| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】西村 晃一
【氏名】佐々木 正人
【氏名】橋本 晋一
【氏名】福井 秀樹
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| 【要約】 |
【課題】電子制御用の制御基板を備えた冷蔵庫に関し、制御基板のノイズによる他の電気部品の誤動作、故障の防止を図る。
【解決手段】冷蔵庫本体5の後方に形成した機械室6と、機械室6の近傍に設けた制御基板8を備えて、制御基板8を覆う制御基板カバー9と機械室6を一体に覆う機械室カバー10を設けた構成とすることにより、制御基板8のノイズを遮断するカバーを2重構造とし、ノイズを遮断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷蔵庫本体後方に圧縮機等を配置した機械室と電子制御部品を配置した制御基板を設けたものにおいて、前記制御基板を覆う制御基板カバーと前記機械室を一体に覆う機械室カバーとを備えたことを特徴とする冷蔵庫。 【請求項2】 制御基板カバーと機械室カバーとの間に間隙を設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 【請求項3】 圧縮機を冷却する冷却ファンを圧縮機と制御基板の間に設け、機械室カバーの制御基板カバー対向部に前記冷却ファンの吸気口を設けたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。 【請求項4】 圧縮機の上方に冷凍サイクルのドライヤーを設け、圧縮機と前記ドライヤーとの間に機械室内の熱を排出する排気口を設けた機械室カバーで機械室を覆うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は制御基板を設けた冷蔵庫に関し、特に制御基板のノイズ低減に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、冷蔵庫においては安全面や多機能化への対応のしやすさなどから圧縮機その他の電気部品を電子制御するものが主流になっている。この種従来の冷蔵庫としては、特開平9−79727号公報に示されているものがある。以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫の一例を説明する。 【0003】図6は従来の冷蔵庫の断面図である。図6において、1は冷蔵庫本体、2は庫内ファン(図示せず)等の電気部品を電子制御するための制御基板であり、冷蔵庫本体1内部に設置されている。3は冷凍サイクルの圧縮機、4は同じく冷凍サイクルのドライヤーであり、圧縮機3およびドライヤー4はいずれも冷蔵庫本体1の下部後方に形成した機械室内に収められ、さらにドライヤー4は圧縮機3の上方に配置されている。 【0004】ここで、制御基板にスイッチングレギュレーターなどを用いると、制御基板2からノイズが発生し、他の電気製品の誤動作や故障を誘発する恐れがあるが、冷蔵庫本体1の外側はノイズ遮断に有効な鉄板により囲まれているため、制御基板2により発生したノイズは外部の機器に影響を及ぼしにくく、誤動作、故障を誘発することが少ないというものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、ノイズを遮断する鉄板は1枚であり、制御基板からのノイズは全くなくなるわけではなく、他の電気製品に影響し誤動作、故障を誘発する虞は依然として残されていた。 【0006】また、制御基板2にインバーター回路が組み込まれている場合はより大きなノイズが発生する虞があり、より有効なノイズの遮断を行わなければ上記課題が生じるという欠点があった。 【0007】本発明は、上記の課題を解決するものであり、ノイズによる他の電気製品に対する影響を極力少なくすることを目的とする。 【0008】また、機械室内でドライヤー4が圧縮機3よりも上方にあるために圧縮機3の熱によりドライヤー4が加熱され、フラッシュガスの発生などにより冷媒流量が減少し、冷凍サイクルの冷凍能力が減少し、冷蔵庫の信頼性が低下するという欠点があった。 【0009】本発明の他の目的は、ドライヤーの加熱によるフラッシュガスの発生を防ぎ、信頼性の高い冷蔵庫を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体後方に機械室と電子制御部品を配置した制御基板を設け、制御基板を覆う制御基板カバーと機械室を一体に覆う機械室カバーとを備えたものである。 【0011】これにより、制御基板からのノイズの発生を抑えることができ、外部の電気部品に対する影響の少ない冷蔵庫とすることができる。 【0012】また、制御基板カバーと機械室カバーとの間に間隙を設けたものである。 【0013】これにより、制御基板の温度上昇を防止することができ、信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。 【0014】また、圧縮機を冷却する冷却ファンを圧縮機と制御基板の間に設け、機械室カバーの制御基板カバー対向部に吸気口を設けた構成としたものである。 【0015】これにより、制御基板を冷却することができ、信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。 【0016】また、圧縮機とドライヤーとの間に機械室内の熱を排出する排気口を設けた機械室カバーで機械室を覆う構成としたものである。 【0017】これにより、ドライヤーの加熱によるフラッシュガスの発生を防ぐことができ、信頼性の高い冷蔵庫とすることができる。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体後方に圧縮機等を配置した機械室と電子制御部品を配置した制御基板を設けたものにおいて、前記制御基板を覆う制御基板カバーと前記機械室を一体に覆う機械室カバーとを備えたものであり、制御基板からのノイズを遮断するカバーが2重構造となり、制御基板からのノイズの発生を極力抑えることができる。 【0019】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、制御基板カバーと機械室カバーとの間に間隙を設けたものであり、圧縮機の排熱により温度上昇した機械室カバーから制御基板カバーへの熱伝導を防ぎ、制御基板の温度上昇が抑制される。 【0020】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に、さらに、圧縮機を冷却する冷却ファンを圧縮機と制御基板の間に設け、機械室カバーの制御基板カバー対向部に冷却ファンの吸気口を設けたものであり、冷却ファンの吸気作用により吸気口から外部空気が取り入れられて制御基板カバーが冷却され、制御基板の温度上昇を抑えることができる。 【0021】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明に、さらに、圧縮機と圧縮機の上部に設けたドライヤーとの間に機械室内の熱を排出する排気口を対向させた機械室カバーで機械室を覆うものであり、圧縮機の排熱がドライヤー下部の排気口より排気されてドライヤーの加熱を防ぐことができる。 【0022】 【実施例】以下、本発明による冷蔵庫の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。 【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例1による冷蔵庫の要部断面図である。 【0024】図1において、5は冷蔵庫本体である。6は冷蔵庫本体5の下部後ろ側に形成した機械室であり、冷凍サイクルの構成部品である圧縮機7を配置している。8は冷蔵庫の電気部品を制御する電子制御部品を配置した制御基板であり、冷蔵庫本体5の下部後方で、かつ機械室6の上方の断熱壁中に形成された穴の中に埋設されており,断熱壁を介して機械室6に近接して設けられている。 【0025】9は鉄板により構成された制御基板カバーであり、制御基板8を冷蔵庫本体5の背面側から、略密閉状態に覆っている。10は鉄板により構成された機械室カバーであり、機械室6及び制御基板カバー9を冷蔵庫本体5の背面側から覆っている。 【0026】以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作を説明する。 【0027】冷蔵庫運転中に、冷蔵庫内の温度を調節するために圧縮機7や庫内の冷却ファン(図示せず)、ダンパー(図示せず)などは制御基板8により制御される。この時、制御基板8を構成する電気部品の中にはノイズを発生し、他の電気製品に影響し誤動作や故障を誘発するものがある。 【0028】しかしながら、このような電気部品を含んだ制御基板8はノイズの遮断に効果がある鉄板により構成された制御基板カバー9及び機械室カバー10により外部と2重に遮断されている。 【0029】これにより、制御基板8から外部に漏れるノイズは大幅に低減される。 【0030】従って、制御基板8から発生するノイズによる他の電気製品の誤動作、故障を防ぐことができ、信頼性の高い冷蔵庫とすることができる。 【0031】尚、本実施例において、制御基板カバー9及び機械室カバー10は鉄板により構成したが、ノイズを遮断する効果のある材料であれば同様の効果を得ることができる。また、本実施例では制御基板8は機械室6と区画された近傍部分に配置されているが、機械室6内の温度的な影響を被らない配置であれば機械室6内と連通した部分に配置されていてもよい。 【0032】(実施例2)図2は本発明の実施例2による冷蔵庫の要部断面図である。 【0033】図2において、11は制御基板カバー9と機械室カバー10との間に形成された間隙である。 【0034】以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作を説明する。 【0035】長時間の運転により圧縮機7は摩擦熱、モーターの熱損失などにより温度上昇する。圧縮機7の温度上昇に従い、機械室6内が温度上昇し、熱伝達により機械室カバー10は温度上昇する。 【0036】この時、機械室カバー10と制御基板カバー9の間には、所定の間隙11が形成されることによって密着されていないため、機械室カバー10の温度上昇が制御基板カバー9に熱伝導により直接伝わることがない。従って、制御基板8の周辺雰囲気温度が高くならず温度上昇を防ぐことができ、信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。 【0037】なお、間隙11の寸法としては、特に2〜10mmの範囲であればスペース効率を阻害せずに、しかも適度な温度上昇の抑制効果を得ることができる。 【0038】(実施例3)図3は本発明の実施例3による冷蔵庫の背面図である。図4は同実施例による冷蔵庫の要部断面図である。 【0039】図3、図4において、12は機械室6内の圧縮機7を冷却する冷却ファンである。13は制御基板カバー9との間に間隙11を設けた機械室カバーであり、制御基板カバー9との対向部に吸気口14を設けている。 【0040】以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作を説明する。 【0041】冷蔵庫運転中、圧縮機7の温度上昇を防ぐため、冷却ファン12により圧縮機7が冷却される。このとき、冷却ファン12による吸い込み冷却風は機械室カバー13の吸気口14より吸い込まれる。 【0042】これにより吸気口14と対向している制御基板カバー9の表面を外部の冷却風が流れるため、制御基板カバー9が冷却され、内部に収納された制御基板8もそれに伴い冷却され温度上昇が抑制されることになる。 【0043】従って、制御基板8の温度上昇による故障を防ぐことができ、信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。 【0044】尚、本実施例において吸気口14は制御基板カバー9の対向部に設けることとしたが、冷却ファン12による冷却風が制御基板カバー9の表面を流れる位置であればよく、本実施例の位置に限定されるものではない。 【0045】(実施例4)図5は本発明の実施例4による冷蔵庫の背面図である。図5において、15は圧縮機7より鉛直上方向に固定した冷凍サイクルのドライヤーである。16は機械室カバーであり、圧縮機7より鉛直上方向で且つドライヤー15より鉛直下方向に排気口17を設けている。 【0046】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。 【0047】冷蔵庫運転中、圧縮機7の温度上昇を防ぐため、冷却ファン12により圧縮機7が冷却される。このとき、圧縮機7を冷却した冷却風は圧縮機7より鉛直上方向且つドライヤー15より鉛直下方向に設けた排気口17より排気される。 【0048】このため、圧縮機7を冷却した高温の冷却風はドライヤー15を通過せずに排気されることからドライヤー15の加熱は抑えられ、フラッシュガスの発生や冷媒密度の減少を防ぐことができる。 【0049】従って、フラッシュガスなどによる冷蔵庫の冷却能力の低下を防ぐことができ、信頼性の高い冷蔵庫とすることができる。 【0050】尚、本実施例において、排気口17はドライヤー15よりも鉛直下方向としたが、圧縮機7を冷却した高温の冷却風がドライヤ15を通過しない位置であれば多少の位置ずれは構わず、同様の効果が得られるものである。 【0051】また、本実施例では冷却ファン12のある仕様で説明したが、冷却ファンが無い場合にも同様の効果が得られる。 【0052】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明は、制御基板のノイズを遮断するカバーを2重構造とすることができるので、制御基板により発生したノイズにより他の電気製品へ悪影響を与えることを防ぐことができる。 【0053】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、制御基板カバーと機械室カバーの間に間隙を設けたため、圧縮機の熱が機械室カバーから制御基板カバーへ直接熱伝導することがないので制御基板の温度上昇を防ぐことができる。 【0054】また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に、さらに、機械室カバーの制御基板カバーとの対向部に吸気口を設けたため、制御基板カバー表面を冷却風が流れ、制御基板の冷却を促進することができる。 【0055】また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明に、さらに、機械室カバーの圧縮機の上部でドライヤーの下部に相当する部分に排気口を設けたため、圧縮機を冷却した高温の冷却風がドライヤーを通過しないで外部に排気される、フラッシュガスの発生や冷媒密度の減少による冷凍能力の減少を防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004488 【氏名又は名称】松下冷機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月22日(1999.9.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−91138(P2001−91138A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−268631 |
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