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【発明の名称】 消し炭壷
【発明者】 【氏名】鈴木 利也

【要約】 【課題】軽くて丈夫でかつ、持ち運びに便利な金属板から成る二重構造の消し炭壷を提供する。

【解決手段】上部が開口した金属板からなる有底の筒型容器外筒と、外筒の内側に空間を介して内装され、底部に複数の孔をもつ金属板からなる筒型容器内筒の二重構造をした消し炭壷本体と、消し炭壷本体内部を密封するための金属板からなる蓋で構成されて、外筒に付属した止め金により蓋を消し炭壷本体から外れないように固定し、蓋には木製の取っ手を設けており、また、内筒を外筒から取り外しできることを特徴とする消し炭壷。
【特許請求の範囲】
【請求項1】上部が開口した壷に火消しのための蓋を備えた消し炭壷において、上部が開口した金属板からなる有底の筒型容器外筒と、外筒の内側に空間を介して内装され、底部に複数の孔をもつ金属板からなる筒型容器内筒の二重構造をした消し炭壷本体と、消し炭壷本体の開口部を覆い、本体内部を密封するための金属板からなる蓋で構成されていることを特徴とする消し炭壷。
【請求項2】筒型容器外筒に付属した止め金により蓋を消し炭壷本体から外れないように固定し、さらに蓋には木製の取っ手を設けていることを特徴とする請求項1記載の消し炭壷。
【請求項3】筒型容器外筒に対して内筒が着脱自在になることを特徴とする請求項1記載の消し炭壷。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消し炭壷に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、消し炭壷は、土器製あるいは厚手の金属器で形成されて断熱性を高めているが、重いことと、持ちにくいことから、携帯に非常に不便である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、野外での炊飯やバーベキューなど野外活動の人気が定着している一方で、バーベキュー終了後の後片付けの一つに炭火の火消しがあるが、人により、その消し方はまちまちである。一般には、炭火を火消しする場合、炭火が焜炉内で燃え尽きるまで待つか、あるいは、炭火を取り出して砂をかけたり、直接、水をかけたりして火消しすることがほとんどで、消し炭壷を携帯して、その中へ炭火を入れて火消しすることは稀である。これは、消し炭壷が土器製あるいは厚手の金属器等で形成されて重いことと持ちにくいことから、あまり普及されていないことが原因と考えられる。また、消し炭壷にも応用できる焜炉や七輪等の発明があるが、すでに普及しているバーベキューのみを目的とする焜炉を所持する利用者に対しては有効な手段にはなっていない。バーベキューの主旨は本来、自然と親しみながら食事や会話を愉しむことにあるのだが、バーベキューの片付け時に自然を汚してしまうことになれば、その本来の主旨から逸脱してしまうことになりかねない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため請求項1記載の発明では、上部が開口した金属板からなる有底の筒型容器外筒と、外筒の内側に空間を介して内装され、底部に複数の孔をもつ金属板からなる筒型容器内筒の二重構造をした消し炭壷本体と、消し炭壷本体内部を密封するための金属板からなる蓋で構成された軽くて丈夫な消し炭壷を提供する。
【0005】また、請求項2記載の発明では、外筒に付属した止め金により蓋を消し炭壷本体から外れないように固定し、蓋には木製の取っ手を設けることで持ち運びに便利な構造となっている。
【0006】さらに、請求項3記載の発明では、内筒を外筒から着脱自在となるように構成し、炭の出し入れ作業に便利な構造となっている。
【0007】
【作用】本発明では、上部が開口した金属板からなる外筒と、外筒の縁に掛かった状態で外筒の内側に断熱空間を介して内装され、底部に複数の孔をもつ金属板からなる筒型容器内筒とで消し炭壷本体を構成しているので、断熱性が高く、また、耐久性があり、しかも軽い。
【0008】消し炭壷本体の上部を覆う蓋と外筒を止め金で固定することにより、本体内部を密封することができ、短時間で簡単に火消しすることができる。しかも、蓋と消し炭壷本体が一体化され、蓋に取っ手を設けているので、持ちやすく、持ち運びが非常に便利である。
【0009】内筒の底には、複数の孔があり、燃えて不要になった灰を内筒から外筒の底に落とすことができる。
【0010】また、筒型容器外筒に対して内筒が着脱自在になっているので、消し炭だけを容易に取り出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、実施例により、本発明をさらに説明する。図1、図2、図3に示した実施例は、上部が開口した金属板からなる有底の筒型容器外筒1と、外筒1の縁に掛かった状態で外筒1の内側に空間を介して内装され、底部に複数の孔4をもつ金属板からなる筒型容器内筒2とで消し炭壷本体6を構成し、消し炭壷本体6の開口部を覆うための金属板からなる蓋5を設けている。
【0012】蓋5は、外筒1の外側に対角線上に付けられた2つの止め金部7と蓋5の端の一部を止め金部の位置に合わせて鉤型に曲げた引っ掛け部10を繋ぎ部9により、消し炭壷本体と着脱可能となっている。
【0013】蓋5の上部には、固定された取っ手8を設けており、取っ手8は断熱性を高めるため木製とした。
【0014】また、内筒2の胴体は、外筒1の胴体よりも径を小さくし、内筒2を外筒1の縁に掛けるために、内筒2の開口部3は、外にカーブを描きながら開いて、開口部3の縁は、外筒1の縁に掛かるように径を同じくし、かつ、内筒2が外筒1から外れないように下方向に鉤型に折り曲げている。
【0015】さらに、筒型容器外筒1に対して内筒2を着脱自在にした。
【0016】次に以上の構成による消し炭壷の作用について詳述する。図1に示した消し炭壷本体6は、金属板からなる外筒1と内筒2から構成されており、また、外筒1と内筒2の間には、空間があるので、断熱性があり、しかも、軽く、かつ耐久性があることから、携帯に非常に便利である。
【0017】消し炭壷本体6の開口部を覆う蓋5は、外筒1の外側に付けられた止め金部7と蓋5の端の一部を止め金部の位置に合わせて鉤型に曲げた引っ掛け部10を繋ぎ部9により固定させた。これにより、消し炭壷本体6の内部を密閉することができる。また、万が一、炭火が完全に消火される前に携行し、消し炭壷が横に倒れることがあっても、蓋5が消し炭壷本体6から外れることがないので、十分に安全性が確保される。
【0018】蓋5の上部に木製の取っ手8を付けることにより、取っ手8に熱が伝わりにくくすることができ、また、持ちやすく、しかも持ち運びが非常に便利である。
【0019】内筒2の底には、複数の直径1cm前後の孔4を設けることにより、炭が燃えて残った灰を内筒2の底から、外筒1の底に落とすことができる。したがって、次回のバーベキューのために内筒2の中の消し炭を使用する時、ムダな灰を極力取り除くことができる。
【0020】また、内筒2を外筒1から取り外すことによって、内筒2の中の消し炭をバーベキュー焜炉内に簡単に入れることができる。
【0021】外筒1の底に溜まった灰は、内筒2を取り外した上で外筒1を逆さにすることで、簡単に処理することができる。灰は、ゴミとして捨てるか、あるいは、畑等に肥料として利用することもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明の金属板から成る二重構造の消し炭壷により、野外のバーベキューの後片付けの中で、最も面倒な炭の片付けが、容易になるとともに、自然にも優しく、かつ、バーベキュー本来の主旨である自然と親しみながら仲間と楽しく過ごす場をより一層充実したものとして提供することができる。
【0023】
【出願人】 【識別番号】399089242
【氏名又は名称】鈴木 利也
【出願日】 平成11年10月26日(1999.10.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−124337(P2001−124337A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願平11−303769