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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】宮本 政雄

【氏名】大城 泰治

【氏名】吉村 宏

【要約】 【課題】貯蔵室内の温度の均一化を図ることのできる冷蔵庫を提供する。

【解決手段】貯蔵物を収納する貯蔵室11と、貯蔵室11に流入する冷気を生成する冷却器21と、該冷気を貯蔵室11に導くとともに貯蔵室11と隔壁を介して設けられる冷気通路28と、前記隔壁の少なくとも一部を形成して冷却通路28内を流通する冷気による冷熱を貯蔵室11内に放出する冷熱放出部材42とを備え、冷気通路28を流通する冷気を貯蔵室11内に吐出する複数の吐出部2gを冷熱放出部材42の周部または外側周辺に設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、該冷気を前記貯蔵室に導くとともに前記貯蔵室と隔壁を介して設けられる冷気通路と、前記隔壁の少なくとも一部を形成して前記冷却通路内を流通する冷気による冷熱を前記貯蔵室内に放出する冷熱放出部材とを備え、前記冷気通路を流通する冷気を前記貯蔵室内に吐出する吐出部を前記冷熱放出部材の周部または外側周辺に設けたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】 前記冷熱放出部材は冷熱を蓄積する蓄冷部材または熱伝導性を有する熱伝導部材から成ることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】 前記冷気通路を前記貯蔵室の背後に配し、前記吐出部から前記貯蔵室の背壁に沿って冷気が吐出されるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】 前記冷熱放出部材の周部に、前記吐出口から吐出される冷気を案内する切り起し部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】 前記背壁は、前記貯蔵室の側壁に連続する斜面または曲面を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の冷蔵庫。
【請求項6】 前記貯蔵室の背壁または側壁から突出し、横方向に延びて形成される通路ガードを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項7】 貯蔵物が載置される棚を前記通路ガードに設置できるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】 貯蔵物が載置される棚を設け、前記棚は周部の少なくとも一部から上下に突出する通路ガードを有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷気を貯蔵室内に送出して貯蔵室を冷却する冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫は図11の縦断面図に示すように、天板101、側板102、103及び底板104に覆われて外壁が形成されている。外壁の内側には樹脂成形品から成る上面パネル111及び側面パネル112、113によってダクトパネル110が構成され、貯蔵室120が形成されている。側板102と側面パネル112との間には冷熱を蓄積する蓄冷部材が充填された蓄冷壁116が配され、支持部材114により支持されている。
【0003】側板103と側面パネル113との隙間、天板101と上面パネル111との隙間、側板102と蓄冷壁116との隙間及び、蓄冷壁116と側面パネル112との隙間は冷気が流通する冷気通路117、118になっている。天板101の上面には冷凍機105が配され、上面パネル111に設けられた隔壁115により冷気の排気及び吸気を行う排気口101a及び吸気口101bが形成されている。冷気通路117を通る冷気は流入口120aから貯蔵室120に流入する。貯蔵室120内の冷気は流出口120bから冷気通路118に流出するようになっている。
【0004】上記構成の冷蔵庫において、冷凍機105が駆動されると、排気口101aから冷気通路117に冷気が送出される。冷気通路117a、117bを進行する冷気は蓄冷壁116に接触し、蓄冷壁116内の蓄冷部材により蓄冷される。そして、流入口120aから貯蔵室120内に冷気が流入して貯蔵室120内を冷却する。その後、冷気は流出口120bから冷気通路118を通り、吸気口101bを介して冷凍機105に帰還する。
【0005】蓄冷部材により蓄冷される冷熱は、放熱及び吸熱を行って冷気の温度変動を吸収する。これにより、貯蔵室120内の温度を均一に保持する。また、冷凍機105の停止中に冷熱を放出して貯蔵室120内の保冷を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来の冷蔵庫によると、貯蔵室120は所定位置に設けられた流入口120aから流入する冷気によって冷却される。このため、矢印Bのように、流入口120aから流出口120bに至る空気流の近傍で温度が低くなる。例えば流入口120aから流入する冷気の流速が緩やかな場合には、A部のように該空気流から離れた貯蔵室120の上部隅部では温度が高くなる。従って、貯蔵室120内の温度が不均一になる問題があった。
【0007】本発明は、貯蔵室内の温度の均一化を図ることのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、該冷気を前記貯蔵室に導くとともに前記貯蔵室と隔壁を介して設けられる冷気通路と、前記隔壁の少なくとも一部を形成して前記冷却通路内を流通する冷気による冷熱を前記貯蔵室内に放出する冷熱放出部材とを備え、前記冷気通路を流通する冷気を前記貯蔵室内に吐出する吐出部を前記冷熱放出部材の周部または外側周辺に設けたことを特徴としている。
【0009】この構成によると、冷却器により生成される冷気は冷気通路を通り、冷熱放出部材の周部または外側周辺に設けられる吐出部から貯蔵室に流入する。冷熱放出部材は冷気通路を通る冷気と接触し、該冷気による冷熱の一部が冷熱放出部材を介して貯蔵室内に放出される。貯蔵室は吐出部から流入する冷気と冷熱放出部材の全面から一様に放出される冷熱とによって庫内が均一に冷却される。
【0010】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷熱放出部材は冷熱を蓄積する蓄冷部材または熱伝導性を有する熱伝導部材から成ることを特徴としている。この構成によると、冷気通路内を通る冷気により蓄冷部材は蓄冷し、蓄積した冷熱を貯蔵室内に放出する。或は、冷気通路内を通る冷気による冷熱は熱伝導部材を伝導して貯蔵室内に放出される。
【0011】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記開口部から前記貯蔵室の内壁に沿って冷気が吐出されるようにしたことを特徴としている。
【0012】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷熱放出部材の周部に、前記吐出口から吐出される冷気を案内する切り起し部を設けたことを特徴としている。
【0013】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記背壁は、前記貯蔵室の側壁に連続する斜面または曲面を有することを特徴としている。この構成によると、吐出部から吐出される冷気は斜面または曲面に沿って進行し、貯蔵室の側壁に沿って前方へ進行する。
【0014】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記貯蔵室の背壁または側壁から突出し、横方向に延びて形成される通路ガードを設けたことを特徴としている。この構成によると、貯蔵室の端部に収納される貯蔵物は通路ガードに当接し、貯蔵物と背壁または側壁との間を冷気が進行する。
【0015】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、貯蔵物が載置される棚を前記通路ガードに設置できるようにしたことを特徴としている。
【0016】また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、貯蔵物が載置される棚を設け、前記棚は周部の少なくとも一部から上下に突出する通路ガードを有することを特徴としている。この構成によると、棚の周部に収納される貯蔵物は通路ガードに当接し、貯蔵物と貯蔵室の壁面との間を冷気が進行する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ポリウレタン等の断熱材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。
【0018】野菜室12と冷凍室13は断熱部材から成る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切られており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
【0019】冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は前面がスライド式の断熱扉4、5、6により夫々開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。
【0020】冷凍室13の後部には圧縮機20が配されている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷却器21が連結されている。凝縮器と冷却器21はキャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。
【0021】これにより冷凍サイクルが構成され、冷凍サイクル運転が行われると冷却器21が冷却されるようになっている。冷却器21の下方には冷却器21の除霜を行う除霜ヒータ62が設けられている。64はドレン受け部材である。
【0022】冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23の下部は内箱2bと樹脂成形品から成るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路23内の冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられた流入口13a、13c及び流出口カバー33bに設けられた流出口13bにより冷凍室13と連通している。
【0023】野菜室12の背面は前述の仕切板19に覆われており、冷気通路23の上部の圧力室23aはエバカバー33と仕切板19とにより形成されている。断熱部材から成る仕切板19により、冷却器21に近設される野菜室12の過冷却を防止している。
【0024】冷気通路23は送風機22の上方に配される冷気通路28とダンパー65を介して連通している。冷気通路28の下部は氷温室14の背面板35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。
【0025】断熱部材36には開口部36a、36bが設けられている。冷蔵室11の正面図を図2に示すと、背面板35には開口部36a、36bと同じ位置に開口部35a、35bが設けられている。開口部35a、35b、36a、36bにより氷温室14は冷気通路28と連通している。
【0026】図3に冷蔵室11の上面断面図を示すと、冷気通路28には内箱2bに取り付けられる案内板81が設けられている。案内板81には冷気通路28を分割する突部81aが形成されている。これにより、前述の図2に示すように、上昇する冷気が通る上昇通路28aと下降する冷気が通る下降通路28bとが形成される。
【0027】上昇通路28a及び下降通路28bの前面は冷蔵室11の内壁を形成する冷熱放出部材42に覆われている。冷熱放出部材42は熱伝導性を有する熱伝導部材(例えば、加工性が良く防錆効果の高いアルミニウム合金やステンレス等)から形成されている。
【0028】これにより蓄冷及び冷熱の放出を可能にしている。なお、前記熱伝導部材の厚みが厚い場合は蓄冷能力が上がり、強度も増加する。厚みが薄い場合は冷熱の放出効率が上がり、軽量化にも有利である。そのため、目的に応じて薄板材や厚板材を適時適所に選び設ければよい。
【0029】また、上昇通路28aは突部81bにより分岐され、その間の案内板81には冷蔵室1内を照らす照明灯51が設けられている。照明灯51は透明の照明カバー53により覆われている。
【0030】下降通路28bの側壁は、案内板81の突部81cにより形成されている。突部81cには複数の開口部81dが形成されている。内箱2bは開口部81dに対応する位置に凹部2gが形成されている。凹部2gは開口部81dと連通しており、冷熱放出部材42の外周部から冷気を吐出する吐出部を形成している。また、突部81a、81cには、冷気を開口部81dに導く風向部81fが開口部81dに対応する位置に形成されている。
【0031】冷蔵室11の天井部分の冷気通路28は上昇通路28aと連通し、樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bにより形成されている。上面板43には開口部(不図示)が設けられている。尚、85は冷蔵室11内の温度を検知する温度検知部であり、84は温度検知部85に直接冷気が当らないように内箱2bに形成される防護壁である。
【0032】上記構成の冷蔵庫1において、送風機22が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bから冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、流入口13aから冷凍室13に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
【0033】また、冷却器21と熱交換した冷気はダンパー65を介して冷却通路28内を流通し、一部が開口部35a、36aから氷温室14に流入する。他の冷気は2つの上昇通路28aに分岐して上昇する。そして、下降通路28bを下降しながら風向部81fに導かれ、開口部81dから凹部2g(吐出部)を通って冷蔵室11に流入する。その後、開口部35b、36bから氷温室14に流入する。これにより、氷温室14内が冷却される。
【0034】内箱2bには斜面2d及び曲面2eが形成されており、開口部81dから斜面2dに沿って流れる冷気は、凹部2g(吐出部)から冷蔵室11内に吐出される。そして、斜面2d、曲面2e及び側壁2fに沿って進行し、棚45の前部を通って下方に流下する。斜面2d及び曲面2eを設けることにより乱流の発生を防止して冷気が前方にスムーズに進行するようになっている。
【0035】その後、氷温室14の下方から開口部32aを介して冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入する。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室12内が冷却される。そして、流出口(不図示)から冷却器21の下部に導かれて冷気が循環する。温度検知部85の検知結果に基づいて圧縮機20及び送風機26が運転及び停止され、冷蔵室11及び野菜室12の温度を例えば3℃に維持し、氷温室14を例えば−1℃に維持するようになっている。
【0036】また、冷却器21での冷却を停止して送風機22を運転すると、冷熱放出部材42に蓄積された冷熱により冷却通路28を通る冷気が冷却される。そして、該冷気によって冷蔵室11内の冷却が行われる。
【0037】図4に示すように、側壁2fには突出した通路ガード82、83が設けられている。通路ガード82、83は前後方向に延びて形成され、貯蔵物W1が当接することにより、側壁2fに沿って前方へ進行する冷気が遮られないようになっている。ここで、通路ガード82は、棚45を支持することができるように形成されている。
【0038】また、棚45の上面及び下面の周縁には上下に突出した通路ガード45a、45bが形成されている。そして、貯蔵物W2、W3が通路ガード42a、42bに当接することにより、側壁2fに沿って前方へ進行する冷気が遮られないようになっている。従って、冷気は通路ガード82、83の間や、通路ガード42a、42bと内箱2bとの間を前方に進行する。尚、通路ガード45a、45bにより棚45の補強も行うことができる。
【0039】本実施形態によると、冷熱放出部材42の外側周辺に設けられる吐出部(2g)により冷気が冷蔵室11に流入する。また、冷熱放出部材42は冷気通路28を通る冷気の冷熱の一部を熱伝導させて冷蔵室11内に放出する熱伝導板として機能している。従って、冷蔵室11は分散して吐出される冷気と、広い面積から一様に放出される冷熱により均一に冷却される。
【0040】また、冷熱放出部材42を図5に示すようなゼリー状や液状の保冷材42cを包装材42f、42gにより封入した蓄冷部材にしてもよい。このようにすると、冷熱放出部材42は冷気通路28内を流通する冷気の冷熱でより蓄冷され、冷蔵室11内の温度分布に応じて冷熱として放出する。従って、冷蔵室11が均一に冷却されるようになる。
【0041】更に、蓄冷部材により圧縮機20の停止中や冷気通路28内の冷気温度の変動に対して吸熱や放熱を行い、冷気通路28内の冷気温度を維持することができるようになる。この時、蓄冷部材が冷蔵室11の内壁を形成しているので冷蔵室11のスペースを広くすることができ、冷蔵庫1の省スペース化を図ることができる。包装材42f、42gを熱伝導性を有するアルミニウム合金やステンレスにするとより望ましい。
【0042】前述の図2に示すように、開口部81dを通過する冷気の通路は冷熱放出部材42の周縁及び斜面2dにより吐出部(2g)に向けて断面積が徐々に狭くなっている。これにより、冷気の風速が増大し、冷気の到達距離が大きくなるようにしている。冷気の吹出しによる騒音が問題となる場合は図6に示すように、冷熱放出部材42の周縁を斜面2dに沿うように屈曲させた屈曲部42hを形成してもよい。
【0043】更に、図7、図8の上面図及び正面図に示すように冷熱放出部材42に複数の切り起し部42jを設けてもよい。このようにすると、切り起し部42jにより所望の方向に冷気を案内させることができる。
【0044】また、冷熱放出部材42は冷蔵室11の背面に立設されて上下方向に延在している。このため、冷熱放出部材42に結露して水滴が生じても貯蔵物上に直接滴下することがない。従って、貯蔵物を傷めず、良好な保存状態を維持できる。さらに、前記冷熱放出部材42の前方に空気流通可能な多孔性(例えば、小判穴、丸穴等)のフェンス状の防護壁を設けると、冷熱放出部材42をさらに薄くできるので、冷熱の放出効果が向上し、キズ付防止や破損防止にもなる。
【0045】次に、図9、図10は第2実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び上面断面図である。説明の便宜上図1〜図4の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。第1実施形態と異なる点は、下降通路28bの側壁を成す突部81cには開口部81d(図3参照)を設けず、複数の開口部42k(吐出部)を冷熱放出部材42の周部に設けている点である。また、内箱2bには凹部2g(図3参照)を設けていない。
【0046】上記構成の冷蔵庫1において、第1実施形態と同様に、送風機22(図1参照)が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bから冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、流入口13a、13cから冷凍室13に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
【0047】また、冷却器21と熱交換した冷気はダンパー65を介して冷却通路28内を流通し、一部が開口部35a、36aから氷温室14に流入する。他の冷気は2つの上昇通路28aに分岐して上昇する。そして、下降通路28bを下降しながら風向部81fに導かれ、開口部42kから冷蔵室11に流入する。その後、開口部35b、36bから氷温室14に流入する。
【0048】従って、第1実施形態と同様に、冷熱放出部材42に設けられる複数の吐出部(42k)により冷気が冷蔵室11に流入する。また、冷熱放出部材42は冷気通路28を通る冷気の冷熱の一部を熱伝導させて冷蔵室11内に放出する熱伝導板として機能している。従って、冷蔵室11は分散して吐出される冷気と、広い面積から一様に放出される冷熱により均一に冷却される。尚、冷熱放出部材42を上記と同様に図5に示すような蓄冷部材にしてもよい。
【0049】第1、第2実施形態において、冷却器21は冷蔵室11、氷温室14、野菜室12及び冷凍室13の各貯蔵室の冷却用として共用している。複数の冷却器を設けて、例えば冷蔵室11、氷温室14及び野菜室12を一の冷却器により冷却し、冷凍室13を他の冷却器により冷却しても上記と同様の効果を得ることができる。
【0050】また、本発明において、冷気通路を通る冷気による冷熱の一部が冷熱放出部材を介して貯蔵室内に放出されるとは、冷気通路を通る冷気の一部が冷熱放出部材から吸熱して該冷熱放出部材を冷却し、前記冷熱放出部材が貯蔵室内から吸熱して貯蔵室内を冷却することを意味する。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、冷熱放出部材の周部または外側周辺に設けられる吐出部により冷気が貯蔵室内に分散して吐出される。また、熱伝導部材や蓄冷部材等から成る冷熱放出部材は、冷気通路を通る冷気の冷熱を貯蔵室内に広い面積から一様に放出する。従って、分散して吐出される冷気と、一様に放出される冷熱により貯蔵室を均一に冷却することができる。
【0052】また本発明によると、貯蔵室の背壁に沿って冷気が吐出されて貯蔵室の側壁に沿って進行するので、貯蔵室内前方まで冷気が行渡り、均一な冷却が可能となる。また、背壁が斜面または曲面を有するので乱流が生じることなくスムーズに冷気を進行させることができる。
【0053】また本発明によると、貯蔵室の側壁や貯蔵物を載置する棚に通路ガードを設けることにより、前方に進行する冷気が貯蔵物によって遮られることがなく、冷気を貯蔵室内にスムーズに行渡らせることができる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成11年10月6日(1999.10.6)
【代理人】 【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫
【公開番号】 特開2001−108347(P2001−108347A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−284997