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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】中山 晃一

【要約】 【課題】扉スイッチ部分が氷結することを防止でき、扉スイッチが機能不良となることを防止する。

【解決手段】冷凍室28の内箱23に取り付けられるレール板35に、扉スイッチ30を覆うスイッチカバー部36を一体に設ける。内箱23の外側面に配置される金属製の補強板37に、防露パイプ40に嵌合するパイプ接触部38と、内箱23を貫通してスイッチカバー部36の内面に接触するカバー接触部39を一体に設ける。防露パイプ40の熱を補強板37を介して扉スイッチ30部分に伝えるようにすることにより、扉スイッチ30の操作子30a部分が氷結することを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 貯蔵室の前面開口部の縁部に、当該前面開口部を開閉する引出し式の扉に応動する扉スイッチを備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室の内箱の内側面に設けられ、前記扉の前後方向へのスライド移動をガイドするレール部を有するレール板と、前記貯蔵室の内箱の外側面に配置され、前記レール板と共に前記内箱に取付固定される金属製の補強板と、前記貯蔵室の前面開口部の縁部に配設された防露パイプとを備え、前記レール板に、前記扉スイッチを覆うスイッチカバー部を一体に設けると共に、前記補強板に、前記防露パイプと接触するパイプ接触部と、前記内箱を貫通して前記スイッチカバー部に接触するカバー接触部とを一体に設けたことを特徴とする冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵室の前面開口部の縁部に、当該前面開口部を開閉する引出し式の扉に応動する扉スイッチを備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の冷蔵庫の従来構成の一例を図5に示す。この図5において、冷蔵庫本体1の貯蔵室のうち最下部の貯蔵室は冷凍室2とされ、この冷凍室2の前面開口部を開閉する扉(図示せず)は引出し式とされている。冷凍室2の内箱3には、冷凍室2の前面開口部の縁部に位置させてスイッチ用凹部4が形成され、このスイッチ用凹部4に、扉スイッチ5が配設されるようになっている。扉スイッチ5を覆うスイッチカバー6は、例えばプラスチック製で、ピン6aとボス部6bとが突設されていて、そのうちのピン6aを、内箱3に形成された孔4aに挿入すると共に、内箱3の外側(発泡断熱材側)からねじ7を前記ボス部6bにねじ込むことにより内箱3に取り付ける構成となっている。扉スイッチ5は、スイッチ用凹部4内に設けられたコネクタ8に接続される。
【0003】なお、内箱3の上記スイッチ用凹部4の上方には後方へ延びるレール用凹部9が形成されていて、内箱3の内側面には、このレール用凹部9を覆うようにレール板10が配置されている。このレール板10は、裏側に突設された第1及び第2の凸部10a,10bを内箱3のレール用凹部9に形成された孔9a,9bに挿入して仮止めし、ねじ挿通孔10cを挿通した皿ねじ11を、内箱3の外側面(発泡断熱材側)に配置された金属製の補強板12のねじ孔12aにねじ込むことにより、内箱3に取り付けられている。
【0004】ところで、上記した従来構成において、扉の開閉に応動する扉スイッチ5の操作子5a部分はマイナス温度(氷点下)であり、例えば使用者が水やジュース等を扉スイッチ5部分にこぼし、それが氷結した場合、扉スイッチ5の機能が不良となってしまうおそれがあった。
【0005】本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、扉スイッチ部分が氷結することを防止でき、扉スイッチが機能不良となることを防止できる冷蔵庫を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明は、貯蔵室の前面開口部の縁部に、当該前面開口部を開閉する引出し式の扉に応動する扉スイッチを備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室の内箱の内側面に設けられ、前記扉の前後方向へのスライド移動をガイドするレール部を有するレール板と、前記貯蔵室の内箱の外側面に配置され、前記レール板と共に前記内箱に取付固定される金属製の補強板と、前記貯蔵室の前面開口部の縁部に配設された防露パイプとを備え、前記レール板に、前記扉スイッチを覆うスイッチカバー部を一体に設けると共に、前記補強板に、前記防露パイプと接触するパイプ接触部と、前記内箱を貫通して前記スイッチカバー部に接触するカバー接触部とを一体に設けたことを特徴とするものである。
【0007】このものによれば、防露パイプの熱が金属製の補強板を介してスイッチカバー部に伝えられることにより、扉スイッチ部分が氷点下になることを防止でき、これにより、扉スイッチ部分が氷結することを防止できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について図1ないし図4を参照して説明する。まず、冷蔵庫の全体の外観を示す図4において、冷蔵庫本体21は、鋼板製の外箱22と合成樹脂製の内箱23との間に発泡断熱材(図示せず)を充填した周知構造の断熱箱体として構成されている。この冷蔵庫本体21には、貯蔵室として、冷蔵室24、野菜室25、製氷室26、内部温度を複数段階に切替可能な切替室27、冷凍室28が上から順に設けられている(但し、製氷室26及び切替室27は左右に並んだ状態とされている)。尚、上記切替室27は、その内部温度の切替に応じて、冷凍室、チルド室、冷蔵室、野菜室などの多様な態様で使用されるという周知構成のものである。
【0009】上記冷蔵室24の前面にはヒンジ開閉式の扉24aが設けられ、野菜室25、製氷室26、切替室27及び冷凍室28の各前面には、それぞれ貯蔵容器を備えた引出式の扉25a、26a、27a及び28aが前後方向にスライド可能に設けられている。
【0010】ここで、上記貯蔵室のうち、最下部の冷凍室28の扉スイッチ30部分の構造について、図1ないし図3を参照して説明する。冷凍室28において、内箱23の左側壁には、スイッチ用凹部31が形成されていると共に、このスイッチ用凹部31の上方に位置させてレール用凹部32が形成されている。スイッチ用凹部31には、扉スイッチ30を接続するためのコネクタ33が設けられている。内箱23の内側面(冷凍室28側の面)には、後方へ延びるレール部34を有する例えばプラスチック製のレール板35が配置されており、このレール板35の前部の下部に、扉スイッチ30を覆うスイッチカバー部36が一体に設けられている。
【0011】内箱23の左側壁の外側面(発泡断熱材側)には、金属製の補強板37が配置されている。この補強板37には、前部に断面がコ字形をなすパイプ接触部38が一体に設けられていると共に、前部の下部に逆L字形をなすカバー接触部39が一体に設けられている。このうちのパイプ接触部38を、冷蔵庫本体21の左側壁の内部(冷凍室28の前面開口部の縁部)に配置される防露パイプ40に嵌合させ、アルミテープ41(図2参照)で止めるようにしている。また、カバー接触部39は、内箱23に形成された開口部42を通して内箱23を貫通し、スイッチカバー部36の内面に接触させるようにしている(図3参照)。
【0012】そして、上記レール板35は、裏側に突設された第1及び第2の凸部43,44を内箱23のレール用凹部32に形成された孔45,46に挿入して仮止めし、ねじ挿通孔47を挿通した皿ねじ48を、内箱23の外側面(発泡断熱材側)に配置された補強板37のねじ孔49にねじ込むことにより、内箱23に取り付けられている。また、上記扉スイッチ30は、図3に示すように、上記コネクタ33に接続した状態で、スイッチカバー部36の内側において上記カバー接触部39と内箱23との間に配置され、前部の操作子30aがスイッチカバー部36から前方へ突出するようになっている。なお、内箱23と外箱22との間には、図示はしないが発泡ウレタンからなる発泡断熱材が充填されるようになっている。この発泡断熱材は、上記した扉スイッチ30、レール板35及び補強板37を内箱23に組み付けた状態で発泡充填される。
【0013】上記構成において、冷凍室28の扉28aが閉鎖されると、その扉28aの縁部により扉スイッチ30の操作子30aが押圧されて扉スイッチ30としてはオフ状態となり、扉28aが開放されると、扉スイッチ30の操作子30aに対する押圧が解除されることに伴い操作子30aが前方に突出し、これに伴い扉スイッチ30はオン状態となる。
【0014】ここで、金属製の補強板37のパイプ接触部38を防露パイプ40に嵌合させると共に、カバー接触部39をスイッチカバー部36に接触させるようにしているので、防露パイプ40の熱が補強板37を介してスイッチカバー部36に伝えられることにより、扉スイッチ30部分が氷点下になることを防止できる。これにより、扉スイッチ30部分に水やジュースなどがかかったとしても、その扉スイッチ30の操作子30a部分が氷結することを防止でき、扉スイッチ30が機能不良となることを防止できるようになる。
【0015】また、上記した実施例によれば、カバー接触部39によりスイッチカバー部36を補強できるので、発泡断熱材の発泡圧によりスイッチカバー部36が変形することも防止できる。さらに、スイッチカバー部36はレール板35に一体に設けられているので、スイッチカバー部36には、従来のスイッチカバー6のように、スイッチカバー6取り付けのためのピン6aやボス部6bを設ける必要がない。このため、スイッチカバー部36を取り付ける際に、そのスイッチカバー部36と内箱23との間でコネクタ33やそのリード線33aを挟み込んでしまうことがなく、取付作業性を向上できる。ちなみに、従来では、スイッチカバー6を内箱3に取り付ける際に、スイッチカバー6のピン6aやボス部6bと内箱3との間でコネクタ8やそのリード線を挟み込んでしまうおそれがあった。
【0016】しかも、スイッチカバー部36は、レール板35を内箱23に取り付けることで同時に内箱23に取り付けられるため、従来必要としていた別部品のスイッチカバー6や、これを内箱3に取り付けるための専用のねじ7を不要にでき、その分部品点数を少なくできると共に、組立工数を削減でき、ひいてはコストを低減できるようになる。
【0017】なお、上記した実施例では、冷凍室28用の扉スイッチ30部分について適用した場合を例示したが、これに限られず、本発明は、氷結のおそれのある製氷室26や切替室27の扉スイッチ部分にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、貯蔵室の前面開口部の縁部に、当該前面開口部を開閉する引出し式の扉に応動する扉スイッチを備えたものにおいて、扉スイッチ部分が氷結することを防止でき、扉スイッチが機能不良となることを防止でき、また、スイッチカバーを別部品として必要とせず、コストを低減できるなどの効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成11年9月27日(1999.9.27)
【代理人】 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
【公開番号】 特開2001−91153(P2001−91153A)
【公開日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願番号】 特願平11−272085