| 【発明の名称】 |
流動床式燃焼装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀添 浩俊
【氏名】寺澤 良則
【氏名】佐藤 淳
【氏名】清水 義仁
【氏名】保田 静生
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| 【要約】 |
【課題】熱分解炉とチャー燃焼炉を用いる廃棄物処理システムにおいて、熱分解炉からチャー燃焼炉へのチャー混合物搬送装置を排除して高温のチャー混合物の搬送に伴う種種の問題を取除き、また両炉からの排出不燃物を1台の不燃物排出分離装置で処理して、設備スペース、コストを低減する、流動床式燃焼装置の提供。
【解決手段】熱分解炉とチャー燃焼炉を共通炉壁を介して隣続させ、熱分解炉内を第1熱分解炉と第2熱分解炉とに隔壁を介して分け、前記第1熱分解炉から前記第2熱分解炉にオーバーフローしたチャー混合物を、前記第2熱分解炉でさらに熱分解しながら前記共通炉壁の開口から前記チャー燃焼の流動層に進入させて前記チャー燃焼炉で燃焼させる流動床式燃焼装置とし、さらに前記熱分解炉とチャー燃焼炉の不燃物排出分離装置を共通化する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一つの共通炉壁を介して隣接する1対の流動床炉の一方を熱分解炉、他方をチャー燃焼炉とした流動床式燃焼炉において、前記熱分解炉内に隔壁を設けて第1熱分解炉と第2熱分解炉に分け、前記共通炉壁側の第2熱分解炉の流動層と前記チャー燃焼炉の流動層を連通する開口を前記共通炉壁に設け、前記第1、第2熱分解炉を分ける隔壁を前記第1熱分解炉流動層が前記第2熱分解炉流動層側にオーバーフローできる高さとして前記第1、第2熱分解炉はそれぞれの流動層上部空間を共有することを特徴とする流動床式燃焼装置。 【請求項2】 前記第2熱分解炉の流動層密度が前記チャー燃焼炉の流動層密度よりも高くなるように炉床散気部から吹込まれる流動化ガスの量が調整されることを特徴とする流動床式燃焼装置。 【請求項3】 前記第1熱分解炉の炉床散気部及び前記チャー燃焼炉の炉床散気部はそれぞれの不燃物排出口側に向って傾斜していることをを特徴とする前記請求項1乃至2のいずれか1項に記載の流動床式燃焼装置。 【請求項4】 前記第2熱分解炉の炉床散気部は、前記チャー燃焼炉の炉床散気部に向って下がるように傾斜していることをを特徴とする前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の流動床式燃焼装置。 【請求項5】 前記第1熱分解炉と第2熱分解炉からなる熱分解炉は方形をなし、前記チャー燃焼炉も方形をなすことを特徴とする前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の流動床式燃焼装置。 【請求項6】 篩の上側に仕切り板で仕切った2つの部屋を形成し、前記篩の下側に砂受けを配設し、前記両部屋を形成する外殻の上側に前記熱分解炉から排出される不燃物と流動媒体の混合物と、前記チャー燃焼炉から排出される不燃物と流動媒体の混合物をそれぞれ前記両部屋に供給するフィーダを配設し、両フィーダの排出口を前記両部屋にそれぞれ開口するように前記外殻に接続し、前記両部屋にはそれぞれ排出口を設けた不燃物排出分離装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の流動床式燃焼装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみや産業廃棄物を焼却し、その焼却熱によって、廃棄物に含有される灰分を溶融し、及びボイラー給水を加熱して、建築用骨材等、及び発電プラント用等の蒸気を製造するシステムにおける流動床式燃焼装置に関する。 【0002】 【従来の技術】都市ごみや産業廃棄物を焼却し、その焼却熱によって、廃棄物に含有される灰分を溶融後冷却して建築用骨材等を得、更に発電プラント用の蒸気等を製造するシステムにおいて、廃棄物の焼却を、熱分解炉で熱分解ガスを生成させ、該熱分解炉での未分解残渣をチャー燃焼炉に導いて燃焼させる方式のものが特開平9−79539に開示されている。 【0003】上記の開示においては、熱分解炉内の流動層からオーバーフローさせた未分解残渣(チャー)と流動媒体との混合物であるチャー混合物を、前記チャー燃焼炉内の流動層に供給する手段明示されていないが、連結ダクトとスクリューコンベアが用いられている。即ち、図6に示すように、熱分解炉1の流動層上層部を連結ダクト60にオーバーフローさせて重力で下方に配設されたスクリューコンベア61に導き、該スクリューコンベア61でチャー燃焼炉の流動層に押込んでいる。また、共通炉壁を介して熱分解炉とチャー燃焼炉が隣接した構造のものもあるが(三菱重工技報 Vol.34 No.3 1997-5)、これは図7に示すように、熱分解炉1とチャー燃焼炉2とが共通炉壁3で隣接しているが、前記熱分解炉1が、それぞれ流動層を有する2つの熱分解炉に分けられておらず、本発明の流動床式燃焼炉とは熱分解炉の熱分解残渣であるチャー混合物をチャー燃焼炉に供給する方式が異なるものである。なお、図7において、7は熱分解炉1の流動層、8はチャー燃焼炉2の流動層、9は熱分解炉1の炉床散気板、11はチャー燃焼炉の炉床散気部、30はボイラーである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記熱分解炉からチャー燃焼炉にチャー混合物を送込む手段には前述したように通常スクリューコンベアが用いられる。図6に示すように、流動床式熱分解炉1の流動層上層部をオーバーフローさせて連結ダクト60でスクリューコンベア61に導き、該スクリューコンベア61でチャー燃焼炉2の流動層に押込むが、このオーバーフローしたチャー混合物の温度は400〜450℃の高温であり、これをチャー燃焼炉の流動層に押込むスクリューコンベアは、スクリュー軸やケーシングを冷却する等の対策が必要であった。また、チャーの中には鉄、アルミニウム、瓦礫等の不燃物が混じっていることがあり、これらが前記スクリューに噛み込みスクリューの破損を来たすこともあった。図7に示す公知の流動床式燃焼炉では、熱分解炉とチャー燃焼炉が共通隔壁で隣接していて両炉の流動層は開口で連通されているが、前記熱分解炉の流動層をなすチャー混合物を前記チャー燃焼炉に供給する積極的手段が講じられておらず、これを制御する手段がない。 【0005】本発明は、上記の問題点に鑑み、共通炉壁を介して隣接する熱分解炉とチャー燃焼炉からなる流動床式燃焼炉において熱分解炉のチャー混合物をチャー燃焼炉に供給する制御可能な積極的手段を熱分解炉内に構成し、以って熱分解炉からチャー混合物をチャー燃焼炉に導くためのダクトやコンベアを排除して、製作コスト、ランニングコスト、および設置スペースを節減するとともに熱分解炉およびチャー燃焼炉の熱分解および燃焼の制御が容易な流動床式燃焼炉を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、熱分解炉からの不燃物排出口とチャー燃焼炉不燃物排出口間の距離を近づけることが可能で、熱分解炉から排出される不燃物とチャー燃焼炉から排出される不燃物を共通の不燃物排出分離装置で処置する流動床式燃焼炉を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、一つの共通炉壁を介して隣接する1対の流動床炉の一方を熱分解炉、他方をチャー燃焼炉とした流動床式燃焼炉において、前記熱分解炉内に隔壁を設けて第1熱分解炉と第2熱分解炉に分け、前記共通炉壁側の第2熱分解炉の流動層と前記チャー燃焼炉の流動層を連通する開口を前記共通炉壁に設け、前記第1、第2熱分解炉を分ける隔壁を前記第1熱分解炉流動層が前記第2熱分解炉流動層側にオーバーフローできる高さとして前記第1、第2熱分解炉はそれぞれの流動層上部空間を共有することを特徴とする。 【0007】かかる発明では、前記第1熱分解炉に廃棄物が投入され、該第1熱分解炉の流動層で熱分解が進んだ該流動層の上層部を前記隔壁をオーバーフローさせて前記第2の熱分解炉に導き、該第2熱分解炉ではさらに熱分解が進み、該第2熱分解炉の所要のチャー生成率(逆に言うと熱分解ガス発生率)に達したチャー混合物が該第2熱分解炉の流動層下部が前記チャー燃焼炉の流動層下部に流入する。前記第1および第2熱分解炉の炉底からはEGR(再循環排ガス)が供給されて、流動層の流動媒体(砂)と廃棄物物の混合物は350〜500℃に熱せられて熱分解ガスを発生するが、該流動層は前記炉底から吹込まれる前記EGR吹込み流量の炉底区域による加減により旋回運動され、砂と廃棄物との混合が促進されている。 【0008】即ち、流動層は、前記EGRの吹込みにより該EGRが混入し比重が小さく軽くなって浮上し易くなり該EGRに押上げられるが、該EGR量が多い区域上の流動層は強く押上げられ、該EGR量の少ない区域上の流動層がその後を埋める形で、流動層内には旋回運動が形成される。前記チャー燃焼炉の炉底からは燃焼用の空気が供給されて前記第一熱分解炉から進入したチャー混合物が燃焼され、流動層は700〜750℃になる。該流動層も炉底から吹き込まれる前記空気が前記炉底の区域によって加減されて旋回運動が形成されている。 【0009】前記第2熱分解炉流動層の前記チャー燃焼炉流動層への進入はつぎのようにして行われる。即ち、前記第2熱分解炉EGRの空塔速度すなわち流動層がない場合の速度を前記チャー燃焼炉の空気での空塔速度より低くすることで、前記第2熱分解炉とチャー燃焼炉の流動層に密度差が生じ、空塔速度の低い前記第2熱分解炉の流動層密度が前記チャー燃焼炉の流動層密度よりも大きくなる。この密度差が推進力となり、前記第2熱分解炉の流動層すなわちは砂・チャー・不燃物が前記共通炉壁に設けられた開口を通して前記チャー燃焼炉に供給される。したがって、前記密度差を前記第2熱分解炉に供給するEGRと前記チャー燃焼炉に供給する空気の流量を制御することにより、前記第2熱分解炉から前記チャー燃焼炉へのチャー混合物の供給を制御することができる。 【0010】本発明では、熱分解炉が前記第1熱分解炉と第2熱分解炉とに分けられ、前記第2熱分解炉流動層の密度を前記第1熱分解炉流動層とは切離して調整できるので、前記第2熱分解炉流動層密度を前記チャー燃焼炉流動層密度との相対関係で適切に調整でき、前記第2熱分解炉流動層からチャー混合物すなわち砂・チャー・不燃物を適切な速度で前記チャー燃焼炉流動層に供給することができる。 【0011】請求項2記載の発明は、前記第2熱分解炉の流動層密度が前記チャー燃焼炉の流動層密度よりも高くなるように炉床散気部から吹込まれる流動化ガスの量が調整されることを特徴とするもので、上に述べたように、前記第2熱分解炉の炉床散気部から吹込まれるEGRと前記チャー燃焼炉の炉床散気部から吹込まれる空気の量を調整して前記第2熱分解炉流動層の密度を前記チャー燃焼炉流動層の密度よりも高くされ、主としてこの密度差を推進力として、前記第2熱分解炉流動層をなすチャー混合物が前記共通炉壁に設けられた開口を通じて前記チャー燃焼炉に供給される。 【0012】請求項3記載の発明は、前記第1熱分解炉の炉床散気部及び前記チャー燃焼炉の炉床散気部はそれぞれの不燃物排出口側に向って傾斜していることをを特徴とするもので、流動層底部に偏析する流動層よりも重い、つまり密度が高い不燃物が前記炉床散気部に沿って前記不燃物排出口に向って流下し易くする。なお、前述の流動層内旋回流は、前記炉床散気部の傾斜に沿う流れを持つように形成される。 【0013】請求項4記載の発明は、前記第2熱分解炉の炉床散気部は、前記チャー燃焼炉の炉床散気部に向って下がるように傾斜していることをを特徴とするもので、前記第2熱分解炉の炉底散気部が前記チャー燃焼炉の炉床散気部に下がっているので、前記第2熱分解炉流動層をなす砂・チャー・不燃物が、前述のように、該第2熱分解炉流動層と前記チャー燃焼炉流動層との密度差によって前記共通炉壁の開口を通じて前記チャー燃焼炉に流入する際に、流入を助ける。また、前記第2熱分解炉の炉床散気部の傾斜は前記チャー燃焼炉の炉床散気部の傾斜に連なるので、前記第2熱分解炉の炉床散気部の傾斜に沿って前記共通炉壁の開口を通って前記チャー燃焼炉流動層に流入する前記第2熱分解炉流動層をなす砂・チャー・不燃物は、該チャー燃焼炉流動層旋回流の該炉床散気部傾斜に沿う流れに巻込まれ、前記チャー燃焼炉流動層との混合が促進される。 【0014】請求項5記載の発明は、前記第1熱分解炉と第2熱分解炉からなる熱分解炉は方形をなし、前記チャー燃焼炉も方形をなすことを特徴とするもので、前記第1熱分解炉、第2熱分解炉およびチャー燃焼炉の性能にほとんど影響を与えないで前記第1熱分解炉の部分と前記チャー燃焼炉を相対的に90°あるいは180°回転した形に構成できるので、前記第1熱分解炉の廃棄物供給口、不燃物排出口、および前記チャー燃焼炉の不燃物排出口の位置を変えることが可能で、これらの位置を決める際の自由度が増え、燃焼炉の設置場所あるいは付属機器場所等への対応が容易である。 【0015】請求項6記載の発明は、篩の上側に仕切り板で仕切った2つの部屋を形成し、前記篩の下側に砂受けを配設し、前記両部屋を形成する外殻の上側に前記熱分解炉から排出される不燃物と流動媒体の混合物と、前記チャー燃焼炉から排出される不燃物と流動媒体の混合物をそれぞれ前記両部屋に供給するフィーダを配設し、両フィーダの排出口を前記両部屋にそれぞれ開口するように前記外殻に接続し、前記両部屋にはそれぞれ排出口を設けた不燃物排出分離装置を備えたことを特徴とする。 【0016】かかる発明によれば、熱分解炉から排出される不燃物と流動砂の混合物とチャー燃焼炉から排出される不燃物と流動砂の混合物は不燃物排出分離装置の不燃物分離部に導かれ、該不燃物分離部では篩の上で前記両混合物が流入する部屋が仕切られており、篩い分けされた砂は共通の砂受けに受け、熱分解炉排出不燃物とチャー燃焼炉排出不燃物は、全般的に大きさや種類が異なるので、前記分離部の別々の排出口から排出される。従来は熱分解炉とチャー燃焼炉とが離れているため、不燃物分離及び分離砂の搬送は別々の装置で行われていたが、本発明では共通の装置で行うことができるので、設備スペース、コストの低減ができる。上記各項記載の発明は熱分解炉の不燃物排出口とチャー燃焼炉の不燃物排出口を近づけることができるので、本項発明の不燃物排出分離装置を適用するのに最適である。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される寸法、材質、形状、その相対位置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例にすぎない。図1は、本発明の第1実施例に係わる流動床式燃焼装置の構成図で、(A)は縦断面図、(B)は下面図、(C)は(A)におけるX−X断面図である。 【0018】図1において、1は熱分解炉、2はチャー燃焼炉であり、前記両炉は共通炉壁3を介して隣接している。前記熱分解炉1内は隔壁4によって第1熱分解炉1aと第2熱分解炉1bとに分かれ、該第2熱分解炉の流動層5は前記共通炉壁3に設けられた開口6によって前記チャー燃焼炉2の流動層8に連通する。7は前記第1熱分解炉1aの流動層、9は該第1熱分解炉1aの炉床散気部、10は前記第2熱分解炉炉1bの炉床散気部、11は前記チャー燃焼炉2の炉床散気部である。12は前記第1熱分解炉1bの炉床散気部9の下部を仕切る炉底仕切り板、13、13'は前記チャー燃焼炉2の炉床散気部11の下部を仕切る炉底仕切り板、である。14は前記第1熱分解炉1aに供給される廃棄物、15は前記第1熱分解炉1aの不燃物排出口から排出される不燃物、16は前記チャー燃焼炉の不燃物排出口から排出される不燃物、17は前記第1、第2熱分解炉1a、1bに供給されるEGR(再循環排ガス)、18は前記チャー燃焼炉に供給される燃焼用空気である。前記第1熱分解炉1aへの廃棄物は従来流動層上部空間に供給されるのが普通であるが、流動層中に供給される場合もある。 【0019】廃棄物供給口から都市ごみ等の廃棄物14が前記第1熱分解炉1aに供給され、炉底から供給され炉床散気部9を通って流動層に進入する再循環排ガス(EGR)と必要に応じて温度調整のために同時に送込まれる燃焼用空気による燃焼によって前記熱分解炉1内廃棄物と流動媒体(砂)は熱せられ、流動化され、発生する熱分解ガスは図示しない灰溶融炉等に送られる。前記第1熱分解炉1a内では熱せられた廃棄物と流動媒体(砂)が流動層7を形成し、該流動層7の旋回運動によって廃棄物と流動砂は混合し、廃棄物を満遍なく熱して熱分解させる。該流動層7の上層部は前記隔壁4をオーバーフローして前記第1熱分解炉1bに流下し、該第2熱分解炉1bにおいても前記炉床散気部10を通して前記EGRが吹き込まれて熱分解が進み、所定のチャー発生率(逆に言えば熱分解ガス発生率)に達した砂・チャー・不燃物からなるチャー混合物は該第2熱分解炉1bの炉床散気部10に沿って前記共通炉壁3に設けられた開口6から前記チャー燃焼炉2の流動層8に進入する。 【0020】前記第2熱分解炉1bの流動層7に吹込まれる前記EGRは前記チャー燃焼炉の流動層8に吹込まれる空気よりも空塔速度を低くして前記第2熱分解炉1bの流動層密度が前記チャー燃焼炉2の流動層8の密度よりも大きくし、この密度差を推進力として前記第2熱分解炉1bの流動層7をなすチャー混合物は前記チャー燃焼炉の流動層8に進入するのである。前記第2熱分解炉に供給するEGRと前記チャー燃焼炉に供給する空気の流量を制御することにより、前記密度差を制御し、前記第1熱分解炉から前記チャー燃焼炉へのチャー混合物の供給を制御することができる。前記第1熱分解炉1aの炉床散気部9下部の炉底仕切り板12で仕切られた各室に吹込まれるEGR17は、流動層7内に矢印S1で示される旋回運動が生じるように前記各室によって流量が調節される。 【0021】前記チャー燃焼炉2の炉床散気部11下の炉底仕切り板13、13’で仕切られた各室に吹込まれる空気18は前記炉床散気部11を通って流動層8内に進入し、該流動層8内のチャーを燃焼させ、燃焼ガスは図示しないボイラーに送られる。前記炉底仕切り板13、13'で仕切られたの各室に吹込まれる空気18の流量は流動層8内に矢印S2で示される旋回運動が生じるように前記各室によって調節される。前記熱分解炉1及びチャー燃焼炉2の流動砂を伴った不燃物15及び16は図示しない不燃物排出分離装置に導入されて流動砂と不燃物が分離される。 【0022】図2は、本発明の第2実施例に係わる流動床式燃焼装置の構成図で、(A)は縦断面図、(B)は下面図である。第1実施例と同じ構成には図1と同じ符号が付してある。本実施例は図1における第1熱分解炉1aを90°回転した形であり、その結果図1と異なる点は、第1熱分解炉1aの不燃物15はチャー燃焼炉2に隣接する第2熱分解炉1bの下方に排出され、両炉の不燃物排出口間の距離が第1の実施例の場合よりも短くなったことと、廃棄物14の供給口が前記第2熱分解炉1bに対面する第1熱分解炉の側壁に設けられることである。 【0023】前記第1熱分解炉1aの流動層7における旋回運動S1は炉床散気部9の下部が炉底仕切り板12で仕切られた各室に吹込まれるEGR17の各室による流量の調整で行なわれる。即ち図2(A)において、前記第1熱分解炉1aの流動層7に矢印S1方向の旋回流を形成するためには、前記炉床散気部9の下部で炉底仕切り板12で仕切られ仕切り室12a、12bのうち、仕切り室12aに吹込まれるEGR17の流量を仕切り室17aに吹込まれるEGR17aの流量流量よりも多くする。そうすると、仕切り室17bの上方の流動層は密度が小さくなり前記EGR17aに押上げられて上昇し、その跡を仕切り室17aの上方の流動層が埋めることになり、流動層7には矢印S1方向の旋回流が形成される。 【0024】前記流動層7の上部空間に廃棄物14を投入する場合は、投入された廃棄物を前記流動層に巻込むために、前記廃棄物14は流動層旋回運動が下向きの場所に投入する必要があり、前記廃棄物14の投入口は前記第2熱分解炉1bに対面する第1熱分解炉の側壁に設けられることになる。したがって、前記廃棄物14は前記第2熱分解炉1bから最も遠い所から投入されることになり、該廃棄物14が前記第2熱分解炉1bにシュートパスされることが無くなる利点がある。なお、本実施例では上記第1の実施例に比べて、前記第1熱分解炉1aの流動層7の旋回運動の方向が90°回転した方向となり、前記第2熱分解炉1bの流動層5に対する前記流動層7の旋回運動の相対関係が変るが、前記第1熱分解炉1aと第2熱分解炉1bとは前記隔壁4で分離されており、また、前記第2熱分解炉1bの流動層5は旋回運動をするものではないので、熱分解性能に影響を与えるものではない。 【0025】図3は第3実施例に係わる流動床式燃焼装置の構成図で、(A)は縦断面図、(B)は下面図、(C)は(A)におけるX−X断面図、(D)は(A)におけるY−Y断面図である。第1実施例と同じ構成には図1と同じ符号が付してある。本実施例は、図1におけるチャー燃焼炉2を90°回転した形であり、第1熱分解炉1aと前記チャー燃焼炉2の不燃物排出口間の距離が上記第2の実施例よりもさらに短くなる。この距離が短い程、両炉から排出される不燃物を1台の不燃物排出分離装置で処理するのに好都合である。 【0026】本発明の流動床式燃焼装置は、上述のように、第1熱分解炉1aとチャー燃焼炉2を相対的に90°あるいは180°回転させることができるので、前記第1熱分解炉の廃棄物供給口、不燃物排出口、および前記チャー燃焼炉の不燃物排出口の位置を変えることが可能で、これらの位置を決める際の自由度が増え、燃焼炉の設置場所あるいは付属機器場所等への対応が容易である。 【0027】図4は、熱分解炉から排出される不燃物とチャー燃焼炉から排出される不燃物を、1台の不燃物排出分離装置で排出不燃物に混じっている流動砂と不燃物を分離する不燃物排出分離装置の構成図である。図4において、1、2はそれぞれ熱分解炉、チャー燃焼炉で、両炉1、2の底部から排出される不燃物と流動媒体の混合物は、それぞれフィーダ41、42内をスクリュ―43、44により、外殻45と篩46と仕切り板47とで形成される部屋48、49に送られ、篩46を振動させるなどして前記両部屋48、49の流動媒体(砂)を砂受け50に落下させ、砂が分離された不燃物は前記篩46の外周部から不燃物排出口51、52に落下して排出される。前記熱分解炉からの不燃物とチャー燃焼炉からの不燃物は全般的に大きさや種類が異なるので、別々に排出するようにしてある。前記砂受け50で受けられた砂はバケットコンベア等により所定の場所に搬送される。 【0028】上記図4では本発明の不燃物排出分離装置を、熱分解炉とチャー燃焼炉と別体に作られている場合に適用したものであるが、図5は本発明の第2実施例の流動床式燃焼炉に装着した場合を示す。本発明の流動床式燃焼炉に適用すると熱分解炉とチャー燃焼炉との不燃物排出口間距離が短いので、スクリュー43、44が短くて済み、コストが低減する。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、都市ごみ等の廃棄物の熱分解炉とチャー燃焼炉を含む熱分解ガス化溶融システムにおいて、熱分解炉とチャー燃焼炉を一体化して熱分解炉からチャー燃焼炉へのチャー混合物の搬送手段を排除することにより、高温のチャー混合物搬送に伴う種種の問題、即ち、搬送スクリュー軸やケーシングの冷却を要する問題、搬送するチャーに含まれていることがある鉄やアルミニウム片、瓦礫等の不燃物によるスクリュー等の破損問題が完全に無くなり、設備スペース及びコストの低減がもたらされ、また、両炉の不燃物排出口を近づけることが出きるので、不燃物排出分離装置を共通化することにより、さらに設備スペース及びコストの低減がもたらされる。また、熱分解炉とチャー燃焼炉を相対的に90°あるいは180°回転することが可能であり、その結果廃棄物供給口及び不燃物排出口を燃焼装置の設置スペース等の関係で好ましい位置にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月2日(2000.3.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083024 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 昌久 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241613(P2001−241613A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−57216(P2000−57216) |
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