| 【発明の名称】 |
冷凍冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉岡 功博
【氏名】橋本 昌二
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| 【要約】 |
【課題】冷蔵室に冷気を吹き出すダクトにおいて、ダクト内の断熱材を廃止して、冷気の流路抵抗をなくすとともに、コスト低減を図る。
【解決手段】冷蔵室12を含む冷蔵温度帯の冷蔵ゾーン24が冷凍室16を含む冷凍温度帯の冷凍ゾーン32から分離されて専用の冷蔵用冷却器20により冷却されるように構成された冷凍冷蔵庫10において、冷蔵室12の後方に、冷蔵用冷却器20で冷却された冷気を冷蔵室12内に吹き出すためのダクト34が設けられ、このダクト34の冷蔵室12側の壁が薄板状の樹脂成形体56のみで形成されたもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】冷蔵室を含む冷蔵温度帯の冷蔵ゾーンと、冷凍室を含む冷凍温度帯の冷凍ゾーンとを備える冷凍冷蔵庫において、前記冷蔵ゾーンと前記冷凍ゾーンは、それぞれ冷却器を備えて、冷気が互いに循環しないように分離して設けられており、前記冷蔵室の後方に、冷蔵用冷却器で冷却された冷気を冷蔵室内に吹き出すためのダクトが設けられ、このダクトの冷蔵室側の壁が薄板状の樹脂成形体のみで形成されたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。 【請求項2】前記ダクトが、冷蔵庫の断熱箱体を形成する内箱と、薄板状の樹脂成形体よりなるダクト形成部材との間で形成されており、このダクト形成部材に、前記内箱に当接することでダクト内に冷気流路を形成する流路形成用リブが立設されたことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。 【請求項3】前記ダクトが、冷蔵庫の断熱箱体を形成する内箱と、薄板状の樹脂成形体よりなるダクト形成部材との間で形成されており、このダクト形成部材が前記ダクトの前記冷蔵室側の壁をなしていることを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。 【請求項4】前記ダクト形成部材の縁部に、前記内箱に向かって突出して冷蔵室内への冷気漏れを遮断する冷気遮断用リブが立設されたことを特徴とする請求項3記載の冷凍冷蔵庫。 【請求項5】前記ダクト形成部材の後面に、冷蔵室の温度を検知する温度センサと、該温度センサをダクト内の冷気から断熱するために該温度センサを取り囲む断熱材とが配され、該ダクト形成部材に前記断熱材を支持する断熱材支持用リブが立設されたことを特徴とする請求項3記載の冷凍冷蔵庫。 【請求項6】前記ダクト内にリード線の結線部を収納するための収納部が設けられ、この収納部は、前記結線部を取り囲むように前記内箱に突設された囲いをシール材を介して前記ダクト形成部材の後面に当接されることにより、ダクト内の冷気から遮断されるよう構成されたことを特徴とする請求項3記載の冷凍冷蔵庫。 【請求項7】前記ダクト内にリード線の結線部を収納するための収納部が設けられ、この収納部は、前記結線部を取り囲むように前記内箱に突設された囲いと、前記ダクト形成部材に立設され前記囲いの内周面又は外周面に重合されたリブとにより、ダクト内の冷気から遮断されるよう構成されたことを特徴とする請求項3記載の冷凍冷蔵庫。 【請求項8】前記ダクト内にリード線の結線部を収納するための収納部が設けられ、この収納部は、前記ダクト形成部材を後方に陥没させることでこの陥没部の内側に形成されており、この陥没部の後面を前記内箱に当接させることによりダクト内の冷気から遮断されるよう構成されたことを特徴とする請求項3記載の冷凍冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の冷凍冷蔵庫は、冷蔵室を含む冷蔵温度帯の冷蔵ゾーンと、冷凍室を含む冷凍温度帯の冷凍ゾーンとが、1つの冷却器で冷却されるようになっており、そのため、両冷却ゾーンは冷気が互いに循環するように連通して設けられている。詳細には、冷却器で冷却された冷気は、冷蔵室の後方に設けられたダクトから冷蔵室内に吹き出されて循環されるとともに、冷凍室にも吹き出されて循環されるようになっており、庫内全体が1つの冷却器で冷却される。 【0003】このような1つの冷却器で冷蔵室と冷凍室を冷却する冷凍冷蔵庫では、冷却器の蒸発温度が約−27℃と低く、そのため、冷蔵室に冷気を吹き出すための上記ダクトには−20℃近くの冷気が流れ込み、ダクトから吹き出される冷気は−17℃と低い。このように、ダクト内に−20℃近くの冷気が流れると、ダクトの冷蔵室側の壁も−20℃まで冷やされることになり、冷蔵室内の温度(約3℃)との温度差と庫内湿度上昇により表面に結露が発生してしまう。また、冷蔵室扉の開閉や熱いものの投入により負荷がかかったときにも結露が発生しやすい。 【0004】そこで、従来の冷凍冷蔵庫においては、かかる結露を防止するため、薄板状の樹脂成形体よりなるダクト形成部材の裏面に発泡スチロール等の断熱材を配して、このダクト形成部材と断熱材とでダクトの冷蔵室側の壁を構成している。 【0005】図13,14に、かかる従来の冷凍冷蔵庫における冷蔵室の後方ダクトの構造を示している。 【0006】冷蔵庫の断熱箱体を形成する内箱101には冷蔵室102の後方ダクト103を形成するための凹部104が設けられており、この凹部104に薄板状の樹脂成形体よりなるダクト形成部材(ダクトカバー)105が被せられている。ダクト形成部材105には冷蔵室102内に冷気を吹き出すための複数の吹出口106が設けられている。ダクト形成部材105の後面には発泡スチロールよりなる断熱材107が配されている。断熱材107には、ダクト形成部材105の吹出口106に対応させて冷気の吹出口108が設けられている。なお、断熱材107の前面には、冷蔵室102内を温度を検知する温度センサ109が取り付けられており、また、この温度センサ109等に対する電気配線としてのリード線110が配設されている。 【0007】図14に示すように、ダクト103の冷蔵室102側の壁は、ダクト形成部材105と、このダクト形成部材105に対して熱を絶縁する断熱材107とで形成されている。そのため、ダクト103内に−20℃の冷気が流れ込んでも、断熱材107によりダクト形成部材105の表面温度はプラス温度を維持することができ、結露の発生を防止することができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のダクト構造では、断熱材107が抵抗となり冷気流路が狭くなるという問題がある。また、ダクト103を形成するために、ダクト形成部材105と断熱材107の2部品が必要であり、製造コスト、輸送コストがかかるという問題がある。 【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ダクトを形成するための断熱材を廃止して冷気の流路抵抗をなくすとともに、コスト低減を図ることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の冷凍冷蔵庫は、冷蔵室を含む冷蔵温度帯の冷蔵ゾーンと、冷凍室を含む冷凍温度帯の冷凍ゾーンとを備える冷凍冷蔵庫において、前記冷蔵ゾーンと前記冷凍ゾーンは、それぞれ冷却器を備えて、冷気が互いに循環しないように分離して設けられており、前記冷蔵室の後方に、冷蔵用冷却器で冷却された冷気を冷蔵室内に吹き出すためのダクトが設けられ、このダクトの冷蔵室側の壁が薄板状の樹脂成形体のみで形成されたものである。 【0011】この冷凍冷蔵庫では、冷蔵ゾーンが冷凍ゾーンから分離されて専用の冷蔵用冷却器により冷却されるように構成されているので、この冷蔵用冷却器の蒸発温度が約−20℃と従来の冷凍冷蔵用冷却器の蒸発温度である−27℃よりも高く、また、冷却器に流入する空気の温度も冷蔵温度帯の高い温度であるため、冷却器で冷却されてダクトに送り込まれる冷気の温度は−10℃程度と高い。そのため、ダクトの冷蔵室側の壁に断熱材を配設しなくても、当該壁面に結露が発生しない。従って、ダクトの冷蔵室側の壁に断熱材を設けることなく、薄板状の樹脂成形体のみで形成することにより、冷気の流路抵抗をなくし、かつ、コスト低減を図ることができる。 【0012】請求項2記載の冷凍冷蔵庫は、請求項1において、前記ダクトが、冷蔵庫の断熱箱体を形成する内箱と、薄板状の樹脂成形体よりなるダクト形成部材との間で形成されており、このダクト形成部材に、前記内箱に当接することでダクト内に冷気流路を形成する流路形成用リブが立設されたものである。 【0013】このようにダクト形成部材にリブを設けることによりダクト内に流路を形成することができる。 【0014】請求項3記載の冷凍冷蔵庫は、請求項1において、前記ダクトが、冷蔵庫の断熱箱体を形成する内箱と、薄板状の樹脂成形体よりなるダクト形成部材との間で形成されており、このダクト形成部材が前記ダクトの前記冷蔵室側の壁をなしているものである。 【0015】このようにダクト形成部材がダクトの冷蔵室側の壁をなしていてもよいが、これとは逆に、薄板状の樹脂成形体よりなる内箱がダクトの冷蔵室側の壁をなしていてもよい。 【0016】請求項4記載の冷凍冷蔵庫は、請求項3において、前記ダクト形成部材の縁部に、前記内箱に向かって突出して冷蔵室内への冷気漏れを遮断する冷気遮断用リブが立設されたものである。 【0017】これにより、ダクト形成部材の縁部から冷蔵室内に冷気が漏れることを防止することができる。 【0018】請求項5記載の冷凍冷蔵庫は、請求項3において、前記ダクト形成部材の後面に、冷蔵室の温度を検知する温度センサと、該温度センサをダクト内の冷気から断熱するために該温度センサを取り囲む断熱材とが配され、該ダクト形成部材に前記断熱材を支持する断熱材支持用リブが立設されたものである。 【0019】これにより、冷蔵室の温度センサを断熱する断熱材をダクト形成部材に支持させることができる。 【0020】請求項6記載の冷凍冷蔵庫は、請求項3において、前記ダクト内にリード線の結線部を収納するための収納部が設けられ、この収納部は、前記結線部を取り囲むように前記内箱に突設された囲いをシール材を介して前記ダクト形成部材の後面に当接されることにより、ダクト内の冷気から遮断されるよう構成されたものである。 【0021】請求項7記載の冷凍冷蔵庫は、請求項3において、前記ダクト内にリード線の結線部を収納するための収納部が設けられ、この収納部は、前記結線部を取り囲むように前記内箱に突設された囲いと、前記ダクト形成部材に立設され前記囲いの内周面又は外周面に重合されたリブとにより、ダクト内の冷気から遮断されるよう構成されたものである。 【0022】請求項8記載の冷凍冷蔵庫は、請求項3において、前記ダクト内にリード線の結線部を収納するための収納部が設けられ、この収納部は、前記ダクト形成部材を後方に陥没させることでこの陥没部の内側に形成されており、この陥没部の後面を前記内箱に当接させることによりダクト内の冷気から遮断されるよう構成されたものである。 【0023】請求項6〜8によれば、リード線の結線部をダクト内の冷気から遮断することができるので、結線部の金属が錆びることを防止することができる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。 【0025】図1は、本発明の1実施形態に係る冷蔵庫10の断面図である。この冷蔵庫10は、上から冷蔵室12、野菜室14、冷凍室16を有する冷凍冷蔵庫である。 【0026】冷蔵室12と野菜室14は互いに連通されて、後方のダクト18内に配した1組の冷却器20及びファン22により冷却されるようになっている。すなわち、冷蔵室12と野菜室14はダクト18とともに、1つの冷却器20により冷却される冷蔵温度帯の冷蔵ゾーン24を構成している。 【0027】冷凍室16は、その後方のダクト26内に配した1組の冷却器28及びファン30により上記冷蔵ゾーン24とは独立して冷却されるようになっている。すなわち、冷凍室16は、ダクト26とともに、上記冷蔵ゾーン24よりも低い冷凍温度帯の冷凍ゾーン32を構成しており、この冷凍ゾーン32は、冷蔵ゾーン24とは冷気が互いに循環しないように独立して設けられている。 【0028】冷蔵ゾーン24のダクト18は、冷蔵室12の後方に設けられた第1ダクト34と、野菜室14の後方に設けられた第2ダクト36と、第1ダクト34の上端から冷蔵室12の天井面に沿って前方に延びる天井ダクト38とよりなる。そして、第2ダクト36内に冷却器20及びファン22が配され、この冷却器20で冷却された冷気がファン22によりその上方の第1ダクト34に送り込まれ、該第1ダクト34の複数の吹出口40から冷蔵室12内に冷気が吹き出されるようになっている。また、第1ダクト34に送り込まれた冷気は、天井ダクト38前端の吹出口42からも冷蔵室12内に吹き出されるようになっている。 【0029】なお、図1において、符号44は冷蔵庫10の本体を構成する断熱箱体を、符号46は圧縮機をそれぞれ示している。 【0030】ここで、図2〜5に基づいて、冷蔵室12後方の第1ダクト34の構造について説明する。 【0031】断熱箱体44は、金属製の外箱48と、合成樹脂製の内箱50と、両者の間に充填された断熱材52とよりなり、内箱50における冷蔵室12の後面に相当する箇所に、図2,4に示すように、第1ダクト34を形成するための凹部54が設けられている。この凹部54には、前方から、薄板状の合成樹脂成形体よりなるダクト形成部材(ダクトカバー)56が被せられており、これにより内箱50とダクト形成部材56との間に第1ダクト34が形成されている。ダクト形成部材56は、第1ダクト34の前壁、即ち冷蔵室12側の壁をなしており、第1ダクト34と冷蔵室12の室内空間との間を仕切っている。そして、このダクト形成部材56に上記吹出口40が設けられている。 【0032】ダクト形成部材56の後面には、内箱50に当接することで第1ダクト34内に冷気流路を形成する流路形成用リブ58が立設されている。このリブ58は、図5に示すように、上下方向に延びて形成されており、これがダクト形成部材56の幅方向に2本設けられ、これにより、第1ダクト34を上下方向に延びる3本の冷気流路34a,34b,34cに分割している。ここで、左右両側の冷気流路34a,34cには吹出口40が設けられているが、中央の冷気流路34bには吹出口はなく、天井ダクト38に冷気を送り込むための流路として作用している。なお、リブ58は、詳細には、図4に示すように、内箱50に設けられた凸条51の側面に重なり合うように設けられている。 【0033】図4,5に示すように、ダクト形成部材56の左右両側の縁部には、後方に突出して冷蔵室12内への冷気漏れを遮断する冷気遮断用リブ60が立設されている。このリブ60の突出高さは、内箱50の凹部54の底面に突き当てられるような高さに設定されている。 【0034】図2に示すように、ダクト形成部材56の後面には、冷蔵室12の温度を検知する温度センサ62と、該温度センサ62を第1ダクト34内の冷気から断熱するために取り囲む断熱材63とが配される。温度センサ62は、内箱50に固定されたリード線64に接続されており、断熱材63の前面に設けられた凹部63a内に収納されている。 【0035】図3,5に示すように、ダクト形成部材56の後面には、断熱材63を支持する断熱材支持用リブ66が立設されている。このリブ66は、上記冷気流路34a内に設けられており、断熱材63の下部を受け止めるように、当該下部に沿って立設されている。 【0036】なお、図3に示すように、第1ダクト34の上端に接続された天井ダクト38も薄板状の合成樹脂成形体よりなるダクト形成部材68を内箱50の天井面に被せることで形成されている。すなわち、天井ダクト38の下壁(冷蔵室12側の壁)が、断熱材を設けることなく、ダクト形成部材68のみで形成されている。 【0037】以上よりなる本実施形態の冷蔵庫10においては、1つの圧縮機46から供給される冷媒を、弁等の切替手段により冷蔵用冷却器20と冷凍用冷却器28とに交互に供給することによって、各冷却ゾーン24,32を所定の温度帯に冷却する(以下、冷蔵用冷却器20を動作させる運転モードをR冷却、冷凍用冷却器28を動作させる運転モードをF冷却という)。そして、F冷却時において、ファン22を動作させることにより、冷蔵用冷却器20に付着した霜が蒸発して冷蔵室12及び野菜室14内に戻され、これにより室12、14内が高い湿度に保持される(以下、この運転モードをうるおい運転という)。 【0038】図6に示すように、F冷却中は、冷蔵ゾーン24においてうるおい運転をすることにより、冷蔵室12内の湿度が上昇するが(最大約75%)、それに伴って冷蔵室12内の温度も、ダクト形成部材56近傍の空気温度(ア)およびダクト形成部材56の前面温度(イ)共に上昇し(最大4〜5℃)、該前面温度(イ)は露点温度(0.0〜0.9℃)以下にはならない。そのため、ダクト形成部材56の前面に結露が発生しない。 【0039】R冷却中は、冷却器20で冷却された約−10℃の冷気が第1ダクト34に送り込まれ、−5〜−7℃の冷気が吹出口40からの吹き出されるため、ダクト形成部材56近傍の空気温度(ア)およびダクト形成部材56の前面温度(イ)共に下がり(アが最低−3〜−5℃、イが最低−5〜−7℃)、氷点下となるが、冷蔵室12内の湿度も下がるため(最低約50%)、前面温度(イ)は露点温度(−11.0〜−12.9℃)以下にはならない。そのため、ダクト形成部材56の前面に結露が発生しない。 【0040】また、冷蔵室12の扉を開けたり、冷蔵室12内に熱いものを投入したりして負荷がかかったときにも、冷蔵室12内の湿度は高くなるが温度も上昇するので、ダクト形成部材56の前面に結露が発生しない。 【0041】以上のように、この冷蔵庫10では、第1ダクト34の冷蔵室12側の壁に断熱材を設けなくても結露が生じないので、この壁を薄板状のダクト形成部材56のみで形成することができる。そのため、第1ダクト34内の断熱材を廃することで、冷気の流路抵抗をなくし、かつ、コスト低減を図ることができる。 【0042】図7は、上記実施形態におけるダクト形成部材56の変更例を示したものである。この例では、流路形成用リブ58を、上記実施形態のように第1ダクト34を3分割するように2本設けるのではなく、第1ダクト34を流れる冷気を2方向に分流するように設けている。 【0043】詳細には、ダクト形成部材56の中央部に、冷気を左右に分流する略V字状の第1リブ58aが設けられ、この第1リブ58aで分流された冷気の流れを更にそれぞれの分流方向に指向させるために、第1リブ58aの上方に左右一対の第2リブ58bが設けられている。 【0044】上記第1リブ58aは、このような流路形成用リブとして作用するとともに、温度センサ62を断熱する断熱材63を支持するための断熱材支持用リブとしても作用しており、断熱材63は第1リブ58aのV字の内側にはめ込まれている。 【0045】次に、図8〜11に基づいて、温度センサ62等のためのリード線64の結線部70を収納する収納部72を第1ダクト34内に設けるための構成について説明する。 【0046】上述したように、第1ダクト34内には、うるおい運転の際に、湿度の高い冷気が通る。そのため、リード線64の結線部70がこの湿度の高い冷気に曝されて錆びるのを防止するために、該結線部70を収納する収納部72は第1ダクト34を流れる冷気から遮断される必要がある。 【0047】図8に示すように、ダクト形成部材56には、内箱から引き出されたリード線64aの端子70aと、温度センサ62に接続されたリード線64bの端子70bとの連結作業をするための開口74が設けられている。そして、この開口74の背面側に、連結したリード線64の結線部70を収納するための収納部72が設けられている。 【0048】図9に示す例では、内箱50に、上記開口74の後方において該開口74を取り囲むように略矩形状の囲い76を突設することで、この囲い76の内側に収納部72が形成されている。そして、この囲い76の前面にソフトテープよりなるシール材78を貼り、ダクト形成部材56の開口74の周縁部をこのシール材78に押し当てて、内箱50とダクト形成部材56との間でシール材78を圧縮することにより、収納部72の内部が第1ダクト34内の冷気から遮断されるよう構成されている。 【0049】図10に示す例では、内箱50に設けた上記囲み76の内周面に重合されるシール用リブ80を、ダクト形成部材56の開口74周縁部における後面から立設し、ダクト形成部材56を内箱50に被せることで、リブ80が囲み76の内周面と重なり合い、これにより、収納部72の内部が第1ダクト34内の冷気から遮断されるよう構成されている。 【0050】図11に示す例では、収納部72は、ダクト形成部材56を後方に陥没させることでこの陥没部82の内側に形成されている。この陥没部82の後面には、内箱50からのリード線64aの端子70aと温度センサ62へのリード線64bの端子70bとを収納部72内に引き入れるためのリード線挿通孔84が設けられている。そして、この陥没部82の後面を内箱50に当接させることにより、リード線挿通孔84をシールして、収納部72の内部が第1ダクト34内の冷気から遮断されるよう構成されている。なお、この場合、陥没部82の前方開口面が連結作業のための開口74となっている。 【0051】図9〜11の例によれば、リード線64の結線部70が第1ダクト34内の冷気から遮断されるので、結線部70の金属が錆びるのを防止することができる。なお、図9〜11のいずれの例においても、リード線64a,64bの両端子70a,70bを開口74から手前に引き出して結線し、この結線部70を収納部72に収納した後、開口74をカバー73で塞ぐようになっている。 【0052】なお、上記した実施形態においては、ダクト形成部材56で第1ダクト34の冷蔵室側壁を構成しているが、本発明はこれに限られず、図12に示すように、内箱50で第1ダクト34の冷蔵室側壁を構成するようにしてもよい。 【0053】図12に示す例では、ダクト形成部材56が、断熱箱体44の断熱材52をカバーするように配され、その前面にダクト34を形成するように凹状に形成されている。そして、このダクト形成部材56の前面が薄板状の内箱50でカバーされており、これにより、内箱50とダクト形成部材56との間にダクト34が形成されている。なお、ダクト形成部材56には、内箱50の後面に当接することでダクト34内に冷気流路34a,34b,34cを形成する流路形成用リブ58が立設されている。また、内箱50に冷蔵室12への冷気の吹出口40が設けられる。 【0054】この場合も、上記実施形態と同様に、第1ダクト34の冷蔵室12側の壁である内箱50に、断熱材を設けなくても、その前面に結露が発生することはない。 【0055】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1〜8の冷凍冷蔵庫によれば、冷蔵室の後方ダクトにおける冷蔵室側の壁に断熱材を設けることなく、該壁を薄板状の樹脂成形体のみで形成することにより、冷気の流路抵抗をなくし、かつ、コスト低減を図ることができる。 【0056】請求項6〜8によれば、更に、リード線の結線部をダクト内の冷気から遮断することができるので、結線部の錆を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成11年9月27日(1999.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059225 【弁理士】 【氏名又は名称】蔦田 璋子 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−91127(P2001−91127A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−271790 |
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