| 【発明の名称】 |
放電点火式ガスライター |
| 【発明者】 |
【氏名】市川 敏弘
【氏名】斉藤 正樹
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| 【要約】 |
【課題】押下手段の押下げ操作によって燃料ガスの噴出及び点火を行う放電点火式ガスライターで、押下手段の押下げ動作を不能にするロック機構の操作性、動作安定性、着火特性を確保しつつ変更部品の低減及び組付性を確保する。
【解決手段】バルブ機構32を開閉作動する作動レバー4と点火手段5と押下げ操作により作動レバー4を操作すると共に点火動作を行う押下手段6を備え、この押下手段6は操作キャップ7とロック位置と解除位置とに移動可能なストッパー部材8とストッパー部材8をロック位置の方向に付勢する付勢部材9とからなり、ストッパー部材8の両側部の前後方向に延びる摺動部81を操作キャップ7に摺動自在に支持して組み付け、付勢部材9の弾性片91が両側部でストッパー部材8の摺動部81に係合してロック方向に付勢し、ストッパー部材8を操作キャップ7に押し付ける方向に操作して解除位置に移動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、該ライター本体の燃料ガスをバルブ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、該燃料供給手段におけるバルブ機構を開閉作動する作動レバーと、前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する放電点火手段と、押下げ操作により前記作動レバーを操作すると共に前記点火手段による点火動作を行う押下手段とを備えた放電点火式ガスライターにおいて、前記押下手段は、圧電ユニットに連接された操作キャップと、一部が前記ライター本体に係止して操作キャップの押下げ動作を不能とするロック位置と該係止を解除して操作キャップの押下げ動作を許容する解除位置とに移動可能なストッパー部材と、該ストッパー部材をロック位置の方向に付勢する付勢部材とを備え、前記ストッパー部材は前記操作キャップの両側部に前後方向に延びる摺動部を有し、該摺動部が操作キャップに摺動自在に支持されてストッパー部材が操作キャップと一体に押下げ移動可能にかつ前記ロック位置と解除位置とに移動可能に組み付けられ、前記付勢部材は弾性片で構成されて前記操作キャップの両側部に配設され、前記ストッパー部材の摺動部に係合して該ストッパー部材をロック方向に付勢し、前記ストッパー部材を操作キャップに押し付ける方向に操作することでロック位置から解除位置に移動させることを特徴とする放電点火式ガスライター。 【請求項2】 前記付勢部材が操作キャップと一体に成形された弾性片で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の放電点火式ガスライター。 【請求項3】 前記付勢部材が操作キャップと別体に形成された弾性片で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の放電点火式ガスライター。 【請求項4】 前記ストッパー部材は、操作キャップの両側面及び後面を覆う周壁を有することを特徴とする請求項1に記載の放電点火式ガスライター。 【請求項5】 前記ストッパー部材は、操作キャップの上面の少なくとも後部を覆う操作部を備えたことを特徴とする請求項1又は4に記載の放電点火式ガスライター。 【請求項6】 前記操作キャップは前記ストッパー部材の摺動部の内面に突出する突起と係合するフック部を有し、両者の係合でストッパー部材のロック方向への移動位置を規制することを特徴とする請求項1に記載の放電点火式ガスライター。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、押下手段の押下げ操作によって燃料ガスの噴出及び点火を行う放電点火式ガスライターに関し、特に上記押下手段の押下げ動作を不能にするロック機構の操作性及び動作安定性を改良する構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、押下手段(操作キャップ)の押下げ操作によって、バルブ機構を動作させて噴出ノズルから燃料ガスを噴出させると同時に、圧電ユニットを動作させて放電点火を行う放電点火式(ピエゾ式)ガスライターにおいて、このライターの不使用状態では押下手段を押下げ操作不能なロック状態として点火ロックを行う一方、使用に際してはロック状態を解除する操作を行うことで押下手段の押下げ操作を可能とするようにした各種のロック機構が知られている。 【0003】例えば、第1の先行例としてのロック機構は、米国特許第5,145,358号明細書に示されるように、操作キャップの上面の一部にストッパー部材が該操作キャップの押下げ動作を阻止するロック位置とこれを解放する解除位置とに移動可能にかつロック位置に付勢されて設けられ、このストッパー部材の上端部をスライド操作することでロック位置から解除位置に操作するようにしたものが知られている。 【0004】また、第2の先行例としてのロック機構は、米国特許第5,885,069号明細書に示されるように、圧電ユニットを中心に操作キャップ全体をロック位置と解除位置の間を移動可能に形成し、前記操作キャップと一体にロック位置に付勢する弾性部が設けられたものが知られている。 【0005】さらに、第3の先行例としてのロック機構は、米国特許第5,833,448号明細書に示されるように、圧電ユニットと操作キャップとの組付品の全体を傾動させてロック位置と解除位置の間を移動可能に設け、別部品の弾性部材により組付品をロック位置に付勢する構造としたものが知られている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかして、前記のような各種ガスライターでは、ロック機構の解除操作部分が小さく操作性に難点があるか、ロック機構の動作が不安定となるか、ロック機構の操作に伴って操作キャップが押下げ方向と異なる方向に移動して点火操作が不安定となる恐れがあり、さらに、従前の量産品に対する部品変更が多く、また組み付けが煩雑となってコスト的に不利となる問題を有している。 【0007】具体的には、前記第1の先行例では、操作キャップ表面の一部分に小さな操作部を有するロック部材をスライド可能に設けて該ロック部材を操作するため、ロック解除操作が難しく通常の着火操作が行いにくい問題がある。また、ロック部材を付勢するコイルスプリングを操作キャップ内の圧電ユニット上部に配置しているため、圧電ユニットの位置がロック機構を有さない従前のものと変わり、変更部品が多いと共に、スプリングの組み付け作業が煩雑で製造コストが高くなる問題がある。 【0008】第2の先行例では、圧電ユニットを中心に操作キャップ全体がロック位置と解除位置とに移動する構造であるので、操作キャップの押下げ操作の安定性の確保の点、及び圧電ユニットと操作キャップの係止が不安定となって衝撃等に対する組付け強度の低下が懸念される。 【0009】第3の先行例では、圧電ユニットと操作キャップとの組付品全体を傾斜させてロック解除する構造であるので、圧電ユニットの位置が不安定となると共に、ノズルとの放電距離が点火操作毎に変化して点火性能が確保しにくくなる。また、操作キャップとライター本体との隙間が外部に露出し、異物等が侵入して着火動作及び消火動作を阻害する懸念があり、組付け強度の低下も懸念される。 【0010】本発明は上記点に鑑み、ロック機構の操作性、動作安定性、点火特性を確保しつつ変更部品の低減及び組付け性の向上を図ってコスト的に有利となるようにした放電点火式ガスライターを提供せんとするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発明の放電点火式ガスライターは、燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、該ライター本体の燃料ガスをバルブ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、該燃料供給手段におけるバルブ機構を開閉作動する作動レバーと、前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する放電点火手段と、押下げ操作により前記作動レバーを操作すると共に前記点火手段による点火動作を行う押下手段とを備えた放電点火式ガスライターにおいて、前記押下手段は、圧電ユニットに連接された操作キャップと、一部が前記ライター本体に係止して操作キャップの押下げ動作を不能とするロック位置と該係止を解除して操作キャップの押下げ動作を許容する解除位置とに移動可能なストッパー部材と、該ストッパー部材をロック位置の方向に付勢する付勢部材とを備え、前記ストッパー部材は前記操作キャップの両側部に前後方向に延びる摺動部を有し、該摺動部が操作キャップに摺動自在に支持されてストッパー部材が操作キャップと一体に押下げ移動可能にかつ前記ロック位置と解除位置とに移動可能に組み付けられ、前記付勢部材は弾性片で構成されて前記操作キャップの両側部に配設され、前記ストッパー部材の摺動部に係合して該ストッパー部材をロック方向に付勢し、前記ストッパー部材を操作キャップに押し付ける方向に操作することでロック位置から解除位置に移動させることを特徴とするものである。 【0012】前記付勢部材は、操作キャップと一体に成形された樹脂による弾性片で構成するか、操作キャップと別体に形成された樹脂又は金属による弾性片で構成し得る。 【0013】前記ストッパー部材は、操作キャップの両側面及び後面を覆う周壁を有するように形成し得る。また、前記ストッパー部材は、操作キャップの上面の少なくとも後部を覆う操作部を備えたものが好ましい。 【0014】前記操作キャップは前記ストッパー部材の摺動部の内面に突出する突起と係合するフック部を有し、両者の係合でストッパー部材のロック方向への移動位置を規制するように設けるのが好適である。 【0015】 【発明の効果】以上のような本発明のガスライターによれば、押下手段を操作キャップとストッパー部材と付勢部材とで形成し、ストッパー部材に操作キャップの両側部に前後方向に延びて摺動自在に支持され弾性片による付勢部材で付勢される摺動部を設け、ストッパー部材を操作キャップと一体に押下げ移動可能にかつロック位置と解除位置とに移動可能に組み付けたことにより、ストッパー部材を解除位置に操作していない定常状態おいては、ストッパー部材の一部がライター本体に係止して操作キャップの押下げ動作を不能として点火が不能な点火ロック状態となる一方、上記ストッパー部材を解除位置に操作することによってライター本体との係止が外れて操作キャップが押下げ動作可能となり、押下手段の押下げ作動に伴ってバルブ機構の開作動により燃料ガスを噴出しつつ点火することによって燃焼が開始でき、所期の機能を有する装置が構成できるものである。 【0016】また、上記点火後においては押下手段の押下げ力の解放により押下手段が上昇すると共にストッパー部材が付勢部材によってロック位置に自動的に移動して、次回の点火時にはそのままでは点火操作は不能状態となり、点火ロックへの復帰が行える。 【0017】そして、前記操作キャップとストッパー部材とを分離し、操作キャップに対するストッパー部材の移動を両側の摺動部と弾性片によって行うようにしたことで、ストッパー部材がノズルに対し前後する単純な動きであり、ストッパー部材の安定したロック位置から解除位置への移動動作が確保できると共に操作性が向上し信頼性を高めることができる。また、ロック機構を有さない放電点火式ガスライターに対し、その操作キャップの構成変更でロック機構が構成でき、その他の圧電ユニットとノズルの位置関係、圧電ユニットと操作キャップの固着方式などは同一で変更を要さず、しかも、ストッパー部材のロック位置と解除位置との移動に対して操作キャップは移動しないことで、圧電ユニットと噴出ノズルとの位置関係及び圧電ユニットの動きに変更がなく、しかも、圧電ユニットと操作キャップは従前と同様に嵌着でき、操作キャップの垂直方向の抜け防止も風防キャップにより係止でき、安定した点火性能及び点火動作が確保できると共に、変更部品が最小限となり、部品の共通化、組立作業の簡素化によりコスト低減が可能である。 【0018】また、前記弾性片による付勢部材を操作キャップの両側部に配設し、ストッパー部材に係合してロック方向に付勢するように設けていることで、圧電ユニットとの位置関係を変更することがなく構成でき、しかもストッパー部材の安定した付勢及び移動が行え、このストッパー部材を操作キャップに押し付ける方向に操作してロック位置から解除位置に移動することで、ロック解除操作と点火操作が一連の動作で行え操作性がさらに向上している。特に、付勢部材を操作キャップと一体成形又は別体に形成した弾性片で構成すると、押下手段の組み付けが簡易に行え製造コストの低減が図れる。 【0019】一方、前記ストッパー部材に操作キャップの両側面及び後面を覆う周壁を設けたものでは、ロック位置と解除位置との間の動きがさらに安定する。また、ストッパー部材に操作キャップ上面の少なくとも後部を覆う操作部を設けることで、さらに大きな操作部となって操作性が向上する。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の放電点火式ガスライターの実施の形態を詳細に説明する。 【0021】<第1の実施の形態>図1ないし図6に、本実施形態の放電点火式ガスライターを示している。図1及び図2はロック状態におけるガスライターの要部断面図及び押下手段の斜視図、図3は押下手段の分解斜視図、図4及び図5は点火状態におけるガスライターの要部断面図及び押下手段の斜視図、図6はロック状態(不使用状態)、ロック解除状態及び使用状態(点火状態)のそれぞれの状態におけるガスライターの外観平面図及び側面図である。なお、この明細書での前後及び左右方向は、ライターの使用状態に対応して図1の左右方向を前後方向として表記している。 【0022】ガスライター1は、燃料ガスが貯蔵されたライター本体2と、燃料ガスを噴出するノズル31及びバルブ機構32を有する燃料供給手段3と、この燃料供給手段3のノズル31を引き上げてバルブ機構32の開閉作動を行う作動レバー4と、圧電ユニット51を有する放電点火手段5と、該点火手段5及び前記作動レバー4を作動させて着火を行う押下手段6とを備え、この押下手段6は操作キャップ7とロック機構を構成するストッパー部材8と付勢部材9とで形成されている。 【0023】前記ライター本体2は、詳細は図示しないが、合成樹脂で成形されたタンク本体21が直方体形状を呈し、該タンク本体21の上面に上蓋22が気密に固定されて、その内部にブタンガス等の燃料ガスが貯蔵されるタンク部分が構成されると共に、このタンク部分とは別体にその上部に中間ケース23が嵌着されてなる。 【0024】上記ライター本体2の上蓋22には、貯蔵された燃料ガスの噴出量を制御する公知のバルブ機構32による燃料供給手段3が配設され、該バルブ機構32の中心に設けられたノズル31(先端にはノズルチップが装着されている)が上部に突出している。このノズル31には、L字状の作動レバー4の一端部に画成された溝41が係合される。 【0025】上記作動レバー4は、屈曲部の軸42がライター本体2の中間ケース23に揺動自在に枢支され、脚部43が斜め下方に延びた状態に配設されている。この作動レバー4の回動に伴って上記ノズル31を上方に移動させた際に、バルブ機構32を開いて該ノズル31先端から燃料ガスを噴出するように構成されている。 【0026】また、上記ノズル31の上方周囲には風防キャップ10が装着され、さらに、ノズル31からのガス噴出量を調整する炎長調整リング33が設置されている。 【0027】一方、前記ノズル31と反対側のライター本体2(中間ケース23)の上方に配設された操作キャップ7は、その筒状部分の内部に点火手段5の圧電ユニット51の上端が嵌着され、押下げ作動可能である。この点火手段5は、上記圧電ユニット51に結線された放電電極52が操作キャップ7の上部に配設されてなり、圧電ユニット51の作動に伴って発生される高電圧が放電電極52とノズル31(ノズルチップ)との間に印加されて点火用の放電が行われる。 【0028】また、上記操作キャップ7の押下げ操作に伴って前記圧電ユニット51の上半部が下降移動するが、この圧電ユニット51の移動部分に、前記作動レバー4の脚部43に当接してこの作動レバー4を回動させるレバー押し53が設置されている。これにより、操作キャップ7の押下げ操作に伴ってレバー押し53が作動レバー4を回動させて、ノズル31から燃料ガスを噴出させるものであり、さらに押下げ操作を進めることで前記点火手段5を作動して放電点火を行う(図4参照)。 【0029】次に、前記押下手段6とそのロック機構の構造を説明する。押下手段6は、圧電ユニット51を保持する前記操作キャップ7と、該操作キャップ7にロック位置と解除位置とに移動可能に取り付けられたストッパー部材8とに分離形成され、それぞれプラスチックで成形されると共に、上記ストッパー部材8をロック方向に付勢する付勢部材9が操作キャップ7と一体に成形されている。 【0030】前記操作キャップ7は、下部の圧電ユニット51の上端部が挿入される両側壁71と後壁72とで形成される筒状部分の上方に上壁73が設けられ、この上壁73における天面前部が上方に露出する押下操作部73aに形成され、上壁73の下面には圧電ユニット51の上端部に係合する係合突起74(図1参照)が形成されている。両側壁71の外面上部には前後方向に延びる摺動溝75が設けられ、該摺動溝75の中央下部が略矩形状の開口部76に開口され、開口部76より前側の摺動溝75の後端部分には摺動溝75内に突出するフック部77が形成されている。 【0031】前記操作キャップ7の開口部76内には付勢部材9としての弾性片91が配設され、該弾性片91は操作キャップ7と一体成形され、下端部が開口部76の前側側面に固着され、これから後方に延びて上方に向けて湾曲し、上端部91aが前記摺動溝75に臨んで配設され、この上端部91aが前後方向に弾性変形することでストッパー部材8に付勢力を与えると共に、内方に弾性変形可能に設けられている。 【0032】なお、上記押下操作部73aの前方には少し低い位置に突出部78が設けられ、この突出部78は風防キャップ10内に挿入されて操作キャップ7の上方への抜け止めが行われると共に、下面の切欠き部78a内に放電電極52が配設される。前記押下操作部73aの後方部分は低く形成された段部73bが設けられ、側壁71及び後壁72はライター本体2の中間ケース23の周面より内側に形成されている。 【0033】一方、ストッパー部材8は、上方より見て略U字状に両側の摺動部81(側壁)及び後壁82が周壁状に形成され、その上端の後部に上壁83が形成され、上壁83の前部は前記操作キャップ7の押下操作部73aに相当する形状に開放されている。上記上壁83の後部から後壁82の上部に掛けて解除操作部84が凹凸形状に設けられ、後壁82の下端部から両側の摺動部81の後部に掛けて切り欠かれた係止段部85が設けられ、後壁82の中央下端部には下方に延びる係止突起86が設けられている。そして、上記両摺動部81及び後壁82の下半部はライター本体2の中間ケース23の上部内方に挿入可能な形状に設けられ、上部は外側に膨出形成され、後述のロック位置で後退移動した際には後部下端の係止段部85が上記中間ケース23の後部上端に係止可能である。また、前記両摺動部81の上部の内面には前後に前部突起87と後部突起88とが設けられ、前部突起87の前端部は斜面87aに形成されている。 【0034】上記のようなストッパー部材8は、両摺動部81の内面の前部突起87及び後部突起88が、操作キャップ7の摺動溝75に後方より前方にスライドするように挿入されて、該両摺動部81が操作キャップ7に前後方向に摺動自在に支持され、ストッパー部材8が操作キャップ7と一体に押下げ移動可能にかつ前記ロック位置と解除位置とに移動可能に組み付けられる。また、上記ストッパー部材8の周壁状の両摺動部81及び後壁82が操作キャップ7の側方及び後方を囲むように組み付けられる。 【0035】上記組み付けにおいて、前部突起87が摺動溝75に後部から挿入される際に、まず、その前端斜面87aで弾性片91を内側に変形させて乗り越え、開口部76からフック部77をストッパー部材8の両摺動部81が外側に開くように変形させて乗り越えて前部の摺動溝75に係合し、この前部の摺動溝75を前後方向に摺動可能であり、前部突起87の後端面がフック部77に当接した位置でストッパー部材8の後退位置が規制される。また、後部突起88は弾性片91の上端部91aに当接し、これを若干前方に湾曲変形させた状態で前記前部突起87がフック部77に当接した状態となり、前記弾性片91の付勢力が後部突起88を介してストッパー部材8に作用し後退方向(ロック方向)に付勢する。 【0036】上記のようにストッパー部材8が取り付けられた操作キャップ7は、図1の状態となるようにライター本体2の中間ケース23の上部に組み付けられ、その後に風防キャップ10が取り付けられてなる。 【0037】なお、中間ケース23の両側上部中央には支柱24が立設され、この支柱24に仕切板25が保持され、該仕切板25によって噴出ノズル31側と圧電ユニット51側とが区画される。 【0038】本実施形態の作用を説明すれば、ロック状態を示す図1及び図2において、操作キャップ7及びストッパー部材8は圧電ユニット51に内蔵されたスプリングによって上方に付勢されて上昇位置にあり、また、ストッパー部材8は前記弾性片91に付勢されて後退しており、操作キャップ7の後壁72とストッパー部材8の後壁82との間には隙間が形成されている。そして、上記ストッパー部材8の後部下端の係止段部85が中間ケース23の後部上縁に係止干渉し、係止突起86が中間ケース23の周壁の上端内面に係止して停止していることで、操作キャップ7及びストッパー部材8は押し下げることができない点火ロック状態にある。このロック状態のガスライター1の外観は図6(A)に示す状態にある。 【0039】次に、ガスライター1を使用するときは、ストッパー部材8の解除操作部84を前方の解除位置に押し付けつつ操作キャップ7と共に押し下げる。まず、ストッパー部材8を弾性片91の付勢に抗して前方のノズル方向に押し付けると、弾性片91は後部突起88の前方移動に応じてさらに湾曲変形し、操作キャップ7の後壁72とストッパー部材8の後壁82とが接近し、後部側の係止段部85が中間ケース23の後部上縁から内側に外れ解除状態となる。このロック解除状態のガスライター1の外観は図6(B)に示す状態にある。 【0040】その後にストッパー部材8及び操作キャップ7が押し下げられると、図4及び図5に示すように、レバー押し53が作動レバー4の脚部43に接触してこの作動レバー4を回動させて燃料供給手段3のノズル31を操作してバルブ機構32を開いて燃料ガスを噴出させると共に圧電ユニット51を圧縮して点火操作が行われる。なお、上記操作キャップ7の押下げ時には、その上面の押下操作部73aに指が掛からなくても、ストッパー部材8の上壁83の下面が操作キャップ7の段部73bに当接していることでストッパー部材8の解除操作部84をそのまま下方に押し下げることで操作キャップ7の押下げ操作が行える。この使用状態(点火状態)のガスライター1の外観は図6(C)に示す状態にある。 【0041】また、消火のために前記操作キャップ7及びストッパー部材8から手を離すと、操作キャップ7は圧電ユニット51に内蔵されたスプリング等の復元力によって初期の上昇位置に復帰し、ストッパー部材8は弾性片91の付勢力によって後退方向のロック位置に移動し、操作キャップ7の押下げを阻止するロック状態に自動復帰する。 【0042】図7及び図8は、本実施形態の押下手段6の他の態様をそれぞれ示している。図7(A)ではストッパー部材8の上壁83の前端が前方に延設され中間部分にまで形成されている。図7(B)ではストッパー部材8の上壁83の前端が摺動部81の前端まで延設されて、操作キャップ7の上面全部を覆うように形成されている。図8(A)ではストッパー部材8の上壁83の前端が図7(A)のように中間部分にまで形成され、この上壁83に横方向のスリット溝83aが形成されている。図8(B)ではストッパー部材8の上壁83の前端が図7(B)のように摺動部81の前端まで延設され、この上壁83の両側に縦方向のスリット溝83bが略中間部にまで形成されている。図8(C)ではストッパー部材8の上壁83の前端が図7(B)のように摺動部81の前端まで延設され、この上壁83の両側に縦方向のスリット溝83cが後部にまで形成されている。なお、上記のようなストッパー部材8の上壁83の形状変更に応じて、操作キャップ7の上壁73の上面の形態が異なり、上方に露出する押下操作部73aが小さくなるか露出しない形状に設けられる。 【0043】<第2の実施の形態>図9ないし図13に本実施形態のガスライター100を示し、押下手段6が操作キャップ17、ストッパー部材18及び付勢部材19の3つに分離形成されている。その他の、ライター本体2、燃料供給手段3、作動レバー4及び放電点火手段5は、第1の実施の形態と同様に設けられ、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。図9及び図10はロック状態におけるガスライターの要部断面図及び押下手段の斜視図、図11は押下手段の分解斜視図、図12及び図13は点火状態におけるガスライターの要部断面図及び押下手段の斜視図である。 【0044】本実施形態の押下手段6は、圧電ユニット51を保持する操作キャップ17と、該操作キャップ17にロック位置と解除位置とに移動可能に取り付けられたストッパー部材18と、このストッパー部材18をロック方向に付勢する付勢部材19とに分割されて、それぞれプラスチックで成形されている。 【0045】前記操作キャップ17は、下部の圧電ユニット51の上端部が挿入される両側壁171と後壁172とで形成される筒状部分の上方に上壁173が設けられ、この上壁173における天面前部が上方に露出する押下操作部173aに形成される。両側壁171の外面上部には前後方向に延びる摺動溝175が設けられ、該摺動溝175の下部の側壁171は中間ケース23の側壁内面に対応する幅にまで形成され、ライター本体2の中間ケース23の上部内方に挿入可能である。前記摺動溝175より下方の側壁171内には、上下方向に延びて上下端が開放した挿入溝176が形成されている。前記上壁173の幅は下部の側壁171の幅より狭く形成され、また、摺動溝175の中間部分にはフック部177が突設され、このフック部177の後端は斜面177aに形成されている。また後壁172の中央部分は上下方向に延びる縦溝179が凹設され、上壁173の後端中央部に後方に突出する係合部173cが設けられている。前記押下操作部173aの後方部分は低く形成された段部173bが設けられている。なお、上記押下操作部173aの前方には、前記と同様に少し低い位置に突出部178が設けられ、この突出部178は風防キャップ10内に挿入されて操作キャップ17の上方への抜け止めが行われる。 【0046】一方、付勢部材19は、下部に前記操作キャップ17の両側壁171に沿う横枠部192と、両側の横枠部192を後端部で連結する後枠部193を有し、両横枠部192の前部には上下方向に延びる支持部194がそれぞれ設けられ、この支持部194の後面側に左右の弾性片191が連接されている。該弾性片191は、下端部が支持部194の後端面下部に連結され、これから後方に延びて上方に向けて湾曲し、支持部194の上端より高く形成された上端部191aが前後方向に弾性変形するように設けられる。この上端部191aの後部先端の角部は面取り斜面に形成されている。また、両側の横枠部192の後端部近傍には上方に突出する固定ボス部195が立設され、この固定ボス部195が前記操作キャップ17の底部に挿入されて取り付けられる。前記付勢部材19の支持部194及び弾性片191は、前記操作キャップ17の挿入溝176に下方から挿入され、弾性片191の上端部191aが前記摺動溝175に臨んで装着される。なお、支持部194の上端前部は前方に突出し、挿入溝176の前部上端に係止するようになっている。 【0047】次に、ストッパー部材18は、両側の上部に前記操作キャップ17の両側部の上部に沿って前後方向に延びる摺動部181を有し、この両側の摺動部181の後部を連結するように上壁183が設けられている。上記両摺動部181と上壁183が操作キャップ17の上部縁部を覆うように形成され、上壁183の前部は前記操作キャップ17の押下操作部173aに相当する形状に開放している。前記上壁183の後部下面の中央には後壁182が下方に延びて連接され、この後壁182の幅は前記操作キャップ17の後部の縦溝179に挿入可能な幅に形成されている。該後壁182の下端面が係止段部185となり、この後壁182の下端部には内部側に下方に延びる係止突起186が設けられている。前記上壁183の上面には解除操作部184が凹凸形状に設けられ、上壁183の下面後部には前記操作キャップ17の上壁173の後端の係合部173cが摺動する凹部183aが形成されている(図9参照)。 【0048】また、前記両側の摺動部181の内面には、前記操作キャップ17の摺動溝175に挿入される位置の前後に前部突起187と後部突起188(図9参照)とが設けられ、前部突起187の前端部は斜面187aに形成され、後部突起188の前面下端の角部は面取り斜面に形成されている。 【0049】上記のようなストッパー部材18は、摺動部181の内面の前部突起187及び後部突起188が、操作キャップ17の摺動溝175に後方より前方にスライドするように挿入されて、該両摺動部181が操作キャップ17に摺動自在に支持されてストッパー部材18が操作キャップ17と一体に押下げ移動可能にかつ前記ロック位置と解除位置とに移動可能に組み付けられる。また、上記ストッパー部材18の後壁182が操作キャップ17の後端の縦溝179に挿入するように組み付けられる。 【0050】上記組み付けにおいて、前部突起187が摺動溝175に後部から挿入される際に、その前端斜面187aがフック部177をストッパー部材18の両側壁181が外側に開くように変形させて乗り越えて前部の摺動溝175に係合し、この前部の摺動溝175を前後方向に摺動可能であり、前部突起187の後端面がフック部177に当接した位置でストッパー部材18の後退位置が規制される。また、後部突起188は摺動溝175の後部側に位置している。 【0051】続いて、前記付勢部材19が操作キャップ17の下方から組み付けられる。その組み付けは、付勢部材19の支持部194及び弾性片191が操作キャップ17の挿入溝176に下方から挿入され、弾性片191の上端部191aの後部上端角部の面取り斜面が前記後部突起188の下端前部の面取り斜面に当接して、弾性片191が若干前方に湾曲変形した状態となり、支持部194の上端前部が挿入溝176の前部上端に係止し、固定ボス部195が操作キャップ17の底面に嵌合されて取り付けられる。そして、前記弾性片191の変形に伴う付勢力が後部突起188を介してストッパー部材18を後退方向(ロック方向)に付勢し、前記前部突起187がフック部177に当接した状態となる。 【0052】上記のようにストッパー部材18及び付勢部材19が取り付けられた操作キャップ17は、図9の状態となるようにライター本体2の中間ケース23の上部に組み付けられ、その後に風防キャップ10が取り付けられてなる。 【0053】本実施形態の作用を説明すれば、ロック状態を示す図9及び図10において、操作キャップ17及びストッパー部材18は圧電ユニット51に内蔵されたスプリングによって上方に付勢されて上昇位置にあり、また、ストッパー部材18は前記弾性片191に付勢されて後退している。そして、上記ストッパー部材18の係止段部185が中間ケース23の後部上縁に係止干渉し、係止突起186が中間ケース23の周壁の上端内面に係止して停止していることで、操作キャップ17及びストッパー部材18は押し下げることができない点火ロック状態にある。 【0054】次に、ガスライター1を使用するときは、ストッパー部材18の解除操作部184を前方の解除位置に押し付けつつ操作キャップ17と共に押し下げる。このストッパー部材18を前方のノズル方向に押し付けると、弾性片191は後部突起188の前方移動に応じてさらに湾曲変形し、後部の係止段部185が中間ケース23の後部上縁から内側に外れ解除状態となる。 【0055】その後にストッパー部材18及び操作キャップ17が押し下げられると、図12及び図13に示すように、レバー押し53により作動レバー4が回動してノズル31から燃料ガスを噴出させると共に圧電ユニット51を圧縮して点火が行われる。 【0056】また、消火のために前記操作キャップ17及びストッパー部材18から手を離すと、操作キャップ17は圧電ユニット51に内蔵されたスプリング等の復元力によって初期の上昇位置に復帰し、ストッパー部材18は弾性片191の付勢力によって後退方向のロック位置に移動し、操作キャップ17の押下げを阻止するロック状態に自動復帰する。 【0057】なお、本実施形態においても、ストッパー部材18の上壁183の形態は、前記図7及び図8に示したような形態に変形可能である。 【0058】図14には、前記第2の実施の形態における付勢部材19を、図11に示した樹脂成形品によるものに代えて、金属板(金属ばね)の打ち抜きプレス成形で構成した例を示している。その基本的形態は樹脂成形品と同様であり、図11に示した操作キャップ17及びストッパー部材18に組み付けるものであり、同一部分には同一符号を付している。 【0059】つまり、金属板による付勢部材19は、下部両側に前後方向に延びる横枠部192と、後端部に後枠部193とを有し、両横枠部192の前部に上下方向の支持部194が起立形成され、両横枠部192の中間部に左右の弾性片191が起立形成されている。該弾性片191は、下端部が横枠部192に連結され、これから上方に向けて伸び、支持部194の上端より高く形成された上端部191aが前後方向に弾性変形するように設けられている。また、後枠部193の中央には固定用突起196が上方に突設され、この固定用突起196が操作キャップ17の底部に挿入されて取り付けられる。上記付勢部材19の操作キャップ17への組み付けは、前述と同様であり、弾性片191がストッパー部材18の後部突起188に当接して、該弾性片191の変形に伴う付勢力によりストッパー部材18を後退方向(ロック方向)に付勢する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151265 【氏名又は名称】株式会社東海
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| 【出願日】 |
平成11年11月15日(1999.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073184 【弁理士】 【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−141237(P2001−141237A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−323770 |
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