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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】清水 武

【氏名】田中 正昭

【氏名】西村 晃一

【氏名】米村 稔

【要約】 【課題】可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、可燃性冷媒が漏洩した環境下で除霜が行われた時に発火による危険性を低減することを目的とする。

【解決手段】圧縮機19と、可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルの蒸発器10と、蒸発器10除霜する除霜手段18と、前記圧縮機19の能力を可変するインバータ手段22とを備え、前記除霜手段18を前記インバータ手段22により動作させるので、前記除霜手段18の温度は可燃性冷媒の発火温度未満であるので、可燃性冷媒の発火による危険性を低減できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機と、凝縮器と、減圧機構と、蒸発器とを機能的に接続し、可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記蒸発器を除霜する除霜手段と、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段とを備え、前記インバータ手段は整流回路とパワー回路で構成し、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させることを特徴とした冷蔵庫。
【請求項2】 インバータ手段を、整流回路と電圧可変回路とパワー回路で構成する請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】 除霜手段は、インバータ手段の可変電圧範囲内の任意電圧において必要発熱量を有し、可燃性冷媒の発火温度未満の温度である請求項1または2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】 除霜手段の温度を検知する温度検知手段を備え、除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満になるべく、前記温度検知手段の検知温度に応じてインバータ手段にて電圧制御する請求項1または2に記載の冷蔵庫。
【請求項5】 除霜手段と、前記除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段は前記温度検知手段の検知温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度になるべくインバータ手段により制御し、第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になる時には、前記インバータ手段の出力を遮断する請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項6】 除霜手段と、前記除霜手段の温度を検知する温度検知手段と、前記除霜手段を動作させるインバータ手段とを備え、前記除霜手段は除霜初期において前記温度検知手段の検知温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度になるまで前記インバータ手段の最大電圧で動作させ、第一の設定温度になった後は第一の設定温度になるべく、前記インバータ手段により制御し、第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になる時には、前記インバータ手段の出力を遮断する請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項7】 除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管内の前記ヒーター線近傍に設置した請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項8】 除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管外郭近傍に設置した請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項9】 除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管の表面に密着設置した請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項10】 冷凍室と冷蔵室とを空気の対流がないように独立させて設けた冷蔵庫本体と、圧縮機,凝縮器,冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用冷却器、高蒸発温度用の減圧が小さい高蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と並列に接続された冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却器、低蒸発温度用の減圧が大きい低蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とに同時に冷媒が流れることがないように制御する切替弁、冷凍室用冷却器の出口に冷媒の逆流を防止する逆止弁とを機能的に接続し、可燃性冷媒が封入された冷凍システムと、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段と、冷凍室用冷却器を除霜する除霜手段とを備え、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させる請求項3から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発器の除霜手段を有する冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、蒸発器の除霜手段を有する冷蔵庫に関するものとしては、特開平8−54172号公報に記載されたものが挙げられる。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0004】図13は、従来の冷蔵庫の要部の縦断面図である。図13において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵庫本体1の内部にある冷凍室、3は冷蔵庫本体1の内部にある冷蔵室、4は冷凍室扉、5は冷蔵室扉、6は冷凍室2と冷蔵室3を仕切る仕切壁、7は冷凍室2内の空気を吸い込む冷凍室吸込口、8は冷蔵室3内の空気を吸込む冷蔵室吸込口、9は冷気を吐出する吐出口、10は蒸発器、11は冷気を循環させるファン、12は蒸発器10と冷凍室2を仕切る蒸発器仕切壁、13は桶、14は排水口、15はニクロム線をコイル状ににたものをガラス管で覆った除霜用管ヒータ、16は除霜水が除霜用管ヒーター15に直接滴下して接触するときに発する蒸発音を防止するための屋根、17は桶13と除霜用管ヒーター15の間に設置され絶縁保持された金属製の底板である。
【0005】次に動作について説明する。冷凍室2や冷蔵室3を冷却する場合は、蒸発器10に冷媒が流通して蒸発器10が冷却される。これと同じくしてファン11の作動により、冷凍室吸込口7や冷蔵室吸込口8から冷凍室2や冷蔵室3の昇温空気を冷却室20に送り、蒸発器10で熱交換して冷却されて吐出口9から冷却風を冷凍室2内に送り、冷凍室2から図示していない連通口を通って冷蔵室に冷気を送る。ここで、蒸発器10と熱交換する空気は、冷凍室扉4及び冷蔵室扉5の開閉による高温外気の流入や冷凍室2及び冷蔵室3の保存食品の水分の蒸発等により高湿化された空気であることから、その空気より低温である蒸発器10に空気中の水分が霜となって着霜し、着霜量が増加するに従って蒸発器10表面と熱交換する空気との伝熱が阻害されると共に通風抵抗となって風量が低下するために熱通過率が低下して冷却不足が発生する。
【0006】そこで、冷却不足となる以前に除霜用管ヒーター15のニクロム線に商用電源により通電する。ニクロム線に通電が開始されるとニクロム線から蒸発器10や周辺部器に熱線が放射される。このとき、底板17に放射された熱線は底板17の形状から一部がヒーター線に反射され、その他は蒸発器10やその他の周辺部品に向けて反射される。これにより蒸発器10や桶13や排水口14付近に着いた霜を水に融解する。また、このようにして融解した除霜水は一部は直接に桶13に落ち、その他は屋根16により除霜用管ヒーター15を避けて桶13に落ちて排水口14から庫外に排水される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、一般的に除霜用管ヒーター15のニクロム線表面は言うまでもなくガラス表面温度は非常に高温度であり、更に、底板17は管ヒーター15の近傍にあり且つ管ヒーター15から放射した熱線の一部を管ヒーター15に再度反射していることから管ヒーター15の温度が異常に上昇し、可燃性冷媒の発火温度以上になる。このことから、冷媒として可燃性冷媒を使用した場合に、可燃性冷媒が蒸発器10や庫内と連通している部分に設置されている配管から漏洩すると、除霜用管ヒーター15の通電により発火して爆発する危険性が有る。
【0008】さらに、除霜用管ヒーター15は商用電源で動作しており、除霜用管ヒーター15の温度は、除霜中の電圧変動の考慮する必要性から可燃性冷媒の発火温度よりかなり低い温度になるべく設定しなければいけなく、そのため、除霜用管ヒータ15により放射される輻射熱の大幅な減少による除霜不足や、蒸発器10内の液冷媒不足によるサーモサイフォン効果不足による除霜不足により霜残りを生じ、除霜終了後の冷却運転時には残った霜により熱伝達が阻害され不冷が発生するという課題を有していた。
【0009】本発明は上記課題に鑑み、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制でき、さらに蒸発器の除霜にたいして迅速にかつ霜残りがない除霜ができる可燃性冷媒を使用した冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明の冷蔵庫は、圧縮機と、凝縮器と、減圧機構と、蒸発器とを機能的に接続し、可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記蒸発器を除霜する除霜手段と、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段とを備え、前記インバータ手段は整流回路とパワー回路で構成し、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させる。
【0011】このことから、可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルにおいて、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0012】さらに、電源の電圧変動の考慮する必要性がなく除霜手段の温度を可能な限り可燃性冷媒の発火温度にできることで除霜手段の動作時間が短縮でき、除霜での庫内温度上昇を最小限に抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、減圧機構と、蒸発器とを機能的に接続し、可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記蒸発器を除霜する除霜手段と、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段とを備え、前記インバータ手段は整流回路とパワー回路で構成し、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させるので、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0014】さらに、電源の電圧変動の考慮する必要性がなく除霜手段の温度を可能な限り可燃性冷媒の発火温度にできることで除霜手段の動作時間が短縮でき、除霜での庫内温度上昇を最小限に抑えることができるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、インバータ手段を、整流回路と電圧可変回路とパワー回路で構成するので、除霜手段への供給電圧が低くすることができ従来同等以上の除霜手段の寿命を確保できるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、除霜手段は、インバータ手段の可変電圧範囲内の任意電圧において必要発熱量を有し、可燃性冷媒の発火温度未満の温度であるので、除霜手段温度を可燃性冷媒の発火温度未満でも従来同等以上の除霜能力を確保できるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、除霜手段の温度を検知する温度検知手段を備え、除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満になるべく、前記温度検知手段の検知温度に応じてインバータ手段にて電圧制御するので、除霜手段の仕様にかかわらず、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、除霜手段と、前記除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段は前記温度検知手段の検知温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度になるべくインバータ手段により制御し、第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になる時には、前記インバータ手段の出力を遮断するので、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、除霜手段と、前記除霜手段の温度を検知する温度検知手段と、前記除霜手段を動作させるインバータ手段とを備え、前記除霜手段は除霜初期において前記温度検知手段の検知温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度になるまで前記インバータ手段の最大電圧で動作させ、第一の設定温度になった後は第一の設定温度になるべく、前記インバータ手段により制御し、第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になる時には、前記インバータ手段の出力を遮断するので、除霜手段温度を可燃性冷媒の発火温度未満でも従来同等以上の除霜能力を確保できるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管内の前記ヒーター線近傍に設置するので、前記ヒーター線温度を正確に検知することができ、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管外郭近傍に設置するので、温度検知手段が何らかの影響で破損し、除霜手段に問題がない場合に、温度検知手段のみの交換で済むことからメンテナンスが容易であるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管の表面に密着設置するので、前記ヒーター線温度を正確に検知することができ、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できると共に、温度検知手段のみの交換で済むことからメンテナンスが容易であるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、冷凍室と冷蔵室とを空気の対流がないように独立させて設けた冷蔵庫本体と、圧縮機,凝縮器,冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用冷却器、高蒸発温度用の減圧が小さい高蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と並列に接続された冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却器、低蒸発温度用の減圧が大きい低蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とに同時に冷媒が流れることがないように制御する切替弁、冷凍室用冷却器の出口に冷媒の逆流を防止する逆止弁とを機能的に接続し、可燃性冷媒が封入された冷凍システムと、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段と、冷凍室用冷却器を除霜する除霜手段とを備え、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させるので、前記除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満の温度で除霜を行うので、従来の冷凍室や冷蔵室を含む全室を冷却器1個で冷却するのに対して本発明の冷凍室冷却器は冷凍室のみの冷却であることから、冷凍室冷却器の着霜量は少なくなり、従来と同等の除霜時間で除霜を終了するならば除霜能力が小さい低発熱量の除霜手段を使用することができる。
【0024】このことから、低発熱量の除霜手段の使用による低温度化が図れると共に低電力であり、除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満で除霜を行え、且つ省エネルギーであるという作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1から図12を用いて説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0026】(実施の形態1)本発明による実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
【0027】図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0028】図1に示すように、18は蒸発器10に付着した霜を除霜する除霜手段であり、19は圧縮機、20は凝縮器、21は減圧機構であり、圧縮機19と凝縮器20と減圧機構21と蒸発器10を機能的に環状に接続された冷凍サイクルの内部には図示しないイソブタン等の可燃性冷媒が封入されている。
【0029】図2は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機能ブロック図である。
【0030】図2に示すように、22はインバータ手段であり商用交流電源を整流する整流回路23とパワー回路24の構成によりインバータ制御し圧縮機19及び除霜手段18に任意の電圧を供給する。
【0031】以上のように構成された冷蔵庫について,以下にその動作を説明する。
【0032】圧縮機19はインバータ手段22により、常に最適な能力での運転により冷凍サイクルの蒸発器10が冷却され、圧縮機19の運転と同時に作動するファン11により冷蔵庫の庫内空気が冷却された蒸発器10を通風し、蒸発器10と熱交換された冷気が庫内へ吐出されることで冷蔵庫庫内を任意の温度に冷却する。
【0033】そして、圧縮機19の任意の運転時間経過後に除霜手段18を、インバータ手段22により商用電源の電圧変動に影響の受けない任意の一定電圧を供給することで作動させる。この除霜手段18の作動により、除霜手段18は冷凍サイクルに使用されている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にて発熱して蒸発器10の除霜を行い、図示していない除霜終了検知手段により除霜の完了を検知して除霜手段を停止させ、着霜による庫内の不冷を定期的に防止する。
【0034】このことから、万が一に冷凍サイクル内の可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜が行われても除霜手段18は冷凍サイクルに使用されている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にしかならないので発火の危険性が低下する。
【0035】さらに、除霜手段18は商用電源の電圧変動の影響がないことから、除霜手段18の温度を可能な限り可燃性冷媒の発火温度にできることで、除霜手段18の動作時間の短縮による除霜での庫内温度上昇を最小限に抑えることができる。
【0036】(実施の形態2)本発明による実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】図3は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の機能ブロック図である。
【0038】図3に示すように、25はインバータ手段であり商用交流電源を整流する整流回路23と整流電圧を可変する電圧可変回路26とパワー回路24の構成によりインバータ制御し圧縮機19及び除霜手段18に任意の電圧を供給する。
【0039】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0040】圧縮機19の任意の運転時間経過後に除霜手段18を、インバータ手段25により商用電源の電圧変動に影響の受けない任意の一定電圧を、整流回路23からの整流電圧を電圧可変回路26により可変しパワー回路24により供給し作動させる。この除霜手段18の作動により、除霜手段18は冷凍サイクルに使用されている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にて発熱して蒸発器10の除霜を行い、図示していない除霜終了検知手段により除霜の完了を検知して除霜手段を停止させ、着霜による庫内の不冷を定期的に防止する。
【0041】このことから、万が一に冷凍サイクル内の可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜が行われても除霜手段18は冷凍サイクルに使用されている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にしかならないので発火の危険性が低下する。
【0042】さらに、除霜手段18には、電圧可変回路26により可変された低電圧が供給されるので、従来同等以上の除霜手段の寿命が確保できる。
【0043】(実施の形態3)本発明による実施の形態3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から2と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0044】図4は本発明の実施の形態3における冷蔵庫の機能ブロック図である。
【0045】図4に示すように、27はインバータ手段22の可変電圧範囲内の任意の一定電圧において除霜が任意時間で終了するのに必要な発熱量を有する除霜手段である。
【0046】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0047】除霜手段27は、インバータ手段22により可燃性冷媒の発火温度未満の温度で必要発熱量にて発熱し、蒸発器10及び蒸発器周りの霜を任意の時間内に融解する。
【0048】このことから、万が一に冷凍サイクル内の可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜が行われても除霜手段18は冷凍サイクルに使用されている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にしかならないので発火の危険性が低下する。
【0049】さらに、除霜手段温度を可燃性冷媒の発火温度未満でも従来同等以上の除霜能力を確保できる。
【0050】(実施の形態4)本発明による実施の形態4について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から2と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0051】図5は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の機能ブロック図である。
【0052】図5に示すように、28は従来と同等仕様の除霜手段であり、29は除霜手段28の温度を検知する温度検知手段である。
【0053】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0054】除霜時の除霜手段28の温度は、温度検知手段29の出力信号に応じて、インバータ手段22により除霜手段28に供給する電圧を変化することで可燃性冷媒の発火温度未満に制御する。
【0055】このことから、可燃性冷媒を用いたシステムにおいて、除霜手段28の仕様にかかわらず、可燃性冷媒が除霜手段28の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0056】(実施の形態5)本発明による実施の形態5について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から4と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0057】図6は本発明の実施の形態5における除霜時のフローチャートである。
【0058】図6により、除霜時の動作を説明する。
【0059】ステップS1で、インバータ手段22により除霜手段28に任意電圧が供給され除霜手段28が発熱し除霜を開始する。そして、ステップS2で除霜手段28の温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度以上になったことを温度検知手段29で検知するまでは、除霜手段28には任意の電圧が供給される。
【0060】そして、ステップS2で除霜手段28の温度が第一の設定温度以上になったことを検知すると、インバータ手段22により除霜手段28への供給電圧を任意電圧低下させる(ステップS3)ことで、除霜手段28の温度を第一の設定温度に制御する。
【0061】また、温度検知手段29の検知温度が第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になった時(ステップS4)には、インバータ手段22の出力を遮断する(ステップS5)ことで、除霜手段28の温度がいかなる条件においても可燃性冷媒の発火温度未満の温度に制御可能となる。
【0062】そして、ステップS6で除霜の終了を検知し、除霜手段28の供給電圧をOFFして除霜を終了する。
【0063】このことから、可燃性冷媒が除霜手段28の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0064】(実施の形態6)本発明による実施の形態6について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から4と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0065】図7は本発明の実施の形態6における除霜時のフローチャートである。
【0066】図7により、除霜時の動作を説明する。
【0067】ステップS7で、インバータ手段22により除霜手段28にインバータ手段22が供給可能な最大電圧が供給され除霜手段28は素早く発熱し除霜を開始する。そして、ステップS8で除霜手段28の温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度以上になったことを温度検知手段29で検知するまでは、除霜手段28には最大電圧が供給される。
【0068】そして、ステップS9で除霜手段28の温度が第一の設定温度以上になったことを検知すると、インバータ手段22により除霜手段28への供給電圧を任意電圧に可変する。その後、ステップS10で除霜手段28の温度が第一の設定温度以上になったことを検知すると、インバータ手段22により除霜手段28への供給電圧を任意電圧低下させる(ステップS11)ことで、除霜手段28の温度を第一の設定温度に制御する。
【0069】また、温度検知手段29の検知温度が第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になった時(ステップS12)には、インバータ手段22の出力を遮断する(ステップS13)ことで、除霜手段28の温度がいかなる条件においても可燃性冷媒の発火温度未満の温度に制御可能となる。
【0070】そして、ステップS14で除霜の終了を検知し、除霜手段28の供給電圧をOFFして除霜を終了する。
【0071】このことから、除霜手段温度を可燃性冷媒の発火温度未満でも従来同等以上の除霜能力を確保できる。
【0072】さらに、可燃性冷媒が除霜手段28の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0073】(実施の形態7)本発明による実施の形態7について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から6と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0074】図8は本発明の実施の形態7における要部の断面図である。
【0075】図8に示すように、31は除霜手段28の構成要素であるガラス管、32は除霜手段28の構成要素でありガラス管31の内部にある金属抵抗体からなるヒーター線、33はヒーター線32の両端部の直線状からなる直線部、34は直線部33以外でありヒーター線32を定められたガラス管31の長さに収納できるようにスパイラル状にしたスパイラル部、35は除霜水がガラス管31の内部に侵入するのを防止するキャップである。
【0076】ヒーター線32の温度を検知する温度検知手段36は、ヒーター線32の近傍でガラス管31内部に設置されている。
【0077】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0078】除霜手段28の作動時において、除霜手段28のヒーター線32はジュール熱により温度上昇する。このとき、ヒーター線32の温度上昇と相関関係を有して温度検知手段36も温度上昇する。そして、温度検知手段36の検知温度を基づいて除霜手段28のヒーター線32温度を可燃性冷媒の発火温度未満になるべく温度制御し除霜を行う。
【0079】このことから、除霜手段28のヒーター線32温度を正確に検知し可燃性冷媒の発火温度未満に制御できるので、可燃性冷媒が除霜手段28の雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても、確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0080】(実施の形態8)本発明による実施の形態8について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から6と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0081】図9は本発明の実施の形態8における要部の断面図である。
【0082】図9に示すように、31は除霜手段28の構成要素であるガラス管、32は除霜手段28の構成要素でありガラス管31の内部にある金属抵抗体からなるヒーター線、33はヒーター線32の両端部の直線状からなる直線部、34は直線部33以外でありヒーター線32を定められたガラス管31の長さに収納できるようにスパイラル状にしたスパイラル部、35は除霜水がガラス管31の内部に侵入するのを防止するキャップである。
【0083】ヒーター線32の温度を検知する温度検知手段38は、ガラス管31外郭近傍に設置されている。
【0084】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0085】除霜手段28の作動時において、除霜手段28のヒーター線32はジュール熱により温度上昇する。ヒーター線32の外周にあるガラス管31に伝熱してガラス管31の温度も、ヒーター線32と相関関係を有して上昇する。
【0086】このとき、ガラス管31の温度上昇と相関関係を有して温度検知手段37も温度上昇する。そして、温度検知手段37の検知温度を基づいて除霜手段28のヒーター線32温度を可燃性冷媒の発火温度未満になるべく温度制御し除霜を行う。
【0087】このことから、除霜手段28のヒーター線32温度を検知し可燃性冷媒の発火温度未満に制御できるので、可燃性冷媒が除霜手段28の雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても、可燃性冷媒の発火による危険性を低下できる。
【0088】さらに、除霜手段28に問題がない場合の温度検知手段37のメンテナンスが容易であると共に、温度検知手段37はヒーター線23の温度と低温で相関関係があり、高温用に比べて安価であるものが使用できる。
【0089】(実施の形態9)本発明による実施の形態9について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1から6と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0090】図10は本発明の実施の形態9における要部の断面図である。
【0091】図10に示すように、31は除霜手段28の構成要素であるガラス管、32は除霜手段28の構成要素でありガラス管31の内部にある金属抵抗体からなるヒーター線、33はヒーター線32の両端部の直線状からなる直線部、34は直線部33以外でありヒーター線32を定められたガラス管31の長さに収納できるようにスパイラル状にしたスパイラル部、35は除霜水がガラス管31の内部に侵入するのを防止するキャップである。
【0092】ヒーター線32の温度を検知する温度検知手段38は、ガラス管31表面に設置されており、キャップ35によりガラス管31に密着固定されている。
【0093】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0094】除霜手段28の作動時において、除霜手段28のヒーター線32はジュール熱により温度上昇する。ヒーター線32の外周にあるガラス管31に伝熱してガラス管31の温度も、ヒーター線32と相関関係を有して上昇する。
【0095】このとき、ガラス管31に密着固定している温度検知手段38は、ガラス管31の温度を正確に検知する。そして、温度検知手段38の検知温度を基づいて除霜手段28のヒーター線32温度を可燃性冷媒の発火温度未満になるべく温度制御し除霜を行う。
【0096】このことから、除霜手段28のヒーター線32温度を検知し、正確に可燃性冷媒の発火温度未満に制御できるので、可燃性冷媒が除霜手段28の雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても、可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0097】さらに、除霜手段18に問題がない場合の温度検知手段38のメンテナンスが容易であると共に、温度検知手段37はヒーター線23の温度と低温で相関関係があり、高温用に比べて安価であるものが使用できる。
【0098】なお、本実施例では温度検知手段38はキャップ35が温度検知手段38のホルダーも兼ねているためにキャップ35部に設置されているが、ガラス管31の表面に設置すれば同様の効果を得られるのはいうまでもない。
【0099】(実施の形態10)本発明による実施の形態10について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態3から9と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0100】図11は本発明の実施の形態10における冷凍システム図であり、図12は本発明の実施の形態10における冷蔵庫の機能ブロック図である。
【0101】図11,図12に示すように、51は冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用冷却器、49は高蒸発温度用の減圧量が小さい高蒸発温度用減圧機構、50は冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却器、39は低蒸発温度用の減圧量が大きい低蒸発温度用減圧機構、40は冷媒の流路を切り替える切替弁、41は圧縮機19や冷蔵室用冷却器51から冷凍室用冷却器50へ冷媒が逆流するのを防止する逆止弁である。
【0102】42は冷蔵室3の空気を冷蔵室用冷却器51に通風させて熱交換させ冷却風を循環させるための冷蔵室用ファン、43は冷凍室2の空気を冷凍室用冷却器50に通風させて熱交換させ冷却風を循環させるための冷凍室用ファン、44は冷蔵室用冷却器51から冷蔵室3への熱移動を防止すると共に冷蔵室用冷却器51の通風を円滑に行うためのダクトでもある冷蔵室用冷却器仕切室、45は冷蔵室用ファン42の作動により冷蔵室用冷却器51は熱交換した冷気が冷蔵室3へ吐出する冷蔵室吐出口、46は冷凍室用冷却器50の通風を円滑に行うためのダクトを構成する冷凍室用冷却器仕切壁、47は冷凍室用ファン43の作動により冷凍室用冷却器50と熱交換した空気が冷凍室2へ吐出する冷凍室吐出口、48は冷凍室用冷却器50を除霜した時に発生する除霜水を貯留して自動蒸発させるための蒸発皿である。
【0103】以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0104】冷蔵室3を冷却する場合は、冷蔵室3がある設定温度以上になると圧縮機19が、インバータ手段22により最適運転で作動し、冷凍サイクル内の図示しない可燃性冷媒の循環が開始され、可燃性冷媒は凝縮器20で外気との熱交換により凝縮され、切替弁40により高蒸発温度用減圧機構49を経て冷蔵室用冷却器51へ流通し、圧縮機19に吸い込まれるという経路の冷蔵室冷却用冷凍サイクルとなる。このとき、圧縮機19の作動と同時に冷蔵室用ファン42が作動することで冷蔵室3の空気を冷蔵室吸込口8から吸い込み、冷蔵室用冷却器51に通風さけせ熱交換し冷却した空気を冷蔵室吐出口45から冷蔵室3に吐出して冷蔵室3を冷却する。
【0105】また、圧縮機19が停止中の任意の時間において、冷蔵室用ファン42が運転し、冷蔵室3の0℃を越える温度の空気が冷蔵室用冷却器51に通風し、その通風空気により冷蔵室用冷却器51に着霜した霜は昇華により除霜されると共に、冷蔵室用冷却器51を通過した後の空気は絶対湿度が増加されて冷蔵室3に吐出される。
【0106】冷凍室2を冷却する場合は、冷凍室2がある設定温度以上になると圧縮機19が、インバータ手段22により最適運転で作動し、冷凍サイクル内の可燃性冷媒の循環が開始され、可燃性冷媒は凝縮器20で外気との熱交換により凝縮され、切替弁40により低蒸発温度用減圧機構39を経て冷凍室用冷却器50へ流通し、圧縮機19に吸い込まれるという経路の冷凍室冷却用冷凍サイクルとなる。
【0107】そして、圧縮機19の作動と同時に冷凍室用ファン43が作動することで冷凍室2の空気を冷凍室吸込口7から吸い込み、冷凍室用冷却器50に通風させて熱交換し冷却した空気を冷凍室吐出口47から冷凍室2に吐出して冷凍室2を冷却する。このとき、冷凍室用冷却器50を通風する空気は冷凍室2のみの空気であることから冷凍室用冷却器50は小型であり熱交換面積が小さいので着霜面積も小さくなり着霜量は少なくなる。
【0108】また、圧縮機19が停止中または冷蔵室冷却中の任意の時間に除霜手段28が、インバータ手段22により供給電圧を制御し可燃性冷媒の発火温度未満で発熱し、冷凍室用冷却器50及びその周辺部品の除霜を行う。このとき、冷凍室用冷却器50の配管内の冷媒も加熱される。そして、加熱された冷媒は冷凍室用冷却器50内で蒸発して除霜手段18により未だ加熱されていない部分である低温度部分へ移動し、その部分の霜から熱を奪う。
【0109】そして、霜は融解し、冷媒は霜から熱を奪うことで凝縮する。このとき、凝縮した冷媒の一部は冷凍室用冷却器50に残留して再び除霜手段18により加熱される。この動作を繰り返して冷凍室用冷却器全体が除霜され、除霜され水となった除霜水は桶13に落ちて排水口14から蒸発皿48に落ちて貯留される。蒸発皿48に貯留された霜水は圧縮機19の運転時の発熱を受けて自然蒸発する。
【0110】このように、冷凍室用冷却器50は冷凍室2のみ冷却することから着霜量が少ないので除霜手段18の発熱量を低減でき、低発熱量化により除霜手段18の温度が低下する。
【0111】さらに、従来の冷却器1個では冷凍サイクル内の全冷媒量の大部分が冷却器である蒸発器10内に存在することから、除霜時の除霜手段18による加熱に多量の熱量が必要となり、除霜に使用する熱量以外に前記冷媒の加熱量が多量に必要となる。しかし、本発明では冷媒は一部が冷蔵室用冷却器51に存在するので、冷凍室用冷却器50の冷媒の量は従来の冷却器1個の場合に比べて非常に少なくなり、除霜時に除霜以外に除霜手段18により加熱に使用される熱量が少なくて良いので省エネルギーである。
【0112】以上のことから、従来と同等以上の除霜能力を維持しながら除霜手段18を可燃性冷媒の発火温度未満に低温度化でき、可燃性冷媒が除霜手段18の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性をより低下できる。
【0113】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、圧縮機と、凝縮器と、減圧機構と、蒸発器とを機能的に接続し、可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記蒸発器を除霜する除霜手段と、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段とを備え、前記インバータ手段は整流回路とパワー回路で構成し、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させるので、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0114】さらに、電源の電圧変動の考慮する必要性がなく除霜手段の温度を可能な限り可燃性媒冷の発火温度にできることで除霜手段の動作時間が短縮でき、除霜での庫内温度上昇を最小限に抑えることができる。
【0115】また、インバータ手段は、整流回路と電圧可変回路とパワー回路で構成するので、除霜手段への供給電圧が低くすることができ従来同等以上の除霜手段の寿命を確保できる。
【0116】また、除霜手段は、インバータ手段の可変電圧範囲内の任意電圧において必要発熱量を有し、可燃性冷媒の発火温度未満の温度であるので、除霜手段温度を可燃性冷媒の発火温度未満でも従来同等以上の除霜能力を確保できる。
【0117】また、除霜手段の温度を検知する温度検知手段を備え、除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満になるべく、前記温度検知手段の検知温度に応じてインバータ手段にて電圧制御するので、除霜手段の仕様にかかわらず、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0118】また、除霜手段と、前記除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段は前記温度検知手段の検知温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度になるべくインバータ手段により制御し、第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になる時には、前記インバータ手段の出力を遮断するので、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0119】また、除霜手段と、前記除霜手段の温度を検知する温度検知手段と、前記除霜手段を動作させるインバータ手段とを備え、前記除霜手段は除霜初期において前記温度検知手段の検知温度が可燃性冷媒の発火温度未満の温度である第一の設定温度になるまで前記インバータ手段の最大電圧で動作させ、第一の設定温度になった後は第一の設定温度になるべく、前記インバータ手段により制御し、第一の設定温度以上で可燃性冷媒の発火温度未満である第二の設定温度になる時には、前記インバータ手段の出力を遮断するので、除霜手段温度を可燃性冷媒の発火温度未満でも従来同等以上の除霜能力を確保できる。
【0120】また、除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管内の前記ヒーター線近傍に設置するので、前記ヒーター線温度を正確に検知することができ、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できる。
【0121】また、除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管外郭近傍に設置するので、温度検知手段が何らかの影響で破損し、除霜手段に問題がない場合に、温度検知手段のみの交換で済むことからメンテナンスが容易である。
【0122】また、除霜手段と、除霜手段の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記除霜手段はガラス管と前記ガラス管内部に金属抵抗体からなるヒーター線で構成し、前記温度検知手段は前記ガラス管の表面に密着設置するので、前記ヒーター線温度を正確に検知することができ、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても確実に可燃性冷媒の発火による危険性を抑制できると共に、温度検知手段のみの交換で済むことからメンテナンスが容易である。
【0123】また、冷凍室と冷蔵室とを空気の対流がないように独立させて設けた冷蔵庫本体と、圧縮機,凝縮器,冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用冷却器、高蒸発温度用の減圧が小さい高蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と並列に接続された冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却器、低蒸発温度用の減圧が大きい低蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とに同時に冷媒が流れることがないように制御する切替弁、冷凍室用冷却器の出口に冷媒の逆流を防止する逆止弁とを機能的に接続し、可燃性冷媒が封入された冷凍システムと、前記圧縮機の能力を可変するインバータ手段と、冷凍室用冷却器を除霜する除霜手段とを備え、前記除霜手段を前記インバータ手段により動作させるので、前記除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満の温度で除霜を行うので、従来の冷凍室や冷蔵室を含む全室を冷却器1個で冷却するのに対して本発明の冷凍室冷却器は冷凍室のみの冷却であることから、冷凍室冷却器の着霜量は少なくなり、従来と同等の除霜時間で除霜を終了するならば除霜能力が小さい低発熱量の除霜手段を使用することができる。
【0124】このことから、低発熱量の除霜手段の使用による低温度化が図れると共に低電力であり、除霜手段は可燃性冷媒の発火温度未満で除霜を行え、且つ省エネルギーである。
【出願人】 【識別番号】000004488
【氏名又は名称】松下冷機株式会社
【出願日】 平成11年9月22日(1999.9.22)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−91139(P2001−91139A)
【公開日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願番号】 特願平11−268630