| 【発明の名称】 |
引き出し型冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】スル カン ホ
|
| 【要約】 |
【課題】本発明は、ドアの開放時、内容物の荷重による容器の転倒を防止し得る引き出し型冷蔵庫を提供することである。
【解決手段】後方壁の内部に延長溝11aが形成されたチャンバー10と、前記チャンバー10の両側壁面に、前記延長溝11aの内部まで延設されるガイドレール12’と、前記チャンバー10内に安置される容器16と一体的に形成され、前記チャンバー10を引き出し方式で開閉するドア15と、前記ドア15の両側から前記チャンバー10の後方に形成され、前記ガイドレール12’に挿入され、前記ドア15の開閉をガイドするドアレール17’とを含んで構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 後方壁の内部に延長溝が形成されたチャンバーと、前記チャンバーの両側壁面に、前記延長溝の内部まで延設されるガイドレールと、前記チャンバー内に安置される容器と一体的に形成され、前記チャンバーを引き出し方式で開閉するドアと、前記ドアの両側から前記チャンバーの後方に形成され、前記ガイドレールに挿入され、前記ドアの開閉をガイドするドアレールとを含んで構成されることを特徴とする引き出し型冷蔵庫。 【請求項2】 前記ドアレールは前記ガイドレールに対応して延設され、ドアを閉じる場合、前記ドアレールが前記ガイドレールに沿って前記延長溝の内部まで挿入されることを特徴とする請求項1記載の引き出し型冷蔵庫。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は引き出し型冷蔵庫に関するもので、より詳しくは重い食品が収納された容器を引き出すとき、該容器が前方に転倒するのを防止し得る転倒防止機能を有する引き出し型冷蔵庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】通常の冷蔵庫とは異なり、引き出し型冷蔵庫は少なくとも一つのチャンバーを備え、前記チャンバーの内部には引き出し方式で引き出される容器が設けられている。そして、前記チャンバーには、チャンバーを開放するとともに容器を引き出すドアが設けられることもある。 【0003】したがって、このような構成の引き出し型冷蔵庫に食品を収納するときは、ドアを引き寄せて容器を引き出し、このように引き出された容器に食品を収納した後、ドアを押して閉じる方式である。このような方式の冷蔵庫は、冷凍専用冷蔵庫又はキムチ専用冷蔵庫として使用される。以下、図3を参照しながら従来の引き出し型冷蔵庫の構造及び動作について詳細に説明する。 【0004】従来の引き出し型冷蔵庫は、大別して、食品を保管する上部の第1チャンバー10及び下部の第2チャンバー20を備える冷蔵庫本体と、前記各チャンバー10、20の内部に設けられ、引き出し方式で引き出される容器16、26と、前記チャンバー10、20を開閉し、容器16、26を引き出すドア15、25とから構成される。前記第1チャンバー10及び第2チャンバー20は食品を貯蔵する部分であり、内側壁はインナーケース10aからなっている。 【0005】同図に示すように、前記容器16はドア15と一緒に引き出されるように構成されている。すなわち、ドア15の両側からチャンバーの内側に向かってドアレール17が連設され、前記ドアレール17は前記容器16の側面に結合されているので、ドア15を引き寄せて開けると、前記容器16も一緒に前方に引き出されるように構成される。 【0006】そして、各ドアレール17の後端部にはドアローラー17aが設けられている。前記ドアローラー17aは、チャンバー10のインナーケース10aの両側壁に取り付けられたガイドレール12により支持される。そして、前記ガイドレール12の前方部にはガイドローラー12aがそれぞれ設けられている。 【0007】前記ドアレール17とガイドレール12は互いに対向する“コ”字形に形成されているので、それぞれのドアローラー17a及びガイドローラー12aがその内部に収納されたままで支持できるように構成される。すなわち、ドアレール17の後端部に設けられたドアローラー17aは、チャンバー10の両側壁に取り付けられたガイドレール12内に挿入された状態で支持される。従って、ドア15を引き寄せるか押し入れると、前記ドアローラー17aはガイドレール12の内側上面又は下面と接触したままで回転しながら移動することになる。 【0008】そして、チャンバー10の両側壁のドア側に設けられ、回転可能に支持されているガイドローラー12aはドアレール17を支持している。従って、ドア15の引出し時には、前記ドアレール17の上側面が前記ガイドローラー12aと接触し、ドアレール17の移動によって前記ガイドローラー12aが回転することになる。以上では、第1チャンバー10における容器16及びドア15の引出し構造のみについて説明したが、第2チャンバー20における容器26及びドア25の引出し構造も同様である。 【0009】このように構成される従来の引き出し型冷蔵庫の場合、チャンバー10、20に食品を保管するか、又は保管されている食品を取り出すためには、前記ドア15、25を前方に引き寄せることにより、前記容器16、26を引き出す。 【0010】しかし、前記のような従来の引き出し型冷蔵庫はつぎのような問題点がある。前記容器16の内部に保管される食品が重い場合、前記ドア15を前方に引き出すか、ドア15が開放された状態でドア15を持ち下方に力を加えると、容器16が前方に傾くか、場合によっては容器が転倒される。 【0011】この場合、一定荷重(mg)の容器16を一定距離(d)だけ引き出すと、容器16とドア15の質量中心の移動により、容器には、ガイドローラー12を回転中心とするモーメント(M)が発生して、前方に回転しようとする力が生じる。前記回転しようとするモーメント(M)は下記[数学式1]によるので、容器16の荷重(mg)が大きいほど、かつ引出し距離(d)が長いほど、大きくなる。 [数学式1]M=mgd【0012】一方、前記容器16が前方に回転しようとすることを阻止する力は、前記容器を前方に回転させるモーメント(M)の反作用で発生した反作用モーメント(M’)と容器全体の荷重であろう。 【0013】ドアレール17のチャンバー側端部のドアローラー17aが前記ガイドレール12により下方に支持される力をFとし、前記ガイドレール12により支持されて支持点の役目を務めるドアローラー17aと前記モーメント(M)の回転中心の役目を務める前記ガイドローラー12a間の距離をLとすると、前記回転しようとするモーメント(M)の反作用により発生する反作用モーメント(M’)は、下記[数学式2]による。 [数学式2]M’=FL【0014】従って、容器の全荷重が同一であると、前記ドアローラー17aとガイドローラー12a間の距離(L)が長くなるか、前記ドアレール17の端部ドアローラー17aに下方に作用する力(F)が大きくなる場合にだけ、容器16は転倒されない。しかし、前記ドアレール17のドアローラー17aを下方に支持するガイドレール12の力(F)は、容器16の荷重と引出し距離によって決まるものであるので、容器の転倒を防止するためには、容器16に収納された内容物の重量を減らすしかない。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前記問題点を解決するためのもので、その目的は、引き出し型冷蔵庫で、重い食品の収納された容器が引き出されることにより、該容器が前方に転倒しようとするモーメントが発生するとき、前記モーメントに対応する反作用モーメントを大きくして、容器の転倒を防止し得る引き出し型冷蔵庫を提供することである。 【0016】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明による容器転倒防止機能を有する引き出し型冷蔵庫は、後方壁の内部に延長溝が形成されたチャンバーと、前記チャンバーの両側壁面に、前記延長溝の内部まで延設されるガイドレールと、前記チャンバー内に安置される容器と一体的に形成され、前記チャンバーを引き出し方式で開閉するドアと、前記ドアの両側から前記チャンバーの後方に形成され、前記ガイドレールに挿入され、前記ドアの開閉をガイドするドアレールとを含んで構成されることを特徴とする。 【0017】また、本発明は、前記ドアレールが前記ガイドレールに対応して延設され、ドアを閉じる場合、前記ドアレールが前記ガイドレールに沿って前記延長溝の内部まで挿入されることを特徴とする。 【0018】前記本発明の特徴によると、ドアレールの長さを延長したため、ドアを前方に引き出した場合、前記ドアレールの端部に設けられるドアローラーと容器に作用するモーメントの回転中心の役目を務めるガイドローラー間の距離が延長される。従って、容器が前方に転倒しようとするモーメントに対応する反作用モーメントを大きくすることにより、ドアの引出しにより容器の質量中心が前方に移動しても、容器が前方に転倒することを防止し得る利点がある。また、前記延長されたドアレールは、ドアを閉じたとき、前記チャンバーの後壁と干渉することなく、前記チャンバーの延長溝に挿入されるので、前記チャンバーを完全に閉鎖することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本発明による好ましい実施例について詳細に説明する。図1は本発明による引き出し型冷蔵庫の実施の形態を示す概略断面図である。この図では、従来の技術と同一構造に対しては同一符号を付けて説明する。 【0020】図示のように、本発明による容器転倒防止機能を有する引き出し型冷蔵庫は、ドアレール17’を延長して、前記ガイドレール12’により支持される支持点の役目を務めるドアローラー17aと回転中心の役目を務めるガイドローラー12a間の距離を十分に確保することにより、容器を転倒させようとするモーメント(M)に対応する反作用モーメント(M’)を大きくしたことを特徴とする。 【0021】このように、ドアレール17’を延長するに従い、チャンバー10のインナーケース11の両側壁に取り付けられ、前記ドアレール17’をガイドするガイドレール12’も相応して延長される。従って、本発明によると、図2に示すように、前記インナーケース11の後方壁には、延長されたガイドレール12’が取り付けられるように、冷蔵庫の後壁部に陥没されたガイド延長溝11aがそれぞれ形成されている。 【0022】以下、添付図面を参照しながら、本発明による容器転倒防止機能を有する引き出し型冷蔵庫の作動関係を説明する。冷蔵庫から荷重(mg)の容器を引き出すと、容器の全体質量中心の移動により、容器が転倒しようとするモーメント(M)が発生する。ここで、前述したように、前記モーメント(M)は容器(mg)の荷重が大きくなるほど、引出し距離(d)が大きくなるほど大きくなる。 【0023】前記モーメント(M)により容器が前方に転倒されることを阻止するためには、前記モーメント(M)に対応して発生する反作用モーメント(M’)と容器の全荷重との合計が前記モーメント(M)と同じであるか、又はより大きくなければならない。前記容器を転倒させようとするモーメント(M)と対応する反作用モーメント(M’)を大きくするためには、前述したように、ドアレール17’の端部がガイドレール12’により下方に支持される力(F)が大きいか、前記ガイドレール12’に支持されるドアローラー17aとガイドローラー12a間の距離(L)が長くなければならない。 【0024】ところで、本発明では、前記距離(L)を長くするため、ドアローラー17aが設けられている前記ドアレール17’を延長した。従って、前記力(F)及び容器の全荷重が同一であっても、重い食品の収納された容器16を引き出すか、引き出された容器16に下方に力が加わることにより、容器が前方に転倒しようとするとき、従来に比べ、前記容器を前方に転倒させようとするモーメント(M)に対応して発生する反作用モーメント(M’)が大きくなる。 【0025】前記のように延長されたドアレール17’を有するドア15を閉じると、前記ドアレール17’は本発明によるインナーケース11の両側壁に延設されたガイドレール12’に沿って誘導される。そして、ドアレール17’のチャンバー側端部はインナーケース11の後方に形成された延長溝11aに挿着されることにより、前記延長されたドアレール17’はインナーケース11と干渉しなくなり、ドア15はチャンバー10及び容器16を閉鎖することになる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ドアレールを延長して、ガイドレールにより支持されるドアローラーとガイドローラー間の距離を延長することで、容器が転倒されることを阻止する力を増大させたので、重い食品を収納した容器を引き出す場合にも、容器が前方に転倒されることを防止し得る効果が期待できる。また、前記延設されたドアレールはガイドレールに沿ってチャンバーの延長溝に挿入されるので、ドアを閉じる場合にも、チャンバーの後壁面との干渉がない。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】590001669 【氏名又は名称】エルジー電子株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年6月23日(2000.6.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−91152(P2001−91152A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−194924(P2000−194924) |
|