| 【発明の名称】 |
燃焼装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】久保田 勇幸
【氏名】肆矢 規夫
【氏名】藤原 宣彦
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| 【要約】 |
【課題】濃淡燃焼方式による燃焼装置において、排ガス中の窒素酸化物の低減を図ると同時に一酸化炭素や刺激臭が発生するのを防止する。
【解決手段】気化器25内を仕切壁27で分離し、濃気化室28と淡気化室29のそれぞれにノズル22の濃燃料噴出口23と淡燃料噴出口24を臨ませている。濃気化室28の下流には濃炎口37、淡気化室29の下流には淡炎口40を設けている。従って、濃炎口37に形成する濃火炎41と淡炎口40に形成する淡火炎42は独立した経路により混合気が形成されるので、より均一で適正な燃料と空気の配分が維持され、窒素酸化物を低減しながら、一酸化炭素や刺激臭の発生を低減できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】液体燃料を供給する燃料供給手段と、供給された液体燃料を噴出する複数の噴出口を有するノズルと、前記ノズルから噴出された液体燃料を気化する気化器と、この気化器の内部を仕切壁により分離して構成した濃い濃度の気化ガスを形成する濃気化室と、薄い濃度の気化ガスを形成する淡気化室と、前記濃気化室の下流側に濃搬送通路を介して連接された濃炎口と、前記淡気化室の下流側に淡搬送通路を介して連接された淡炎口と、燃焼用空気を供給する送風機とを備え、前記ノズルの一方の燃料噴出口を濃燃料噴出口として前記濃気化室に液体燃料を供給し、他方の燃料噴出口を淡燃料噴出口として前記淡気化室に液体燃料を供給する燃焼装置。 【請求項2】淡燃料噴出口からの燃料供給量は、濃燃料噴出口からの燃料供給量よりも多くなる構成とした請求項1記載の燃焼装置。 【請求項3】淡燃料噴出口の設置数は、濃燃料噴出口の設置数よりも多くした請求項1記載または2記載の燃焼装置。 【請求項4】濃燃料噴出口は、その上流の濃燃料流路に絞り部を設け、淡燃料噴出口よりも燃料供給量が減少する構成とした請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃焼装置。 【請求項5】淡気化室は、濃気化室の濃気化面よりも淡気化面の面積を大きく構成した請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃焼装置。 【請求項6】淡気化室は、濃気化室よりも内容積を大きく構成した請求項1ないし5のいずれか1項に記載の燃焼装置。 【請求項7】濃気化室と淡気化室にそれぞれ独立した濃空気導入路と淡空気導入路を送風通路に連通して設け、濃空気導入路の空気量が淡空気導入路よりも少なくなる構成とした請求項1ないし6のいずれか1項に記載の燃焼装置。 【請求項8】濃空気導入路は、途中に抵抗体を装着して淡空気導入路よりも空気量が減少する構成とした請求項1ないし8のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、給湯機や暖房機等の熱源に使用される燃焼装置に関するもので、特に、NOxの低減を図る濃淡燃焼方式の燃焼装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の燃焼装置は特開平6−129610号公報に記載されているようなものが一般的であった。この燃焼装置は図9に示されているように、液体燃料を噴出するノズル1と、電気式の加熱手段で加熱される気化器2と、この気化器2の下流側に混合気通路3と更にその下流側に燃焼部4を設けている。また混合気通路3と燃焼部4の周囲には2次空気室5が設けられている。燃焼部4は、混合気通路3と連通する多孔状の1次炎口6と、この1次炎口6を複数個に分割し、2次空気室5と連通する2次空気通路7と、この2次空気通路7に連通する希釈通路8と、この希釈通路8と2次空気通路7を連通する2次空気噴出孔9と、希釈通路8に設けられ、1次炎口6の上流側から貫通した、1次炎口6よりも大なる複数個の混合気流入孔10と、希釈通路8に設け、1次炎口6の下流側に開口した複数個の2次炎口11で構成されている。 【0003】そしてノズル1から液体燃料が気化器2へ噴出され、加熱気化される。一方、燃焼用空気の一部は1次空気として気化器2内へ導入され、気化された燃料と混合されて可燃混合気となり、混合気通路3で均一に混合された後、1次炎口6で火炎を形成し、燃焼される。一方残りの空気は2次空気室5を介して2次空気通路7の2次空気噴出口9から希釈通路8に供給される。希釈通路8では、混合気流入孔10から供給される可燃混合気とこの空気が混合されて濃度の薄い混合気が形成され、2次炎口11から噴出され、1次炎口6に形成される火炎により着火と保炎が行われ、この濃度の薄い火炎により窒素酸化物を低減するようになっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の燃焼装置では、可燃混合気の一部を混合気流入孔10から希釈通路8に流入させ、そこで新たな2次空気の一部と混合させて、可燃混合気の濃度を低下させるので、均一な混合気を生成するだけの時間と空間が得られず、また適正な燃料と空気の配分を精度良く得ることも難しく、窒素酸化物が減少しても一酸化炭素や刺激臭の増加を起こすという課題を有していた。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、気化器の内部を濃気化室と淡気化室に分離して、それぞれにノズルに設けた濃燃料噴出孔と淡燃料噴出孔を臨ませ、濃気化室の下流側に濃炎口、淡気化室の下流側に淡炎口を設けたものである。 【0006】上記発明によれば、それぞれの火炎を形成するために濃気化室と淡気化室を分離し、独立した構成に設けているので、それぞれに適正な燃料と空気の配分の均一な混合気が形成でき、所定の燃焼を維持でき、一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができる。また淡炎口に混合気濃度の低い希薄な火炎が形成でき燃焼反応が抑制されるので、火炎温度が低下し排気ガス中の窒素酸化物軽減されるようになる。また濃炎口には通常の混合気濃度の火炎が形成できるので、淡炎口上の火炎の保炎を安定し、良好な燃焼を維持することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる燃焼装置は、気化器の内部を仕切壁により分離して構成した濃気化室と淡気化室と、そのそれぞれに濃燃料噴出孔と淡燃料噴出孔を臨ませたノズルと濃気化室の下流側に連設された濃混合室と、さらにその下流側に設けた濃炎口と、淡気化室の下流側に連設された淡混合室と、さらにその下流側に設けた淡炎口と、ノズルに液体燃料を供給する燃料供給手段と、燃焼用空気を供給する送風機を有するものである。 【0008】そして、分離した濃気化室と淡気化室のそれぞれで適正な燃料と空気配分の濃度の均一な混合気を形成し、濃炎口と淡炎口に送るので、それぞれの火炎を均一に形成し、所定の燃焼を維持して一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができる。また淡炎口に混合気濃度の低い希薄な火炎が形成でき、燃焼反応が抑制され、火炎温度が低下し排気ガス中の窒素酸化物軽減されるようになる。また濃炎口には通常の混合気濃度の火炎が形成できるので、淡炎口上の火炎の保炎を安定し、良好な燃焼を維持することができる。 【0009】本発明の請求項2にかかる燃焼装置は、淡燃料噴出孔からの燃料供給量は、濃燃料噴出孔からの燃料供給量よりも多くなる構成を有するものである。 【0010】そして、液体燃料の全量の中で濃度の薄い混合気の量を濃度の濃い混合気の量よりも増加させることにより、火炎温度をより低いところで管理でき、排気ガス中の窒素酸化物の発生の低減を向上できる。 【0011】本発明の請求項3にかかる燃焼装置は、淡燃料噴出孔の設置数は、濃燃料噴出孔に設置数よりも多くした構成を有するものである。 【0012】そして、淡燃料噴出孔の設置数を多くすることにより、淡気化室内に液体燃料を分散させて供給できるので、濃燃料ノズルよりも多量の液体燃料を供給しながら均一な薄い濃度の混合気を形成できる。 【0013】本発明の請求項4にかかる燃焼装置は、濃燃料噴出孔は、その上流の濃燃料流路に絞り部を設け、淡燃料噴出孔よりも燃料供給量が減少する構成を有するものである。 【0014】そして、濃燃料噴出孔の上流の濃燃料流路に絞り部を設けることにより、ノズルから濃燃料噴出孔と淡燃料噴出孔を分岐するときにそれぞれの燃料流量を適正な配分に簡素な構造で対応でき、濃燃料の流量を抑制できる。 【0015】本発明の請求項5にかかる燃焼装置は、淡気化室は、濃気化室の濃気化面よりも淡気化面の面積を大きくした構成を有するものである。 【0016】そして、面積を大きくした淡気化面に淡燃料噴出孔から燃料を分散させて広げられるので、濃気化面よりも多量の燃料を気化でき、濃度の薄い混合気を増加させることにより火炎温度を低下させて、窒素酸化物の低減を向上することができる。 【0017】本発明の請求項6にかかる燃焼装置は、淡気化室は、濃気化室よりも内容積を大きくした構成を有するものである。 【0018】そして、容積を大きくした淡気化室に濃気化室よりも多量の燃料と空気を入れても、混合のための空間が確保できるので、多量の均一な濃度の薄い混合気を形成でき、火炎温度を低下させて、窒素酸化物の低減を向上することができる。 【0019】本発明の請求項7にかかる燃焼装置は、濃気化室と淡気化室にそれぞれ独立した濃空気導入路と淡空気導入路を送風通路に連通して設け、濃空気導入路の空気量を淡空気導入路よりも減少させた構成を有するものである。 【0020】そして、濃空気導入路と淡空気導入路を独立させて設けたので、濃気化室と淡気化室にそれぞれに適正な空気量を簡素な構成で供給することができる。 【0021】本発明の請求項8にかかる燃焼装置は、濃空気導入路は、途中に抵抗体を装着して淡空気導入路よりも空気量を減少させた構成を有するものである。 【0022】そして、濃空気導入路に抵抗体を装着することにより、濃気化室に流入させる空気量の調節を簡便に行うことができ、適正な空気量を容易に設定することができる。 【0023】 【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を用いて説明する。 【0024】(実施例1)図1は本発明の実施例1の燃焼装置の断面図である。 【0025】図1において、21は液体燃料を供給するポンプ、22は供給された液体燃料を噴出するノズルである。ノズル22は濃燃料噴出口23と淡燃料噴出口24を有し、鋼や黄銅やセラミックス等の硬質の材料で構成されている。25は気化器で、ノズル22の濃燃料噴出口23と淡燃料噴出口24から噴出された液体燃料を加熱気化するニクロム線やカンタル線等の発熱体で構成される電熱式のヒータ26を内蔵したアルミダイカストや鉄鋳物や銅鋳物やこれらの合金鋳物等の熱伝導の良い耐熱材料で作られている。 【0026】気化器25の内部は、気化器25の内壁の一部で形成された仕切壁27で分離され、濃い濃度の気化ガスを形成するための濃気化室28と薄い濃度の気化ガスを形成する淡気化室29が構成されている。気化器25の側面には、ノズル22の濃燃料噴出孔23と淡燃料噴出孔24がそれぞれ濃気化室27と淡気化室28に臨みながら挿入できるように、それぞれに開口された濃空気口30とそれより大きめの淡空気口31を設けた、アルミや黄銅や銅や鋳鉄等の熱伝導の良い材料で造られた気化器蓋32が設けられている。気化器蓋32の一部が仕切壁26に密着して、濃気化室28と淡気化室29を独立した空間として構成している。ノズル22の濃燃料噴出孔23と淡燃料噴出孔24はそれぞれ気化器25の濃気化面33と淡気化面34に臨ませている。 【0027】濃気化室28の下部には、濃混合気噴出口35が設けられ、その下流側には、アルミや黄銅や銅や鋳鉄等の熱伝導の良い材料で作られた碗状の濃搬送通路36が設けられている。濃搬送通路36の下流には、鋼、鉄、チタン、ジュラルミン、セラミック等の耐熱材料で作られた多孔状の濃炎口37が設けられている。同じように淡気化室29の下部には、淡混合気噴出口38が設けられ、その下流側には、アルミ、黄銅、銅、鋳鉄等の熱伝導の良い材料で作られた碗状の淡搬送通路39が設けられている。淡搬送通路39の下流には、鋼、鉄、チタン、ジュラルミン、セラミック等の耐熱材料で造られた多孔状の淡炎口40が設けられている。濃炎口37は、濃度の濃い混合気(液体燃料の理論空気量よりも少ない空気量で形成されている)により濃火炎41が形成され、淡炎口40は、濃度の薄い混合気(液体燃料の理論空気量よりも多い空気量で形成されている)により淡火炎42が形成される。濃炎口37と淡炎口40は、ほぼ同一平面状に構成され、それぞれ濃搬送通路36と淡搬送通路39の先端に独立して設けられている。また淡炎口40の周囲を濃炎口37で囲むように配置されている。 【0028】43は燃焼部全体を覆うバーナケースで、その内側の空間は、気化器24、濃搬送通路36と淡搬送通路39、濃炎口37と淡炎口40の周囲を囲むように設けられた空気通路44となっている。45は濃炎口37と淡炎口40と空気通路44との間に設けられた側壁で、その内側に燃焼室46が形成される。濃炎口37と淡炎口40の装着は、それぞれ濃搬送通路36と淡搬送通路39の側部に濃炎口36と淡炎口39の一部を接触させて複数個の点溶接により行われている。47は気化器25の背面に燃焼室46に張り出すように形成されたフィン状の受熱部である。受熱部47は、濃炎口37の上方に張り出すような位置に構成され、フィン形状を櫛刃のように濃炎口37面に沿って複数個設けられている。また受熱部47は、気化器25の淡気化面33近傍の背面に設置され、淡気化面33に燃焼熱が速く、充分に伝わるように構成されている。48は、空気通路44の天板部49に、濃炎口37と淡炎口40の上方を覆うように載置された熱交換器である。50は燃焼用空気を供給するための送風機で、羽根車には高圧を出せるターボファンやラジアルファン等を用い、それをモータで回転させるように構成され、空気通路44の側部の一部に連通された送風通路51に連結されている。52は気化器25の温度を検知するためのサーミスタや熱電対等で構成される温度検知部である。53は温度検知部52の値から電熱式のヒータ26をオン、オフさせて、気化器25を所定の温度に加熱、維持する制御部である。制御部53は、運転スイッチの指示や負荷の大きさによりポンプ21と送風機50をコントロールするように設けられている。また図1では、気化器25内で、濃気化室27と淡気化室28を仕切壁26により上下方向に設けてあるが、左右方向に並列させて構成する場合もある。 【0029】次に動作、作用について説明すると、電源(図示せず)を投入すると電熱式のヒータ26に通電され、気化器25が加熱される。気化器25が所定の温度に達すると温度検知部52により検知を行い、制御部53の指示により送風機50が作動し、燃焼用空気が供給される。これと同時にポンプ21が作動し、燃料がノズル22の濃燃料噴出口23から濃気化面33に、淡燃料噴出口24から淡気化面34に噴霧される。燃料は高温の濃気化面33と淡気化面34で気化され、送風通路51を介して濃空気口30と淡空気口31から供給される1次空気と混合されながら、一部は、濃混合気噴出口35を通り濃搬送通路36に搬送され、均一な混合気となり濃炎口37から噴出される。同じように他方は、淡混合気噴出口38を通り淡搬送通路39に搬送され、均一な混合気となり淡炎口40から噴出される。そしてあらかじめ火花放電を行っていた点火電極(図示なし)により濃炎口37から噴出する混合気に着火し、濃火炎41が形成され燃焼を開始する。淡炎口40から噴出された濃度の薄い混合気は、濃火炎41により着火が行われ、淡火炎42が形成される。 【0030】以後、濃火炎41の熱を気化器25の受熱部47で受けて、気化器25は加熱される。濃炎口37上に形成された濃火炎41や淡炎口40上に形成された淡火炎42は、炎検知部(図示せず)によりその状態を監視され、安定燃焼を持続させる。また燃焼で生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器48で熱交換され排出される。 【0031】気化器25の内部を濃気化室28と淡気化室29に分離して、それぞれにノズル22の濃燃料噴出口23と淡燃料噴出口24を臨ませ、濃気化室28の下流側に濃炎口37、淡気化室29の下流側に淡炎口40を設けたので、それぞれに適正な燃料と空気の配分の均一な混合気が形成でき、均一な濃火炎41と淡火炎42が保炎し、一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができる。 【0032】淡炎口40に混合気濃度の低い希薄な淡火炎42が形成でき燃焼反応が抑制されるので、火炎温度が低下し排気ガス中の窒素酸化物軽減されるようになる。また濃炎口37には通常の燃焼が可能な混合気濃度の濃火炎41が形成できるので、淡炎口40上の淡火炎42の保炎を安定し、良好な燃焼を維持することができる。 【0033】淡炎口40の周囲を濃炎口37で囲むように配置するので、火炎温度が低く、燃焼が悪化し易い淡火炎42の周囲を火炎温度の高い濃火炎41で包み込み、淡火炎42の吹き飛びを防止して、一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができる。 【0034】気化器25の受熱部47を濃炎口37の上方に設けるので、燃焼排ガス中の窒素酸化物を低減させるために設けた淡炎口40上に形成される火炎温度の低い淡火炎42の影響を受けることなく、気化器25を所定の温度に加熱できる。 【0035】気化器25が独立した濃炎口37の濃火炎41により安定して加熱されるので、電熱式のヒータ26を作動させる頻度が減少でき、電力消費も小さくできる。 【0036】気化器25が独立した濃炎口37の濃火炎41により安定して、高い温度で加熱されるので、電気式のヒータ26の容量を小さく押さえることができ、家庭用の普通の電灯線を使用してもブレーカが落ちたり、蛍光灯がちらついたりの不具合を防止できる。 【0037】受熱部47は、気化器25の淡気化面34近傍の背面に設置され、淡気化面34に燃焼熱が速く、充分に伝わるように構成されているので、混合気濃度の低い希薄な淡火炎42を形成するために、多量の燃料と空気を流入させても淡気化面33の温度を所定値に保ち、良好な気化を持続できる。 【0038】(実施例2)図2は本実施例2の燃焼装置を示す要部拡大平面図である。 【0039】実施例1と異なる点は淡燃料噴出口24からの燃料供給量が濃燃料噴出口23からの燃料供給量よりも増加するように大径としたところである。 【0040】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0041】次に動作、作用について説明すると、淡燃料噴出口24からの燃料供給量を増加させ、液体燃料の全量の中で濃度の薄い混合気の量を濃度の濃い混合気の量よりも増加させることにより、火炎温度をより低下でき、窒素酸化物の発生を低減することができる。 【0042】(実施例3)図3は本実施例3の燃焼装置を示す要部拡大断面図である。 【0043】実施例1(または2)と異なる点はノズル22の淡燃料噴出口24の設置数を濃燃料噴出口23よりも多くし、淡燃料噴出口24からの燃料供給量を増加させる構成としたところである。 【0044】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0045】次に動作、作用について説明すると、淡燃料噴出口24からの燃料供給量を増加するのにあたり、淡燃料噴出口24の設置数を増加させることにより、淡気化室29の淡気化面34に液体燃料を分散させて供給できるので、濃気化室28への燃料供給量よりも多量の液体燃料を供給しながら、淡気化面34を広く有効に活用し、気化を促進して均一な薄い濃度の混合気を形成できる。 【0046】(実施例4)図4は本実施例4の燃焼装置を示す要部拡大平面図である。 【0047】実施例1(または2または3)と異なる点は濃燃料噴出口23の上流の濃燃料流路54に絞り部55を設け、淡燃料噴出口24からの燃料供給量よりも燃料供給量を減少させる構成としたところである。また絞り部55は、管状の濃燃料流路56の途中にオリフィスを設けるか、濃燃料流路54の途中を圧縮加工することにより構成される。 【0048】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0049】次に動作、作用について説明すると、濃燃料噴出口23の上流の燃料流路54に絞り部55を設けることにより、ノズル22に供給された燃料を濃燃料噴出口23と淡燃料噴出口24に分岐するときにそれぞれの燃料流量を適正な配分に簡素な構造で対応でき、濃燃料の割合を抑制でき、液体燃料の全量の中で濃度の薄い混合気の量を濃度の濃い混合気の量よりも増加させることにより、火炎温度をより低下でき、窒素酸化物の発生を低減できる。 【0050】(実施例5)図5は本実施例5の燃焼装置を示す要部拡大平面図である。 【0051】実施例1(または2または3または4)と異なる点は淡気化室29は、凹状部を設けて濃気化室28の濃気化面33よりも淡気化面34の面積を大きくした構成としたところである。また濃気化面33や淡気化面34は、気化器25側部を凹まして、燃料を受け止め易くするか、その周囲に堰を設け、濃気化面33や淡気化面34に燃料が拡がり易くしている。 【0052】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0053】次に動作、作用について説明すると、面積を大きくし、凹ました淡気化面34に淡燃料噴出口24から燃料を淡気化面34に沿って分散させて広げられるので、濃気化室28よりも多量の燃料を気化でき、濃度の薄い混合気の量を増加させることにより、火炎温度を低下させて、窒素酸化物の低減を向上することができる。 【0054】(実施例6)図6は本実施例6の燃焼装置を示す要部拡大平面図である。 【0055】実施例1(または2または3または4または5)と異なる点は淡気化室29を濃気化室28よりも内容積を大きくした構成としたところである。 【0056】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0057】次に動作、作用について説明すると、淡気化室29容積を大きくしたことにより、淡気化室29に濃気化室28よりも多量の燃料と空気を入れても、混合のための空間が確保できるので、混合気の淡気化室29での滞留時間が増加し、その間に均一な希薄混合気を形成でき、濃度の薄い混合気の量を増加させることにより、火炎温度を低下させて、窒素酸化物の低減を向上することができる。 【0058】(実施例7)図7は本実施例7の燃焼装置を示す要部拡大断面図である。 【0059】実施例1(または2または3または4または5または6)と異なる点は濃気化室28と淡気化室29の濃空気口30と淡空気口31の上流側にそれぞれ独立した濃空気導入路56と淡空気導入路57を送風通路51に連通して設け、濃空気導入路56の内径を淡空気導入路57よりも小さく構成して、空気量を淡空気導入路57よりも減少させた構成としたところである。 【0060】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0061】次に動作、作用について説明すると、濃空気導入路56と淡空気導入路57を独立させて設けたので、濃気化室28と淡気化室29にそれぞれに適正な空気量を簡素な構成で供給することができる。また濃空気導入路56の空気量を淡空気導入路57よりも減少させたので、濃火炎41の保炎が向上し、一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができる。また濃空気口30と淡空気口31の上流側に筒状の通路を構成したので、それぞれの空気が整流化され、濃気化室28と淡気化室29に流入した時点で均一になり、均一な混合気の形成に寄与できる。 【0062】(実施例8)図8は本実施例8の燃焼装置を示す要部拡大断面図である。 【0063】実施例1(または2または3または4または5または6または7)と異なる点は濃空気導入路56の途中に抵抗体58を装着して淡空気導入路57よりも空気量を減少させた構成としたところである。また抵抗体58は、濃空気導入路56にオリフィス状の中空円板をはめ込むか、濃空気導入路56の途中を圧縮して内径を絞り込む構成で設けられる。 【0064】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。 【0065】次に動作、作用について説明すると、濃空気導入路56に抵抗体58を装着することにより、濃気化室28に流入させる空気量を減少させる調節を簡便に行うことができ、適正な空気量を容易に設定することができる。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1にかかる燃焼装置によれば、均一な濃火炎と淡火炎が保炎し、窒素酸化物を低減させながら、一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができるという有利な効果を有する。 【0067】また、請求項2にかかる燃焼装置によれば、液体燃料の全量の中で濃度の薄い混合気の量を濃度の濃い混合気の量よりも増加させることができ、火炎温度をより低下でき、窒素酸化物の発生を低減できるという有利な効果を有する。 【0068】また、請求項3にかかる燃焼装置によれば、濃燃料ノズルよりも多量の液体燃料を供給しながら、気化を促進して均一な薄い濃度の混合気を形成できるという有利な効果を有する。 【0069】また、請求項4にかかる燃焼装置によれば、燃料供給管から濃燃料ノズルと淡燃料ノズルを分岐するときにそれぞれの燃料流量を適正な配分に簡素な構造で対応できるという有利な効果を有する。 【0070】また、請求項5にかかる燃焼装置によれば、面積を大きくした淡気化面に淡燃料ノズルから燃料を淡気化面に沿って分散させて広げられるので、濃気化室よりも多量の燃料を気化でき、濃度の薄い混合気の量を増加させることができるという有利な効果を有する。 【0071】また、請求項6にかかる燃焼装置によれば、淡気化室容積を大きくしたことにより、淡気化室に濃気化室よりも多量の燃料と空気を入れても、混合のための空間が確保できるので、均一な希薄混合気を形成でき、濃度の薄い混合気の量を増加できるという有利な効果を有する。 【0072】また、請求項7にかかる燃焼装置によれば、濃空気導入路と淡空気導入路を独立させて設け、濃空気導入路の空気量を淡空気導入路よりも減少させたので、濃気化室と淡気化室にそれぞれに適正な空気量を簡単な構成で供給することができると共に濃火炎の保炎が向上し、一酸化炭素や刺激臭の発生を防止することができるという有利な効果を有する。 【0073】また、請求項8にかかる燃焼装置によれば、濃空気導入路に抵抗体を装着することにより、濃気化室に流入させる空気量を減少させる調節を簡便に行うことができ、適正な空気量を容易に設定することができるという有利な効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月8日(1999.11.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−132906(P2001−132906A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−316717 |
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