| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤沢 活佳
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| 【要約】 |
【課題】収納ケースからこぼれ落ちた食品或いは食品の袋が冷気戻り口を塞ぎ、食品冷却室内の冷気の流れがなくなり、食品冷却室が冷却不良になる恐れがあった。
【解決手段】前面にドア3を設けた食品冷却室2と、食品冷却室2内に引き出し可能に配置された収納ケース5と、食品冷却室2の後部壁面に設けられた冷気戻り口10aと、食品冷却室2の内壁に設けられ、食品冷却室2内の前側冷気を冷気戻り口10aに導く冷気戻りバイパス風路17とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面にドアを設けた食品冷却室と、前記食品冷却室内に引き出し可能に配置された収納ケースと、前記食品冷却室の後部壁面に設けられた冷気戻り口と、前記食品冷却室の内壁に設けられ、前記食品冷却室内の前側冷気を前記冷気戻り口に導く冷気戻りバイパス風路とを備えることを特徴とする冷蔵庫。 【請求項2】 前記冷気戻りバイパス風路は、前記食品冷却室の内壁から突出させて前後方向に延在した筒状の風路であり、前記冷気戻りバイパス風路の前端に冷気導入孔が設けられると共に、前記冷気戻りバイパス風路の後端近傍に前記冷気戻り口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項3】 前記冷気戻りバイパス風路は、前記食品冷却室の底部内壁に形成され、この底部内壁の両側部と後端部とに沿って略y字状或いは略U字状に延在していることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。 【請求項4】 前記冷気戻りバイパス風路は、前記食品冷却室の底部内壁に形成され、この底部内壁の両側部に沿って直線状に延在していることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。 【請求項5】 前記冷気戻りバイパス風路は、前記食品冷却室の底部内壁と側部内壁とのコーナー部に形成され、このコーナー部に沿って直線状に延在していることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。 【請求項6】 前記食品冷却室の側部内壁に設けられた収納ケース支持レールを更に備え、前記冷気戻りバイパス風路は、前記収納ケース支持レールと前記側部内壁との間に形成されていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、引き出し式の収納ケースを有する冷蔵庫に関する。 【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、特開平5−133676号公報のものが知られている。この公報に記載された従来の冷蔵庫を、図11の要部断面図に示す。同図より、100は冷蔵庫本体、101は冷凍室、102は冷凍室扉、103は引き出し式の収納ケース、104は冷凍室101と他室を仕切る仕切り壁、104aは仕切り壁表面、105はファングリル、106はファングリルに形成された冷気戻り口、107は冷却器、108は冷却器室である。次に動作について説明する。冷却器107で冷却された冷気は、ファングリル105から送られ、冷凍室101を冷却する。そして、冷凍室101を冷却し終わった冷気は収納ケース103と仕切り壁表面104aとの間を通り、冷気戻り口106より冷却器室108へ戻り、その後、そのサイクルを繰り返す。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示すように、収納ケース103を引き出す際に、収納ケース103から食品或いは食品の袋がこぼれ落ち、この食品或いは食品の袋によって冷気戻り口106が塞がれることがあった。このように冷気戻り口106が塞がれると、冷凍室101内の冷気の流れがなくなり、冷凍室101が冷却不良になる恐れがあった。本発明は、このような問題を解決し、たとえ収納ケースから食品或いは食品の袋がこぼれ落ちても、冷凍室内の冷却不良が起こり難い冷蔵庫を提供することを目的とする。 【0003】 【課題を解決するための手段】請求項1の冷蔵庫は、前面にドアを設けた食品冷却室と、食品冷却室内に引き出し可能に配置された収納ケースと、食品冷却室の後部壁面に設けられた冷気戻り口と、食品冷却室の内壁に設けられ、食品冷却室内の前側冷気を冷気戻り口に導く冷気戻りバイパス風路とを備えることを特徴とする。 【0004】請求項2の冷蔵庫において、冷気戻りバイパス風路は、食品冷却室の内壁から突出させて前後方向に延在した筒状の風路であり、冷気戻りバイパス風路の前端に冷気導入孔が設けられると共に、冷気戻りバイパス風路の後端近傍に冷気戻り口が設けられていることを特徴とする。 【0005】請求項3の冷蔵庫において、冷気戻りバイパス風路は、食品冷却室の底部内壁に形成され、この底部内壁の両側部と後端部とに沿って略y字状或いは略U字状に延在していることを特徴とする。 【0006】請求項4の冷蔵庫において、冷気戻りバイパス風路は、食品冷却室の底部内壁に形成され、この底部内壁の両側部に沿って直線状に延在していることを特徴とする。 【0007】請求項5の冷蔵庫において、冷気戻りバイパス風路は、食品冷却室の底部内壁と側部内壁とのコーナー部に形成され、このコーナー部に沿って直線状に延在していることを特徴とする。 【0008】請求項6の冷蔵庫は、食品冷却室の側部内壁に設けられた収納ケース支持レールを更に備え、冷気戻りバイパス風路は、収納ケース支持レールと側部内壁との間に形成されていることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷蔵庫の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1に係る冷蔵庫を示す要部断面図である。同図より、1は冷蔵庫本体、2は冷凍室から野菜室まで切替可能な切替室(食品冷却室)、3は引き出し式の切替室扉(ドア)、4は切替室扉3に取り付けられたフレーム、5はフレーム4に保持された収納ケース、6は切替室2の下に設けられた冷凍室、7は切替室2と冷凍室6とを仕切る仕切り壁、8は冷凍室6の後方に設けられた冷却器室、9は冷却器室8に設けられた冷却器、10は冷却器9と冷凍室6との間に設けられたファングリルである。 【0010】また、11はファングリル10に保持され、冷却器9で冷却された冷気を送り出す送風機、12は送風機11で送り出された冷気を切替室2に導入する冷気導入風路、13は冷気導入風路12内の風量を調整するダンパー、14はファングリル10に設けられ、切替室2内で温くなった冷気を冷却器室8に戻す冷気戻り風路、15はファングリル10に設けられ、送風機11で送り出された冷気を冷凍室6に導入する冷気導入路、16は冷凍室6内で温くなった冷気を冷却器室8に戻す冷気戻り風路である。仕切り壁7は、板状の断熱材7aと、断熱材7aの下部を覆う仕切り下部7bと、断熱材7aの上部を覆う仕切り上部7cとから構成され、断熱材7aの表面に凹部はない。 【0011】図2に示すように、仕切り壁7には、仕切り上部(底部内壁)7cの一部が凸状に盛り上がり、両側部と後端部とに沿って略y字状に延在する冷気戻りバイパス風路17が形成されている。即ち、冷気戻りバイパス風路17は、右側部と左側部の前方からそれぞれ後方に延び、左側部を延びる風路が途中で屈曲して右方向に延びて右側部を後方に延びる風路に合流する。更に右側部を後方に延びる風路は、後部壁面を構成するファングリル10の近傍に到達する。 【0012】冷気戻りバイパス風路17の両前端部にはスリット孔(冷気導入孔)17aが形成され、冷気戻りバイパス風路17の後端部は開口している。このため、切替室2内で温くなった冷気は、スリット孔17aを介して冷気戻りバイパス風路17内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路17後端の開口から排出される。冷気戻りバイパス風路17の後端と対向するファングリル10には、冷気戻り口10aが設けられ、冷気戻り口10aは冷気戻り風路14に続いている。このため、冷気戻りバイパス風路17後端の開口から排出された冷気は、冷気戻り口10aを介して冷気戻り風路14を通り、冷却器室8に到達する。 【0013】図3に示すように、冷却器9の上方中央に送風機11が配設されている。そして、送風機11から送風された冷気は、右上方を通って切替室2に導入される。また、送風機11から送風された冷気は、下方を通って冷凍室6に導入される。冷却後の風路については、冷凍室6からの戻り冷気が、送風機11の下方両端より冷却器9に排出される。また、切替室2および冷蔵室からの戻り冷気が、送風機11の下方中央より冷却器9のに排出される。 【0014】次に、図1及び図2を用いて動作について説明する。まず、冷却器9で冷却された冷気は、送風機11によって送風され、冷気導入風路12を通って切替室2に導入される。冷気導入風路12では、ダンパー13によって風路内を流れる風量が調整される。切替室2に導入された冷気によって切替室2が冷却され、温くなった冷気は冷気戻り口10aを介して冷気戻り風路14に排出される。 【0015】ここで、切替室2の冷気の進行路として、収納ケース5の底面と仕切り壁7の仕切り上部7cとの間を後方に進行して冷気戻り口10aに到達する通常ルートと、スリット孔17aを介して冷気戻りバイパス風路17内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路17後端の開口から冷気戻り口10aに到達するバイパスルートとがある。 【0016】これらのルートによって冷気戻り口10aに到達した冷気は、冷気戻り風路14を進行し、冷却器室8に到達する。冷却器室8に到達した冷気は、冷却器9で冷却されて、再び冷気導入風路12を通って切替室2に導入される。以降、冷却器室8と切替室2との間を、冷気導入風路12と冷気戻り風路14とを介して循環するサイクルを繰り返し、切替室2を冷却する。 【0017】図12で説明したように、収納ケース5と仕切り壁7との間に食品或いは食品の袋が詰まっている場合には、上記通常ルートによる冷気の排出は困難である。しかし、上記通常ルートによる冷気の排出が困難な場合でも、上記バイパスルートを通して、温くなった冷気を、確実に切替室2から排出させることができる。その結果、切替室2内の冷気の流れがなくなり、冷却不良になる事態が解消でき、切替室2内は常に最適冷却温度で維持される。 【0018】また、仕切り上部7cを突出させて、仕切り上部7cと断熱材7aとの間に冷気戻りバイパス風路17を形成しているので、仕切り壁7の断熱材を減らすことなく、戻り風路が構成される。その結果、仕切り壁7による断熱が十分に確保でき、断熱しきれずに利用する保温ヒータ等の手段が不要となり、安価、環境、リサイクルおよび信頼性に優れるといった効果が得られる。 【0019】さらに、図4に示すように、過剰な重量の食品を長期の間、収納ケース5に収納した場合、収納ケース5は変形し、その変形量は中央部が最も大きい。しかし、冷気戻りバイパス風路17は、仕切り上部7cの両端部に形成されているので、収納ケース5の中央部が変型により沈み込んでも、収納ケース5と仕切り壁7とが接触することはない。 【0020】なお、冷気戻りバイパス風路17は、切替室2だけでなく、チルド室、冷蔵室や冷凍室にも適用できるのはいうまでもない。また、冷気戻りバイパス風路17の前端部に設ける孔は、スリット孔17aに限定されることなく、丸孔、矩形孔などの他の形状の孔も適用可能である。さらに、冷蔵庫の横幅に十分なゆとりがある場合には、冷気戻りバイパス風路17をファングリル10まで突出させて、冷気戻り口10aをファングリル10の左右の両側に設けることが可能である。また、冷気戻りバイパス風路17は、左右のピッチを広げることにより、収納ケース5の中央部が下方に変形しても、収納ケース5が冷気戻りバイパス風路17に接触することはなくなり、より効果的である。 【0021】実施の形態2.次に、実施の形態2に係る冷蔵庫を説明する。図5は、実施の形態2の冷蔵庫が有する切替室2を示す斜視図である。この実施の形態2が図2に示す実施の形態1と異なるのは、冷気戻りバイパス風路20の形状が異なる点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。 【0022】図5に示すように、仕切り壁7には、仕切り上部(底部内壁)7cの一部が凸状に盛り上がり、両側部及び後端部に沿って略U字状に延びる冷気戻りバイパス風路20が形成されている。即ち、冷気戻りバイパス風路20は、右側部と左側部の前方からそれぞれ後方に延び、後部壁面を構成するファングリル10の近傍で屈曲して、ファングリル10と平行に延びて合流する。 【0023】冷気戻りバイパス風路20の両前端部にはスリット孔20aが形成され、冷気戻りバイパス風路20の右後端部は開口している。このため、切替室2内で温くなった冷気は、スリット孔20aを介して冷気戻りバイパス風路20内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路20右後端の開口から排出される。冷気戻りバイパス風路20の右後端と対向するファングリル10には、冷気戻り口10aが設けられ、冷気戻り口10aは冷気戻り風路14に続いている。このため、冷気戻りバイパス風路20右後端の開口から排出された冷気は、冷気戻り口10aを介して冷気戻り風路14を通り、冷却器室8に到達する。 【0024】ここで、切替室2の冷気の進行路として、収納ケース5の底面と仕切り壁7の仕切り上部7cとの間を後方に進行して冷気戻り口10aに到達する通常ルートと、スリット孔20aを介して冷気戻りバイパス風路20内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路20後端の開口から冷気戻り口10aに到達するバイパスルートとがある。 【0025】図12で説明したように、収納ケース5と仕切り壁7との間に食品或いは食品の袋が詰まっている場合には、上記通常ルートによる冷気の排出は困難である。しかし、上記通常ルートによる冷気の排出が困難な場合でも、上記バイパスルートを通して、温くなった冷気を、確実に切替室2から排出させることができる。その結果、切替室2内の冷気の流れがなくなり、冷却不良になる事態が解消でき、切替室2内は常に最適冷却温度で維持される。 【0026】また、仕切り上部7cを突出させて、仕切り上部7cと断熱材7aとの間に冷気戻りバイパス風路20を形成しているので、仕切り壁7の断熱材を減らすことなく、戻り風路が構成される。その結果、仕切り壁7による断熱が十分に確保でき、断熱しきれずに利用する保温ヒータ等の手段が不要となり、安価、環境、リサイクルおよび信頼性に優れるといった効果が得られる。 【0027】なお、冷気戻りバイパス風路20は、切替室2だけでなく、チルド室、冷蔵室や冷凍室にも適用できるのはいうまでもない。また、冷気戻りバイパス風路20の前端部に設ける孔は、スリット孔20aに限定されることなく、丸孔、矩形孔などの他の形状の孔も適用可能である。さらに、冷蔵庫の横幅に十分なゆとりがある場合には、冷気戻りバイパス風路20をファングリル10まで突出させて、冷気戻り口10aをファングリル10の左右の両側に設けることが可能である。また、冷気戻りバイパス風路20は、左右のピッチを広げることにより、収納ケース5の中央部が下方に変形しても、収納ケース5が冷気戻りバイパス風路20に接触することはなくなり、より効果的である。 【0028】実施の形態3.次に、実施の形態3に係る冷蔵庫を説明する。図6は、実施の形態3の冷蔵庫が有する切替室2を示す斜視図である。この実施の形態3が図2に示す実施の形態1と異なるのは、冷気戻りバイパス風路21の形状が異なる点と、冷気戻り口10aが2ケ所設けられている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。 【0029】図6に示すように、仕切り壁7には、仕切り上部(底部内壁)7cの一部が凸状に盛り上がり、両側部に沿って直線状に延びる冷気戻りバイパス風路21が形成されている。即ち、冷気戻りバイパス風路21は、右側部と左側部の前方からそれぞれ後方に延び、後部壁面を構成するファングリル10の近傍に到達する。 【0030】冷気戻りバイパス風路21の両前端部にはスリット孔21aが形成され、冷気戻りバイパス風路21の後端部は開口している。このため、切替室2内で温くなった冷気は、スリット孔21aを介して冷気戻りバイパス風路21内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路21後端の開口から排出される。冷気戻りバイパス風路21の後端と対向するファングリル10には、冷気戻り口10aがそれぞれ設けられ、冷気戻り口10aは冷気戻り風路14に続いている。このため、冷気戻りバイパス風路21後端の開口から排出された冷気は、冷気戻り口10aを介して冷気戻り風路14を通り、冷却器室8に到達する。 【0031】ここで、切替室2の冷気の進行路として、収納ケース5の底面と仕切り壁7の仕切り上部7cとの間を後方に進行して冷気戻り口10aに到達する通常ルートと、スリット孔21aを介して冷気戻りバイパス風路21内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路21後端の開口から冷気戻り口10aに到達するバイパスルートとがある。 【0032】図12で説明したように、収納ケース5と仕切り壁7との間に食品或いは食品の袋が詰まっている場合には、上記通常ルートによる冷気の排出は困難である。しかし、上記通常ルートによる冷気の排出が困難な場合でも、上記バイパスルートを通して、温くなった冷気を、確実に切替室2から排出させることができる。その結果、切替室2内の冷気の流れがなくなり、冷却不良になる事態が解消でき、切替室2内は常に最適冷却温度で維持される。 【0033】また、仕切り上部7cを突出させて、仕切り上部7cと断熱材7aとの間に冷気戻りバイパス風路21を形成しているので、仕切り壁7の断熱材を減らすことなく、戻り風路が構成される。その結果、仕切り壁7による断熱が十分に確保でき、断熱しきれずに利用する保温ヒータ等の手段が不要となり、安価、環境、リサイクルおよび信頼性に優れるといった効果が得られる。 【0034】なお、冷気戻りバイパス風路21は、切替室2だけでなく、チルド室、冷蔵室や冷凍室にも適用できるのはいうまでもない。また、冷気戻りバイパス風路21の前端部に設ける孔は、スリット孔21aに限定されることなく、丸孔、矩形孔などの他の形状の孔も適用可能である。さらに、冷蔵庫の横幅に十分なゆとりがある場合には、冷気戻りバイパス風路21をファングリル10まで突出させて、冷気戻り口10aをファングリル10の左右の両側に設けることが可能である。また、冷気戻りバイパス風路21は、左右のピッチを広げることにより、収納ケース5の中央部が下方に変形しても、収納ケース5が冷気戻りバイパス風路21に接触することはなくなり、より効果的である。 【0035】実施の形態4.次に、実施の形態4に係る冷蔵庫を説明する。図7は、実施の形態4の冷蔵庫が有する切替室2を示す斜視図である。また、図8は、実施の形態4の冷蔵庫が有する切替室2を示す断面図である。この実施の形態4が図2に示す実施の形態1と異なるのは、冷気戻りバイパス風路22の形状が異なる点と、冷気戻り口10の配置が異なる点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。 【0036】図7及び図8に示すように、仕切り壁7には、仕切り上部7cの一部が凸状に盛り上がり、仕切り上部(底部内壁)7cと側部内壁1aとのコーナー部に沿って、直線状に延びる冷気戻りバイパス風路22が形成されている。即ち、冷気戻りバイパス風路22は、上記コーナー部を前方から後方に延び、後部壁面を構成するファングリル10の近傍に到達している。 【0037】冷気戻りバイパス風路22の前端部にはスリット孔22aが形成され、冷気戻りバイパス風路22の後端部は開口している。このため、切替室2内で温くなった冷気は、スリット孔22aを介して冷気戻りバイパス風路22内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路22後端の開口から排出される。冷気戻りバイパス風路22の後端と対向するファングリル10には、冷気戻り口10aが設けられ、冷気戻り口10aは冷気戻り風路14に続いている。このため、冷気戻りバイパス風路22後端の開口から排出された冷気は、冷気戻り口10aを介して冷気戻り風路14を通り、冷却器室8に到達する。 【0038】ここで、切替室2の冷気の進行路として、収納ケース5の底面と仕切り壁7の仕切り上部7cとの間を後方に進行して冷気戻り口10aに到達する通常ルートと、スリット孔22aを介して冷気戻りバイパス風路22内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路22後端の開口から冷気戻り口10aに到達するバイパスルートとがある。 【0039】図12で説明したように、収納ケース5と仕切り壁7との間に食品或いは食品の袋が詰まっている場合には、上記通常ルートによる冷気の排出は困難である。しかし、上記通常ルートによる冷気の排出が困難な場合でも、上記バイパスルートを通して、温くなった冷気を、確実に切替室2から排出させることができる。その結果、切替室2内の冷気の流れがなくなり、冷却不良になる事態が解消でき、切替室2内は常に最適冷却温度で維持される。 【0040】また、仕切り上部7cを突出させて、仕切り上部7cと断熱材7aとの間に冷気戻りバイパス風路22を形成しているので、仕切り壁7の断熱材を減らすことなく、戻り風路が構成される。その結果、仕切り壁7による断熱が十分に確保でき、断熱しきれずに利用する保温ヒータ等の手段が不要となり、安価、環境、リサイクルおよび信頼性に優れるといった効果が得られる。 【0041】さらに、収納ケース5と冷蔵庫本体1の側部内壁1aとのデッドスペースをバイパス風路として利用でき、仕切り壁7と収納ケース5の間を不要に詰めなくて済む。このため、収納ケース5の高さを制限する必要がなく、収納ケース5の容量に影響を及ぼさない。特に冷蔵庫の幅が狭い機種または強いケースを有する機種でケースのたわみ量が少ない時に優位である。 【0042】なお、冷気戻りバイパス風路22は、切替室2だけでなく、チルド室、冷蔵室や冷凍室にも適用できるのはいうまでもない。また、冷気戻りバイパス風路22の前端部に設ける孔は、スリット孔22aに限定されることなく、丸孔、矩形孔などの他の形状の孔も適用可能である。さらに、冷蔵庫の横幅に十分なゆとりがある場合には、冷気戻りバイパス風路22をファングリル10まで突出させて、冷気戻り口10aをファングリル10の左右の両側に設けることが可能である。また、冷気戻りバイパス風路22は、左右のピッチを広げることにより、収納ケース5の中央部が下方に変形しても、収納ケース5が冷気戻りバイパス風路22に接触することはなくなり、より効果的である。 【0043】実施の形態5.次に、実施の形態5に係る冷蔵庫を説明する。図9は、実施の形態5の冷蔵庫が有する切替室2を示す斜視図である。また、図10は、実施の形態5の冷蔵庫が有する切替室2を示す部分断面図である。この実施の形態5が図2に示す実施の形態1と異なるのは、冷気戻りバイパス風路23の形状及び配置が異なる点と、冷気戻り口10aの配置が異なる点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。 【0044】図9及び図10に示すように、冷蔵庫本体1の側部内壁1には、前後方向に延びるレール(収納ケース支持レール)24が組み込まれ、レール24の上部には、フレーム25が前後方向に慴動自在に係合している。そして、フレーム25の上に収納ケース5が載置され、フレーム25の動きに合わせて、収納ケース5は前後方向に出し入れできる。また、レール24の下部と冷蔵庫本体1の側部内壁1との間には、前後方向に延びる冷気戻りバイパス風路23が形成されている。 【0045】冷気戻りバイパス風路23の前端部にはスリット孔23aが形成され、冷気戻りバイパス風路23の後端部は開口している。このため、切替室2内で温くなった冷気は、スリット孔23aを介して冷気戻りバイパス風路23内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路23後端の開口から排出される。冷気戻りバイパス風路23の後端と対向するファングリル10には、冷気戻り口10aが設けられ、冷気戻り口10aは冷気戻り風路14に続いている。このため、冷気戻りバイパス風路21後端の開口から排出された冷気は、冷気戻り口10aを介して冷気戻り風路14を通り、冷却器室8に到達する。 【0046】ここで、切替室2の冷気の進行路として、収納ケース5の底面と仕切り壁7の仕切り上部7cとの間を後方に進行して冷気戻り口10aに到達する通常ルートと、スリット孔23aを介して冷気戻りバイパス風路23内を後方に進行し、冷気戻りバイパス風路23後端の開口から冷気戻り口10aに到達するバイパスルートとがある。 【0047】図12で説明したように、収納ケース5と仕切り壁7との間に食品或いは食品の袋が詰まっている場合には、上記通常ルートによる冷気の排出は困難である。しかし、上記通常ルートによる冷気の排出が困難な場合でも、上記バイパスルートを通して、温くなった冷気を、確実に切替室2から排出させることができる。その結果、切替室2内の冷気の流れがなくなり、冷却不良になる事態が解消でき、切替室2内は常に最適冷却温度で維持される。 【0048】また、冷蔵庫本体1の側部内壁1に冷気戻りバイパス風路23を形成しているので、仕切り壁7の断熱材を減らすことなく、戻り風路が構成される。その結果、仕切り壁7による断熱が十分に確保でき、断熱しきれずに利用する保温ヒータ等の手段が不要となり、安価、環境、リサイクルおよび信頼性に優れるといった効果が得られる。 【0049】さらに、収納ケース5と冷蔵庫本体1の側部内壁1aとのデッドスペースをバイパス風路として利用でき、仕切り壁7と収納ケース5の間を不要に詰めなくて済む。このため、収納ケース5の高さを制限する必要がなく、収納ケース5の容量に影響を及ぼさない。特に冷蔵庫の幅が狭い機種または強いケースを有する機種でケースのたわみ量が少ない時に優位である。また、仕切り壁7に比べて、冷気戻りバイパス風路23が十分高い位置になるため、仕切り壁7表面にこぼれた水や食品が冷気戻りバイパス風路23内に進入し難くなる。 【0050】なお、冷気戻りバイパス風路23は、切替室2だけでなく、チルド室、冷蔵室や冷凍室にも適用できるのはいうまでもない。また、冷気戻りバイパス風路23の前端部に設ける孔は、スリット孔23aに限定されることなく、丸孔、矩形孔などの他の形状の孔も適用可能である。さらに、冷蔵庫の横幅に十分なゆとりがある場合には、冷気戻りバイパス風路23をファングリル10まで突出させて、冷気戻り口10aをファングリル10の左右の両側に設けることが可能である。 【0051】また、冷気戻りバイパス風路23は、左右のピッチを広げることにより、収納ケース5の中央部が下方に変形しても、収納ケース5が冷気戻りバイパス風路23に接触することはなくなり、より効果的である。さらに、フレーム25と収納ケース5とを一体化したものにも適用でき、レール24は棚を保持する構造のものにも適用可能である。 【0052】 【発明の効果】本発明に係る冷蔵庫は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。即ち、食品冷却室内の前側冷気を冷気戻り口に導く冷気戻りバイパス風路が設けられているので、収納ケースから食品或いは食品の袋がこぼれ落ち、収納ケースと底部内壁との間に食品或いは食品の袋が詰まっている場合であっても、冷気戻りバイパス風路に冷気を流させることによって、温くなった冷気を確実に食品冷却室から排出させることができる。その結果、食品冷却室内の冷気の流れがなくなり、冷却不良になる事態が解消でき、食品冷却室内は常に最適冷却温度で維持される。 【0053】また、食品冷却室の内壁から突出させて、冷気戻りバイパス風路を形成することにより、食品冷却室の内壁に用いる断熱材を減らすことなく風路を構成することができる。その結果、食品冷却室の内壁による断熱が十分に確保でき、断熱しきれずに利用する保温ヒータ等の手段が不要となり、安価、環境、リサイクルおよび信頼性に優れるといった効果が得られる。 【0054】さらに、冷気戻りバイパス風路を底部内壁の両側部に沿って延在させて、底部内壁の中央部を避けることにより、収納ケースの中央部が下方に変形しても、収納ケースが冷気戻りバイパス風路に接触することはない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月24日(1999.9.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−91135(P2001−91135A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−270336 |
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