| 【発明の名称】 |
ボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】井端 義之
|
| 【要約】 |
【課題】蒸気温度調整用スプレー等を用いずに、火炉上部の過熱器の炉幅方向の出口蒸気温度の左右差を低減し、且つボイラ出口ダクト内の炉幅方向のNOx濃度の左右差、排ガスO2濃度の左右差を低減し、ボイラ下流側脱硝装置の入側でのアンモニア注入量制御の簡略化を図り、脱硝触媒負荷の偏りをなくし、平均的な空気過剰率の上昇を抑えユニット効率の低下を抑制し、脱硝のアンモニア注入量の増加を防止する。
【解決手段】過熱器5の炉幅方向の左側出口蒸気温度15と右側出口蒸気温度17との蒸気温度左右偏差と、ダクト10内の炉幅方向の左側NOx濃度19と右側NOx濃度21とのNOx左右偏差と、左側O2濃度23と右側O2濃度25とのO2左右偏差とをなくすよう、制御器29から開度指令27,28を左側二段燃焼用空気制御ダンパ12と右側二段燃焼用空気制御ダンパ14へ出力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度と右側出口蒸気温度との蒸気温度左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度と右側NOx濃度とのNOx左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度と右側O2濃度とのO2左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力することを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法。 【請求項2】 二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度と左側出口蒸気温度との蒸気温度右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度と左側NOx濃度とのNOx右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度と左側O2濃度とのO2右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力することを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法。 【請求項3】 二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度を検出する左側温度計と、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度を検出する右側温度計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度を検出する左側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度を検出する右側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度を検出する左側O2計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度を検出する右側O2計と、前記左側温度計で検出された左側出口蒸気温度と前記右側温度計で検出された右側出口蒸気温度との蒸気温度左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側NOx計で検出された左側NOx濃度と前記右側NOx計で検出された右側NOx濃度とのNOx左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側O2計で検出された左側O2濃度と前記右側O2計で検出された右側O2濃度とのO2左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力する制御器とを備えたことを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置。 【請求項4】 二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度を検出する左側温度計と、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度を検出する右側温度計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度を検出する左側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度を検出する右側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度を検出する左側O2計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度を検出する右側O2計と、前記右側温度計で検出された右側出口蒸気温度と前記左側温度計で検出された左側出口蒸気温度との蒸気温度右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側NOx計で検出された右側NOx濃度と前記左側NOx計で検出された左側NOx濃度とのNOx右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側O2計で検出された右側O2濃度と前記左側O2計で検出された左側O2濃度とのO2右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力する制御器とを備えたことを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法及び装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、図7及び図8に示される如く、火力発電所等に設けられるボイラ1は、火炉2の前面側と後面側とにそれぞれバーナ3を炉幅方向へ複数列ずつ且つ上下方向へ複数段ずつ配設すると共に、各バーナ3の上方所要位置に二段燃焼用空気ポート4(いわゆる、Over Air Port)を配設し、火炉2の上部に過熱器5並びに過熱器6,7を設け、火炉2の後部に、過熱器8、並びに図示していない再熱器、節炭器等が設けられた後部伝熱部9を接続してなる構成を有しており、火炉2内において、バーナ3から噴射される微粉炭等の燃料と燃焼用空気とを混合させて燃焼させ、且つ二段燃焼用空気ポート4から吹き出される二段燃焼用空気によって二段燃焼を行わせ、高温の燃焼ガスを、火炉2上部の過熱器5並びに過熱器6,7と熱交換させつつ火炉2から後部伝熱部9へ導き、該後部伝熱部9内の過熱器8、並びに図示していない再熱器、節炭器等と熱交換させた後、排ガスとしてダクト10を介し下流側へ流し、脱硝、脱塵、脱硫等の排煙処理を行い、煙突(図示せず)から大気中へ放出するようになっており、又、前記過熱器5,6,7,8において高温の燃焼ガスとの熱交換によって発生した過熱蒸気は、図示していない蒸気タービンへ導かれ、該蒸気タービンが駆動されて発電が行われるようになっている。 【0003】ところで、近年、発電容量が大きくなってきており、それに伴ってボイラ1も大型化する傾向にあり、図8中、仮想線で示される如く、ボイラ1の炉幅を左右方向へ広げてバーナ3の本数並びに二段燃焼用空気ポート4の個数を増加させて対応するようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の如く、ボイラ1の炉幅を左右方向へ広げてバーナ3の本数並びに二段燃焼用空気ポート4の個数を増加させた場合、ボイラ1の炉幅方向における収熱・燃焼特性に左右のアンバランスが生じるという不具合を有していた。 【0005】ボイラ1の炉幅方向における収熱特性の左右のアンバランスは、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向における出口蒸気温度の左右差として現われ、蒸気タービンの方まで持ち越されることとなるため、従来においては、過熱器5の出口に接続される左右の連絡管途中にそれぞれスプレー水を噴射することにより、出口蒸気温度の左右差をなくすように調節しているが、これでは蒸気温度調整用のスプレーが複数系統必要となり、設備の複雑化につながるという欠点を有していた。 【0006】一方、ボイラ1の炉幅方向における燃焼特性の左右のアンバランスは、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向におけるNOx濃度の左右差、並びに排ガスO2濃度の左右差として現われる。 【0007】ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向においてNOx濃度に左右差が生じた場合、ボイラ1の下流側に設けられる脱硝装置の入側でのアンモニアの注入量を左右で変化させねばならず、アンモニアの注入量の制御が複雑化すると共に、脱硝装置に内蔵される脱硝触媒での左右の還元反応量も変化し、脱硝触媒負荷に偏りが生じてしまうという欠点を有していた。 【0008】又、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向において排ガスO2濃度に左右差が生じた場合、ボイラ1を失火させることはできないことは言うまでもなく、又、あまりにも低い空気過剰率で燃料を燃焼させると、未燃分が多くなりかねないため、排ガスO2濃度が低く空気過剰率の低い側を持ち上げる形とならざるを得ず、空気をより多く火炉2へ投入することになり、平均的な空気過剰率が高くなり、入る燃料は一緒でトータルの火炉2へ入れる空気の量を上げることになるので、ユニット効率の低下につながり、しかも、空気過剰率が上がることによって、平均レベルのNOxのオーダーも上がり、それに伴って、脱硝のアンモニア注入量も増えてしまうという欠点を有していた。 【0009】本発明は、斯かる実情に鑑み、蒸気温度調整用のスプレー等を用いることなく、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における出口蒸気温度の左右差を低減し得、且つボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向におけるNOx濃度の左右差、並びに排ガスO2濃度の左右差を低減し得、ボイラの下流側に設けられる脱硝装置の入側でのアンモニアの注入量の制御の簡略化を図り得ると共に、脱硝触媒負荷の偏りをなくすことができ、更に、平均的な空気過剰率の上昇を抑えてユニット効率の低下を抑制し得、しかも、平均レベルのNOxのオーダーの上昇に伴う脱硝のアンモニア注入量の増加を防止し得るボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法及び装置を提供しようとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】第一の発明は、二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度と右側出口蒸気温度との蒸気温度左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度と右側NOx濃度とのNOx左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度と右側O2濃度とのO2左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力することを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法にかかるものである。 【0011】第二の発明は、二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度と左側出口蒸気温度との蒸気温度右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度と左側NOx濃度とのNOx右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度と左側O2濃度とのO2右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力することを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法にかかるものである。 【0012】第三の発明は、二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度を検出する左側温度計と、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度を検出する右側温度計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度を検出する左側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度を検出する右側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度を検出する左側O2計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度を検出する右側O2計と、前記左側温度計で検出された左側出口蒸気温度と前記右側温度計で検出された右側出口蒸気温度との蒸気温度左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側NOx計で検出された左側NOx濃度と前記右側NOx計で検出された右側NOx濃度とのNOx左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側O2計で検出された左側O2濃度と前記右側O2計で検出された右側O2濃度とのO2左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力する制御器とを備えたことを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置にかかるものである。 【0013】第四の発明は、二段燃焼用空気ポートに接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統に左側二段燃焼用空気制御ダンパを設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統に右側二段燃焼用空気制御ダンパを設けてなるボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置であって、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度を検出する左側温度計と、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度を検出する右側温度計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度を検出する左側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度を検出する右側NOx計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度を検出する左側O2計と、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度を検出する右側O2計と、前記右側温度計で検出された右側出口蒸気温度と前記左側温度計で検出された左側出口蒸気温度との蒸気温度右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側NOx計で検出された右側NOx濃度と前記左側NOx計で検出された左側NOx濃度とのNOx右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側O2計で検出された右側O2濃度と前記左側O2計で検出された左側O2濃度とのO2右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値を掛けて補正開度バイアス量を求め、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和を右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力すると共に、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量を求め、該開度バイアス量を負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えて開度指令を左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力する制御器とを備えたことを特徴とするボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御装置にかかるものである。 【0014】上記手段によれば、以下のような作用が得られる。 【0015】第一の発明においては、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度と右側出口蒸気温度との蒸気温度左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度と右側NOx濃度とのNOx左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度と右側O2濃度とのO2左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和が左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力されると共に、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力される。 【0016】第二の発明においては、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度と左側出口蒸気温度との蒸気温度右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度と左側NOx濃度とのNOx右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度と左側O2濃度とのO2右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和が右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力されると共に、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力される。 【0017】第三の発明においては、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度が左側温度計によって検出され、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度が右側温度計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度が左側NOx計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度が右側NOx計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度が左側O2計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度が右側O2計によって検出され、各検出値が制御器へ入力され、該制御器において、前記左側温度計で検出された左側出口蒸気温度と前記右側温度計で検出された右側出口蒸気温度との蒸気温度左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記左側NOx計で検出された左側NOx濃度と前記右側NOx計で検出された右側NOx濃度とのNOx左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記左側O2計で検出された左側O2濃度と前記右側O2計で検出された右側O2濃度とのO2左右偏差に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和が左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力されると共に、前記左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力される。 【0018】第四の発明においては、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における左側出口蒸気温度が左側温度計によって検出され、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における右側出口蒸気温度が右側温度計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側NOx濃度が左側NOx計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側NOx濃度が右側NOx計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における左側O2濃度が左側O2計によって検出され、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向における右側O2濃度が右側O2計によって検出され、各検出値が制御器へ入力され、該制御器において、前記右側温度計で検出された右側出口蒸気温度と前記左側温度計で検出された左側出口蒸気温度との蒸気温度右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記右側NOx計で検出された右側NOx濃度と前記左側NOx計で検出された左側NOx濃度とのNOx右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記右側O2計で検出された右側O2濃度と前記左側O2計で検出された左側O2濃度とのO2右左偏差に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に対しゲイン補正値が掛けられて補正開度バイアス量が求められ、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの補正開度バイアス量の総和が右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量として求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく右側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が右側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力されると共に、前記右側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパの開度バイアス量が求められ、該開度バイアス量が負荷指令に基づく左側二段燃焼用空気制御ダンパの基本開度指令に加えられて開度指令が左側二段燃焼用空気制御ダンパへ出力される。 【0019】これにより、第一〜第四の発明の場合、左側二段燃焼用空気供給系統から二段燃焼用空気ポートを介して火炉の左側へ供給される二段燃焼用空気の流量と、右側二段燃焼用空気供給系統から二段燃焼用空気ポートを介して火炉の右側へ供給される二段燃焼用空気の流量とがそれぞれ、一方の流量を増加させた場合にはその分だけ他方の流量を減少させる形で調節されることとなり、発電容量が大きくなったことに伴ってボイラが大型化し炉幅が左右方向へ広がったとしても、ボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性に左右のアンバランスは生じにくくなり、この結果、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向において出口蒸気温度に左右差が生じにくくなり、従来のように蒸気温度調整用のスプレーを複数系統設けなくて済み、設備の簡略化につながる一方、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向においてNOx濃度に左右差が生じにくくなり、ボイラの下流側に設けられる脱硝装置の入側でのアンモニアの注入量を左右で変化させなくて済み、アンモニアの注入量の制御が簡略化されると共に、脱硝装置に内蔵される脱硝触媒での左右の還元反応量も均等化され、脱硝触媒負荷に偏りが生じにくくなり、又、ボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向において排ガスO2濃度に左右差が生じにくくなり、且つ平均的な空気過剰率が高くなる心配もなく、ユニット効率の低下が抑えられ、しかも、平均レベルのNOxのオーダーも上がらず、脱硝のアンモニア注入量も増やさなくて済む。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。 【0021】図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図7及び図8と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図7及び図8に示す従来のものと同様であるが、本図示例においては、二段燃焼用空気ポート4に接続される二段燃焼用空気供給系統を炉幅方向左右に分割し、左側二段燃焼用空気供給系統11に左側二段燃焼用空気制御ダンパ12を設けると共に、右側二段燃焼用空気供給系統13に右側二段燃焼用空気制御ダンパ14を設け、更に、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向における左側出口蒸気温度15を検出する左側温度計16と、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向における右側出口蒸気温度17を検出する右側温度計18と、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における左側NOx濃度19を検出する左側NOx計20と、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における右側NOx濃度21を検出する右側NOx計22と、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における左側O2濃度23を検出する左側O2計24と、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における右側O2濃度25を検出する右側O2計26と、前記左側温度計16で検出された左側出口蒸気温度15と前記右側温度計18で検出された右側出口蒸気温度17と前記左側NOx計20で検出された左側NOx濃度19と前記右側NOx計22で検出された右側NOx濃度21と前記左側O2計24で検出された左側O2濃度23と前記右側O2計26で検出された右側O2濃度25とに基づいて、開度指令27を左側二段燃焼用空気制御ダンパ12へ出力すると共に、開度指令28を右側二段燃焼用空気制御ダンパ14へ出力する制御器29とを設けてある。 【0022】前記制御器29は、図2に示す如く、前記左側温度計16で検出された左側出口蒸気温度15と前記右側温度計18で検出された右側出口蒸気温度17との蒸気温度左右偏差30を求めて出力する減算器31と、該減算器31から出力される蒸気温度左右偏差30に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量32を求めて出力する第一関数発生器33と、該第一関数発生器33から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量32に対しゲイン補正値34を掛け、補正開度バイアス量35を出力する乗算器36と、前記左側NOx計20で検出された左側NOx濃度19と前記右側NOx計22で検出された右側NOx濃度21とのNOx左右偏差37を求めて出力する減算器38と、該減算器38から出力されるNOx左右偏差37に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量39を求めて出力する第二関数発生器40と、該第二関数発生器40から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量39に対しゲイン補正値41を掛け、補正開度バイアス量42を出力する乗算器43と、前記左側O2計24で検出された左側O2濃度23と前記右側O2計26で検出された右側O2濃度25とのO2左右偏差44を求めて出力する減算器45と、該減算器45から出力されるO2左右偏差44に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量46を求めて出力する第三関数発生器47と、該第三関数発生器47から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量46に対しゲイン補正値48を掛け、補正開度バイアス量49を出力する乗算器50と、前記乗算器36,43,50から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の補正開度バイアス量35,42,49の総和を求め、左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量51として出力する加算器52と、負荷指令に基づいて出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の基本開度指令53に対し前記加算器52から出力される開度バイアス量51を加えて開度指令27を左側二段燃焼用空気制御ダンパ12へ出力する加算器54と、前記加算器52から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量51に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパ14の開度バイアス量55を求めて出力する第四関数発生器56と、負荷指令に基づいて出力される右側二段燃焼用空気制御ダンパ14の基本開度指令57に対し前記第四関数発生器56から出力される開度バイアス量55を加えて開度指令28を右側二段燃焼用空気制御ダンパ14へ出力する加算器58とを備えてなる構成を有している。 【0023】前記第一関数発生器33には、図3に示す如く、蒸気温度左右偏差30の増減に対し略比例させる形で左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量32を増減させるような関数が入力されている。 【0024】前記第二関数発生器40には、図4に示す如く、NOx左右偏差37の増減に対し略比例させる形で左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量39を増減させるような関数が入力されている。 【0025】前記第三関数発生器47には、図5に示す如く、排ガスのO2左右偏差44の増減に対し略反比例させる形で左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量46を増減させるような関数が入力されている。 【0026】前記第四関数発生器56には、図6に示す如く、左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量51のプラス・マイナスの符号を反転させて右側二段燃焼用空気制御ダンパ14の開度バイアス量55を求めるような関数が入力されている。 【0027】又、前記ゲイン補正値34,41,48は、前記蒸気温度左右偏差30に基づいて第一関数発生器33で求めた左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量32と、前記NOx左右偏差37に基づいて第二関数発生器40で求めた左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量39と、前記O2左右偏差44に基づいて第三関数発生器47で求めた左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量46とをそれぞれどの程度の比率で制御に採用するかを決める数値であって、予め所要の数値が設定されている。 【0028】尚、図1には、火炉2の前面側に設けられた二段燃焼用空気ポート4に接続される二段燃焼用空気供給系統のみを図示してあり、火炉2の後面側に設けられた二段燃焼用空気ポート4に接続される二段燃焼用空気供給系統については図示を省略しているが、火炉2の後面側に設けられた二段燃焼用空気ポート4に接続される二段燃焼用空気供給系統についても前面側と同様の構成としてある。 【0029】次に、上記図示例の作動を説明する。 【0030】ボイラ1の運転時には、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向における左側出口蒸気温度15が左側温度計16によって検出され、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向における右側出口蒸気温度17が右側温度計18によって検出され、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における左側NOx濃度19が左側NOx計20によって検出され、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における右側NOx濃度21が右側NOx計22によって検出され、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における左側O2濃度23が左側O2計24によって検出され、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向における右側O2濃度25が右側O2計26によって検出され、各検出値が制御器29へ入力される。 【0031】制御器29においては、減算器31において、前記左側温度計16で検出された左側出口蒸気温度15と前記右側温度計18で検出された右側出口蒸気温度17との蒸気温度左右偏差30が求められて第一関数発生器33へ出力され、該第一関数発生器33において、前記減算器31から出力される蒸気温度左右偏差30に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量32が求められて乗算器36へ出力され、該乗算器36において、前記第一関数発生器33から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量32に対しゲイン補正値34が掛けられ、補正開度バイアス量35が加算器52へ出力される。 【0032】又、減算器38において、前記左側NOx計20で検出された左側NOx濃度19と前記右側NOx計22で検出された右側NOx濃度21とのNOx左右偏差37が求められて第二関数発生器40へ出力され、該第二関数発生器40において、前記減算器38から出力されるNOx左右偏差37に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量39が求められて乗算器43へ出力され、該乗算器43において、前記第二関数発生器40から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量39に対しゲイン補正値41が掛けられ、補正開度バイアス量42が加算器52へ出力される。 【0033】更に又、減算器45において、前記左側O2計24で検出された左側O2濃度23と前記右側O2計26で検出された右側O2濃度25とのO2左右偏差44が求められて第三関数発生器47へ出力され、該第三関数発生器47において、前記減算器45から出力されるO2左右偏差44に基づき左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量46が求められて乗算器50へ出力され、該乗算器50において、前記第三関数発生器47から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量46に対しゲイン補正値48が掛けられ、補正開度バイアス量49が加算器52へ出力される。 【0034】前記加算器52においては、前記乗算器36,43,50から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の補正開度バイアス量35,42,49の総和が求められ、左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量51として加算器54並びに第四関数発生器56へ出力され、前記加算器54において、負荷指令に基づいて出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の基本開度指令53に対し前記加算器52から出力される開度バイアス量51が加えられて開度指令27が左側二段燃焼用空気制御ダンパ12へ出力され、該左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度が調節されると共に、前記第四関数発生器56において、前記加算器52から出力される左側二段燃焼用空気制御ダンパ12の開度バイアス量51に基づき右側二段燃焼用空気制御ダンパ14の開度バイアス量55が求められて加算器58へ出力され、該加算器58において、負荷指令に基づいて出力される右側二段燃焼用空気制御ダンパ14の基本開度指令57に対し前記第四関数発生器56から出力される開度バイアス量55が加えられて開度指令28が右側二段燃焼用空気制御ダンパ14へ出力され、該右側二段燃焼用空気制御ダンパ14の開度が調節される。 【0035】これにより、左側二段燃焼用空気供給系統11から二段燃焼用空気ポート4を介して火炉2の左側へ供給される二段燃焼用空気の流量と、右側二段燃焼用空気供給系統13から二段燃焼用空気ポート4を介して火炉2の右側へ供給される二段燃焼用空気の流量とがそれぞれ、一方の流量を増加させた場合にはその分だけ他方の流量を減少させる形で調節されることとなり、発電容量が大きくなったことに伴ってボイラ1が大型化し炉幅が左右方向へ広がったとしても、ボイラ1の炉幅方向における収熱・燃焼特性に左右のアンバランスは生じにくくなる。 【0036】この結果、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向において出口蒸気温度に左右差が生じにくくなり、従来のように蒸気温度調整用のスプレーを複数系統設けなくて済み、設備の簡略化につながる。 【0037】一方、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向においてNOx濃度に左右差が生じにくくなり、ボイラ1の下流側に設けられる脱硝装置の入側でのアンモニアの注入量を左右で変化させなくて済み、アンモニアの注入量の制御が簡略化されると共に、脱硝装置に内蔵される脱硝触媒での左右の還元反応量も均等化され、脱硝触媒負荷に偏りが生じにくくなる。 【0038】又、ボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向において排ガスO2濃度に左右差が生じにくくなり、且つ平均的な空気過剰率が高くなる心配もなく、ユニット効率の低下が抑えられ、しかも、平均レベルのNOxのオーダーも上がらず、脱硝のアンモニア注入量も増やさなくて済む。 【0039】こうして、蒸気温度調整用のスプレー等を用いることなく、火炉2の上部に配設される過熱器5の炉幅方向における出口蒸気温度の左右差を低減し得、且つボイラ1出口におけるダクト10内の炉幅方向におけるNOx濃度の左右差、並びに排ガスO2濃度の左右差を低減し得、ボイラ1の下流側に設けられる脱硝装置の入側でのアンモニアの注入量の制御の簡略化を図り得ると共に、脱硝触媒負荷の偏りをなくすことができ、更に、平均的な空気過剰率の上昇を抑えてユニット効率の低下を抑制し得、しかも、平均レベルのNOxのオーダーの上昇に伴う脱硝のアンモニア注入量の増加を防止し得る。 【0040】尚、本発明のボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、左側を基準とする代りに右側を基準としてもよいこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0041】 【発明の効果】以上、説明したように本発明のボイラの炉幅方向における収熱・燃焼特性左右平均化制御方法及び装置によれば、蒸気温度調整用のスプレー等を用いることなく、火炉の上部に配設される過熱器の炉幅方向における出口蒸気温度の左右差を低減し得、且つボイラ出口におけるダクト内の炉幅方向におけるNOx濃度の左右差、並びに排ガスO2濃度の左右差を低減し得、ボイラの下流側に設けられる脱硝装置の入側でのアンモニアの注入量の制御の簡略化を図り得ると共に、脱硝触媒負荷の偏りをなくすことができ、更に、平均的な空気過剰率の上昇を抑えてユニット効率の低下を抑制し得、しかも、平均レベルのNOxのオーダーの上昇に伴う脱硝のアンモニア注入量の増加を防止し得るという優れた効果を奏し得る。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年9月3日(1999.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−74208(P2001−74208A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−250187 |
|