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【発明の名称】 燃料タンク交換式ガスライター
【発明者】 【氏名】吉永 通憲

【氏名】内野 繁男

【要約】 【課題】燃焼装置側の開閉バルブの本体を円筒体として、燃料タンクの脱係を半回転で行い、開閉バルブと燃料バルブとの接続も確実かつ気密に行う。

【解決手段】燃焼装置13と直下の開閉バルブ14を中央部に有する上部構造体1と、上部構造体1下側の交換自在な燃料タンク2と、燃料タンク2を被覆して上部構造体1と嵌合したケース3とからなる。開閉バルブ14のバルブ本体15を仕切り15aによりバルブ室16と下端開口17とに区画された円筒体として上部構造体下側に長く突設する。燃料タンク2の上面中央部にバルブ本体15の差込穴21を凹設する。差込穴21にバルブ本体15の下端開口と気密に嵌合し、仕切り15aとの当接によりばね部材27に抗して開弁する燃料バルブ22を設ける、バルブ本体15と差込穴21との両側に回動により互いに嵌合する一対の係合部材4,5を、上部構造体1と燃料タンク2からそれぞれ突設する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 火口を有する燃焼装置をその直下の開閉バルブに接続して中央部に設置し、その側部に圧電点火装置を並設した上部構造体と、その上部構造体の下側に連結した交換自在な燃料タンクと、その燃料タンクを被覆すると共に上部構造体との嵌合によりライターの形態を形成するケースとからなり、上記開閉バルブのバルブ本体を内部が仕切りによりバルブ室と下端開口とに区画された円筒体として、上部構造体の下側に長く突設する一方、上記燃料タンクの上面中央部にバルブ本体の差込穴を凹設し、その差込穴にバルブ本体の下端開口内に気密に嵌合し、かつ上記仕切りとの当接により閉弁用のばね部材に抗して開弁する燃料バルブを設け、さらにバルブ本体と差込穴との両側に回動により互いに嵌合する一対の係合部材を、上部構造体下側と燃料タンクの上面からそれぞれ突設して、燃料タンクと上部構造体とを係脱自在に構成してなることを特徴とする燃料タンク交換式ガスライター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、火口部及び点火装置を備えた上部構造体と燃料タンクとが別体で、液化ガス燃料の補給がタンクの交換により行うことができる燃料タンク交換式ガスライターに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】これまでの燃料タンクが交換式のガスライターは、燃料タンクの上面にに設けた流出口をゴム弁等により密閉し、そのゴム弁に燃焼バルブに設けた針管等を燃料タンクの装着時に差し通して、燃料タンクと燃焼バルブとを連通するか、又は燃料タンクに弁管を備えたバルブ装置を取付け、そのバルブ装置を燃焼バルブの本体下端の開口内にねじ込んでバルブ相互を接続すると共に、弁管を押圧開弁して燃料タンクと燃焼バルブとを連通するかの何れかであった。
【0003】上記針管等によるバルブ相互の接続では、その針管等の太さに制限があることと、ゴム弁の弾性抵抗とから針管が屈曲し易く、燃料タンクの交換が行われるごとに針管が曲がって差し通しが困難となり、短い使用期間のうちに燃焼バルブの交換を余儀なくされる課題を有する。またねじ込みによる接続では、燃料タンクの回転を1回転以上行わなければならず、半回転程度では緊密な接続が行えないばかりか、弁管を押圧して開弁した後の気密性が不完全で燃料漏れが生じ易く、その防止のためには燃料タンクを持ち替えて何度か回転しなければならないので交換に煩わしさがあった。またねじ込み過ぎると交換時のねじ戻しが簡単に行えないなどの課題をも有するものであった。
【0004】この発明は、上記従来の課題を解決するために考えられたものであって、その目的は、燃焼装置側の開閉バルブの本体を円筒体とし、その両側に係合部材を配設することによって、回動による燃料タンクの脱係を半回転で容易に行い得ると共に、開閉バルブと燃料バルブとの接続も確実かつ気密に行うことができる新たな燃料タンク交換式のガスライターを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明は、火口を有する燃焼装置をその直下の開閉バルブに接続して中央部に設置し、その側部に圧電点火装置を並設した上部構造体と、その上部構造体の下側に連結した交換自在な燃料タンクと、その燃料タンクを被覆すると共に上部構造体との嵌合によりライターの形態を形成するケースとからなり、上記開閉バルブのバルブ本体を内部が仕切りによりバルブ室と下端開口とに区画された円筒体として、上部構造体の下側に長く突設する一方、上記燃料タンクの上面中央部にバルブ本体の差込穴を凹設し、その差込穴にバルブ本体の下端開口内に気密に嵌合し、かつ上記仕切りとの当接により閉弁用のばね部材に抗して開弁する燃料バルブを設け、さらにバルブ本体と差込穴との両側に回動により互いに嵌合する一対の係合部材を、上部構造体下側と燃料タンクの上面からそれぞれ突設して、燃料タンクと上部構造体とを係脱自在に構成してなる、というものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図中1はライターの上部を構成する構造体、2は燃料タンク、3は燃料タンク2を被覆すると共に上部構造体1との嵌合により縦長で偏平直方体のライターの形態を形成するケースである。
【0007】上部構造体1は、平面形状が長方形のライター上面を形成する上面板11と、その下方の支持板12とを備え、上面板11の中央部に放電電極を内装した火口12を有する燃焼装置13が設置してある。また燃焼装置13の直下の上記支持板12には開閉バルブ14が設置してあり、この開閉バルブ14に上記燃焼装置13を接続して上記燃料タンク2から上記火口12内のノズル部材12aに液化ガス燃料を供給できるようにしてある。
【0008】上記開閉バルブ14のバルブ本体15は円筒体をもって形成され、その内部は通孔を穿設した仕切り15aにより、上部のバルブ室16と下端開口17とに区画形成してある。またバルブ本体15はその上部を支持板12に挿通固着して、上部構造体1の下側に長く突設してある。
【0009】18は圧電点火装置で、上部構造体1の一側部に形成した収容部19に上方から操作部材18aを上向きに挿入して、上記燃焼装置13及び開閉バルブ14の側部に並設され、そのリード線の先端を上記火口12の放電電極としている。
【0010】上記燃料タンク2は、上面中央部に上記バルブ本体15の差込穴21を有する。この差込穴21は上部構造体1の下側形状に対応するように多段に形成した上面20の中央部に凹設され、その内部に燃料バルブ22が設置してある。
【0011】上記バルブ本体15と差込穴21との両側には、回動により互いに嵌合する外向きの脚片による一対の係合部材4と,内向きの係合片による一対の係合部材5が、上部構造体1の下側と燃料タンク2の上面からそれぞれ突設してあり、これら係合部材4,5によって上部構造体1に燃料タンク2を係脱自在に取り付けることができるようにしてある。
【0012】上記燃料バルブ22は、図5及び図6にその詳細を示すように、外径が上記バルブ本体15の下端開口17の内径と略同径で下端に小径の装着管24を一体形成したバルブ本体23と、上端に横溝を切設した杆体の下部周囲にフランジ25aを一体に有し、そのフランジ25aの上の杆周囲に環状弁体26を嵌着した弁杆25と、閉弁用のばね部材27及び中央に弁杆25よりも大径の挿通孔を有するバルブ蓋部材28とからなる。
【0013】上記弁杆25は、フランジ25aと装着管24の下端部内に挿入した供給管29との間に、上記ばね部材27を介在させてバルブ本体23の内部に収納され、上記バルブ蓋部材28の嵌着により弁杆上部が挿通孔より外部に突出すると共に、圧縮されたばね部材27の弾撥力によって上記環状弁体26がバルブ蓋部材28の裏面に圧接されて、弁杆周囲に形成された流通間隙30を常に閉鎖し状態にある。
【0014】このような燃料バルブ22は、バルブ本体23の外周囲上下と装着管24の外段部とにOリングを嵌着して、装着管24を差込穴21の下部内に圧入することにより差込穴21に気密に設置されており、そのバルブ本体23の外周囲には上記バルブ本体15の差込み間隙が生じている。
【0015】上記構成のガスライターにおいて、燃料タンク2の交換を行うには、先ず上記ケース3を外した状態で、図3及び図4に示すように、使用済みの燃料タンク2を、上部構造体1と直交する位置までバルブ本体15を軸として回動する。これにより互いに嵌合していた上記係合部材4,5が外れて、燃料タンク2が上部構造体1に対して自由状態となる。
【0016】次に、その状態で燃料タンク2をバルブ本体15から引き離すと、上記差込穴21と嵌合していたバルブ本体15の下端が抜け出して、燃料タンク2が上部構造体1から分離する。この抜き出しの際に、下端開口17に収まって仕切り15aに押圧されていた弁杆25が、ばね部材27の弾撥力により環状弁体26と一緒に上方へ押し戻されて、環状弁体26が杆周囲の流通間隙30を閉塞し、燃料ガスの流通を遮断して燃料バルブ22からの燃料漏出が防止される。
【0017】次に、新たな燃料タンク2を上部構造体1に対し直角に位置させて、上面20の差込穴21をバルブ本体15の下端に当てがい、さらに燃料タンク2を押圧して差込穴21をバルブ本体15に押込むと、燃料バルブ22のバルブ本体23の周囲の間隙に上部構造体側のバルブ本体15の下端周壁が嵌り込んで、燃料バルブ22が下端開口17に入り込む。
【0018】この下端開口内では、バルブ蓋体28から突出した弁杆25の上端が仕切り15aに突き当って、ばね部材27に抗して押し込められることから、環状弁体226がバルブ蓋体28から離れて弁杆周囲の流通間隙30を開放する。これにより燃料タンク2の燃料ガスが、上記流通間隙30から弁杆先端の上記横溝を通って仕切り15aの通孔より開閉バルブ14側に流出するようになる。
【0019】かかる状態において、燃料タンク2を上部構造体1と重なり合う所までバルブ本体15を軸として回動すると、上記係合部材4,5が互いに嵌合して、燃料タンク2は上部構造体1の下側に一体的に連結され、また上記開弁状態が維持される。しかるのち上記ケース3を燃料タンク2の下側から嵌めて、その開口縁を上部構造体1の下側周縁に嵌合する。これにより通常形態のライターが形成されることになる。
【0020】上記構成によれば、上部構造体1に対する燃料タンク2の係脱を、燃料タンク側の差込穴21に嵌合した上部構造体側の円筒体によるバルブ本体15を回動軸として行い得るので係合ずれが生じに難く、交換に際する燃料タンクの操作も半回転で済むので、嵌め込み後に回動又は回動後に抜き出しという操作を、燃料タンク2の持ち替えを行うことなくできるので、燃料タンク2の交換に手数を要しない。
【0021】また上部構造体側の開閉バルブ14と燃料タンク側の燃料バルブ22との接続は、差込穴21内におけるバルブ本体15の下端開口17とバルブ本体23との嵌合により気密に行われ、その際の強制的な弁杆25の押込みにより燃料バルブ22の開弁も行われるので、半回転による操作でも両バルブの接続が確実で燃料漏れも生じ難く、タンク取り外しに際しても、バルブ本体15の下端が差込穴21から抜け出る前に燃料バルブ22の閉弁が行われるため、燃料タンク内の残留ガスの漏れも防止される。
【出願人】 【識別番号】000113089
【氏名又は名称】ヨシナガテクニカ株式会社
【出願日】 平成11年6月28日(1999.6.28)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2001−12737(P2001−12737A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−181444