トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F23 燃焼装置;燃焼方法




【発明の名称】 排ガス循環式間接加熱発熱装置
【発明者】 【氏名】中村 元親

【氏名】三谷 和久

【氏名】西山 智彦

【要約】 【課題】良好な排ガス循環が可能な排ガス循環式間接加熱発熱装置の提供。

【解決手段】加熱媒体がシングル型蓄熱燃焼バーナ10である排ガス循環式間接加熱発熱装置1。シングル型蓄熱燃焼バーナ10と発熱体20とからなり、シングル型蓄熱燃焼バーナ10が、給排気面14と、給排気面14より給気流れ方向下流に位置する燃料開放部15と、給排気面14とそれより給気流れ方向下流側部位を囲み壁に排気循環穴17があけられたバーナ先端外管16と、を有し、発熱体20が、一端がバーナ先端外管16に接続され、他端が排気循環穴17に連通され、内部に燃焼ガスが流れる通路が形成された、チューブまたはパネルからなる、排ガス循環式間接加熱発熱装置1。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 加熱媒体がシングル型蓄熱燃焼バーナである排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【請求項2】 シングル型蓄熱燃焼バーナと発熱体とからなり、前記シングル型蓄熱燃焼バーナが、給排気面と、該給排気面より給気流れ方向下流に位置する燃料開放部と、前記給排気面とそれより下流側部位を囲み壁に排気循環穴があけられたバーナ先端外管と、を有し、前記発熱体が、一端が前記バーナ先端外管に接続され、他端が前記排気循環穴に連通され、内部に燃焼ガスを流し排気をバーナ先端外管内に循環させる通路が形成された、チューブまたはパネルからなる、請求項1記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【請求項3】 前記バーナ先端外管が前記排気循環穴より下流側に絞り部を有し、前記燃料開放部が給気流れ方向に前記絞り部と同じ位置かまたはそれより下流側に位置する請求項2記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【請求項4】 前記バーナ先端外管の外側に排ガスヘッダーを有し、前記発熱体が該排ガスヘッダーに接続されており、排ガスヘッダー内部は前記バーナ先端外管内部と前記排気循環穴で連通している請求項2記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【請求項5】 前記排ガスヘッダー内に穴付き仕切板が設けられている請求項4記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【請求項6】 前記排ガスヘッダーに外部空間に開閉自在な排気エスケイプ孔が設けられている請求項4または請求項5記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス循環式の間接加熱発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−114309号公報に開示されているように、ラジアントチューブバーナと呼ばれる間接加熱発熱体が知られている。これを用いると燃焼ガス、排ガスが直接加熱炉内に排出されないので、加熱雰囲気を調整する必要のある加熱炉(たとえば浸炭炉など)に用いられている。その加熱媒体としてバーナを用いることが多いが、シングルエンドチューブ型とダブルエンドチューブ型とに大きく分けられる。シングルエンドチューブ型は一端が閉じられた1つのチューブ内を二重管にして他端にバーナーを設置し、燃焼した排ガスを内管と外管との間を通して排出するものである。ダブルエンドチューブ型はU字状などのチューブの一端から燃焼ガスを導入し、他端から排出するものである。蓄熱燃焼バーナを用いる場合は両端に蓄熱燃焼バーナを取り付け、交互に燃焼させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の間接加熱発熱体には、つぎの問題がある。シングルエンドチューブ型では、チューブ径が細い場合、たとえばバーナ径より細い場合、チューブ内で排ガスを循環させることが難しくなる。その結果、チューブのうちバーナ近傍だけで燃焼し火炎が延びず、炉内を均一に加熱することができなくなる。また、バーナ近傍で燃焼するので、バーナ先端が熱損傷を受けやすい。そのため、従来のシングルエンドチューブ型では、径を太くせざるを得なかった。ダブルエンドチューブ型は排ガス循環による燃焼の緩慢化ができないので、NOx発生が抑制できない。また、配管系統が多くなって複雑化し、装置が高価である。本発明の目的は、チューブ径の太さによらず良好な排ガス循環ができる排ガス循環式間接加熱発熱体を提供することにある。本発明のもう一つの目的は、チューブ径の太さによらず良好な排ガス循環ができるとともに、バーナ先端の熱損傷を抑制できる排ガス循環式間接加熱発熱体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明の排ガス循環式間接加熱発熱装置はつぎの通りである。
(1) 加熱媒体がシングル型蓄熱燃焼バーナである排ガス循環式間接加熱発熱装置。
(2) シングル型蓄熱燃焼バーナと発熱体とからなり、前記シングル型蓄熱燃焼バーナが、給排気面と、該給排気面より給気流れ方向下流に位置する燃料開放部と、前記給排気面とそれより下流側部位を囲み壁に排気循環穴があけられたバーナ先端外管と、を有し、前記発熱体が、一端が前記バーナ先端外管に接続され、他端が前記排気循環穴に連通され、内部に燃焼ガスを流し排気をバーナ先端外管内に循環させる通路が形成された、チューブまたはパネルからなる、(1)記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
(3) 前記バーナ先端外管が前記排気循環穴より下流側に絞り部を有し、前記燃料開放部が給気流れ方向に前記絞り部と同じ位置かまたはそれより下流側に位置する(2)記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
(4) 前記バーナ先端外管の外側に排ガスヘッダーを有し、前記発熱体が該排ガスヘッダーに接続されており、排ガスヘッダー内部は前記バーナ先端外管内部と前記排気循環穴で連通している(2)記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
(5) 前記排ガスヘッダー内に穴付き仕切板が設けられている(4)記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
(6) 前記排ガスヘッダーに外部空間に開閉自在な排気エスケイプ孔が設けられている(4)または(5)記載の排ガス循環式間接加熱発熱装置。
【0005】ここで、「シングル型蓄熱燃焼バーナ」とは、「一本のバーナ内で、蓄熱体の排気ガスによる蓄熱部と給気を加熱する部位とを使い分け、各部位を連続的または間欠的に切り替えて用いるタイプの蓄熱バーナ」を指す。蓄熱部は一体のものを複数の部位に分けて使い分けてもよく、また、複数の蓄熱体と集合させ、全体として一体にしてもよい。なお、特開平9−79524号公報に記載のようなバーナは、一見すると一本のバーナのように構成されているが、燃料供給系統が複数あることから、一対の蓄熱燃焼バーナを単に隣合わせて構成しただけであり、本発明における「シングル型蓄熱燃焼バーナ」には該当しない。また、「排ガス循環式」とは、給気と排気とが分離され、局部的なものを除き、全体として対向流が起こらないことをいう。特開平8−114309号公報記載のようなラジアントチューブバーナはシングルエンドチューブ内で給気と排気の流路が分離されておらず、チューブ内で対向流が生じているので、本発明における「排ガス循環式」に該当しない。上記(1)、(2)の排ガス循環式間接加熱発熱装置では、排ガスを燃焼用エアと対向流とならずに給排気面に循環できるので、発熱体チューブの太さに関係なく、円滑に排ガスを循環でき、燃焼を緩慢化して、火炎を伸ばし、発熱体をほぼ均一に加熱することができる。上記(3)の排ガス循環式間接加熱発熱装置では、バーナ先端外管が下流側部に絞り部を有するので、絞り部での流れ抵抗が大きくなって燃焼用エアの一部が給排気面の排気ポートにショートパスし、バーナ先端部およびバーナ内部の過熱を防止することができる。上記(4)、(5)の排ガス循環式間接加熱発熱装置では、排ガスヘッダーを介して排ガスをバーナ先端外管内に戻すようにしたので、バーナ先端外管周りから均一に排ガスをバーナ先端外管内に循環させることができる。上記(6)の排ガス循環式間接加熱発熱装置では、排ガスヘッダーに外部空間に開閉自在な排気エスケイプ孔が設けられているので、チューブ内を冷却したいとき、チューブ内をバーナを介さずに直接外部に連通させることができる。したがって、発熱装置の冷却性能が上がる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例の排ガス循環式間接加熱発熱装置を、図1〜図10を参照して説明する。図1、図2は本発明の第1実施例を示し、図3、図4は本発明の第2実施例を示し、図5は本発明の第3実施例を示し、図6は本発明の第4実施例を示し、図7は本発明の第5実施例を示し、図8は本発明の第6実施例を示し、図9は本発明の第7実施例を示し、図10は何れの本発明実施例にも適用可能な蓄熱燃焼バーナを示す。何れの実施例にも共通する部分には全実施例にわたって同じ符号を付してある。まず、本発明の全実施例に共通する構造、作用を、たとえば図1、図2、図10を参照して説明する。
【0007】図1、図2、図10に示すように、本発明実施例の排ガス循環式間接加熱発熱装置1は、加熱媒体がシングル型蓄熱燃焼バーナ10であり、排ガスが燃焼用エアと非対向流でシングル型蓄熱燃焼バーナ10の給排気面14の給気流れ方向すぐ下流の部分に循環される、排ガス循環式間接加熱発熱装置からなる。
【0008】さらに詳しくは、本発明実施例の排ガス循環式間接加熱発熱装置は、シングル型蓄熱燃焼バーナ10と発熱体20とからなる。シングル型蓄熱燃焼バーナ10は、給気流れ方向に上流側から下流側に向かって順に設けられた、給排気切替機構11と、蓄熱体12と、バーナ先端部13とからなる。給排気切替機構11は、軸芯まわりに回転することにより給排気を切り換える。蓄熱体12はハニカム体からなり排気が通過する時に排気熱を奪って蓄熱し給気が通過する時に放熱して給気を予熱する。蓄熱体12の中心部を燃料ガスが通り、その周囲をパイロットエアが通り、その外側を給排気が通る。19はスパーク部である。
【0009】バーナ先端部13は、給排気ポート18が開口する給排気面14と、給排気面14より給気流れ方向に下流に位置し燃料ガスを開放する燃料開放部15と、給排気面14とそれより下流側部位を囲む壁を有し該壁に排気循環穴17があけられたバーナ先端外管16(図10にはバーナ先端外管16は図示していない)と、を有する。給排気ポートは、給気または排気を通す。排気は排気循環穴17を通してバーナ先端外管16内に戻る。排気循環穴17は、バーナ先端外管16に周方向に等間隔に複数個穿設されている。バーナ先端外管16はバーナ10と一体でなくてもよい。
【0010】発熱体20が、一端がバーナ先端外管16に接続され、他端が排気循環穴17に連通され、内部に燃焼ガスおよび循環排ガスを流し排ガスを排気循環穴17を通してバーナ先端外管16内に循環させる通路が形成された、チューブまたはパネル(二重管の場合も含む。以下、単にチューブという)からなる。発熱体20は、内部を通る燃焼ガスおよび循環排ガスの高温ガスによって加熱されて熱を放射するラジアントチューブとなり、炉内を加熱する。発熱体20はバーナ側チューブ21と反バーナ側チューブ22とを有し、バーナ側チューブ21と反バーナ側チューブ22はつながっている。
【0011】バーナ先端外管16は、排気循環穴17より給気流れ方向下流側に絞り部16aを有し、たとえばレデューサ(バーナ先端外管16と同じ部材のため、レデューサにも16の番号を付す)からなる。燃料開放部15は、給気流れ方向に絞り部16aと同じ位置かまたはそれより下流側に位置する。
【0012】排ガス循環式間接加熱発熱装置1は、バーナ先端外管16の外側に排ガスヘッダー30を有していてもよい。排ガスヘッダー30が設けられる場合、発熱体20のバーナ先端外管16に接続される側と反対側の端部は、排ガスヘッダー30に接続され、排ガスヘッダー30の内部はバーナ先端外管16の内部と排気循環穴17で連通している。排ガスヘッダー30が設けられる場合、排ガスヘッダー30内に穴32付き仕切板31が設けられていてもよい。穴32付き仕切板31は、他の圧損生成手段で置き換えられてもよい。
【0013】つぎに、本発明の全実施例に共通する作用を説明する。シングル型蓄熱燃焼バーナ10は、燃焼用メインエア(給気)を蓄熱体12で予熱し、給排気面14から吹き出す。一方、燃料ガスはパイロットエアと共に燃料開放部15から吹き出す。燃料ガスは、スパーク部19で着火され、燃料開放部15の下流で、燃焼用メインエアと混合して火炎を形成し、燃焼する。燃焼ガスは発熱体チューブをバーナ側チューブ21から反バーナ側チューブ22へと流れ、蓄熱燃焼バーナ10に向かって戻り、バーナ先端外管16の外側から排気循環穴17を通って給排気面14近傍に、給気の流れ方向に対して横方向から、戻る。排ガスの一部は、給気とともに給気流れ方向下流に流れて発熱体20内を循環し、残りは排気ポートとして働いている給排気ポート18を通して蓄熱体12に流れ、蓄熱体12で熱を奪われて温度が下がり、給排気切替機構11を通って大気に放出される。
【0014】排気がシングル型蓄熱燃焼バーナ10に戻されるので、燃焼用メインエアが排気で希釈され、燃焼が緩慢になって、NOx生成量が低下するとともに、火炎が長く延びる。これによって、バーナ側チューブ21から反バーナ側チューブ22との温度差が少なくなり、発熱体温度が全長にわたってほぼ均一化し、炉内を均一加熱することができる。
【0015】また、排気をバーナ側チューブ21から反バーナ側チューブ22に流し、反バーナ側チューブ22からバーナ先端外管16の排気循環穴17を通してシングル型蓄熱燃焼バーナ10の給排気面14近傍に戻すので、排気の戻りが燃焼用メインエアと対向流とならず、円滑に給排気面14近傍に戻すことができ、排気を循環させることができる。従来のような単一チューブ内での排気循環の場合は、チューブ径が細くなってくると排気の戻りが悪くなり、排気循環が円滑に行われなくなって、バーナ出口で局部的に燃焼し、バーナ近傍だけが発熱体が赤熱するが、本発明では排気の横側戻しによってチューブ径の大小によらずに円滑に排気を循環させることができ、炉内均一加熱に寄与できる。
【0016】バーナ先端外管16に、排気循環穴17より下流側に、絞り部16aを設け、燃料開放部15を絞り部16aかそれより下流側に位置させると、燃焼用エアの通路断面積は燃料開放部15の外径とバーナ先端外管16の絞り部16aの内径との間の環状通路の面積となり、通路断面積が絞られる。これによって、燃焼用エアの流れ抵抗が大きくなり、燃焼用エアの一部がショートパスして排ガスとともに給排気ポートから排出され、残りが循環排ガスとともに燃焼用エアとして下流に流れ燃料ガスと混合して燃焼する。ショートパスする燃焼用エアの一部は、蓄熱体12を通過する時に予熱されているとはいえ、排ガスよりは温度が低く(たとえば、排ガスが800℃、予熱された燃焼用エアは700℃)、燃料開放部15、給排気面14を含むバーナ先端部およびバーナ内部(蓄熱体等)を自動的に効果的に冷却する。これによって、従来熱損傷を受けやすかったバーナ先端部およびバーナ内部を熱的に保護でき、装置の耐久性を向上させる。
【0017】バーナ先端外管16の周りに排ガスヘッダー30を設けた場合には、排ガス流れに淀みが生じてバーナ先端外管16の周方向に静圧が均等化し、バーナ先端外管16の複数の排気循環穴17を通しての排ガスの戻しが、バーナ先端外管16の周方向に均一化する。反バーナ側チューブ22に近い方の排気循環穴17と、それと反対側の排気循環穴17とで、排ガス流量に偏りが生じると、均一加熱、NOx生成量低減にとって望ましくないが、排ガスヘッダー30を設けることによって、偏りを抑制することができる。排ガスヘッダー30内に穴32付き仕切板31を配置すると、穴32をバーナ先端外管16の周方向に等間隔に配置することによって、さらにバーナ先端外管16の周方向に静圧が均等化し、バーナ先端外管16の複数の排気循環穴17を通しての排ガスの戻しが、バーナ先端外管16の周方向にさらに均一化する。
【0018】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、作用を説明する。本発明の第1実施例では、図1、図2に示すように、発熱体20のチューブの径(外径で約100mm)は蓄熱燃焼バーナ10の外径(約164mm)より小さく、発熱体20を細径としてある。発熱体20はU字状チューブからなる。バーナ先端外管16は下流側に向かって絞られたレデューサからなり、燃料開放部15位置は絞り部16a位置にほぼ一致させてある。バーナ先端外管16の排気循環穴17はレデューサの大径部かまたは大径部から絞り部への移行途中に(図示例では大径部に)、複数個(図示例ではバーナ先端外管16の周方向に等間隔に6個)設けられている。箱型の排ガスヘッダー30が設けられており、発熱体20は排ガスを排ガスヘッダー30に戻す。排ガスヘッダー30内にはバーナ先端外管16の軸芯と直交する方向に延びる仕切板31が設けられており、仕切板31にはバーナ先端外管16の周りに等間隔に複数(たとえば、4個)の穴32が設けられている。排ガスヘッダー30内は仕切板31によって2つの室に区画されている。排ガスは、発熱体20から第1の室に流れ、第1の室から穴32を通して第2の室に流れ、第2の室から排気循環穴17を通してバーナ先端外管16内に流れる。
【0019】レデューサ16による接続により、蓄熱燃焼バーナ10に細径の発熱体20を接続することができる。細い発熱体20のため、炉が小型の場合でも適用できる。レデューサの大径部に排ガスを戻すことにより、円滑に排ガスを戻すことができる。また、レデューサ16を用いることにより、給気を自動的にショートパスさせることができ、蓄熱燃焼バーナ10の先端部を冷却できる。また、排ガスヘッダー30および穴32付き仕切板31を用いることによって、レデューサ16の周りから均一に排ガスをレデューサ16内に循環させることができる。
【0020】本発明の第2実施例は、図3、図4に示すように、本発明の第1実施例で、排ガスヘッダー30内の穴32付き仕切板31を除去したものに対応し、その他の構成は本発明の第1実施例の構成に準じる。作用は、レデューサ16の周りから均一に排ガスをレデューサ16内に循環させる性能が本発明の第1実施例に比べて若干低下する他は、本発明の第1実施例に準じる。
【0021】本発明の第3実施例では、図5に示すように、発熱体20は1本のバーナ側チューブ21とそれに接続する2本の反バーナ側チューブ22とからなる。反バーナ側チューブ22は、その排ガス戻り端が排ガスヘッダーを介することなく直接バーナ先端外管16の排気循環穴17に接続しており、排ガスを直接バーナ先端外管16内に戻す。バーナ先端外管16は下流側に向かって絞られたレデューサからなり、燃料開放部15位置は絞り部16a位置にほぼ一致させてある。バーナ先端外管16の排気循環穴17はレデューサの大径部かまたは大径部から絞り部への移行途中に(図示例では大径部に)、2個設けられている。
【0022】レデューサの大径部に排ガスを戻すことにより、円滑に排ガスを戻すことができる。また、レデューサ16を用いることにより、給気を自動的にショートパスさせることができ、蓄熱燃焼バーナ10の先端部を冷却できる。
【0023】本発明の第4実施例では、図6に示すように、発熱体20は1本のバーナ側チューブ21とそれに接続する2本の反バーナ側チューブ22とからなる。反バーナ側チューブ22は、その排ガス戻り端が排ガスヘッダー30に接続しており、排ガスヘッダー30を介して排ガスをバーナ先端外管16内に戻す。バーナ先端外管16は下流側に向かって絞られたレデューサからなり、燃料開放部15位置は絞り部16a位置にほぼ一致させてある。バーナ先端外管16の排気循環穴17はレデューサの大径部かまたは大径部から絞り部への移行途中に、複数設けられている。
【0024】レデューサの大径部に排ガスを戻すことにより、円滑に排ガスを戻すことができる。また、レデューサ16を用いることにより、給気を自動的にショートパスさせることができ、蓄熱燃焼バーナ10の先端部を冷却できる。
【0025】本発明の第5実施例では、図7に示すように、発熱体20は、パネル23によって囲まれた偏平な空間を仕切板24によって区切って形成した、1本のバーナ側通路21(他の実施例のバーナ側チューブ21に相当するもの)とそれに接続する2本の反バーナ側通路22(他の実施例の反バーナ側チューブ22に相当するもの)とからなる。反バーナ側通路22は、その排ガス戻り端が排ガスヘッダーを介することなく直接バーナ先端外管16(パネル23と仕切板24によって囲まれた空間)の排気循環穴17(仕切板24に形成された穴)に接続しており、排ガスを直接バーナ先端外管16内に戻す。バーナ先端外管16は下流側に向かって絞られたレデューサからなり、燃料開放部15位置は絞り部16a位置にほぼ一致させてある。バーナ先端外管16の排気循環穴17はレデューサの大径部かまたは大径部から絞り部への移行途中に(図示例では大径部に)、2個設けられている。
【0026】レデューサの大径部に排ガスを戻すことにより、円滑に排ガスを戻すことができる。また、レデューサ16を設けることにより、給気を自動的にショートパスさせることができ、蓄熱燃焼バーナ10の先端部を冷却できる。
【0027】本発明の第6実施例では、図8に示すように、発熱体20は二重管で構成されており、内筒25と、その外部の外筒26からなる。内筒内部が他の実施例のバーナ側通路21に相当し、内筒25と外筒26との間が他の実施例の反バーナ側通路22に相当する。内筒先端の開放部から吹き出した排ガスは、先端が閉じられた外筒26の中を通ってバーナ先端外管の排気循環穴17からバーナ先端外管内に戻す。このように構成すると給排気の住み分けができるので、外筒26の径をバーナ径近くまで小型化することができる。そして、内筒25を長く伸ばすことにより長尺化もできる。なお、本実施例でもバーナ先端外管を絞っているので、給気のショートパスによるバーナ冷却効果が得られる。そのため、発熱体部分をセラミック等の耐熱性のある材料で構成すれば、バーナ耐熱温度(たとえば、1000℃)以上の炉内温度となるような高温負荷浸炭炉などへの適用ができる。
【0028】本発明の第7実施例では、図9に示すように、ヘッダー30から外部に通ずるエスケイプ孔33が設けられ、その端部に開閉自在な弁34が設けられている。バーナを加熱しているときは弁34を閉じて排ガスを循環させるが、加熱終了後冷却したいときには、弁34を開けて発熱体内部の高温排ガスを直接外部に逃がすことができる。そのため、冷却が速くなる。このエスケイプ孔33を設けないときには、チューブ内の排ガスは、バーナの蓄熱体を通して外部に排出させるため、本実施例のように外部に直接排出する場合に比べ、冷却が遅い。
【0029】
【発明の効果】請求項1の排ガス循環式間接加熱発熱装置によれば、排ガスを燃焼用エアと対向流とならずに給排気面に循環できるので、発熱体チューブの太さに関係なく、円滑に排ガスを循環でき、燃焼を緩慢化して、火炎を伸ばし、発熱体をほぼ均一に加熱することができる。請求項2の排ガス循環式間接加熱発熱装置によれば、給排気面を囲み壁に排気循環穴があけられたバーナ先端外管を設けたので、排ガスを燃焼用エアと対向流とならずに給排気面に循環でき、発熱体チューブの太さに関係なく、円滑に排ガスを循環でき、燃焼を緩慢化して、火炎を伸ばし、発熱体をほぼ均一に加熱することができる。請求項3の排ガス循環式間接加熱発熱装置によれば、バーナ先端外管が下流側部に絞り部を有するので、絞り部での流れ抵抗が大きくなって燃焼用エアの一部を給排気面の排気ポートにショートパスさせることができ、バーナ先端部およびバーナ内部の過熱を防止することができる。請求項4の排ガス循環式間接加熱発熱装置によれば、排ガスヘッダーを介して排ガスをバーナ先端外管内に戻すようにしたので、バーナ先端外管周りから均一に排ガスをバーナ先端外管内に循環させることができる。請求項5の排ガス循環式間接加熱発熱装置によれば、排ガスヘッダーを介して排ガスをバーナ先端外管内に戻すようにし、排ガスヘッダー内に穴付き仕切板を設けたので、バーナ先端外管周りから均一に排ガスをバーナ先端外管内に循環させることができる。請求項6の排ガス循環式間接加熱発熱装置によれば、排ガスヘッダーに外部空間に開閉自在な排気エスケイプ孔が設けられており、発熱体内の排ガスを直接外部へ排出することができるので、発熱装置の冷却を速くすることができる。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【識別番号】597127845
【氏名又は名称】株式会社テラ・コーポレーション
【出願日】 平成11年12月17日(1999.12.17)
【代理人】 【識別番号】100083091
【弁理士】
【氏名又は名称】田渕 経雄
【公開番号】 特開2001−173905(P2001−173905A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−358480