| 【発明の名称】 |
口径調節式排煙筒及びその排煙方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】平尾 克之
【氏名】石井 元悦
【氏名】竹内 詔
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| 【要約】 |
【課題】火力発電所等の煙突に使用される排煙筒及び同排煙筒による排煙方法において、部品点数を抑え、製作から据付け、更に保守に至るコスト節減を図る様にした好適なものを提供することを課題とする。
【解決手段】排煙筒の上端開口まわりに同開口の口径調節手段を設け、同口径調節手段は、開位置で前記排煙筒に広い開口面積を確保し、閉位置で狭い開口面積を形成する様に切り替え可能にして口径調節式排煙筒を構成し、この排煙筒に複数のボイラーの排気を集め、同ボイラーの休止状況に応じて前記口径調節手段を操作して前記排煙筒の開口面積を切り替えて使用することにより、1本の排煙筒に複数のボイラーの排気を集約可能とし、設備の集約、簡素化及び操作の簡略化等により大幅なコスト低減を達成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排煙筒の上端開口まわりに同開口の口径調節手段を設け、同口径調節手段は、開位置で前記排煙筒に広い開口面積を確保し、閉位置で狭い開口面積を形成する様に切り替え可能に構成したことを特徴とする口径調節式排煙筒。 【請求項2】 前記口径調節手段は前記排煙筒の周方向に等間隔で配置された複数の口径調節ユニットを設け、各口径調節ユニットは截頭状の円弧面板により前記開位置と閉位置を切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の口径調節式排煙筒。 【請求項3】 前記円弧面板は一端を同円弧面板に、他端を固定部に枢支されたリンク部材を有し、基端側寄りを軸に回動して前記開位置と閉位置を切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の口径調節式排煙筒。 【請求項4】 前記各口径調節ユニットはその上側に第2の口径調節ユニットを積み重ねて設け、複数段階に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の口径調節式排煙筒。 【請求項5】 上端開口まわりに口径調節手段を配置した排煙筒に複数のボイラーの排気を集め、同ボイラーの休止状況に応じて前記口径調節手段を操作して前記排煙筒の開口面積を切り替えて排煙する様にしたことを特徴とする口径調節式排煙筒の排煙方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は火力発電所等の煙突に使用される排煙筒及び同排煙筒による排煙方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の火力発電用のボイラーと煙突との関連構成を図7及び図8に基づいて概略的に説明する。 【0003】図7は火力発電用のボイラー50が1基だけの場合を示し、ここでボイラー50は煙突60の中心構造を成す1本の排煙筒61に排ガスダクト62で接続しており、同排煙筒61はボイラー50の定格運転時におけるガス排出量に対し、所定の吐出流速となるように上端部の断面積を確保した排出口とされている。 【0004】また、図8は火力発電用ボイラーが2基以上設けられている場合を示し、例えば火力発電所に2基の発電用のボイラー50a、50bがある場合には、煙突60に各ボイラー50a、50bの定格ガス排出量に見合う2本の排煙筒61a、61bを設け、各ボイラー50a、50bを排ガスダクト62a、62bで排煙筒61a、61bに接続している。 【0005】ここで各排煙筒61a、61bの上端部は、接続されたボイラーに対応する所定の吐出流速が得られるような排出口とされており、また、煙突60は2筒支持型となっているが、ボイラー50の数に応じて2筒支持型又は3筒支持型単位で複数個設けられることになる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記した様に従来のものにあっては、各ボイラー50はそれぞれ固有の排煙筒61を経て排ガスを放出し、点検等に際しボイラー50が順に運転休止される時には、その休止ボイラー50用の排煙筒61だけが排ガスの放出を休止するようにされてきている。 【0007】すなわち、ボイラーと排煙筒とは1対1に対応しているために、ボイラーの数量が増加すればそれに応じた数量の排煙筒が必要であり、部品点数の増加により、製作、設置、メインテナンスの手数等が増加し、直接・間接的にコスト増加に連なるという不具合を伴うものであった。 【0008】本発明は、このような従来のものにおける不具合点を解消し、部品点数を抑え、製作から据付け、更に保守に至るコスト節減を図る様にした好適な排煙筒及び同排煙筒による排煙方法を提供することを課題とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、その第1の手段として、排煙筒の上端開口まわりに同開口の口径調節手段を設け、同口径調節手段は、開位置で前記排煙筒に広い開口面積を確保し、閉位置で狭い開口面積を形成する様に切り替え可能に構成した口径調節式排煙筒を提供するものである。 【0010】すなわち同第1の手段によれば、排煙筒の上端開口まわりに設けた同開口の口径調節手段により、排煙筒を広い開口面積の開位置と、狭い開口面積の閉位置で切り替え可能としたことにより、同排煙筒の上端開口を、複数のボイラーの排ガスを対処可能の広い開口面積と、それより少ない数のボイラーの排ガスを対処する狭い開口面積とに切り替えることができるので、1本の排煙筒により複数のボイラーの排ガスの放出を可能とし、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減し、コスト低減を図るようにしたものである。 【0011】また、本発明は第2の手段として、前記第1の手段において、前記口径調節手段は前記排煙筒の周方向に等間隔で配置された複数の口径調節ユニットを設け、各口径調節ユニットは截頭状の円弧面板により前記開位置と閉位置を切り替え可能に構成した口径調節式排煙筒を提供するものである。 【0012】すなわち同第2の手段によれば、前記口径調節手段は、截頭状の円弧面板を有する複数の口径調節ユニットを排煙筒の周方向に等間隔で配置しており、同円弧面板により開口面積の広い開位置と狭い閉位置を切り替え、1本の排煙筒により複数のボイラーに対応して排ガスの放出を可能とし、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減し、コスト低減を図るようにしたものである。 【0013】また、本発明は第3の手段として、前記第2の手段において、前記円弧面板は一端を同円弧面板に、他端を固定部に枢支されたリンク部材を有し、基端側寄りを軸に回動して前記開位置と閉位置を切り替え可能に構成した口径調節式排煙筒を提供するものである。 【0014】すなわち同第3の手段によれば、開口面積の広い開位置と狭い閉位置を切り替える截頭状の円弧面板は、リンク部材の一端を同円弧面板に、他端を固定部に枢支し、かつ、基端側寄りを軸にして回動運動することにより、ボイラーの休止状況によって異なる前記開位置と閉位置の切り替えを確実、適切に行ない、1本の排煙筒により複数のボイラーに対応して排ガスの放出を可能とし、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減し、コスト低減を図るようにしたものである。 【0015】また、本発明は第4の手段として、前記第2又は3の手段において、前記各口径調節ユニットはその上側に第2の口径調節ユニットを積み重ねて設け、複数段階に切り替え可能に構成した口径調節式排煙筒を提供するものである。 【0016】すなわち同第4の手段によれば、開口面積の広い開位置と狭い閉位置を切り替える截頭状の円弧面板を有する口径調節ユニットは、その上側に第2の口径調節ユニットを積み重ねているので、各段の口径調節ユニットにおける円弧面板により開口面積を複数段階に切り替え可能となり、1本の排煙筒に対して3基以上のボイラーを接続しても前記開口面積の段階的切り替えで対処でき、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減し、大幅なコスト低減を図るようにしたものである。 【0017】更にまた、本発明は第5の手段として、上端開口まわりに口径調節手段を配置した排煙筒に複数のボイラーの排気を集め、同ボイラーの休止状況に応じて前記口径調節手段を操作して前記排煙筒の開口面積を切り替えて排煙する様にした口径調節式排煙筒の排煙方法を提供するものである。 【0018】すなわち同第5の手段によれば、複数のボイラーの排気を1本の排煙筒に集め、この排煙筒の開口面積を前記複数のボイラーの休止状況に従って調節して適切な開口面積を得、所定の排煙を行わせることができるので、設備の集約、簡素化及び操作の簡略化等により大幅なコスト低減を図るようにしたものである。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態について図1乃至図3に基づいて説明する。 【0020】図1は本実施の形態において口径調節式排煙筒が閉じる調節時の上端斜視図、図2は同口径調節式排煙筒が開く調節時の上端斜視図、又、図3は図1のIII −III 矢視図である。 【0021】本実施の形態においては1本の排煙筒を2基の発電用のボイラーに接続する場合の例を示し、1は図示省略した2基のボイラーにダクトで接続する排煙筒、2は排煙筒1の外周部に建造された円筒形の支持構造、3は支持構造2に支持して排煙筒1の上端近くの周囲に設けたステージ、4は前記排煙筒1の外面及びステージ3を支持点とし円周方向に等分割に構成して装着した口径調節手段で、同口径調節手段4は、周方向に均等配列されてそれぞれ同一の機構で構成された複数個の口径調節ユニット5a〜5fから構成されている。 【0022】図1〜図3において、口径調節ユニット5aを代表としてその構成を説明すると、口径調節ユニット5aは、排煙筒1の上端に乗るノズル型リングをテーパ面で等分分割し外面に縦2列の補強リブ11を一体に結合した截頭状の円弧面板10と、この円弧面板10をその基端側寄りを軸として排煙筒1上の位置から放射方向沿いに開き位置まで往復回動させる開閉支持手段12とで構成している。 【0023】開閉支持手段12は、円弧面板10の補強リブ11に対応する位置で排煙筒1の上端外面に配置したアイプレート13と、補強リブ11の列間に対応してステージ3上に配置したアイプレート14と、補強リブ11下部の円弧面板10寄り部と排煙筒1の外面のアイプレート13間に連結軸15、16で枢支して連結した短いL形リンク17と、補強リブ11の張出部とステージ3上のアイプレート14間に連結軸18、19で枢支して設けた油圧シリンダ20等により構成している。 【0024】図3において、D1、D2は、図示省略の2基のボイラー(等能力でガス排出量が実質的に等しい)の定格排出ガスを放出する排煙筒1自体の上端開口における口径を示し、D1は口径調節手段4が広い開口面積を確保した開位置となる前記上端開口の全開時口径、D2は1基のボイラーが休止して口径調節手段4が狭い開口面積を形成する閉位置となる、全開時口径D1の1/2面積の調節時口径である。 【0025】口径調節ユニット5a〜5fは、閉鎖時に前記調節時口径D2を形成させる大きさの円弧面板10を図3中の実線位置と鎖線位置間に回動し、鎖線の開き位置で排煙筒1自体の全開時口径D1を形成させるように構成されている。 【0026】なお、円弧面板10が図3の鎖線で示す全開位置に移動した時、同円弧面板10の安定を保つように図示省略の適当なストッパを排煙筒1の外面等に設けることができる。 【0027】また、口径調節ユニット5a〜5fは6等分したものを示したが、この分割は任意の数に分割しても良いことは勿論であり、また、ステージ3は支持構造2上に設ける代わりに排煙筒1自体の外周面に支持して設けることも可能である。 【0028】前記の様に構成された本実施の形体においては、口径調節手段4の全開時口径D1位置と1/2調節時口径D2位置との切替えは、油圧シリンダ20の一定ストロークの縮め及び伸ばし駆動で行なう。 【0029】一例として、図1で示す口径調節手段4の1/2調節時に適合する口径D2位置の閉状態から、口径調節ユニット5a〜5fを矢印A、B、C、D、E、Fの順にシリーズに図示省略の適宜の制御装置により遠隔自動制御し、各油圧シリンダ20を定ストローク縮め駆動操作することにより、円弧面板10を図2の全開時口径D1位置の開き状態に円滑確実に切替え移動させることができる。 【0030】このとき、開閉移動する円弧面板10は、補強リブ11と排煙筒1上に固定されたアイプレート13に連結軸15及び連結軸16で短いLリンク17を連結しているので、この補強リブ11と短いLリンク17の上向きの窪みが、円弧面板10の引き込みに伴う下降移動を許容することで相互の干渉が防がれ構成の自由度が高まる効果がある。 【0031】前記の様にして設定された図2の全開時口径D1状態で、排煙筒1は図示省略の2基のボイラーから送り込まれる排ガスを設定された一定の上昇速度で排煙筒1自体の上端開口から放出する。 【0032】ボイラーの定期点検等に際し、排煙筒1に接続されたボイラーの一つが運転休止された場合、図2の全開時口径D1状態から口径調節ユニット5a〜5fを前記と逆に矢印F、E、D、C、B、Aの順にシリーズに遠隔自動制御下で各油圧シリンダ20を定ストローク伸ばし駆動することで、口径調節ユニット5a〜5fを図1の1/2調節時口径D2位置に円滑確実に移動させ安定状態にすることができる。 【0033】この1/2調節時口径D2状態下では、前記2基のボイラー中の一方のボイラーの排ガスだけが排煙筒1内に送り込まれ設定された上昇排出速度をキープして煙突から排出させる。 【0034】従って、本実施の形態の口径調節式排煙筒によれば、1本の排煙筒1を2基のボイラーと接続して、一方のボイラーの休止時及び2基ボイラーの稼動時に、口径調節手段4による口径調節で、ガス放出速度を常時一定に安定保持できるようになり、排煙筒を構成する部品の必要数を半減させて設備の製作、設置、更に保守に要するコストを大幅に節減する効果が得られる。 【0035】次に、本発明の実施の第2形態について、図4に基づいて説明する。図4は前記実施の第1形態で説明した図3に対応し、口径調節ユニットの側面を示している。 【0036】本実施の形態は、前記実施の第1形態において用いられた短いLリンク17に代えて、短い直線リンク27を用いて構成したものであり、その他の構成は前記実施の第1形態と同一であるので、この直線リンク27以外の部位に関しては前記実施の第1形態の説明を全面的に援用し、重複する説明を省略する。 【0037】すなわち、本実施の形態においては、円弧面板10が開位置と閉位置を回動移動する際、円弧面板10は直線リンク27で排煙筒1のアイプレート13に支持されているが、この直線リンク27には前記実施の第1形態におけるL形リンク17の様に窪みが無いので、この構成は円弧面板10の開閉時に円弧面板10の基端面が直線リンク27と接触干渉しない構成条件のもとで使用し得る。 【0038】なお、前記実施の第1形態と同様に、本実施の形態においても円弧面板10が鎖線で示す全開位置に移動した時、同円弧面板10の安定を保つように図示省略の適当なストッパを排煙筒1の外面等に設けることができる。 【0039】かくして本実施の形態によれば、直線リンク27が単純な形状で小型になり、口径調節ユニットの構成が一段と簡素化される効果がある。 【0040】次に本発明の実施の第3形態について、図5及び図6に基づいて説明する。図5は前記実施の第1形態で説明した図3に対応し、本実施の形態にかかる口径調節手段の側面図、図6は図5の口径調節手段の全開状態の側面図である。 【0041】本実施の形態は、1本の排煙筒1を等能力でガス排出量が実質的に等しい3基の発電用のボイラーに接続して使用する場合の構成であり、口径調節手段4を上下2段にして積層状に構成している。 【0042】なお、その余の構成については前記した実施の第1形態と同一であるので、同一部位には図中同一の符号を付して示し、重複する説明は極力省略して、本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。 【0043】図5において、30a〜30fは前記実施の第2形態と同様の機構で構成した下段口径調節ユニット、31a〜31fは同様の機構で1段目円弧面板10と連続する位置に開閉移動可能に前記下段口径調節ユニット30a〜30fの円弧面板10の背面に積み重ねて支持して構成した上段口径調節ユニット(第2の口径調節ユニット)、D1は下段及び上段口径調節ユニット30a〜30f、31a〜31fの全開時の排煙筒1の口径、D3は全開時口径D1の2/3の面積の調節時口径、D4は全開時口径D1の1/3の面積の調節時口径である。 【0044】下段口径調節ユニット30a〜30fは円弧面板10を排煙筒1上の位置に閉じ移動した時下段の円弧面板10の上端が2/3調節時口径D3と一致するように構成し、上段口径調節ユニット31a〜31fは、閉じ状態の下段口径調節ユニット30a〜30f上で閉じ移動した時上段円弧面板10の上端が1/3調節時口径D4と一致するように構成している。 【0045】前記の様に構成された本実施の形態においては、下段口径調節ユニット30a〜30f、上段口径調節ユニット31a〜31fを共に実線で示す閉じ位置にそれぞれ油圧シリンダ20の伸ばし駆動で移動させた状態で、下段、上段の円弧面板10、10は上下に連続して集合したノズル壁を形成し、上段の円弧面板10の上端縁で全開時の1/3の面積の調節時口径D4が得られる。 【0046】また、図5の実線で示す状態から上段口径調節ユニット31a〜31fを油圧シリンダ20の縮め駆動で鎖線位置まで開き移動させると、下段口径調節ユニット30a〜30fだけがノズル状に集合された状態になり下段円弧面板10の上端縁で全開時の2/3の面積の調節時口径D3が得られる。 【0047】更に図6は上記全開時の2/3調節時口径状態から、下段口径調節ユニット30a〜30fを油圧シリンダ20の縮め駆動で開き移動させた状態であり、この操作で排煙筒1自身の開口すなわち全開時口径D1が得られる。 【0048】このとき、上段口径調節ユニット31a〜31fは円弧面板10を鎖線で示す閉じ位置(下段口径調節ユニット30a〜30fの延長位置)に戻して保持することも可能である。 【0049】前記した操作を、排煙筒1に接続した図示省略の3基の発電用ボイラーが揃って稼動する場合は図6の全開口径D1に、1基のボイラーが休止した場合は図5の実線の2/3調節時口径D3に、2基のボイラーが休止した場合は1/3調節時口径D4に、下段口径調節ユニット30a〜30f、上段口径調節ユニット31a〜31fを遠隔制御下で操作することで、この排煙筒1系の3基のボイラーの運転状態の変動に対し、常時設定された一定のガス放出速度をキープして安定した排ガス放出を行えるようになる。 【0050】すなわち、本実施の形態によれば、3基の発電用のボイラーを共通の1本の排煙筒1に接続してガス放出速度の低下を生じることなく常時安定的に使用できることになり、排煙筒の必要数をより減少させより大きいコスト低減が得られる効果がある。 【0051】以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。 【0052】 【発明の効果】以上、本出願の請求項1に記載の発明によれば、排煙筒の上端開口まわりに同開口の口径調節手段を設け、同口径調節手段は、開位置で前記排煙筒に広い開口面積を確保し、閉位置で狭い開口面積を形成する様に切り替え可能にして口径調節式排煙筒を構成しているので、排煙筒の上端開口まわりに設けた同開口の口径調節手段により、同排煙筒の上端開口を複数のボイラーの排ガスを対処可能の広い開口面積と、それより少ない数のボイラーの排ガスを対処する狭い開口面積とに切り替えることができ、1本の排煙筒により複数のボイラーの排ガスの放出を可能とし、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減してコスト低減を達成した経済効果の高い口径調節式排煙筒を得ることが出来たものである。 【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記口径調節手段は前記排煙筒の周方向に等間隔で配置された複数の口径調節ユニットを設け、各口径調節ユニットは截頭状の円弧面板により前記開位置と閉位置を切り替え可能にして口径調節式排煙筒を構成しているので、前記口径調節手段を構成する口径調節ユニットの截頭状の円弧面板により開口面積の広い開位置と狭い閉位置を適格に切り替え、1本の排煙筒により複数のボイラーに対応して排ガスの放出を可能とし、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減し、コスト低減を達成した経済効果の高い口径調節式排煙筒を得ることが出来たものである。 【0054】また、請求項3に記載の発明によれば、前記請求項2に記載の発明において、前記円弧面板は一端を同円弧面板に、他端を固定部に枢支されたリンク部材を有し、基端側寄りを軸に回動して前記開位置と閉位置を切り替え可能にして口径調節式排煙筒を構成しているので、開口面積の広い開位置と狭い閉位置を切り替える截頭状の円弧面板は、前記リンク部材に支持されてその基端側寄りを軸にして回動運動し、ボイラーの休止状況によって異なる前記開位置と閉位置の切り替えを確実、適切に行ない、1本の排煙筒により複数のボイラーに対応して排ガスの放出を可能とし、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減してコスト低減を達成した経済効果の高い口径調節式排煙筒を得ることが出来たものである。 【0055】また、請求項4に記載の発明によれば、前記請求項2又は3に記載の発明において、前記各口径調節ユニットはその上側に第2の口径調節ユニットを積み重ねて設け、複数段階に切り替え可能にして口径調節式排煙筒を構成しているので、開口面積の広い開位置と狭い閉位置を切り替える截頭状の円弧面板を有する口径調節ユニットは、その上側に第2の口径調節ユニットを積み重ねて構成したことにより、各段の口径調節ユニットにおける円弧面板により開口面積を複数段階に切り替え可能とし、1本の排煙筒に対して3基以上のボイラーを接続しても前記開口面積の段階的切り替えで対処して、排煙筒の製作、設置、メインテナンスの手数等を節減し、大幅なコスト低減を達成した経済効果の高い口径調節式排煙筒を得ることが出来たものである。 【0056】更にまた、請求項5に記載の発明によれば、上端開口まわりに口径調節手段を配置した排煙筒に複数のボイラーの排気を集め、各ボイラーの休止状況に応じて前記口径調節手段を操作して前記排煙筒の開口面積を切り替えて排煙する様にして口径調節式排煙筒の排煙方法を構成しているので、1本の排煙筒に集められる複数のボイラーの排気は、複数のボイラー中の各ボイラーの休止状況に従って調節して適切な開口面積を容易に得、所定の排煙を行わせることにより、設備の集約、簡素化及び操作の簡略化等により大幅なコスト低減を達成することが出来たものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069246 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 新 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241647(P2001−241647A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−49488(P2000−49488) |
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