそのような熱リークが増大しない。
【0014】一方、冷蔵室(R)内の温度が高すぎると、前記センサ(S)の入力信号によりコンプレッサ7が作動して熱交換器3の熱効率が高められ、且つ制御装置6の出力信号によりダンパー4が開き、これに連動してファン5の回転数も増大する。従って、冷蔵室(R)からの戻し冷気は効率良く冷やされて所定温度に設定されると共に、ダンパー4を通過してファン5側に多量に移動し冷凍室(F)内に供給される。供給された冷気の一部は、冷凍室(F)を経て冷蔵室(R)に流れ込み、冷蔵室(R)内を速やかに冷却し所定温度に回復させることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、冷蔵庫のダクトで冷気の流量を調整するダンパーと、冷凍室に冷気を送り込むファンとが連動するように構成したので、ファンによる冷気の送り込み量がほぼ一定となって冷凍室が過冷却になることはなく、且つ熱リークを極力防止することができ、冷蔵庫の性能を安定させると共に省エネが図れる等の優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年10月6日(1999.10.6)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2001−108348(P2001−108348A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−285532