| 【発明の名称】 |
発電用ボイラの給水系統における酸素注入装置又は酸素注入方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉川 三喜男
【氏名】伊賀上 克彦
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| 【要約】 |
【課題】送水ポンプを用いることなく、酸素ガスを吸引するために必要な差圧及び酸素水を復水ブースタポンプ入口及び脱気器出口に注入するために必要な差圧を確保すること。
【解決手段】発電用ボイラの給水系統において、復水ブースタポンプ2と復水ブースタポンプの下流側に脱気器4を設け、復水ブースタポンプの出口の高圧水の一部を抽水する抽水管9を設け、抽水管を分岐してそれぞれ酸素ガス吸引装置13に接続するとともに、酸素ガス吸引装置から復水ブースタポンプ入口側及び前記脱気器出口側にそれぞれ接続する酸素水注入管10を設ける発電ボイラの給水系統における酸素注入装置。酸素ガス吸引装置13は、高速流により生じる負圧部を利用して酸素ガスを吸引する手段(例えばオリフィス)を備えていること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上流側から下流側に復水脱塩装置、復水ブースタポンプ、脱気器および給水ポンプが設けられ、酸素ガス供給手段からの酸素ガスを酸素水として前記復水脱塩装置および脱気器出口に注入する酸素水注入管をそれぞれ設けた発電用ボイラの給水系統において、前記各酸素水注入管は前記酸素ガス供給手段からの酸素ガスを給水中に吸引する酸素ガス吸引手段をそれぞれ有しており、前記復水ブースタポンプの出口の高圧水の一部を抽水する抽水管を設け、前記抽水管を分岐してそれぞれ前記各酸素ガス吸引手段に接続したことを特徴とする発電用ボイラの給水系統における酸素注入装置。 【請求項2】 請求項1に記載の発電ボイラの給水系統における酸素注入装置において、前記酸素ガス吸引手段は、高速流により生じる負圧部を利用して酸素ガスを吸引することを特徴とする発電用ボイラの給水系統における酸素注入装置。 【請求項3】 発電用ボイラの給水系統に酸素を注入する方法おいて、脱気器の上流側に設けられた復水ブースタポンプの出口の高圧水の一部を抽水し、前記抽水した高圧水と前記脱気器出口および復水ブースターポンプ入口との差圧を利用して送水すると共に、前記抽水流路の途中に負圧部形成手段を設け、酸素ガス供給手段からの酸素ガスを吸引させることを特徴とする発電用ボイラの給水系統における酸素注入方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電プラントのボイラに対する給水処理方法の一つである酸素処理法における酸素ガス吸引に必要な差圧の確保方法、また、酸素注入装置及び酸素注入方法に関わる。 【0002】 【従来の技術】ボイラに対する給水処理方法としての酸素処理法には、完全な中性水に酸素を添加する中性水処理と、給水のPHを8〜8.5に高めると同時に酸素を注入する複合水処理とがあるが、いずれの酸素処理法においても酸素注入は、図2に示すように、酸素が混合される復水を、復水ブースタポンプ入口管6から復水ブースタポンプ入口抽水管9により抽水して分岐させ、送水ポンプ14により差圧を確保し、圧力スィング吸着法(PSA)装置等の酸素ガス供給装置12からの比較的低圧の酸素ガスを、酸素ガス吸引装置13で一時的な高速流により生じる負圧部を利用し、酸素ガス供給管11から酸素ガスを吸引して高濃度の酸素水を精製し、その酸素水を酸素水注入管10により復水ブースタポンプ入口管6及び脱気器出口管8に注入する。 【0003】ここにおいて、図2に示す脱気器4、給水ポンプ5を通過した給水は、ボイラの給水系統につながっているものである。そして、前記低圧酸素ガス供給装置12から酸素を復水脱塩装置1の出口管に注入する意味は、復水脱塩装置1の下流の全ての給水配管に対して薄い酸化皮膜を管内面に形成させることによって管内面の腐食を防止するためである。 【0004】また、図2の復水脱塩装置1は脱塩機能を奏させるために耐食性の高い材料の管を用いているので当該管の内面の腐食はそれほど問題とならず、したがって酸素注入を前記復水脱塩装置の出口後の配管に適用している。 【0005】また、酸素注入を脱気器出口にも行なう意味は、脱気器の脱気用に使用された図示していない蒸気が凝縮した分が復水流量に加わっており、その増加分に対する補充と、脱塩装置出口から脱気器迄の酸素の損失分を補充するためである。 【0006】以上のように酸素処理法が適用されるのは、管内面の腐食によって生じる錆がボイラ内の伝熱管を通してタービンに浸入することは避けねばならないからである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において、酸素ガスを吸引するために必要な差圧の確保及び酸素水を復水ブースタポンプ入口及び脱気器出口に注入するために必要な差圧確保のため送水ポンプが1台または図2に示すような2台が必要であり、また、その送水ポンプが故障するとプラント稼働中に酸素処理法が行えなくなる。 【0008】なお、前記方法に替えて、酸素ボンベから直接的に注入することは、高圧ガスが必要となるため経済性などから採用されていない。 【0009】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消するため、送水ポンプの必要性をなくし、送水ポンプ故障により酸素処理が不能とならない酸素注入を実現することである。また、送水ポンプを使用しない装置とし、経済性を向上することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用する。 【0011】上流側から下流側に復水脱塩装置、復水ブースタポンプ、脱気器および給水ポンプが設けられ、酸素ガス供給手段からの酸素ガスを酸素水として前記復水脱塩装置および脱気器出口に注入する酸素水注入管をそれぞれ設けた発電用ボイラの給水系統において、前記各酸素水注入管は前記酸素ガス供給手段からの酸素ガスを給水中に吸引する酸素ガス吸引手段をそれぞれ有しており、前記復水ブースタポンプの出口の高圧水の一部を抽水する抽水管を設け、前記抽水管を分岐してそれぞれ前記各酸素ガス吸引手段に接続したことを特徴とする発電用ボイラの給水系統における酸素注入装置。 【0012】また、前記発電用ボイラの給水系統における酸素注入装置において、前記酸素ガス吸引手段は、高速流により生じる負圧部を利用して酸素ガスを吸引することを特徴とする発電用ボイラの給水系統における酸素注入装置。 【0013】また、発電用ボイラの給水系統に酸素を注入する方法おいて、脱気器の上流側に設けられた復水ブースタポンプの出口の高圧水の一部を抽水し、前記抽水した高圧水と前記脱気器出口および復水ブースターポンプ入口との差圧を利用して送水すると共に、前記抽水流路の途中に負圧部形成手段を設け、酸素ガス供給手段からの酸素ガスを吸引させることを特徴とする発電用ボイラの給水系統における酸素注入方法。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る酸素注入装置および酸素注入方法について、図1を用いて以下説明する。図1は本発明の実施形態に係る酸素注入系統を示す図である。ここにおいて、1は復水脱塩装置、2は復水脱塩装置からの復水を昇圧して下流側に送水するための復水ブースタポンプ、3は低圧給水加熱器、4は給水中の溶存酸素を脱気する脱気器、5は給水ポンプ、6は復水ブースタポンプ入口管、7は復水ブースタポンプ出口管、8は脱気器出口管、9は復水ブースタポンプ出口抽水管、10は酸素水注入管、11は酸素ガス管、12は低圧酸素ガス供給装置(PSA装置)、13はオリフィス等の酸素ガス吸引装置、をそれぞれ表す。 【0015】本発明の実施形態である酸素注入装置又はその方法は、酸素が混合される復水の一部を、復水ブースタポンプ出口管7から復水ブースタポンプ出口抽水管9により抽水して分岐させ、酸素水注入点である復水ブースタポンプ入口及び脱気器出口との差圧を利用し、送水する。 【0016】そして、低圧酸素ガス供給装置または圧力スィング吸着法(PSA)装置12からの酸素ガスを、酸素注入管10に設けたオリフィス等の酸素ガス吸引装置13で一時的な高速流で生じる負圧部を利用し、酸素ガス供給管11から酸素ガスを吸引し酸素水を精製して、その酸素水を酸素水注入管10により復水ブースタポンプ入口管6及び脱気器出口管8に注入する。 【0017】以上説明したように、本発明の実施形態は、復水ブースタポンプ出口の高圧水を抽水する抽水管を設け、分岐させて復水ブースタポンプ入口管及び脱気器出口管に合流させ、前記抽水管経路中にオリフィス等の一時的な高速流により生じる負圧部を利用して酸素ガスを吸引するような系統をその構成とするものである。 【0018】そして、復水ブースタポンプ出口の高圧水を抽水することにより、酸素ガスを吸引するために必要な差圧及び酸素水を復水ブースタポンプ入口及び脱気器出口に注入するために必要な差圧が確保できるという機能並びに作用を奏するものである。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、復水ブースタポンプ出口の高圧水の一部を抽水する復水ブースタポンプ出口抽水管を設けることで、酸素ガスを吸引するために必要な差圧の確保及び酸素水を復水ブースタポンプ入口及び脱気器出口に注入するために必要な差圧が確保でき、送水ポンプが削除できる。 【0020】また、それに伴い、送水ポンプの故障等によりプラント稼働中に酸素処理が不能となることがなくなる。 【0021】更に、送水ポンプが削除できることにより、原価低減につながる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005441 【氏名又は名称】バブコック日立株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月15日(1999.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078134 【弁理士】 【氏名又は名称】武 顕次郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−173904(P2001−173904A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−356212 |
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