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【発明の名称】 クリーンルーム設備
【発明者】 【氏名】後藤田 龍介

【氏名】加藤 浩二

【氏名】田中 晃

【氏名】高橋 稔

【氏名】渡辺 幸次

【氏名】真木 愛一郎

【氏名】佐々木 央

【要約】 【課題】作業領域における清浄度を省エネルギ且つ低コストで向上させることができるクリーンルーム設備を提供する。

【解決手段】クリーンルーム設備10は、室12の内部に空気調和機14が設置され、この空気調和機14の内部にエアフィルタ22が配設されている。また、空気調和機14は、清浄エアの吹出口18が天井面12C近傍に形成され、天井面12Cに沿って清浄エアを吹き出す。一方、気流制御板26A〜26Cは、清浄エアの吹出方向の天井面12Cに並設されており、吹出口18から吹き出された清浄エアを下方に方向転換させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】除塵手段を有するとともに、該除塵手段によって除塵された清浄エアをクリーンルーム設備の室内の側方から該室の天井面に沿って吹き出す空気調和機と、前記室の天井面近傍に設置され、前記空気調和機から吹き出された清浄エアの気流方向を制御する気流方向制御手段と、を備えたことを特徴とするクリーンルーム設備。
【請求項2】前記気流方向制御手段は、前記空気調和機から吹き出される清浄エアの吹出方向に設置された1個以上の気流制御板によって構成され、該気流制御板に前記清浄エアが衝突することによって前記清浄エアの気流の向きが下向きに変えられることを特徴とする請求項1記載のクリーンルーム設備。
【請求項3】前記気流制御板は、複数個設置されるとともに、前記空気調和機から離れるに連れて高さ及び/又は幅が大きくなることを特徴とする請求項2記載のクリーンルーム設備。
【請求項4】前記気流制御板は、通気性を有する部材によって形成されることを特徴とする請求項2又は3記載のクリーンルーム設備。
【請求項5】除塵手段を有するとともに、該除塵手段によって除塵された清浄エアをクリーンルーム設備の室内の側方から該室の天井面に沿って吹き出す空気調和機と、前記室の天井面近傍で、前記空気調和機から吹き出される清浄エアの吹出方向に設置され、前記空気調和機から吹き出されるエアが衝突することによって前記清浄エアの気流の向きを変える1個以上の気流制御板と、前記空気調和機から吹き出されるエアの風量を調節し、前記気流制御板に衝突するエアの風量を制御する風量調節手段と、を備えたことを特徴とするクリーンルーム設備。
【請求項6】前記気流制御板は、衝突するエアの風速によってその姿勢を変えることを特徴とする請求項5記載のクリーンルーム設備。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造や食品・薬品工場などにおけるクリーンルーム設備に係り、特に省エネルギでかつ低コスト化が要求されるクリーンルーム設備に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化、微細化に伴い、クリーンルーム設備の室内に要求される清浄度が年々厳しくなってきている一方で、省エネルギや低コスト化を図ったクリーンルーム設備の建設が要望されている。クリーンルーム設備は、室内に要求される清浄度によって除塵システムが異なるが、基本的には、清浄エアの吹き出し気流方向と循環風量を可変することで対応している。例えば、液晶装置、精密機械工業、薬品、食品工場等に適用されるクラス100から10000程度の比較的低清浄度のクリーンルーム設備では、室内に空気調和機が設置され、この空気調和機が天井面に配設された除塵装置にダクトを介して連結される。そして、前記空気調和機によって調温調湿されたエアが前記除塵装置に送気されると、該除塵装置によってエアに浮遊する微粒子が高効率で除去され、その清浄エアが室内に吹き出される。ここで、前記除塵装置としては、HEPAフィルタやULPAフィルタなどの高性能エアフィルタが主に適用され、室内と空気調和機とを循環するエアがこの除塵装置を通過することによって、室内の塵埃濃度が希釈され、室内を所定の清浄度に保つことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のクリーンルーム設備は、空気調和機と除塵装置を連結するダクトや、天井面に設置する除塵装置が大量に必要となり、クリーンルーム設備のイニシャルコストが高くなるという欠点がある。また、除塵装置を天井面に設置するための天井パネルも必要となるため、その工事費用も発生し、コストパフォーマンスが良いとは言えない。
【0004】一方、これらの欠点を解消するクリーンルーム設備として、図13に示すようなクリーンルーム設備1が考えられている。このクリーンルーム設備1は、室2内に設置した空気調和機3の内部に、除塵装置4が設けられている。したがって、空気調和機3は、天井面5の近傍の吹出口6から、前記除塵装置4によって除塵した清浄エアを吹き出すことができる。このクリーンルーム設備1によれば、空気調和機3と除塵装置4を連結するダクトや、除塵装置4を設置するための天井パネルが不要となり、イニシャルコストを低減させることができる。しかし、このクリーンルーム設備1によって得られる室2内の清浄度の性能は明らかではない。
【0005】そこで、本発明の発明者が、前記クリーンルーム設備1によって得られる室2内の塵埃分布を調べたところ、天井面5に近いほど清浄度が高く、床面7に近いほど清浄度が低いことが明らかになった。即ち、空気調和機3から吹き出された清浄エアは、室2の天井面5の近傍に滞留し、最終的に清浄度が要求される作業領域高さ(一般には床上1000mm程度)には十分な風量が到達しない。この欠点を改善するためには、空気調和機3から吹き出される清浄エアの風量を増加させて循環風量を確保すれば良いが、この場合、空気調和機3の内部の送風機を大型化しなくてはならないので、イニシャルコストが増加したり、送風運転のための動力コストが大幅アップするという問題が発生する。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、作業領域における清浄度を省エネルギ且つ低コストで向上させることができるクリーンルーム設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前記目的を達成するために、除塵手段を有するとともに、該除塵手段によって除塵された清浄エアをクリーンルーム設備の室内の側方から該室の天井面に沿って吹き出す空気調和機と、前記室の天井面近傍に設置され、前記空気調和機から吹き出された清浄エアの気流方向を制御する気流方向制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、前記空気調和機から吹き出された清浄エアを、前記気流方向制御手段によって方向転換させて、室内の作業領域に向けることができるので、前記清浄エアの吹出風量を大幅に増加させなくても、清浄エアを作業領域に到達させることができる。したがって、本発明によれば、前記作業領域の清浄度を省エネルギ且つ低コストで向上させることができる。
【0009】請求項5記載の発明は前記目的を達成するために、除塵手段を有するとともに、該除塵手段によって除塵された清浄エアをクリーンルーム設備の室内の側方から該室の天井面に沿って吹き出す空気調和機と、前記室の天井面近傍で、前記空気調和機から吹き出される清浄エアの吹出方向に設置され、前記空気調和機から吹き出されるエアが衝突することによって前記清浄エアの気流の向きを変える1個以上の気流制御板と、前記空気調和機から吹き出されるエアの風量を調節し、前記気流制御板に衝突するエアの風量を制御する風量調節手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明によれば、前記風量調節手段が前記空気調和機から吹き出されるエアの風量を調節することによって、前記気流制御板に衝突するエアの風量が制御される。したがって、気流制御板に衝突するエアの風量を調節して、室内に形成される気流の分布を制御することができる。これによって、室内の所定の領域を浄化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に係るクリーンルーム設備の好ましい実施の形態について詳説する。
【0012】図1及び図2は、第1の実施の形態のクリーンルーム設備10の概略構造を示す縦断面図、及び平面断面図である。
【0013】同図に示すように、クリーンルーム設備10の室12の内部には、中央部に装置類11、11が設置されるとともに、側壁12A、12Aに沿って空気調和機14、14が配置されている。空気調和機14は、エアの吸引口16とエアの吹出口18を有するとともに、内部にファン20、エアフィルタ(除塵手段に相当)22、及び温湿度調節装置(図示せず)を備えている。したがって、ファン20を駆動すると、吸引口16からエアが空気調和機14内に吸引され、吸引されたエアが温湿度調節装置で調温調湿度され、エアフィルタ22で除塵された後、清浄エアとして吹出口18から室12内に吹き出される。なお、前記エアフィルタ22は、HEPAフィルタやULPAフィルタなどが用いられる。
【0014】また、前記空気調和機14の吸引口16は、床面12Bの近傍に形成され、前記吹出口18は、天井面12Cの近傍に形成されている。したがって、空気調和機14は、清浄エアを、吹出口18から天井面に沿って吹き出す。これにより、吹き出された清浄エアは、気流が壁面に沿いやすいというコアンダ効果によって、吹出口18からより遠くまで到達することができる。
【0015】前記室12の天井面12Cには、空気調和機14のエアの吹出方向に、1個以上の気流制御板26A、26B、26Cが設置されている。気流制御板26A〜26Cは、湾曲されて形成されており、空気調和機14の吹出口18から吹き出された清浄エアを下方に向けて方向転換させるようになっている。
【0016】気流制御板26A〜26Cの高さHは、空気調和機14から離れるに連れて大きくなるように設定される。即ち、気流制御板26A、26B、26Cの順に高さHが大きくなっている。したがって、空気調和機14から吹き出されたエアは、空気調和機14に近い気流制御板26Aだけでなく、空気調和機14から離れた気流制御板26B、26Cにも衝突しやすくなる。これにより、全ての気流制御板26A〜26Cに清浄エアが衝突し、全ての気流制御板26A〜26Cにおいて清浄エアの方向を下方に転換させることができる。
【0017】また、気流制御板26A〜26Cの幅Wは、図2に示すように、空気調和機14の吹出口18の幅よりも広く形成され、好ましくは吹出口18の幅の2倍以上に形成される。これにより、空気調和機14から吹き出されたエアは、気流制御板26A〜26Cに確実に衝突する。
【0018】次に上記の如く構成されたクリーンルーム設備10の作用について図1に基づいて説明する。
【0019】前記空気調和機14は、ファン20を駆動することによって、吸引口16からエアを吸い込み、吸い込んだエアを温湿度調節及び除塵した後、吹出口18から清浄エアとして吹き出す。吹き出された清浄エアは、天井面12Cに沿って気流を形成し、天井面12Cに設置した気流制御板26A〜26Cに衝突する。このとき、気流制御板26A〜26Cの高さHが、空気調和機14から離れるに連れて大きく形成されているので、前記清浄エアは、全ての気流制御板26A〜26Cに衝突する。気流制御板26A〜26Cに衝突した清浄エアは、下方に向けて方向転換され、下降流を形成する。これによって、室12の内部全体に清浄エアの下降流が形成され、室12の中央部の作業領域にも清浄エアが到達する。
【0020】このように、第1の実施の形態のクリーンルーム設備10によれば、空気調和機14から室12の天井面12Cに沿って清浄エアを吹き出すとともに、この清浄エアを天井面12Cに設置した気流制御板26A〜26Cによって下方に方向転換させたので、空気調和機14から吹き出す清浄エアの風量を大幅に増加させなくても、室12の中央部の作業領域に清浄エアを到達させることができる。これにより、コストを増やすことなく、前記作業領域の清浄度を向上させることができる。
【0021】また、クリーンルーム設備10によれば、エアフィルタ22を空気調和機14の内部に配設したので、空気調和機14とエアフィルタ22を連結するダクトが不要になり、クリーンルーム設備10のイニシャルコストを低減させることができる。
【0022】さらに、クリーンルーム設備10によれば、天井面12Cに沿って清浄エアを吹き出し、この清浄エアを下方に方向転換させるので、図1に示したように、室12の内部に装置類11、11等の障害物が設置されている場合にも、室12内全体に清浄エアを供給することができる。
【0023】なお、気流制御板26A〜26Cの数や形状は、上述した第1の実施の形態に限られるものではなく、空気調和機14から吹き出された清浄エアの方向を下方に向けるものであればよい。例えば、図3に示す気流制御板28A〜28Cは平板によって形成され、下端が空気調和機14と反対側に傾くようにして設置される。この場合も、気流制御板28A〜28Cによって室12内に下降流が形成され、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0024】次に第2の実施の形態のクリーンルーム設備30について説明する。
【0025】図4に示すクリーンルーム設備30は、室12の天井面12Cに可動型の気流制御板32A〜32Cが設置されている。この気流制御板32A〜32Cは、空気調和機14の吹出口18から吹き出された清浄エアが衝突すると、その清浄エアの風速に応じて図中2点鎖線で示すように、後方に傾くようになっている。また、気流制御板32A〜32Cは、第1の実施の形態と同様に、空気調和機14側から順に高さHが大きくなるように形成されるとともに、幅Wが吹出口18の幅よりも広く形成されている。
【0026】空気調和機14のファン20には、該ファン20の回転数を制御する風量調節回路34が接続され、この風量調節回路34によってファン20の回転数が制御されて、吹出口18から吹き出される清浄エアの風量が調節される。なお、図1で示した第1の実施の形態と同一若しくは類似の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0027】上記の如く構成された第2の実施の形態のクリーンルーム設備30は、風量調節回路34がファン20の回転数を制御することによって、空気調和機14から吹き出す清浄エアの風量を、大、中、小の3段階に調節する。
【0028】まず、吹出風量を小に調節した場合、清浄エアは、比較的低風速で吹き出される。この低風速の清浄エアは、到達距離が短いので、図5(A)に示すように、1番目の気流制御板32Aに衝突し、この気流制御板32Aの下方において下降流を集中的に形成する。これにより、気流制御板32Aの下方領域が集中して浄化される。
【0029】また、吹出風量を中に調節した場合、清浄エアは、吹出風量を小に調節した場合よりも、少し速い風速で吹き出される。この清浄エアは、図5(B)に示すように、2番目の気流制御板32Bまで到達し、この気流制御板32Bに衝突して下降流を形成する。このとき、1番目の気流制御板32Aには比較的速い速度の清浄エアが衝突するので、気流制御板32Aは後方に傾けられる。したがって、1番目の気流制御板32Aの下方では下降流があまり発生せず、2番目の気流制御板32Bの下方において下降流が集中して形成され、気流制御板32Bの下方領域が集中して浄化される。
【0030】また、吹出風量を大に調節した場合、清浄エアは、吹出風量を中に調節した場合よりも、少し速い風速で吹き出される。この清浄エアは、図5(C)に示すように、3番目の気流制御板32Cまで到達し、この気流制御板32Cに衝突して下降流を形成する。このとき、1番目の気流制御板32Aと、2番目の気流制御板32Bには、比較的速い速度のエアが衝突するので、気流制御板32A、32Bは後方に傾けられる。したがって、気流制御板32A、32Bの下方では下降流があまり発生せず、3番目の気流制御板32Cの下方において集中して下降流が形成される。これにより、気流制御板32Cの下方領域が集中して浄化される。
【0031】このように、吹出風量を小にすると第1の気流制御板32Aの下方領域が集中的に浄化され、吹出風量を中にすると第2の気流制御板32Bの下方領域が集中的に浄化され、吹出風量を大にすると第3の気流制御板32Cの下方領域が集中的に浄化される。したがって、図6に示すように、風量調節回路34が清浄エアの吹出風量を小→中→大→中→小と変化させ、これを繰り返すことによって、集中的に浄化される領域が順次変化し、室12の内部全体が均等に浄化される。
【0032】このように、第2の実施の形態のクリーンルーム設備30によれば、衝突するエアの風速によって可動型の気流制御板32A〜32Cがその姿勢を変えるので、室12内の所定の領域を集中して浄化することができる。したがって、風量調節回路34が空気調和機14から吹き出すエアの風量を順次変化させると、各気流制御板32A〜32Cに衝突するエアの風速が変化するので、集中的に浄化される領域を順次変えることができる。これにより、室12の内部に塵埃の滞留域が形成されなくなり、室12内全体を均等に浄化することができる。
【0033】また、クリーンルーム設備30は、第1の実施の形態のクリーンルーム設備10と同様に、気流制御板32A〜32Cによって清浄エアを下方に方向転換する構造なので、空気調和機14から吹き出すエアの風量を大幅に増加させなくても室12内全体を浄化することができ、クリーンルーム設備30のコストを削減することができる。また、クリーンルーム設備30は、空気調和機14とエアフィルタ22とを連結するダクトが不要になるので、クリーンルーム設備30のイニシャルコストを削減することができる。
【0034】なお、上述した第2の実施の形態では、風量調節回路34が空気調和機14から吹き出すエアの風量をステップ的に変化させたが、これに限られるものではない。例えば、図7に示すように、清浄エアの吹出風量を正弦波的に変化させると、清浄エアの吹出風量がスムーズに変化するので、室12内に発生する清浄エアの気流もスムーズに変化する。
【0035】また、可動型の気流制御板32A〜32Cは、空気調和機14から吹き出される清浄エアの風量に応じて、その姿勢を変えるのであればよく、例えば、可撓性を有する板材や布材によって気流制御板32A〜32Cを形成したり、天井面12Cに回動自在に支持された平板によって気流制御板32A〜32Cを形成してもよい。
【0036】さらに、可動型の気流制御板32A〜32Cの数は、複数に限られるものではなく、1つの気流制御板であってもよい。この場合、気流制御板に衝突する清浄エアの風速を制御することによって、衝突した際の気流制御板の角度を調節し、これによって、気流制御板が方向転換する気流方向を制御する。
【0037】また、上述した第1及び第2の実施の形態において、気流制御板26A〜26C、32A〜32Cとして、通気性を有する部材を用いてもよい。例えば、図8に示す気流制御板40A〜40Cは、多孔板によって構成されている。したがって、各気流制御板40A〜40Cに到達した清浄エアの一部は、その気流制御板40A〜40Cを通過するので、空気調和機14から吹き出された清浄エアの到達距離が長くなる。これにより、空気調和機14の吹出風量を減少させることができる。
【0038】また、第1及び第2の実施の形態の気流制御板26A〜26C、気流制御板32A〜32Cの設置場所は、天井面12Cに限られるものではなく、空気調和機14からのエアの吹出方向に配置されていればよい。したがって、図9に示すように、気流制御板42A〜42Cを吊りボルト(図示せず)等で天井面12Cに懸吊することによって、中空状に配置してもよい。これにより、清浄エアが気流制御板42A〜42Cの上方にも流れるので、室12内の上側領域に滞留域が形成されなくなり、室12内全体の清浄度を向上させることができる。
【0039】また、気流制御板26A〜26C、32A〜32Cの平面形状は、上述した第1、第2の実施の形態に限られるものではない。例えば、図10に示すように、気流制御板44A〜44Cの平面形状をV字状に形成すると、空気調和機14から吹き出された清浄エアが両側壁12D、12Dの方向に広がるので、清浄エアを室12内により均等に供給することができる。
【0040】さらに、図11に示す気流制御板46A〜46Cは、空気調和機14から離れるに連れて幅Wが大きく形成されている。これにより、後方の気流制御板46Cにも清浄エアが衝突し易くなるので、清浄エアを室12内に均等に供給することができる。
【0041】なお、上述した実施の形態は、いずれも空気調和機14、14を両側壁12A、12Aに配置した例であるが、これに限定されるものではなく、図12に示すように、片側の側壁12Aにのみ空気調和機14を設置してもよい。この場合、前述したように、気流制御板48A〜48Eを多孔板によって構成すると、吹き出されたエアの到達距離が延びて、空気調和機14から離れた気流制御板48D、48Eにも清浄エアが衝突する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリーンルーム設備によれば、空気調和機から吹き出された清浄エアを気流方向制御手段によって方向転換するので、前記清浄エアの吹出風量を大幅に増加させなくても、清浄エアを室内の作業領域に到達させることができる。したがって、本発明によれば、前記作業領域の清浄度を省エネルギ且つ低コストで向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005452
【氏名又は名称】日立プラント建設株式会社
【出願日】 平成11年9月21日(1999.9.21)
【代理人】 【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
【公開番号】 特開2001−91005(P2001−91005A)
【公開日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願番号】 特願平11−267461