| 【発明の名称】 |
送風装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 徳昭
【氏名】芹澤 祐司
【氏名】増田 健司
【氏名】山本 正三
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| 【要約】 |
【課題】取付枠を必要とせず、さまざまな厚さの仕切構造板に容易に施工性よく取付けることができる送風装置を得る。
【解決手段】天井板等の仕切構造板に開設した開口部に本体3を嵌込み、本体3の外向きに張出す取付フランジ7を開口部における室内側口縁の仕切構造板に密接する状態に本体3に設けた取付装置4によって装着する構成の送風装置について、その取付装置4を本体3の外周部に取付フランジ7に対して略直角をなして取付けた支持アーム9と、支持アーム9に接離可能で支持アーム9上を取付フランジ7に近退可能に動く押え金具10と、押え金具10を取付フランジ7に向かう移動方向に付勢するV型バネ11と、押え金具10を取付フランジ7から退離する位置で支持アーム9に近接状態に保持する保持手段12と、保持手段12の保持機能を解除する解除手段13とを備えた構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室内外を仕切る仕切構造板に開設した開口部に本体を嵌込み、同本体の室内側端縁に形成した外向きに張出す取付フランジを前記開口部における室内側口縁の仕切構造板に密接する状態に前記本体に設けた取付装置によって装着する構成の送風装置であって、その取付装置を前記本体の外周部に前記取付フランジに対して略直角をなして取付けた支持アームと、この支持アームに接離可能で支持アーム上を前記取付フランジに近退可能に動く押え金具と、この押え金具を前記取付フランジに向かう移動方向に付勢する付勢手段と、同押え金具を前記取付フランジから退離する位置で前記支持アームに近接状態に保持する保持手段と、この保持手段の保持機能を解除する解除手段とを備えた構成とし、この取付装置は保持手段により押え金具を保持した状態では全体が前記本体の取付フランジの外周より内側に収まり、前記付勢手段により押え金具を前記取付フランジ側へ移動させた状態ではその押え金具の取付フランジ側が前記取付フランジの外周近傍まで前記支持アームから外方へ退離することを特徴とする送風装置。 【請求項2】 請求項1に記載の送風装置であって、付勢手段と保持手段とを拡開方向へバネ力を作用する開脚形状のV型バネで構成した送風装置。 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の送風装置であって、解除手段を開口部の仕切構造板の押圧により押え金具を引込み解除動作する構成とした送風装置。 【請求項4】 請求項1〜請求項3までのいずれかに記載の送風装置であって、押え金具の支持アームの外方への退離動作を支援すべく押え金具には突出部を、支持アームにはこの突出部が係合するガイド孔を設けた送風装置。 【請求項5】 請求項1〜請求項3までのいずれかに記載の送風装置であって、押え金具を略矩形の板状体となすとともに、支持アームに対する移動方向の面内で折曲し略くの字状に構成した送風装置。 【請求項6】 請求項1〜請求項5までのいずれかに記載の送風装置であって、本体の一部にダクト接続可能なダクト接続枠を着脱可能に設け、このダクト接続枠に対して前記本体の取付フランジの背面に重合するフランジを設け、このフランジの背面に対向し同フランジに対して螺進退する固定金具を設けた送風装置。 【請求項7】 請求項6に記載の送風装置であって、固定金具のフランジに対向する面に爪構造を設けた送風装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、換気装置や浴室乾燥装置等、送風機能を果たす送風装置に関し、特に室内外を仕切る天井板や壁板等の仕切構造板に開設した開口部に本体を嵌込み埋込み形態に装着する送風装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】天井構造に埋込んで取付ける換気装置等の送風機は、従来においては天井裏に木枠やチャンネル材による取付枠を設け、この取付枠に本体の取付フランジをネジで直付けにして取付けていることが多い。しかしながら、こうした取付け方法では木枠やチャンネル材を加工して取付枠を構成し、これを天井裏に設置しなければならず、費用も手間もかかるため、例えば特開平11―132524号公報に示されているような換気扇の取付装置が開発されている。 【0003】これは、図11に示すように仕切構造板である天井板40に開けられた取付用の貫通孔41の口縁部を室内側と室外側とにわたって挟持する軽量鉄骨程度の強度を持つコ状金具42を数個使って天井板40に換気扇を取付けるものである。コ状金具42の室内側挟持片43と室外側挟持片44とは天井板40の厚み程度の高さのウェブ部により連結していて、室内側挟持片43の中央には固定ネジ45を遊嵌できるネジ挿通孔が、室外側挟持片44には固定ネジ45をねじ込むことができるねじ込み溝46がそれぞれ設けられている。 【0004】換気扇の取付けはコ状金具42を例えば四個使って行われる。天井板40に開けられた取付用の貫通孔41の口縁部を室内側挟持片43と室外側挟持片44とにより挟持させるようにコ状金具42を装着し、このコ状金具42のネジ挿通孔とねじ込み溝46を使って換気扇の取付フランジを天井板40に固定ネジ45により取付けるものである。この取付け方によれば、木枠やチャンネル材による取付枠が不要であり、直接ねじ締めできない石膏ボードのような天井板40にも換気扇を取付けることができ施工性も良い。この公報のコ状金具42は、室内側挟持片43と室外側挟持片44の間隔が自由端側と奥では二様に異なるように構成され、厚さの異なる二種類の天井板40に対応できるようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の換気扇取付装置においては、取付枠が不要であり、直接ねじ締めできない石膏ボードのような仕切構造板に対しても換気扇を取付けることができるものの、コ状金具42の装着位置の位置決めや、数カ所に及ぶ固定ネジ45のねじ締め操作がかなり面倒であるばかりでなく、種々の厚さの仕切構造板に対しては対応し切れないといった問題点がある。また、換気扇を取外す場合にも固定ネジ45を全て外さなければならず、取外しに手間がかかるといった問題点もある。 【0006】本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題とするところは、取付枠を必要とせず、さまざまな厚さの仕切構造板に容易に施工性よく取付けることができる送風装置を得ることであり、その送風装置の取外し性や取付性能の向上を推進することであり、構成の簡素化を推進することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を達成するために請求項1の発明は、室内外を仕切る仕切構造板に開設した開口部に本体を嵌込み、本体の室内側端縁に形成した外向きに張出す取付フランジを開口部における室内側口縁の仕切構造板に密接する状態に本体に設けた取付装置によって装着する構成の送風装置について、その取付装置を本体の外周部に取付フランジに対して略直角をなして取付けた支持アームと、支持アームに接離可能で支持アーム上を取付フランジに近退可能に動く押え金具と、押え金具を取付フランジに向かう移動方向に付勢する付勢手段と、押え金具を取付フランジから退離する位置で支持アームに近接状態に保持する保持手段と、保持手段の保持機能を解除する解除手段とを備えた構成とし、この取付装置を保持手段により押え金具を保持した状態では全体が本体の取付フランジの外周より内側に収まり、付勢手段により押え金具を取付フランジ側へ移動させた状態ではその押え金具の取付フランジ側が取付フランジの外周近傍まで支持アームから外方へ退離するようにする手段を採用する。 【0008】前記課題を達成するために請求項2の発明は、請求項1に係る前記手段における付勢手段と保持手段とを拡開方向へバネ力を作用する開脚形状のV型バネで構成する手段を採用する。 【0009】前記課題を達成するために請求項3の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに係る前記手段における解除手段を、開口部の仕切構造板の押圧により押え金具を引込み解除動作する構成とする手段を採用する。 【0010】前記課題を達成するために請求項4の発明は、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記手段における押え金具の支持アームの外方への退離動作を支援すべく押え金具には突出部を、支持アームにはこの突出部が係合するガイド孔を設ける手段を採用する。 【0011】前記課題を達成するために請求項5の発明は、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記手段における押え金具を、略矩形の板状体となすとともに、支持アームに対する移動方向の面内で折曲し略くの字状に構成する手段を採用する。 【0012】前記課題を達成するために請求項6の発明は、請求項1〜請求項5までのいずれかに係る前記手段における本体の一部に、ダクト接続可能なダクト接続枠を着脱可能に設け、ダクト接続枠に対して本体の取付フランジの背面に重合するフランジを設け、このフランジの背面に対向しフランジに対して螺進退する固定金具を設ける手段を採用する。 【0013】前記課題を達成するために請求項7の発明は、請求項6に係る前記手段における固定金具のフランジに対向する面に爪構造を設ける手段を採用する。 【0014】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図6によって示す本実施の形態は、室内外を仕切る天井板や壁板等の仕切構造板1に開設した開口部2に本体3を嵌込み、仕切構造板1で仕切られた天井裏空間等の室外側空間に埋込み形態に取付装置4によって装着する換気機能等を果たす送風装置に関するものである。送風装置の本体3は室内に臨ませる一端側が大径の吸込口として開放した段付きの角筒形に構成され、吸込口に対向する他端側にはモーター5が取付けられ全体としては閉塞している。このモーター5の回転軸は本体3内に延出されていて、その軸端に羽根車が装着されている。本体3の外周の一部には排気接続口が開設され、羽根車の回転により吸込口から排気接続口へ向かう換気流が形成される。排気接続口にはダクトの接続を可能に構成されたダクト接続枠6がスライド操作により係脱可能に装着されている。本体3の吸込口の口縁には外向きに張出す取付フランジ7が形成され、ダクト接続枠6にも装着状態で本体3の取付フランジ7の背面に重合するフランジ8が形成されている。 【0015】取付装置4は本体3の取付フランジ7に一端が固定され、図1に示すように取付フランジ7に対して略直角をなして縦方向に取付けられた支持アーム9と、支持アーム9に接離可能で支持アーム9上を取付フランジ7に近退可能に動く押え金具10と、押え金具10を取付フランジ7に向かう移動方向に付勢する付勢手段としてのV型バネ11と、押え金具10を取付フランジ7から退離する位置で支持アーム9に近接状態に保持する保持手段12と、保持手段12の保持機能を解除する解除手段13とを備え、本体3の排気接続口の両側の外周部の対向位置に図1に示すように一つずつ装着されている。 【0016】支持アーム9は図1,2に示すように断面コ状の板金製部品で、矩形の摺動面14と曲げ形成された側縁部15を有し、両側縁部15にはそれぞれ一本ずつスリット16が縦方向に形成されている。摺動面14の背面の取付フランジ7側端部には取付部が形成され、この取付部にV型バネ11の各脚部17のコイル状連結部18が取付けられている(図2参照)。V型バネ11は、一本のバネ線材を曲げ加工して形成され、脚部17の拡開方向にバネ力を作用する開脚状の二本の脚部17が本体3の取付フランジ7から遠退く方向に拡開する状態に支持アーム9にコイル状連結部18において取付けられ、図1に示すように本体3の外周部の段部において支持アーム9の両側縁部15から各脚部17が角状に突出している。V型バネ11の各脚部17は、中央より若干先端寄りの位置で本体3の外周部から離れる方向で、かつ脚部17同士が近づく方向に折曲げられ、押え金具10を保持する保持手段12が一体に構成されている(図1,2参照)。各脚部17の自由端は押え金具10を抜止めするためにリング状に曲げ加工されている。V型バネ11の各脚部17の基部側と支持アーム9の背面とは図3に示すように所定の角度αを持って離反している。 【0017】押え金具10は、支持アーム9の摺動面14の幅に略対応する幅の矩形の平板体の胴部19に左右二本ずつの足を延ばした木登り猿に類似した形状の板金部品として構成されている。胴部19の上部両側から張出した二本の足は、V型バネ11の脚部17を係合させる係合片20であり、拡開形状の二本の脚部を抱き込み得るように自由端側が曲げ込まれている(図1参照)。また、胴部19の下部両側から張出した二本の足は、取付フランジ7側において取付フランジ7に仕切構造板1を胴部19の端とともに押圧する押圧片21であり、図1に示すように内側に角度を持って曲げ込まれている。胴部19の両側の係合片20の上方には、それぞれ自由端が内側に曲げられ支持アーム9の摺動面14を両側において抱きかかえるガイド片22が設けられている。ガイド片22の自由端側は支持アーム9の両側縁部15の各スリット16に係合され、これによって押え金具10は支持アーム9の摺動面14上を本体3の取付フランジ7に近退離する方向に移動することができる。 【0018】解除手段13は、図1に示すように線材を略U字状に曲げ加工して形成され、支持アーム9の幅より少し広い幅をもって並列する二本の腕部23と、この腕部23の接合部24とからなる。二本の腕部23は支持アーム9より若干短く構成されていて、その自由端には支持アーム9のスリット16を通して押え金具10の係合片20に掛止めるフック25が曲げ形成されている(図1参照)。接合部24は本体3の取付フランジ7と略平行となるように曲げられ、支持アーム9の端部から外方へ突出している。 【0019】前述した押え金具10を支持アーム9の摺動面14に沿って取付フランジ7から退離する方向に移動させていくと、係合片20に抱き込まれているV型バネ11の両脚部17は押し縮められていく。係合片20がV型バネ11の各脚部17の自由端のリング部に当る位置まで押え金具10を移動させると、各脚部17の自由端側が略平行となり各係合片20に反対方向のバネ力が掛かり保持手段12の保持機能が働く(図1の右側の取付装置4参照)。この状態では押え金具10にV型バネ11のバネ力が釣り合った状態で掛かっており、押え金具10は取付フランジ7から最も離反した位置で支持アーム9の摺動面14に接近している。押え金具10に両腕部23のフック25が掛止めされている解除手段13も押え金具10の移動とともに移動し、その接合部24が取付フランジ7の背面から浮いた状態で外方へ突出している。この状態の取付装置4は取付け前の待機形態であり、全体が本体3の取付フランジ7の外周より内側に収まっており、外方へ最も突出しているのは図1に示すように解除手段13の接合部24である。 【0020】一方、本体3の排気接続口に接続されるダクト接続枠6にも、取付金具が設けられている。この取付金具は、図5,6に示すように本体3の取付フランジ7の背面に重合するフランジ8の背面に対向しフランジ8に対して螺進退可能な矩形の固定板27により構成されている。固定板27にはそのフランジ8に対向する面に爪構造28が設けられ、フランジ8の外面から挿通されたネジ29が固定板27にねじ嵌めされていて、ネジ29の締め増しにより固定板27がフランジ8側へ螺進し、ネジ29の締め戻しによりフランジ8から螺退する。 【0021】この送風装置は、室内外を仕切る天井板や壁板等の仕切構造板1に開設した開口部2に室内側からの操作で容易にかつ簡単に取付枠等を介することなく直接取付けることができる。以下において、仕切構造板1が天井板である場合を例として本送風装置の取付け方法と、取付装置4ならびに取付金具の機能を説明する。 【0022】まず、天井板の所定位置に本体3の取付フランジ7を除く角筒部分が挿通できる開口部2を開設する。この開口部2にまずダクト接続枠6を室内側から入れ、ダクト(図示しない)との接続操作を済ませてから、フランジ8と取付金具の固定板27との間に開口部2口縁の天井板の一部が位置するようにし、ネジ29を締め増して固定板27をフランジ8側に螺進させ、フランジ8と固定板27により天井板を爪構造28が食い込む状態に挟持させる。これにより、ダクト接続枠6は単独に天井板にしっかりと固定され、固定板27の爪構造28の天井板への食い付きにより、振動等が加わっても変位することもなく、ダクト等の荷重も担いうる状態に取付けられる。 【0023】次に、取付装置4を待機形態(押え金具10が保持手段12により保持された状態)にした本体3を取付フランジ7を下にしてダクト接続枠6との接続ができる方向にして開口部2に室内側から挿通させていく。ダクト接続枠6に本体3の排気接続口をスライドさせるようにして接続しながら押し込んでいくと、天井板の開口部2の口縁が外方へ突出した解除手段13の接合部24に当る。さらに本体3へ押込み力を加えると、解除手段13の接合部24が押し下げられ、その腕部23に連結された押え金具10が支持アーム9の摺動面14に沿って引き下ろされ、V型バネ11の保持手段12から外れ、押え金具10の保持が解除される。 【0024】保持手段12の保持から解除された押え金具10は、V型バネ11の両脚部17の拡開バネ力を即座に受けて取付フランジ7側に移動し、本体3の取付フランジ7と押え金具10の押圧片21及び胴部19の端との間に天井板の開口部2の口縁をV型バネ11の付勢を受けた状態でしっかりと挟持する。この間、V型バネ11の脚部17と支持アーム9の背面とには所定の角度αが設定されているため、脚部17に係合している押え金具10の係合片20はその両端部の上部が本体3側へ押される。この結果、押え金具10の押圧片21の下端部が支持アーム9の摺動面14から浮き上がることになる。即ち、押え金具10の係合片20がV型バネ11のV形状部分に至った状態では、V型バネ11は押え金具10の下部を支持アーム9の摺動面14から離反する方向に付勢するとともに、押え金具10を取付フランジ7側へ移動させる方向にも付勢することになり、これにより、押え金具10の下部は取付フランジ7の外周近傍まで支持アーム9から外方へ退離し、二つの取付装置4によりしっかりと天井板に本体3が固定される。 【0025】本体3の固定とともに本体3とダクト接続枠6も接続状態になり、ダクト接続枠6側の固定板27による固定機能も本体3側の安定にも関与することになる。保持手段12の保持が解除手段13により解除されて固定状態に押え金具10が移行する時間はわずかであり、ワンタッチで本体3の天井板への取付けは完了する。取付け状態の本体3及びダクト接続枠6の取外しは、取付け時の手順を逆にすればよく、本体3については本体3を室内側に引き抜いていけば、取付装置4は待機形態に復帰しそのまま開口部2から抜取ることができ、取付け取外しの際の施工性、作業性はいずれも良好である。このように、この送風装置は取付枠を必要とせず、さまざまな厚さの天井板等の仕切構造板1に容易に施工性よく取付けることができる。なお、本体3の吸込口は室内側に着脱可能に装着される通風可能な化粧パネル(図示しない)によって被覆される。 【0026】押え金具10を機能させる付勢手段としてV型バネ11は構造が簡単で、バネ力の設定や付勢力の調整が容易であり組立て易く適用し易いが、紡錘形等のリング状バネを使って付勢手段を構成することもできる。この場合にもV型バネ11と同様に保持手段12を付勢手段に一体に構成して構成を簡素にすることが可能である。また、仕切構造板1が壁板等であっても軽量な送風装置の取付けは可能である。ただし、壁板に取付ける場合には、本体3の自重に十分耐え得る付勢力をもつ付勢手段を構成する必要がある。 【0027】実施の形態2.図7によって示す本実施の形態は、実施の形態1で示した送風装置の取付装置4に動作をより円滑にする工夫を講じたものであり、それに係る構成以外は実施の形態1で示したものと同じである。従って、実施の形態1のものと同じ部分については実施の形態1のものと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。 【0028】本実施の形態の送風装置は、取付装置4における押え金具10の支持アーム9の外方への退離動作の円滑化を図ったものであり、図7に示すように押え金具10にはその胴部19の下端に支持アーム9の摺動面14側に突出する突出部30が形成されている。一方、支持アーム9の摺動面14の反取付フランジ7側にはこの突出部30が係合する縦長のガイド孔31が設けられている。ガイド孔31の取付フランジ7側端には傾斜をもつガイド面32が形成され、押え金具10の移動とともに突出部30がガイド孔31から抜出し、あるいはガイド孔31に係合するように構成されている。突出部30がガイド面32に沿って移動しガイド孔31から抜出すことにより、押え金具10は支持アーム9の摺動面14から斜めに離反する形態となる。この構成の採用により保持手段12の保持が解除された後の押え金具10の押圧片21の支持アーム9の摺動面14からの浮き上りが円滑になり、取付作業がよりし易くなる。これ以外の機能は実施の形態1のものと同じである。なお、ガイド面32は突出部30に反りを付けることにより省くこともできる。 【0029】実施の形態3.図8によって示す本実施の形態は、実施の形態1で示した送風装置の取付装置4に動作をより円滑にする工夫を講じたものであり、それに係る構成以外は実施の形態1で示したものと同じである。従って、実施の形態1のものと同じ部分については実施の形態1のものと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。 【0030】本実施の形態も前述の実施の形態2と同様に、取付装置4における押え金具10の支持アーム9の外方への退離動作の円滑化を図ったものである。この送風装置の取付装置4の押え金具10は略矩形の板状体に構成され、支持アーム9に対する移動方向の面内で折曲され、略くの字状に構成されている。折曲部33は押え金具10の胴部19の係合片20を結ぶ線上くらいの位置に設定され、解除手段13との連結側の面は支持アーム9の摺動面14から離反する方向に折れ曲がっている。この構成を採用することにより、解除手段13による引っ張り力が作用すると押え金具10に折曲部33を軸とするモーメントがかかり、V型バネ11の作用による摺動面14上の移動とともに押圧片21が支持アーム9の摺動面14から円滑に浮き上がることになり、取付作業がよりし易くなる。これ以外の機能は実施の形態1のものと同じである。 【0031】実施の形態4.図9によって示す本実施の形態は、実施の形態1〜実施の形態3で示した送風装置における取付装置4の保持手段12を付勢手段とは別に構成したものであり、それに係る構成以外は実施の形態1,2,3で示したものと同じである。従って、実施の形態1,2,3のものと同じ部分については各実施の形態のものと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。 【0032】本実施の形態の送風装置もその取付装置4の押え金具10が、実施の形態3で示したもののように略矩形の板状体に構成され、支持アーム9に対する移動方向の面内で折曲され略くの字状に構成されている。折曲部33は押え金具10の胴部19の係合片20を結ぶ線上くらいの位置に設定され、解除手段13との連結側の面は支持アーム9の摺動面14から離反する方向に折れ曲がっている。そして、この連結側の面の略中央には係合孔34が開けられている。V型バネ11は保持手段12を構成せず両脚部17が直線状に自由端側まで延びた簡素な構成となっている。保持手段12は、支持アーム9の摺動面14の端に装着された板バネで構成されている。 【0033】板バネには外方への反りが設けられ、押え金具10の係合孔34に係脱可能な突起35が設けられている。板バネの突起35に係合孔34を係合させることにより押え金具10は保持され、取付装置4は待機形態となる。待機状態の押え金具10は板バネのばね力を受け折曲部33を軸とするモーメントがかかり、支持アーム9の摺動面14に近接した状態に保持される。解除手段13からの引っ張り力で係合孔34から板バネの突起35が抜出すと、押え金具10は実施の形態1で示したような動作をして本体3の取付け機能を果たす。これ以外の機能は実施の形態1,2,3のものと同じである。 【0034】実施の形態5.図10によって示す本実施の形態は、実施の形態1〜実施の形態4で示した送風装置における取付装置4の解除手段13に機能の安定性をより高める工夫を講じたものであり、解除手段13に係る構成以外は実施の形態1,2,3,4で示したものと同じである。従って、実施の形態1,2,3,4のものと同じ部分については各実施の形態のものと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。 【0035】本実施の形態の送風装置では、取付装置4の解除手段13が線材でなく帯状の板金で構成されている。即ち、帯状の鋼板の両端を曲げ、一方を押え金具10との連結構造36とし、他方を天井板等の仕切構造板1に当る作用部分37として構成されている。線材では捩れ等により支持アーム9の一部等に引っ掛かり解除機能が不安定になることも有り得るが、剛性の高い帯状の鋼板によれば、押え金具10への力の伝達も円滑に行われ、スムーズな解除動作が実現することになる。これ以外の機能は各実施の形態のものと同じである。 【0036】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、取付枠を必要とせず、さまざまな厚さの仕切構造板に容易に施工性よく取付けることができる送風装置が得られる。 【0037】請求項2の発明によれば、請求項1に係る前記効果とともに構成の簡素化を推進できる。 【0038】請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2のいずれかに係る前記効果とともに取外し性や取付性能の向上を推進することができる。 【0039】請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記効果とともに取付性能が一層向上する。 【0040】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記効果とともに取付性能がさらに向上する。 【0041】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求項5までのいずれかに係る前記効果とともに振動や荷重に対してより確りした取付状態を確保できる。 【0042】請求項7の発明によれば、請求項6に係る前記効果とともに取付状態がより安定したものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月20日(1999.9.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−91009(P2001−91009A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−265192 |
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