| 【発明の名称】 |
循環型流動層ボイラ |
| 【発明者】 |
【氏名】明用 和幸
【氏名】田頭 健二
【氏名】鳥居 功
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| 【要約】 |
【課題】設置面積の増加を伴うことなくサイクロンの性能を向上させ、循環型流動層ボイラをより一層高効率化することを目的としている。
【解決手段】循環型流動層ボイラ1は、流動材が循環する燃焼室内に燃料を供給して燃焼させる外部循環型流動床炉10と、該外部循環型流動床炉10に接続され主として流動材の固体から燃焼ガスの気体を分離させるサイクロン20とを具備している。この循環型流動層ボイラ1において、主として流動材及び燃焼ガスよりなる固気2相流を外部循環型流動床炉10からサイクロン20へ導くサイクロン導入路30の少なくとも一部を、外部循環型流動床炉10の側壁13に沿わせて設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流動材が循環する燃焼室内に燃料を供給して燃焼させる外部循環型流動床炉と、該外部循環型流動床炉に接続され主として流動材の固体から燃焼ガスの気体を分離させるサイクロンとを具備してなる循環型流動層ボイラにおいて、主として前記流動材及び燃焼ガスよりなる固気2相流を前記外部循環型流動床炉から前記サイクロンへ導くサイクロン導入路の少なくとも一部を、前記外部循環型流動床炉の外壁面に沿わせて設けたことを特徴とする循環型流動層ボイラ。 【請求項2】 前記外壁面が側壁であることを特徴とする請求項1記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項3】 前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を前記側壁の中央に配置した出口開口に接続すると共に前記側壁に沿って左右に振り分けて設けたことを特徴とする請求項2記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項4】 前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を互いに対向する側壁にそれぞれ配置した出口開口に接続すると共に、それぞれの側壁に沿って左右逆向きに設けたことを特徴とする請求項2記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項5】 前記サイクロン導入路が前記側壁のほぼ全長にわたって設けられたことを特徴とする請求項4記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項6】 前記サイクロン導入路の前記出口開口に対向する壁面に膨出部を設けたことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項7】 前記外壁面が上壁であることを特徴とする請求項1記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項8】 前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を前記上壁の中央に配置した出口開口に接続すると共に、前記上壁に沿って左右に振り分けて設けたことを特徴とする請求項7記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項9】 前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を前記上壁の左右側壁近傍にそれぞれ配置した出口開口に接続して、それぞれのサイクロン導入路が上壁に沿って横断するように設けられたことを特徴とする請求項7記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項10】 前記出口開口が対角位置にあることを特徴とする請求項9記載の循環型流動層ボイラ。 【請求項11】 前記サイクロン導入路の前記出口開口に対向する壁面に膨出部を設けたことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の循環型流動層ボイラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、固気2相を分離させるサイクロンを備えた循環型流動層ボイラに係り、特に、サイクロンの効率を向上させることで循環型流動層ボイラの効率を向上させる技術に関する。 【0002】 【従来の技術】砂などを流動材として用いて炉内を循環させ、炉内温度を一定に保つことで優れた燃焼効率及び脱硫効率が得られる循環型流動層ボイラにおいては、固体の流動材と気体の燃焼ガスとを分離させるサイクロンが必要となる。図9は循環型流動層ボイラを用いた発電システムの構成図であり、図中の符1は循環型流動層ボイラ、2は燃料バンカ、3は添加剤バンカ、4は流動層型熱交換器、5は対流伝熱部5a、給水加熱部5b、及び空気予熱器5cよりなる熱交換器、6は集塵装置、7は蒸気タービン、8は発電機、9は煙突、10は外部循環型流動床炉(以下流動床炉)、20はサイクロンである。 【0003】この発電システムでは、流動床炉10内で燃料を燃焼させて発生した燃焼ガスを流動材と共に固気2相の状態でサイクロン20へ導く。サイクロン20では、流動材の砂が主成分である固体と、気体の燃焼ガスとに分離される。この燃焼ガスはサイクロン20の上部から熱交換器5に導かれ、対流伝熱部5a及び空気予熱器5cを通過する際に蒸気及び空気を加熱する。この燃焼ガスは、集塵装置6へ送られてフライアッシュが除去された後、煙突9より大気に放出される。一方、流動層型熱交換器4内には対流伝熱部5aで加熱された蒸気が供給される。この蒸気は、流動層型熱交換器4により再加熱され、高温の蒸気となって蒸気タービン7へ送られて発電機8を駆動して発電する。 【0004】上述した流動床炉10は矩形断面の縦長柱状容器であり、その内部である燃焼室11内には、底部付近に燃料バンカ2及び添加剤バンカ3から燃料及び添加剤が供給される。さらに、流動床炉10の底面から1次空気が供給され、側面からは2次空気が供給される。この結果、流動床炉10内に充填された流動材、底部付近に供給される燃料及び添加剤は、1次空気と共にたとえば5〜7m/sec程度の適当な流速で燃焼室10内を上昇する。この時、たとえば850℃程度の高温に保たれる流動材と共に上昇する燃料は、2次空気の供給を得て燃焼し燃焼ガスとなる。また、燃焼ガスが燃焼室11内を上昇する過程では石灰や石灰石等の添加剤とも反応し、燃焼ガスに含まれている硫黄分を除去するいわゆる脱硫が行われる。なお、流動材として使用される砂の平均粒径は、通常0.2〜0.3mm程度である。 【0005】こうして燃焼室11内で燃焼した燃焼ガスの気体は、主成分が流動材の固体と共に固気2相流となり、燃焼室11の上部に設けられた出口開口12からサイクロン20へ送られる。出口開口12とサイクロン20の入口開口21との間は、サイクロン導入路30によって接続されている。そして、サイクロン20内においては、気体である燃焼ガスと固体である流動材とが分離し、燃焼ガスは上部の出口開口22から熱交換器5へ導かれ、流動材は底部に落下して流動材出口23から再度直接燃焼室11内へ導かれるラインと、流動層型熱交換器4にて熱交換後炉内に戻されるラインに分かれて粒子が循環している。このように構成された流動層ボイラ1では、高温の流動材が系内を循環するので炉内温度が全域にわたってほぼ一定に保たれる。このため、優れた燃焼効率が得られ、また、燃焼ガスの脱硫を燃焼室11内で同時に行うことができるという利点を有している。 【0006】また、上述した従来の循環型流動層ボイラ1では、図10及び図11に示す構成例のように、流動床炉10に隣接してサイクロン20が設置されている。すなわち、流動床炉10の側壁に出口開口12を設けて、サイクロン20の入口開口21との間を最短距離で直線的に接続するようサイクロン導入路30が配設されている。これは、循環型流動層ボイラ1全体の大きさをコンパクトにするという思想に基づくものであり、サイクロン20において十分な回収率が得られる上、敷地面積や建設コストを低減できるという利点がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、サイクロン20を備えた従来の循環型流動層ボイラ1においては、プラント全体をできるだけコンパクトにすることで、設置面積や建設コストを低減することに重点がおかれてきた。しかしながら、近年は省エネルギの推進や低公害化を促進することがより一層重要な課題となってきている。このような背景から、循環型流動層ボイラ1においてもより一層の高効率化が望まれており、特に、サイクロン20の性能を向上させることにより、固体の未燃焼燃料を効率よく回収して燃焼効率を向上させ、また、固体の未反応カルシウムを効率よく回収して脱硫性能を向上させることが強く望まれる。 【0008】石炭やコークスなどの固体燃料を使用した場合、粒子径がある程度大きい未燃焼固体燃料はサイクロン20で流動材と共に回収されて再度燃焼室10内に供給されるのに対して、粒子径の小さい固体燃料はサイクロン20での回収率が極めて低い。このため、サイクロン20の性能が向上して小さな粒子径の固体燃料でも回収できるようになると、その分燃焼効率を向上させることができる。また、未反応添加剤についても同様のことがいえ、粒子径が大きいものについては流動材や固体燃料と共にサイクロン20において回収可能であるが、粒子径の小さいものについては回収率が極めて低い。このため、サイクロン20の性能が向上して小さな粒子径の未反応添加剤でも回収できるようになると、その分脱硫効率を向上させることができるのである。すなわち、従来構造の循環型流動層ボイラにおいては、サイクロン20の回収率自体は100パーセントに近い極めて高いものであるが、燃焼ガスと共に流出する未回収固体には粒子径の小さい未燃焼固体燃料や未反応添加剤が高い割合で含まれている。従って、これを効率よく回収できれば、燃焼効率や脱硫効率がより一層向上することが見込まれるのである。 【0009】一般に、サイクロン20の性能を向上させる有効な手段として、直径をDとしたサイクロン20の入口助走区間(整流区間)L、すなわちサイクロン導入路30の入口長さ(直線部分)を長くし、L/Dを大きな値に設定することが知られている。しかし、上述した従来構造のままで単に入口助走区間Lを長くすると、サイクロン20の位置が流動床炉10から離れてしまうため、循環型流動層ボイラ1全体としての設置面積が大きくなり、コスト面で極めて不利になるという問題が生じる。また、サイクロン20が流動床炉10から離れると、その支持構造が複雑になったり支持部材の強度を増す必要が生じるなどして、コストアップの要因になる。 【0010】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、設置面積の増加を伴うことなくサイクロンの性能を向上させ、循環型流動層ボイラをより一層高効率化することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の循環型流動層ボイラは、流動材が循環する燃焼室内に燃料を供給して燃焼させる外部循環型流動床炉と、該外部循環型流動床炉に接続され主として流動材の固体から燃焼ガスの気体を分離させるサイクロンとを具備してなる循環型流動層ボイラにおいて、主として前記流動材及び燃焼ガスよりなる固気2相流を前記外部循環型流動床炉から前記サイクロンへ導くサイクロン導入路の少なくとも一部を、前記外部循環型流動床炉の外壁面に沿わせて設けたことを特徴とするものである。 【0012】このような循環型流動層ボイラによれば、サイクロン導入路の少なくとも一部を外壁面に沿って設けることで、全体の設置面積をほとんど増すことなく入口助走区間Lを長くして、サイクロンの性能を向上させることが可能になる。このため、従来はほとんど回収できなかった粒子径の小さい固体についても、その回収率を向上させることができるようになる。 【0013】上述した循環型流動層ボイラにおいては、前記外壁面が側壁であることが好ましい。そして、前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を前記側壁の中央に配置した出口開口に接続すると共に前記側壁に沿って左右に振り分けて設けるとよい。あるいは、前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を互いに対向する側壁にそれぞれ配置した出口開口に接続すると共に、それぞれの側壁に沿って左右逆向きに設けるとよく、この場合、前記サイクロン導入路が前記側壁のほぼ全長にわたって設けるのが好ましい。また、上記循環型流動層ボイラにおいては、前記サイクロン導入路の前記出口開口に対向する壁面に膨出部を設けることにより、滑らかな流路を形成するとよい。 【0014】上述した循環型流動層ボイラにおいては、前記外壁面が上壁であることが好ましい。そして、前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を前記上壁の中央に配置した出口開口に接続すると共に、前記上壁に沿って左右に振り分けて設けるとよい。あるいは、前記サイクロンを左右一対設け、前記サイクロン導入路を前記上壁の左右側壁近傍にそれぞれ配置した出口開口に接続して、それぞれのサイクロン導入路が上壁に沿って横断するように設けるとよく、この場合、前記出口開口が対角位置にあることが好ましい。また、上記循環型流動層ボイラにおいては、前記サイクロン導入路の前記出口開口に対向する壁面に膨出部を設けることにより、滑らかな流路を形成するとよい。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る循環型流動層ボイラの一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1に示す循環型流動層ボイラの第1の実施形態において、(a)は要部を示す平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。この循環型流動層ボイラ1は、外部循環型流動床炉(以下流動床炉)10とサイクロン20とを具備して構成される。このうち、流動床炉10は、砂などの流動材が循環する燃焼室11内に燃料及び空気を供給して燃焼させる炉であり、長辺a及び短辺bよりなる矩形断面を有する縦長の柱状容器となっている。流動床炉10の側壁13には、主として流動材及び燃焼ガスよりなる固気2相流をサイクロン20へ送出する出口開口14が設けられている。この出口開口14は側壁13の上部中央に配設されるが、好ましくは矩形断面の長辺a側となる側壁を利用して設ければよい。なお、出口開口14の開口面積については、固気2相流が適当な流速となるよう考慮して決められる。 【0016】出口開口14の外側には、固気2相流を流動床炉10からサイクロン20へ導くための流路としてサイクロン導入路30が側壁13に沿って設けられている。このサイクロン導入路30は、出口開口14から左右に振り分けられ、流動床炉10の左右に隣接して一対設けられたサイクロン20の入口開口21にそれぞれ直線的に接続されている。従って、サイクロン20の位置は、流動床炉10の外壁に沿って設けられた直線状のサイクロン導入路30が入口開口21にスムーズに接続されるようにすればよい。また、流動床炉10の短辺b側の側壁との間には、間隙Sが設けられている。この間隙Sは、サイクロン20の回収効率を上げるためには大きくするのが好ましいのであるが、同時に循環型流動層ボイラのコンパクト化や低コスト化を妨げることにもなるため、状況に応じた最適値を適宜決定すればよい。 【0017】この結果、流動床炉10の出口開口14とサイクロン20の入口開口21との間は、その一部が側壁13に沿う直線状のサイクロン導入路30によって接続され、長さL1の入口助走区間が形成される。なお、サイクロン導入路30は直線とするのが最適ではあるが、曲率の小さな緩やかな曲線としてもよい。 【0018】このような構成とすれば、流動床炉10とサイクロン20との間に大きな間隙Sを設けなくても従来より長い助走区間L1を形成することができる。具体的には、間隙Sを図4の助走区間Lと同じ(S=L)にした場合、サイクロン導入路30の断面積分だけ流動床炉10の外側に膨出するものの、サイクロン20の位置を幅拡大方向に変更しなくてすむため、循環型流動層ボイラの設置面積はほとんど同じにすることができる。また、サイクロン導入路30の少なくとも一部が側壁13に沿うものであるから、その支持等を簡単な構造で容易に行うことができ、コスト面でも有利になる。なお、サイクロン20を4基設置する場合には、出口開口14を両方の長辺aに開口し同様のサイクロン導入路30を側壁に沿って設ければよい。 【0019】図2に示した循環型流動層ボイラは、第1の実施形態として図1に示したものの変形例である。この変形例では、サイクロン導入路30の出口開口14と対向する壁面に膨出部31を設けてある。この膨出部31により、流動床炉30から流出する固気2相流は90度の急激な方向転換をしなくてすむ。このため、スムーズな方向転換が可能になり、流れの乱れが低減されることで助走区間における整流を容易にする。なお、図示の膨出部31は直線を組み合わせた断面形状となっているが、曲線の壁面により膨出部31を形成してもよい。 【0020】図3は循環型流動層ボイラの第2の実施形態を示すもので、流動床炉10の左右に一対のサイクロン20を設け、側壁13に沿ってサイクロン導入路30を設ける点は同様である。しかし、この実施形態では、互いに対向する側壁13にそれぞれ出口開口14a,14bが設けられ、これらの出口開口14a,14bとサイクロン20の入口開口21とを接続する2本のサイクロン導入路30がそれぞれの側壁13に沿って設けられている。この場合、それぞれの出口開口14a,14bをサイクロン導入路30を介して実際に接続する側のサイクロン20から遠い端部位置に配設し、サイクロン導入路30を側壁13の全長にわたって設けるようにすれば、より長い助走区間L2を得ることができる。なお、この場合のサイクロン導入路30においても、図2に示すように、出口開口と対向する壁面に膨出部を設けて、固気2相流のスムーズな方向転換を可能にしてもよい。 【0021】図4は循環型流動層ボイラの第3の実施形態を示すものである。この実施形態は、流動床炉10の上壁15に出口開口14を設けてあり、左右一対あるサイクロン20の入口開口21との間を左右に振り分け上壁15に沿わせたサイクロン導入路30で接続した点が異なっている。この場合、出口開口14は上壁15における長辺aの中央部に配置するのが好ましく、図1に示す第1の実施形態と同様に、延長された助走区間L1を得ることができる。また、サイクロン導入路30を上壁15に沿わせて設けることで、設置面積が増すのを防ぐことができ、しかも、側壁13に沿わせたものより上壁15の存在により支持構造が容易になる。なお、この場合のサイクロン導入路30についても、図5に示す変形例のように出口開口と対向する壁面に膨出部31を設けて、固気2相流のスムーズな方向転換を可能にしてもよい。 【0022】図6は循環型流動層ボイラの第4の実施形態を示すもので、流動床炉10の左右に一対のサイクロン20を設け、上壁15に沿ってサイクロン導入路30を設ける点は同様である。しかし、この実施形態では、2本のサイクロン導入路30を上壁15に沿って設け、同上壁15の左右側壁である短辺bの近傍にそれぞれ配置した出口開口14a,14bに一端を接続してある。サイクロン導入路30の他端は上壁15に沿って流動床炉10を横断し、サイクロン20の入口開口21に接続される。この場合、好適には二つの出口開口14a,14bを上壁15の対角位置にそれぞれ配置して、長辺aを最大限有効に利用することでより長い助走区間L2を得るとよい。ここで、対角位置とは必ずしも上壁15の長辺aと短辺bとが交わる位置に限定されるものではない。なお、この場合のサイクロン導入路30においても、図5に示すように、出口開口と対向する壁面に膨出部を設けて、固気2相流のスムーズな方向転換を可能にしてもよい。 【0023】上述したような構成としてサイクロン導入路30の助走区間Lを長くすると、図7に示すように、サイクロン効率を向上させることができる。ここで、Dはサイクロン20の直径であり、助走区間Lを長くしてL/Dの値が大きくなると、サイクロン効率が向上することが分かる。また、図8に示す粒子径と部分回収効率との関係を見ると、L/Dの値が大きくなれば粒子径の小さいものでも効率よく回収できることが分かる。特に、粒子径が大きい場合にはL/D値に係わらず100%またはそれに近い回収率を得られるが、粒子径が小さくなるとL/D値の大きいものほど回収率が高いことが示されている。これは、循環型流動層ボイラ1において、従来回収率の低かった未燃固体燃料粒子や未反応カルシウム粒子の回収率が高まることを意味している。換言すれば、集塵装置6で回収されてフライアッシュと共に廃棄される量が減少することを意味している。ここで、未燃固体燃料とは石炭やコークスなどを意味している。 【0024】このように未燃固体燃料や未反応カルシウムの回収率が向上すると、回収された未燃固体燃料及び未反応カルシウムは流動床炉10の燃焼室11に再度供給されて燃焼または脱硫に寄与することができるため、循環型流動層ボイラとしての燃焼効率を向上させ、また、脱硫効率をも向上させることができる。なお、石油などの液体燃料を使用する循環型流動層ボイラの場合には、サイクロン20の効率向上が燃焼効率の向上に寄与することはないものの、未反応カルシウムの回収率向上により脱硫効率を向上させることができる。また、未燃固体燃料や未反応カルシウムの回収率が高いと、燃焼ガスと共に熱交換器5を通過する際に伝熱管などに付着して汚れの原因となる可能性が低下するので、メンテナンス間隔を長くして運転できるという利点もある。 【0025】なお、出口開口14の位置については、上述した実施形態に限定されるものではなく、たとえば側壁13や上壁15の中央以外にも適宜設けることが可能であり、また、サイクロン導入路30を長辺aに沿って配置するだけではなく、最大長さは短くなるものの、短辺bに沿って配置してもよい。 【0026】 【発明の効果】上述した本発明の循環型流動層ボイラによれば、設置面積をほとんどあるいは全く増すことなくサイクロンの助走区間を長くすることが可能になるので、サイクロン効率を向上させて粒子径の小さい未燃燃料や未反応カルシウムを高い割合で回収することができる。このため、循環型流動層ボイラの燃焼効率や脱硫効率を向上させることができ、省エネルギや低公害化の促進に大きな効果を奏する。また、設置面積を増すことな助走区間を長くし、しかも、サイクロン導入路を簡単な支持構造で支持することが可能になるので、コスト面でも有利になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月27日(2000.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112737 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 考晴 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−311503(P2001−311503A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−128380(P2000−128380) |
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