| 【発明の名称】 |
二層管用ベント構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】木田 雅久
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| 【要約】 |
【課題】ダンパー付ベント部のコンパクト化を図るとともに、内外管2、1から成る二層管3のベント部の逆流を確実になくす。
【解決手段】内外管1、2から成る二層管3にバタフライダンパー30付のベントキャップ20を接続筒10を介し嵌合したものである。その接続筒10により、二層管3が管軸方向に隔壁13を有するものとなる。ベントキャップ20は二層管3が嵌合される筒体22の開口部にグリル23を形成し、そのグリル23内面から接続筒10の隔壁13に至る分離板25を筒体22内に設け、その分離板25の後縁にダンパー30の支軸32を位置させて、その両側ダンパー片33a、33bをグリル23側に回動して分離板25の両側面にそれぞれ沿わせたものである。ダンパー30が閉じれば、配管3、10が閉じられ、ダンパー30が開けば、その両ダンパー片33a、33bが重なって隔壁13(分離板25)と同一面上、すなわち分離板25の一部となって、排気に支障がない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管軸方向の隔壁によって管内を2通路にした二層管のベント内にバタフライダンパー30を設けたベント構造であって、上記二層管のベント開口グリル内面から二層管の隔壁13に至る分離板25を形成し、上記バタフライダンパー30は、その両面のダンパー片33a、33bが前記隔壁13又は分離板25の両側面にそれぞれ沿うようになっていることを特徴とする二層管用ベント構造。 【請求項2】 大径外管1内に小径内管2を通した二層管3のベント内にバタフライダンパー30を設けたベント構造であって、上記二層管3に接続される接続筒10と、その接続筒10に接続されるベントキャップ20とから成り、上記接続筒10は、内外筒12、11からなる二重筒で、その外筒11の一端に上記二層管3の大径外管1が嵌合接続され、内筒12の一端には二層管3の小径内管2が嵌合接続され、その内筒12の他端は一側面が筒軸方向に徐々に押しつぶされながら拡径して外筒11内に溶接されてその他端縁の一部が外筒11の筒軸方向の隔壁13となり、上記ベントキャップ20は、ベント開口グリル内面から接続筒10の隔壁13に至る分離板25が形成され、上記バタフライダンパー30は、その両側のダンパー片33a、33bが前記隔壁13又は分離板25の両側面にそれぞれ沿うようになっていることを特徴とする二層管用ベント構造。 【請求項3】 大径外管1内に小径内管2を通した二層管3のベント構造において、前記二層管3とベントキャップ20との間に介設される接続筒10であって、内外筒12、11の二重筒から成り、その外筒11の一端に上記二層管3の大径外管1が嵌合接続され、内筒12の一端には二層管3の小径内管2が嵌合接続され、その内筒12の他端は一側面が筒軸方向に徐々に押しつぶされながら拡径して外筒11内に溶接されており、上記外筒11には上記ベントキャップ20が嵌合接続されることを特徴とする二層管用ベント構造に使用する接続筒。 【請求項4】 請求項1又は2に記載のベント構造をなすベントキャップ20であって、上記二層管3が嵌合される筒体22の開口部にグリルを形成し、そのグリル内面から前記二層管の隔壁13に至る分離板25を前記筒体22内に設け、その分離板25の後縁に上記バタフライダンパー30の支軸32を位置させて、その両側ダンパー片33a、33bをグリル側に回動して分離板25の両側面にそれぞれ沿わせたことを特徴とするベントキャップ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、二層管路の排出口をなすベント構造、それに使用するベントキャップ及び接続筒に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、建築物内の浴室、便所の排気は別々に建築物外までの配管によって行われていたが、近年、その両配管を途中で一つにまとめ、その後は、大小径の2管からなる二重管又は管軸方向の隔壁によって管内を2通路にした管により建築物外に導びくことが行われている。これらの管を二層管といい、そのベント構造も二層通路ゆえの工夫が必要であり、実開昭60−37751号公報にはその技術が開示されている。 【0003】この技術は、ベントキャップの周壁内面に二層管の隔壁が嵌入される溝を形成し、ベントキャップを二層管の端部に嵌合した際、二層管の隔壁がその溝に嵌まってグリル内面まで至って、ベント開口部(グリル部)まで二層通路として、各排気が他方の管路に逆流しないようにしたものである。 【0004】しかし、近年、防火の面から、ベント内にダンパーを設けて、火災等により、配管内が所要温度になると、ダンパーを閉じてその配管を遮断する機能を要求されるようになっており、特開平10−306932号公報等にそのベント構造が開示されている。 【0005】また、実開平3−97136号公報には、ベント部まで隔壁を有するとともに、その隔壁に連続してダンパーを設けたベント構造が提案されている。この技術は、各排気をその逆流を招くことなく外気に出す、いわゆる分離排気することができるとともに、ダンパーの開閉によって防火機能も発揮するものである。 【0006】さらに、図8に示すように、大径外管1内に小径内管2を通した二層管3においては、その二層管3の開口にバタフライダンパー30を有するベントキャップ20を嵌合したベント構造のものもある。図中、Wは建築物の外壁である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記実開平3−97136号公報記載の技術は、円滑な分離排気及び防火機能の要請には応えているが、ベント前面にダンパーが突出し、そのダンパーをフードでもって被っているため、部品数も多く、コスト面で問題があるうえに、壁面から大きく突出するため、見栄えもよくない。 【0008】また、図8に示す技術は、特開平10−306932号公報記載のベントキャップを二層管3に嵌合する際にも、内管2との干渉を避けるべく、内管2はベントキャップ20の先端(挿入端)より後方に位置するように後退している。このため、内外管2、1を連通するその空間sが生じ、矢印のごとく、逆流aが生じている。 【0009】なお、図8に示す二層管3において、実開昭60−37751号公報記載のベントキャップ(バタフライダンパーなし)を嵌合してベント構造をなす場合においても、内管2との干渉を避けるため、内管2は同様に後退させて内外管2、1を連通する空間sが生じており、その空間sを介して逆流aが生じる場合がある。 【0010】この発明は、コンパクトなダンパー付二層管用ベント構造とすることを第1の課題とし、内外管からなる二層管においても逆流を招くことのないベント構造とすることを第2の課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の第1の課題を解決するために、この発明は、まず、バタフライダンパーを使用することにしたのである。バタフライダンパーは、閉じた時には円板状で、その中央分割線上に支軸を有して、その支軸の両側に半円形のダンパー片を回転自在に設け、その両ダンパー片をトーションスプリングによって円板状となる方向に付勢したものである。このため、その両ダンパー片を閉じれば(折り畳めば)半円形となる。 【0012】つぎに、この発明は、バタフライダンパーをその支軸を二層管の隔壁の端縁に沿わして設けることとしたのである。このようにすれば、ダンパーが閉じれば、配管が閉じられ、ダンパーが開けば、その両ダンパー片が重なって隔壁と同一面上、すなわち隔壁の一部をなす。このため、ベント開口のグリルまで隔壁となる部材を形成し、その部材に両ダンパー片が重なったダンパーをその部材を挾むように設け、排気時には、ダンパーを隔壁の一部としてコンパクト化を図ったのである。 【0013】また、第2の課題を解決するために、この発明は、ベントキャップと二層管の間に接続筒を介在し、この接続筒でもって、内外管の管路を管路方向の隔壁によって管内を2通路とした二層管構造となるようにしたのである。このようにすれば、上述の実開昭60−37751号公報記載のベントキャップをその二層管に嵌合して開口まで隔壁が至るベント構造を構成することができ、また、後述のバタフライダンパー付きのベントキャップを嵌合して、開口まで隔壁が存在するものとし得る。 【0014】 【発明の実施の形態】管軸方向の隔壁によって管内を2通路とした二層管のベント内にバタフライダンパーを設けたベント構造の上記第1の課題を達成するための発明の実施形態としては、その二層管のベント開口グリル内面から二層管の隔壁に至る分離板を形成し、前記バタフライダンパーは、その両面のダンパー片が前記隔壁又は分離板の両側面にそれぞれ沿うようになっている構成を採用し得る。 【0015】このベント構造は、二層管も含めて種々の部材(部品)でもって製作し得るが、一般には二層管にベントキャップを嵌合して製作するのが施工上も好ましい。そのベントキャップは、例えば、前記二層管が嵌合される筒体の開口部にグリルを形成し、そのグリル内面から前記二層管の隔壁に至る分離板を前記筒体内に設け、その分離板の後縁に上記バタフライダンパーの支軸を位置させて、その両側ダンパー片をグリル側に回動して分離板の両側面にそれぞれ沿わせる構成を採用し得る。 【0016】上記第2の課題を達成するためのこの発明の実施形態としては、大径外管内に小径内管を通した二層管のベント構造の前記二層管とベントキャップとの間に介設される接続筒において、内外筒の二重筒から成り、その外筒の一端に上記二層管の大径外管が嵌合接続され、内筒の一端には二層管の小径内管が嵌合接続され、その内筒の他端は一側面が筒軸方向に徐々に押しつぶされながら拡径して外筒内に溶接されており、前記外筒には前記ベントキャップが嵌合接続される構成を採用し得る。 【0017】この接続筒は、実開昭60−37751号公報記載のベントキャップを嵌合してベント構造とすることもでき、また、バタフライダンパーを有するベント構造においても同様に使用し得る。例えば、大径外管内に小径内管を通した二層管のベント内にバタフライダンパーを設けたベント構造であって、その二層管にその接続筒を接続し、その接続筒に上述のこの発明に係るバタフライダンパー付ベントキャップを接続する。 【0018】なお、二層管は円筒管に限らず、四角、六角などの多角形管のみならず、楕円管にあっても、この発明は採用し得る。この多角形管等の場合には、その形状に、ベントキャップ、接続筒の形状を適合させることは勿論である。 【0019】 【実施例】この発明の一実施例を図1乃至図4に示し、この実施例は、スパイラルダクト管から成る浴室配管1及び便所配管2を途中で一まとめにして二層管(二重管)3として、その端にベント5を嵌着したものである。ベント5は、二重管構造をなす隔壁を有する接続筒10と、その接続筒10に嵌着されるベントキャップ20とから成る。この実施例では、接続筒10までが二層管をなす。 【0020】接続筒10は、図4に示すように、円状外筒11の内部に小径円状内筒12を有し、その内筒12は筒軸方向に一面が徐々に押しつぶされながら拡径して外筒11内面に溶接された構成であり、その内筒12のつぶされ壁13が隔壁をなす。内外筒12、11の一端外周にはパッキング14が嵌着されており、この一端に二層管3が嵌合接続されると、パッキング14によってその接続部がシールされる。 【0021】ベントキャップ20は、図4に示すように、グリル筒21、その接続筒22及び接続筒22内のバタフライダンパー30とから成る。グリル筒21は、前面が格子状になってその開口23から排気される。開口23はスリット状に限らず、円孔、角孔などと排気機能を有する形状であればいずれでもよい。グリル前面下部には排水孔24が形成されている。グリル筒21の前板裏面には分離板25が左右を分けるように設けられており、その中央にはダンパー30のサーモスタット31が通るスリット26が形成されている。 【0022】ベントキャップ20の接続筒22は、そのフランジ27でもってグリル筒21にビス止めされ、その後端にダンパー30の支軸32が設けられている。ダンパー30は、その支軸32に半円形のダンパー片33a、33bが揺動自在に取付けられ、その両片33a、33bをトーションスプリング34で開放方向(円板状になる方向)に付勢している。また、ダンパー片の一方33aの後縁は支軸32から少し後方に突出しており(図2参照)、この突片35が他方のダンパー片33bに当接することにより、両ダンパー片33a、33bの揺動が阻止されて、円形状態が維持される。ダンパー30は、常時は、サーモスタット31によって両ダンパー片33a、33bの重ね状態が維持され、火災等により、サーモスタット31の接合金属が融けてその一部31aが離れることにより、スプリング34でもって両ダンパー33a、33bが開いて(ダンパー30が閉じて)接続筒22、すなわち、二層管路が遮断される。 【0023】この実施例は、以上の構成であり、図2、図3に示すように、接続筒10にベントキャップ20を嵌着することにより組立てられる。このとき、ばね片28によって抜け止めされる。また、その嵌着により、分離板25はダンパー30の両ダンパー片33a、33b間を通って、その後縁(ダンパー30の支軸32)が接続筒10の隔壁13に連続する。 【0024】このベント管は、図1に示すように、建築物の壁Wの開口aに嵌着されて、二層管3が嵌合接続される。この状態は、二層管3が、隔壁13、分離板25(ダンパー30)によって、排気の分離状態を維持してグリル開口23まで連続される。火災等により、サーモスタット31が作動してダンパー30が閉じれば(両ダンパー片33a、33bが開放すれば)、接続筒10、すなわち二層管3は遮断される。 【0025】上記実施例では、ダンパー30を分離板25の後縁に設けたが、図5に示すように、分離板25の途中にスリット25aを形成し、又は分離板25を途中で分割し、そのスリット(分割部)25aにダンパー30の支軸32を入れて、ダンパー30を分離板25の途中に設けたり、分離板25の前縁(グリル筒21の前板後面)に設けることもできる。また、図6に示すように、ダンパー30を接続筒11の隔壁13側に沿わせてもよい。このとき、円管12のくびれ部の形状はダンパー片33a、33bが沿う形状とする。さらに、図7に示すように、ダンパー30は接続筒10の隔壁13の前縁に設けてもよい。このとき、ダンパー30は接続筒10側に取付けられることとなり、同図とは逆に、図6のごとく隔壁13側に沿わすこともできる。 【0026】 【発明の効果】この発明は、以上のように、隔壁(分離板)にダンパーを沿うようにしたので、コンパクトなものとし得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000142595 【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
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| 【出願日】 |
平成11年11月12日(1999.11.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−141296(P2001−141296A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−322683 |
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